JP2005020340A - デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】12セグメント放送と1セグメント放送とに兼用できるデジタル放送受信装置を提供する。
【解決手段】デジタル放送受信装置1は、接続相手の電子機器2の表示能力が高ければ、その電子機器2に対して一の放送信号(12セグメント放送信号)を選択して出力し、表示能力が低ければ他の放送信号(1セグメント放送信号)を選択して出力する選択手段(SW部14)を備える。1台のデジタル放送受信装置1で二つの放送(一の放送と他の放送)に兼用できる。
【選択図】 図2
【解決手段】デジタル放送受信装置1は、接続相手の電子機器2の表示能力が高ければ、その電子機器2に対して一の放送信号(12セグメント放送信号)を選択して出力し、表示能力が低ければ他の放送信号(1セグメント放送信号)を選択して出力する選択手段(SW部14)を備える。1台のデジタル放送受信装置1で二つの放送(一の放送と他の放送)に兼用できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信制御方法に関し、詳しくは、「12セグメント放送」と「1セグメント放送」とを選択的に受信できるデジタル放送受信装置及びデジタル放送受信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ISDB−T(Integration Services Digital Broadcasting Terrestrial)方式は、1999年に策定された我が国における地上波デジタル放送の技術基準である。ISDB−T方式の最大の特徴は、一つの放送チャンネルを多重構造としたことにある(たとえば、非特許文献1、非特許文献2参照)。すなわち、ISDB−T方式では、1事業者に割り当てられる約5.75MHzの周波数帯域(チャンネル)内に、「セグメント」と呼ばれる伝送単位(帯域幅約429KHz)を13個多重化する。
【0003】
事業者は、セグメントを組み合わせて、家庭向けの放送(ハイビジョン放送や標準放送)と、モバイル受信端末(携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)あるいはカーナビ等)向けの放送とをサイマルキャストする。サイマルキャスト(SIMULCAST:SimultaneousとBroadcastの合成語)とは“同時同内容”の放送のことをいう。または、サイマル放送ともいう。
【0004】
図7は、地上波デジタル放送のサービス例とその受信概念図である。地上波デジタル放送の送信アンテナから送出された任意チャンネルの地上波テレビジョン放送信号には、13個のセグメントが含まれている。T1〜T13は便宜的に付したセグメント番号である。事業者はこれらのセグメントを組み合わせて異なる受信端末向けのサイマル放送を行うが、ISDB−T方式では、当面、12セグメント(T1〜T6及びT8〜T13)で家庭向けの放送を行い、残りの1セグメント(T7)でモバイル受信端末向けの放送(いわゆる簡易動画放送)を行うものとされている。簡易動画放送とは、元画像(家庭向け放送画像)のフレーム数とフレームサイズを小さくして所要伝送レートを抑えたものである。
【0005】
ここで、一般的に、家庭向けの放送のことを「12セグメント放送」といい、モバイル受信端末向けの放送のことを「1セグメント放送」という。本明細書においてもこの呼び方に倣うことにする。ただし、ISDB−T方式では、さらに、9セグメントのハイビジョン放送と3セグメントの標準放送と1セグメントの簡易動画放送とをサイマルキャストする仕様も定められているため、本明細書における上記呼称(12セグメント放送/1セグメント放送)はこのような仕様も包含することにする。つまり、本明細書で言うところの「12セグメント放送」は、12個のセグメントを用いた放送の他に、9セグメントのハイビジョン放送や3セグメントの標準放送の意味も含むことにする。
【0006】
上記のとおり、ISDB−T方式では、当面、12セグメント放送と1セグメント放送とをサイマルキャストするので、視聴者は、その時々の状況に応じて、固定受信端末を用いてハイビジョン放送や標準放送を受信したり、または、モバイル受信端末を用いて簡易動画放送を受信したりすることができ、同一内容の放送を臨機応変に楽しむことができる。
【0007】
【非特許文献1】
「ディジタル放送教科書(下)」株式会社IDGジャパン、2003年2月1日初版発行、48頁−50頁
【非特許文献2】
Daisuke Kikuchi「TV on モバイル」モバイル・マルチメディア・ラボ(mobile multimedia lab)、2002年、[online]、[平成15年6月1日検索]、インターネット<URL:http://www.hanlab.ee.kagu.sut.ac.jp/ ̄kikuchi/tvonmobile1.htm>
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、PDAや携帯電話機等のモバイル受信端末を用いて地上波デジタル放送を楽しむ場合、当然ながら、それらの受信端末は、地上波デジタル放送受信機として機能するものでなければならない。つまり、地上波デジタル放送用の受信部や復調部及びデコード部などを備えていなければならないが、それらの各部をPDAや携帯電話機等に組み込むことは、新たに端末を作り直すことを意味すし、さらに、ユーザは新たに作られた端末を購入しなければならないため、既存の端末(PDAや携帯電話機等)の有効利用を図ることができない。
【0009】
そこで、PDAや携帯電話機等の多くは、たとえば、PCカードスロットやCFカードスロットあるいはSDカードスロットなどの汎用スロットを備えていることに着目し、それらのスロットに装着して使用可能な地上波デジタル放送受信カードを提供することにより、既存の端末(PDAや携帯電話機等)の有効利用を図ることができると考えられる。
【0010】
しかしながら、地上波デジタル放送における12セグメント放送と1セグメント放送の変調方式(とりわけ二次変調方式)の違い・・・・12セグメント放送は13QAM方式、1セグメント放送はQPSK方式である。・・・・により、12セグメント放送用と1セグメント放送用の二種類の地上波デジタル放送受信カードを提供しなければならず、製造コストがかさむうえ、ユーザは、それらの二種類のカードを所持しなければならないという問題点がある。
【0011】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、12セグメント放送と1セグメント放送とに兼用できるデジタル放送受信装置及びデジタル放送受信制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデジタル放送受信装置は、表示装置を有する任意の電子機器に接続して用いられるデジタル放送受信装置であって、受信チャンネルに含まれる一の放送信号を受信して再生する第1の受信再生手段と、前記受信チャンネルに含まれる他の放送信号を受信して再生する第2の受信再生手段と、前記表示装置の表示能力が高い場合に前記第1の受信再生手段の出力を選択して前記電子機器に出力する一方、前記表示装置の表示能力が低い場合に前記第2の受信再生手段の出力を選択して前記電子機器に出力する選択手段とを備えたことを特徴とする。この発明では、接続相手の電子機器の表示能力が高ければ、その電子機器に対して一の放送信号を選択して出力し、表示能力が低ければ他の放送信号を選択して出力する。したがって、1台のデジタル放送受信装置で二つの放送(一の放送と他の放送)に兼用することができる。
本発明に係るデジタル放送受信装置の好ましい態様は、前記一の放送信号は地上波デジタル放送の12セグメント放送信号であり、前記他の放送信号は地上波デジタル放送の1セグメント放送信号であることを特徴とする。この態様では、地上波デジタル放送の家庭向け放送(12セグメント放送)とモバイル端末向け放送(1セグメント放送)とに兼用できるデジタル放送受信装置を提供できる。本発明に係るデジタル放送受信装置の好ましい態様は、前記第1及び第2の受信再生手段は、二次復調までの機能を有することを特徴とする。この態様では、電子機器として、たとえば、MPEG等のデコード機能を有するパソコンやPDAなどを使用することができ、デジタル放送受信装置に当該デコード機能を実装する必要がないので、デジタル放送受信装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
本発明に係るデジタル放送受信装置の好ましい態様は、前記第1及び第2の受信再生手段は、二次復調に加えてデータ伸張のためのデコード機能までを有することを特徴とする。この態様では、デジタル放送受信装置にデコード機能までを実装するので、接続相手の電子機器の範囲を拡大でき、デジタル放送受信装置の汎用性を高めることができる。
本発明に係るデジタル放送受信制御方法は、表示装置を有する任意の電子機器に接続して用いられるデジタル放送受信装置の制御方法であって、受信チャンネルに含まれる一の放送信号を受信して再生する第1の受信再生工程と、前記受信チャンネルに含まれる他の放送信号を受信して再生する第2の受信再生工程と、前記表示装置の表示能力が高い場合に前記第1の受信再生工程の出力を選択して前記電子機器に出力する一方、前記表示装置の表示能力が低い場合に前記第2の受信再生工程の出力を選択して前記電子機器に出力する選択工程とを含むことを特徴とする。この発明では、接続相手の電子機器の表示能力が高ければ、その電子機器に対して一の放送信号を選択して出力し、表示能力が低ければ他の放送信号を選択して出力する。したがって、1台のデジタル放送受信装置で二つの放送(一の放送と他の放送)に兼用することができる。
本発明に係るデジタル放送受信制御方法の好ましい態様は、前記一の放送信号は地上波デジタル放送の12セグメント放送信号であり、前記他の放送信号は地上波デジタル放送の1セグメント放送信号であることを特徴とする。この態様では、地上波デジタル放送の家庭向け放送(12セグメント放送)とモバイル端末向け放送(1セグメント放送)とに兼用できるデジタル放送受信装置を提供できる。
本発明に係るデジタル放送受信制御方法の好ましい態様は、前記第1及び第2の受信再生工程は、二次復調までの機能を含むことを特徴とする。この態様では、電子機器として、たとえば、MPEG等のデコード機能を有するパソコンやPDAなどを使用することができ、デジタル放送受信装置に当該デコード機能を実装する必要がないので、デジタル放送受信装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
本発明に係るデジタル放送受信制御方法の好ましい態様は、前記第1及び第2の受信再生工程は、二次復調に加えてデータ伸張のためのデコード機能までを含むことを特徴とする。この態様では、デジタル放送受信装置にデコード機能までを実装するので、接続相手の電子機器の範囲を拡大でき、デジタル放送受信装置の汎用性を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0014】
図1は、実施の形態のデジタル放送受信装置の外観図である。この図において、デジタル放送受信装置1は汎用カードタイプのものである。ここでは、特に限定しないが、SDカードタイプのものとする。SDカードとは、元々はメモリカードのための汎用規格である。カード本体の大きさは縦32mm×横24mm×厚さ2.1mmであり、カードの一方側短辺に並んだ9本のピン端子(図中の1a参照)を介して情報をやり取りする。SDカード対応の電子機器2にはカードスロット3が設けられている。ユーザは、必要に応じてメモリカードやデジタル放送受信装置1などの各種SDカードを当該カードスロット3に挿入して使用する。
【0015】
ここで、電子機器2は、テレビ放送映像を表示可能な液晶ディスプレイパネル等の表示デバイスを備えていなければならない。加えて、この電子機器2は、カードスロット3に挿入されたSDカードの種類を自動判別して当該SDカードを使用可能にする、いわゆるプラグアンドプレイ機能(以下「PnP」という。)を備えていなければならない。
【0016】
すなわち、この電子機器2は、カードスロット3に挿入されたデジタル放送受信装置1と一体となって、地上波デジタルテレビジョン放送(12セグメント放送または1セグメント放送)の受信設備として機能するものでなければならない。この点において、多くのPDAは、たとえば、240×320ドットないしはそれ以上の解像度で且つフルカラー表示が可能な小型の液晶パネルを備え、しかも、それらのPDAはPnP対応の基本プログラムを標準で実装しているから、電子機器2の一の具体例として相応しい。また、ノート型パソコンやカーナビ等は、一般的に上記のPDAよりも高解像度の表示デバイスを備えており、さらに、その多くはカードスロットやPnP対応の基本プログラムも実装しているから、電子機器2の他の具体例として相応しい。
【0017】
これら二つの具体例の相違点はその表示能力にある。すなわち、PDAは低解像度であり、パソコンやカーナビ等は高解像度である。したがって、これらの解像度の違いと前述の地上波デジタル放送の放送パターン(12セグメント放送/1セグメント放送)とを対比すると、低解像度のもの(PDA等=電子機器2)は1セグメント対応、高解像度のもの(パソコンやカーナビ等=電子機器2)は12セグメント対応ということができる。
【0018】
図2は、デジタル放送受信装置1のブロック図である。この図において、デジタル放送受信装置1は、アンテナ10、受信部11、直交復調部12、高速フーリエ変換(FFT)部13、スイッチ(SW)部14、16QAMデコード部15、QPSKデコード部16、入出力部17、検出部18及び制御部19などを含む。電源は、接続相手の電子機器2から供給される。
【0019】
受信部11は、アンテナ10と共に、ISDB−T方式の地上波デジタルテレビ放送信号を受信するための同調回路(チューナ)を構成する。この受信部11は、地上波デジタルテレビ放送信号の全て(n個:nはUHFの13チャンネルから62チャンネルまでの50個)の受信チャンネルごとの同調回路を備える。
【0020】
直交復調部12は、受信部11で取り出された任意の受信チャンネルをOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)に対応した方式で一次復調し、FFT部は復調後の受信チャンネルから13個のセグメントを抽出する。冒頭でも説明したとおり、我が国における地上波デジタルテレビ放送は、当面、「12セグメント放送」と「1セグメント放送」とをサイマルキャストするものと考えられており、この場合の12セグメント放送は中央の7番目のセグメント(図7のT7参照)を除く12個のセグメント(図7のT1〜T6及びT8〜T13参照)を使用し、1セグメント放送は7番目のセグメントを使用するから、FFT部13はT1〜T6及びT8〜T13のセグメントとT7のセグメントとを各々選択可能にSW部14に出力する。
【0021】
SW部14は、FFT部13と16QAMデコード部15及びQPSKデコード部16との間に位置し、制御部19からの制御に従ってFFT部13の出力先の切り替え操作を行う。すなわち、SW部14は、制御部19からの切り換え指示信号SELが「12セグメント放送」を示しているとき、FFT部13の出力(T1〜T6及びT8〜T13)を16QAMデコード部15に伝える一方、制御部19からの切り換え指示信号SELが「1セグメント放送」を示しているとき、FFT部13の出力(T7)をQPSKデコード部16に伝えるように動作する。
【0022】
ISDB−T方式では、一つのチャンネルの13個のセグメントを最大3種類の異なる変調方式を持つグループで分割できるとされており、たとえば、12セグメント放送は64QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)方式を、また、1セグメント放送はDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying:差動4相位相変調)方式を用いて二次変調されている。16QAMデコード部15及びQPSKデコード部16は、それぞれ12セグメント放送と1セグメント放送の二次復調を行う。
【0023】
入出力部17は、電子機器2からの情報の取り込みと、電子機器2への情報の出力とを行うことができる双方向のインターフェースである。ここで、前者の情報を「入力情報」、後者の情報を「出力情報」と言うことにすると、入力情報は、電子機器2の表示能力(表示装置の解像度等)や受信チャンネル情報などであり、また、出力情報は、16QAMデコード部15の出力(二次復調後の12セグメント放送信号)またはQPSKデコード部16の出力(二次復調後の1セグメント放送信号)などである。
【0024】
なお、ISDB−T方式では、二次変調後の12セグメント放送信号及び1セグメント放送信号は、まだ、MPEG2やMPEG4(あるいはH.264)で圧縮されており、これらを適切な復号方式でデコードしないと12セグメント放送や1セグメント放送のベースバンド信号(元の映像信号や音声信号)が得られない。本実施の形態のデジタル放送信号受信装置1は、二次変調後の12セグメント放送信号及び1セグメント放送信号を電子機器2に出力するものであるため、電子機器2は、その表示能力に応じて、MPEG2のデコード機能(12セグメント放送を受信する場合)またはMPEG4(あるいはH.264)のデコード機能(1セグメント放送を受信する場合)のいずれか一方の機能を搭載していなければならない。たとえば、低解像度のもの(PDA等=電子機器2)は1セグメント対応であるから、MPEG4(あるいはH.264)のデコード機能を搭載していなければならず、または、高解像度のもの(パソコンやカーナビ等=電子機器2)は12セグメント対応であるから、MPEG2のデコード機能を搭載していなければならない。
【0025】
さて、本実施の形態のデジタル放送受信装置1のポイントは、汎用カード(図ではSDカード)の形状を有している点、12セグメント放送と1セグメント放送の両方を受信できる点、及び、12セグメント放送信号と1セグメント放送信号のいずれか一方を入出力部17を介して電子機器2に出力できる点にある。
【0026】
すなわち、本実施の形態のデジタル放送受信装置1は、電子機器2からの受信チャンネル設定情報に従って、受信部11、直交復調部12及びFFT部13で当該受信チャンネルの13個のセグメント(T1〜T13)を取り出し、且つ、それらの13個のセグメントのうち、T1〜T6及びT8〜T13の12セグメントとT7の1セグメントをSW部14で振り分けるが、この振り分けに際して、デジタル放送受信装置1は、接続相手の電子機器2の表示能力が12セグメント放送に対応した高精細なもの(たとえば、パソコンやカーナビ等)であれば、T1〜T6及びT8〜T13の12セグメントを16QAMデコード部15に振り分ける一方、電子機器2の表示能力が1セグメント放送に対応した低精細なもの(たとえば、PDA等)であれば、T7の1セグメントをQPSKデコード部16に振り分けるように動作する。
【0027】
これにより、本実施の形態のデジタル放送信号受信装置1は、接続相手の電子機器2の表示能力に応じて、12セグメント放送信号と1セグメント放送信号のいずれか一方を選択的に出力することができ、その結果、1台のデジタル放送信号受信装置1で、二種類の放送パターン(12セグメント放送/1セグメント放送)に対応することができるのである。
【0028】
かかる効果を得るためには、デジタル放送信号受信装置1の接続相手(電子機器2)側にPnP(プラグアンドプレイ)機能が必要である。
図3は、PnP機能の概念図である。この図はPnP機能を標準で搭載する汎用の基本プログラム(たとえば、ウィンドウズ(R)等)を例にしているが、これに限定されない。図において、電子機器2に実装された基本プログラム(OS)20はPnPマネージャ21を含む。基本プログラム20とアプリケーション部22との間にはドライバ部23が実装されており、このドライバ部23はデジタル放送信号受信装置1を利用するための専用ドライバ24を含む。PnPマネージャ21はカードスロット3にSDカードが差し込まれたときに、当該カードとの間で情報交換を行い、カードの種類に対応したドライバがインストールされているか否かを判定する。インストールされていれば、そのドライバを介してSDカードとアプリケーション部22との間のデータ送受を許容し、インストールされていなければ所要の処置(ドライバのインストール画面を表示する等)を講ずる。
【0029】
ここで、ドライバ部23にはデジタル放送信号受信装置1を利用するための専用ドライバ24がインストール済であるので、カードスロット3にデジタル放送信号受信装置1を差し込むと、PnPマネージャ21は、専用ドライバ24を介してデジタル放送信号受信装置1とアプリケーション部22との間のデータ送受を許容する。このとき、PnPマネージャ21は、まず、OS20のシステム情報を参照して電子機器2の表示能力に関する情報を調べる。具体的には、電子機器2が12セグメント放送を表示できる程度の高精細な表示装置を有しているか、または、1セグメント放送を表示できる程度の低精細な表示装置を有しているかを調べて、その調査結果をデジタル放送信号受信装置1に通知する。
【0030】
一方、デジタル放送信号受信装置1は、上記の通知を検出するための検出部18と、その通知内容に応じてSW部14の切り換え動作を制御する制御部19とを備えており、通知内容が「高精細表示(12セグメント放送対応)」を示しているときは、SW部14を介してFFT部13と16QAMデコード部15とを接続し、デジタル放送信号受信装置1から電子機器2に対して12セグメント放送信号を出力し、または、通知内容が「低精細表示(1セグメント放送対応)」を示しているときは、SW部14を介してFFT部13とQPSKデコード部16とを接続し、デジタル放送信号受信装置1から電子機器2に対して1セグメント放送信号を出力する。
【0031】
図4は、以上の動作をとりまとめたフローチャートを示す図である。この図において、デジタル放送信号受信装置1は、まず、カードスロット3への装着を検出(ステップS11)すると、デジタル放送信号受信装置1のデバイス情報(地上波デジタル放送受信用カードであることを明示する情報)を電子機器2に出力すると共に、電子機器2のシステム情報(表示能力等の情報)を受け取る(ステップS12)。
【0032】
次に、電子機器2からの操作情報(テレビ受信モードへの切り換えやその受信チャンネルなどの情報)を検出するまで待機し(ステップS13、ステップS14)、操作情報を検出すると、電子機器2のシステム情報(表示能力)に適合したデコーダ部(16QAMデコード部15またはQPSKデコード部16のいずれか一方)を選択するようにSW部14を制御(ステップS15)して受信動作を開始(ステップS16)した後、二次復調(16QAM復調15またはQPSK復調)後のテレビ放送信号を入出力部17を介して電子機器2に出力する(ステップS17)。
【0033】
図5は、本実施の形態のデジタル放送受信装置1を、表示能力の異なる二つの電子機器2a、2bで使用する場合の例を示す図である。二つの電子機器2a、2bはいずれも前記の電子機器2に相当するが、一方の電子機器2aの表示能力は高く、他方の電子機器2bの表示能力は低い。たとえば、一方の電子機器2aはノート型パソコンやカーナビ等であり、また、他方の電子機器2bはPDAや携帯電話機等である。
【0034】
いま、デジタル放送受信装置1を一方の電子機器2aに装着した場合は、以下の動作となる。すなわち、デジタル放送受信装置1は、電子機器2aのシステム情報(表示能力=高)を取得し、その表示能力に適合したデコーダ部(この場合は16QAMデコード部15)を選択するようにSW部14を制御して受信動作を開始した後、二次復調後のテレビ放送信号、つまり、12セグメント放送信号を入出力部17を介して電子機器2aに出力する。
【0035】
または、デジタル放送受信装置1を他方の電子機器2bに装着した場合は、以下の動作となる。すなわち、デジタル放送受信装置1は、電子機器2bのシステム情報(表示能力=低)を取得し、その表示能力に適合したデコーダ部(この場合はQPSKデコード部16)を選択するようにSW部14を制御して受信動作を開始した後、二次復調後のテレビ放送信号、つまり、1セグメント放送信号を入出力部17を介して電子機器2bに出力する。
【0036】
このように、本実施の形態のデジタル放送受信装置1は、接続相手の電子機器2の表示能力に対応して、12セグメント放送受信カードまたは1セグメント放送受信カードのどちらでも動作するので、製造者側では1種類のカード(デジタル放送受信装置1)を作って市場に投入すればよく、製造コストを削減することができ、また、ユーザ側では1種類のカード(デジタル放送受信装置1)を接続相手ごとに使い分ければよく、購入コストの削減と持ち運びの煩わしさを無くすことができるという格別なメリットが得られる。
【0037】
なお、以上の実施の形態では、デジタル放送受信装置1で二次復調までを行っており、MPEG2やMPEG4(またはH.264)などのデコード機能を電子機器2の側に依存しているが、より汎用性を高めるためには、こうしたデコード機能もデジタル放送受信装置1に搭載してもよい。
【0038】
図6は、その改良例を示す図であり、デジタル放送受信装置1は16QAMデコード部15と入出力部17の間にMPEG2デコード部30を実装すると共に、QPSKデコード部16と入出力部17の間にMPEG4(またはH.264)デコード部31を実装する点で前記の実施の形態と相違する。
【0039】
この改良例によれば、デジタル放送受信装置1からベースバンド信号に復号された12セグメント放送信号または1セグメント放送信号を出力できるため、電子機器2の側にデコード機能を実装する必要がない。したがって、デジタル放送受信装置1の汎用性をより高めることができるというメリットが得られる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、接続相手の電子機器の表示能力が高ければ、その電子機器に対して一の放送信号を選択して出力し、表示能力が低ければ他の放送信号を選択して出力する。したがって、1台のデジタル放送受信装置で二つの放送(一の放送と他の放送)に兼用することができる。
本発明の好ましい態様によれば、地上波デジタル放送の家庭向け放送(12セグメント放送)とモバイル端末向け放送(1セグメント放送)とに兼用できるデジタル放送受信装置を提供できる。
本発明の好ましい態様によれば、電子機器として、たとえば、MPEG等のデコード機能を有するパソコンやPDAなどを使用することができ、デジタル放送受信装置に当該デコード機能を実装する必要がないので、デジタル放送受信装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
本発明の好ましい態様によれば、デジタル放送受信装置にデコード機能までを実装するので、接続相手の電子機器の範囲を拡大でき、デジタル放送受信装置の汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のデジタル放送受信装置の外観図である。
【図2】デジタル放送受信装置1のブロック図である。
【図3】PnP(プラグアンドプレイ)機能の概念図である。
【図4】実施の形態の動作フローチャートを示す図である。
【図5】本実施の形態のデジタル放送受信装置1を、表示能力の異なる二つの電子機器2a、2bで使用する場合の例を示す図である。
【図6】実施の形態の改良例を示す図である。
【図7】地上波デジタル放送のサービス例とその受信概念図である。
【符号の説明】
1 デジタル放送受信装置
2 電子機器
14 SW部(選択手段)
15 16QAMデコード部(第1の受信再生手段)
16 QPSKデコード部(第2の受信再生手段)
30 MPEG2デコード部(第1の受信再生手段)
31 MPEG4デコード部(第2の受信再生手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信制御方法に関し、詳しくは、「12セグメント放送」と「1セグメント放送」とを選択的に受信できるデジタル放送受信装置及びデジタル放送受信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ISDB−T(Integration Services Digital Broadcasting Terrestrial)方式は、1999年に策定された我が国における地上波デジタル放送の技術基準である。ISDB−T方式の最大の特徴は、一つの放送チャンネルを多重構造としたことにある(たとえば、非特許文献1、非特許文献2参照)。すなわち、ISDB−T方式では、1事業者に割り当てられる約5.75MHzの周波数帯域(チャンネル)内に、「セグメント」と呼ばれる伝送単位(帯域幅約429KHz)を13個多重化する。
【0003】
事業者は、セグメントを組み合わせて、家庭向けの放送(ハイビジョン放送や標準放送)と、モバイル受信端末(携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)あるいはカーナビ等)向けの放送とをサイマルキャストする。サイマルキャスト(SIMULCAST:SimultaneousとBroadcastの合成語)とは“同時同内容”の放送のことをいう。または、サイマル放送ともいう。
【0004】
図7は、地上波デジタル放送のサービス例とその受信概念図である。地上波デジタル放送の送信アンテナから送出された任意チャンネルの地上波テレビジョン放送信号には、13個のセグメントが含まれている。T1〜T13は便宜的に付したセグメント番号である。事業者はこれらのセグメントを組み合わせて異なる受信端末向けのサイマル放送を行うが、ISDB−T方式では、当面、12セグメント(T1〜T6及びT8〜T13)で家庭向けの放送を行い、残りの1セグメント(T7)でモバイル受信端末向けの放送(いわゆる簡易動画放送)を行うものとされている。簡易動画放送とは、元画像(家庭向け放送画像)のフレーム数とフレームサイズを小さくして所要伝送レートを抑えたものである。
【0005】
ここで、一般的に、家庭向けの放送のことを「12セグメント放送」といい、モバイル受信端末向けの放送のことを「1セグメント放送」という。本明細書においてもこの呼び方に倣うことにする。ただし、ISDB−T方式では、さらに、9セグメントのハイビジョン放送と3セグメントの標準放送と1セグメントの簡易動画放送とをサイマルキャストする仕様も定められているため、本明細書における上記呼称(12セグメント放送/1セグメント放送)はこのような仕様も包含することにする。つまり、本明細書で言うところの「12セグメント放送」は、12個のセグメントを用いた放送の他に、9セグメントのハイビジョン放送や3セグメントの標準放送の意味も含むことにする。
【0006】
上記のとおり、ISDB−T方式では、当面、12セグメント放送と1セグメント放送とをサイマルキャストするので、視聴者は、その時々の状況に応じて、固定受信端末を用いてハイビジョン放送や標準放送を受信したり、または、モバイル受信端末を用いて簡易動画放送を受信したりすることができ、同一内容の放送を臨機応変に楽しむことができる。
【0007】
【非特許文献1】
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【非特許文献2】
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【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、PDAや携帯電話機等のモバイル受信端末を用いて地上波デジタル放送を楽しむ場合、当然ながら、それらの受信端末は、地上波デジタル放送受信機として機能するものでなければならない。つまり、地上波デジタル放送用の受信部や復調部及びデコード部などを備えていなければならないが、それらの各部をPDAや携帯電話機等に組み込むことは、新たに端末を作り直すことを意味すし、さらに、ユーザは新たに作られた端末を購入しなければならないため、既存の端末(PDAや携帯電話機等)の有効利用を図ることができない。
【0009】
そこで、PDAや携帯電話機等の多くは、たとえば、PCカードスロットやCFカードスロットあるいはSDカードスロットなどの汎用スロットを備えていることに着目し、それらのスロットに装着して使用可能な地上波デジタル放送受信カードを提供することにより、既存の端末(PDAや携帯電話機等)の有効利用を図ることができると考えられる。
【0010】
しかしながら、地上波デジタル放送における12セグメント放送と1セグメント放送の変調方式(とりわけ二次変調方式)の違い・・・・12セグメント放送は13QAM方式、1セグメント放送はQPSK方式である。・・・・により、12セグメント放送用と1セグメント放送用の二種類の地上波デジタル放送受信カードを提供しなければならず、製造コストがかさむうえ、ユーザは、それらの二種類のカードを所持しなければならないという問題点がある。
【0011】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、12セグメント放送と1セグメント放送とに兼用できるデジタル放送受信装置及びデジタル放送受信制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデジタル放送受信装置は、表示装置を有する任意の電子機器に接続して用いられるデジタル放送受信装置であって、受信チャンネルに含まれる一の放送信号を受信して再生する第1の受信再生手段と、前記受信チャンネルに含まれる他の放送信号を受信して再生する第2の受信再生手段と、前記表示装置の表示能力が高い場合に前記第1の受信再生手段の出力を選択して前記電子機器に出力する一方、前記表示装置の表示能力が低い場合に前記第2の受信再生手段の出力を選択して前記電子機器に出力する選択手段とを備えたことを特徴とする。この発明では、接続相手の電子機器の表示能力が高ければ、その電子機器に対して一の放送信号を選択して出力し、表示能力が低ければ他の放送信号を選択して出力する。したがって、1台のデジタル放送受信装置で二つの放送(一の放送と他の放送)に兼用することができる。
本発明に係るデジタル放送受信装置の好ましい態様は、前記一の放送信号は地上波デジタル放送の12セグメント放送信号であり、前記他の放送信号は地上波デジタル放送の1セグメント放送信号であることを特徴とする。この態様では、地上波デジタル放送の家庭向け放送(12セグメント放送)とモバイル端末向け放送(1セグメント放送)とに兼用できるデジタル放送受信装置を提供できる。本発明に係るデジタル放送受信装置の好ましい態様は、前記第1及び第2の受信再生手段は、二次復調までの機能を有することを特徴とする。この態様では、電子機器として、たとえば、MPEG等のデコード機能を有するパソコンやPDAなどを使用することができ、デジタル放送受信装置に当該デコード機能を実装する必要がないので、デジタル放送受信装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
本発明に係るデジタル放送受信装置の好ましい態様は、前記第1及び第2の受信再生手段は、二次復調に加えてデータ伸張のためのデコード機能までを有することを特徴とする。この態様では、デジタル放送受信装置にデコード機能までを実装するので、接続相手の電子機器の範囲を拡大でき、デジタル放送受信装置の汎用性を高めることができる。
本発明に係るデジタル放送受信制御方法は、表示装置を有する任意の電子機器に接続して用いられるデジタル放送受信装置の制御方法であって、受信チャンネルに含まれる一の放送信号を受信して再生する第1の受信再生工程と、前記受信チャンネルに含まれる他の放送信号を受信して再生する第2の受信再生工程と、前記表示装置の表示能力が高い場合に前記第1の受信再生工程の出力を選択して前記電子機器に出力する一方、前記表示装置の表示能力が低い場合に前記第2の受信再生工程の出力を選択して前記電子機器に出力する選択工程とを含むことを特徴とする。この発明では、接続相手の電子機器の表示能力が高ければ、その電子機器に対して一の放送信号を選択して出力し、表示能力が低ければ他の放送信号を選択して出力する。したがって、1台のデジタル放送受信装置で二つの放送(一の放送と他の放送)に兼用することができる。
本発明に係るデジタル放送受信制御方法の好ましい態様は、前記一の放送信号は地上波デジタル放送の12セグメント放送信号であり、前記他の放送信号は地上波デジタル放送の1セグメント放送信号であることを特徴とする。この態様では、地上波デジタル放送の家庭向け放送(12セグメント放送)とモバイル端末向け放送(1セグメント放送)とに兼用できるデジタル放送受信装置を提供できる。
本発明に係るデジタル放送受信制御方法の好ましい態様は、前記第1及び第2の受信再生工程は、二次復調までの機能を含むことを特徴とする。この態様では、電子機器として、たとえば、MPEG等のデコード機能を有するパソコンやPDAなどを使用することができ、デジタル放送受信装置に当該デコード機能を実装する必要がないので、デジタル放送受信装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
本発明に係るデジタル放送受信制御方法の好ましい態様は、前記第1及び第2の受信再生工程は、二次復調に加えてデータ伸張のためのデコード機能までを含むことを特徴とする。この態様では、デジタル放送受信装置にデコード機能までを実装するので、接続相手の電子機器の範囲を拡大でき、デジタル放送受信装置の汎用性を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0014】
図1は、実施の形態のデジタル放送受信装置の外観図である。この図において、デジタル放送受信装置1は汎用カードタイプのものである。ここでは、特に限定しないが、SDカードタイプのものとする。SDカードとは、元々はメモリカードのための汎用規格である。カード本体の大きさは縦32mm×横24mm×厚さ2.1mmであり、カードの一方側短辺に並んだ9本のピン端子(図中の1a参照)を介して情報をやり取りする。SDカード対応の電子機器2にはカードスロット3が設けられている。ユーザは、必要に応じてメモリカードやデジタル放送受信装置1などの各種SDカードを当該カードスロット3に挿入して使用する。
【0015】
ここで、電子機器2は、テレビ放送映像を表示可能な液晶ディスプレイパネル等の表示デバイスを備えていなければならない。加えて、この電子機器2は、カードスロット3に挿入されたSDカードの種類を自動判別して当該SDカードを使用可能にする、いわゆるプラグアンドプレイ機能(以下「PnP」という。)を備えていなければならない。
【0016】
すなわち、この電子機器2は、カードスロット3に挿入されたデジタル放送受信装置1と一体となって、地上波デジタルテレビジョン放送(12セグメント放送または1セグメント放送)の受信設備として機能するものでなければならない。この点において、多くのPDAは、たとえば、240×320ドットないしはそれ以上の解像度で且つフルカラー表示が可能な小型の液晶パネルを備え、しかも、それらのPDAはPnP対応の基本プログラムを標準で実装しているから、電子機器2の一の具体例として相応しい。また、ノート型パソコンやカーナビ等は、一般的に上記のPDAよりも高解像度の表示デバイスを備えており、さらに、その多くはカードスロットやPnP対応の基本プログラムも実装しているから、電子機器2の他の具体例として相応しい。
【0017】
これら二つの具体例の相違点はその表示能力にある。すなわち、PDAは低解像度であり、パソコンやカーナビ等は高解像度である。したがって、これらの解像度の違いと前述の地上波デジタル放送の放送パターン(12セグメント放送/1セグメント放送)とを対比すると、低解像度のもの(PDA等=電子機器2)は1セグメント対応、高解像度のもの(パソコンやカーナビ等=電子機器2)は12セグメント対応ということができる。
【0018】
図2は、デジタル放送受信装置1のブロック図である。この図において、デジタル放送受信装置1は、アンテナ10、受信部11、直交復調部12、高速フーリエ変換(FFT)部13、スイッチ(SW)部14、16QAMデコード部15、QPSKデコード部16、入出力部17、検出部18及び制御部19などを含む。電源は、接続相手の電子機器2から供給される。
【0019】
受信部11は、アンテナ10と共に、ISDB−T方式の地上波デジタルテレビ放送信号を受信するための同調回路(チューナ)を構成する。この受信部11は、地上波デジタルテレビ放送信号の全て(n個:nはUHFの13チャンネルから62チャンネルまでの50個)の受信チャンネルごとの同調回路を備える。
【0020】
直交復調部12は、受信部11で取り出された任意の受信チャンネルをOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)に対応した方式で一次復調し、FFT部は復調後の受信チャンネルから13個のセグメントを抽出する。冒頭でも説明したとおり、我が国における地上波デジタルテレビ放送は、当面、「12セグメント放送」と「1セグメント放送」とをサイマルキャストするものと考えられており、この場合の12セグメント放送は中央の7番目のセグメント(図7のT7参照)を除く12個のセグメント(図7のT1〜T6及びT8〜T13参照)を使用し、1セグメント放送は7番目のセグメントを使用するから、FFT部13はT1〜T6及びT8〜T13のセグメントとT7のセグメントとを各々選択可能にSW部14に出力する。
【0021】
SW部14は、FFT部13と16QAMデコード部15及びQPSKデコード部16との間に位置し、制御部19からの制御に従ってFFT部13の出力先の切り替え操作を行う。すなわち、SW部14は、制御部19からの切り換え指示信号SELが「12セグメント放送」を示しているとき、FFT部13の出力(T1〜T6及びT8〜T13)を16QAMデコード部15に伝える一方、制御部19からの切り換え指示信号SELが「1セグメント放送」を示しているとき、FFT部13の出力(T7)をQPSKデコード部16に伝えるように動作する。
【0022】
ISDB−T方式では、一つのチャンネルの13個のセグメントを最大3種類の異なる変調方式を持つグループで分割できるとされており、たとえば、12セグメント放送は64QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)方式を、また、1セグメント放送はDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying:差動4相位相変調)方式を用いて二次変調されている。16QAMデコード部15及びQPSKデコード部16は、それぞれ12セグメント放送と1セグメント放送の二次復調を行う。
【0023】
入出力部17は、電子機器2からの情報の取り込みと、電子機器2への情報の出力とを行うことができる双方向のインターフェースである。ここで、前者の情報を「入力情報」、後者の情報を「出力情報」と言うことにすると、入力情報は、電子機器2の表示能力(表示装置の解像度等)や受信チャンネル情報などであり、また、出力情報は、16QAMデコード部15の出力(二次復調後の12セグメント放送信号)またはQPSKデコード部16の出力(二次復調後の1セグメント放送信号)などである。
【0024】
なお、ISDB−T方式では、二次変調後の12セグメント放送信号及び1セグメント放送信号は、まだ、MPEG2やMPEG4(あるいはH.264)で圧縮されており、これらを適切な復号方式でデコードしないと12セグメント放送や1セグメント放送のベースバンド信号(元の映像信号や音声信号)が得られない。本実施の形態のデジタル放送信号受信装置1は、二次変調後の12セグメント放送信号及び1セグメント放送信号を電子機器2に出力するものであるため、電子機器2は、その表示能力に応じて、MPEG2のデコード機能(12セグメント放送を受信する場合)またはMPEG4(あるいはH.264)のデコード機能(1セグメント放送を受信する場合)のいずれか一方の機能を搭載していなければならない。たとえば、低解像度のもの(PDA等=電子機器2)は1セグメント対応であるから、MPEG4(あるいはH.264)のデコード機能を搭載していなければならず、または、高解像度のもの(パソコンやカーナビ等=電子機器2)は12セグメント対応であるから、MPEG2のデコード機能を搭載していなければならない。
【0025】
さて、本実施の形態のデジタル放送受信装置1のポイントは、汎用カード(図ではSDカード)の形状を有している点、12セグメント放送と1セグメント放送の両方を受信できる点、及び、12セグメント放送信号と1セグメント放送信号のいずれか一方を入出力部17を介して電子機器2に出力できる点にある。
【0026】
すなわち、本実施の形態のデジタル放送受信装置1は、電子機器2からの受信チャンネル設定情報に従って、受信部11、直交復調部12及びFFT部13で当該受信チャンネルの13個のセグメント(T1〜T13)を取り出し、且つ、それらの13個のセグメントのうち、T1〜T6及びT8〜T13の12セグメントとT7の1セグメントをSW部14で振り分けるが、この振り分けに際して、デジタル放送受信装置1は、接続相手の電子機器2の表示能力が12セグメント放送に対応した高精細なもの(たとえば、パソコンやカーナビ等)であれば、T1〜T6及びT8〜T13の12セグメントを16QAMデコード部15に振り分ける一方、電子機器2の表示能力が1セグメント放送に対応した低精細なもの(たとえば、PDA等)であれば、T7の1セグメントをQPSKデコード部16に振り分けるように動作する。
【0027】
これにより、本実施の形態のデジタル放送信号受信装置1は、接続相手の電子機器2の表示能力に応じて、12セグメント放送信号と1セグメント放送信号のいずれか一方を選択的に出力することができ、その結果、1台のデジタル放送信号受信装置1で、二種類の放送パターン(12セグメント放送/1セグメント放送)に対応することができるのである。
【0028】
かかる効果を得るためには、デジタル放送信号受信装置1の接続相手(電子機器2)側にPnP(プラグアンドプレイ)機能が必要である。
図3は、PnP機能の概念図である。この図はPnP機能を標準で搭載する汎用の基本プログラム(たとえば、ウィンドウズ(R)等)を例にしているが、これに限定されない。図において、電子機器2に実装された基本プログラム(OS)20はPnPマネージャ21を含む。基本プログラム20とアプリケーション部22との間にはドライバ部23が実装されており、このドライバ部23はデジタル放送信号受信装置1を利用するための専用ドライバ24を含む。PnPマネージャ21はカードスロット3にSDカードが差し込まれたときに、当該カードとの間で情報交換を行い、カードの種類に対応したドライバがインストールされているか否かを判定する。インストールされていれば、そのドライバを介してSDカードとアプリケーション部22との間のデータ送受を許容し、インストールされていなければ所要の処置(ドライバのインストール画面を表示する等)を講ずる。
【0029】
ここで、ドライバ部23にはデジタル放送信号受信装置1を利用するための専用ドライバ24がインストール済であるので、カードスロット3にデジタル放送信号受信装置1を差し込むと、PnPマネージャ21は、専用ドライバ24を介してデジタル放送信号受信装置1とアプリケーション部22との間のデータ送受を許容する。このとき、PnPマネージャ21は、まず、OS20のシステム情報を参照して電子機器2の表示能力に関する情報を調べる。具体的には、電子機器2が12セグメント放送を表示できる程度の高精細な表示装置を有しているか、または、1セグメント放送を表示できる程度の低精細な表示装置を有しているかを調べて、その調査結果をデジタル放送信号受信装置1に通知する。
【0030】
一方、デジタル放送信号受信装置1は、上記の通知を検出するための検出部18と、その通知内容に応じてSW部14の切り換え動作を制御する制御部19とを備えており、通知内容が「高精細表示(12セグメント放送対応)」を示しているときは、SW部14を介してFFT部13と16QAMデコード部15とを接続し、デジタル放送信号受信装置1から電子機器2に対して12セグメント放送信号を出力し、または、通知内容が「低精細表示(1セグメント放送対応)」を示しているときは、SW部14を介してFFT部13とQPSKデコード部16とを接続し、デジタル放送信号受信装置1から電子機器2に対して1セグメント放送信号を出力する。
【0031】
図4は、以上の動作をとりまとめたフローチャートを示す図である。この図において、デジタル放送信号受信装置1は、まず、カードスロット3への装着を検出(ステップS11)すると、デジタル放送信号受信装置1のデバイス情報(地上波デジタル放送受信用カードであることを明示する情報)を電子機器2に出力すると共に、電子機器2のシステム情報(表示能力等の情報)を受け取る(ステップS12)。
【0032】
次に、電子機器2からの操作情報(テレビ受信モードへの切り換えやその受信チャンネルなどの情報)を検出するまで待機し(ステップS13、ステップS14)、操作情報を検出すると、電子機器2のシステム情報(表示能力)に適合したデコーダ部(16QAMデコード部15またはQPSKデコード部16のいずれか一方)を選択するようにSW部14を制御(ステップS15)して受信動作を開始(ステップS16)した後、二次復調(16QAM復調15またはQPSK復調)後のテレビ放送信号を入出力部17を介して電子機器2に出力する(ステップS17)。
【0033】
図5は、本実施の形態のデジタル放送受信装置1を、表示能力の異なる二つの電子機器2a、2bで使用する場合の例を示す図である。二つの電子機器2a、2bはいずれも前記の電子機器2に相当するが、一方の電子機器2aの表示能力は高く、他方の電子機器2bの表示能力は低い。たとえば、一方の電子機器2aはノート型パソコンやカーナビ等であり、また、他方の電子機器2bはPDAや携帯電話機等である。
【0034】
いま、デジタル放送受信装置1を一方の電子機器2aに装着した場合は、以下の動作となる。すなわち、デジタル放送受信装置1は、電子機器2aのシステム情報(表示能力=高)を取得し、その表示能力に適合したデコーダ部(この場合は16QAMデコード部15)を選択するようにSW部14を制御して受信動作を開始した後、二次復調後のテレビ放送信号、つまり、12セグメント放送信号を入出力部17を介して電子機器2aに出力する。
【0035】
または、デジタル放送受信装置1を他方の電子機器2bに装着した場合は、以下の動作となる。すなわち、デジタル放送受信装置1は、電子機器2bのシステム情報(表示能力=低)を取得し、その表示能力に適合したデコーダ部(この場合はQPSKデコード部16)を選択するようにSW部14を制御して受信動作を開始した後、二次復調後のテレビ放送信号、つまり、1セグメント放送信号を入出力部17を介して電子機器2bに出力する。
【0036】
このように、本実施の形態のデジタル放送受信装置1は、接続相手の電子機器2の表示能力に対応して、12セグメント放送受信カードまたは1セグメント放送受信カードのどちらでも動作するので、製造者側では1種類のカード(デジタル放送受信装置1)を作って市場に投入すればよく、製造コストを削減することができ、また、ユーザ側では1種類のカード(デジタル放送受信装置1)を接続相手ごとに使い分ければよく、購入コストの削減と持ち運びの煩わしさを無くすことができるという格別なメリットが得られる。
【0037】
なお、以上の実施の形態では、デジタル放送受信装置1で二次復調までを行っており、MPEG2やMPEG4(またはH.264)などのデコード機能を電子機器2の側に依存しているが、より汎用性を高めるためには、こうしたデコード機能もデジタル放送受信装置1に搭載してもよい。
【0038】
図6は、その改良例を示す図であり、デジタル放送受信装置1は16QAMデコード部15と入出力部17の間にMPEG2デコード部30を実装すると共に、QPSKデコード部16と入出力部17の間にMPEG4(またはH.264)デコード部31を実装する点で前記の実施の形態と相違する。
【0039】
この改良例によれば、デジタル放送受信装置1からベースバンド信号に復号された12セグメント放送信号または1セグメント放送信号を出力できるため、電子機器2の側にデコード機能を実装する必要がない。したがって、デジタル放送受信装置1の汎用性をより高めることができるというメリットが得られる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、接続相手の電子機器の表示能力が高ければ、その電子機器に対して一の放送信号を選択して出力し、表示能力が低ければ他の放送信号を選択して出力する。したがって、1台のデジタル放送受信装置で二つの放送(一の放送と他の放送)に兼用することができる。
本発明の好ましい態様によれば、地上波デジタル放送の家庭向け放送(12セグメント放送)とモバイル端末向け放送(1セグメント放送)とに兼用できるデジタル放送受信装置を提供できる。
本発明の好ましい態様によれば、電子機器として、たとえば、MPEG等のデコード機能を有するパソコンやPDAなどを使用することができ、デジタル放送受信装置に当該デコード機能を実装する必要がないので、デジタル放送受信装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
本発明の好ましい態様によれば、デジタル放送受信装置にデコード機能までを実装するので、接続相手の電子機器の範囲を拡大でき、デジタル放送受信装置の汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のデジタル放送受信装置の外観図である。
【図2】デジタル放送受信装置1のブロック図である。
【図3】PnP(プラグアンドプレイ)機能の概念図である。
【図4】実施の形態の動作フローチャートを示す図である。
【図5】本実施の形態のデジタル放送受信装置1を、表示能力の異なる二つの電子機器2a、2bで使用する場合の例を示す図である。
【図6】実施の形態の改良例を示す図である。
【図7】地上波デジタル放送のサービス例とその受信概念図である。
【符号の説明】
1 デジタル放送受信装置
2 電子機器
14 SW部(選択手段)
15 16QAMデコード部(第1の受信再生手段)
16 QPSKデコード部(第2の受信再生手段)
30 MPEG2デコード部(第1の受信再生手段)
31 MPEG4デコード部(第2の受信再生手段)
Claims (8)
- 表示装置を有する任意の電子機器に接続して用いられるデジタル放送受信装置であって、
受信チャンネルに含まれる一の放送信号を受信して再生する第1の受信再生手段と、
前記受信チャンネルに含まれる他の放送信号を受信して再生する第2の受信再生手段と、
前記表示装置の表示能力が高い場合に前記第1の受信再生手段の出力を選択して前記電子機器に出力する一方、前記表示装置の表示能力が低い場合に前記第2の受信再生手段の出力を選択して前記電子機器に出力する選択手段と
を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 前記一の放送信号は地上波デジタル放送の12セグメント放送信号であり、前記他の放送信号は地上波デジタル放送の1セグメント放送信号であることを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
- 前記第1及び第2の受信再生手段は、二次復調までの機能を有することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
- 前記第1及び第2の受信再生手段は、二次復調に加えてデータ伸張のためのデコード機能までを有することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
- 表示装置を有する任意の電子機器に接続して用いられるデジタル放送受信装置の制御方法であって、
受信チャンネルに含まれる一の放送信号を受信して再生する第1の受信再生工程と、
前記受信チャンネルに含まれる他の放送信号を受信して再生する第2の受信再生工程と、
前記表示装置の表示能力が高い場合に前記第1の受信再生工程の出力を選択して前記電子機器に出力する一方、前記表示装置の表示能力が低い場合に前記第2の受信再生工程の出力を選択して前記電子機器に出力する選択工程と
を含むことを特徴とするデジタル放送受信制御方法。 - 前記一の放送信号は地上波デジタル放送の12セグメント放送信号であり、前記他の放送信号は地上波デジタル放送の1セグメント放送信号であることを特徴とする請求項5記載のデジタル放送受信制御方法。
- 前記第1及び第2の受信再生工程は、二次復調までの機能を含むことを特徴とする請求項5記載のデジタル放送受信制御方法。
- 前記第1及び第2の受信再生工程は、二次復調に加えてデータ伸張のためのデコード機能までを含むことを特徴とする請求項5記載のデジタル放送受信制御方法。
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