JP2005168578A - 判定方法、訓練方法、および、光量調節用具 - Google Patents
判定方法、訓練方法、および、光量調節用具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005168578A JP2005168578A JP2003409090A JP2003409090A JP2005168578A JP 2005168578 A JP2005168578 A JP 2005168578A JP 2003409090 A JP2003409090 A JP 2003409090A JP 2003409090 A JP2003409090 A JP 2003409090A JP 2005168578 A JP2005168578 A JP 2005168578A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light amount
- light
- subject
- amount adjustment
- training
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Rehabilitation Tools (AREA)
- Eye Examination Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】 虹彩による光量調節機能を訓練することにより、視力の回復・向上を図ることが可能な視力訓練方法を提供する。
【解決手段】 それぞれ異なるサイズの孔が配置されてなる孔群11,12,13,14,15,16,17が形成された光量調節シート1を用いて視力訓練を行う。最も大きいサイズの孔からなる孔群11から順に、各孔群が眼の前に位置する状態を作り出して見え具合を確認し、見え具合が最も良好だった孔群を判定する。その後、当該孔群が眼の前に位置する状態を所定の時間保持することにより視力訓練を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 それぞれ異なるサイズの孔が配置されてなる孔群11,12,13,14,15,16,17が形成された光量調節シート1を用いて視力訓練を行う。最も大きいサイズの孔からなる孔群11から順に、各孔群が眼の前に位置する状態を作り出して見え具合を確認し、見え具合が最も良好だった孔群を判定する。その後、当該孔群が眼の前に位置する状態を所定の時間保持することにより視力訓練を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、被験者の眼に入射する光を調節する割合を判定する判定方法、この判定方法による判定結果に基づいて視力を訓練する訓練方法、および、これらの方法に用いられる光量調節用具に関する。
従来、人間の視覚器官において視力を決定づけるものは、眼球を運動させる外眼筋(上直筋、下直筋、内直筋、外直筋、上斜筋、下斜筋)や、レンズとして機能する水晶体の厚みを調節する毛様体筋であるとされてきた。従って、視力の低下は外眼筋や毛様体筋の機能低下によって引き起こされるものと考えられ、上記外眼筋や毛様体筋の機能を向上させることで視力の向上を図る種々の訓練器具や訓練方法が提案されてきた。
しかるに、発明者は、視力が低下した状態においては、上記した外眼筋や毛様体筋の機能の低下だけでなく、眼に入射される光の量の調節が不十分であるとの知見を得た。すなわち、視力の低下は、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能が低下し、虹彩による入射光の光量調節が不十分なために起こるものであり、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能回復を図ることによって、視力を回復させることが可能であるとの知見を得た。
しかしながら、従来、視力を回復させる目的で瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能に着目した例は無かった。
そこで、眼への入射光を著しく減少させる器具等について調査したところ、先行技術として、小さな孔を設けたアイマスクが発見された(例えば、特許文献1参照。)。
特公平7−51138号公報
そこで、眼への入射光を著しく減少させる器具等について調査したところ、先行技術として、小さな孔を設けたアイマスクが発見された(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示されたアイマスクを装着した場合、眼にはわずかな光しか入射されないため、眼が入射光の光量を減衰させる機能、すなわち瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能に多少の影響を与えるものと考えられる。
しかし、当然のことながら、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能には個人差がある。さらに、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能は全身的な健康状態等に影響され、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能が常に一定のレベルに保たれるわけではない。
従って、特許文献1のアイマスクを用いれば、眼への入射光の光量を減らすことができるものの、ユーザの眼の状態に合わせて光量を調節し得るものではなかった。このため、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能を回復させる効果があるとしても、極めて限定的な効果しか得られないという問題があった。
しかし、当然のことながら、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能には個人差がある。さらに、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能は全身的な健康状態等に影響され、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能が常に一定のレベルに保たれるわけではない。
従って、特許文献1のアイマスクを用いれば、眼への入射光の光量を減らすことができるものの、ユーザの眼の状態に合わせて光量を調節し得るものではなかった。このため、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能を回復させる効果があるとしても、極めて限定的な効果しか得られないという問題があった。
そこで、本発明は、ユーザの眼の状態に適合するように眼への入射光の光量を調節することにより、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能を効果的に回復・向上させることが可能な訓練方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の判定方法は、光を所定の割合で通過させる光量調節手段によって被験者の眼に入射する光を調節した状態で被験者の視覚状態を確認する光量調節試験を、それぞれ光を通過させる割合が異なる複数の前記光量調節手段を用いて複数回実行し、前記複数回の光量調節試験を行った後に、前記複数回の光量調節試験のうち最も良好な視覚状態が得られた光量調節試験を判定し、当該光量調節試験において用いた前記光量調節手段を、被験者の眼に適合する光量調節手段として決定することを特徴とする。
また、本発明の訓練方法は、光を所定の割合で通過させる光量調節手段によって被験者の眼に入射する光を調節した状態で被験者の視覚状態を確認する光量調節試験を、それぞれ光を通過させる割合が異なる複数の前記光量調節手段を用いて複数回実行し、前記複数回の光量調節試験を行った後に、前記複数回の光量調節試験のうち最も良好な視覚状態が得られた光量調節試験を判定し、当該光量調節試験において用いた前記光量調節手段を、被験者の眼に適合する光量調節手段として決定し、決定した前記光量調節手段によって被験者の眼に入射する光を減衰させた状態を保持することにより、被験者の視機能の訓練を行うことを特徴とする。
ここで、被験者の視覚状態とは、視機能に関する被験者の知覚すなわち見え具合を指し、例えば、見ている対象物の輪郭が明瞭に見えるか否か等を指す。従って、良好な視覚状態が得られる場合とは、例えば、被験者に、見ている対象物の輪郭が最も明瞭に見えるように感じられたり、対象物の形状等を最も明瞭に見分けることが可能な場合等をいう。
また、本発明の光量調節用具は、シートに、それぞれサイズまたは形状が異なる孔からなる複数の孔群を形成してなることを特徴とする。
また、本発明の光量調節用具は、シートに、それぞれ異なる数の孔からなる複数の孔群を形成してなることを特徴とする。
また、本発明の光量調節用具は、それぞれ異なる割合で光を通過させる複数の光量調節板と、被験者の頭部に装着され、前記光量調節板を前記被験者の眼の前で保持する眼鏡枠とからなることを特徴とする。
また、本発明の光量調節用具において、前記複数の光量調節板を、それぞれサイズまたは形状が異なる孔が設けられた板状部材としても良い。
また、本発明の光量調節用具において、前記複数の光量調節板を、それぞれ異なる数の孔が設けられた板状部材としても良い。
本発明の判定方法によれば、光を通過させる割合が異なる複数の光量調節手段を用いて、光量調節手段によって被験者の眼に入射する光を調節した状態で被験者の視覚状態を確認する光量調節試験を複数回実行し、複数回の光量調節試験のうち最も良好な視覚状態が得られた光量調節試験において用いた光量調節手段を、被験者の眼に適合する光量調節手段として決定する。この判定方法により決定された光量調節手段を用いれば、被験者の眼に最も適合するように、すなわち、被験者の眼の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋が最も機能しやすくなるように、眼に入射する光量を調節することができる。
そして、例えば上記判定方法により決定された光量調節手段を用いて、被験者の眼への入射光の光量を調節した状態を所定時間保つことで、被験者の眼にかかる負担を軽減してリラックスした状態を実現でき、さらに、被験者の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能を向上させる訓練をも行うことができる。この場合、上記判定方法によって、被験者の眼の状態に最も適合する光量調節手段を決定することで、高い効果を期待できる。
また、上記判定方法を行うためには、複数の光量調節手段により複数回の光量調節試験を行うだけで良いので、非常に簡単かつ速やかに、被験者の眼に最適な光量調節手段を決定できる。被験者の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の状態は、被験者の全身的な健康状態や疲労度等によって刻々と変化する。従って、上記判定方法をこまめに行うことにより、上述したように被験者の眼にかかる負担を軽減した状態を作り出す場合、或いは、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能を向上させる訓練を行う場合に、その時点における被験者の眼の状態に合わせた光量調節手段を用いることで、より高い効果が期待できる。
そして、例えば上記判定方法により決定された光量調節手段を用いて、被験者の眼への入射光の光量を調節した状態を所定時間保つことで、被験者の眼にかかる負担を軽減してリラックスした状態を実現でき、さらに、被験者の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能を向上させる訓練をも行うことができる。この場合、上記判定方法によって、被験者の眼の状態に最も適合する光量調節手段を決定することで、高い効果を期待できる。
また、上記判定方法を行うためには、複数の光量調節手段により複数回の光量調節試験を行うだけで良いので、非常に簡単かつ速やかに、被験者の眼に最適な光量調節手段を決定できる。被験者の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の状態は、被験者の全身的な健康状態や疲労度等によって刻々と変化する。従って、上記判定方法をこまめに行うことにより、上述したように被験者の眼にかかる負担を軽減した状態を作り出す場合、或いは、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能を向上させる訓練を行う場合に、その時点における被験者の眼の状態に合わせた光量調節手段を用いることで、より高い効果が期待できる。
また、本発明の訓練方法によれば、光を通過させる割合が異なる複数の光量調節手段を用いて、光量調節手段によって被験者の眼に入射する光を調節した状態で被験者の視覚状態を確認する光量調節試験を複数回実行し、複数回の光量調節試験のうち最も良好な視覚状態が得られた光量調節試験において用いた光量調節手段を、被験者の眼に適合する光量調節手段として決定し、決定した光量調節手段によって被験者の眼に入射する光を減衰させた状態を保持することにより、被験者の視機能の訓練を行うので、被験者の眼に最も適合する状態、すなわち、被験者の眼の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋が最も機能しやすくなる状態を作り出してから訓練を行うので、高い訓練効果が期待できる。
また、訓練に用いる光量調節手段を決定するためには、複数の光量調節手段により複数回の光量調節試験を行うだけで良いので、非常に簡単かつ速やかに、被験者の眼に最適な光量調節手段を決定できる。これにより、訓練時における被験者の眼の状態に合わせた光量調節手段を用いて訓練を行うことができ、より高い訓練効果が期待できる。
また、訓練に用いる光量調節手段を決定するためには、複数の光量調節手段により複数回の光量調節試験を行うだけで良いので、非常に簡単かつ速やかに、被験者の眼に最適な光量調節手段を決定できる。これにより、訓練時における被験者の眼の状態に合わせた光量調節手段を用いて訓練を行うことができ、より高い訓練効果が期待できる。
本発明の光量調節用具は、シートに、それぞれサイズまたは形状が異なる孔からなる複数の孔群を形成してなるものであって、シートに形成された各孔群を光量調節手段として、上述した本発明の判定方法および訓練方法において利用することができる。この場合、複数の光量調節手段を用いて複数回の光量調節試験を行う場合、1または少数のシートを使って、用いる孔群を変更しながら試験を行えば良いので、本発明の判定方法および訓練方法を容易に実行することができる。さらに、各孔群は異なるサイズの孔により構成されるので、孔のサイズを適宜調節することにより、各孔群において光が通過する割合を容易に調節することが可能である。
また、本発明の光量調節用具は、シートに、それぞれ異なる数の孔からなる複数の孔群を形成してなるものであって、シートに形成された各孔群を光量調節手段として、上述した本発明の判定方法および訓練方法において利用することができる。この場合、複数の光量調節手段を用いて複数回の光量調節試験を行う場合、1または少数のシートを使って、用いる孔群を変更しながら試験を行えば良いので、本発明の判定方法および訓練方法を容易に実行することができる。さらに、各孔群は、異なる数の孔が設けられたことにより光を通過させる割合が異なる構成となっているため、例えば、全ての孔群における孔が同一サイズ・形状であっても良い。このため、本発明の光量調節用具は、シートに孔を穿設して上記複数の孔群を形成することで、非常に簡単に実現できる。
また、本発明の光量調節用具は、それぞれ異なる割合で光を通過させる複数の光量調節板と、被験者の頭部に装着され、光量調節板を被験者の眼の前で保持する眼鏡枠とからなるものであって、光量調節板は、上述した本発明の判定方法および訓練方法における光量調節手段として利用できる。そして、上述した本発明の判定方法および訓練方法を実現する際に、複数の光量調節板を取り替えながら眼鏡枠にセットすれば、複数回の光量調節試験を容易に実行することができる。
また、本発明の光量調節用具においては、複数の光量調節板を、それぞれサイズまたは形状が異なる孔が設けられた板状部材としても良い。この場合、各光量調節板における孔のサイズや形状を適宜調節することで、光を通過させる割合を容易に調節することができる。
さらに、本発明の光量調節用具においては、複数の光量調節板を、それぞれ異なる数の孔が設けられた板状部材としても良い。この場合、各光量調節板における孔が同一サイズ・種類でも良いので、複数の光量調節板を容易に実現することができる。
さらに、本発明の光量調節用具においては、複数の光量調節板を、それぞれ異なる数の孔が設けられた板状部材としても良い。この場合、各光量調節板における孔が同一サイズ・種類でも良いので、複数の光量調節板を容易に実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
本発明の具体的な実施の形態について説明する前に、まず、本発明が目的とする瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能について説明する。
従来、人間の視機能は、主に、外眼筋(上直筋、下直筋、内直筋、外直筋、上斜筋、下斜筋)によって眼球を所望の方向に向けて回転させる機能、および、毛様体によって水晶体の厚みを変化させ、網膜上に対象物の明瞭な像を結ばせる機能からなり、近視や遠視等の視力低下は、毛様体によって水晶体の厚みを変化させる機能が低下し、網膜上に結ばれる像が不明瞭になるために起こるとされていた。
この理論に基づけば、視力が低下した人の視力を回復させるためには、外眼筋や毛様体の機能を向上させる訓練を行えば良い。
従来、人間の視機能は、主に、外眼筋(上直筋、下直筋、内直筋、外直筋、上斜筋、下斜筋)によって眼球を所望の方向に向けて回転させる機能、および、毛様体によって水晶体の厚みを変化させ、網膜上に対象物の明瞭な像を結ばせる機能からなり、近視や遠視等の視力低下は、毛様体によって水晶体の厚みを変化させる機能が低下し、網膜上に結ばれる像が不明瞭になるために起こるとされていた。
この理論に基づけば、視力が低下した人の視力を回復させるためには、外眼筋や毛様体の機能を向上させる訓練を行えば良い。
しかし、発明者は、人間の視機能のうち、虹彩によって眼への入射光の光量を調節する機能に着目した。虹彩は、ほぼ中央に貫通孔(瞳孔)を有する不透明な薄い膜であり、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の働きによって変形し、虹彩の変形に伴って瞳孔が散大および収縮する。瞳孔が散大すれば、眼に入射する光量が増大し、瞳孔が収縮すれば眼に入射する光量は減少する。
通常、人間の眼は、外光の強さに応じて瞳孔を散大または収縮させ、眼への入射光を適切な光量に調節する。発明者は、虹彩による光量調節機能が不十分な場合、網膜上に結ばれる像が明瞭でなくなり、視力低下につながるとの知見を得た。これは、人間の眼をカメラに例えれば、「絞り」が適性でないために鮮明な像が得られない場合に相当する。
通常、人間の眼は、外光の強さに応じて瞳孔を散大または収縮させ、眼への入射光を適切な光量に調節する。発明者は、虹彩による光量調節機能が不十分な場合、網膜上に結ばれる像が明瞭でなくなり、視力低下につながるとの知見を得た。これは、人間の眼をカメラに例えれば、「絞り」が適性でないために鮮明な像が得られない場合に相当する。
そして、発明者は、訓練を受けるユーザの眼に入射される光量を、ユーザの眼の状態に合わせて調節することで、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋が機能しやすい状態を実現し、この状態において、画像や景色或いは視力表等を見たり、外光の量を変化させたりすることで、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋に適度な刺激および負荷を与えることにより、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能すなわち虹彩による光量調節機能の回復・向上を図るという技術的思想を創作するに至った。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における光量調節シート1の構成を示す正面図である。図1に示す光量調節シート1は、薄板若しくは可撓性を有する不透明なシートであり、例えば、一般的な人の顔の幅より若干広めの幅を有する長方形である。
光量調節シート1の材料としては、例えば合成樹脂、紙、布等を用いることが可能であり、容易に屈曲しない程度の弾性を有するものであれば、より好ましい。
以下、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における光量調節シート1の構成を示す正面図である。図1に示す光量調節シート1は、薄板若しくは可撓性を有する不透明なシートであり、例えば、一般的な人の顔の幅より若干広めの幅を有する長方形である。
光量調節シート1の材料としては、例えば合成樹脂、紙、布等を用いることが可能であり、容易に屈曲しない程度の弾性を有するものであれば、より好ましい。
光量調節シート1には、孔群11,12,13,14,15,16,17が形成されている。これら孔群11,12,13,14,15,16,17は、いずれも、所定サイズの貫通孔が所定の間隔をおいて配置されてなる。
孔群11,12,13,14,15,16,17のうち、孔群11の孔は最もサイズが大きく、以下、孔群12、孔群13、孔群14、孔群15、孔群16、孔群17の順に孔のサイズが小さくなる。孔群17の孔は、光量調節シート1において最も小さなサイズの孔である。
孔群11,12,13,14,15,16,17のうち、孔群11の孔は最もサイズが大きく、以下、孔群12、孔群13、孔群14、孔群15、孔群16、孔群17の順に孔のサイズが小さくなる。孔群17の孔は、光量調節シート1において最も小さなサイズの孔である。
なお、図1中に示す破線は、孔群と孔群との境界をわかりやすく示すためのものであって、光量調節シート1に折り目やミシン目を設けることを示すものではない。但し、光量調節シート1を使用するユーザの利便性を高めるため、図1中に示す破線の位置に着色した線等を描いた構成としても良いし、実際に折り目やミシン目を設けることも勿論可能である。
孔群11,12,13,14,15,16,17は、それぞれ異なるサイズの孔から構成されるため、通過できる光の量が異なっている。つまり、光が当たった場合に、孔群11,12,13,14,15,16,17を通過できる光量は、孔群毎に全て異なっている。従って、光量調節シート1に形成された孔群11,12,13,14,15,16,17は、それぞれ異なる割合で光を透過させる光量調節手段として機能する。
続いて、光量調節シート1を用いて視力訓練を行う場合の、最適な訓練条件を決定する訓練条件判定方法について説明する。
この訓練条件判定方法を実施するにあたって、ユーザは、光量調節シート1を、手に持つか或いは図示しない治具に固定して、ユーザの眼の前に光量調節シート1が位置し、両眼が光量調節シート1によってほぼ覆われた構成とする。すなわち、ほぼ光量調節シート1の孔を通過した光のみがユーザの両眼に入射するような状態にする。
続いて、ユーザは、複数回の光量調節試験を行う。
1回目の光量調節試験において、ユーザは光量調節シート1を上下に動かし、光量調節シート1に形成された孔群11,12,13,14,15,16,17のうち、最も孔のサイズが大きい孔群11が眼の前に位置するように光量調節シート1を保持する。
この状態では、ユーザの眼に、孔群11の孔を通過した光だけが入射する。換言すれば、孔群11によって眼への入射光が調節された状態が作り出される。
ユーザは、光量調節シート1を保持して上記状態を保ちながら、周囲の光景や遠方の景色、特定の物或いは視力表等を見て、見え具合を確認する。
1回目の光量調節試験において、ユーザは光量調節シート1を上下に動かし、光量調節シート1に形成された孔群11,12,13,14,15,16,17のうち、最も孔のサイズが大きい孔群11が眼の前に位置するように光量調節シート1を保持する。
この状態では、ユーザの眼に、孔群11の孔を通過した光だけが入射する。換言すれば、孔群11によって眼への入射光が調節された状態が作り出される。
ユーザは、光量調節シート1を保持して上記状態を保ちながら、周囲の光景や遠方の景色、特定の物或いは視力表等を見て、見え具合を確認する。
続いて、ユーザは、2回目の光量調節試験を行う。2回目の光量調節試験において、ユーザは、光量調節シート1を動かして、孔群12が眼の前に位置し、孔群12によって眼への入射光が調節された状態を作り出す。この状態を保ちながら、ユーザは、周囲の光景や遠方の景色、特定の物或いは視力表等を見て、その見え具合を確認する。
その後、ユーザは、光量調節シート1を動かして、孔群13が眼の前に位置し、孔群13によって眼への入射光が調節された状態を作り出し、見え具合を確認することにより、3回目の光量調節試験を行い、以後、同様の光量調節試験を、孔群14、孔群15、孔群16および孔群17について行う。
このように、孔群11,12,13,14,15,16,17の数と同数の光量調節試験を行った後、ユーザは、最も見え具合が良かった光量調節試験を判定する。
ここで、見え具合が良い状態とは、ユーザ自身に、見たい物の輪郭が最も明瞭に見えるよう感じられることを指す。
虹彩による光量調節が不十分で、過剰な光量が眼に入射した場合や必要な光量が眼に入射しない場合、ユーザには、自分が見ている物の輪郭がぼやけて、不明瞭に感じられる。逆に、眼への入射光の光量が適切に調整されていれば、ユーザには、自分が見ている物の輪郭が明瞭に見えるように感じられる。
ここで、見え具合が良い状態とは、ユーザ自身に、見たい物の輪郭が最も明瞭に見えるよう感じられることを指す。
虹彩による光量調節が不十分で、過剰な光量が眼に入射した場合や必要な光量が眼に入射しない場合、ユーザには、自分が見ている物の輪郭がぼやけて、不明瞭に感じられる。逆に、眼への入射光の光量が適切に調整されていれば、ユーザには、自分が見ている物の輪郭が明瞭に見えるように感じられる。
従って、ユーザにとって、対象物の輪郭が最も明瞭に見えた時、すなわち最も見え具合が良かった光量調節試験において用いた孔群が、ユーザの眼に最適な割合で光量を調節できる孔群である。そして、最も見え具合が良かった光量調節試験において用いた孔群を、最適な孔群として決定する。
以上の訓練条件判定方法によれば、ユーザが、孔群11,12,13,14,15,16,17のそれぞれを利用して光量調節試験を実施し、最も見え具合が良かった光量調節試験において用いた孔群を判定することで、現在のユーザの眼に最適な孔群を容易に決定できる。また、決定された孔群を用いれば、ユーザの眼に最も良く適合するように光量を調節することができるので、当該孔群が眼の前に位置する状態を保つことにより、過度の入射光による刺激を軽減して眼を休めることができる。
また、訓練条件判定方法を実施するにあたって、複数回の光量調節試験を、1枚の光量調節シート1によって行うことが可能である。これにより、ユーザは、光量調節シート1を持ち替えて見え具合を確認するという簡単な操作を繰り返すだけで、自分の眼に適合する孔群を決定できる。
さらに、上記訓練条件判定方法により決定された孔群により、現在のユーザの眼に最も良く適合するように光量を調節した状態は、以下に述べる視力訓練を行う場合の訓練条件として最適である。
視力の訓練を希望するユーザは、上記訓練条件判定方法により決定された孔群によってユーザの眼への入射光の光量を調節した状態を作り出し、この状態を保ちながら、所定の時間、周囲の光景や遠方の景色、特定の物或いは視力表等を見ることにより、視力訓練を行う。すなわち、ユーザの眼への入射光を現在のユーザの眼に適した量に調節した上で、視機能を発揮することで、ユーザの眼の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋に対して適度な刺激および負荷を与え、その機能を高めることができる。
さらに、訓練条件判定方法により決定された孔群、すなわち現在のユーザの眼に最適な孔群よりも、一段階または二段階大きなサイズの孔からなる孔群を用いて訓練を行っても良い。この場合、眼への入射光の光量が、ユーザの眼に最適な光量よりも多くなるので、ユーザの眼の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋に対して比較的強い刺激および負荷を与えることができ、高い訓練効果が見込まれる。また、訓練条件判定方法により決定された孔群よりも、一段階または二段階小さなサイズの孔からなる孔群を用いて訓練を行っても良い。この場合、眼への入射光の光量が、ユーザの眼に最適な光量よりもわずかに少なくなるので、ユーザの眼の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋に対して比較的強い刺激および負荷を与えることができ、高い訓練効果が見込まれる。
さらに、所定の時間だけ訓練を行った後、再び上記訓練条件判定方法を実施することにより、訓練の効果を判定することができる。例えば、訓練を行う前に最適であった孔群よりも大きなサイズの孔からなる孔群が最適であると判定された場合は、ユーザの眼が、入射光の光量が多い状態に対して以前よりも良く対応できるようになったといえる。すなわち、ユーザの眼において瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能が向上したということができる。
なお、本第1の実施の形態における訓練条件判定方法において、孔群11,12,13,14,15,16,17の中から、孔のサイズが大きい孔群すなわち孔群11から順に光量調節試験を行うものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、孔のサイズが小さい孔群すなわち孔群17から順に光量調節試験を行っても良い。
また、孔群11,12,13,14,15,16,17における孔のサイズおよび孔と孔との間隔は任意に変更可能であり、一つの光量調節シート1に設ける孔群の数についても、図1に示した例に限定されず、適宜変更可能である。
さらに、図1に示す光量調節シート1においては、孔群11,12,13,14,15,16,17を、それぞれ、所定サイズの孔が規則的に配置された構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、孔のサイズに応じて孔の配置方法や密度を変化させることも可能である。
さらに、図1に示す光量調節シート1においては、孔群11,12,13,14,15,16,17を、それぞれ、所定サイズの孔が規則的に配置された構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、孔のサイズに応じて孔の配置方法や密度を変化させることも可能である。
[第2の実施の形態]
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2は、本発明の第2の実施の形態における眼鏡枠2の構成を示す斜視図である。図3は、眼鏡枠2に装着される光量調節板31,32,33,34,35の構成を示す図である。
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2は、本発明の第2の実施の形態における眼鏡枠2の構成を示す斜視図である。図3は、眼鏡枠2に装着される光量調節板31,32,33,34,35の構成を示す図である。
眼鏡枠2は、いわゆる眼鏡試験枠として知られる眼鏡のフレームである。眼鏡枠2は、眼鏡枠2を装着したユーザの眼の正面に位置する2個の光量調節板保持部21、これら2個の光量調節板保持部21を繋ぐブリッジ23、およびユーザの顔において眼鏡枠2を支持する2本のテンプル24を備えて構成される。
光量調節板保持部21は略丸形の枠であり、後述する光量調節板31,32,33,34,35をはめ込んで固定することができる。また、光量調節板保持部21にはスリット22が形成されており、光量調節板31,32,33,34,35を、スリット22から差し込んで光量調節板保持部21に固定できる。
光量調節板保持部21は略丸形の枠であり、後述する光量調節板31,32,33,34,35をはめ込んで固定することができる。また、光量調節板保持部21にはスリット22が形成されており、光量調節板31,32,33,34,35を、スリット22から差し込んで光量調節板保持部21に固定できる。
光量調節板31,32,33,34,35は、いずれも図2に示す光量調節板保持部21のサイズに適合する略円形の不透明な板であって、それぞれ、複数の孔からなる孔群3a,3b,3c,3d,3eが形成されている。
孔群3a,3b,3c,3d,3eは、それぞれ、所定サイズの貫通孔が所定の距離をおいて配置されたものである。
孔群3a,3b,3c,3d,3eのうち、孔群3aの孔は最もサイズが大きく、以下、孔群3b、孔群3c、孔群3d、孔群3eの順に孔のサイズが小さくなる。孔群3eの孔は最も小さなサイズの孔である。
孔群3a,3b,3c,3d,3eのうち、孔群3aの孔は最もサイズが大きく、以下、孔群3b、孔群3c、孔群3d、孔群3eの順に孔のサイズが小さくなる。孔群3eの孔は最も小さなサイズの孔である。
つまり、孔群3a,3b,3c,3d,3eは、それぞれ異なるサイズの孔から構成されることで、通過できる光の量が異なっている。つまり、光が当たった場合に孔群3a,3b,3c,3d,3eを通過できる光量は、孔群毎に全て異なっている。従って、光量調節板31,32,33,34,35は、それぞれ異なる割合で光を透過させる光量調節手段として機能する。
続いて、眼鏡枠2および光量調節板31,32,33,34,35を用いて視力訓練を行う場合の、最適な訓練条件を決定する訓練条件判定方法について説明する。
訓練条件判定方法において、ユーザは、複数回の光量調節試験を行う。
まず1回目の光量調節試験において、ユーザは、眼鏡枠2の光量調節板保持部21に光量調節板31をセットして眼鏡枠2を通常の眼鏡のように顔面に装着する。
これにより、ユーザの眼の前に光量調節板31が位置し、ユーザの両眼に入射する光が光量調節板31によって遮られ、孔群3aを通過した光のみがユーザの両眼に入射する状態となる。換言すれば、孔群31によって眼への入射光が調節された状態が作り出される。この状態で、ユーザは、周囲の光景や遠方の景色、特定の物或いは視力表等を見て、見え具合を確認する。
まず1回目の光量調節試験において、ユーザは、眼鏡枠2の光量調節板保持部21に光量調節板31をセットして眼鏡枠2を通常の眼鏡のように顔面に装着する。
これにより、ユーザの眼の前に光量調節板31が位置し、ユーザの両眼に入射する光が光量調節板31によって遮られ、孔群3aを通過した光のみがユーザの両眼に入射する状態となる。換言すれば、孔群31によって眼への入射光が調節された状態が作り出される。この状態で、ユーザは、周囲の光景や遠方の景色、特定の物或いは視力表等を見て、見え具合を確認する。
続いて、ユーザは、光量調節板保持部21にセットされた光量調節板31を光量調節板32に取り替えて再び眼鏡枠2を装着し、2回目の光量調節試験を実施する。この状態では、ユーザの眼に光量調節板32の孔群3bを通過した光だけが入射する。すなわち、孔群3bによって眼への入射光が調節された状態が作り出される。この状態を保ちながら、ユーザは、周囲の光景や遠方の景色、特定の物或いは視力表等を見て、その見え具合を確認する。
その後、ユーザは、光量調節板保持部21にセットされた光量調節板32を光量調節板33に取り替えて、3回目の光量調節試験を実施し、以後、光量調節板34および光量調節板35についても光量調節試験を行う。
このように、光量調節板31,32,33,34,35と同数の光量調節試験を行った後、ユーザは、どの光量調節試験における見え具合が最も良かったかを判定する。
ここで、見え具合が良い状態とは、ユーザ自身に対象物の輪郭が最も明瞭に見えるよう感じられることを指す。ユーザにとって最も見え具合が良かった光量調節試験において用いた光量調節板が、ユーザの眼に最適な割合で光量を調節できる光量調節板である。
ここで、見え具合が良い状態とは、ユーザ自身に対象物の輪郭が最も明瞭に見えるよう感じられることを指す。ユーザにとって最も見え具合が良かった光量調節試験において用いた光量調節板が、ユーザの眼に最適な割合で光量を調節できる光量調節板である。
以上の訓練条件判定方法によれば、ユーザが、光量調節板31,32,33,34,35のそれぞれを用いて光量調節試験を行い、最も見え具合が良かった光量調節試験において用いた光量調節板を判定することで、現在のユーザの眼に最適な光量調節板を容易に決定できる。この方法で決定した光量調節板を用いれば、ユーザの眼に最も良く適合するように光量を調節することができるので、当該光量調節板が眼の前に位置する状態を保つことにより、過度の入射光による刺激を軽減し、眼を休めることができる。
また、上記訓練条件判定方法を実施するにあたって、複数回の光量調節試験を行うためには、光量調節板31,32,33,34,35を順次取り替えながら、眼鏡枠2を装着して見え具合を確認すれば良く、ユーザは、非常に簡単な操作によってユーザの眼に最も良く適合する光量調節板を決定できる。
さらに、上記訓練条件判定方法により決定された光量調節板を用い、現在のユーザの眼に最も良く適合するように光量を調節した状態は、以下に述べる視力訓練を行う場合の訓練条件として最適である。
視力の訓練を希望するユーザは、上記訓練条件判定方法により決定された光量調節板を光量調節板保持部21にセットして眼鏡枠2を装着し、所定の時間、周囲の光景や遠方の景色、特定の物或いは視力表等を見ることにより、視力訓練を行う。
すなわち、ユーザの眼への入射光を現在のユーザの眼に適した量に調節した上で、視機能を発揮することで、ユーザの眼の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋に対して適度な刺激および負荷を与え、その機能を高めることができる。
視力の訓練を希望するユーザは、上記訓練条件判定方法により決定された光量調節板を光量調節板保持部21にセットして眼鏡枠2を装着し、所定の時間、周囲の光景や遠方の景色、特定の物或いは視力表等を見ることにより、視力訓練を行う。
すなわち、ユーザの眼への入射光を現在のユーザの眼に適した量に調節した上で、視機能を発揮することで、ユーザの眼の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋に対して適度な刺激および負荷を与え、その機能を高めることができる。
また、訓練条件判定方法により決定された光量調節板、すなわち現在のユーザの眼に最適な光量調節板よりも、一段階または二段階大きなサイズの孔からなる孔群が形成された光量調節板を用いて訓練を行っても良い。この場合、眼への入射光の光量が、ユーザの眼に最適な光量よりも多くなるので、ユーザの眼の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋に対して比較的強い刺激および負荷を与えることができ、高い訓練効果が見込まれる。また、訓練条件判定方法により決定された孔群よりも、一段階または二段階小さなサイズの孔からなる孔群が形成された光量調節板を用いて訓練を行っても良い。この場合、眼への入射光の光量が、ユーザの眼に最適な光量よりもわずかに少なくなるので、ユーザの眼の瞳孔散大筋および瞳孔括約筋に対して比較的強い刺激および負荷を与えることができ、高い訓練効果が見込まれる。
さらに、所定の時間だけ訓練を行った後、再び上記訓練条件判定方法を実施することにより、訓練の効果を判定することができる。例えば、訓練を行う前に最適であった孔群よりも大きなサイズの孔からなる孔群が最適であると判定された場合は、ユーザの眼が、入射光の光量が多い状態に対して、以前よりも良く対応できるようになったといえる。すなわち、ユーザの眼において、瞳孔散大筋および瞳孔括約筋の機能が向上したということができる。
そして、視力の訓練を行う場合、ユーザは、上記訓練条件判定方法を実施して決定した光量調節板を眼鏡枠2にセットし、眼鏡枠2を装着していれば良い。従って、極めて簡単に視力の訓練を行うことが可能であり、さらに、訓練中は快適に過ごすことができる。
なお、本第2の実施の形態における訓練条件判定方法において、光量調節板31,32,33,34,35のうち、孔のサイズが大きい孔群が形成された光量調節板、すなわち光量調節板31から順に光量調節試験を行うものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、孔のサイズが小さい孔群が形成された光量調節板すなわち光量調節板35から順に光量調節試験を行っても良い。
また、孔群3a,3b,3c,3d,3eにおける孔のサイズおよび孔と孔との間隔は任意に変更可能であり、一つの光量調節板に設ける孔群の数についても、図3(a)〜(e)に示した例に限定されず、適宜変更可能である。さらに、図3に示す光量調節板31,32,33,34,35においては、孔群3a,3b,3c,3d,3eを、それぞれ、所定サイズの孔が規則的に配置された構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、孔のサイズに応じて孔の配置方法や密度を変化させることも可能である。
さらに、上記第1の実施の形態で説明した光量調節シート1を用いて、訓練条件の判定を行い、その後、上記第2の実施の形態において説明した眼鏡枠2および光量調節板31,32,33,34,35を用いて、視力の訓練を行うことも可能である。この方法は、光量調節シート1における孔群11,12,13,14,15,16,17が光を通過させる割合と、光量調節板31,32,33,34,35における孔群3a,3b,3c,3d,3eが光を通過させる割合とを予め数値化しておけば、より簡単に実現可能である。また、上記第1および第2の実施の形態におけるその他の細部構成についても、本発明の趣旨を損なうことのない範囲において適宜変更可能であることは勿論である。
例えば、上記第1の実施の形態においては、光量調節シート1における孔群11,12,13,14,15,16,17は、それぞれ異なるサイズの孔からなり、第2の実施の形態においては、光量調節板31,32,33,34,35に形成される孔群3a,3b,3c,3d,3eは、それぞれ異なるサイズの孔からなる構成とした。この構成によれば、孔のサイズを適宜調節することにより、各孔群において光は通過する割合を容易に調節できるという利点がある。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、一つのサイズの孔のみを用いて本発明を実施することも可能である。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、一つのサイズの孔のみを用いて本発明を実施することも可能である。
図4(a)に示す孔群4aは、一種類のサイズの孔が所定の間隔をあけて6個配置されてなる孔群である。一方、図4(b)に示す孔群4bは、一種類のサイズの孔が所定の間隔をあけて多数配置されてなる孔群である。
孔群4aにおける孔と孔群4bにおける孔とは、いずれも同一のサイズである。しかしながら、孔群4bにおいては、孔群4aに比べて非常に狭い間隔で、より多くの孔が配置されている。
従って、孔群4aおよび孔群4bに同一光量の光を当てた場合に、通過する光量は、孔群4aと孔群4bとで異なる。すなわち、孔群4aと孔群4bとは、光を通過させる割合が異なっている。
このように、孔のサイズおよび形状が一種類だけであっても、光を通過させる割合が異なる複数の孔群を実現することが可能となる。
孔群4aにおける孔と孔群4bにおける孔とは、いずれも同一のサイズである。しかしながら、孔群4bにおいては、孔群4aに比べて非常に狭い間隔で、より多くの孔が配置されている。
従って、孔群4aおよび孔群4bに同一光量の光を当てた場合に、通過する光量は、孔群4aと孔群4bとで異なる。すなわち、孔群4aと孔群4bとは、光を通過させる割合が異なっている。
このように、孔のサイズおよび形状が一種類だけであっても、光を通過させる割合が異なる複数の孔群を実現することが可能となる。
従って、上記第1の実施の形態における孔群11,12,13,14,15,16,17を、一種類の孔によって実現することも可能である。この場合、孔群11は、最も多くの孔が最も近接して配置された構成となり、孔群17は、最も少ない数の孔が最も広い間隔をあけて配置された構成となる。また、上記第2の実施の形態における孔群3a,3b,3c,3d,3eを一種類の孔によって実現することも可能である。この場合、孔群3aは最も多くの孔が最も近接して配置された構成となり、孔群3eは最も少ない数の孔が最も広い間隔をあけて配置された構成となる。
この場合、全ての孔群を、一種類の孔を用いて実現できるので、光量調節シート1或いは光量調節板31,32,33,34,35を容易に製作できるという利点がある。
この場合、全ての孔群を、一種類の孔を用いて実現できるので、光量調節シート1或いは光量調節板31,32,33,34,35を容易に製作できるという利点がある。
1 光量調節シート
11,12,13,14,15,16,17 孔群
2 眼鏡枠
21 光量調節板保持部
22 スリット
31,32,33,34,35 光量調節板
3a,3b,3c,3d,3e 孔群
11,12,13,14,15,16,17 孔群
2 眼鏡枠
21 光量調節板保持部
22 スリット
31,32,33,34,35 光量調節板
3a,3b,3c,3d,3e 孔群
Claims (7)
- 光を所定の割合で通過させる光量調節手段によって被験者の眼に入射する光を調節した状態で被験者の視覚状態を確認する光量調節試験を、それぞれ光を通過させる割合が異なる複数の前記光量調節手段を用いて複数回実行し、
前記複数回の光量調節試験を行った後に、前記複数回の光量調節試験のうち最も良好な視覚状態が得られた光量調節試験を判定し、当該光量調節試験において用いた前記光量調節手段を、被験者の眼に適合する光量調節手段として決定すること、
を特徴とする判定方法。 - 光を所定の割合で通過させる光量調節手段によって被験者の眼に入射する光を調節した状態で被験者の視覚状態を確認する光量調節試験を、それぞれ光を通過させる割合が異なる複数の前記光量調節手段を用いて複数回実行し、
前記複数回の光量調節試験を行った後に、前記複数回の光量調節試験のうち最も良好な視覚状態が得られた光量調節試験を判定し、当該光量調節試験において用いた前記光量調節手段を、被験者の眼に適合する光量調節手段として決定し、
決定した前記光量調節手段によって被験者の眼に入射する光を減衰させた状態を保持することにより、被験者の視機能の訓練を行うこと、
を特徴とする訓練方法。 - シートに、それぞれサイズまたは形状が異なる孔からなる複数の孔群を形成してなることを特徴とする光量調節用具。
- シートに、それぞれ異なる数の孔からなる複数の孔群を形成してなることを特徴とする光量調節用具。
- それぞれ異なる割合で光を通過させる複数の光量調節板と、
被験者の頭部に装着され、前記光量調節板を前記被験者の眼の前で保持する眼鏡枠と、 からなることを特徴とする光量調節用具。 - 前記複数の光量調節板は、それぞれサイズまたは形状が異なる孔が設けられた板状部材であることを特徴とする請求項5記載の光量調節用具。
- 前記複数の光量調節板は、それぞれ異なる数の孔が設けられた板状部材であることを特徴とする請求項5記載の光量調節用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003409090A JP2005168578A (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 判定方法、訓練方法、および、光量調節用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003409090A JP2005168578A (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 判定方法、訓練方法、および、光量調節用具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005168578A true JP2005168578A (ja) | 2005-06-30 |
Family
ID=34730586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003409090A Pending JP2005168578A (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 判定方法、訓練方法、および、光量調節用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005168578A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006107186A1 (en) * | 2005-04-08 | 2006-10-12 | Kyung-Chol Jung | Pinhole lens set for recovering eyesight |
-
2003
- 2003-12-08 JP JP2003409090A patent/JP2005168578A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006107186A1 (en) * | 2005-04-08 | 2006-10-12 | Kyung-Chol Jung | Pinhole lens set for recovering eyesight |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI337270B (en) | Method and apparatus for controlling peripheral image position for reducing progression of myopia | |
US20170296421A1 (en) | Head-mounted apparatus and methods for treatment and enhancement of visual function | |
CN113325608A (zh) | 用于治疗视力障碍的方法和设备 | |
WO2017200113A1 (ko) | 시력개선장치 | |
CN100342267C (zh) | 专用近距散焦视物训练近视防治装置及使用方法 | |
CN106132283A (zh) | 用于增强现实的方法 | |
CN105739090B (zh) | 一种立体观看景深的计算方法 | |
CN207654139U (zh) | 检测、抑制单眼弃用的终端 | |
EP1647853B1 (en) | Magnifying glass as well as a spectacle frame provided with one or more magnifying glasses | |
JP2005168578A (ja) | 判定方法、訓練方法、および、光量調節用具 | |
US7290877B1 (en) | Multi-lens vision correction method and its apparatus | |
KR101596126B1 (ko) | 시력 교정용 렌즈 | |
CN215994744U (zh) | 一种训练眼镜及其训练系统 | |
WO2021098498A1 (zh) | 一种视功能调整方法及装置 | |
CN110882139B (zh) | 一种利用图序列的视功能调整方法及装置 | |
CN110812146B (zh) | 多区域视功能调整方法及装置、虚拟现实头戴式显示设备 | |
CN110812145B (zh) | 一种视功能调整方法及装置、虚拟现实头戴式显示设备 | |
CN212016134U (zh) | 眼肌训练眼镜 | |
CN115137623A (zh) | 一种训练眼镜、训练系统及其训练方法 | |
JPH0650031U (ja) | 保健眼鏡 | |
JP2005148690A (ja) | 可動式ピンホールメガネ | |
CN116400518B (zh) | 镜片结构 | |
JP3046688U (ja) | 近視矯正用眼鏡 | |
JP3105983U (ja) | 疑似体験用簡易めがね | |
CN112535453B (zh) | 一种正视化诱导控制方法及装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061201 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090507 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090602 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091020 |