JP3046688U - 近視矯正用眼鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 近視矯正用眼鏡の提供。 【解決手段】 フレーム内部の上半部の第１レンズに漏
斗状の円錐孔が複数配列され、使用者がそれを通して見
ることができるようにしてあり、該フレーム内部下半部
の第２レンズが一つの凸レンズとされて、第１レンズの
漏斗状の円錐孔により不正常な光線の干渉を濾過及び減
少し、円錐孔を透過しての凝視焦点合わせに第２レンズ
の凸レンズによる睫状筋に対する強制的なリラックス作
用が組み合わされて、真、仮性近視の鑑別と、近視の予
防と矯正に利用できるものとされている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の近視矯正用眼鏡に関し、特に、第１レンズの漏斗状の円錐孔に より不正常な光線の干渉を濾過及び減少し、着用者に円錐孔を透過して見させる ことで眼の焦点合わせ機能を増強させ、加えて第２レンズの凸レンズにより、睫 状筋をリラックスさせて眼球に反対方向の調節訓練を行わせることで、一種の近 視の予防と矯正用の訓練器とされるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

多くの人が程度の違いこそあり、近視や視力不良の問題を有している。その原 因の主なものは、長時間の読書やテレビを見ることであり、それにより焦点距離 を調節する睫状筋が過度に疲労し、正常な生理調節機能を失い、遠くの物が良く 見えなくなる。このような状況を改善するために普遍的に採られている方法は眼 鏡の着用である。

【０００３】 しかし、近視用眼鏡はレンズの投射を利用して患者の焦点距離を改変するもの で、ゆえに着用すれば遠くの物は良く見えるが、近くの物を見る時には却って睫 状筋が緊張状態になるために眼が疲れやすくなり、そのため長期的にみると近視 の程度を悪くし、それにより使用者は益々厚いレンズのものを掛けるようになり 、やがては救いがたい高度の近視となってしまう。

【０００４】 市場にはすでに多くの近視治療器が出現しており、そのほとんどは睫状筋の疲 労を解除させる目的で設計されている。しかし、治療時には仕事を休まねばなら ず、治療時間は短く、治療効果は高くなく、学習或いは仕事による眼の疲労によ ってその効果が打ち消されてしまい、長く治療してもなかなか効果が上がらなか った。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 周知の近視矯正器の有していた欠点を鑑み、本考案は、レンズ上に設けた円錐 孔を応用して不正常な光線の干渉を濾過及び減少し、明晰な影像を発生させて視 力を上げるのに利用されうる、一種の近視矯正用眼鏡を提供することを課題とし ている。

【０００６】 本考案はさらに、凸レンズである第２レンズにより使用者の睫状筋を強制的に リラックスさせて、眼の調節機能の緊張を解除して眼球に反対方向調節を行わせ て眼球に自己運動させることのできる、一種の近視矯正用眼鏡を提供することを 課題としている。

【０００７】 本考案はさらにまた、第１レンズの円錐孔が６０〜１２０度の錐角を有する漏 斗状とされ、それにより着用者に焦点を集中させて影像を正確に網膜上に投射さ せて、眼部筋肉を訓練させることで眼の自然焦点合わせ能力を増進して、近視予 防と正常な視力回復の効果を提供できる、一種の近視矯正用眼鏡を提供すること を課題としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、眼鏡フレームのレンズフレーム内部に設けられた第１レン ズ２０及び第２レンズ３０を具え、該第１レンズ２０が不透光の材料で製造され 、第１レンズ２０に漏斗状を呈し６０〜１２０度の錐角を有する複数の円錐孔２ １が横一列に配列されて、該円錐孔２１間の距離が４〜６ｍｍとされ、第２レン ズ３０が凸レンズとされて、使用者の睫状筋を強制的にリラックスさせるのに用 いられ、以上の構成からなる近視矯正用眼鏡としている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の近視矯正用眼鏡は、フレーム内部の上半部の第１レンズに漏斗状の円 錐孔が複数配列され、使用者がそれを通して見ることができるようにしてあり、 該フレーム内部下半部の第２レンズが一つの凸レンズとされて、第１レンズの漏 斗状の円錐孔により不正常な光線の干渉を濾過及び減少し、円錐孔を透過しての 凝視焦点合わせに第２レンズの凸レンズによる睫状筋に対する強制的なリラック ス作用が組み合わされて、真、仮性近視の鑑別と、近視の予防と矯正に利用でき るものとされている。

【００１０】

【実施例】

図１、２、３に示されるように、本考案の近視矯正用眼鏡は、眼鏡フレーム１ ０のレンズフレーム１１内部上半部に設けられた第１レンズ２０及びレンズフレ ーム１１の下半部に設けられた第２レンズ３０を具えている。その中、該第１レ ンズ２０は、不透光の材料で製造され、第１レンズ２０には複数の円錐孔２１が 配列され（図４参照）、該円錐孔２１は漏斗状を呈し、且つその錐角は６０〜１ ２０度とされ、また該円錐孔２１の距離は４〜６ｍｍとされ、異なる年齢の使用 者により使用可能とされ、不必要な光線を濾過及び減少するのに有効である。

【００１１】 該第２レンズ３０は一つの凸レンズとされ、強制的に使用者の睫状筋をリラッ クスさせ、眼の調節機能の緊張程度を解除するのに用いられる。

【００１２】 本考案は実施の使用時には一般の眼鏡と同様、患者の眼の前方に着用され、患 者は円錐孔２１を通して５メートル離れた物品を凝視して焦点距離を定め、影像 を正確に網膜上に投射させ、これにより眼部の筋肉を訓練させられ、第１レンズ ２０の不透光の特性により余分の光線が患者の眼に入るのを防止し、さらに第２ レンズ３０の凸レンズの特性が組み合わされ、眼の調節機能の緊張程度を解除し 、並びに近距離作業によりもたらされる麻攣、疲労の減少を取り除き、それによ り眼に正常な生理調節機能を回復させ、眼の自然な焦点合わせ能力を増進させて 、近視を予防並びに矯正して正常な視力回復を達成するのに役立つ。

【００１３】 実際に本考案を、左目が約４００度、右目が約３５０度の仮性近視の患者に着 用させたところ、１０日の着用の後、左目が３００度に、右目が２２５度に矯正 され、３０日後では、左目が２００度、右目が１７５度に矯正され、６０日後で は左目が１００度、右目が１００度となり、さらに持続して着用させることで、 患者の目が正常に近づくことが予測できる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の近視矯正用眼鏡は、第１レンズの漏斗状の円錐孔により不正常な光線 の干渉を濾過及び減少し、円錐孔を透過しての凝視焦点合わせに第２レンズの凸 レンズによる睫状筋に対する強制的なリラックス作用を組み合わせたことで、真 、仮性近視の鑑別と、近視の予防と矯正に有効なものとされている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の組合せ斜視図である。

【図３】本考案のレンズの正面図である。

【図４】図３のＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

１０ 眼鏡フレーム １１ レンズフレーム ２０ 第１レンズ ２１ 円錐孔 ３０ 第２レンズ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 眼鏡フレームのレンズフレーム内部に設
   けられた第１レンズ２０及び第２レンズ３０を具え、該
   第１レンズ２０が不透光の材料で製造され、第１レンズ
   ２０に漏斗状を呈し６０〜１２０度の錐角を有する複数
   の円錐孔２１が横一列に配列されて、該円錐孔２１間の
   距離が４〜６ｍｍとされ、第２レンズ３０が凸レンズと
   されて、使用者の睫状筋を強制的にリラックスさせるの
   に用いられ、以上の構成からなる近視矯正用眼鏡。