JP2005168604A - 食品加熱装置及びこれを用いた食品加熱方法 - Google Patents

食品加熱装置及びこれを用いた食品加熱方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 麺類のような比較的軽く、加熱により変形しやすい食品を美味しく揚げる際に人力を省き、自動で揚げることができる食品加熱装置を提供する。
【解決手段】 本装置は、油を入れる槽112及びこの油を加熱する加熱手段(遠赤外線ヒーター13,14)を有する食品加熱装置本体11を備え、この食品加熱装置本体に、食品を油に浸しつつ搬送する搬送手段(第1及び第2搬送手段2a,2b)と、搬送手段の搬送途中に設けられ且つ食品を下方に向って押圧する押圧手段3と、この搬送手段の搬送途中に設けられ且つ押圧手段により押圧された食品を反転させる反転手段4と、を設けて構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食品を油等によって加熱する食品加熱装置及び食品加熱方法に関し、さらに詳しくは、麺類のような比較的軽い食品をむらなく油によって揚げることができる食品加熱装置及びこれを用いた食品加熱方法に関する。
従来より、麺類のような比較的軽く、加熱により変形しやすい食品を油で揚げる食品加熱装置が知られている。このような食品加熱装置では、食用の油で満たされた槽を熱し、その中に一定の形状をした食品(例えば麺)を入れ、適切な温度で揚げるものであり、食品の投入、途中で食品をほぐすこと、ならびに加熱後、食品を取り出す作業等は、すべて人の手を借りるものである。
しかし、上記従来の食品加熱装置では、説明したように食品の投入、揚げている途中で食品をほぐしたり、形状を整えたりする作業、ならびに揚げ終えた食品を取り出す作業はすべて手作業となるため、食品を投入してから取り出すまでの長時間、人が常時、作業する必要があった。また、食品をむらなく揚げるためには人による特殊な技能を必要とした。さらに、この人による特殊な技能をもってしても、一定の形状を保ちつづけさせることは難しくできあがった食品を包装する際に不便が生じた。
以上により本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、麺類のような比較的軽く加熱により変形しやすい食品を自動で美味しく揚げることができる食品加熱装置及びこれを用いた食品加熱方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
[1] 油を入れる槽及び該油を加熱する加熱手段を有する食品加熱装置本体を備え、該食品加熱装置本体に、食品を前記油に浸しつつ搬送する搬送手段と、該搬送手段の搬送途中に設けられ且つ前記食品を下方に向って押圧する押圧手段と、該搬送手段の搬送途中に設けられ且つ該押圧手段により押圧された前記食品を反転させる反転手段と、を設けたことを特徴とする食品加熱装置。
[2] 前記搬送手段は、第1搬送部と該第1搬送部に連なる第2搬送部とを備え、前記押圧手段が、前記第1搬送部の搬送途中に設けられ、前記反転手段が、前記第1搬送部と前記第2搬送部との連絡部に設けられている上記[1]記載の食品加熱装置。
[3] 前記第1搬送部が、前記食品を保持可能で且つ搬送方向に沿って移動可能な食品保持具を有し、前記第2搬送部が、前記食品を搬送するコンベアを有する上記[2]記載の食品加熱装置。
[4] 前記第1搬送部が、前記食品保持具で保持された前記食品の下面側を支持する支持部材を有する上記[3]記載の食品加熱装置。
[5] 前記食品保持具が、水平軸回りに周回可能である上記[3]又は[4]に記載の食品加熱装置。
[6] 前記食品保持具が、上方及び下方を開口した筒状体である上記[3]乃至[5]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[7] 前記コンベアが、所定間隔で上下方向に対向する上側コンベア及び下側コンベアからなる上記[3]乃至[6]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[8] 前記コンベアが、ネット状の無端ベルトを有する上記[3]乃至[7]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[9] 前記押圧手段が、昇降自在に支持される押圧部材と、該押圧部材を昇降させる押圧駆動部と、を有する上記[1]乃至[8]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[10] 前記反転手段が、前記食品を載置可能であり且つ回動・昇降自在に支持される反転部材と、該反転部材を回動・昇降させる反転駆動部と、を有する上記[1]乃至[9]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[11] 前記反転部材が、前記食品の下面側が載置される載置部と、該載置部に設けられ且つ前記食品の側面側を受ける受け部とを有する上記[10]記載の食品加熱装置。
[12] 前記加熱手段が遠赤外線ヒーターである上記[1]乃至[11]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[13] 前記食品が麺である上記[1]乃至[12]記載の食品加熱装置。
[14] 上記[1]乃至[13]のいずれか一項に記載の食品加熱装置を用いた食品加熱方法であって、
前記搬送手段で前記食品を前記油に浸しつつ搬送する際に、前記押圧手段によって、前記食品を下方に向って押圧すると共に、前記反転手段によって、その押圧された前記食品を反転させることを特徴とする食品加熱方法。
[15] 第1搬送部で前記食品を前記油に浸しつつ搬送する際に、前記押圧手段によって、前記食品を下方に向って押圧する第1搬送工程と、前記反転手段によって、その押圧された前記食品を反転させる反転工程と、第2搬送部によって、その反転された前記食品を前記油に浸しつつ搬送する第2搬送工程と、を備える上記[14]記載の食品加熱方法。
[16] 前記第1搬送工程は、前記食品を保持した食品保持具を搬送方向に沿って移動させて該食品を前記油に浸しつつ搬送し、前記第2搬送工程は、コンベアによって前記食品を前記油に浸しつつ搬送する上記[15]記載の食品加熱方法。
[17] 前記第1搬送工程は、先ず、支持部材によって、前記油に浸され且つ前記食品保持具で保持された前記食品の下面側を支持し、その後、前記食品保持具を搬送方向に沿って移動させる上記[16]記載の食品加熱方法。
本発明の食品加熱装置によると、搬送手段で食品を油に浸しつつ搬送する際に、押圧手段によって、食品が下方に向って押圧されると共に、反転手段によって、その押圧された食品が反転される。従って、食品を、適度にほぐしつつその形状を整形すると共にむらなく揚げることができる。その結果、麺類のような比較的軽く加熱により変形しやすい食品を自動で見栄え良く・美味しく揚げることができ、高品質な商品(揚げ食品)を提供することができる。また、槽に入れる油は適量でよく、加熱する加熱手段の熱効率を改善し、油の温度を最適温度に保つことができる。さらに、この食品加熱装置本体、搬送手段、押圧手段、及び反転手段を一括制御するようにすれば、食品の投入から取り出しまですべて自動化できる。
また、前記搬送手段は、第1搬送部と第2搬送部とを備える場合は、第1搬送手段で食品を油に浸しつつ搬送する際に、押圧手段によって食品が下方に向って押圧され、その後、反転手段によってその押圧された食品が反転され、次に、第2搬送手段によってその反転された食品を油に浸しつつ搬送することができる。これにより、第1搬送手段、第2搬送手段、押圧手段、及び反転手段をより簡素化でき、装置全体として簡易・安価なものとすることができる。また、第1搬送手段及び第2搬送手段による食品の搬送動作、押圧手段による食品の押圧動作、及び反転手段による食品の反転動作をより円滑・確実に行うことができる。
また、前記第1搬送部が食品保持具を有し、前記第2搬送部がコンベアを有する場合は、食品保持部材で保持された食品を油に浸しつつ搬送する際に、その食品を下方に向って押圧できるので、食品を、より好適にほぐしつつその形状を整形できる。また、第1搬送部及び第2搬送部による食品の搬送動作をより円滑・確実に行うことができる。
また、前記第1搬送部が、前記食品の下面側を支持する支持部材を有する場合は、食品の下面側の形状をより好適に整形することができる。
また、前記食品保持具が、水平軸回りに周回可能である場合は、第1搬送部から反転手段への食品の受け渡し動作をより円滑・確実に行うことができる。
また、前記食品保持具が、上方及び下方を開放した筒状体である場合は、押圧手段による食品の押圧動作、及び第1搬送部から反転手段への食品の受け渡し動作をより円滑・確実に行うことができる。また、食品の側面側の形状をより好適に整形することができる。
また、前記コンベアが、所定間隔で上下方向に対向する上側コンベア及び下側コンベアからなる場合は、第2搬送部による食品の搬送動作をより円滑・確実に行うことができる。
また、前記コンベアが、ネット状の無端ベルトを有する場合は、第2搬送部による食品の搬送動作をより円滑・確実に行うことができる。
また、前記押圧手段が、押圧部材と押圧駆動部とを有する場合は、この押圧手段をより簡易・安価な構造とすることができると共に、その押圧動作をより円滑・確実に行うことができる。
また、前記反転手段が、反転部材と反転駆動部とを有する場合は、この反転手段をより簡易・安価な構造とすることができると共に、その反転動作をより円滑・確実に行うことができる。
また、前記反転部材が、載置部と受け部とを有する場合は、その反転動作をさらに円滑・確実に行うことができる。
また、前記加熱手段が遠赤外線ヒーターである場合は、前記熱効率がさらに改善され、省エネルギー、低コスト化が実現できる。
さらに、前記食品が麺である場合は、見栄えが良くて包装し易く美味しい麺類を自動で揚げることができ、高品質な麺商品を提供することができる。
本発明の食品加熱方法によると、搬送手段で食品を油に浸しつつ搬送する際に、押圧手段によって食品が下方に向って押圧されると共に、反転手段によってその押圧された食品が反転される。従って、食品を、適度にほぐしつつその形状を整形すると共にむらなく揚げることができる。その結果、麺類のような比較的軽く加熱により変形しやすい食品を自動で見栄え良く・美味しく揚げることができ、高品質な商品(揚げ食品)を提供することができる。また、槽に入れる油は適量でよく、加熱する加熱手段の熱効率を改善し、油の温度を最適温度に保つことができる。さらに、この食品加熱装置本体、搬送手段、押圧手段、及び反転手段を一括制御するようにすれば、食品の投入から取り出しまですべて自動化できる。
また、第1搬送工程と反転工程と第2搬送工程とを備える場合は、第1搬送手段で食品を油に浸しつつ搬送する際に、押圧手段によって食品が下方に向って押圧され、その後、反転手段によってその押圧された食品が反転され、次に、第2搬送手段によってその反転された食品を油に浸しつつ搬送することができる。これにより、第1搬送手段、第2搬送手段、押圧手段、及び反転手段をより簡素化でき、装置全体として簡易・安価なものとすることができる。また、第1搬送手段及び第2搬送手段による食品の搬送動作、押圧手段による食品の押圧動作、及び反転手段による食品の反転動作をより円滑・確実に行うことができる。
また、前記第1搬送工程が、前記食品を保持した食品保持具を搬送方向に沿って移動させて該食品を前記油に浸しつつ搬送し、前記第2搬送工程が、コンベアによって前記食品を前記油に浸しつつ搬送する場合は、食品保持部材で保持された食品を油に浸しつつ搬送する際に、その食品を下方に向って押圧できるので、食品を、より好適にほぐしつつその形状を整形できる。また、第1搬送部及び第2搬送部による食品の搬送をより円滑・確実に行うことができる。
また、前記第1搬送工程が、先ず、支持部材によって、前記油に浸され且つ前記食品保持具で保持された前記食品の下面側を支持し、その後、前記食品保持具を搬送方向に沿って移動させる場合は、食品の下面側の形状をより好適に整形することができる。
1.食品加工装置
本発明に係る食品加熱装置は、以下に述べる食品加熱装置本体、搬送手段、押圧手段、及び反転手段を備えている。
上記「食品加熱装置本体」は、槽及び加熱手段を備える限り、その構造、大きさ等は特に問わない。この「槽」は、一度に加熱する食品(たとえば麺)の量により、容量はさまざまであり、特に大きさの限定はない。ただし、容量が必要以上に大きくなると加熱手段を多くしたり、2段にするなど熱効率の面で影響を受けたりするので、量産性とランニングコストの関係から最適な容量を採用する。また、槽の内容積の形状は特に限定はない。ただし、後述する搬送手段を収納する関係上、一般的に直方体に近い形状を採用することが好ましい。また、上記「加熱手段」の種類は多用に採用できるが、コンパクトな形状とその性能のよさから遠赤外線ヒーターを採用することが好ましい。
上記「搬送手段」は、食品を槽内の油に浸しつつ(加熱しつつ)搬送することができれば、特に機構上の制約はない。この搬送手段は、例えば、第1搬送部とこの第1搬送部の下流側に設けられる第2搬送部とを備えることができる。この場合、後述の押圧手段が、第1搬送部の搬送途中に設けられ、後述の反転手段が、第1搬送部と第2搬送部との連絡部に設けられていることが好ましい。
上記「第1搬送部」の機構上の制約はない。後述の押圧手段及び反転手段等の機構を採用する上で、この第1搬送部が、食品を保持可能で且つ搬送方向に沿って移動可能な食品保持具を有することが好ましい。この場合、食品の下面側の整形性といった観点から、第1搬送部が、食品保持具で保持された食品の下面側を支持する支持部材を有することが好ましい。
上記「食品保持具」の形状、個数等は特に問わない。例えば、予め複数種の食品保持具を用意しておき、加熱される食品に応じて取替え可能とすることができる。この食品保持具は、通常、食品の周面側を囲んで食品を保持する。より簡易・安価に構成できるといった観点から、この食品保持具が、上方及び下方を開放した筒状体(例えば、円筒状体、角筒状体等)であることが好ましい。この筒状体は、例えば、その周面側に多数の貫通孔やスリットが形成されていることができるが、より安価に構成できるといった観点から、筒状体が籠であることが好ましい。また、この食品保持具は、例えば、水平軸回りに周回可能であることができる。なお、この食品保持具は、ローラチェーンに連動し、それぞれのローラチェーンを駆動する駆動モーターにより駆動されて移動させるのが好ましいが、その駆動手段は特にローラチェーンに限定されるものではない。
上記「第2搬送部」の機構上の制約はない。後述の押圧手段及び反転手段等の機構を採用する上で、この第2搬送部が、食品を搬送するコンベアを有することが好ましい。
上記「コンベア」の種類、駆動形態等は特に問わない。搬送性といった観点から、このコンベアが、所定間隔をもって上下方向に対向する上側コンベア及び下側コンベアからなることが好ましい。また、より簡易・安価に構成できるといった観点から、このコンベアがネット状の無端ベルトを有することが好ましい。なお、このネット状の無端ベルトは、ローラチェーンに連動し、それぞれのローラチェーンを駆動する駆動モーターにより駆動されて移動させるのが好ましいが、その駆動手段は特にローラチェーンに限定されるものではない。
上記「押圧手段」の構成、駆動形態等は特に問わない。この押圧手段は、通常、食品の上面側を下方に向って押圧する。より簡易・安価に構成できるといった観点から、押圧手段が、昇降自在に支持される押圧部材と、この押圧部材を昇降させる押圧駆動部と、を有することが好ましい。食品の上面側の整形性といった観点から、この押圧部材が、平板状であることが好ましい。また、予め複数種の押圧部材を用意しておき、加熱される食品に応じて押圧部材を取替え可能とすることができる。また、上記押圧駆動部としては、例えば、油圧シリンダ、空圧シリンダなど種々採用でき、押圧部材を上下移動させることができるものであればよく、その機構は特に限定されるものではない。
上記「反転手段」の構成、駆動形態等は特に問わない。この反転手段は、例えば、食品を載置可能であり且つ回動・昇降自在に支持される反転部材と、この反転部材を回動・昇降させる反転駆動部と、を有することができる。この反転部材の形状、大きさ等の限定はないが、食品をより円滑・確実に反転できるといった観点から、この反転部材が、食品の下面側が載置される載置部と、この載置部に設けられ且つ食品の側面側を受ける受け部とを有することが好ましい。また、この反転部材は、例えば、並列的に複数個搬送されてくる食品を同時に載せることができる形状が好ましく、長方形状の板を用いることが特に好ましい。
上記「食品」の種類、個数等は特に問わない。本発明では、この食品が麺であるとその効果が特に顕著である。上記押圧手段は麺を揚げている工程での膨らみや変形を防止するものであり、上記反転手段は麺を揚げている工程での揚げむらをなくすためのものである。したがって、本発明を実施する上では、麺類、及び、それに類似した性質をもつ食品を採用するのが好ましい。
2.食品加熱方法
本発明に係る食品加熱方法は、上述の食品加熱装置を用いた方法であって、前記搬送手段で前記食品を前記油に浸しつつ搬送する際に、前記押圧手段によって、前記食品を下方に向って押圧すると共に、前記反転手段によって、その押圧された前記食品を反転させることを特徴とする。
この食品加熱方法は、例えば、第1搬送部で前記食品を前記油に浸しつつ搬送する際に、前記押圧手段によって、前記食品を下方に向って押圧する第1搬送工程と、前記反転手段によって、その押圧された前記食品を反転させる反転工程と、第2搬送部によって、その反転された前記食品を前記油に浸しつつ搬送する第2搬送工程と、を備えることができる。
上記「第1搬送工程」は、例えば、前記食品を保持した食品保持具を搬送方向に沿って移動させて該食品を前記油に浸しつつ搬送し、前記第2搬送工程は、コンベアによって前記食品を前記油に浸しつつ搬送する工程であることができる。
上記「第1搬送工程」は、例えば、先ず、支持部材によって、前記油に浸され且つ前記食品保持具で保持された前記食品の下面側を支持し、その後、前記食品保持具を搬送方向に沿って移動させる工程であることができる。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
(1)食品加熱装置の構造
本実施例に係る食品加熱装置1は、図1乃至図5に示すように、油面12まで油で満たされた食品加熱装置本体11と、第一搬送部2a、第二搬送部2bと、押圧手段3と、反転手段4と、を備えている。
食品加熱装置本体11は、鋼製の架台111と架台111によって保持されるステンレス製の槽112とからなる。槽112には油面12まで油が満たされている。槽112の底面には図1、図2に示すように、それぞれ遠赤外線ヒーター13、14が配備されている。また、架台111の槽112の下部にはろ過器151により油をろ過し、貯蔵するろ過タンク15と油を蓄えておくストッカータンク16が配置されている。
第一搬送部2aは遠赤外線ヒーター13の上方に配備され、枠23によって一体となる2つの籠21と、その枠23が取り付けられた一対のローラチェーン22と、ローラベルト22を駆動する駆動モーター29とからなる。また、この第1搬送部2aは、搬送の出発点付近に設けられ、且つ籠21内に投入される麺の下面を支持する平板状の支持部材100を有している。また、上記籠21はステンレス製の金属メッシュでできており、枠23により、2個が一対に一体化されている。この籠21は麺の大きさにより、3個一対、4個一対といったように多種採用でき、枠23によりローラチェーン22に取付けられて、図3に示すように、遠赤外線ヒーター13の上方を旋回移動する。本実施例では、一対の籠21が2組、ローラチェーン22に取付けられている場合について説明する。ローラチェーン22の駆動には駆動モーター29を用い、この駆動モーター29を制御することにより、2組の籠21の位置が制御される。
第二搬送部2bは図1に示すように、2つのネット状のベルト24,25とそれを同期的に駆動する駆動モーター26とからなる。ベルト24とベルト25の上下の間隔は麺5の高さに一致し、麺5の通路を構成する。ベルト24とベルト25はローラチェーン27を介して駆動モーター26に繋がれ、同一スピードで回転する。麺5の出口にはシューター28が備えられている。また、ベルト25の内側に遠赤外線ヒーター14が位置している。
押圧手段3は籠21に入って麺5を押圧する押圧ディスク31とこの押圧ディスク31を上下に駆動するシリンダ32とから構成される。押圧ディスク31はステンレス製の円盤で油が通る孔が施されている。シリンダ32は図3に示すように、保持部材33によって下向きに保持され、その先端の軸34に押圧ディスク31が脱着自在に取付けられている。
なお、押圧ディスク31は籠21の大きさにしたがって径のサイズが変えられるよう交換自在である。
反転手段4は図3に示すように長方形の反転板41とこの反転板41が固着される軸42と反転板41を上下方向、および、回転方向に駆動する駆動部43とからなる。反転板41は油が抜ける孔を持つとともに、回転する際、麺が載置される載置部41aと、麺が滑り落ちないよう受け部41bをもつ。反転板41が固着された軸42は回転用の駆動部43により駆動され、回転する。また、上下駆動部44により、反転板41、軸42、駆動部43は一体となって上下する。
(2)食品加熱装置の動作
以下に、本実施例の食品加熱装置1の動作を図面に基づいて説明する。
まず、電源をオンにすると遠赤外線ヒーター13,14が作動し、油を適温まで温める。油の温度を確かめてスイッチをオンにすると第2搬送部2bの駆動モーター26が駆動され、ベルト24,25が作動する。ここまでの操作が本装置の準備である。
つぎに、2組の籠21は、図3においてAの位置とDの位置に初期設定されている。Aの籠21に麺5を投入し、あらかじめ設定した時間、油で麺5を揚げる。設定した時間が来ると、自動的に駆動モーター29が作動し、2組の籠21がBとEにくるまでローラチェーン22がまわる。
籠21が麺5を保持しつつBの位置まで来ると、自動的にシリンダ32が作動し、押圧板31が下降し、膨らんだ麺5を押圧する。押圧すると押圧板31は自動的に上昇する。
押圧板31の上昇が終了すると自動的にこれを検知し、その信号に基づいてローラチェーン22が作動し、Bにあった籠21をCの位置まで移動させる。この動作と同時に反転板41がやはり自動的に上昇し、麺5は油の中から出る作用で重力の力で籠21の中から反転板41の上に移動する。
麺5が反転板41の上に載ると、反転板41は自動的に上昇し、籠21はCの位置からDの位置に移動する。このときもう一組の籠21はAの位置に来て次の麺5が投入される。
一方、反転板41は、籠21がDの位置に移動すると自動的に回転し、麺5を反転させてベルト24の下面に挿入させる。麺5がベルト25の上に載り、反転板41から離れると、この反転板41は回転し尚且つ定位置まで下降し、次の麺5を待つ。
ベルト25に載った麺5は油で揚げられながらベルト24とベルト25に挟まって移動し、やがて出口に出てシューター28から取り出される。
この一連の制御で麺5は連続的に美味しく揚げられる。第一搬送部2aで揚げられる時間と第二搬送部2bで揚げられる時間は、食品により多様に変更し、設定できる。
また、食品のサイズが変更された場合、籠21と押圧ディスク31を交換する。
さらに、連続稼動が終了し、掃除をする際には、図5の2点鎖線の部分が開かれ、油抜き、掃除が容易にできる構造となっている。
(3)実施例の効果
本実施例の食品加熱装置1によると、槽112に入れる油は適量でよく、加熱する遠赤外線ヒーター13,14の熱効率を改善し、油の温度を最適温度に保つことができる。
また、この槽112を持つ食品加熱装置本体11と搬送部2a、2b、押圧手段3、反転手段4を一括制御できるので、麺5の投入からできあがりまですべて自動化できる。
また、搬送部を底無しの円筒状の籠21に麺5を入れて移動させる第一搬送部2aとこの麺5をネット状のベルト24,25に載せて移動させる第二搬送部2bとから構成させることにより、押圧手段3の機構と反転手段4の機構を簡素化でき、この装置を安価で提供することができる。さらにこの麺5が第一搬送部2aから第二搬送部2bに移動する中継位置で反転手段4により反転させられるので、麺5をむらなく揚げることができる。
また、押圧手段3と反転手段4にそれぞれモーターを設けることにより、自動制御をより簡単、かつ、正確に行わせることができる。
なお、本発明においては、前記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。本実施例ではヒーターに遠赤外線ヒーター13,14を用いたが、別の加熱器具を採用することができる。
本実施例では搬送部2a、2bの機構でローラチェーン22とベルト24,25を採用したが、レールとガイドを用いるなどその機構は種々採用できる。
押圧手段3の駆動にシリンダ32を用いたが、モーターで駆動することも可能であり、特にシリンダ32に限定されるものではない。さらに反転手段4もその機構は本発明の範囲内で種々採用できる。
また、本実施例では加熱対象を麺5に限定したが、比較的軽く、変形しやすい食品であれば、種々の食品に採用されることができる。
油で揚げる食品の加熱装置として広く採用できる。特に、麺など、比較的軽く変形しやすい食品を美味しく揚げるのに好適に使用される。
実施例に係る食品加熱装置の正面図である。 実施例の遠赤外線ヒーターの配置を示す平面図である。 図1を拡大した正面部分図である。 図1を側部から見た説明図である。 図1の側面を示す側面図である。
符号の説明
1;食品加熱装置、11;食品加熱装置本体、111;架台、112;槽、12;油面、13,14;遠赤外線ヒーター、15;ろ過タンク、16;ストッカータンク、2a;第一搬送部、2b;第二搬送部、21;籠、22;ローラチェーン、23;枠、24,25;ベルト、26;駆動モーター、27;ローラチェーン、28;シューター、29;駆動モーター、3;押圧手段、31;押圧ディスク、32;シリンダ、33;保持部材、34;軸、4;反転手段、41;反転板、41a;載置部、41b;受け部、42;軸、43;駆動部、44;上下駆動部、5;麺、100;支持部材。

Claims (17)

  1. 油を入れる槽及び該油を加熱する加熱手段を有する食品加熱装置本体を備え、該食品加熱装置本体に、食品を前記油に浸しつつ搬送する搬送手段と、該搬送手段の搬送途中に設けられ且つ前記食品を下方に向って押圧する押圧手段と、該搬送手段の搬送途中に設けられ且つ該押圧手段により押圧された前記食品を反転させる反転手段と、を設けたことを特徴とする食品加熱装置。
  2. 前記搬送手段は、第1搬送部と該第1搬送部に連なる第2搬送部とを備え、前記押圧手段が、前記第1搬送部の搬送途中に設けられ、前記反転手段が、前記第1搬送部と前記第2搬送部との連絡部に設けられている請求項1記載の食品加熱装置。
  3. 前記第1搬送部が、前記食品を保持可能で且つ搬送方向に沿って移動可能な食品保持具を有し、前記第2搬送部が、前記食品を搬送するコンベアを有する請求項2記載の食品加熱装置。
  4. 前記第1搬送部が、前記食品保持具で保持された前記食品の下面側を支持する支持部材を有する請求項3記載の食品加熱装置。
  5. 前記食品保持具が、水平軸回りに周回可能である請求項3又は4に記載の食品加熱装置。
  6. 前記食品保持具が、上方及び下方を開口した筒状体である請求項3乃至5のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  7. 前記コンベアが、所定間隔で上下方向に対向する上側コンベア及び下側コンベアからなる請求項3乃至6のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  8. 前記コンベアが、ネット状の無端ベルトを有する請求項3乃至7のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  9. 前記押圧手段が、昇降自在に支持される押圧部材と、該押圧部材を昇降させる押圧駆動部と、を有する請求項1乃至8のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  10. 前記反転手段が、前記食品を載置可能であり且つ回動・昇降自在に支持される反転部材と、該反転部材を回動・昇降させる反転駆動部と、を有する請求項1乃至9のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  11. 前記反転部材が、前記食品の下面側が載置される載置部と、該載置部に設けられ且つ前記食品の側面側を受ける受け部とを有する請求項10記載の食品加熱装置。
  12. 前記加熱手段が遠赤外線ヒーターである請求項1乃至11のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  13. 前記食品が麺である請求項1乃至12記載の食品加熱装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の食品加熱装置を用いた食品加熱方法であって、
    前記搬送手段で前記食品を前記油に浸しつつ搬送する際に、前記押圧手段によって、前記食品を下方に向って押圧すると共に、前記反転手段によって、その押圧された前記食品を反転させることを特徴とする食品加熱方法。
  15. 第1搬送部で前記食品を前記油に浸しつつ搬送する際に、前記押圧手段によって、前記食品を下方に向って押圧する第1搬送工程と、
    前記反転手段によって、その押圧された前記食品を反転させる反転工程と、
    第2搬送部によって、その反転された前記食品を前記油に浸しつつ搬送する第2搬送工程と、
    を備える請求項14記載の食品加熱方法。
  16. 前記第1搬送工程は、前記食品を保持した食品保持具を搬送方向に沿って移動させて該食品を前記油に浸しつつ搬送し、前記第2搬送工程は、コンベアによって前記食品を前記油に浸しつつ搬送する請求項15記載の食品加熱方法。
  17. 前記第1搬送工程は、先ず、支持部材によって、前記油に浸され且つ前記食品保持具で保持された前記食品の下面側を支持し、その後、前記食品保持具を搬送方向に沿って移動させる請求項16記載の食品加熱方法。
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