JP2005168075A - 圧電アクチュエータ、これを備えた装置、およびこれを備えた時計 - Google Patents

圧電アクチュエータ、これを備えた装置、およびこれを備えた時計 Download PDF

Info

Publication number
JP2005168075A
JP2005168075A JP2003399386A JP2003399386A JP2005168075A JP 2005168075 A JP2005168075 A JP 2005168075A JP 2003399386 A JP2003399386 A JP 2003399386A JP 2003399386 A JP2003399386 A JP 2003399386A JP 2005168075 A JP2005168075 A JP 2005168075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric element
piezoelectric actuator
piezoelectric
support plate
driven body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003399386A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Mogi
正俊 茂木
Osamu Takahashi
理 高橋
Tadahiro Mizutani
忠弘 水谷
Katsuyuki Honda
克行 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003399386A priority Critical patent/JP2005168075A/ja
Publication of JP2005168075A publication Critical patent/JP2005168075A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

【課題】 安定した駆動性能を得られる圧電アクチュエータ、これを備えた装置、およびこれを備えた時計を提供すること。
【解決手段】 圧電素子2を支持する支持板3に連続して一体的に形成されたガイド部32を設ける。ガイド部32は、圧電素子2の長辺に沿って形成され基部6の溝63に挿入されることにより基部6に対して圧電素子2の長辺方向に沿ってスライド可能に支持される。ガイド部32は、押圧手段5によって被駆動体100側に押圧されている。当接部4は被駆動体100側面に当接されており、圧電素子2が振動すると当接部4が被駆動体100を押圧して回転駆動する。ガイド部32が圧電素子2のスライド方向を被駆動体100への押圧方向に規制するので、圧電素子2の被駆動体100に対する姿勢を安定させることができ、これにより安定した駆動性能を得られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧電素子の振動により被駆動体を駆動する圧電アクチュエータ、これを備えた装置、およびこれを備えた時計に関する。
従来より、圧電素子の振動を利用して被駆動体を駆動する圧電アクチュエータとしては、例えば特許文献1および特許文献2に示されたものがある。
特許文献1の圧電アクチュエータでは、略矩形板状の圧電素子端部にセラミックスペーサが取り付けられている。このセラミックスペーサを被駆動体に当接させて圧電素子を振動させると、セラミックスペーサが被駆動体を押圧して駆動する。このとき、セラミックスペーサは、必要な駆動力を確保するために反対側の圧電素子端部から被駆動体側にばねで押圧されている。また、セラミックスペーサの押圧方向に直交する方向には一対の固定支持体およびばね負荷式支持体が設けられており、これらの一対の支持機構によってセラミックスペーサの押圧方向が規制されている。
また、特許文献2の圧電アクチュエータでは、略矩形板状の圧電素子は、長手方向略中央から突出する支持部材によって支持されている。この支持部材の端部は基板に対して回動可能に支持されており、別体で設けられたばね部材が、支持部材を付勢することにより、支持部材は端部中心に回動しながら圧電素子を被駆動体側に付勢している。
特開平7−184382号公報(第1図) 特開2002−223576号公報(第4図)
ところで、前述のような圧電アクチュエータは、圧電素子の支持機構、支持位置、被駆動体との間の押圧力の大きさなどによってその振動挙動が大きく影響を受ける。圧電素子の振動が変動すると、被駆動体の駆動性能が大きく変動してしまうので、これらの条件を安定させることが、安定した駆動性能を得る上で非常に重要となる。
しかしながら、特許文献1の圧電アクチュエータでは、セラミックスペーサの押圧方向の規制をばねで行っており、被駆動体の反力や外乱などによって圧電素子が押圧方向以外の方向から力を受けた場合に、圧電素子の姿勢が容易に変化してしまい押圧方向が安定せず、駆動性能が著しく異なってしまう。
また、特許文献2の圧電アクチュエータでは、支持部材が端部を中心に回動してしまうので、長期間の使用によって被駆動体に接触する突出部または被駆動体が摩耗すると、次第に突出部と被駆動体との接触角度が変化してしまう。よって、圧電素子の振動の伝達効率も変化するため、長期間にわたって安定した駆動力を得ることが出来ない。
本発明の目的は、安定した駆動性能を得られる圧電アクチュエータ、これを備えた装置、およびこれを備えた時計を提供することである。
本発明の圧電アクチュエータは、電圧印加によって振動する圧電素子と、この圧電素子を振動可能に支持する支持板とを備え、支持板は、圧電素子に接合される接合部と、この接合部に一体的に形成されるとともに圧電素子を被駆動体への押圧方向に沿ってガイドするガイド部とを有することを特徴とする。
この発明によれば、圧電素子がガイド部によって被駆動体への押圧方向にガイドされているので、外乱や、被駆動体または圧電アクチュエータの摩耗などによっても、圧電素子が常に所定の押圧方向にのみ移動し、被駆動体への押圧方向(押圧角度)が変化しない。したがって、常に圧電素子の振動が安定して被駆動体に伝達され、圧電アクチュエータの駆動性能が安定する。
また、支持板の接合部が圧電素子に接合されているので、圧電素子の脆性を補う。したがって、圧電アクチュエータの耐衝撃性および耐久性が向上する。
さらに、ガイド部が接合部に一体的に形成されているので、圧電素子を支持するスライダのような部材を別途用意する必要がなく、圧電アクチュエータの構成が簡単になるとともに、部品点数が減少し、製造コストが低減する。
本発明では、ガイド部を被駆動体への押圧方向に沿ってスライド可能に保持する基部を備え、基部には、圧電素子の押圧方向に沿って溝が形成され、ガイド部は、前記溝に挿入されて当該溝の方向に沿ってスライド可能に取り付けられることが望ましい。
この発明によれば、ガイド部が、基部の溝に挿入されることで圧電素子および支持板が基部に直接保持される。よって、基部と支持板との間に保持機構を別途設ける必要がなく、圧電アクチュエータの部品点数が減少する。また、圧電素子および支持板の保持機構として基部に押圧方向に沿った溝を形成すればよいので、保持機構の構成が簡単になり、圧電アクチュエータの製造コストが低減する。
本発明では、ガイド部を被駆動体への押圧方向に沿ってスライド可能に保持する基部を備え、基部は、下基部および上基部を有し、下基部および上基部の互いに対向する面の少なくとも一方の面には、圧電素子の押圧方向に沿って溝が形成され、ガイド部は、下基部および上基部の間に介装されかつ溝に挿入されることが望ましい。
この発明によれば、ガイド部が、下基部および上基部の少なくとも一方の面に形成された溝に挿入されることにより、圧電素子および支持板が保持されるので、圧電素子および支持板が下基部および上基部を備えて構成される基部に直接保持される。したがって、基部と支持板との間に保持機構を新たに設ける必要がなく、圧電アクチュエータの部品点数が減少する。
また、基部が下基部および上基部を備えて構成され、ガイド部が下基部および上基部の間に介装されるので、圧電素子および支持板の移動が押圧方向に直交する方向にも規制される。したがって、圧電素子および支持板の保持がより確実となり、外力などによってもガイド部が基部から外れることがなく、強固な保持構造となる。
本発明では、ガイド部を被駆動体への押圧方向に沿ってスライド可能に保持する基部を備え、基部には、内部に圧電素子が収容される凹状部または切欠部が形成されていることが望ましい。
この発明によれば、基部には、圧電素子が収容される凹状部または切欠部が形成されているので、圧電素子が厚み方向に関して基部と一部または全部重なることとなる。よって、圧電素子を基部上に載置する場合と異なり、圧電アクチュエータ全体がより薄型となる。
本発明では、支持板には、圧電素子を被駆動体側に押圧する押圧手段が一体的に形成されていることが望ましい。
圧電アクチュエータで被駆動体を駆動する場合には、圧電素子の振動を被駆動体に伝達するために、圧電アクチュエータを被駆動体側に押圧する必要がある。この発明によれば、支持板に押圧手段が一体的に形成されているので、ガイド部や圧電素子などを被駆動体側に押圧する押圧機構を別途設ける必要がなく、圧電アクチュエータの構造がより一層簡略化される。
本発明では、圧電素子は、板状に形成され、支持板の一方の面にのみ接合されていることが望ましい。
この発明によれば、支持板の一方の面のみに板状の圧電素子が接合されているので、十分な耐衝撃性を確保しながら、圧電アクチュエータの薄型化が促進される。
本発明では、支持部および/またはガイド部は、圧電素子の外側で圧電素子側に折曲され、ガイド部の厚み寸法の略中央が、当該圧電アクチュエータの厚み寸法の略中央に一致することが望ましい。
この発明によれば、支持部および/またはガイド部が折り曲げられ、圧電素子の厚み寸法の略中央に位置しているので、圧電アクチュエータが厚み方向に関してほぼ中央で支持される。したがって、圧電アクチュエータの厚み方向に関する振動が安定して良好な面内振動が得られ、圧電アクチュエータの駆動伝達効率がより良好となる。
また、ガイド部が圧電アクチュエータの厚み寸法の略中央に位置するように折り曲げられているので、ガイド部の位置が圧電アクチュエータの厚みと重なるため、圧電アクチュエータ全体の薄型化がより一層促進される。
本発明では、圧電素子は、略矩形板状に形成され、ガイド部は、圧電素子の長辺に沿って形成されていることが望ましい。
この発明によれば、ガイド部が圧電素子の長辺に沿って形成されているため、圧電アクチュエータは、圧電素子の長辺に沿ってガイドされてスライド可能となり、被駆動体に対して当該長辺方向に沿って押圧される。このとき、被駆動体からの反力や、押圧力の不均衡、外乱などにより、圧電素子がその平面内で回転力を受けた場合でも、ガイド部が回転力を吸収して圧電素子の回転を防止する。よって、圧電素子の被駆動体に対する姿勢保持が確実となり、被駆動体への当接角度の変動が最小限に抑制されるので、より安定した駆動性能が得られる。
本発明では、ガイド部の長さは、圧電素子の長辺の長さにほぼ等しいことが望ましい。
この発明によれば、ガイド部が圧電素子の長辺に沿って形成されている場合に、このガイド部の長さが圧電素子の長辺の長さにほぼ等しくなっているので、ガイド部両端が圧電素子の長辺から突出することがない。したがって、圧電アクチュエータ全体の長辺に沿った方向の寸法を大きくすることなく、圧電素子が受ける回転力による回転がガイド部によって効率よくかつ確実に防止され、より確実な安定駆動が可能となる。
本発明では、接合部は、圧電素子の屈曲振動の腹近傍に接合され、支持板には、圧電素子端部から面内方向に突出し、被駆動体と当接される当接部が一体的に形成されていることが望ましい。
この発明によれば、接合部が圧電素子の屈曲振動の腹近傍に接合されているので、圧電素子の屈曲振動が効率よく接合部に伝達される。したがって、支持板が圧電素子とともに振動の腹付近の大きな振幅で良好に振動するので、圧電アクチュエータ全体の伝達効率が向上する。
また、支持板には当接部が一体的に形成されているので、当該当接部が被駆動体と当接し、圧電素子は直接被駆動体に当接されない。したがって、圧電素子と被駆動体との接触による圧電素子の摩耗が防止され、圧電アクチュエータの耐久性が向上する。さらに、圧電素子が被駆動体に直接接触しないので、被駆動体からの反力などによる衝撃を当接部で受けることとなり、圧電アクチュエータの耐衝撃性も向上する。
ここで、圧電素子の屈曲振動とは、圧電素子の面内の一方向に対してほぼ直交する方向に屈曲する振動を意味し、例えば圧電素子の端部を節に屈曲する屈曲一次振動や、圧電素子の面内略中心に対して面内方向に点対称に屈曲する屈曲二次振動などが考えられる。
本発明の装置は、前述の圧電アクチュエータを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、装置が前述の圧電アクチュエータを備えているので、前述の圧電アクチュエータの効果と同様の効果が得られ、装置の駆動性能が安定する。
本発明の時計は、前述の圧電アクチュエータを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、時計が前述の圧電アクチュエータを備えているので、前述の圧電アクチュエータの効果と同様の効果が得られ、時計の駆動性能が安定する。
本発明の圧電アクチュエータ、これを備えた装置、およびこれを備えた時計によれば、圧電素子を被駆動体への押圧方向に沿ってガイドするガイド部が設けられているので、圧電素子の押圧方向が一定となり、安定した駆動性能を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、後述する第二実施形態以降で、以下に説明する第一実施形態での構成部品と同じ部品および同様な機能を有する部品には同一符号を付し、説明を簡単にあるいは省略する。
[第一実施形態]
図1には、本発明の第一実施形態にかかる圧電アクチュエータ1が示されている。この図1において、圧電アクチュエータ1は、円盤状の被駆動体100を回転駆動するものであって、電圧を印加することにより伸縮する圧電素子2と、圧電素子2の平面に接合されて圧電素子2を支持する支持板3と、圧電素子2に接合され、被駆動体100に当接される当接部4と、支持板3を被駆動体100側に押圧する押圧手段5と、支持板3を押圧方向にスライド可能に保持する基部6とを備えている。
図2には、圧電素子2および支持板3の斜視図が、また図3には圧電アクチュエータ1の断面図が示されている。これらの図2および図3にも示されるように、圧電素子2は、略矩形板状に形成されている。この圧電素子2の表裏両面には、ニッケルおよび金などがめっき、スパッタ、蒸着等の方法によって電極が形成されている。これら両面の電極のうち、支持板3が接合される面の電極は、圧電素子2全面にわたって形成され、支持板3に接着などにより固定され支持板3と導通している。また、圧電素子2の支持板3が接合された面とは反対側の面の電極は、溝によって互いに電気的に絶縁されて、長手方向に沿った中心線を軸として線対称に複数形成されている。つまり、圧電素子2の幅方向をほぼ三等分するように二本の溝21Aが形成され、これらの溝21Aで分割された三つの電極のうち両側の電極ではさらに長手方向をほぼ二等分するように溝21Bが形成されている。これらの溝21A,21Bにより、圧電素子2の表面には中央に電極22Aが形成され、またこの電極22Aの両側には対角線上両端をそれぞれ対とする電極22B,22Cが形成される。これらの電極22A,22B,22Cおよび支持板3は、それぞれ信号線がパターニングされたフレキシブル基板(図示せず)に接続されている。フレキシブル基板には、その他外部の制御回路などが実装されており、電極22A,22B,22Cおよび支持板3は、このフレキシブル基板を介して印加装置(図示せず)に接続されている。
ここで、圧電素子2の材料は、特に限定されず、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT(登録商標))、水晶、ニオブ酸リチウム等の各種のものを用いることができる。
また、圧電素子2の寸法や、厚さ、電極の分割形態などは、圧電素子2に繰り返し電圧が印加された時に、圧電素子2が長手方向に伸縮する、いわゆる縦一次振動と、圧電素子2の平面中心に対して点対称に、面内で縦一次振動に略直交する方向に屈曲する、いわゆる屈曲二次振動とが同時に現れるように適宜設定される。この時、縦一次振動の共振周波数と、屈曲二次振動の共振周波数とは互いに近接するように設定されていることが望ましく、縦一次振動の共振周波数に対する屈曲二次振動の共振周波数の比は、1.00より大きく、1.03以下であることが望ましい。また、圧電素子2の長辺と短辺との長さ比は、長辺を1とすると短辺が0.274以上であることが望ましい。
なお、圧電素子2の短辺が0.274よりも小さい場合には、縦一次振動の共振周波数が屈曲二次振動の共振周波数よりも大きくなり、当接部4が良好な略楕円軌道を描くことができない。この時、縦一次振動の共振周波数に対する屈曲二次振動の共振周波数の比は1.00以下である。また、縦一次振動の共振周波数に対する屈曲二次振動の共振周波数の比が1.03より大きい場合には、縦一次振動の共振点と屈曲二次振動の共振点とが離れてしまい、両振動の振幅を同時に良好にすることができない。
圧電素子2に印加される電圧の周波数は、縦一次振動の共振周波数と屈曲二次振動の共振周波数との間、より好ましくは反共振周波数と屈曲二次振動の共振周波数との間で両方の振動が良好に現れる周波数を適宜選択する。なお、圧電素子2に印加される電圧の波形は特に限定されず、例えばサイン波、矩形波、台形波などを採用できる。
支持板3は、ステンレス鋼等の金属製の薄板で構成され、圧電素子2に接合される接合部31と、接合部31に一体的に形成されて圧電素子2を被駆動体100への押圧方向に沿ってガイドするガイド部32とを備えている。
接合部31は、圧電素子2の略中央に配置される円形状部311と、円形状部311両側に延出した細長形状の腕部312とを備え、これらの腕部312の一部および円形状部311は、圧電素子2の電極に接着などにより接合されている。
このとき、円形状部311は、圧電素子2の略中央に配置されているので、圧電素子2の縦一次振動および屈曲二次振動の振動の節に配置されることとなる。また、腕部312は、圧電素子2の短辺に沿って両側に延出し、圧電素子2長辺端部から略直角に突出している。これらの腕部312には、圧電素子2の外側で圧電素子2側に折り曲げられる折曲部313が形成されている。
ガイド部32は、接合部31の腕部312から連続して一体的に形成され、圧電素子2の長辺方向に沿って細長形状に形成されている。これらのガイド部32は、圧電素子2の長辺方向に沿った長さが、圧電素子2の長辺の長さとほぼ等しくなっている。また、ガイド部32の平面は、折曲部313によって接合部31の圧電素子2への接合面よりも圧電素子2側に近接して配置され、ガイド部32の平面が圧電素子2の平面に平行になっている。したがって、ガイド部32は、図3の断面図に示されるように、ガイド部32の厚み寸法の略中央が圧電アクチュエータ1の厚み寸法の略中央と一致するように配置される。
ガイド部32において、被駆動体100から遠い側の端部には、押圧手段5を取り付ける取付部321が形成されている。取付部321の幅寸法(圧電素子2短辺に沿った寸法)は、ガイド部32の幅寸法より小さくなっており、したがってガイド部32との間に段差が形成される。
当接部4は、両端が略半円形状に形成された細長状部材で、圧電素子2において支持板3が設けられた側の面で、圧電素子2の短辺略中央に接合されている。当接部4は、圧電素子2の長辺方向に沿って突出し、被駆動体100の側面に当接される。このとき、圧電素子2は、長辺方向中心線が、被駆動体100の径方向に沿うように配置される。また、被駆動体100の外周側面には断面円弧状の凹部が形成されており、この凹部により被駆動体100の回転軸方向に対して被駆動体100または当接部4が多少ずれた場合でも、当接部4と被駆動体100との係合が外れるのが防止されている。
押圧手段5は、コイルばねなどで構成され、ガイド部32の取付部321と基部6との間に介装され、圧電素子2および支持板3を被駆動体100側に付勢する。これにより、当接部4は、被駆動体100に適切な付勢力(押圧力)で当接される。なお、押圧手段5は、コイルばねに限らず、板ばねやゴムなどの弾性体や、その他支持板3を被駆動体100側に押圧する任意の構成を採用できる。
基部6は、上基部61および下基部62を備えている。これらの上基部61および下基部62には、それぞれ被駆動体100側面に向かって開口する略コ字形の切欠部611,621が形成されており、これらの切欠部611,621内の空間612,622に圧電素子2が収容されている。これにより、切欠部611,621は圧電素子2の三辺の外側をほぼ囲っており、切欠部611,621の開口部分からは当接部4が突出して被駆動体100に当接される。
下基部62において、切欠部621外周の三つの端辺のうち、圧電素子2の長辺に沿った端辺近傍には、当該長辺に沿ってそれぞれ溝63が形成されている。また下基部62には、これらの溝63と空間612とを連通する溝64が形成されている。溝63には、ガイド部32が挿入されており、また溝64には腕部312が配置されている。このとき、溝64において圧電素子2の長辺に沿った方向の寸法は、腕部312の幅寸法(圧電素子2の長辺に沿った方向の寸法)よりも大きく形成されている。これにより、ガイド部32は溝63に沿ってスライド可能に基部6に保持され、つまり圧電素子2および支持板3は、被駆動体100への押圧方向に沿ってスライド可能に基部6に保持されている。
溝63において、被駆動体100から遠い側の端部には、押圧手段5が収納される溝65が形成されている。押圧手段5は、この溝65端部とガイド部32の取付部321との間に配置されて、ガイド部32を溝63に沿って被駆動体100側に押圧する。
上基部61は、下基部62の溝63,64を覆うように配置され、これにより腕部312の一部およびガイド部32は、上基部61および下基部62の間に介装される。
このような圧電アクチュエータ1では、次のように動作する。
まず、印加装置によって圧電素子2表面の電極と、支持板3との間に交流電圧を印加する。このとき、圧電素子2の表面の電極を適宜選択して、電圧印加を行う。つまり、例えば中央の電極22Aと、その両側で対角線上両端に位置する電極22Bのみに電圧の印加を行う。すると、圧電素子2は、主に電極22Aに対応する部分の圧電素子2によって圧電素子2の長辺方向に沿って伸縮する縦一次振動を励振する。一方、電極22Bに対応する部分の圧電素子2が伸縮すると、これらの部分の伸縮は圧電素子2の長辺方向中心線に対して非対称となるので、主にこれらの電極22Bによって圧電素子2は屈曲二次振動を励振する。これにより、当接部4は縦一次振動と屈曲二次振動を組み合わせた略楕円軌道を描いて振動する。当接部4は、この略楕円軌道の一部で被駆動体100を回転方向に押圧し、被駆動体100を間欠的に回転駆動する。当接部4は、所定周波数で振動するため、被駆動体100を繰り返し押圧し、これにより被駆動体100は所定の速度で回転する。
また、電圧を印加する電極を圧電素子2の長辺方向中心線に対して線対称に切り換える、つまり、電極22Aおよび電極22Cにのみ電圧を印加すると、圧電素子2は、反対方向に屈曲二次振動を励振する。この結果当接部4は、略楕円軌跡の傾きが圧電素子2短辺の中央を通り長辺に平行な線に対し線対称で、回転方向も反対向きの略楕円軌道を描いて振動し、被駆動体100を反対方向に回転駆動する。
このような第一実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1) ガイド部32が下基部62の溝63に沿ってスライドし、圧電素子2を被駆動体100への押圧方向にガイドするので、被駆動体100からの反力や外乱などによって圧電素子2の姿勢が変動するのを防止でき、当接部4の略楕円軌道の向きを常に安定させることができる。したがって、被駆動体100への振動の伝達を安定して行うことができ、圧電アクチュエータ1の駆動性能を安定させることができる。
また、ガイド部32が溝63に沿って一方向のみにスライドするので、例えば長期間の使用後に被駆動体100側面または当接部4が摩耗しても、当接部4の被駆動体100に対する当接角度が変化しない。したがって、圧電アクチュエータ1の駆動性能を長期間にわたって安定させることができる。
(2) ガイド部32が接合部31に一体的に形成されているので、圧電素子2の支持構造を簡単にできる。ここで、圧電素子2を被駆動体100に対してスライド可能に保持する保持構造としては、例えば圧電素子に支持板などを接合し、この支持板を、基部に対してスライド可能に設けられたスライダ部材などに固定する方法が考えられる。しかしながら、このような保持構造では、支持板と基部との間にスライダ部材などを設ける必要があり、またスライダ部材と基部とのスライド構造も構成する必要がある。本実施形態の圧電アクチュエータ1では、ガイド部32が接合部31に連続して一体的に形成されているので、スライダ部材などが不要となるから、圧電アクチュエータ1の構造を簡略化でき、部品点数を減少でき、製造コストを低減できる。
(3) ガイド部32を下基部62の溝63に挿入することにより、基部6に溝63を形成するだけで、圧電素子2および支持板3を溝63に沿ってスライド可能に保持できるので、圧電アクチュエータ1の構造を簡略化できる。また、前述のようなスライダ部材や、スライダ部材と基部とのスライド構造を設ける必要もないので、これによっても圧電アクチュエータ1の部品点数を減少でき、製造コストを低減できる。
(4) ガイド部32が上基部61および下基部62の間に介装されているので、上基部61および下基部62がガイド部32の移動方向を圧電素子2の長辺方向に規制するだけでなく、厚み方向にも規制する。よって圧電素子2が被駆動体100の反力や外力などによって厚み方向に移動した場合でも、ガイド部32が溝63から外れることがないので、圧電素子2を確実に保持できる。
(5) 圧電素子2および支持板3が板状に形成され厚み方向に積層されているので、圧電アクチュエータ1の薄型化を促進できる。また、圧電素子2が支持板3の一方の面にのみ接合されているので、圧電素子2を支持板3の両面に接合する場合に比べて、圧電アクチュエータ1の薄型化を促進できる。圧電素子を支持板の両面に接合する場合に比べて、必要な駆動力を確保しつつ、高価な圧電素子の使用量を削減できるので、圧電アクチュエータの製造コストを低減できる。
(6) 折曲部313によって、ガイド部32の厚み寸法の略中央が圧電アクチュエータ1の厚み寸法の略中央に一致するので、圧電素子2が厚み方向に関して対称に支持されるから、圧電素子2の振動を安定させることができる。また、折曲部313により、ガイド部32から圧電素子2表面までの距離が短くなるので、圧電アクチュエータ1の薄型化を促進できる。
(7) ガイド部32が、圧電素子2の長辺に沿って形成されているので、被駆動体100からの反力や外力などによって圧電素子2がその平面内の回転力を受けた場合でも、ガイド部32によって圧電素子2の回転を効率よく防止できる。したがって、圧電素子2の被駆動体100に対する角度が変動するのを防止でき、より安定した駆動を実現できる。
また、ガイド部32の長さが圧電素子2の長辺の寸法にほぼ等しいので、圧電アクチュエータ1全体の寸法を大きくしない範囲内で圧電素子2の回転を効率よく防止できる。
(8) 接合部31が圧電素子2の平面の一部に接合されているので、接合部31が圧電素子全面に接合されている場合に比べて、接合部31による圧電素子2の振動阻害を最小限に抑制できる。また、接合部31が圧電素子2の縦一次振動および屈曲二次振動の節近傍に接合されているので、接合部31による圧電素子2の補強効果を確保しながら、これによっても圧電素子2の振動阻害を最小限に抑制できる。
(9) 基部6に切欠部611,621が形成され、内部の空間612,622に圧電素子2が収容配置されるので、圧電素子2がその厚み方向に関して下基部62から突出しないように配置できる。したがって圧電素子2が例えば圧電素子2を下基部62に単純に載置する場合に比べて、圧電アクチュエータ1の薄型化を促進できる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態は、第一実施形態における圧電素子2が支持板3の両面に設けられ、また支持板3の構造が異なるものである。
図4には、第二実施形態にかかる圧電アクチュエータ1の平面図が示されている。また、図5には、圧電素子2および支持板3の斜視図が、図6には、圧電素子2および支持板3の断面図が示されている。これらの図4、図5、および図6において、圧電素子2は、略矩形板状に形成され、支持板3の両面に設けられている。これらの圧電素子2の表裏両面には電極が形成されており、支持板3に接合される面に形成された電極は第一実施形態と同様に圧電素子2の平面全面に形成されている。一方、圧電素子2の支持板3に接合された側とは反対側(表側)の面の電極は、溝21Cにより電極が三つに分割されている。具体的には、溝21Cは対角線上両端に略L字形に形成されることにより、対角線上両端に略矩形状の一対の電極22Dを形成し、また、これらの電極22Dを除いた部分には、対角線上電極22Dとは反対側の両端に、略矩形状の電極が形成され、これらの電極が中央部分で互いに連結されて一つの電極22Eを形成している。これらの電極22D、電極22Eおよび支持板3にはそれぞれリード線が接続され、これらのリード線は図示しない印加装置に接続されている。
支持板3の接合部31は、圧電素子2と略同寸法の略矩形板状に形成され、長辺略中央から略直角に一対の腕部33が突出している。腕部33の先端には、圧電素子2の長辺に沿ったガイド部32が連続して一体的に形成されている。腕部33は、圧電素子2の外側において二回の曲げ加工などにより形成される折曲部313を有し、これらの折曲部313により、腕部33は略Z字形に形成されている。折曲部313より先端側に形成されたガイド部32は、これらの折曲部313により、圧電素子2の厚み方向外側において圧電素子2の平面から所定距離を有して平行に配置される。
二カ所の折曲部313の間の腕部33には、被駆動体100から遠い側の側面から突出し、押圧手段5が取り付けられる取付部315が形成されている。
接合部31の短辺略中央には、圧電素子2の長辺方向に突出する当接部4が一体的に形成されている。この当接部4は、第一実施形態と同様に、被駆動体100の側面に、被駆動体100の径方向に沿って当接されている。
基部6は、上基部61および下基部62を備えている。下基部62は、板状に形成され、支持板3が載置されている。上基部61には、略コ字形の切欠部611が形成され、この切欠部611内側の空間612に圧電素子2および支持板3が収容されている。切欠部611外周の三つの端辺のうち、圧電素子2の長辺に沿った端辺近傍には、圧電素子2の長辺方向に沿って溝63が形成されており、これらの溝63にガイド部32が挿入されている。したがって、ガイド部32は上基部61と下基部62との間に介装され、溝63に沿って、つまり圧電素子2の長辺方向に沿ってスライド可能に支持されている。このとき、ガイド部32は、圧電素子2の平面に対して所定距離を有して平行に配置されているので、圧電素子2と下基部62との間には、所定距離の隙間が形成され、圧電素子2が下基部62に干渉することがない。
取付部315と切欠部611との間にはコイルばねなどの押圧手段5が設けられ、腕部33を圧電素子2の長辺方向に沿って被駆動体100側に押圧する。この押圧手段5により、当接部4は、被駆動体100側面に対して適切な押圧力で当接される。
このような圧電アクチュエータ1では、印加装置により電極22Dまたは電極22Eと支持板3との間に交流電圧を印加すると、電極22Dまたは電極22Eと支持板3との間に配置された部分の圧電素子2が伸縮する。このとき、電極22Dおよび電極22Eは圧電素子2の中心に対してそれぞれ点対称に配置され、その一部が圧電素子2短辺の中央付近にまで達しているので、圧電素子2は縦一次振動と屈曲二次振動とを合わせた振動を励振する。この屈曲二次振動により、当接部4は被駆動体100を接線方向に押圧し、被駆動体100を回転駆動する。
電圧を印加する電極を一方から他方(例えば電極22Dから電極22E)に変更すると、圧電素子2は反対方向に屈曲する屈曲二次振動を励振するので、被駆動体100を反対方向に回転駆動する。
このような第二実施形態によれば、第一実施形態の圧電アクチュエータ1とは構造が異なるものの、第一実施形態の(1)、(2)、(3)、(4)、(7)および(9)の効果と同様の効果が得られる他、次のような効果が得られる。
(10) 圧電素子2および支持板3が板状に形成され厚み方向に積層されているので、圧電アクチュエータ1に必要な耐衝撃性を確保しながら、圧電アクチュエータ1の薄型化を促進できる。
また、圧電素子2が、支持板3両面に設けられているので、圧電アクチュエータ1の振動が支持板3の平面に対して対称となり、当接部4を支持板3の面内で振動させることができる。したがって、被駆動体100に当接部4の振動を良好な伝達効率で伝達できる。
(11) 接合部31が略矩形状に形成され、圧電素子2に全面に接合されているので、圧電素子2の脆性を確実に補強でき、圧電アクチュエータ1の耐衝撃性を向上させることができる。
(12) 腕部33が接合部31端部から略直角にある程度の長さを有して形成されているので、圧電素子2とガイド部32との間にある程度の距離を保持することができ、ガイド部32や押圧手段5による圧電素子2の振動阻害を確実に防止できる。
(13) 圧電素子2表面の電極22Eが圧電素子2中央部分で連結しているので、一つの連続した電極として扱うことができ、電極の数を減少させることができる。また、電極に接続されるリード線の数も減少させることができるから、圧電素子2の電極構造を簡単にできるとともに、断線などの不具合発生を低減できる。
(14) 取付部315が腕部33に設けられているので、押圧手段5をガイド部32と平行に、圧電素子2の長辺端部から突出しないように配置できる。したがって、圧電アクチュエータ1全体の長辺方向に沿った寸法を小さくすることができ、圧電アクチュエータ1の小型化を促進できる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について説明する。第三実施形態は、第一実施形態の支持板の構造が異なるものであり、また押圧手段が支持板に一体的に形成されているものである。
図7には、圧電アクチュエータ1の平面図が、図8には圧電アクチュエータ1の側面図が示されている。また、図9には、圧電素子2および支持板3の斜視図が、図10には圧電アクチュエータ1の断面図が示されている。なお、図10は、図7のX-X断面図である。これらの図7〜図10に示されるように、支持板3の接合部31は、圧電素子2の長辺に沿って配置される棒状部316と、棒状部316側面から両側に略直角に突出する腕部312とを備え、全体として略十字形に形成されている。棒状部316は、圧電素子2の長辺の寸法とほぼ等しい長さで構成されており、圧電素子2の短辺略中央に、長手方向沿って接合されている。この棒状部316において被駆動体100に近い側の端部には、圧電素子2の短辺から突出する当接部4が連続して一体的に形成されている。当接部4は、第一実施形態と同様に被駆動体100の側面に当接される。
一方の腕部312は、圧電素子2の長辺略中央に短辺に沿って接合され、また長辺端部から突出している。この腕部312の先端部は、湾曲して押圧手段5を形成している。つまり、押圧手段5は腕部312に連続的に一体的に形成されている。押圧手段5の端部は圧電素子2において当接部4が設けられていない側の短辺中央近傍まで延出している。
他方の腕部312は、圧電素子2の長辺端部から突出することなく、圧電素子2の平面内の位置で二つに分岐する連結部314に一体的に連続している。これらの連結部314は、腕部312とガイド部32とを連結するものであり、腕部312端部から圧電素子2の長辺方向両側に沿って形成される第一部材314Aと、第一部材314Aの両端から圧電素子2の短辺に沿ってそれぞれ配置される一対の第二部材314Bとを備えている。第二部材314Bは、折曲部313が設けられ、全体として略L字形に形成されている。
ガイド部32は、一対の第二部材314B端部に連続して一体的に形成され、その平面が圧電素子2の平面と略直交する。ここで、ガイド部32は、図10にも示されるように、圧電素子2の平面内に配置されている。
基部6には、圧電素子2の長辺方向に沿って溝63が形成され、この溝63にガイド部32が収容されることにより、圧電素子2が長辺方向に沿ってスライド可能に支持される。
基部6において、圧電素子2を挟んで被駆動体100とは反対側には、押圧手段5の端部を固定する固定ピン51が設けられている。押圧手段5の端部は湾曲部分を予めある程度さらに湾曲させた状態で固定ピン51に固定されており、このため、押圧手段5は、湾曲部分の復元力により圧電素子2の長辺方向にほぼ沿って押圧力(付勢力)を発生する。また、この押圧手段5は、固定ピン51との接触により支持板3と基部6との導通を図っている。このように、固定ピン51を介して支持板3と基部6との間で導通を図ることにより、ガイド部32と基部6との間で直接導通を図る場合に比べて、導通抵抗などの変動が少なく、より安定した導通が得られる。なお、押圧手段5と固定ピン51との間のみで導通を図り固定ピン51にリード線などを接続する構成とすれば、基部6の材料は導電性材料とする必要がなく、例えば樹脂などの被導電性材料を用いることもできる。
溝63の両端部には、溝63の開口部分を覆うガイド押さえ631がそれぞれ設けられている。これらのガイド押さえ631は、ガイド部32の両端に対応する位置にそれぞれ配置され、ガイド部32が溝63から外れるのを防止している。
このような圧電アクチュエータ1によれば、電極22A,22B,22Cを適宜選択して電圧を印加すると、第一実施形態と同様に当接部4が略楕円軌道を描いて振動し、被駆動体100を回転駆動する。
このような第三実施形態によれば、第一実施形態の(1)、(2)、(3)、(5)、(7)および(8)の効果と同様の効果が得られる他、次のような効果が得られる。
(15) ガイド押さえ631が溝63の一部を覆うので、構造は異なるものの第一実施形態の(4)の効果と同様の効果が得られ、ガイド部32の移動方向を圧電素子2の長辺方向のみならず、厚み方向にも規制できる。したがって、被駆動体100からの反力が外力によってもガイド部32が溝63から外れることがなく、基部6によって確実に圧電素子2および支持板3を保持できる。また、当接部4が被駆動体100に対して厚み方向に移動するのを防止できるので、圧電アクチュエータ1による駆動をより一層安定させることができる。
また、ガイド押さえ631が溝63のうち、ガイド部32両端部に対応する部分のみを部分的に覆うので、ガイド押さえ631の寸法を最小限に抑制でき、小さい部材でガイド部32を確実かつ良好に溝63に収容できる。
(16) 連結部314の第一部材314Aが圧電素子2の長辺方向両側に沿って配置され、第二部材314Bが互いに所定距離を有して平行に配置されている。このため、第二部材314Bは、圧電素子2を長辺方向に沿って二カ所で支持できるので、圧電素子2を安定して確実に支持できる。また、これらの第二部材314Bはガイド部32を二カ所で支持するので、ガイド部32をも確実に支持できる。
(17) 押圧手段5が腕部312に一体的に形成されているので、圧電アクチュエータ1の構造を簡略化でき、部品点数を減少させることができるから、製造コストを低減できる。
(18) ガイド部32が圧電素子2の平面内に配置されているので、圧電アクチュエータ1の平面占有面積を小さくすることができる。よって、圧電アクチュエータ1の小型化を促進できる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について説明する。第四実施形態は、第三実施形態の圧電素子の支持構造が異なるものである。
図11には、第四実施形態にかかる圧電アクチュエータ1の平面図が、図12には、図11のXII-XII断面図が、図13には、圧電アクチュエータ1の側断面図が示されている。これらの図11、図12、および図13において、支持板3は第三実施形態と同様に棒状部316を有しているが、この棒状部316は、複数箇所(本実施形態では三カ所)で圧電素子2に接合されている。具体的には、棒状部316には、圧電素子2の長辺方向両端および中央に対応する位置に圧電素子2側に突出する突出部317A,317Bが形成されており、これらの突出部317A,317Bで圧電素子2に接合されている。なお、これらの突出部317A,317Bは、プレス加工などの任意の加工方法によって形成される。
ここで、突出部317Aは、圧電素子2の平面略中央、つまり縦一次振動および屈曲二次振動の振動の節近傍に配置されている。このとき、腕部312は、突出部317A近傍から両側に突出することとなる。また、二つの突出部317Bは、圧電素子2の長辺方向両端、つまり屈曲二次振動の振動の腹近傍に配置されている。このとき、当接部4は、一方の突出部317Bに近接して配置されている。
連結部314の第二部材314Bは、圧電素子2の平面外側に突出し、当該外側に折曲部313を有している。したがって、ガイド部32は、圧電素子2の平面外側で、圧電素子2の長辺方向に沿って配置されている。
このような第四実施形態によれば、第一実施形態の(1)、(2)、(3)、(5)、(7)および(8)の効果と同様の効果、第二実施形態の(10)の効果と同様の効果および第三実施形態の(15)、(16)および(17)の効果と同様の効果が得られる他、次のような効果が得られる。
(19) 支持板3の突出部317Aが圧電素子2をその振動の節で接合しているので、突出部317Aによる圧電素子2の振動阻害を最小限に抑制できる。そして、圧電素子2を支持する腕部312がこの突出部317A近傍に配置されているので、振動振幅の最小となる節近傍で圧電素子2を安定して支持できる。
また、突出部317Bは、圧電素子2をその振動の腹近傍で接合しているので、圧電素子2の振動振幅が最大となる部分近傍から振動が伝達されることにより、突出部317Bに伝達される振動振幅を大きくすることができる。そして、当接部4は、この突出部317B近傍に配置されているので、当接部4の振動振幅を大きくすることができる。よって、当接部4での十分な振動振幅を高効率で確保でき、被駆動体100を高効率で駆動できる。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態について説明する。第五実施形態は、第三実施形態の圧電アクチュエータにおいて、圧電素子の支持構造が異なるものである。
図14には、第五実施形態にかかる圧電素子2および支持板3の斜視図が、また図15には、図14の圧電素子2および支持板3を反対の面から見た斜視図が示されている。これらの図14および図15において、圧電素子2は、第二実施形態と同様に略L字形の溝21Cによってその表面に電極22D,22Eが形成されている。また、圧電素子2の四隅には、溝21Dが形成されており、これらの溝21Dによって当該四隅は電極22D,22Eから絶縁されている。
支持板3は、第三実施形態と同様に棒状部316と棒状部316側面両側に突出する腕部312とを備えている。棒状部316の両端部は、圧電素子2短辺から突出し、当接部4となっている。これらの当接部4のうち一方は、被駆動体100の側面に当接される。
一方の腕部312は、第三実施形態と同様に、圧電素子2の長辺方向略中央に、短辺方向に沿って配置され、押圧手段5に連続している。また、他方の腕部312は、圧電素子2外側で折曲部313を有し、腕部312端部には、ガイド部32が一体的に形成されている。ガイド部32は圧電素子2の長辺方向に沿って配置され、その平面が圧電素子2の平面と略垂直となっている。
棒状部316において圧電素子2の長辺方向端部近傍には、短辺方向両側に向かって突出する保持部318が形成されている。これらの保持部318は、それぞれ端部に爪状部318Aを備えており、これらの爪状部318Aで圧電素子2の四隅をそれぞれ保持することにより、圧電素子2は支持板3に支持されている。このとき、爪状部318Aは、圧電素子2において溝21Dで電極22D,22Eとは絶縁された部分を保持するので、支持板3と圧電素子2の電極22D,22Eとが導通することはない。
このような第五実施形態によれば、第一実施形態の(1)、(2)、(3)、(5)、(7)および(8)の効果と同様の効果、第二実施形態の(12)および(13)の効果と同様の効果および第三実施形態の(15)および(17)の効果と同様の効果が得られる他、次のような効果が得られる。
(20) 爪状部318Aが圧電素子2の四隅を保持するので、第四実施形態の(19)の効果と同様に、圧電素子2の振動の腹近傍で支持板3を接合でき、圧電素子2の振動振幅が最大となる部分近傍での振動を取り出すことができる。したがって、当接部4の振動振幅を大きくでき、高効率で被駆動体100を駆動できる。
(21) 当接部4が圧電素子2の長辺方向両端にそれぞれ設けられているので、圧電素子2が振動する際に、被駆動体100に当接されない当接部4は、被駆動体100から反力を受けないフリーの状態となる。よってこの当接部4は縦一次振動および屈曲二次振動(特に屈曲二次振動)を励振しやすくなる。この振動が被駆動体100側の圧電素子2に伝達され、圧電素子2全体がより大きな振動を得られる。したがって、圧電アクチュエータ1の駆動効率をより一層向上させることができる。
[第六実施形態]
次に、本発明の第六実施形態について説明する。第六実施形態は、第一実施形態の圧電アクチュエータとは、圧電素子の支持構造が異なるものである。
図16には、第六実施形態の圧電素子2および支持板3の斜視図が、図17には圧電素子2および支持板3の正面図が示されている。これらの図16および図17において、圧電素子2は、第一実施形態と同様に一つ設けられ、一方の面には五分割された電極(図示せず)が形成され、他方の面には全面に電極が形成されている。
支持板3は、圧電素子2とほぼ同寸法の略矩形板状の支持板本体34と、支持板本体34とは圧電素子2を挟んで反対側の面に対向配置され、当接部4を一体的に備える当接支持部35と、支持板本体34に一体的に形成されるガイド部32とを備える。
支持板本体34は、圧電素子2において五分割された電極が形成されている面と対向して配置されている。支持板本体34の圧電素子2と対向する面には、フレキシブル基板36が取り付けられ、このフレキシブル基板36に形成された配線パターンを介して圧電素子2の各電極が制御回路と導通している。
支持板本体34の長辺には、圧電素子2に向かって突出し、圧電素子2側面を保持する保持部材341が複数個(本実施形態では四個)設けられている。したがって、保持部材341は圧電素子2に接合される接合部の一部を構成している。また、支持板本体34の長辺から、それぞれ二カ所の連結部314を介してガイド部32が形成されている。ガイド部32は、第一実施形態と同様に圧電素子2の長辺方向に沿って配置されている。また連結部314には折曲部313が設けられており、これによりガイド部32は支持板本体34の面より圧電素子2に近い側に配置される。これらのガイド部32は基部6の溝63に収容される。このとき、ガイド部32が圧電素子2平面に近接して配置されているので、圧電素子2表面が基部6上面から突出しない。
支持板本体34において、被駆動体100から遠い側の短辺略中央には、長辺方向に沿って突出する当接支持部35が形成されている。当接支持部35は、支持板本体34の短辺から湾曲して略U字形の湾曲部351を形成し、圧電素子2の支持板本体34とは反対側の面に沿って、圧電素子2の長辺方向に延出している。湾曲部351は、圧電素子2の端部を囲っており、この湾曲部351には、コイルばねなどの押圧手段5が接続される。
当接支持部35は、先端が圧電素子2短辺から突出して当接部4となっている。また当接部4近傍は、曲げ加工などによって圧電素子2に近接し、圧電素子2に接合される接合部352となっている。当接支持部35は、接合部352よりも先端側でさらに圧電素子2に近接する方向に折り曲げられることにより、当接部4の厚み方向の中心が圧電素子2の厚み方向の中心と略一致するように配置される。
このような第六実施形態によれば、第一実施形態の(1)、(2)、(3)、(7)および(9)の効果と同様の効果が得られる他、次のような効果が得られる。
(22) 圧電素子2が支持板本体34および当接支持部35の間に介装されているので、圧電素子2がこれらの支持板本体34および当接支持部35によって保護される。よって、圧電アクチュエータ1の耐衝撃性を向上させることができる。
(23) 支持板本体34が圧電素子2に対して所定距離を有して対向配置されているので、支持板本体34にフレキシブル基板36を取り付けることができる。よってフレキシブル基板36を支持板本体34で保護することができ、またフレキシブル基板36と圧電素子2の電極との間の断線などの不具合を防止できる。
[第七実施形態]
次に、本発明の第七実施形態について説明する。第七実施形態は、第一実施形態の圧電アクチュエータとは圧電素子の支持構造が異なるものである。
図18には、第七実施形態にかかる圧電アクチュエータ1の平面図が示されている。また、図19には、圧電素子2および支持板3の斜視図が、図20には、圧電素子2および支持板3の断面図が示されている。これらの図18、図19、および図20において、支持板3は、略矩形板状の接合部31と、接合部31から突出するガイド部32とを備えている。接合部31の短辺略中央には、略半円形状の当接部4が一体的に形成されている。
ガイド部32は、接合部31の長辺に複数箇所(片側二箇所で計四箇所)設けられ、圧電素子2の短辺方向に沿って突出している。これらのガイド部32のうち、当接部4から遠い側で圧電素子2の短辺方向両側に配置されている二つのガイド部32は、連結部319で連結されている。この連結部319は、ガイド部32から連続して一体的に形成され、圧電素子2の外形に沿って略コ字形に形成されている。連結部319において、圧電素子2の短辺略中央に対応する位置には、当接部4から離間する方向に突出する取付部315が形成されている。この取付部315には押圧手段5の端部が取り付けられる。押圧手段5は、圧電素子2の長辺方向に沿って連結部319を付勢することにより圧電素子2を当該方向に付勢する。よって当接部4は押圧手段5の付勢力によって被駆動体100に対して適切な押圧力で当接される。
基部6には、被駆動体100側が開口する凹状部613が形成されている。凹状部613の互いに対向する端辺には、圧電素子2の長辺に沿って溝63が形成されている。
ガイド部32および連結部319の一部は、基部6に形成された溝63に挿入されており、これにより、圧電素子2はその長辺方向に沿ってスライド可能に基部6に支持される。
このような第七実施形態によれば、第一実施形態の(1)、(2)、(3)、(5)および(7)の効果と同様の効果、第二実施形態の(11)の効果と同様の効果が得られる他、次のような効果が得られる。
(24) 基部6に圧電素子2の平面に沿った方向に溝63を形成しているので、第一実施形態のような上基部および下基部を備えていない場合でも、圧電素子2の面内方向および厚み方向に対してガイド部32の移動を規制できるので、基部6の部品点数を減少でき基部6の構造を簡略化できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
支持板の構造は、各実施形態のものに限らず、例えば図21に示されるように、支持板3は、略十字形の接合部31と、接合部31に連続して一体的に形成されるガイド部32とを備えていてもよい。このとき、当接部4は、接合部31に一体的に形成されていてもよい。また、接合部31に折曲部が形成されず、ガイド部32が接合部31と同一平面内に配置されていてもよい。このような形状であれば折曲部が形成されていないので、支持板の構造を簡単にでき、曲げ加工などの工程を省略できるから製造コストを削減できる。このように、支持板の形状は、接合部、ガイド部の形状や構造は圧電素子の形状、圧電アクチュエータの外部装置への取り付け配置などを勘案して適宜設定してよい。
第五実施形態では、爪状部318Aが圧電素子2の四隅を保持していたが、このような構造に限らず、例えば図22(A)、図22(B)および図22(C)のような構造としてもよい。図22(A)では、溝21Dは圧電素子2の長辺の一部を絶縁するように形成され、爪状部318Aは、凹部318Bで圧電素子2を厚み方向に挟持している。図22(B)では、溝21Dは図22(A)の圧電アクチュエータ1と同様に圧電素子2の長辺に形成されているが、爪状部318Aは棒状に形成されている。圧電素子2の溝21Dで絶縁された部分には凹部23が形成され、この凹部23に爪状部318Aが係合されることにより圧電素子2が爪状部318Aに保持されている。図22(C)では、溝は設けられておらず、爪状部318Aには、圧電素子2に対向する面に段差部318Cが形成されている。この段差部318Cに圧電素子2が載置されて固定されることにより、圧電素子2が爪状部318Aに保持されている。
以上のように、爪状部の形状は任意に設定してよい。
圧電素子の基部への取付構造は、凹状部や切欠が形成されている構造に限らず、例えば板状の基部から突出してガイド部をガイドする部材が設けられていてもよい。
本発明の圧電アクチュエータは、基部が設けられていない状態、つまり少なくとも圧電素子および支持板を備えて圧電アクチュエータを構成し流通させてもよい。
本発明の圧電アクチュエータは、円盤状の回転体を回転駆動する駆動装置の他、棒状部材を直線移動させる駆動装置や、これらの駆動装置を利用した様々な装置に適用できる。例えば本発明の圧電アクチュエータを時計に適用した場合には、歯車が固定された回転体を圧電アクチュエータで回転駆動して時計の歯車機構を駆動するものなどに適用できる。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第一実施形態にかかる圧電アクチュエータを示す平面図。 第一実施形態にかかる圧電素子および支持板を示す斜視図。 第一実施形態にかかる圧電アクチュエータの断面図。 本発明の第二実施形態にかかる圧電アクチュエータを示す平面図。 第二実施形態にかかる圧電素子および支持板を示す斜視図。 第二実施形態にかかる圧電アクチュエータの断面図。 本発明の第三実施形態にかかる圧電アクチュエータを示す平面図。 第三実施形態にかかる圧電アクチュエータの側面図。 第三実施形態にかかる圧電素子および支持板を示す斜視図。 第三実施形態にかかる圧電アクチュエータの断面図。 本発明の第四実施形態にかかる圧電アクチュエータを示す平面図。 第四実施形態にかかる圧電アクチュエータの断面図。 第四実施形態にかかる圧電素子および支持板を示す側断面図。 本発明の第五実施形態にかかる圧電素子および支持板を示す斜視図。 第五実施形態にかかる圧電素子および支持板を示す別の斜視図。 本発明の第六実施形態にかかる圧電素子および支持板を示す斜視図。 第六実施形態にかかる圧電アクチュエータの正面図。 本発明の第七実施形態にかかる圧電アクチュエータを示す平面図。 第七実施形態にかかる圧電素子および支持板を示す斜視図。 第七実施形態にかかる圧電アクチュエータの断面図。 本発明の支持板の変形例を示す図。 本発明の支持板の別の変形例を示す図。
符号の説明
1…圧電アクチュエータ、2…圧電素子、3…支持板、4…当接部、5…押圧手段、6…基部、31…接合部、32…ガイド部、34…支持板本体、35…当接支持部、61…上基部、62…下基部、63…溝、312…腕部、313…折曲部、100…被駆動体。

Claims (12)

  1. 電圧印加によって振動する圧電素子と、
    この圧電素子を振動可能に支持する支持板とを備え、
    前記支持板は、前記圧電素子に接合される接合部と、
    この接合部に一体的に形成されるとともに前記圧電素子を被駆動体への押圧方向に沿ってガイドするガイド部とを有する
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 請求項1に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記ガイド部を被駆動体への押圧方向に沿ってスライド可能に保持する基部を備え、
    前記基部には、前記圧電素子の前記押圧方向に沿って溝が形成され、
    前記ガイド部は、前記溝に挿入されて当該溝の方向に沿ってスライド可能に取り付けられる
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記ガイド部を被駆動体への押圧方向に沿ってスライド可能に保持する基部を備え、
    前記基部は、下基部および上基部を有し、
    前記下基部および前記上基部の互いに対向する面の少なくとも一方の面には、前記圧電素子の前記押圧方向に沿って溝が形成され、
    前記ガイド部は、前記下基部および前記上基部の間に介装されかつ前記溝に挿入される
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記ガイド部を被駆動体への押圧方向に沿ってスライド可能に保持する基部を備え、
    前記基部には、内部に前記圧電素子が収容される凹状部または切欠部が形成されている
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記支持板には、前記圧電素子を被駆動体側に押圧する押圧手段が一体的に形成されている
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記圧電素子は、板状に形成され、前記支持板の一方の面にのみ接合されている
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  7. 請求項6に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記支持部および/または前記ガイド部は、前記圧電素子の外側で前記圧電素子側に折曲され、
    前記ガイド部の厚み寸法の略中央が、当該圧電アクチュエータの厚み寸法の略中央に一致する
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記圧電素子は、略矩形板状に形成され、
    前記ガイド部は、前記圧電素子の長辺に沿って形成されている
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  9. 請求項8に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記ガイド部の長さは、前記圧電素子の長辺の長さにほぼ等しい
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記接合部は、前記圧電素子の屈曲振動の腹近傍に接合され、
    前記支持板には、前記圧電素子端部から面内方向に突出し、被駆動体と当接される当接部が一体的に形成されている
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の圧電アクチュエータを備えたことを特徴とする装置。
  12. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の圧電アクチュエータを備えたことを特徴とする時計。
JP2003399386A 2003-11-28 2003-11-28 圧電アクチュエータ、これを備えた装置、およびこれを備えた時計 Withdrawn JP2005168075A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003399386A JP2005168075A (ja) 2003-11-28 2003-11-28 圧電アクチュエータ、これを備えた装置、およびこれを備えた時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003399386A JP2005168075A (ja) 2003-11-28 2003-11-28 圧電アクチュエータ、これを備えた装置、およびこれを備えた時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005168075A true JP2005168075A (ja) 2005-06-23

Family

ID=34723949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003399386A Withdrawn JP2005168075A (ja) 2003-11-28 2003-11-28 圧電アクチュエータ、これを備えた装置、およびこれを備えた時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005168075A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008228556A (ja) * 2007-02-14 2008-09-25 Seiko Epson Corp 圧電振動体、圧電アクチュエータ、および携帯機器
EP3121861A3 (en) * 2015-07-03 2017-03-15 Seiko Epson Corporation Piezoelectric drive device, robot, and method for driving piezoelectric drive device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008228556A (ja) * 2007-02-14 2008-09-25 Seiko Epson Corp 圧電振動体、圧電アクチュエータ、および携帯機器
EP3121861A3 (en) * 2015-07-03 2017-03-15 Seiko Epson Corporation Piezoelectric drive device, robot, and method for driving piezoelectric drive device
US10195737B2 (en) 2015-07-03 2019-02-05 Seiko Epson Corporation Piezoelectric drive device, robot, and method for driving piezoelectric drive device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7109638B2 (en) Piezoelectric actuator, timepiece, and electronic device
JP2004104984A (ja) 超音波リニアモータ
JP4069161B2 (ja) 圧電素子及び超音波アクチュエータ
US8421308B2 (en) Vibratory actuator
JP4689993B2 (ja) 振動波モータ
JP2018019529A (ja) 圧電アクチュエーター、圧電モーター、ロボットおよび電子部品搬送装置
JP2004159403A (ja) 圧電アクチュエータ
JP2005168075A (ja) 圧電アクチュエータ、これを備えた装置、およびこれを備えた時計
JP4311054B2 (ja) 圧電アクチュエータ、これを備えた装置、および圧電アクチュエータの製造方法
JP2004254417A (ja) 圧電アクチュエータおよびこれを備えた装置
JP3614010B2 (ja) 圧電アクチュエータおよび時計
JP4736468B2 (ja) 圧電アクチュエータおよび機器
JP2011160525A (ja) 圧電振動体装置、及び電子機器
US8008840B2 (en) Drive unit
US20230240143A1 (en) Piezoelectric actuator
JP4658530B2 (ja) 超音波振動子及びそれを用いた超音波モータ
JP4316350B2 (ja) 超音波モータ及び超音波モータ付電子機器
JP2005094895A (ja) 圧電アクチュエータ、この圧電アクチュエータを用いた機器、および、圧電アクチュエータの駆動方法
US20230247909A1 (en) Electronic device, robot, and moving stage
JP2006320119A (ja) 超音波モータ
JP4516365B2 (ja) 超音波モータ
JP2005151756A (ja) 圧電アクチュエータ、およびこれを備える電子機器
JP2004297949A (ja) 圧電アクチュエータおよびこれを備えた機器
JP2023108716A (ja) 圧電アクチュエータ
JP2007300798A (ja) 圧電素子及び超音波アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061127

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070704

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070813

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090512

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090622

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090911