JP2005167454A - 画像処理装置、画像形成装置及び画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷物が凹凸部を有する貼付面上に貼り付けられた際に発生する印刷物の視認される画像の歪みを軽減する軽減する。
【解決手段】 画像処理装置の制御部21のCPU211は、貼付面の形状に応じて、印刷物が貼付面上に貼り付けられた状態で、原画像データが作像された印刷物が基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく、原画像データを部分的に拡縮して印刷画像データを生成する画像変形部211aを備え、制御部21のRAM212は、基準平面に対して凹凸部を有する貼付面の形状を規定する形状データ格納する形状記憶部212aと、原画像データを格納する原画像記憶部212bを備えている。
【選択図】 図6
【解決手段】 画像処理装置の制御部21のCPU211は、貼付面の形状に応じて、印刷物が貼付面上に貼り付けられた状態で、原画像データが作像された印刷物が基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく、原画像データを部分的に拡縮して印刷画像データを生成する画像変形部211aを備え、制御部21のRAM212は、基準平面に対して凹凸部を有する貼付面の形状を規定する形状データ格納する形状記憶部212aと、原画像データを格納する原画像記憶部212bを備えている。
【選択図】 図6
Description
本発明は、所定の基準平面に対して凹凸部を有する貼付面上に貼り付ける印刷物に形成される印刷画像データを原画像データから生成する画像処理装置、写真処理装置及び画像処理プログラムに関する。
従来、建築物の壁面や、大型自動車、列車の側面等に、大型のポスター等の印刷物を貼り付けた広告が行われていたが、例えばA0サイズ等の大型のポスターを印刷する場合には、高価な印刷装置が必要であるため専門店に依頼する必要があり、少ない枚数だけ印刷する場合には一枚当りの単価が高額となるという課題があった。
上記の課題に対して、種々の提案が開示されている。例えば、サイズの大きな感光性の印刷用紙をロール状にパッケージングした印刷用紙パッケージを用い、これを収納する収納部と、紙送りローラおよび露光用ヘッドなどを印刷用紙の横方向に長く延びたハウジングに収納したプリンタが提案されている(特許文献1参照)。
特開平10−147027号公報
このようなプリンタはコンパクトに製造することができ、設置スペースも小さく、例えば、壁掛けで使用することも可能であるため、一般のユーザが手軽に購入して少数のポスターを印刷することができる。
しかし、広告用等の印刷物が貼り付けられる建築物の壁面や、大型自動車、列車の側面等の貼付面は必ずしも平面ではなく、凹凸部を有する場合があり、このような貼付面に印刷物が貼り付けられた場合には、凹凸部上の文字、図形等の印刷画像が歪んで見えるという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、印刷物が凹凸部を有する貼付面上に貼り付けられた際に発生する印刷物の視認される画像の歪みを軽減する画像処理装置、画像形成装置及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の画像処理装置は、所定の基準平面に対して凹凸部を有する貼付面上に貼り付ける印刷物に形成される印刷画像データを原画像データから生成する画像処理装置であって、前記貼付面の形状を規定する形状データを格納する形状記憶手段と、前記原画像データを格納する原画像記憶手段と、前記貼付面の形状に応じて、前記印刷物が前記貼付面上に貼り付けられた状態で、前記原画像データが作像された印刷物が前記基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく、前記原画像データに対して部分的に拡大及び縮小の少なくとも一方の拡縮処理を施して印刷画像データを生成する画像変形手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、形状記憶手段に、所定の基準平面に対して凹凸部を有する貼付面の形状を規定する形状データが格納され、原画像記憶手段に、印刷物に形成される印刷画像データの原始データである原画像データが格納されている。そして、画像変形手段によって、貼付面の形状に応じて、印刷物が貼付面上に貼り付けられた状態で、原画像データが作像された印刷物が基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく、原画像データに対して部分的に拡大及び縮小の少なくとも一方の拡縮処理が施されて印刷画像データが生成される。
従って、貼付面の形状に応じて、印刷物が貼付面上に貼り付けられた状態で、原画像データが作像された印刷物が前記基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく(すなわち、基準平面と所定角度(例えば、直角)で交差する交線に平行に基準平面に写像された画像が原画像と同一とするべく)、原画像データに対して部分的に拡大及び縮小の少なくとも一方の拡縮処理が施されて印刷画像データが生成されるため、この印刷画像データを作像して印刷物として貼付面に貼り付けた場合に、貼付面に凹凸部があるにもかかわらず、印刷物の視認される画像の歪みが軽減される。
請求項2に記載の画像処理装置は、前記凹凸部が、前記基準平面に垂直な互いに平行な1の平面による前記凹凸部の断面形状を前記基準平面と平行な所定の方向に平行移動した前記凹凸部表面の軌跡の形状を有し、前記形状記憶手段が、前記断面形状の輪郭線を格納することを特徴としている。
上記の構成によれば、凹凸部が、基準平面に垂直な互いに平行な1の平面による凹凸部の断面形状を基準平面と平行な所定の方向に平行移動した凹凸部表面の軌跡の形状を有しており、形状記憶手段に、断面形状の輪郭線が格納されている。
従って、凹凸部が、基準平面に垂直な互いに平行な1の平面による凹凸部の断面形状を基準平面と平行な所定の方向に平行移動した凹凸部表面の軌跡の形状を有しているため、貼付面の形状を規定する形状データが断面形状の輪郭線として規定され、形状データが容易に且つコンパクトに格納される。
請求項3に記載の画像処理装置は、前記画像変形手段が、前記基準平面を前記所定の方向に直交する方向に所定間隔で短冊状に分割した部分領域毎に、対応する原画像データの拡大率または縮小率を求め、前記原画像データを前記部分領域毎の拡大率または縮小率に従って拡縮することを特徴としている。
上記の構成によれば、画像変形手段によって、基準平面を所定の方向に直交する方向に所定間隔で短冊状に分割した部分領域毎に、対応する原画像データの拡大率または縮小率が求められ、原画像データが部分領域毎の拡大率または縮小率に従って拡縮される。
従って、部分領域毎に対応する原画像データの拡大率または縮小率が求められ、原画像データが部分領域毎の拡大率または縮小率に従って拡縮されるため、拡大率または縮小率を求める処理及び原画像データを拡縮する処理が簡略化される。
請求項4に記載の画像処理装置は、前記画像変形手段が、前記部分領域毎に、前記部分領域にそれぞれ対応する前記凹凸部表面に沿った前記所定の方向に直交する方向の距離に応じて前記拡大率または縮小率を求めることを特徴としている。
上記の構成によれば、画像変形手段によって、部分領域毎に、部分領域にそれぞれ対応する凹凸部表面に沿った所定の方向に直交する方向の距離に応じて拡大率または縮小率が求められる。ここで、印刷物が貼付面上に貼り付けられた状態で、凹凸部表面に沿った所定の方向に直交する方向の距離が長い程、印刷物の画像がより縮小されて視認される。従って、凹凸部表面に沿った所定の方向に直交する方向の距離に応じて拡大率または縮小率が求められるため、印刷物の視認される画像の歪みが良好に軽減される。
請求項5に記載の画像処理装置は、前記画像変形手段が、前記基準平面と前記輪郭線の接線又は法線とのなす角に応じて原画像データの拡大率または縮小率を求め、求められた拡大率または縮小率に従って前記原画像データを拡縮することを特徴としている。
上記の構成によれば、画像変形手段によって、基準平面と輪郭線の接線又は法線とのなす角に応じて原画像データの拡大率または縮小率が求められ、求められた拡大率または縮小率に従って原画像データが拡縮される。
従って、基準平面と輪郭線の接線又は法線とのなす角に応じて原画像データの拡大率または縮小率が求められるため、適切な拡大率または縮小率が容易に求められる。そして、印刷画像データを作像して印刷物として貼付面に貼り付けた場合に、貼付面に凹凸部があるにもかかわらず、適切な拡大率または縮小率に従って原画像データが拡縮されるため、印刷物の視認される画像の歪みが良好に軽減される。
請求項6に記載の画像処理装置は、前記画像変形手段が、前記部分領域毎に、前記基準平面の前記部分領域の中心位置における垂線と前記凹凸部の表面との交点を求め、この交点における前記凹凸部の表面の接線又は法線と前記基準平面とのなす角に応じて前記拡大率または縮小率を求めることを特徴としている。
上記の構成によれば、画像変形手段によって、部分領域毎に、基準平面の部分領域の中心位置における垂線と凹凸部の表面との交点が求められ、この交点における凹凸部の表面の接線又は法線と基準平面とのなす角に応じて拡大率または縮小率が求められる。
ここで、印刷物が貼付面上に貼り付けられた状態で、部分領域内での凹凸部の表面の曲率の変化が小さい場合には、上記の交点における凹凸部の表面の接線と基準平面とのなす角が大きい程(法線と基準平面とのなす角が小さい程)印刷物の画像がより縮小されて視認される。従って、基準平面の部分領域の中心位置における垂線と凹凸部の表面との交点における凹凸部の表面の接線又は法線と基準平面とのなす角に応じて拡大率または縮小率が求められるため、印刷物の視認される画像の歪みが簡便に且つ良好に軽減される。
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置と、前記画像処理装置によって得られた印刷画像データを記録紙上に作像して出力する出力手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置を備え、出力手段によって、画像処理装置により得られた印刷画像データが記録紙上に作像されて出力されるため、貼付面に凹凸部があるにもかかわらず、視認される画像の歪みが軽減された印刷物が得られる。
請求項8に記載の画像処理プログラムは、所定の基準平面に対して凹凸部を有する貼付面上に貼り付ける印刷物に形成される印刷画像データを原画像データから生成する画像処理プログラムであって、コンピュータを、前記貼付面の形状を規定する形状データを格納する形状記憶手段と、前記原画像データを格納する画像記憶手段と、前記貼付面の形状に応じて、前記印刷物が前記貼付面上に貼り付けられた状態で、前記原画像データが作像された印刷物が前記基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく、前記原画像データに対して部分的に拡大及び縮小の少なくとも一方の拡縮処理を施して印刷画像データを生成する画像変形手段として機能させることを特徴としている。
上記のプログラムによれば、形状記憶手段に、所定の基準平面に対して凹凸部を有する貼付面の形状を規定する形状データが格納され、原画像記憶手段に、印刷物に形成される印刷画像データの原始データである原画像データが格納されている。そして、画像変形手段によって、貼付面の形状に応じて、印刷物が貼付面上に貼り付けられた状態で、原画像データが作像された印刷物が基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく(すなわち、基準平面と所定角度(例えば、直角)で交差する交線に平行に基準平面に写像された画像が原画像と同一とするべく)、原画像データに対して部分的に拡大及び縮小の少なくとも一方の拡縮処理が施されて印刷画像データが生成される。
従って、貼付面の形状に応じて、印刷物が貼付面上に貼り付けられた状態で、原画像データが作像された印刷物が前記基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく、原画像データに対して部分的に拡大及び縮小の少なくとも一方の拡縮処理が施されて印刷画像データが生成されるため、この印刷画像データを作像して印刷物として貼付面に貼り付けた場合に、貼付面に凹凸部があるにもかかわらず、印刷物の視認される画像の歪みが軽減される。
請求項1に記載の発明によれば、貼付面の形状に応じて、印刷物が貼付面上に貼り付けられた状態で、原画像データが作像された印刷物が基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく、原画像データに対して部分的に拡大及び縮小の少なくとも一方の拡縮処理が施されて印刷画像データが生成されるため、印刷画像データを作像して印刷物として貼付面に貼り付けた場合に、貼付面に凹凸部があるにもかかわらず、印刷物の視認される画像の歪みを軽減できる。
請求項2に記載の発明によれば、凹凸部が、基準平面に垂直な互いに平行な1の平面による凹凸部の断面形状を基準平面と平行な所定の方向に平行移動した凹凸部表面の軌跡の形状を有しているため、貼付面の形状を規定する形状データが断面形状の輪郭線として規定され、形状データが容易に且つコンパクトに格納できる。
請求項3に記載の発明によれば、部分領域毎に対応する原画像データの拡大率または縮小率が求められ、原画像データが部分領域毎の拡大率または縮小率に従って拡縮されるため、拡大率または縮小率を求める処理及び原画像データを拡縮する処理を簡略化できる。
請求項4に記載の発明によれば、凹凸部表面に沿った所定の方向に直交する方向の距離に応じて拡大率または縮小率が求められるため、印刷物の視認される画像の歪みを良好に軽減できる。
請求項5に記載の発明によれば、基準平面と輪郭線の接線又は法線とのなす角に応じて原画像データの拡大率または縮小率が求められるため、適切な拡大率または縮小率を容易に求めることができる。そして、印刷画像データを作像して印刷物として貼付面に貼り付けた場合に、貼付面に凹凸部があるにもかかわらず、適切な拡大率または縮小率に従って原画像データが拡縮されるため、印刷物の視認される画像の歪みを良好に軽減できる。
請求項6に記載の発明によれば、基準平面の部分領域の中心位置における垂線と凹凸部の表面との交点における凹凸部の表面の接線又は法線と基準平面とのなす角に応じて拡大率または縮小率が求められるため、印刷物の視認される画像の歪みを簡便に且つ良好に軽減できる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置を備え貼付面に凹凸部があるにもかかわらず、視認される画像の歪みが軽減された印刷物がられる画像形成装置を実現できる。
請求項8に記載の発明によれば、貼付面の形状に応じて、印刷物が貼付面上に貼り付けられた状態で、原画像データが作像された印刷物が基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく、原画像データに対して部分的に拡大及び縮小の少なくとも一方の拡縮処理が施されて印刷画像データが生成されるため、印刷画像データを作像して印刷物として貼付面に貼り付けた場合に、貼付面に凹凸部があるにもかかわらず、印刷物の視認される画像の歪みを軽減できる。
以下、図1〜図11を用いて本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明が適用される写真処理装置の概略構成図の一例である。写真処理装置1のハウジング10の内部10Bには、レーザ光を用いて感光材11の露光処理を行うレーザ露光装置14が、感光材11を搬送するコンベア15上の露光位置15Xに対向するように設けられている。
コンベア15は、複数組の従動ローラ15A及び駆動ローラ15Bとガイドレール15Cなどで構成されている。ハウジング10の上面10Aには、ロール状に巻回された感光材11をそれぞれ収納する複数、例えば2つのマガジン12A及び12Bが装着されている。マガジン12A及び12Bに収納されている感光材11の種類を検出するために、2組のセンサ12A1及び12B1が、それぞれマガジン12A及び12Bに設けられている。
ハウジング10、マガジン12A及び12Bはそれぞれ暗箱であり、感光材11の先端11Bはそれぞれマガジン12A及び12Bからハウジング10の内部10Bに引き出されている。感光材11は、ハウジング10の内部10Bに設けられたカッタ13により所定の大きさに切断される。以下、所定の大きさに切断された感光材11を感光材片11Aという。感光材片11Aは、ハウジング10の内部10Bにおいて、コンベア15により露光位置15Xから感光材片11Aの現像処理を行う現像ユニット16に搬送される。
現像ユニット16は、それぞれ現像液、定着液、漂白液及び安定化液を収容する複数のタンク16A〜16Dを有している。レーザ露光装置14により露光された感光材片11Aが現像ユニット16中を搬送されると、潜像が現像され、感光材片11Aの感光面上に画像が形成される。現像された感光材片11Aは、乾燥ユニット13により乾燥され、ハウジング10の内部10Bから排出される。現像された感光材片11Aは、ハウジング10の上面10Aに設けられたソータ17上に積み重ねられる。
写真処理装置1は、ハウジング10に設けられた写真処理装置1全体の動作を制御する制御ユニット18を備えており、制御ユニット18はパーソナルコンピュータ等からなる本発明が適用される画像処理装置2と通信可能に接続されている。
図2は、本発明が適用される画像処理装置2の機能構成図の一例である。画像処理装置2は、例えば、パーソナルコンピュータ等からなり、画像処理装置2の全体の動作を制御する制御部21と、外部からの操作を受け付ける操作部22と、外部に音声を出力するスピーカ23と、外部に画像を出力するモニタ24と、写真処理装置1の制御ユニット18と通信を行う通信制御部25と、種々の情報を記録用紙に印刷するプリンタ26とがデータ伝送路であるバスBA2を介して接続されている。
制御部21は、画像処理装置2の全体の動作を制御するもので、情報処理部(CPU)211と、処理途中の情報等を一時的に格納するRAM212と、OS(operating system)、所定の画像情報等が予め記憶されたROM213とを備えている。RAM212またはROM213に記憶された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に記憶され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
インターフェイス部221は、操作部22との間のデータの授受を行うためのものである。音声再生部231は、制御部21からの指示に従って所定の音声(例えば、アラーム等)等をスピーカ23に出力するものである。描画処理部241は、制御部21からの画像表示指示に従って所要の画像をモニタ24に表示させるもので、ビデオRAM等を備えている。
なお、本発明の画像処理プログラムは、例えばROM213に格納されており、CPU211によって実行されることにより、画像処理装置2を各機能部(後述する画像変形部211a等)として機能させるものである。
ここで、図3〜図6を用いて画像処理装置2の処理の考え方について説明する。図3は、印刷物を凹凸部を有する貼付面に貼り付けた場合の画像の歪みを示す説明図の一例である。(a)は、原画像であり、(b)は貼付面の斜視図であり、(c)は、(a)に示す原画像の印刷された印刷物を(b)に示す貼付面に貼り付けた場合に、貼付面の正面から視認される画像である。なお、xyz直交座標軸を図中にそれぞれ表記している。
(a)に示すように、原画像PT10は、x軸方向の長さLX10及びy軸方向の長さLY10で規定される広さの矩形領域に、円がx軸方向に11個、y軸方向に9個だけ、互いに隣接するように格子状に配列されたものである。(b)に示すように、貼付面FP1は、z軸方向にx−z断面が台形状の凸部を有する壁面の表面であって、平面部FP1上に凸部RS1が形成されている。平面部FP1は、領域RA及びREから構成され、凸部RS1は、領域RB、RC及びRDから構成されている。ここで、平面部FP1を含む平面を基準平面という(ここでは、便宜上、基準平面FP1という)。また、領域RB、RC及びRDのz軸方向の平行光線による基準平面への投影面のx軸方向の長さを、それぞれLB、LC及びLDとする。
(c)に示すように、原画像PT10のy軸と平行な中心線が凸部RS1の中心線と一致するように、原画像PT10が印刷された印刷物を貼付面PW1に貼り付けられた場合に、貼付面FP1の正面から視認される画像(以下、視認画像という)PT11は、凸部RS1の領域RB及びRDに対応する画像がx軸方向に縮小される。つまり、原画像PT10の内、凸部RS1の領域RB及びRDに対応する部分画像DAB1及びDAD1が歪んで見える。ここでは、原画像PT10である円が縦長の楕円に見えるのである。
このように、凸部RS1の領域RB及びRDに対応する部分画像DAB1及びDAD1がx軸方向に縮小されて見えるため、視認画像PT11のy軸方向の長さLY11に対するx軸方向の長さLX11の比(すなわち、LX11/LY11)は、原画像PT10のy軸方向の長さLY10に対するx軸方向の長さLX10の比(すなわち、LX10/LY10)よりも小さくなる。
図4は、視認画像が図3の(a)に示す原画像PT10と略一致するように画像を変形する方法を説明するための説明図の一例である。(a)は、図3の(b)に示す貼付面PW1を有する壁面のx−z断面図であり、(b)は、原画像PT10の拡大率または縮小率(以下、拡縮率という)を求めるための説明図である。(a)に示すように、貼付面PW1の領域RB及びRDは、基準平面FP1に対してそれぞれ角α及びβだけ傾斜している。貼付面PW1の領域RCは基準平面FP1と平行である。
(b)に示すように、貼付面PW1の領域RB及びRDのx−z断面上の長さLBα及びLBβと、角α及びβとを用いて、長さLB、LCを表すと、次の(1)、(2)式が得られる。
LB=LBα×COS(α) (1)
LD=LDβ×COS(β) (2)
LB=LBα×COS(α) (1)
LD=LDβ×COS(β) (2)
すなわち、貼付面PW1の領域RB及びRDに貼り付けられる画像の視認画像は、貼付面PW1の領域RA及びRE(平面部FP1)に貼り付けられる画像の視認画像(原画像PT10と相似の画像)に対してそれぞれCOS(α)及びCOS(β)倍にx軸方向に縮小される。従って、貼付面PW1の領域RB及びRDに貼り付けられる画像を、それぞれ(1/COS(α))及び(1/COS(β))倍にx軸方向に拡大しておけば、視認画像が原画像PT10と略一致する(略相似の画像となる)ことになる。
図5は、視認画像が図3の(a)に示す原画像PT10と略一致するように画像を変形した結果を説明するための説明図の一例である。ここでは、角α及びβを60°としている。すなわち、上述のように貼付面PW1の領域RB及びRDに貼り付けられる画像を、それぞれ2(=1/COS(60°))倍に拡大しておけば、視認画像が原画像PT10と略一致する(略相似の画像となる)ことになる。(a)は、印刷画像であり、(b)は貼付面の斜視図(図3の(b)を再掲)であり、(c)は、(a)に示す印刷画像の印刷された印刷物を(b)に示す貼付面に貼り付けた場合に、貼付面の正面から視認される画像である。なお、xyz直交座標軸を図中にそれぞれ表記している。
(a)に示すように、視認画像が原画像PT10と略一致させるべく記録紙に印刷される画像である印刷画像PT12は、図3(a)に示す原画像PT10のうち貼付面PW1の領域RB及びRDに貼り付けられる部分画像DAB1及びDAD1の領域RC側の半分の画像を、それぞれ2(=1/COS(60°))倍にx軸方向に拡大したものである。
より具体的には、図3に示すように、貼付面PW1の領域RB及びRDに貼り付けられる原画像PT10の部分画像DAB1及びDAD1は、ここではそれぞれ1列の円であるため、これらの2列の円の半円部分をx軸方向に2倍に拡大して得られる部分画像DAB2及びDAD2を原画像PT10の部分画像DAB1及びDAD1のそれぞれの半円部分(部分画像DAB1の右側の半円部分及び部分画像DAD1の左側の半円部分)と置き換えることによって印刷画像PT12が得られる。
なお、原画像PT10の部分画像DAB1及びDAD1をx軸方向に拡大するため、印刷画像PT12のy軸方向の長さLY12に対するx軸方向の長さLX12の比(すなわち、LX12/LY12)は、原画像PT10のy軸方向の長さLY10に対するx軸方向の長さLX10の比(すなわち、LX10/LY10)よりも大きくなる。
(c)に示すように、印刷画像PT12のy軸と平行な中心線が凸部RS1の中心線と一致するように、印刷画像PT12が印刷された印刷物を貼付面PW1に貼り付けられた場合に、貼付面FP1の正面から視認される視認画像PT13は、凸部RS1の領域RB及びRDに対応する画像がx軸方向に縮小される。つまり、印刷画像PT13の内、凸部RS1の領域RB及びRDに対応する部分画像DAB2及びDAD2が歪んで見える。ここでは、印刷画像PT13である横長の楕円の半分が半円に見えるのである。
このように、凸部RS1の領域RB及びRDに対応する部分画像DAB2及びDAD2がx軸方向に縮小されて見えるため、視認画像PT13のy軸方向の長さLY13に対するx軸方向の長さLX13の比(すなわち、LX13/LY13)は、原画像PT10のy軸方向の長さLY10に対するx軸方向の長さLX10の比(すなわち、LX10/LY10)と一致する。
図6は、制御部21の機能構成図の一例である。制御部21のCPU211は、原画像データから印刷画像データを生成する画像変形部211a(画像変形手段に相当する)を備えている。制御部21のRAM212は、基準平面に対して凹凸部を有する貼付面の形状を規定する形状データ格納する形状記憶部212a(形状記憶手段に相当する)と、原画像データを格納する原画像記憶部212b(原画像記憶手段に相当する)と、印刷画像データを格納する印刷画像記憶部212cとを備えている。
形状記憶部212aは、基準平面に対して凹凸部を有する貼付面の形状を規定する形状データ格納するものであって、ここでは、凹凸部が、基準平面に垂直な互いに平行な1の平面による凹凸部の断面形状を基準平面と平行な所定の方向(ここでは、y軸方向とする)に平行移動した凹凸部表面の軌跡の形状を有するものであって、形状記憶部212aは、基準平面に垂直な互いに平行な1の平面による凹凸部の断面形状の輪郭線を格納するものである。
なお、凹凸部の断面形状の輪郭線は、公知の種々の方法で格納することが可能である。例えば、輪郭線を折れ線で近似して格納する形態でもよいし、輪郭線を表す関数を求めて関数を規定するパラメータと数式とを格納する形態でもよい。
原画像記憶部212bは、原画像データを格納するものであって、原画像データは、予め格納されている形態でもよいし、スキャナ等によって読み込まれた原稿画像データを原画像データとして格納する形態でもよい。ここで、原画像データは、貼付面が平面である場合に印刷画像データとして用いられる画像データであって、貼付面に貼り付けられる印刷物に作像される画像データ(印刷画像データ)の原始データ(拡縮処理前の画像データ)である。
印刷画像記憶部212cは、画像変形部211aによって生成された印刷画像データを格納するものである。印刷画像記憶部212cに格納されている印刷画像データは、写真処理装置1の制御ユニット18に読み込まれて、写真処理装置1によって、感光材片11Aに対応する画像が形成されるものである。
画像変形部211aは、貼付面の形状に応じて、印刷物が貼付面上に貼り付けられた状態で、原画像データが作像された印刷物が基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく(すなわち、基準平面と所定角度(例えば、直角)で交差する交線に平行に基準平面に写像された画像が原画像と同一とするべく)、原画像データを部分的に拡縮して印刷画像データを生成するものである。
より具体的には、画像変形部211aは、凹凸部に対応する基準平面を所定の方向(y軸方向)に直交する方向(x軸方向)に所定間隔(例えば、10mm間隔)で短冊状に分割した部分領域毎に、部分領域にそれぞれ対応する凹凸部表面(すなわち、輪郭線)に沿ったy軸方向に直交する方向(x軸方向)の距離に応じて拡縮率を求め、求められた拡縮率に従って原画像データを拡縮するものである。
図7は、画像処理装置2(制御部21)の動作を表すフローチャートの一例である。なお、以下の処理は、制御部21の画像変形部211aによって行われる。また、ここでは、貼付面の凹凸部が1箇所であって、凹凸部に対応する基準平面を短冊状にN個の部分領域にx軸方向に分割する場合について説明する。なお、分割数Nは予め設定されているものとする。まず、形状記憶部212aに格納された輪郭線が読み出されて、凹凸部RSの起点SP及び終点EPの位置が求められる(ステップS101)。次いで、起点SPから終点EPまでの距離Lが求められる(ステップS103)。そして、分割数Nが読み込まれる(ステップS105)。
つぎに、基準平面の凹凸部RSに対応する領域が分割数N個の短冊状の部分領域L1〜LN(分割領域の基準平面上の幅も便宜上L1〜LNと表記する)に分割される(ステップS107)。ついで、部分領域L1〜LNに関するカウンタiの値が初期値1に設定される(ステップS109)。そして、形状記憶部212aに格納された輪郭線を用いて、部分領域Liに対応する凹凸部RSの表面(輪郭線)に沿った距離LDiが求められる(ステップS111)。つぎに、部分領域Liに関する拡大率αiが次の(3)式で求められる(ステップS113)。
αi=LDi/Li (3)
αi=LDi/Li (3)
そして、部分領域Liに対応する原画像PTの部分画像PTiのデータが原画像記憶部212bから読み出されて、x軸方向に拡大率αi倍に拡大されて部分印刷画像QTiのデータが求められる(ステップS115)。次いで、カウンタiの値が分割数N以上であるか否かの判定が行われる(ステップS117)。分割数N以上ではない(分割数N未満である)と判定された場合(ステップS117でNO)には、カウンタiの値が1だけインクリメントされて(ステップS119)、処理がステップS111に戻り、ステップS111〜ステップS115の処理が繰り返し実行される。分割数N以上であると判定された場合(ステップS117でYES)には、原画像PTの凹凸部に対応する領域を除く領域の画像データと部分印刷画像QTi(i=1〜N)のデータとが合成され印刷画像QTのデータが得られ、印刷画像記憶部212cに格納されて(ステップS121)、処理が終了される。
ここで、図8〜図10を用いて画像処理装置2の処理の具体例について説明する。図8は、印刷物を凹凸部を有する貼付面に貼り付けた場合の画像の歪みを示す説明図の一例である。(a)は、原画像であり、(b)は貼付面の斜視図であり、(c)は、(a)に示す原画像の印刷された印刷物を(b)に示す貼付面に貼り付けた場合に、貼付面の正面から視認される画像である。なお、xyz直交座標軸を図中にそれぞれ表記している。
(a)に示すように、原画像PT20は、x軸方向の長さLX20及びy軸方向の長さLY20で規定される広さの矩形領域に、y軸と平行に等間隔で直線が描画されたものである。(b)に示すように、貼付面FP2は、z軸方向にx−z断面が半円柱状の凸部を有する壁面の表面であって、平面部FP2上に凸部RS2が形成されている。平面部FP2は、領域RF及びRHから構成され、凸部RS2は、領域RGから構成されている。ここで、平面部FP2を含む平面を基準平面という(ここでは、便宜上、基準平面FP2という)。
(c)に示すように、原画像PT20のy軸と平行な中心線が凸部RS2の中心線と一致するように、原画像PT20が印刷された印刷物を貼付面PW2に貼り付けられた場合に、貼付面FP2の正面から視認される視認画像PT21は、凸部RS2の中心から両端に近づく程画像がx軸方向に縮小される。つまり、原画像PT20の内、凸部RS2に対応する部分画像DAG1が歪んで見える。ここでは、原画像PT20である等間隔の直線の間隔が縮んで見えるのである。
このように、凸部RS2の領域RGに対応する部分画像DAG1がx軸方向に縮小されて見えるため、視認画像PT21のy軸方向の長さLY21に対するx軸方向の長さLX21の比(すなわち、LX21/LY21)は、原画像PT20のy軸方向の長さLY20に対するx軸方向の長さLX20の比(すなわち、LX20/LY20)よりも小さくなる。
図9は、視認画像が図8の(a)に示す原画像PT20と略一致するように画像を変形する方法を説明するための説明図の一例である。(a)は、原画像P20であり(図8(a)を再掲)、(b)は、図8の(b)に示す貼付面PW2を有する壁面のx−z断面図であり、(c)は、原画像PT20の拡縮率を求めるための説明図である。なお、(a)において、原画像P20に含まれる直線は、画像変形部211aによって基準平面FW2の凹凸部RS2に対応する領域LG(図の斜線部)が分割数N個(ここでは、N=7)の短冊状の部分領域L1〜L7に分割された場合の部分領域L1〜L7の境界線でもある。
(c)に示すように、貼付面PW2の領域RGの輪郭線である円弧(半円)の中心を原点O2としてx−z座標をとると、部分領域L1〜L7にそれぞれ対応する貼付面PW2の領域RGのx−z断面上(輪郭線である円弧上)の長さLG1γ〜LG7γは以下のように求められる。まず、長さLG7γの求め方について説明する。
貼付面PW2の領域RGの輪郭線である円弧を含む円の半径RDは、凹凸部RS2の始点SP2と終点EP2との距離Lの1/2である。部分領域L7に対応する貼付面PW2の領域RGの輪郭線である円弧の上端点P7と原点O2とを結ぶ弦がx軸となす角θ7(ラジアン)を用いると、長さLG7γは次の(4)式で求められる。
LG7γ=RD×θ7 (4)
ここで、RD=(L/2)である。
LG7γ=RD×θ7 (4)
ここで、RD=(L/2)である。
一方、上端点P7のx座標X7は、部分領域L1〜L7が凹凸部RS2の始点SP2と終点EP2との間を7個の領域に均等に分割したものあるから、次の(5)式で求められる。
X7=2.5×RD/3.5 (5)
また、ピタゴラスの定理により、次の(6)式が成り立つ。
tan(θ7)=SQRT(RD2−X72)/X7 (6)
ここで、SQRT()は括弧内の式の値の平方根を表す関数である。
(4)及び(6)式より、長さLG7γは次の(7)式で求められる。
LG7γ=RD×arctan(SQRT(RD2−X72)/X7) (7)
ただし、X7=2.5×RD/3.5であり、arctan()は、tan()の逆関数である。
X7=2.5×RD/3.5 (5)
また、ピタゴラスの定理により、次の(6)式が成り立つ。
tan(θ7)=SQRT(RD2−X72)/X7 (6)
ここで、SQRT()は括弧内の式の値の平方根を表す関数である。
(4)及び(6)式より、長さLG7γは次の(7)式で求められる。
LG7γ=RD×arctan(SQRT(RD2−X72)/X7) (7)
ただし、X7=2.5×RD/3.5であり、arctan()は、tan()の逆関数である。
同様にして、部分領域L6に対応する貼付面PW2の領域RGの輪郭線である円弧の上端点P6と原点O2とを結ぶ弦がx軸となす角θ6(ラジアン)を求めることによって、長さLG7γと長さLG6γとの和が求まるため、その値から(7)式で求められた長さLG7γの値を減じることによって長さLG6γが求められる。同様にして、長さLG1γ〜LG5γの値を求めることができる。そして、部分領域L1〜L7に対応する部分画像のx軸方向の拡大率α1〜α7が次の(8)式で求められる。
αi=LGiγ/Li(i=1〜7) (8)
αi=LGiγ/Li(i=1〜7) (8)
すなわち、貼付面PW2の領域RGに貼り付けられる部分領域L1〜L7に対応する部分画像の視認画像は、貼付面PW2の領域RF及びRH(平面部FP2)に貼り付けられる画像の視認画像(原画像PT20と相似の画像)に対してそれぞれ(Li/LGiγ)倍(i=1〜7)にx軸方向に縮小される。従って、貼付面PW2の領域RGに貼り付けられる部分領域L1〜L7に対応する部分画像を、それぞれ拡大率αi倍(i=1〜7)にx軸方向に拡大しておけば、視認画像が原画像PT10と略一致する(略相似の画像となる)ことになる。
図10は、視認画像が図8の(a)に示す原画像PT20と略一致するように画像を変形した結果を説明するための説明図の一例である。(a)は、印刷画像であり、(b)は貼付面の斜視図(図8の(b)を再掲)であり、(c)は、(a)に示す印刷画像の印刷された印刷物を(b)に示す貼付面に貼り付けた場合に、貼付面の正面から視認される画像である。なお、xyz直交座標軸を図中にそれぞれ表記している。
(a)に示すように、視認画像が原画像PT20と略一致させるべく記録紙に印刷される画像である印刷画像PT22は、図8(a)に示す原画像PT20を印刷した記録紙を基準平面FP2に貼り付ける場合に領域LGに貼り付けられる部分画像DAG1〜DAG7を、それぞれαi(i=1〜7)倍にx軸方向に拡大したものである。
なお、原画像PT20の部分画像DAG1〜DAG7をx軸方向に拡大するため、印刷画像PT22のy軸方向の長さLY22に対するx軸方向の長さLX22の比(すなわち、LX22/LY22)は、原画像PT20のy軸方向の長さLY20に対するx軸方向の長さLX20の比(すなわち、LX20/LY20)よりも大きくなる。
(c)に示すように、印刷画像PT22のy軸と平行な中心線が凸部RS2の中心線と一致するように、印刷画像PT22が印刷された印刷物を貼付面PW2に貼り付けられた場合に、貼付面FP2の正面から視認される視認画像PT23は、凸部RS2の領域RGに対応する画像がx軸方向に縮小される。つまり、印刷画像PT23の内、凸部RS2の領域RGに対応する部分画像DAG1〜DAG7が歪んで見え、その結果、視認画像PT23は、原画像P20と略一致する。
このように、凸部RS2の領域RGに対応する部分画像DAG1〜DAG7がx軸方向に縮小されて見えるため、視認画像PT23のy軸方向の長さLY23に対するx軸方向の長さLX23の比(すなわち、LX23/LY23)は、原画像PT20のy軸方向の長さLY20に対するx軸方向の長さLX20の比(すなわち、LX20/LY20)と略一致する。
上述のようにして、画像変形部211aによって、貼付面PWの形状に応じて、印刷物が貼付面PW上に貼り付けられた状態で、原画像データが作像された印刷物が基準平面FPに貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく、原画像データに対して部分的に拡大及び縮小の少なくとも一方の拡縮処理(ここでは、拡大処理)が施されて印刷画像データが生成されるため、この印刷画像データを作像して印刷物として貼付面に貼り付けた場合に、貼付面PWに凹凸部RSがあるにもかかわらず、印刷物の視認される画像の歪みが軽減される。
また、凹凸部RSが、基準平面FPに垂直な互いに平行な1の平面(x−z平面)による凹凸部RSの断面形状を基準平面FPと平行な所定の方向(y軸方向)に平行移動した凹凸部RS表面の軌跡の形状を有しているため、貼付面の形状を規定する形状データが断面形状の輪郭線として規定され、形状記憶部212aに形状データが容易に且つコンパクトに格納される。
更に、部分領域毎に対応する原画像データの拡縮率αiが求められ、原画像データが部分領域毎の拡縮率αiに従って拡縮されるため、拡縮率αiを求める処理及び原画像データを拡縮する処理が簡略化される。
加えて、凹凸部RS表面に沿った所定の方向(y軸方向)に直交する方向(x軸方向)の距離に応じて拡縮率αiが求められるため、印刷物の視認される画像の歪みが良好に軽減される。
なお、本発明は以下の形態をとることができる。
(A)本実施形態においては、写真処理装置1によって画像が形成される場合について説明したが、インクジェット方式等のプリンタ他の種類の画像形成装置によって画像が形成される形態でもよい。すなわち、本発明は、写真処理装置1を含む種々の画像形成装置に適用することができる。
(B)本実施形態においては、画像処理装置2がパーソナルコンピュータからなる場合について説明したが、専用のハードウェアを備える形態でもよい。また、本実施形態においては、画像処理装置2が写真処理装置1と通信可能に接続されている場合について説明したが、画像処理装置2が写真処理装置1の一部に組み込まれている形態でもよい。
(C)本実施形態においては、基準平面FPが貼付面PWの一部を形成している場合について説明したが、基準平面FPが貼付面PWの一部を形成していない形態でもよい。例えば、図11に示すように、円錐台の側面が貼付面RS3である場合には、貼付面RS3の両端の辺を含む仮想的な基準平面FP3を想定すると基準平面FPが貼付面PWの一部を形成している場合と同様に印刷画像を求めることが可能である。
(D)本実施形態においては、画像変形部211aが部分領域にそれぞれ対応する凹凸部表面に沿ったy軸方向に直交する方向(x軸方向)の距離に応じて拡縮率を求める場合について説明したが、基準平面と輪郭線の接線又は法線とのなす角に応じて原画像データの拡縮率を求める形態でもよい。例えば、図10(c)で説明した方法に替えて、図12に示すように、部分領域L1〜L3の所定の点(例えば中点)を通り、z軸と平行な直線と、輪郭線との交点P11〜P71を求め、交点P11〜P71における輪郭線の接線と基準平面とのなす角φ1〜φ7を求め、拡縮率α1〜α7を(1/COS(φi))(i=1〜7)として求める方法でもよい。
(E)本実施形態においては、画像変形部211aが凹凸部RSに対応する画像を拡大する場合について説明したが、逆に、凹凸部RSに対応する画像を除く画像を縮小する形態でもよい。
(F)本実施形態においては、貼付面の凹凸部が1箇所である場合について説明したが、貼付面が凹凸部を複数備える形態でもよい。この場合には、図7に示すフローチャートの動作を凹凸部毎に複数回繰り返して行えばよい。
1 写真処理装置
2 画像処理装置
21 制御部
211 CPU
211a 画像変形部(画像変形手段)
212 RAM
212a 形状記憶部(形状記憶手段)
212b 原画像記憶部(原画像記憶手段)
212c 印刷画像記憶部
213 ROM
2 画像処理装置
21 制御部
211 CPU
211a 画像変形部(画像変形手段)
212 RAM
212a 形状記憶部(形状記憶手段)
212b 原画像記憶部(原画像記憶手段)
212c 印刷画像記憶部
213 ROM
Claims (8)
- 所定の基準平面に対して凹凸部を有する貼付面上に貼り付ける印刷物に形成される印刷画像データを原画像データから生成する画像処理装置であって、
前記貼付面の形状を規定する形状データを格納する形状記憶手段と、
前記原画像データを格納する原画像記憶手段と、
前記貼付面の形状に応じて、前記印刷物が前記貼付面上に貼り付けられた状態で、前記原画像データが作像された印刷物が前記基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく、前記原画像データに対して部分的に拡大及び縮小の少なくとも一方の拡縮処理を施して印刷画像データを生成する画像変形手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記凹凸部は、前記基準平面に垂直な互いに平行な1の平面による前記凹凸部の断面形状を前記基準平面と平行な所定の方向に平行移動した前記凹凸部表面の軌跡の形状を有し、
前記形状記憶手段は、前記断面形状の輪郭線を格納することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記画像変形手段は、前記基準平面を前記所定の方向に直交する方向に所定間隔で短冊状に分割した部分領域毎に、対応する原画像データの拡大率または縮小率を求め、前記原画像データを前記部分領域毎の拡大率または縮小率に従って拡縮することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記画像変形手段は、前記部分領域毎に、前記部分領域にそれぞれ対応する前記凹凸部表面に沿った前記所定の方向に直交する方向の距離に応じて前記拡大率または縮小率を求めることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記画像変形手段は、前記基準平面と前記輪郭線の接線又は法線とのなす角に応じて原画像データの拡大率または縮小率を求め、求められた拡大率または縮小率に従って前記原画像データを拡縮することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
- 前記画像変形手段は、前記部分領域毎に、前記基準平面の前記部分領域の中心位置における垂線と前記凹凸部の表面との交点を求め、この交点における前記凹凸部の表面の接線又は法線と前記基準平面とのなす角に応じて前記拡大率または縮小率を求めることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置によって得られた印刷画像データを記録紙上に作像して出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。 - 所定の基準平面に対して凹凸部を有する貼付面上に貼り付ける印刷物に形成される印刷画像データを原画像データから生成する画像処理プログラムであって、コンピュータを、
前記貼付面の形状を規定する形状データを格納する形状記憶手段と、
前記原画像データを格納する画像記憶手段と、
前記貼付面の形状に応じて、前記印刷物が前記貼付面上に貼り付けられた状態で、前記原画像データが作像された印刷物が前記基準平面に貼り付けられた場合と同等の画像であると視認されるべく、前記原画像データに対して部分的に拡大及び縮小の少なくとも一方の拡縮処理を施して印刷画像データを生成する画像変形手段として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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JP2016064612A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-04-28 | カシオ計算機株式会社 | ラベル作成装置および方法ならびにプログラム |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080129 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080603 |