JP2005167557A - 放送受信装置、および、表示制御方法 - Google Patents

放送受信装置、および、表示制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電源スイッチオンまたは受信チャンネル切り換え後の画面表示の初期応答性を改善する。
【解決手段】 受信された複数のセグメントの内、第1のセグメント群(B1〜B6、B8〜B13)に含まれる放送データを復号する第1の復号手段(4a、5a)、第2のセグメント(B7)に含まれる放送データを復号する第2の復号手段(4b、5b)とを備え、任意のチャンネルの受信の開始を指示すると、このチャンネルに対応する複数のセグメントについて、前記第1の復号手段よる復号処理と前記第2の復号手段による復号処理とを同時に行い、その結果、先に映像情報が生成された方の画面を優先的に前記表示手段(7)に表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地上波デジタルテレビ放送を受信する放送受信装置、および、表示制御方法に関し、詳細には、ISDB−T方式の地上波デジタルテレビジョン放送信号を受信して当該放送番組の情報(画音または文字等)を再生表示する放送受信装置、および、表示制御方法に関する。
ISDB−T(Integration Services Digital Broadcasting Terrestrial)方式は、1999年に策定された我が国における地上波デジタル放送の技術基準である。ISDB−T方式の最大の特徴は、一つの放送チャンネルを多重構造としたことにある(たとえば、非特許文献1参照)。すなわち、1事業者に割り当てられる約5.75MHzの周波数帯域(チャンネル)内に、「セグメント」と呼ばれる伝送単位(帯域幅約429KHz)を13個多重化したことにある。
事業者は、セグメントを組み合わせて、固定受信端末向けのハイビジョン放送、固定または移動受信端末向けの標準放送、及び、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)あるいはカーナビ等のモバイル受信端末向けの簡易動画放送をサイマルキャストする。サイマルキャスト(SIMULCAST:SimultaneousとBroadcastの合成語)とは“同時同内容”の放送のことをいう。サイマル放送ともいう。
図4は、地上波デジタル放送のサービス例とその受信概念図である。地上波デジタル放送の送信アンテナから送出された任意チャンネルの地上波テレビジョン放送信号には、13個のセグメントが含まれている。S1〜S13は便宜的に付したセグメント番号である。事業者はこれらのセグメントを組み合わせて異なる受信端末向けのサイマル放送を行うが、ISDB−T方式では、当面、12セグメント(S1〜S6及びS8〜S13)で固定受信端末(持ち運び可能な移動受信端末を含む)向けのハイビジョン放送や標準放送を行い、残りの1セグメント(S7)でモバイル端末向けの簡易動画放送を行うものとされている。簡易動画放送とは、元画像(ハイビジョン放送画像や標準放送画像)のフレーム数とフレームサイズを小さくして所要伝送レートを抑えたものである。
ここで、一般的に、12個のセグメントを用いた放送のことを「12セグメント放送」といい、1個のセグメントを用いた放送のことを「1セグメント放送」というが、ISDB−T方式では、さらに、9セグメントのハイビジョン放送と3セグメントの標準放送と1セグメントの簡易動画放送とをサイマルキャストする仕様も定められているため、本明細書では、このようなセグメント数を限定する用語(12セグメント放送や1セグメント放送)を用いない。
すなわち、ISDB−T方式におけるサイマル放送は、固定受信端末や移動受信端末向けの放送とモバイル受信端末向けの放送とを同時に行うものであるから、本明細書においては、「固定受信端末向け放送」と「モバイル受信端末向け放送」と表現することにする。ただし、“固定受信端末”と“移動受信端末”は区別しない。どちらもハイビジョン放送や標準放送を受信するための受信端末であるからである。したがって、本明細書においては、“固定受信端末”という場合は“移動受信端末”の意味も含むものとし、且つ、「固定受信端末向け放送」と「移動受信端末向け放送」とを同義語として取り扱うことにする。
なお、モバイル受信端末については“移動”しながら使用されため、移動受信端末の一種と考えられなくもないが、移動受信端末とモバイル受信端末は表示解像度や伝送レートの点で明らかな違いがあるため、つまり、携帯電話機やPDA等のモバイル端末は、持ち運び可能な地上波デジタルテレビ受信機(移動受信端末)と比べて表示解像度が遙かに低く、しかも、放送信号の受信速度(伝送レート)も大幅に遅いため、これらの点(解像度と伝送レート)で区別することとする。
上記のとおり、ISDB−T方式では、当面、固定受信端末向け放送とモバイル受信端末向け放送とをサイマルキャストするので、視聴者は、その時々の状況に応じて、固定受信端末を用いてハイビジョン放送や標準放送を受信したり、または、モバイル受信端末を用いて簡易動画放送を受信したりすることができ、同一内容の放送を臨機応変に楽しむことができる。
「ディジタル放送教科書(下)」株式会社IDGジャパン、2003年2月1日初版発行、48頁−50頁
ところで、従来の地上波デジタルテレビ受信機のうち、もっぱらハイビジョン放送や標準放送の受信に供されるもの(固定受信端末)にあっては、電源スイッチをオンにしてもすぐには画面が出てこない、また、受信チャンネルを切り換えてもすぐには画面が出てこない、という不都合があった。その理由は、固定受信端末の信号処理系に復号回路などの時間遅れ要素が含まれているからであり、遅れ時間を経過した後でなければ、電源スイッチオン後の初期画面や受信チャンネル切り換え後の初期画面が現れないからである。
したがって、従来の地上波デジタルテレビ受信機のうち、もっぱらハイビジョン放送や標準放送の受信に供されるもの(固定受信端末)にあっては、電源スイッチをオンにし、または、受信チャンネルを切り換えた後の所定時間(数秒ほど)を経過するまでは画面に何も表示されないので、画面表示の初期応答性に欠けるという問題点がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、もっぱらハイビジョン放送や標準放送の受信に供される放送受信装置において、電源スイッチをオンにし、または、受信チャンネルを切り換えた後の画面表示の初期応答性の改善を図ることにある。
本発明に係る放送受信装置は、一チャンネルにつき複数のセグメントで構成される放送信号を受信する受信手段と、この受信手段により受信された複数のセグメントの内、第1のセグメント群に含まれる放送データを復号する第1の復号手段と、前記受信手段により受信された複数のセグメントの内、第2のセグメントに含まれる放送データを復号する第2の復号手段と、前記第1の復号手段または前記第2の復号手段による復号処理によって生成された映像情報に基づく画面を表示する表示手段と、任意のチャンネルの受信の開始を指示する指示手段と、この指示手段によって任意のチャンネルの指示が検出されると、このチャンネルに対応する複数のセグメントを受信し、前記第1の復号手段よる復号処理と前記第2の復号手段による復号処理とを同時に行うよう制御する復号制御手段と、この復号制御手段による復号処理の結果、先に映像情報が生成された方の画面を優先的に前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る放送受信装置は、前記表示制御手段によって表示された画面が前記第2の復号手段によって生成された映像情報に基づくものである場合、前記第1の復号手段による映像情報の生成が完了した時点で前記第1の復号手段によって生成された映像情報に基づく画面に切り替える切替手段を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明は、一チャンネルにつき複数のセグメントで構成される放送信号を受信する受信部と、前記受信部にて受信された複数のセグメントの内、第1のセグメント群に含まれる放送データを復号する第1の復号部と、前記受信部にて受信された複数のセグメントの内、第2のセグメントに含まれる放送データを復号する第2の復号部と、復号された映像情報に基づく画面を表示する表示部とを備えた電子機器における表示制御方法であって、任意のチャンネルの受信の開始を指示する指示ステップと、この指示ステップにて任意のチャンネルの指示が検出されると、前記受信部にこのチャンネルに対応する複数のセグメントを受信させ、前記第1の復号部による復号処理と前記第2の復号部による復号処理とを同時に行うよう制御する復号制御ステップと、この復号制御ステップによる復号処理の結果、先に映像情報が生成された方の画面を優先的に前記表示部に表示させる表示制御ステップとからなることを特徴とする。
本発明によれば、電源をオンにしたとき、または、受信チャンネルを切り換えたとき、まず、第1のセグメント群として12個のセグメントで放送信号が構成される固定受信端末向け放送と第2のセグメントとして1個のセグメントで放送信号が構成されるモバイル受信端末向け放送のうち先に生成された映像情報の画面を表示する。したがって電源をオンにしたときや受信チャンネルを切り換えたときに、とりあえず先に表示できる映像情報による画面を表示させておくことにより、画像の非表示期間を短くして、画面表示の初期応答性の改善を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
図1は、実施の形態の地上波デジタルテレビ受信機(放送受信装置)のブロック図である。この図において、地上波デジタルテレビ受信機(以下、単に「テレビ受信機」という。)1は、もっぱらハイビジョン放送や標準放送の受信に供されるもの(固定受信端末)である。テレビ受信機1は、アンテナ2、受信部3(受信手段)、復調部4、復号部5、表示制御部6(表示制御手段)、表示部7(表示手段)、音声出力部8、スピーカ9、中央制御部10(復号制御手段、切替手段)及び操作部11(指示手段)などを含んで構成されている。
各部を説明すると、受信部3は、アンテナ2と共に、ISDB−T方式の地上波デジタルテレビ放送信号を受信するための同調回路(チューナ)を構成する。この受信部3は、地上波デジタルテレビ放送信号の全て(n個:nはUHFの13チャンネルから62チャンネルまでの50個)の受信チャンネルについて、各受信チャンネルの13個のセグメントに対応した同数の同調ブロックを備える。受信部3はまた、任意チャンネルの一つないしは複数の同調ブロックを動作させることにより、それらの一つないしは複数の同調ブロックに対応したセグメントを選択的に受信する。図中のB1〜B13は、ある受信チャンネルの13個の同調ブロックを模式的に表している。さらに、同ブロックからなる縦長の矩形図形は一つの受信チャンネルを模式的に表している。すなわち、縦長の矩形図形はチャンネル数nと同数であり、各矩形図形内にそれぞれ13個の同調ブロックB1〜B13が実装された模式的構造になっている。
冒頭でも説明したとおり、我が国における地上波デジタルテレビ放送は、当面、「固定受信端末向け放送」と「モバイル受信端末向け放送」とをサイマルキャストするものと考えられており、この場合の固定受信端末向け放送は7番目のセグメント(B7ブロックに対応するセグメント)を除く12個のセグメント(B1〜B6ブロック及びB8〜B13ブロックに対応するセグメント;第1セグメント群)を使用し、モバイル受信端末向け放送は7番目のセグメント(B7ブロックに対応するセグメント;第2のセグメント)を使用する。したがって、同調ブロックのB1〜B6及びB8〜B13は第1受信再生手段の一部を構成すると共に、残りの同調ブロックのB7は第2受信再生手段の一部を構成する。
本実施の形態のテレビ受信機1は、固定受信端末として用いられるものであり、この点において、受信部3は、通常、固定受信端末向け放送のみを受信して再生するが、特定の条件下では、モバイル受信端末向け放送を受信して再生することができるようになっている。なお、特定の条件下についての説明は後述する。
復調部4は、受信部3で取り出された任意の受信チャンネルのセグメントをOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)に対応した方式で復調する。ISDB−T方式では、13個のセグメントを最大3種類の異なる変調方式を持つグループで分割できるとされており、たとえば、固定受信端末向け放送は64QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)方式を、また、モバイル受信端末向け放送はDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying:差動4相位相変調)方式を用いて変調されている。
復調部4は、それらの変調方式ごとの二種類の復調ブロックを備える。すなわち、固定受信端末向け放送の放送データを復調するための64QAM復調ブロック4aとモバイル受信端末向け放送の放送データを復調するためのDQPSK復調ブロック4bとを備える。したがって、64QAM復調ブロック4aは第1の復号手段(第1の復号部)の一部を構成すると共に、DQPSK復調ブロック4bは第2の復号手段(第2の復号部)の一部を構成する。既述のとおり、本実施の形態のテレビ受信機1は、固定受信端末として用いられるものであるため、復調部4は、通常、固定受信端末向け放送用の復調ブロック(64QAM復調ブロック4a)のみを動作させるが、特定の条件下では、モバイル受信端末向け放送用の復調ブロック(DQPSK復調ブロック4b)も同時に動作させるようになっている。
復号部5は、復調部4で復調された固定受信端末向け放送またはモバイル受信端末向け放送の放送データを各々の圧縮方式に適合したアルゴリズムで伸張(圧縮されたデータを元のデータに戻すこと)して映像情報を生成するためのものであり、各アルゴリズムごとの復号ブロックを備える。たとえば、固定受信端末向け放送の放送データから映像情報をMPEG−2で復号(伸張)する固定受信端末向け放送用の復号ブロック5aと、モバイル受信端末向け放送の放送データから映像情報をH.264(ITU-T勧告アルゴリズムの一つ。MPEG−4の一部(Part10)として承認される見通し。)で復号(伸張)するモバイル受信端末向け放送用の復号ブロック5bと、固定受信端末向け放送及びモバイル受信端末向け放送の音声情報をMPEG−2_AAC(Advanced Audio Coding)で復号(伸張)する音声用の復号ブロック5cとを備える。したがって、固定受信端末向け放送用の復号ブロック5aは第1の復号手段(第1の復号部)の一部を構成すると共に、モバイル受信端末向け放送用の復号ブロック5bは第2の復号手段(第2の復号部)の一部を構成する。
そして、この復号部5も、上記の受信部3や復調部4と同様に、通常は、固定受信端末向け放送用の復号ブロック5aのみを動作させるが、特定の条件下では、モバイル受信端末向け放送用の復号ブロック5bも同時に動作させるようになっている。なお、音声用の復号ブロック5cについては、放送種別に関わらず動作する。
ここで、MPEG(Moving Picture Experts Group)とは映像データの圧縮方式の一つである。具体的には画像の中の動く部分だけを検出・保存するなどしてデータを圧縮する。MPEGではVersion1(MPEG−1)や、Version2(MPEG−2)、及び、Version4(MPEG−4)などの各規格が定められており、再生品質はMPEG−1がVTR(Video Tape Recorder)並み、MPEG−2がハイビジョンテレビ並みである。また、MPEG−4は携帯電話や電話回線などの通信速度の低い回線を通じた、低画質、高圧縮率の映像(簡易動画)の配信を目的とした規格である。このMPEG−4の一部(Part10)として、H.264が承認される見通しである。
表示制御部6は、冷陰極管や液晶ディスプレイパネルまたはプラズマディスプレイパネルあるいは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネルなどで構成された表示部7の表示制御を行うものである。この表示制御は、通常、復号部5で復号された固定受信端末向け放送の映像信号を表示部7に出力して、その画像情報を表示させるが、特定の条件下では、復号部5で復号されたモバイル受信端末向け放送の映像信号を表示部7に出力して、その画像情報を表示させる。
音声出力部8は、復号部5で復号された固定受信端末向け放送の音声信号またはモバイル受信端末向け放送の音声信号を増幅してスピーカ9を駆動するものである。
中央制御部10は、テレビ受信機1の動作を統括する部分であり、たとえば、マイクロコンピュータによって構成されているものである。この中央制御部10は、電源オンオフボタン、チャンネル選択ボタン、音量調節ボタン及びその他の機能ボタンなどを含む操作部11からの操作信号に応答して、通常のテレビ受信制御、たとえば、電源をオンオフにしたり、受信チャンネルを切り換えたり、表示部7の表示調整を行ったり、スピーカ9の音量を調整したりする。また、この中央制御部10は、電源スイッチをオンにした直後と受信チャンネルを切り換えた直後に、以下に説明する「初期画面選択制御処理」を実行する。
図2は、「初期画面選択制御処理」の概念的なフローチャートを示す図である。このフローチャートでは、まず、設定チャンネルを読み込む(ステップS11)。設定チャンネルとは、前回(電源スイッチをオフにする直前に)、視聴していた受信チャンネルのことをいう。または、受信チャンネルを切り換えた際の切り換え先の受信チャンネルのことをいう。
設定チャンネルを読み込むと、次に、二つの処理系統A、Bを同時並行的に進める。第一の処理系統Aは、設定チャンネルの固定受信端末向け放送(図では「固定向け放送」と略している;以下同様)の受信(ステップS12)と同放送の初期画面生成(ステップS13)とを含み、第二の処理系統Bは、設定チャンネルのモバイル受信端末向け放送(図では「モバイル向け放送」と略している;以下同様)の受信(ステップS14)と同放送の初期画面生成(ステップS15)とを含む。
具体的には、第一の処理系統AのステップS12で、受信部3の該当受信チャンネルの固定受信端末向け放送用同調ブロックB1〜B6、B8〜B13を動作させて、設定チャンネルの固定受信端末向け放送の放送データを受信し、同処理系統AのステップS13で、復調部4の固定受信端末向け放送用復調ブロック4aと、復号部5の固定受信端末向け放送復号ブロック5aとを動作させて映像情報を生成し、設定チャンネルの固定受信端末向け放送の初期画面を生成する。また、それと同時に、第二の処理系統BのステップS14で、受信部3の該当受信チャンネルのモバイル受信端末向け放送用同調ブロックB7を動作させて、設定チャンネルのモバイル受信端末向け放送の放送データを受信し、同処理系統BのステップS15で、復調部4のモバイル受信端末向け放送用復調ブロック4bと、復号部5のモバイル受信端末向け放送復号ブロック5bとを動作させて映像情報を生成し、設定チャンネルのモバイル受信端末向け放送の初期画面を生成する。
なお、上記の“同時並行”は、次のことを意味する。一般にマイクロコンピュータはコストの点でシングルCPU(Central Processing Unit:演算処理装置)のものが用いられる。そして、特殊な用途を除き、マイクロコンピュータはノイマン型(命令を逐次に処理するもの)で動作するため、厳密に言えば、上記の二つの処理系統A、Bを同時並行的に進めることはできない。そこで、通常、ノイマン型のシングルCPUで複数の処理を同時並行的に進める場合は、各々の処理を細分化し、時分割方式によって各処理を交互に行うことにより、見かけ上の同時並行処理を達成している。したがって、本実施の形態における“同時並行”も、このような見かけ上のものを意味する。なお、本実施の形態の中央制御部10をマルチCPU搭載型のマイクロコンピュータで構成した場合は、一のCPUで第一の処理系統Aを担当し、二のCPUで第二の処理系統Bを担当することにより、厳密な意味の“同時並行”処理を実現できることはもちろんである。
上記の二つの処理系統(第一の処理系統Aと第二の処理系統B)の少なくともいずれか一方が完了すると、次に、どちらの処理系統が先に完了したかを判定する(ステップS16)。ここで、上記の二つの処理系統(第一の処理系統Aと第二の処理系統B)を同時に開始した場合、高い蓋然性で第二の処理系統Bの方が先に処理を終える。これは、固定受信端末向け放送とモバイル受信端末向け放送の情報量と伝送レートに違い(固定受信端末向け放送の情報量と伝送レート>モバイル受信端末向け放送の情報量と伝送レート)があるからであり、この違いによって両者の処理時間に差(A:遅い、B:早い)がつくからである。
つまり、ステップS16で、第二の処理系統Bの方が先に処理を終えたと判定された場合は、次に、表示制御部6を切り換えて、復号部5のモバイル受信端末向け放送用復号ブロック5bの出力を表示部7に出力し(ステップS17)、これにより、表示部7にモバイル受信端末向け放送の初期画面を表示させる。そして、固定受信端末向け放送の初期画面生成を完了したか否か、言い換えれば、上記の第一の処理系統Aを完了したか否かを判定(ステップS18)するまでループを繰り返し、第一の処理系統Aの完了を判定すると、表示制御部6を再び切り換えて、復号部5の固定受信端末向け放送用復号ブロック5aの出力を表示部7に出力し(ステップS19)、これにより、表示部7に固定受信端末向け放送の初期画面を表示させた後、以上の処理を終了する。
図3は、「初期画面選択制御処理」のタイムチャートを示す図である。このタイムチャートにおいて、上段は固定受信端末向け放送の第一の処理系統Aを示し、中段はモバイル受信端末向け放送の第二の処理系統Bを示し、下段はそれらの処理系統A、Bの組み合わせから得られる表示部7の表示結果を示している。
すなわち、時点T0で電源スイッチがオンになり、または、受信チャンネルが切り換えられると、第一の処理系統Aと第二の処理系統Bが同時進行的に開始される。そして、時点T1に至ると、第二の処理系統Bの処理が完了し、モバイル受信端末向け放送の初期画面が得られるため、このモバイル受信端末向け放送の初期画面が表示部7に表示される。しかる後、ある時間を経過した時点T2に至ると、第一の処理系統Aの処理も完了し、この時点T2で固定受信端末向け放送の初期画面が得られるため、先のモバイル受信端末向け放送の初期画面の代わりに、この固定受信端末向け放送の初期画面が表示部7に表示される。
したがって、このタイムチャートによれば、従来、固定受信端末向け放送の初期画面が得られるまでの時間(Ta)は、表示部7に何も画像が現れない無用な待ち時間であったのに対して、本実施の形態では、同時間(Ta)よりも短い時間(Tb)を経過した時点T1でモバイル受信端末向け放送の初期画面が表示されるから、時点T1から時点T2間での間に、とりあえず放送内容を確認できる程度の映像(モバイル受信端末向け放送の初期画面)を暫定的に表示することができ、待ち時間を短縮(Ta−Tb)して、従来技術の欠点(画面表示の初期応答性)を改善できるという効果が得られる。
実施の形態の地上波デジタルテレビ受信機のブロック図である。 「初期画面選択制御処理」の概念的なフローチャートを示す図である。 「初期画面選択制御処理」のタイムチャートを示す図である。 地上波デジタル放送のサービス例とその受信概念図である。
符号の説明
1 テレビ受信機(放送受信装置)
3 受信部(受信手段)
4a 64QAM復調ブロック(第1の復号手段、第1の復号部)
4b DQPSK復調ブロック(第2の復号手段、第2の復号部)
5a 固定受信端末向け放送復号ブロック(第1の復号手段、第1の復号部)
5b モバイル受信端末向け放送復号ブロック(第2の復号手段、第2の復号部)
6 表示制御部(表示制御手段、切替手段)
7 表示部(表示手段)
10 中央制御部(復号制御手段、選択手段、表示手段)
11 操作部(指示手段)

Claims (3)

  1. 一チャンネルにつき複数のセグメントで構成される放送信号を受信する受信手段と、
    この受信手段により受信された複数のセグメントの内、第1のセグメント群に含まれる放送データを復号する第1の復号手段と、
    前記受信手段により受信された複数のセグメントの内、第2のセグメントに含まれる放送データを復号する第2の復号手段と、
    前記第1の復号手段または前記第2の復号手段による復号処理によって生成された映像情報に基づく画面を表示する表示手段と、
    任意のチャンネルの受信の開始を指示する指示手段と、
    この指示手段によって任意のチャンネルの指示が検出されると、このチャンネルに対応する複数のセグメントを受信し、前記第1の復号手段よる復号処理と前記第2の復号手段による復号処理とを同時に行うよう制御する復号制御手段と、
    この復号制御手段による復号処理の結果、先に映像情報が生成された方の画面を優先的に前記表示手段に表示させる表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記表示制御手段によって表示された画面が前記第2の復号手段によって生成された映像情報に基づくものである場合、前記第1の復号手段による映像情報の生成が完了した時点で前記第1の復号手段によって生成された映像情報に基づく画面に切り替える切替手段を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の放送受信装置。
  3. 一チャンネルにつき複数のセグメントで構成される放送信号を受信する受信部と、前記受信部にて受信された複数のセグメントの内、第1のセグメント群に含まれる放送データを復号する第1の復号部と、前記受信部にて受信された複数のセグメントの内、第2のセグメントに含まれる放送データを復号する第2の復号部と、復号された映像情報に基づく画面を表示する表示部とを備えた電子機器における表示制御方法であって、
    任意のチャンネルの受信の開始を指示する指示ステップと、
    この指示ステップにて任意のチャンネルの指示が検出されると、前記受信部にこのチャンネルに対応する複数のセグメントを受信させ、前記第1の復号部による復号処理と前記第2の復号部による復号処理とを同時に行うよう制御する復号制御ステップと、
    この復号制御ステップによる復号処理の結果、先に映像情報が生成された方の画面を優先的に前記表示部に表示させる表示制御ステップと
    からなることを特徴とする表示制御方法。
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