JP2005166413A - 有機el装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コストアップを招くことなく、陰極が確実に分割され、しかも、発光層の特性劣化のない高品質な有機EL装置を得る。
【解決手段】 格子状に形成されたバンク26によって区画された発光領域27に有機ELからなる発光層29を有し、上方から陰極材料30aを製膜することにより発光層29の上面に陰極30が形成されてなる有機EL装置21Aであって、前記バンク26は、互いに対向するバンク壁31から構成され、該バンク壁31同士の間からなる開口部32は、上方側に対して下方側が広くされていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(ElectroLuminescence、以下ELと称す)装置及びその製造方法に関するものである。
近年、低電力で高い輝度が得られ、視認性、応答速度、寿命、消費電力の点で優れ、しかも、薄型化が可能な表示装置として、有機EL表示装置が用いられている。
また、この有機EL装置としては、素子基板上に、電極、発光層、正孔層、電子層等を水平に積層して形成した積層構造、あるいは発光層を備えた発光素子基板と素子基板とを別々に形成し、その後、これら発光素子基板と素子基板とを接合した貼り合わせ構造がある。
特に、発光素子基板と素子基板とを接合した貼り合わせ構造の有機EL装置によれば、歩留まりを個別に管理し、それぞれの良品のみを互いに接合することができるため、生産性の向上やコスト低減、さらには、納期の短縮が期待できる。
ところで、有機EL装置は、格子状に形成されたバンクによって発光層を備えた各発光領域を分離しているが、このバンクだけでは、発光層の上面に蒸着により形成する陰極を画素毎に十分に分離することが難しい。このため、従来より、バンク以外に、陰極を分離する構造を備えた有機EL装置が開発されている(例えば、特許文献1、2参照)。
図9は、上記陰極分離構造を備えた有機EL装置の一例を示す断面図である。
図に示すように、この有機EL装置1は、発光素子基板2と素子基板3とを貼り合わせて構成されている。
発光素子基板2は、透明基板4の上面に、陽極5を備え、この陽極5上に、格子状のバンク6が形成されている。そして、このバンク6によって区画された部分が発光領域7とされ、この発光領域7における陽極5の上面に、正孔輸送層8を介して、有機ELからなる発光層9を備え、さらに、この発光層9の上面に陰極10を備えている。
素子基板3は、駆動回路基板11に駆動素子12を備えている。そして、この素子基板3は、発光素子基板2に貼り合わされ、駆動素子12と発光素子基板2の陰極10とが導電ペースト13によって接続されている。
そして、この有機EL装置1では、陽極5と陰極10との間の発光層9に電圧が印加されると、発光層9が発光し、ガラス基板4を介して、下面側から外部に照射される。
ここで、発光素子基板2の陰極10は、上方側から陰極材料10aを蒸着することにより形成される。このため、上記構造の有機EL装置1では、発光素子基板2のバンク6上に、側面が逆テーパー形状とされた上方へ向かって次第に幅が広がる陰極隔壁14を形成し、蒸着する陰極材料10aを画素毎に確実に分割させている。
特開2000―106275号公報 特許第3208638号公報
ところで、上記の有機EL装置1では、蒸着する陰極材料10aを確実に画素毎に分割させるために、発光素子基板2のバンク6とは別に、側面が逆テーパー形状とされた上方へ向かって次第に幅が広がる陰極隔壁14をバンク6上に形成しているため、製造工程が多くなり、コストアップを余儀なくされていた。
また、発光素子基板2と素子基板3とを接合するために、導電ペースト13によって駆動素子12を陰極10へ直接接続しているため、陰極10を介して発光層9が加圧されて特性劣化を引き起こす恐れもあった。
この発明は、コストアップを招くことなく、陰極が確実に分割される有機EL装置及びその製造方法を提供することを目的としている。また、本発明の別の目的は、発光層の特性劣化のない高品質な有機EL装置及びその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の有機EL装置は、(格子状に形成された)バンクによって区画された発光領域に有機ELからなる発光層を有し、上方から陰極材料を製膜することにより前記発光層の上面に陰極が形成されてなる有機EL装置であって、前記バンクは、互いに対向するバンク壁から構成され、該バンク壁同士の間からなる開口部は、上方側に対して下方側が広くされていることを特徴とする。
このように、バンクを、互いに対向するバンク壁から構成し、バンク壁同士の間からなる開口部を、上方側に対して下方側を広くして陰極材料を分離する構造としたので、陰極材料を分離するための別個の隔壁を不要とすることができる。
これにより、コストアップを招くことなく、陰極が確実に分割された信頼性に優れた有機EL装置を得ることができる。
また、本発明は、前記バンク壁が、下層バンク壁部及び上層バンク壁部を有し、前記上層バンク壁部における開口部に対して前記下層バンク壁部における開口部が広くされていることが好ましい。
このように、上層バンク壁部における開口部に対して下層バンク壁部における開口部を広くしたので、確実に陰極材料を分離して、陰極の確実な分割を図ることができ、信頼性を向上させることができる。
さらに、前記バンク壁は、その対向面が互いに逆方向へ傾斜するテーパ形状とされて前記開口部が上方側から下方側へ向かって次第に広げられていることが望ましい。
このように、バンク壁の対向面を互いに逆方向へ傾斜するテーパ形状として開口部を上方側から下方側へ向かって次第に広げたので、確実に陰極材料を分離して、陰極の確実な分割を図ることができ、信頼性を向上させることができる。
また、前記開口部の最小幅寸法が、前記陰極材料の膜厚の2倍以上とされていることが好ましい。
これにより、さらに確実に陰極を分割することができ、信頼性をさらに向上させることができる。
また、前記陰極材料が、前記発光層の上面から前記バンクの上面に亘って付着され、前記バンクの上面に付着した前記陰極材料に駆動素子が接続されていることが望ましい。
このように、駆動素子の接続がバンクの上面にて行われているので、発光層を加圧することによる特性劣化をなくすことができ、高品質化を図ることができる。
さらに、前記発光層上の陰極に接続される駆動素子を備えた素子基板が前記バンクの上部に接合されていることが好ましい。
このように、駆動素子を備えた素子基板の接合がバンクの上面にて行われているので、発光層を加圧することによる特性劣化をなくすことができ、高品質化を図ることができる。
本発明の有機EL装置の製造方法は、格子状に形成されたバンクによって区画された発光領域に、有機ELからなる発光層を有し、前記発光層の上面に陰極が形成されてなる有機EL装置の製造方法であって、前記バンクに、上方側に対して下方側が広くされた開口部を長手方向に沿って形成して互いに対向するバンク壁を形成する工程と、上方から陰極材料を蒸着することにより、前記発光層の上面に陰極を製膜する工程とを含むことを特徴とする。
このように、バンクに、上方側に対して下方側が広くされた開口部を長手方向に沿って形成してバンク壁を形成し、上方から陰極材料を蒸着して発光層の上面に陰極を製膜することにより、陰極材料を確実に分離することができ、陰極材料を分離するための別個の隔壁を不要とすることができる。
これにより、コストアップを招くことなく、陰極が確実に分割された信頼性に優れた有機EL装置を得ることができる。
また、本発明は、前記バンクの下層部分及び上層部分を形成し、前記下層部分に下層開口部を形成するとともに前記上層部分に前記下層開口部よりも狭い上層開口部を形成することにより、下層バンク壁部及び上層バンク壁部を有する前記バンク壁を形成することが好ましい。
このように、バンクの下層部分及び上層部分を形成し、下層部分に下層開口部を形成するとともに上層部分に下層開口部よりも狭い上層開口部を形成することにより、確実に陰極材料が分離されて、陰極が確実に分割された信頼性に優れた有機EL装置を得ることができる。
また、前記開口部を、上方側から下方側へ向かって次第に広がる形状に形成し、互いの対向面が逆方向へ傾斜するテーパ形状とされた前記バンク壁を形成することが好ましい。
このように、開口部を、上方側から下方側へ向かって次第に広がる形状に形成し、互いの対向面が逆方向へ傾斜するテーパ形状とされたバンク壁を形成することにより、確実に陰極材料が分離されて、陰極が確実に分割された信頼性に優れた有機EL装置を得ることができる。
さらに、前記陰極材料を、前記発光層の上面から前記バンクの上面に亘って付着させ、前記バンクの上面に付着させた前記陰極材料に駆動素子を接続することが望ましい。
このように、駆動素子をバンクの上面にて陰極材料に接続するので、発光層を加圧することによる特性劣化のない高品質な有機EL装置を得ることができる。
また、前記陰極材料を斜め上方から蒸着させる斜め蒸着を行うことにより、前記陰極材料を前記発光層の上面から前記バンクの上面に亘って付着させることが好ましい。
このように、斜め蒸着を行うことにより、極めて容易に発光層の上面、バンクの側面及びバンクの上面に亘って陰極材料を付着させることができる。
さらに、前記斜め蒸着とともに、前記陰極材料を垂直に蒸着させる垂直蒸着を行うことが好ましい。
これにより、極めて容易に発光層の上面、バンクの側面及びバンクの上面に亘って陰極材料を付着させることができ、しかも、発光層の全面に陰極材料を付着して良好な発光効率を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る有機EL装置の断面図、図2は、有機EL装置を構成する発光素子基板の平面図である。
図に示すように、この有機EL装置21Aは、発光素子基板22と素子基板23とを貼り合わせて構成されている。
発光素子基板22は、透明基板24の上面に、陽極25を備え、この陽極25上に、格子状のバンク26が形成されている。
そして、このバンク26によって区画された部分が発光領域27とされ、この発光領域27における陽極25の上面に、正孔輸送層28を介して、有機ELからなる発光層29が設けられている。さらに、この発光層29の上面に、上面側から陰極材料30aを蒸着することにより陰極30が形成されている。なお、発光層29は、この発光層29を構成する有機ELを、例えば、インクジェット方式(液滴吐出方式)によって発光領域27に滴下することにより形成される。
この発光素子基板22に形成されたバンク26は、互いに対向する2列のバンク壁31から構成されており、これらバンク壁31同士の間が開口部32とされている。これらバンク壁31は、下層バンク壁部31aと上層バンク壁部31bとが積層した構造とされている。そして、これらバンク壁31同士は、下層バンク壁部31a同士の間からなる下層開口部32aが、上層バンク壁部31b同士の間からなる上層開口部32bよりも広くされている。また、上層バンク壁部31b同士間からなる上層開口部32bは、その幅寸法が陰極30を形成するために蒸着した陰極材料30aの膜厚の2倍以上とされている。
これら2列のバンク壁31から構成されたバンク26は、アクリル系のフォトレジストに、フォトリソを行うことにより形成したものである。
具体的には、まず、下層バンク壁部31aとなる下層部分を形成し、この下層部分の下層開口部32aを形成する部分を露光し、次いで、上層バンク壁部31bとなる上層部分を形成し、この上層部分の上層開口部32bを形成する部分を露光し、その後、現像処理を施して露光部分を一括して除去する。これにより、下層バンク壁部31a及び上層バンク壁部31bを有する2列のバンク壁31からなるバンク26が形成される。
そして、このように、バンク26を、下層バンク壁部31a及び上層バンク壁部31bを有する2列のバンク壁31から構成し、下層バンク壁部31a間の下層開口部32aを、上層バンク壁部31b間の上層開口部32bよりも広くしたことにより、上面側から陰極材料30aを蒸着することにより陰極30を形成する際に、陰極材料30aは少なくとも下層バンク壁部31aの側面及び上層バンク壁部31bの裏面に付着しないため、バンク26を構成するバンク壁31にて分離されることになり、陰極30が発光領域27毎に確実に分割される。
一方、素子基板23は、駆動回路基板41に駆動素子42を備えている。そして、この素子基板23は、発光素子基板22に貼り合わされ、駆動素子42と発光素子基板22の陰極30とが導電ペースト43によって接続されている。
そして、この有機EL装置21Aでは、陽極25と陰極30との間の発光層29に電圧が印加されると、発光層29が発光し、ガラス基板24を介して、下面側から外部に照射される。つまり、この有機EL装置21Aは、発光層29からの光を発光素子基板22側から外部に照射させるいわゆるトップエミッション方式である。
以上、説明したように、第1実施形態に係る有機EL装置21A及びその製造方法によれば、バンク26を、下層バンク壁部31a及び上層バンク壁部31bを有する2列のバンク壁31から構成し、下層バンク壁部31a間の下層開口部32aを、上層バンク壁部31b間の上層開口部32bよりも広くしたことにより、陰極材料30aを分離する構造とされているので、陰極材料30aを分離するための別個の隔壁を不要とすることができる。
これにより、コストアップを招くことなく、陰極30が確実に分割された信頼性に優れた有機EL装置を得ることができる。
しかも、上層開口部32bの幅寸法、つまり最小幅寸法が、陰極材料30aの膜厚の2倍以上であるので、上層バンク壁部31bの対向する側面の双方に陰極材料30aが製膜された場合でも膜同士が接触せずに分離でき、信頼性をさらに向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の有機EL装置について説明する。なお、第1実施形態と同一構造部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図3は、第2実施形態に係る有機EL装置の断面図である。
図に示すように、この有機EL装置21Bは、発光素子基板22のバンク26の一側面にも陰極材料30aを付着させたものである。これにより、発光層29上の陰極30とバンク26の上端に付着した陰極材料30aとが、バンク26の一側面に付着させた陰極材料30aによって導通されている。
ここで、この第2実施形態の有機EL装置21Bでは、陰極30を形成する際に、陰極材料30aを、垂直方向からの蒸着だけでなく、一方向側に傾斜した斜め方向からも蒸着する。
これにより、陰極材料30aは、発光層29及びバンク26の上面に付着するとともに、バンク26の一側面にも付着する。
また、発光素子基板22に貼り合わされる素子基板23は、駆動素子32が、発光素子基板22のバンク26上の陰極材料30aに導電ペースト33によって接続されている。
このように、この第2実施形態の有機EL装置21B及びその製造方法によれば、陰極材料30aが、発光層29の上面からバンク26の上面に亘って付着され、バンク26の上面に付着した陰極材料30aに駆動素子32が接続されているので、発光層29を加圧することによる特性劣化をなくすことができ、高品質化を図ることができる。
また、陰極材料30aを斜め上方から蒸着させる斜め蒸着を行うとともに、陰極材料30aを垂直に蒸着させる垂直蒸着を行うので、極めて容易に発光層29の上面、バンク26の側面及びバンク26の上面に亘って陰極材料30aを付着させることができ、しかも、発光層29の全面に陰極材料30aを付着して良好な発光効率を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の有機EL装置について説明する。なお、上記第1実施形態あるいは第2実施形態と同一構造部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図4は、第3実施形態に係る有機EL装置の断面図である。
図に示すように、この有機EL装置21Cは、素子基板23の駆動素子32と発光素子基板22の陰極30とが導電ペースト33によって導通され、しかも、素子基板23の駆動回路基板31が、陰極材料30aが付着したバンク26の上端に接合されている。
このように、この第3実施形態に係る有機EL装置21Cによれば、発光層29上の陰極30に接続される駆動素子32を備えた素子基板23がバンク26の上部に接合されているので、発光素子基板22と素子基板23との接合に係る圧力の一部をバンク26が負担することになり、発光層29を加圧することによる特性劣化をなくす(緩和する)ことができ、高品質化を図ることができる。
なお、上記の第1〜第3実施形態におけるバンク26としては、上記の例に限定されない。
図5に示すものは、バンク26を構成する各バンク壁31の対向面をそれぞれ逆方向に傾斜するテーパ形状に形成し、これらバンク壁31同士の間からなる開口部32を、上方側から下方側へ向かって次第に広げたものである。また、バンク26の上端における開口部32の幅寸法、つまり、最小幅寸法は、陰極材料30aの膜厚の2倍以上とされている。
そして、上記のように、バンク26を、テーパ形状の対向面を有するバンク壁31を対向させて構成しても、対向面には陰極材料30aが付着しないため、バンク壁31によって陰極材料30aを確実に分離することができ、コストアップを招くことなく、陰極30を分割して信頼性を向上させることができる。
なお、上記の例では、バンク26を構成する一対のバンク壁31のそれぞれを、下層バンク壁部31aと上層バンク壁部31bとを有する構造、あるいはテーパ形状の対向面を有する構造としたが、図6及び図7に示すように、いずれか一方のバンク壁31を、上下に亘って同一幅としても良い。
なお、上記の実施形態では、発光層29からの光を発光素子基板22側から外部に照射させるいわゆるトップエミッション方式を例にとって説明したが、本発明は、発光層29からの光を素子基板23側から外部に照射させるいわゆるボトムエミッション方式にも適用可能である。
また、上記の実施形態では、発光素子基板22及び素子基板23をそれぞれ別々に形成し、その後、これらを接合する貼り合わせ構造を例にとって説明したが、本発明は、素子基板上に、電極、発光層、正孔層、電子層等を水平に順次積層して形成する積層構造にも適用可能である。
(電子機器)
上記実施形態の有機EL装置21A、21B、21Cを備えた電子機器の例について、次に説明する。
図8(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図8(a)において、符号600は携帯電話本体を示し、符号601は上記有機EL装置を表示手段として用いた表示部を示している。図8(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図8(b)において、符号700は情報処理装置、符号701はキーボードなどの入力部、符号702は上記EL装置を表示手段として用いた表示部、符号703は情報処理装置本体を示している。図8(c)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図8(c)において、符号800は時計本体を示し、符号801は上記有機EL装置を表示手段として用いた表示部を示している。
図8に示す電子機器は、上記実施形態の有機EL装置を備えているので、従来よりも信頼性の高い電子機器を提供することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
第1実施形態に係る有機EL装置の断面図である。 第1実施形態に係る有機EL装置の概略平面図である。 第2実施形態に係る有機EL装置の断面図である。 第3実施形態に係る有機EL装置の断面図である。 他の構造のバンクを説明するバンクの断面図である。 バンクの変形例を説明するバンクの断面図である。 バンクの変形例を説明するバンクの断面図である。 本実施形態の有機EL装置を備えた電子機器の一例を示す図である。 従来の有機EL装置の断面図である。
符号の説明
21A、21B、21C…有機EL装置、22…発光素子基板、23…素子基板、26…バンク、27…発光領域、29…発光層、30…陰極、30a…陰極材料、31…バンク壁、31a…下層バンク壁部、31b…上層バンク壁部、32…開口部、32a…下層開口部、32b…上層開口部、42…駆動素子

Claims (12)

  1. バンクによって区画された発光領域に有機ELからなる発光層を有し、上方から陰極材料を製膜することにより前記発光層の上面に陰極が形成されてなる有機EL装置であって、
    前記バンクは、互いに対向するバンク壁から構成され、該バンク壁同士の間からなる開口部は、上方側に対して下方側が広くされていることを特徴とする有機EL装置。
  2. 前記バンク壁は、下層バンク壁部及び上層バンク壁部を有し、前記上層バンク壁部における開口部に対して前記下層バンク壁部における開口部が広くされていることを特徴とする請求項1に記載の有機EL装置。
  3. 前記バンク壁は、その対向面が互いに逆方向へ傾斜するテーパ形状とされて前記開口部が上方側から下方側へ向かって次第に広げられていることを特徴とする請求項1に記載の有機EL装置。
  4. 前記開口部の最小幅寸法が、前記陰極材料の膜厚の2倍以上とされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の有機EL装置。
  5. 前記陰極材料が、前記発光層の上面から前記バンクの上面に亘って付着され、前記バンクの上面に付着した前記陰極材料に駆動素子が接続されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の有機EL装置。
  6. 前記発光層上の陰極に接続される駆動素子を備えた素子基板が前記バンクの上部に接合されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の有機EL装置。
  7. バンクによって区画された発光領域に、有機ELからなる発光層を有し、前記発光層の上面に陰極が形成されてなる有機EL装置の製造方法であって、
    前記バンクに、上方側に対して下方側が広くされた開口部を形成して互いに対向するバンク壁を形成する工程と、
    上方から陰極材料を蒸着することにより、前記発光層の上面に陰極を製膜する工程とを含むことを特徴とする有機EL装置の製造方法。
  8. 前記バンクの下層部分及び上層部分を形成し、前記下層部分に下層開口部を形成するとともに前記上層部分に前記下層開口部よりも狭い上層開口部を形成することにより、下層バンク壁部及び上層バンク壁部を有する前記バンク壁を形成することを特徴とする請求項7に記載の有機EL装置の製造方法。
  9. 前記開口部を、上方側から下方側へ向かって次第に広がる形状に形成し、互いの対向面が逆方向へ傾斜するテーパ形状とされた前記バンク壁を形成することを特徴とする請求項7に記載の有機EL装置の製造方法。
  10. 前記陰極材料を、前記発光層の上面から前記バンクの上面に亘って付着させ、前記バンクの上面に付着させた前記陰極材料に駆動素子を接続することを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の有機EL装置の製造方法。
  11. 前記陰極材料を斜め上方から蒸着させる斜め蒸着を行うことにより、前記陰極材料を前記発光層の上面から前記バンクの上面に亘って付着させることを特徴とする請求項10に記載の有機EL装置の製造方法。
  12. 前記斜め蒸着とともに、前記陰極材料を垂直に蒸着させる垂直蒸着を行うことを特徴とする請求項11に記載の有機EL装置の製造方法。
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