JP2005170607A - 保管場所案内システム、保管場所案内方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】倉庫のスペースを有効的に使用することができかつ効率的に出庫することができるように物品を入庫する。
【解決手段】物品管理サーバ1に、物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置2より受け付ける問合せ受付部101と、その問合せに係る物品を保管する際のロケーション方式を判別するロケーション方式判別部102と、判別されたロケーション方式に基づいて物品を保管すべき場所を決定するロケーション決定部103と、決定された保管すべき場所を端末装置2に通知する結果通知部104と、を設ける。
【選択図】図5
【解決手段】物品管理サーバ1に、物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置2より受け付ける問合せ受付部101と、その問合せに係る物品を保管する際のロケーション方式を判別するロケーション方式判別部102と、判別されたロケーション方式に基づいて物品を保管すべき場所を決定するロケーション決定部103と、決定された保管すべき場所を端末装置2に通知する結果通知部104と、を設ける。
【選択図】図5
Description
本発明は、倉庫に物品または商品などを入庫する際にその保管場所を作業者に案内するシステムおよび方法に関する。
従来より、倉庫における物品の管理方式として、固定ロケーション方式またはフリーロケーション方式が用いられている。
固定ロケーション方式では、物品を保管するロケーションを固定しておく。つまり、決められたロケーションに物品を保管しなければならない。この方式では、物品の個々の特性(例えば、大きさ、重量、保存に適した温度または湿度、光が当たってもよいか否か、または静電対策の要否など)に応じて、入庫の際またはそれ以前に、保管場所とするロケーションを予め設定しておく。例えば、出庫の作業を効率的に行えるようにするために、ある1つの完成品の組立に必要な複数種類の部品(物品)が近くのロケーションに集まるように保存場所を設定しておく。
一方、フリーロケーション方式では、物品を保管するロケーションを固定せず、原則として自由にしておく。この方式では、空いている保管スペースを自由に使うことができるので、例えば倉庫に搬入されてくる物品を次々に奥詰めして保管することによって、固定ロケーション方式の場合よりも保管スペースを有効的に活用することができる。
また、これらの管理方式を採用した倉庫管理システムも幾つか提案されている。例えば、特許文献1には、フリーロケーション方式を採用した倉庫管理システムが記載されている。係る倉庫管理システムによると、商品の収納位置などの情報を、倉庫から離れた場所に設けられたホスト7によって一括管理することができる。特許文献2には、物品の出庫の際のピッキング処理を支援するためのシステムが記載されている。
しかし、従来の固定ロケーション方式では、物品のロケーションを予め設定することから、空きスペースすなわち保管スペースの無駄が生じやすい。また、予め設定しておいたロケーションが満杯になった場合は、仮の保管場所とするロケーションを用意し、そこに物品を仮置きしている。よって、その仮の保管場所についてメモに記録しておかなければならないなど、ロケーション情報の管理に苦慮することが多かった。
一方、従来のフリーロケーション方式は、同一品目(例えば、同一の型番、商品名、または製品名など)の物品が複数のロケーションに保管することが可能であることから、同一品目の物品がバラバラになりやすい。よって、出庫の際の導線が増長されるため、出庫効率が悪くなりやすいという課題があった。また、一般的に物品の出庫は、その鮮度、使用期限、または単価管理などの観点から、先に入庫された物品(つまり、古い物品)から順に出庫していく「先入れ先出し法」が採用されていることが多い。ところが、フリーロケーション方式によると、上に述べたように、同一品目の物品がバラバラなロケーションに保管されることが多いので、古い物品を優先的に選んでピックアップすると、一層、出庫導線が長くなりやすい。
特開平10−35830号公報
特公平7−110684号公報
本発明は、上記のような問題点に鑑み、倉庫などのスペースを有効的に使用することができかつ効率的に出庫することができるように物品を入庫することを目的とする。
本発明に係る保管場所案内システムは、物品を保管すべき場所を案内する保管場所案内システムであって、前記物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置より受け付ける問合せ受付手段と、前記問合せに係る前記物品を保管する際のロケーション方式を判別する、ロケーション方式判別手段と、判別された前記ロケーション方式に基づいて前記物品を保管すべき場所を決定する保管場所決定手段と、前記保管場所決定手段によって決定された保管すべき場所を前記端末装置に通知する保管場所通知手段と、を有することを特徴とする。
好ましくは、前記物品を識別する物品識別情報と、当該物品の前記ロケーション方式を示すロケーション方式情報と、予め指定された、当該物品を保管すべき場所を示す、指定場所情報と、を互いに対応付けて記憶する記憶手段を有し、前記問合せ受付手段は、前記物品を保管すべき場所についての問合せを当該物品の前記物品識別情報とともに受け付け、前記ロケーション方式判別手段は、前記問合せ受付手段によって受け付けられた前記物品識別情報に対応する前記ロケーション方式情報に基づいて前記ロケーション方式を判別し、前記保管場所決定手段は、前記物品を保管すべき場所を、当該物品の前記ロケーション方式が固定ロケーション方式であると判別された場合には当該物品の前記指定場所情報に示される場所とすると決定し、当該決定した場所以外の保管すべき場所についての問合せが前記問合せ受付手段によって受け付けられた場合には当該決定した場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている場所のうちのいずれかとすると決定する。
または、前記保管場所決定手段は、前記物品を保管すべき場所を、当該物品の前記ロケーション方式がフリーロケーション方式であると判別された場合には当該物品と同一品目の物品のうち最後に保管され始めた物品が保管されている場所とすると決定し、当該決定した場所以外の保管すべき場所についての問合せが前記問合せ受付手段によって受け付けられた場合には当該決定した場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている、当該決定した場所以外の場所のうちのいずれかとすると決定する。
または、前記物品を保管すべき場所に空きスペースがあるか否かを判別する空きスペース判別手段、を有し、前記物品の前記ロケーション方式が固定ロケーション方式であると判別された場合において、前記保管場所決定手段は、当該物品の前記指定場所情報に示される場所に空きスペースがあると前記空きスペース判別手段によって判別された場合は、当該場所を、当該物品を保管すべき場所として決定し、当該場所に空きスペースがないと判別された場合は、当該場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている場所のうちのいずれかを、当該物品を保管すべき場所として決定する、
または、前記物品の前記ロケーション方式がフリーロケーション方式であると判別された場合において、前記保管場所決定手段は、当該物品と同一品目の物品のうち最後に保管され始めた物品が保管されている場所に空きスペースがあると前記空きスペース判別手段によって判別された場合は、当該場所を、当該物品を保管すべき場所として決定し、当該場所に空きスペースがないと判別された場合は、当該指定場所情報に示される場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている、当該決定した場所以外の場所のうちのいずれかを、当該物品を保管すべき場所として決定する。
または、前記物品の前記ロケーション方式がフリーロケーション方式であると判別された場合において、前記保管場所決定手段は、当該物品と同一品目の物品のうち最後に保管され始めた物品が保管されている場所に空きスペースがあると前記空きスペース判別手段によって判別された場合は、当該場所を、当該物品を保管すべき場所として決定し、当該場所に空きスペースがないと判別された場合は、当該指定場所情報に示される場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている、当該決定した場所以外の場所のうちのいずれかを、当該物品を保管すべき場所として決定する。
本発明において、「同一品目」の物品とは、流通過程などにおいて同じ商品または物品であるものとして取り扱われるものを言う。例えば、型番または物品コードが互いに同じである複数の物品は、「同一品目」に該当する。いずれの場合に両物品が同一品目であるものとするのかは、業務の内容などに応じて自由に設定することができる。
本発明によると、倉庫のスペースを有効的に使用することができかつ効率的に出庫することができるように物品の入庫作業を行うことができる。
図1は倉庫管理システム100の全体的な構成を示す図、図2は倉庫SKの中の棚TNおよびパレットPTの配置の例を示す図、図3は棚TNの構成の例を示す図、図4は物品管理サーバ1のハードウェア構成の例を示す図、図5は物品管理サーバ1の機能的構成の例を示す図、図6は物品属性テーブルTL1の例を示す図、図7は在庫管理テーブルTL2の例を示す図、図8はロケーション検索画面HG1の例を示す図、図9は検索結果画面HG2の例を示す図、図10は他ロケーション検索画面HG3の例を示す図である。
図1に示すように、倉庫管理システム100は、物品管理サーバ1、端末装置2、および中継装置3などによって構成されており、倉庫SKにおいて様々な物品51、52、…(以下、単に「物品5」と記載する。)を保管するための作業など、物品5の管理の支援を行う。物品管理サーバ1および端末装置2は、中継装置3を介して無線通信によって互いにデータのやり取りを行うことができる。つまり、中継装置3は、無線の中継局として用いられる。無線通信の方式として、例えば、IEEE802.11bで規格化されている無線LANが用いられる。
倉庫SKは、複数のエリアX1、X2、…に区切られている。各エリアは、保管する物品5の性質に合わせて温度、湿度、明るさなどの環境が一定に保たれるような対策がなされている。例えば、塵や埃に弱い物品5を保管するエリアには、集塵装置が備えられている。結露に弱い物品5を保管するエリアには、除湿装置やヒータなどが備えられている。静電気に弱い物品5を保管するエリアには、静電対策がなされている。
各エリアでは、例えば図2に示すように、複数の棚TNまたはパレットPTが所定の位置A1、A2、…に設置されている。
棚TNには、複数の収納スペースSPが設けられている。以下、図3に示すように、3段×3列の収納スペースSPが設けられた棚TNを例に説明する。各収納スペースSPには、その収納スペースSPを識別するためのアドレスが付けられている。例えば、「エリア名−棚TNの設置位置/段/列」という形式のアドレスが付けられている。そして、収納スペースSPの近傍(例えば、開口部の上方)には、その収納スペースSPのアドレスを示すバーコードLBが印刷されたカードSLが貼り付けられている。以下、収納スペースSPのことを「ロケーション」と記載することがある。
物品5は、ケースに載せられるなどして、物品管理サーバ1より案内された収納スペースSPに収納される。どのようにして収納スペースSPが案内されるのかについては、後に説明する。収納スペースSPに入りきらないような大きな物品5または収納スペースSPに載せられないような重たい物品5は、図2に示すように、大型のパレットPTに載せられて保管される。パレットPTの場所も、1つの収納スペースSPであり、そのアドレスを示すバーコードLBが書かれたカードSLが備えられている。例えば、天井に吊るされた紐の先端にカードSLが貼り付けられている。
物品5のパッケージには、その物品5を識別するための識別情報(例えば、物品コード、商品名、または型番)および後に説明するオーダコードを示すバーコードCBが印刷されている。または、係るバーコードCBが印刷されたシールを物品5またはそのパッケージに貼り付けておいてもよい。
物品管理サーバ1は、図4に示すように、CPU10a、RAM10b、ROM10c、磁気記憶装置(ハードディスク)10d、入出力インタフェース10e1、ビデオインタフェース10e2、通信インタフェース10f、ディスプレイ装置10g、およびマウスまたはキーボードなどの入力装置10hなどによって構成される。物品管理サーバ1として、例えば、ワークステーションまたはパーソナルコンピュータなどが用いられる。物品管理サーバ1は、倉庫SKの中またはシステム管理室などに設置される。
磁気記憶装置10dまたはROM10cには、図5に示すような問合せ受付部101、ロケーション方式判別部102、ロケーション決定部103、結果通知部104、および倉庫管理データベース105、およびデータ更新部106などの機能を実現するためのプログラムおよびデータがインストールされている。これらのプログラムまたはデータは必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによってプログラムが実行される。
端末装置2は、バーコードを読み取るためのスキャナ機能、無線LANによるデータの送受信機能、キーボード、およびディスプレイ装置などを備えている。端末装置2として、ハンディターミナルが用いられる。または、ハンディスキャナを接続したPDA(Personal Digital Assistant)またはノート型パソコンなどを用いてもよい。倉庫SKの作業員は、この端末装置2を持って物品5の入庫および出庫などの作業を行う。
以下、物品5の入庫作業の際の、図5に示す物品管理サーバ1の各部および端末装置2の処理の内容などについて説明する。
倉庫管理データベース105には、物品属性テーブルTL1および在庫管理テーブルTL2などのテーブルが記憶されている。物品属性テーブルTL1には、図6に示すように、物品5の品目ごとに物品コード(商品名または型番)71、ロケーション方式を示すロケーション区分72、および推奨アドレス73などの情報が1つのレコードとして格納されている。
本実施形態では、ロケーション方式として、物品5を収納(保管)するロケーションを固定する「固定ロケーション方式」および物品5を自由なロケーションに収納することができる「フリーロケーション方式」の2つの方式を採用している。各品目には、これらの2つの方式のうちのいずれか1つがロケーション区分72によって指定されている。
推奨アドレス73には、その物品5の保管場所として推奨されるロケーション(収納スペースSP)のアドレスが指定される。その物品5が固定ロケーション方式によって管理される場合は、倉庫SKの作業員は、原則として、推奨アドレス73によって指定されるロケーションにその物品5を収納しなければならない。フリーロケーション方式によって管理される場合は、推奨アドレス73などに基づいて指定されるロケーションにその物品5を収納することが望ましいが、必ずしもそれに従う必要はない。以下、物品5の保管場所として推奨されるロケーション(収納スペースSP)を「推奨ロケーション」と記載することがある。必須条件情報74については、後に説明する。
在庫管理テーブルTL2には、図7に示すように、物品5が倉庫SKに入庫されるごとに、オーダコード81、その物品5の物品コード82、その物品5の在庫の数量83、保管場所アドレス84、および入庫日時85などの情報が1つのレコードとして互いに対応付けられて格納される。
オーダコード81は、その物品5を倉庫SKに入庫する旨の注文(オーダ)があったときに発行される。保管場所アドレス84および入庫日時85は、その物品5が収納(保管)された収納スペースSPのアドレスおよび日時を示す。数量83は、その物品5の個数を示す。入庫が完了した後、数量83は、その物品5の一部または全部が出庫されるごとに更新される。数量83が「0」になった場合は、所定のタイミングで(例えば、「0」になったとき直ちにまたは数時間または数日が経過した後に)そのレコードを在庫管理テーブルTL2から削除するようにしてもよい。
1つのオーダコード81について物品5の入庫が複数回に分けて行われる場合もある。この場合は、それぞれの入庫処理についてレコードが作成される。例えば、「オーダコード=Z0005」のように入庫が2回行われた場合は、それぞれの入庫処理について1つずつレコードが作成される。なお、このような場合には、オーダコードの後に「−(ハイフン)1」、「−2」といった、いわゆる追番を付してもよい。
物品5の入庫を行う際に、倉庫SKの作業員は、まず、端末装置2の表示面に図8に示すようなロケーション検索画面HG1を表示させる。その物品5のパッケージなどに印刷されているバーコードCBを読み取らせるなどしてその物品5の物品コードを端末装置2に入力し、検索ボタンBN1を選択する。すると、端末装置2は、入力された物品コードを、その物品5をいずれのロケーションに保管すればよいのかを通知すべき旨の要求(問合せ)とともに、物品管理サーバ1に送信する。
物品管理サーバ1において、係る要求および物品コードは、問合せ受付部101によって受け付けられる。すると、ロケーション方式判別部102は、図6の物品属性テーブルTL1を参照し、送信されてきた物品コードに対応するロケーション区分72に基づいて問合せに係る物品5のロケーション方式を判別する。
ロケーション決定部103は、物品属性テーブルTL1または在庫管理テーブルTL2を参照するとともに、次に示す規則に従って、問合せに係る物品5をいずれのロケーションに保管すべきか(つまり、推奨ロケーション)を決定する。
(規則1) 問合せに係る物品5が固定ロケーション方式で管理される場合は、推奨アドレス73に示されるロケーションを推奨ロケーションとする。
(規則2) 問合せに係る物品5がフリーロケーション方式で管理される場合は、過去に入庫された同一品目(つまり、物品コードが同一)の物品5のうち最後(最新)に入庫された物品5が保管されているロケーションを推奨ロケーションとする。
(規則3) ただし、(規則1)または(規則2)に該当するロケーションにこれ以上その物品5を保管することができない場合は、ユーザの希望に応じて他のロケーションを推奨ロケーションとする。
(規則1) 問合せに係る物品5が固定ロケーション方式で管理される場合は、推奨アドレス73に示されるロケーションを推奨ロケーションとする。
(規則2) 問合せに係る物品5がフリーロケーション方式で管理される場合は、過去に入庫された同一品目(つまり、物品コードが同一)の物品5のうち最後(最新)に入庫された物品5が保管されているロケーションを推奨ロケーションとする。
(規則3) ただし、(規則1)または(規則2)に該当するロケーションにこれ以上その物品5を保管することができない場合は、ユーザの希望に応じて他のロケーションを推奨ロケーションとする。
例えば、物品コードが「AAA」である物品5について問合せがあった場合は、ロケーション方式判別部102は、その物品5のロケーション方式を「固定ロケーション方式」と判別する。よって、ロケーション決定部103は、(規則1)に従って、「X1−A1/B1/C1」というアドレスを有するロケーション(収納スペースSP)が推奨ロケーションであると決定する。
また、新たにオーダコード81(図7参照)が「Z0012」であり物品コードが「BBB」である物品5を入庫すべき旨の要求があったとする。この場合は、ロケーション方式判別部102は、その物品5のロケーション方式を「フリーロケーション方式」と判別する。よって、ロケーション決定部103は、(規則2)に従って、その物品5と同一品目の物品のうち最後(最新)に入庫されたものが保管されているロケーションつまり「X2−A2/B2/C5」というアドレスを有するロケーションが推奨ロケーションである、と決定する。
結果通知部104は、ロケーション方式判別部102およびロケーション決定部103による処理結果を示す結果情報61を、問合せ元の端末装置2に送信する。このとき、端末装置2には、図9に示すような、推奨ロケーションを案内する検索結果画面HG2が表示される。
倉庫SKの作業員は、その検索結果画面HG2の「推奨ロケーション」の欄に示されるロケーション(収納スペースSP)まで移動し、そこに空きスペースがあれば、物品5をその収納スペースSPに収納する。そして、その収納スペースSPに設けられたカードSLのバーコードLBを端末装置2に読み取らせる。端末装置2は、そのバーコードLBに示されるアドレス、前に読み取ったその物品5のバーコードCBに示されるオーダコードおよび物品コード、物品5の収納を完了した日時(入庫日時)、およびその数量などを示す情報を、入庫報告情報62として物品管理サーバ1に送信する。なお、収納の際に、念のために、収納スペースSPのバーコードLBとともに物品5のバーコードCBをも読み取るようにしてもよい。
すると、物品管理サーバ1のデータ更新部106は、送信されてきた入庫報告情報62に基づいてレコードを追加する。つまり、その入庫報告情報62に示されるオーダコード、物品コード、数量、アドレス、および入庫日時を在庫管理テーブルTL2(図7参照)に書き込み更新する。これにより、入庫実績の計上がなされる。
なお、その物品5のロケーション方式が固定ロケーション方式であって、かつ、推奨ロケーション(図9の検索結果画面HG2参照)以外のアドレスが入庫報告情報62に示されている場合は、入庫実績の計上は行わず、その物品5を推奨ロケーションに置き直すべき旨のメッセージを作業員に対して通知するようにしてもよい。
推奨ロケーションが満杯であるなどの理由で、これ以上物品5を保管することができない場合は、(規則3)に従って、ロケーション決定部103は、推奨ロケーションを決定し直す。この場合は、次のようにして処理および操作が行われる。
まず、作業員は、図9の検索結果画面HG2の他ロケーション検索ボタンBN2を選択する。すると、端末装置2において、表示画面が図10に示すような他ロケーション検索画面HG3に切り替わる。作業員は、空であるロケーション(収納スペースSP)にその物品5を収納したい場合は、空ロケーションボタンBN31を選択する。これにより、物品管理サーバ1に対して他の再検索の指令がなされる。
物品管理サーバ1のロケーション決定部103は、空でありかつ前に決定した推奨ロケーションの最も近くにあるロケーション(収納スペースSP)を検索する。そして、見つかったロケーションが新たな推奨ロケーションである、と決定しなおす。なお、空であるか否かは、図7の在庫管理テーブルTL2に記録されている在庫状況を調べることによって判別することができる。また、推奨ロケーションとの近さは、両者のアドレスに基づいて判別することができる。結果通知部104は、ロケーション決定部103による再決定の結果を端末装置2に送信する。
また、作業員は、その物品5を既に同一品目の物品が保管されているロケーションで一緒に保管したい場合は、図10の他ロケーション検索画面HG3の在庫有ロケーションボタンBN32を選択する。すると、ロケーション決定部103は、前に決定した推奨ロケーション以外のロケーションでありかつ同じ品目(物品コード)の物品5が保管されているロケーションを、図7の在庫管理テーブルTL2の中から検索する。そして、見つかったロケーションが新たな推奨ロケーションである、と決定しなおす。複数のロケーションが見つかった場合は、例えば、前に決定した推奨ロケーションに最も近いロケーションに決定する。そして、結果通知部104は、再決定の結果を端末装置2に送信する。または、見つかった複数のロケーションを再決定の結果として送信するようにしてもよい。
作業員は、このようにして再決定された推奨ロケーション(収納スペースSP)に移動し、物品5を収納する。そして、前に説明したように、入庫実績の計上のための操作を行う。
図11は物品5の入庫の作業を行う際の物品管理サーバ1および端末装置2の処理の流れの例を説明するフローチャート、図12は推奨ロケーション決定処理の流れの例を説明するフローチャート、図13は他ロケーション決定処理の流れの例を説明するフローチャート、図14は更新処理の流れの例を説明するフローチャート、図15は推奨ロケーション決定処理の流れの変形例を説明するフローチャートである。
次に、物品5の入庫の作業を行う際の物品管理サーバ1および端末装置2の処理の手順を、フローチャートを参照して説明する。
図11において、倉庫SKの作業員は、倉庫SKに物品5を入庫すべき旨の注文(オーダ)を受け付けると、その物品5に付されているバーコードCBを端末装置2に読み取らせる。端末装置2は、そのバーコードCBが示すオーダコードおよび物品コードなど、入庫すべき物品5に関する情報を物品管理サーバ1に送信する(#11)。すると、物品管理サーバ1は、推奨ロケーション決定処理を実行する(#21)。係る処理は、図12に示すような手順で行われる。
物品5に関する情報を受信すると(#101)、物品属性テーブルTL1(図6)よりその物品5の物品コードに対応する推奨アドレス73を検索し、これを取得する(#102、#103)。そして、その推奨アドレス73に示されるロケーションが物品5を保管すべき場所すなわち推奨ロケーションである、と決定し、その結果を端末装置2に通知する(#104)。
なお、物品属性テーブルTL1の推奨アドレス73のうち、ロケーション方式がフリーロケーション方式である物品5の推奨アドレス73には、過去に入庫された同一品目の物品5のうち最後(最新)に入庫された物品5が保管されたロケーションのアドレスが格納されている。これは、後に図14で説明する処理による。また、その物品5が倉庫SKに初めて保管されるものである場合には、保管すべき旨の注文があった際に、倉庫SKの管理者がその物品5の保管場所に適したロケーションのアドレスを推奨アドレス73に登録しておくことが望ましい。
図11に戻って、端末装置2は、物品管理サーバ1から推奨ロケーションの通知を受信すると、図9に示すような検索結果画面HG2を表示する(#12)。作業員は、係る画面の案内を確認し、物品5を推奨ロケーションまで運んで保管する作業を行う。
その物品5を収納することができた場合は(#13でYes)、そのロケーションのアドレス、オーダコード、収納を完了した日時、物品コード、および数量などを示す情報を入庫報告情報62として物品管理サーバ1に送信する(#15)。
一方。その物品5を推奨ロケーションに収納することができない場合は(#13でNo)、作業員は、図10に示す他ロケーション検索画面HG3を操作するなどして、物品管理サーバ1に対して他の推奨ロケーションを再検索し通知するように要求する(#14)。
すると、物品管理サーバ1は、図13に示すような手順で他の推奨ロケーションを検索する処理を行う(#22)。すなわち、端末装置2より再検索の要求を受け付けると(#131)、作業員がどのようなロケーションに物品5を収納したいのかを判別する(#132)。
作業員が空であるロケーションに物品5を収納することを望んでいる場合は(#132でYes)、図7の在庫管理テーブルTL2などに基づいて近隣にある空のロケーションを検索し(#133)、検索結果を端末装置2に通知する(#134)。作業員がその物品5を、同一品目の物品5が既に収納されているロケーションに一緒に収納することを望んでいる場合は(#132でNo)、在庫管理テーブルTL2などに基づいてそのようなロケーションを検索し(#135)、検索結果を端末装置2に通知する(#134)。
そして、図11に戻って、再検索された推奨ロケーションへの物品5の保管(収納)を試みる。保管できなかった場合は(#13でNo)、もう一度検索を実行する(#14、#22)。
物品管理サーバ1は、受信した入庫報告情報62に示される情報を図7の在庫管理テーブルTL2に書き込むことによって、入庫実績の計上を行う(#23)。
また、ステップ#23の処理と前後してまたは並行して、必要に応じて図14に示すような手順で物品属性テーブルTL1(図6参照)の更新処理を行う(#24)。すなわち、その物品5のロケーション方式がフリーロケーション方式である場合は(#111でYes)、その物品5に対応する推奨アドレス73を、最終的に保管場所となったロケーションのアドレスに更新する(#112)。固定ロケーション方式である場合は(#111でNo)、更新は行わない。
ステップ#21の推奨ロケーション決定処理を、図15に示すような手順で行ってもよい。すなわち、物品5に関する情報を受信すると(#121)、その物品5のロケーション方式を判別する(#122)。
フリーロケーション方式である場合は(#122でYes)、図7の在庫管理テーブルTL2を検索し、過去に入庫された同一品目の物品5のうち最後(最新)に入庫された物品5の保管場所であるロケーションのアドレスを取得する(#123、#124)。そして、取得されたロケーションのアドレスを推奨ロケーションの決定結果として端末装置2に送信するとともに、物品属性テーブルTL1におけるその物品5の推奨アドレス73をその推奨ロケーションのアドレスに更新しておく(#125、#126)。
一方、固定ロケーション方式である場合は(#122でNo)、物品属性テーブルTL1よりその物品5の推奨アドレス73を取得する(#127)。そして、その推奨アドレス73に示されるアドレスを推奨ロケーションの決定結果として端末装置2に送信する(#126)。推奨アドレス73を変更する処理は行わない。
なお、図15に示す手順で推奨ロケーション決定処理を実行した場合は、図11のステップ#24の更新処理は実行しない。
本実施形態によると、倉庫の作業者は、倉庫のスペースを有効的にかつ融通が利くように使用することができるように、かつ、出庫の作業を効率的に行えるように、物品の入庫作業を行うことができる。
すなわち、フリーロケーション方式の物品については、同一品目の物品を保管するロケーションの数またはエリアを必要以上に増やすことなく管理することができる。また、同一物品はなるべく最終(最新)の入庫場所に集めることができるので、古い物品から出庫していく場合の出庫導線を短縮し、出庫作業の効率化を図ることができる。
また、固定ロケーション方式の物品は、物品を保管する固定のロケーションが満杯の場合には、空いている他のロケーションにその物品を自由に保管することができる。これにより、基本的には固定ロケーション方式でありながら、固定のロケーションに収納しきれない物品をフリーロケーション方式のように管理することができ、空きスペースの有効的な活用を図ることができる。また、この場合の物品の保管場所の管理も、従来よりも正確に行うことができる。固定ロケーション方式の物品を入庫する場合は、毎回、予め設定した固定のロケーションを推奨ロケーションとして案内するので、そのロケーションが満杯になっている期間が続かない限り、使用するロケーションの数が増えることがない。よって、出庫の際の効率を低下させることはほとんどない。
本実施形態では、物品コード、オーダコード、およびアドレスなどの情報を示すバーコードを物品5またはカードSLなどに印刷しておき、バーコードのスキャナ機能を有する端末装置2でこれらの情報を読み取ったが、これらの情報を記憶させた非接触型のICタグを物品5またはカードSLなどに取り付けておき、ICリーダの機能を有する端末装置でこれらの情報を読み取るようにしてもよい。
本実施形態では、推奨ロケーションに空いているスペースがなかった場合に、倉庫SKの作業員は、その推奨ロケーションの近くの他のロケーションまたは入庫対象の物品5と同一品目の物品が保管されている他のロケーションのうちのいずれかを指定して、推奨ロケーションの再検索を行うように物品管理サーバ1に対して要求したが(図10の空ロケーションボタンBN31、在庫有ロケーションボタンBN32参照)、指定なしで再検索を行うように設計してもよい。
例えば、食料品、薬品、または化学品などのように賞味期限または消費期限がある物品(商品)の場合は、古いものから順に容易に出庫できるように、製造年月日が離れすぎたもの同士が混ざり合わないことが望ましい。そこで、図10において在庫有ロケーションボタンBN32を選択できないようにしてもよい。
また、入庫または出庫の回数が多くかつ一回の入庫または出庫の際の取扱いの個数が多い物品の場合は、保管場所を完全に自由にしてしまうと、管理が煩雑になりやすく、また、スペースの無駄が生じやすくなる。そこで、空ロケーションボタンBN31を選択できないようにしてもよい。
本実施形態では、図11のステップ#13、#14に示したように、最初に検索した推奨ロケーションに物品5が保管できなかった場合に、他の推奨ロケーションを検索したが、推奨ロケーションを検索する際に空いているスペースがあるか否かをも検索できるようにしてもよい。この場合は、物品管理サーバ1に、空いているスペースがあるか否かを判別する空きスペース判別部を設けておく。
空きスペース判別部は、ロケーション決定部103(図5参照)が決定した推奨ロケーションに入庫対象の物品5の数量分だけの空きスペースがあるか否かを、図7の在庫管理テーブルTL2を参照して判別する。または、各収納スペースSP(ロケーション)の空きスペースなどに関する情報を管理するデータベースを設けておき、これを参照して判別するようにしてもよい。この場合は、物品5の入庫または出庫が行われるごとに、データベースを更新するようにしておく。
そして、判別の結果、空いているスペースがあった場合は、結果通知部104は、ロケーション決定部103が決定した推奨ロケーションを端末装置2に通知する。空いているスペースがなかった場合は、空きスペース判別部は、ロケーション決定部103に他の推奨ロケーションを決定しなおすように指令する。
ロケーション決定部103は、他の推奨ロケーションを決定しなおす場合に、入庫対象の物品5の性質(特性)を考慮するようにしてもよい。例えば、図6に示すように、物品5の品目ごとに、その物品の性質に適した保管条件を満たす保管場所(エリア名またはアドレスなど)を示す必須条件情報74を、必要に応じて設定しておく。そして、ロケーション決定部103は、必須条件情報74が設定されている物品5については、必須条件情報74に示される条件に合った他の推奨ロケーションを決定しなおす。
その他、倉庫管理システム100、物品管理サーバ1、端末装置2の全体または各部の構成、棚TNなどの配置、処理内容、処理順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
(付記1)物品を保管すべき場所を案内する保管場所案内システムであって、
前記物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置より受け付ける問合せ受付手段と、
前記問合せに係る前記物品を保管する際のロケーション方式を判別する、ロケーション方式判別手段と、
判別された前記ロケーション方式に基づいて前記物品を保管すべき場所を決定する保管場所決定手段と、
前記保管場所決定手段によって決定された保管すべき場所を前記端末装置に通知する保管場所通知手段と、
を有することを特徴とする保管場所案内システム。
(付記2)前記物品を識別する物品識別情報と、当該物品の前記ロケーション方式を示すロケーション方式情報と、予め指定された、当該物品を保管すべき場所を示す、指定場所情報と、を互いに対応付けて記憶する記憶手段を有し、
前記問合せ受付手段は、前記物品を保管すべき場所についての問合せを当該物品の前記物品識別情報とともに受け付け、
前記ロケーション方式判別手段は、前記問合せ受付手段によって受け付けられた前記物品識別情報に対応する前記ロケーション方式情報に基づいて前記ロケーション方式を判別し、
前記保管場所決定手段は、前記物品を保管すべき場所を、当該物品の前記ロケーション方式が固定ロケーション方式であると判別された場合には当該物品の前記指定場所情報に示される場所とすると決定し、当該決定した場所以外の保管すべき場所についての問合せが前記問合せ受付手段によって受け付けられた場合には当該決定した場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている場所のうちのいずれかとすると決定する、
付記1記載の保管場所案内システム。
(付記3)前記物品を識別する物品識別情報と当該物品の前記ロケーション方式を示すロケーション方式情報とを互いに対応付けて記憶する記憶手段を有し、
前記問合せ受付手段は、前記物品を保管すべき場所についての問合せを当該物品の前記物品識別情報とともに受け付け、
前記ロケーション方式判別手段は、前記問合せ受付手段によって受け付けられた前記物品識別情報に対応する前記ロケーション方式情報に基づいて前記ロケーション方式を判別し、
前記保管場所決定手段は、前記物品を保管すべき場所を、当該物品の前記ロケーション方式がフリーロケーション方式であると判別された場合には当該物品と同一品目の物品のうち最後に保管され始めた物品が保管されている場所とすると決定し、当該決定した場所以外の保管すべき場所についての問合せが前記問合せ受付手段によって受け付けられた場合には当該決定した場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている、当該決定した場所以外の場所のうちのいずれかとすると決定する、
付記1記載の保管場所案内システム。
(付記4)前記物品を識別する物品識別情報と、当該物品の前記ロケーション方式を示すロケーション方式情報と、予め指定された、当該物品を保管すべき場所を示す、指定場所情報と、を互いに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記物品を保管すべき場所に空きスペースがあるか否かを判別する空きスペース判別手段と、を有し、
前記ロケーション方式判別手段は、前記問合せ受付手段によって受け付けられた前記物品識別情報に対応する前記ロケーション方式情報に基づいて前記ロケーション方式を判別し、
前記物品の前記ロケーション方式が固定ロケーション方式であると判別された場合において、前記保管場所決定手段は、当該物品の前記指定場所情報に示される場所に空きスペースがあると前記空きスペース判別手段によって判別された場合は、当該場所を、当該物品を保管すべき場所として決定し、当該場所に空きスペースがないと判別された場合は、当該場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている場所のうちのいずれかを、当該物品を保管すべき場所として決定する、
付記1記載の保管場所案内システム。
(付記5)前記物品を識別する物品識別情報と当該物品の前記ロケーション方式を示すロケーション方式情報とを互いに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記物品を保管すべき場所に空きスペースがあるか否かを判別する空きスペース判別手段と、を有し、
前記ロケーション方式判別手段は、前記問合せ受付手段によって受け付けられた前記物品識別情報に対応する前記ロケーション方式情報に基づいて前記ロケーション方式を判別し、
前記物品の前記ロケーション方式がフリーロケーション方式であると判別された場合において、前記保管場所決定手段は、当該物品と同一品目の物品のうち最後に保管され始めた物品が保管されている場所に空きスペースがあると前記空きスペース判別手段によって判別された場合は、当該場所を、当該物品を保管すべき場所として決定し、当該場所に空きスペースがないと判別された場合は、当該場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている、当該決定した場所以外の場所のうちのいずれかを、当該物品を保管すべき場所として決定する、
付記1記載の保管場所案内システム。
(付記6)物品を保管すべき場所を案内する保管場所案内方法であって、
前記物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置より受け付け、
前記問合せに係る前記物品を保管する際のロケーション方式を判別し、
判別された前記ロケーション方式に基づいて前記物品を保管すべき場所を決定し、
決定された保管すべき場所を前記端末装置に通知する、
ことを特徴とする保管場所案内方法。
(付記7)物品を保管すべき場所を案内するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置より受け付ける処理と、
前記問合せに係る前記物品を保管する際のロケーション方式を判別する処理と、
判別された前記ロケーション方式に基づいて前記物品を保管すべき場所を決定する処理と、
決定された保管すべき場所を前記端末装置に通知する処理と、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
(付記1)物品を保管すべき場所を案内する保管場所案内システムであって、
前記物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置より受け付ける問合せ受付手段と、
前記問合せに係る前記物品を保管する際のロケーション方式を判別する、ロケーション方式判別手段と、
判別された前記ロケーション方式に基づいて前記物品を保管すべき場所を決定する保管場所決定手段と、
前記保管場所決定手段によって決定された保管すべき場所を前記端末装置に通知する保管場所通知手段と、
を有することを特徴とする保管場所案内システム。
(付記2)前記物品を識別する物品識別情報と、当該物品の前記ロケーション方式を示すロケーション方式情報と、予め指定された、当該物品を保管すべき場所を示す、指定場所情報と、を互いに対応付けて記憶する記憶手段を有し、
前記問合せ受付手段は、前記物品を保管すべき場所についての問合せを当該物品の前記物品識別情報とともに受け付け、
前記ロケーション方式判別手段は、前記問合せ受付手段によって受け付けられた前記物品識別情報に対応する前記ロケーション方式情報に基づいて前記ロケーション方式を判別し、
前記保管場所決定手段は、前記物品を保管すべき場所を、当該物品の前記ロケーション方式が固定ロケーション方式であると判別された場合には当該物品の前記指定場所情報に示される場所とすると決定し、当該決定した場所以外の保管すべき場所についての問合せが前記問合せ受付手段によって受け付けられた場合には当該決定した場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている場所のうちのいずれかとすると決定する、
付記1記載の保管場所案内システム。
(付記3)前記物品を識別する物品識別情報と当該物品の前記ロケーション方式を示すロケーション方式情報とを互いに対応付けて記憶する記憶手段を有し、
前記問合せ受付手段は、前記物品を保管すべき場所についての問合せを当該物品の前記物品識別情報とともに受け付け、
前記ロケーション方式判別手段は、前記問合せ受付手段によって受け付けられた前記物品識別情報に対応する前記ロケーション方式情報に基づいて前記ロケーション方式を判別し、
前記保管場所決定手段は、前記物品を保管すべき場所を、当該物品の前記ロケーション方式がフリーロケーション方式であると判別された場合には当該物品と同一品目の物品のうち最後に保管され始めた物品が保管されている場所とすると決定し、当該決定した場所以外の保管すべき場所についての問合せが前記問合せ受付手段によって受け付けられた場合には当該決定した場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている、当該決定した場所以外の場所のうちのいずれかとすると決定する、
付記1記載の保管場所案内システム。
(付記4)前記物品を識別する物品識別情報と、当該物品の前記ロケーション方式を示すロケーション方式情報と、予め指定された、当該物品を保管すべき場所を示す、指定場所情報と、を互いに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記物品を保管すべき場所に空きスペースがあるか否かを判別する空きスペース判別手段と、を有し、
前記ロケーション方式判別手段は、前記問合せ受付手段によって受け付けられた前記物品識別情報に対応する前記ロケーション方式情報に基づいて前記ロケーション方式を判別し、
前記物品の前記ロケーション方式が固定ロケーション方式であると判別された場合において、前記保管場所決定手段は、当該物品の前記指定場所情報に示される場所に空きスペースがあると前記空きスペース判別手段によって判別された場合は、当該場所を、当該物品を保管すべき場所として決定し、当該場所に空きスペースがないと判別された場合は、当該場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている場所のうちのいずれかを、当該物品を保管すべき場所として決定する、
付記1記載の保管場所案内システム。
(付記5)前記物品を識別する物品識別情報と当該物品の前記ロケーション方式を示すロケーション方式情報とを互いに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記物品を保管すべき場所に空きスペースがあるか否かを判別する空きスペース判別手段と、を有し、
前記ロケーション方式判別手段は、前記問合せ受付手段によって受け付けられた前記物品識別情報に対応する前記ロケーション方式情報に基づいて前記ロケーション方式を判別し、
前記物品の前記ロケーション方式がフリーロケーション方式であると判別された場合において、前記保管場所決定手段は、当該物品と同一品目の物品のうち最後に保管され始めた物品が保管されている場所に空きスペースがあると前記空きスペース判別手段によって判別された場合は、当該場所を、当該物品を保管すべき場所として決定し、当該場所に空きスペースがないと判別された場合は、当該場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている、当該決定した場所以外の場所のうちのいずれかを、当該物品を保管すべき場所として決定する、
付記1記載の保管場所案内システム。
(付記6)物品を保管すべき場所を案内する保管場所案内方法であって、
前記物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置より受け付け、
前記問合せに係る前記物品を保管する際のロケーション方式を判別し、
判別された前記ロケーション方式に基づいて前記物品を保管すべき場所を決定し、
決定された保管すべき場所を前記端末装置に通知する、
ことを特徴とする保管場所案内方法。
(付記7)物品を保管すべき場所を案内するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置より受け付ける処理と、
前記問合せに係る前記物品を保管する際のロケーション方式を判別する処理と、
判別された前記ロケーション方式に基づいて前記物品を保管すべき場所を決定する処理と、
決定された保管すべき場所を前記端末装置に通知する処理と、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
本発明によると、固定ロケーション方式とフリーロケーション方式とを組み合わることにより、物品の好適な保管位置(ロケーション)を作業者に指示することができる。よって、本発明は、特に、倉庫の省スペース化を図りつつ倉庫において物品の搬入および搬出の両方の作業を効率的に行うために有効的に用いられる。
1 物品管理サーバ(保管場所案内システム)
2 端末装置
5 物品
71、82 物品コード(物品識別情報)
81 オーダコード(物品識別情報)
72 ロケーション区分(ロケーション方式情報)
73 推奨アドレス(指定場所情報)
101 問合せ受付部(問合せ受付手段)
102 ロケーション方式判別部(ロケーション方式判別手段)
103 ロケーション決定部(保管場所決定手段)
104 結果通知部(保管場所通知手段)
105 倉庫管理データベース(記憶手段)
2 端末装置
5 物品
71、82 物品コード(物品識別情報)
81 オーダコード(物品識別情報)
72 ロケーション区分(ロケーション方式情報)
73 推奨アドレス(指定場所情報)
101 問合せ受付部(問合せ受付手段)
102 ロケーション方式判別部(ロケーション方式判別手段)
103 ロケーション決定部(保管場所決定手段)
104 結果通知部(保管場所通知手段)
105 倉庫管理データベース(記憶手段)
Claims (5)
- 物品を保管すべき場所を案内する保管場所案内システムであって、
前記物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置より受け付ける問合せ受付手段と、
前記問合せに係る前記物品を保管する際のロケーション方式を判別する、ロケーション方式判別手段と、
判別された前記ロケーション方式に基づいて前記物品を保管すべき場所を決定する保管場所決定手段と、
前記保管場所決定手段によって決定された保管すべき場所を前記端末装置に通知する保管場所通知手段と、
を有することを特徴とする保管場所案内システム。 - 前記物品を識別する物品識別情報と、当該物品の前記ロケーション方式を示すロケーション方式情報と、予め指定された、当該物品を保管すべき場所を示す、指定場所情報と、を互いに対応付けて記憶する記憶手段を有し、
前記問合せ受付手段は、前記物品を保管すべき場所についての問合せを当該物品の前記物品識別情報とともに受け付け、
前記ロケーション方式判別手段は、前記問合せ受付手段によって受け付けられた前記物品識別情報に対応する前記ロケーション方式情報に基づいて前記ロケーション方式を判別し、
前記保管場所決定手段は、前記物品を保管すべき場所を、当該物品の前記ロケーション方式が固定ロケーション方式であると判別された場合には当該物品の前記指定場所情報に示される場所とすると決定し、当該決定した場所以外の保管すべき場所についての問合せが前記問合せ受付手段によって受け付けられた場合には当該決定した場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている場所のうちのいずれかとすると決定する、
請求項1記載の保管場所案内システム。 - 前記物品を識別する物品識別情報と当該物品の前記ロケーション方式を示すロケーション方式情報とを互いに対応付けて記憶する記憶手段を有し、
前記問合せ受付手段は、前記物品を保管すべき場所についての問合せを当該物品の前記物品識別情報とともに受け付け、
前記ロケーション方式判別手段は、前記問合せ受付手段によって受け付けられた前記物品識別情報に対応する前記ロケーション方式情報に基づいて前記ロケーション方式を判別し、
前記保管場所決定手段は、前記物品を保管すべき場所を、当該物品の前記ロケーション方式がフリーロケーション方式であると判別された場合には当該物品と同一品目の物品のうち最後に保管され始めた物品が保管されている場所とすると決定し、当該決定した場所以外の保管すべき場所についての問合せが前記問合せ受付手段によって受け付けられた場合には当該決定した場所の近くにありかつ空きスペースがある場所または当該物品と同一品目の物品が保管されている、当該決定した場所以外の場所のうちのいずれかとすると決定する、
請求項1記載の保管場所案内システム。 - 物品を保管すべき場所を案内する保管場所案内方法であって、
前記物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置より受け付け、
前記問合せに係る前記物品を保管する際のロケーション方式を判別し、
判別された前記ロケーション方式に基づいて前記物品を保管すべき場所を決定し、
決定された保管すべき場所を前記端末装置に通知する、
ことを特徴とする保管場所案内方法。 - 物品を保管すべき場所を案内するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記物品を保管すべき場所についての問合せを端末装置より受け付ける処理と、
前記問合せに係る前記物品を保管する際のロケーション方式を判別する処理と、
判別された前記ロケーション方式に基づいて前記物品を保管すべき場所を決定する処理と、
決定された保管すべき場所を前記端末装置に通知する処理と、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003413882A JP2005170607A (ja) | 2003-12-11 | 2003-12-11 | 保管場所案内システム、保管場所案内方法、およびコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003413882A JP2005170607A (ja) | 2003-12-11 | 2003-12-11 | 保管場所案内システム、保管場所案内方法、およびコンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005170607A true JP2005170607A (ja) | 2005-06-30 |
Family
ID=34733888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003413882A Pending JP2005170607A (ja) | 2003-12-11 | 2003-12-11 | 保管場所案内システム、保管場所案内方法、およびコンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005170607A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-12-11 JP JP2003413882A patent/JP2005170607A/ja active Pending
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