JP2005166226A - 記録媒体再生装置、及び記録媒体再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体の再生時における再生信号の周波数振幅特性や位相特性ずれに対する適応処理を改善し、デコード時の誤りを最小限に抑えて、安定した自動等化処理を実現し、収束過程における映像や音声の乱れを軽減する。
【解決手段】 IIR型オールパスフィルタ14は、信号の位相を補正し、FIR型トランスバーサルフィルタ15は、再生信号の振幅及び位相の周波数特性を補償する。誤差検出器10は、最小平均二乗法に従って入力信号の振幅と目標値との誤差を計算する。適応制御器11は、最小傾斜アルゴリズムに従い、FIR型トランスバーサルフィルタ15のフィルタ係数を制御する。エラーカウント器12は、単位時間当たりのエラー数(エラー率)を積算する。コントローラ13は、前記エラーレートが最小になるように、IIR型オールパスフィルタ14のフィルタの係数値を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は記録媒体再生装置、及び記録媒体再生方法に係り、特に、再生信号の等化特性の制御を行う記録媒体再生装置、及び記録媒体再生方法に関する。
従来、再生信号の等化特性の制御を行う記録媒体再生装置としては、画像信号をデジタル化し、磁気テープを記録媒体として記録再生するデジタルVTRが周知である。なお、この再生時の等化制御に使用できるフィルタとして、FIR(Finite Impulse Response ;有限インパルス応答)型フィルタが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、最小傾斜アルゴリズムに従い、かつ信号の最小平均二乗誤差を基に、この特許文献1で開示されたFIR型フィルタの係数を制御する方法も提案されている。
さらに、エラーレート値の計算方法も開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、前記エラーレート値を基にフィルタの係数を制御する方式が開示されている。
図7は、従来の記録媒体再生装置の1構成例を示すブロック構成図である。
同図に示す従来の記録媒体再生装置は、デジタルVTR(ビデオテープレコーダ)に使用され、記録媒体であるテープ1から信号を再生するヘッド2と、ヘッド2の出力信号を増幅する再生アンプ3と、再生アンプ3のアナログ出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器4と、A/D変換器4の出力信号を入力しパーシャルレスポンス符号等化を行う等化器を備え、その等化器の出力信号を1クロック前のデータと加算する1+D処理器5と、1+D処理器5の出力信号を入力して再生信号の振幅及び位相の周波数特性を補償する等化器であるFIR型トランスバーサルフィルタ(第2の可変フィルタ)15と、FIR型トランスバーサルフィルタ15からアナログ量の状態で再生された信号をデジタルの2値情報の信号に変換するビタビ復号回路7を備える。
また、本実施形態の記録媒体再生装置は、ビタビ復号回路7の出力信号に含まれる同期符号を検出して同期信号として出力するシンクID検出器(復号検出手段)8と、シンクID検出器8の出力信号を入力する符号誤りの訂正を含む再生信号を復号するECC復号回路(復号検出手段)9と、前記等化器15の出力信号の振幅と目標値との誤差を後述の適応制御器11に出力する誤差検出器10と、上記FIR型トランスバーサルフィルタ15を制御して適応等化を行う適応制御器(第2の適応制御手段)11とを備えて構成されている。
以下、図7に示す従来の記録媒体再生装置の動作について説明する。
同図に示す従来の記録媒体再生装置は、最小傾斜アルゴリズムに従って、信号の最小平均二乗誤差を基にFIR型トランスバーサルフィルタ(等化器)15のフィルタ係数を制御する。
より具体的には、図7において、ヘッド2によりテープ1から再生された信号(再生信号)は、再生アンプ3に入力されて増幅され、A/D変換器4に出力される。A/D変換器4により量子化及び標準化された信号は、前段に等化器(図示は省略)を備えた1+D処理器5に出力される。
1+D処理器5に含まれる前記前段の等化器は、再生信号の振幅及び位相の周波数特性を補償する。その後、1+D処理器5では、クラス4パーシャルレスポンス符号の復号処理の手順として1クロック前のデータとの加算を行い、その結果をFIR型トランスバーサルフィルタ(等化器)15に出力する。
FIR型トランスバーサルフィルタ15は、後述する適応制御器11の制御の下に、再生信号の振幅及び位相の周波数特性を補償してビタビ復号回路7に出力する。
ビタビ復号回路7は、アナログ量の状態で再生された信号をデジタルの2値情報の信号に変換し、シンクID検出器8に出力する。
シンクID検出器8は、復号化されたデジタルデータに含まれる同期符号を検出して後段の処理で使用する同期位置を抽出し、この抽出した同期位置(同期信号)を、信号の主成分であるデジタルデータと共に、ECC(誤り訂正)復号回路9に出力する。
ECC復号回路9は、符号誤りの訂正が施された再生信号に対しては、後段に備えたデコード回路部(図示は省略)において、データの並べ換えやデータ量の伸長,補間等の所定の再生処理を施して元の形態の信号に変換した後、本記録媒体再生装置の外部回路(但し、本デジタルVTRに含まれる回路)である後段のデコード回路へ出力している。
誤差検出器10は、最小平均二乗法(以下、「LMS法」と呼称することもある)に従い、入力信号の振幅値と目標値との誤差信号Elmsを計算し、その結果を、適応制御器11に出力する。
適応制御器11は、最小傾斜アルゴリズムに従い、FIR型トランスバーサルフィルタ15を制御して適応等化(即ち、復号に適した補正)を行う。
一般に、製造メーカの異なる種々の磁気テープ、若しくは記録特性の異なる種々の記録装置で記録された磁気テープは、その再生信号の周波数特性が、標準品の磁気テープとは異なっている。よって、これら非標準品の磁気テープに記録された信号を再生すると、標準品の磁気テープよりも周波数特性の等化誤差が大きくなり、再生信号中にエラーデータが多く発生するため、適応制御器11の適応等化制御により復号に適した補正が必要となる。
図6は、従来の記録媒体再生装置においてFIR型トランスバーサルフィルタ15の構成例を示すブロック構成図である。
同図に示すように、FIR型トランスバーサルフィルタ15は、入力信号Xが、タップ数に応じた遅延素子、例えば5個の遅延素子20a〜20eの直列回路に送られている。
入力信号X及び遅延素子20a〜20eにそれぞれ対応する出力信号X−a、X−b、X−c、X−d、X−eは、それぞれ係数乗算器21a〜21eに送られ、それぞれフィルタ係数(フィルタタップ係数)Ka〜Keと乗算された後、加算器22で加算され等化信号X−outとして出力される。
前述の図7の説明のとおり、誤差検出器(第2の誤差検出手段)10は、LMS法に従って入力信号の振幅と目標値との誤差としてエラー信号Esyncを算出し、その結果を適応制御器11に出力している。また、適応制御器11は、最小傾斜アルゴリズムに従って前記FIR型トランスバーサルフィルタのフィルタ係数Ka〜Keを制御し適応等化を行う。
ここで、上記フィルタ係数(フィルタタップ係数)の初期値が、磁気記録電磁変換特性の逆特性に近い形になるような値に設定されていれば、何度かの繰り返し計算の後、最適のタップ係数値に収束する。
図7は、従来の記録媒体再生装置の他の構成例を示すブロック構成図である。
同図に示す記録媒体再生装置おけるIIR型オールパスフィルタ(第1の可変フィルタ)14、コントローラ(第1の適応制御手段)13、及びエラーカウント器(第1の誤差検出手段)12を除く構成要素については、図7に示す記録媒体再生装置の構成要素と同じであるので、IIR型オールパスフィルタ(等化器)14、コントローラ13、及びエラーカウント器12を除く構成要素については、動作の説明を省略する。
以下、図7に示す従来の記録媒体再生装置の動作についての説明を、コントローラ13、及びエラーカウント器12を主体にして説明する。
同図に示す従来の記録媒体再生装置は、エラーレート値を基にIIR型オールパスフィルタ14のフィルタ係数を制御する。
IIR型オールパスフィルタ14は、後述するコントローラ13の制御の下に、再生信号の振幅及び位相の周波数特性を補償してビタビ復号回路7に出力する。
エラーカウント器12は、シンクID検出器8のエラー信号Esyncと、ECC復号回路9のエラー信号Eeccとを入力して単位時間当たりのエラー数(エラー率)を積算し、誤差信号Eaをコントローラ13に出力する。
コントローラ13は、前記エラーレートが最小になるように、IIR型オールパスフィルタ14が備えるフィルタ係数値を制御する。この制御には、山登りアルゴリズムが使用されている。
特開平5−40907号公報 特開平8−106732号公報
しかしながら、上記背景技術で述べた従来の記録媒体再生装置にあっては、例えば、図7に示す記録媒体再生装置の場合、最小平均二乗法と最小傾斜アルゴリズムとの組み合わせによる制御を行っているので、高速に適応等化できるという特徴を有してはいるが、安定的に適応制御を行うという条件の下で採用可能なフィルタは、FIR型フィルタに限られており、その場合の補正量は、このFIR型のトランサーバルフィルタの可変量で制約されるため、十分な補正ができない場合が生じるという問題点があった。
特に、前記FIR型フィルタでは周波数・位相特性の補正が不十分な場合があり、このように補正が不十分であると、後段の回路において復号処理が正常に行えず、映像や音声が乱れるという問題点があった。
また、磁気ヘッドや磁気テープのばらつきが大きい場合、ヘッド目詰まり状態にて記録された状態の悪い磁気テープ再生、あるいは量子化誤差や外乱の影響が大きい場合では、周波数・振幅特性の補正においても不十分な場合があり、映像や音声の乱れない高画質再生というニーズも大きい。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、記録媒体の再生時における再生信号の周波数振幅特性や位相特性ずれに対する適応処理を改善し、デコード時の誤りを最小限に抑えて、安定した自動等化処理を実現することにより、収束過程における映像や音声の乱れを軽減することができる記録媒体再生装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る記録媒体再生装置は、以下の特徴点を備えている。
本発明に係る記録媒体再生装置は、記録媒体に記録されている情報を再生してアナログ信号を取り出し、該アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段によってデジタル信号に変換し、該デジタル信号を適応等化処理する記録媒体再生装置であって、
前記A/D変換手段より出力された信号を等化するIIR構成からなる第1の可変フィルタと、前記第1の可変フィルタにより適応等化された信号を復号処理及び復号誤り検出を行う復号検出手段と、前記復号検出手段による誤差値を算出する第1の誤差検出手段と、前記第1の誤差検出手段により検出した誤り検出値が最小になるように前記第1の可変フィルタの係数を制御する第1の適応制御手段と、前記第1の可変フィルタより出力された信号を入力し、該信号を等化するFIR構成からなる第2の可変フィルタと、前記第2の可変フィルタによる出力信号の出力値と目標値との誤差値を算出する第2の誤差検出手段と、前記第2の誤差検出手段により検出した誤り検出値が最小になるように前記第2の可変フィルタの係数を制御する第2の適応制御手段と、を備え、前記第1の可変フィルタと前記第2の可変フィルタを合わせて制御し、再生した前記信号の振幅および位相特性の補正量を増大させて安定した適応等化処理を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る記録媒体再生装置は、前記適応等化処理開始時において、始めに、前記第1の可変フィルタが動作し、前記第1の可変フィルタのフィルタ係数を算出し、安定に制御動作した後に、第2の可変フィルタが動作開始して、前記第2の可変フィルタのフィルタ係数を算出し、前記第1及び第2の可変フィルタを組み合わせて、全体的に安定した適応等化処理を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る記録媒体再生方法は、記録媒体に記録されている情報を再生してアナログ信号を取り出し、該アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段によってデジタル信号に変換し、該デジタル信号を適応等化処理する記録媒体再生方法であって、前記記録媒体から再生された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換するステップと、前記デジタル信号をIIR構成からなる第1の可変フィルタのフィルタ係数を変化させて、適応等化処理を行う第1の等化処理するステップと、前記第1の等化処理した信号をFIR構成からなる第2の可変フィルタのフィルタ係数を変化させて適応等化処理を行う第2の等化処理するステップと、を備えたことを特徴とする。
さらに、本発明に係る記録媒体再生方法は、前記第2の等化処理のステップは、入力信号の振幅及び位相と目標値との誤差信号を最小平均二乗アルゴリズムによって算出し、第2の可変フィルタのフィルタ係数を最小傾斜アルゴリズムによって算出するステップであり、前記第1の等化処理のステップは、山登りアルゴリズムによって、第1の可変フィルタのフィルタ係数を算出するステップであることを特徴とする。
記録媒体に記録されている情報を再生してアナログ信号を取り出し、該アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段によってデジタル信号に変換し、該デジタル信号を適応等化処理する記録媒体再生装置であって、前記A/D変換手段より出力された信号を等化するIIR構成からなる第1の可変フィルタと、前記第1の可変フィルタから出力された信号を調整する可変ハイパスフィルタと、前記可変ハイパスフィルタから出力された信号を調整する可変バンドパスフィルタと、前記第1の可変バンドパスフィルタより出力された信号を入力し、該信号を等化するFIR構成からなる第2の可変フィルタと、前記第1の可変フィルタにより適応等化された信号を復号処理及び復号誤り検出を行う復号検出手段と、前記復号検出手段による誤差値を算出する第1の誤差検出手段と、前記第1の誤差検出手段により検出した誤り検出値が最小になるように前記第1の可変フィルタのフィルタ係数を制御する第1の適応制御手段と、前記第2の可変フィルタによる出力信号の出力値と目標値との誤差値を算出する第2の誤差検出手段と、前記第2の誤差検出手段により検出した誤り検出値が最小になるように前記第2の可変フィルタのフィルタ係数を制御する第2の適応制御手段と、前記第2の可変フィルタの補正特性から再生した前記信号の振幅および位相特性の補正量を検出する補正検出器と、前記補正量検出器から検出される補正量を用い、前記第1の可変フィルタ、前記可変ハイパスフィルタ、前記可変バンドパスフィルタ及び前記第2の可変フィルタのそれぞれの位相特性及び振幅特性の補正量を演算する補正量演算器と、を備え、前記補正量演算器による前記補正量にしたがって前記第2の可変フィルタの補正量を適正な範囲に保持しながら、前記第1の可変フィルタと前記第2の可変フィルタを合わせて制御し、安定した適応等化処理を行うことを特徴とする記録媒体再生装置である。
前記適応等化処理開始時において、始めに、前記第1の可変フィルタが動作し、前記第1の可変フィルタのフィルタ係数を算出し、安定に制御動作した後に、第2の可変フィルタが動作開始して、前記第2の可変フィルタのフィルタ係数を算出し、前記第1及び第2の可変フィルタを組み合わせて制御し、前記適応等化処理開始後において、前記第1の可変フィルタ及び第2の可変フィルタの制御動作中に、前記補正量演算器による前記補正量の演算を行い演算終了後、前記制御動作を停止し、各可変フィルタ係数の前記補正量を更新し、再度前記制御動作を再開して、前記制御動作と前記補正量の演算を繰り返しながら、全体的に安定した適応等化処理を行うことを特徴とする。
以上説明したように、本発明の記録媒体再生装置及び記録媒体再生方法によれば、IIR構成のオールパスフィルタの係数値をエラーレート(前記単位時間当たりのエラー数)を基にして制御すると共に、FIR構成のトランスバーサルフィルタを最小平均二乗法と最小傾斜アルゴリズムに従って制御することにより、十分な適応性能を、高速かつ安定して得ることが可能であり、テープ等の記録媒体を再生するに際し、その再生開始時点または再生中に、再生信号の周波数振幅特性や位相特性が大きくずれるようなことがあっても、デコード時の誤りを最小限に抑えることができるので、円滑な再生が可能になる効果がある。
本発明の記録媒体再生装置によれば、相対的にFIR型トランスバーサルフィルタの追従範囲を向上することができ、余裕のある安定した再生が可能である。更に、磁気ヘッドや磁気ヘッドや磁気テープのばらつきが大きい場合、ヘッド目詰まり状態にて記録された状態の悪い磁気テープ再生、あるいは量子化誤差や外乱の影響が大きい場合においても、高精度で等化制御を行うことができ、映像や音声の乱れのない高画質再生を提供することが可能である。
以下、本発明に係る記録媒体再生装置の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、この実施形態の説明では、本発明に係る記録媒体再生装置について詳述するが、本発明に係る記録媒体再生方法については、本発明に係る記録媒体再生装置が採用している処理方法であることから、当該記録媒体再生方法に関する説明は以下の説明に含まれる。
<第1の実施形態>
図1は、本発明に係る記録媒体再生装置の第1の実施形態を示すブロック構成図である。同図において、図7,9(従来例)と重複する部分には同一の符号を附す。
同図において、本実施形態に係る記録媒体再生装置は、記録媒体であるテープ1から信号を再生するヘッド2と、ヘッド2の出力信号を増幅する再生アンプ3と、再生アンプ3のアナログ出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器4と、A/D変換器4の出力信号を入力しパーシャルレスポンス符号等化を行う等化器を備え、その等化器の出力信号を1クロック前のデータと加算する1+D処理器5と、1+D処理器5の出力信号を入力して、その位相を補正する第1の可変フィルタ(以下、IIR(Infinite Impulse Response;無限インパルス応答)型オールパスフィルタという)14と、IIR型オールパスフィルタ14の出力信号を入力して再生信号の振幅及び位相の周波数特性を補償する第2の可変フィルタ(以下、FIR型トランスバーサルフィルタという)15と、FIR型トランスバーサルフィルタ15からアナログ量の状態で再生された信号をデジタルの2値情報の信号に変換するビタビ復号回路7を備える。
また、本実施形態に係る記録媒体再生装置は、ビタビ復号回路7の出力信号に含まれる同期符号を検出して同期信号として出力するシンクID検出器8と、シンクID検出器8の出力信号を入力する符号誤りの訂正を含む再生信号を復号するECC復号回路9と、前記FIR型トランスバーサルフィルタ15の出力信号の振幅と目標値との誤差を後述の適応制御器11に出力する誤差検出器10と、FIR型トランスバーサルフィルタ15を制御して適応特化を行う適応制御器11と、単位時間当たりのエラー数(エラー率)を積算するエラーカウント器12と、エラーレートが最小になるようにIIR型オールパスフィルタ14を制御するコントローラ13とを備えて構成されている。
以下、本実施形態に係る記録媒体再生装置の動作について説明する。
図1に示す本実施形態に係る記録媒体再生装置は、最小傾斜アルゴリズムに従って、信号の最小平均二乗誤差を基にFIR型トランスバーサルフィルタ15のフィルタ係数を制御すると共に、エラーレート値を基にIIR型オールパスフィルタ14のフィルタ係数を制御する。このように構成することで、位相、及び振幅において十分な可変量を確保している。
より具体的には、図1において、ヘッド2によりテープ1から再生された信号(再生信号)は、再生アンプ3に入力されて増幅され、A/D変換器4に出力される。A/D変換器4により量子化及び標準化された信号は、前段に等化器(図示は省略)を備えた1+D処理器5に出力される。
1+D処理器5に含まれる前記前段の等化器は、再生信号の振幅及び位相の周波数特性を補償する。その後、1+D処理器5では、クラス4パーシャルレスポンス符号の復号処理の手順として1クロック前のデータとの加算を行い、その結果をIIR型オールパスフィルタ14に出力する。
IIR型オールパスフィルタ14は、1+D処理器5の出力信号を入力して、その位相を補正する(このIIR型オールパスフィルタ14は、信号の位相を補正し、信号振幅には影響を与えない特徴がある)。
FIR型トランスバーサルフィルタ15は、IIR型オールパスフィルタ14の出力を入力して、後述する適応制御器11の制御の下に、再生信号の振幅及び位相の周波数特性を補償してビタビ復号回路7に出力する。
ビタビ復号回路7は、アナログ量の状態で再生された信号をデジタルの2値情報の信号に変換し、シンクID検出器8に出力する。
シンクID検出器8は、復号化されたデジタルデータに含まれる同期符号を検出して後段の処理で使用する同期位置を抽出し、この抽出した同期位置(同期信号)を、信号の主成分であるデジタルデータと共に、ECC(誤り訂正)復号回路9に出力する。
ECC復号回路9は、符号誤りの訂正が施された再生信号に対しては、後段に備えたデコード回路部(図示は省略)において、データの並べ換えやデータ量の伸長,補間等の所定の再生処理を施して元の形態の信号に変換した後、本記録媒体再生装置の外部回路(但し、デジタルVTRに含まれる回路)である後段のデコード回路へ出力している。
誤差検出器10は、最小平均二乗法(以下、「LMS法」と呼称する)に従い、入力信号の振幅値と目標値との誤差として誤差信号Elmsを計算し、その結果を適応制御器11に出力する。
適応制御器11は、最小傾斜アルゴリズムに従い、FIR型トランスバーサルフィルタ15のフィルタ係数を制御して適応等化(即ち、復号に適した補正)を行う。
エラーカウント器12は、シンクID検出器8のエラー信号Esyncと、ECC復号回路9のエラー信号Eeccとを入力し、単位時間当たりのエラー数(エラー率)を積算し、誤差信号Eaをコントローラ13に出力する。
コントローラ13は、前記エラーレートが最小になるように、IIR型オールパスフィルタ14の係数値を制御する。この制御には、山登りアルゴリズムを使用するものとする。
図2は、本実施形態に係る記録媒体再生装置においてIIR型オールパスフィルタ14の構成例を示すブロック図である。
同図において、IIR型オールパスフィルタ14の構成は1次であり、入力信号X1は、加算器33にてフィードバック信号X3と加算され信号X2となり、信号X2は、遅延素子30及び乗算器32に送られる。乗算器32では、信号X2とフィルタ係数(フィルタタップ係数)Kpとが乗算されて信号X4となる。遅延素子30の出力X5と前記信号X4とが加算器34で加算されて等化信号X−outとして出力される。また、乗算器32の出力X4は、遅延素子31を介して前記フィードバック信号X3として出力される。
このIIR型オールパスフィルタ14の特徴として、周波数・振幅特性には影響を与えず(即ち、振幅特性を変化させず)に、周波数・位相成分のみを可変にすることが可能であり、また前述のFIR構成のフィルタよりも大きな位相可変を小さな回路規模で実現できる。
一方、前述のFIR構成のフィルタは、主として周波数・振幅特性を可変にすることが可能であることから、前記2つのフィルタを組み合わせることで、位相、及び振幅において十分な可変量を確保することができる。
また、制御方式の面では、最小傾斜アルゴリズムによる制御とLMSによる制御との併用は、比較周期としてデータのサンプルクロックで動かすことが可能であるので、非常に高速で適応収束することができる。例えば、DVCの場合、サンプルクロックは41.85〔MHz〕であり、数〔mSEC〕の期間が有れば十分安定的に収束可能である。
一方、山登り制御アルゴリズムにおける比較単位時間は、エラーの検出方式が再生信号のフォーマットに依存する。例えば、DVCの場合、信号パターンの最小周期は3.3〔mSEC〕の繰り返しになるトラック単位となる。
さらに、制御を安定させるためにエラーを平均化した後に比較する手法を採用しているので、実用的にはフレーム単位(NTSC:33〔mSEC〕,PAL:25〔mSEC〕)程度となる。
このように前記の2つの制御方式では、比較制御時間が大きく異なることから、前記の両制御方式を併用しても干渉の発生が生じる可能性は少なく、よって、本実施形態に係る記録媒体再生装置では、前記の両制御方式を互いに独立して機能せしめることが可能である。
図3は、本実施形態に係る記録媒体再生装置の動作タイミングを例示したシーケンスチャートである。
同図に示すシーケンスチャートは、テープ1の再生時点からの動作タイミングを示し、各符合は各タイミングを示す。
同図において、タイミング40は、フィルタ係数の設定時点を示す。ここでIIR型オールパスフィルタ14のフィルタ係数Kpは、FIR型トランスバーサルフィルタ15のフィルタ係数Ka〜Keと共に工場出荷時の初期値であり、通常、この初期値としては、製品生産前の事前の評価における製品のメジアンを一般的な最適係数として採用する。
次に、初期化(工場出荷時の初期値の設定)が終了した後、タイミング41で再生を開始する。
次に、タイミング42で再生サーボの安定を確認し、IIR型オールパスフィルタ14の制御を開始する。サーボの安定を待つ理由は、もしも再生信号が安定しない状態で適応等化を行うならば、誤った方向に収束制御を行う恐れがあるためである。
次に、IIR型オールパスフィルタ14の制御が作動し、IIR型オールパスフィルタ14として適切なフィルタ係数Kpが得られた時点であるタイミング43で、FIR型トランスバーサルフィルタ15の制御を開始する。
前述のシーケンスチャートで示す動作タイミングを必要とする理由は、IIR型オールパスフィルタ14のフィルタ係数Kpの設定と、FIR型トランスバーサルフィルタ15の適応等化で得られるエラー率とには、後述する図4に示すような関係が存在するためである。
図4は、本実施形態に係る記録媒体再生装置のIIR型トランスバーサルフィルタ15の係数Kpとエラー率との関係を示すグラフである。
同図において、横軸はIIR型トランスバーサルフィルタ15の係数Kpの取り得る値、縦軸はエラー率を表す。また、符合Kp2は、最適のフィルタ特性を示すIIR型トランスバーサルフィルタ15の係数Kpの値を示す。
図4に示す特性曲線51は、FIR型トランスバーサルフィルタ15に対して適応等化制御を行った場合の特性曲線を示し、特性曲線52は、FIR型トランスバーサルフィルタ15のフィルタ係数を工場出荷初期に固定した場合の特性曲線を示す。
特性曲線51から推測できるように、LMS誤差検出器と最小傾斜アルゴリズムによる制御は、初期のフィルタ特性が最適特性Kp2に近ければ、高速に安定して収束可能であるが、大きく外れた点からスタートした場合はフィルタ係数が発散し、収束できない。この特性は、特に、FIR型トランスバーサルフィルタ15では位相の補正能力が小さいため、位相において初期誤差が大きい場合に問題になる。
例えば、IIR型オールパスフィルタ14のフィルタ係数の初期値がKp1であるのに対して再生テープの最適位相特性がKp2であった場合、FIR型トランスバーサルフィルタ15のフィルタ係数は発散し、その結果、IIR型オールパスフィルタ14のフィルタ係数を求める際の基準となるエラー率がIIR型オールパスフィルタ14のフィルタ係数の変化に対して感度が得られなくなるので、FIR型フィルタのフィルタ係数と、IIR型オールパスフィルタ14のフィルタ係数とは、共に収束できなくなる。
この状態を回避するためには、動作タイミングのシーケンスを、再生の初期では、FIR型トランスバーサルフィルタ15のフィルタ係数を固定値とし、また、IIR型オールパスフィルタ14のフィルタ係数のみを制御対象とし、位相の適応等化を行って最適位相特性Kp2を導き出し、その後にFIR型トランスバーサルフィルタ15の制御を開始するシーケンスとする。
<第2の実施形態>
図5は、本発明に係る記録媒体再生装置の第2の実施形態を示すブロック構成図である。
本発明の第2の実施形態に係る記録媒体再生装置は、上述した第1の実施形態を示すブロック図(図1)にさらに、以下の構成要素を付加して構成されている。
IIR型オールパスフィルタ14の出力信号を入力して再生信号の振幅を調整する可変ハイパスフィルタ16と、可変ハイパスフィルタ16の出力信号を入力して、再生信号の振幅を更に調整する可変バンドパスフィルタ17とをIIR型オールパスフィルタ14とFIR型トランスバーサルフィルタ15との間に備えている。
更に、振幅及び位相の周波数特性を補償するFIR型トランスバーサルフィルタ15の補正特性量を検出する補正検出器19と、補正検出器19により検出された補正特性量とIIR型オールパスフィルタ14、可変ハイパスフィルタ16、可変バンドパスフィルタ17及びFIR型トランスバーサルフィルタ15の補正量を演算する補正量演算器20と、補正量演算器20から出力される補正量が算出したことを判定した後、IIR型オールパスフィルタ14、可変ハイパスフィルタ16、可変バンドパスフィルタ17及びFIR型トランスバーサルフィルタ15のそれぞれのフィルタ係数更新を制御するフィルタ制御器18と、フィルタ制御器18により制御されるスイッチ21及びスイッチ22と、を備えて構成されている。
以下に、上記構成からなる記録媒体再生装置の動作について説明する。
上述した付加構成部分以外の構成部分についての動作は、第1の実施形態における動作と同様であるので省略し、補正検出器19、補正量演算器20、フィルタ制御器18、スイッチ21及びスイッチ22の動作について詳細に説明する。
まず、記録媒体再生装置の再生動作が開始されると、FIR型トランスバーサルフィルタ15は、適応制御器11を経由して、制御される。即ち、スイッチ21は、FIR型トランスバーサルフィルタ15の制御入力が、適応制御器11の出力信号に接続されるように、フィルタ制御器18によって制御される。このスイッチ21の状態を「ON」と定義し、一方、FIR型トランスバーサルフィルタ15の制御入力が、切れるようにした状態を「OFF」と定義する。同様に、IIR型オールパスフィルタ14は、コントローラ13を経由したルートで制御される。即ち、スイッチ22は、IIR型オールパスフィルタ14の制御入力が、コントローラ13の出力信号に接続されるように、フィルタ制御器18によって制御される。このスイッチ22の状態を「ON」と定義し、一方、IIR型オールパスフィルタ14の制御入力が、切れるようにした状態を「OFF」と定義する。
上記に示したように、スイッチ21,22が「ON」状態において、補正検出器19は、FIR型トランスバーサルフィルタ15のフィルタ係数を監視し、その係数値から周波数特性を演算することで、FIR型トランスバーサルフィルタ15がどれだけ補正しているか、その補正量を検出する。
次に、補正量演算器20は、補正検出器19により得られるFIR型トランスバーサルフィルタ15の周波数特性の補正量と、IIR型オールパスフィルタ14、可変ハイパスフィルタ16及び可変バンドパスフィルタ17の周波数特性の補正量を演算し、IIR型オールパスフィルタ14、可変ハイパスフィルタ16、可変バンドパスフィルタ17及びFIR型トランスバーサルフィルタ15のそれぞれのフィルタ係数補正量を演算する。
次に、フィルタ制御器18は、補正量演算器20から補正量が得られた時、スイッチ21及びスイッチ22を「OFF」し、IIR型オールパスフィルタ14、可変ハイパスフィルタ16、可変バンドパスフィルタ17及びFIR型トランスバーサルフィルタ15の各フィルタ係数値を演算されたそれぞれのフィルタ係数補正量に更新する。そして、係数値の更新が終了した時点で、再び、スイッチ21及びスイッチ22を「ON」し、IIR型オールパスフィルタ14をコントローラ13で制御し、FIR型トランスバーサルフィルタ15を適応制御器11で制御する。
その後、フィルタ制御器18は、上記フィルタ係数値の更新と制御動作を交互に繰り返す。
このようにして、FIR型トランスバーサルフィルタ15による周波数特性の補正量をIIR型オールパスフィルタ14、可変ハイパスフィルタ16及び可変バンドパスフィルタ17に配分してフィードバックし、FIR型トランスバーサルフィルタ15をできるだけ余裕のある状態(フラットな特性)に保持するように制御することにより、FIR型トランスバーサルフィルタ15の回路規模により追従範囲が限定され十分な補正ができないという問題を解決することができる。
更に、磁気ヘッドや磁気テープのばらつきが大きい場合、ヘッド目詰まり状態にて記録された状態の悪い磁気テープ再生、あるいは量子化誤差や外乱の影響が大きい場合においても、相対的にFIR型トランスバーサルフィルタ15の追従範囲を広げることで高精度での等化制御を行うことができ、映像や音声の乱れのない高画質再生を提供することが可能である。
次に、本実施形態に係る記録媒体再生装置の動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
図5は、本実施形態に係る記録媒体再生装置の動作を示すフローチャートである。
まず、この記録媒体再生装置が再生動作にあるか否かを判定する(ステップS1)。
再生動作状態でない場合は、制御動作を停止する(ステップS4)。再生動作状態にある場合には、フィルタ制御器18は、スイッチ21とスイッチ22を「ON」にして、IIR型オールパスフィルタ14が、コントローラ13を介して制御され、FIR型トランスバーサルフィルタ15が、適応制御器11を介して制御される(ステップS2)。
次に、補正検出器19により、FIR型トランスバーサルフィルタ15の補正量を検出し、補正量演算器20により、IIR型オールパスフィルタ14、可変ハイパスフィルタ16、可変バンドパスフィルタ17及びFIR型トランスバーサルフィルタ15のそれぞれの補正量を演算する。そしてフィルタ制御器18は、スイッチ21,22を「OFF」して、各可変フィルタのフィルタ係数を更新する(ステップS3)。フィルタの係数を更新が終了したら、ステップS1に処理を戻す。
以上のステップS1からステップS3を繰り返し行うことで、FIR型トランスバーサルフィルタ15の追従範囲を相対的に広げることができるため、補正量の範囲に余裕のある制御が可能となる。
なお、上述した実施形態では、記録媒体をテープとして説明したが、一般に、本発明は、他の一般的な記録媒体の再生に適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る記録媒体再生装置の構成を示すブロック構成図である。 本実施形態に係る記録媒体再生装置においてIIR型オールパスフィルタの構成例を示すブロック構成図である。 本実施形態に係る記録媒体再生装置の動作タイミングを例示したシーケンスチャートである。 本実施形態に係る記録媒体再生装置のIIRフィルタ係数Kpとエラー率との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る記録媒体再生装置の構成を示すブロック構成図である。 本実施形態に係る記録媒体再生装置の動作を示すフローチャートである。 従来の記録媒体再生装置の構成例を示すブロック図である。 従来の記録媒体再生装置においてFIR型トランスバーサルフィルタの構成例を示すブロック図である。 従来の記録媒体再生装置の他の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 テープ
2 ヘッド
3 再生アンプ
4 A/D変換器
5 1+D処理器
7 ビタビ復号回路
8 シンクID検出器
9 ECC復号回路
10 誤差検出器
11 適応制御器
12 エラーカウント器
13 コントローラ
14 IIR型オールパスフィルタ
15 FIR型トランスバーサルフィルタ
16 可変ハイパスフィルタ
17 可変バンドパスフィルタ
18 フィルタ制御器
19 補正検出器
20 補正量演算器
21 スイッチ
22 スイッチ

Claims (6)

  1. 記録媒体に記録されている情報を再生してアナログ信号を取り出し、該アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段によってデジタル信号に変換し、該デジタル信号を適応等化処理する記録媒体再生装置であって、
    前記A/D変換手段より出力された信号を等化するIIR構成からなる第1の可変フィルタと、
    前記第1の可変フィルタにより適応等化された信号を復号処理及び復号誤り検出を行う復号検出手段と、
    前記復号検出手段による誤差値を算出する第1の誤差検出手段と、
    前記第1の誤差検出手段により検出した誤り検出値が最小になるように前記第1の可変フィルタの係数を制御する第1の適応制御手段と、
    前記第1の可変フィルタより出力された信号を入力し、該信号を等化するFIR構成からなる第2の可変フィルタと、
    前記第2の可変フィルタによる出力信号の出力値と目標値との誤差値を算出する第2の誤差検出手段と、
    前記第2の誤差検出手段により検出した誤り検出値が最小になるように前記第2の可変フィルタの係数を制御する第2の適応制御手段と、
    を備え、
    前記第1の可変フィルタと前記第2の可変フィルタを合わせて制御し、再生した前記信号の振幅および位相特性の補正量を増大させて安定した適応等化処理を行うことを特徴とする記録媒体再生装置。
  2. 前記適応等化処理開始時において、始めに、前記第1の可変フィルタが動作し、前記第1の可変フィルタのフィルタ係数を算出し、安定に制御動作した後に、第2の可変フィルタが動作開始して、前記第2の可変フィルタのフィルタ係数を算出し、前記第1及び第2の可変フィルタを組み合わせて、全体的に安定した適応等化処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体再生装置。
  3. 記録媒体に記録されている情報を再生してアナログ信号を取り出し、該アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段によってデジタル信号に変換し、該デジタル信号を適応等化処理する記録媒体再生方法であって、
    前記記録媒体から再生された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換するステップと、
    前記デジタル信号をIIR構成からなる第1の可変フィルタのフィルタ係数を変化させて、適応等化処理を行う第1の等化処理するステップと、
    前記第1の等化処理した信号をFIR構成からなる第2の可変フィルタのフィルタ係数を変化させて適応等化処理を行う第2の等化処理するステップと、
    を備えたことを特徴とする記録媒体再生方法。
  4. 前記第2の等化処理のステップは、入力信号の振幅及び位相と目標値との誤差信号を最小平均二乗アルゴリズムによって算出し、第2の可変フィルタのフィルタ係数を最小傾斜アルゴリズムによって算出するステップであり、前記第1の等化処理のステップは、山登りアルゴリズムによって、第1の可変フィルタのフィルタ係数を算出するステップであることを特徴とする請求項3に記載の記録媒体再生方法。
  5. 記録媒体に記録されている情報を再生してアナログ信号を取り出し、該アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段によってデジタル信号に変換し、該デジタル信号を適応等化処理する記録媒体再生装置であって、
    前記A/D変換手段より出力された信号を等化するIIR構成からなる第1の可変フィルタと、
    前記第1の可変フィルタから出力された信号を調整する可変ハイパスフィルタと、
    前記可変ハイパスフィルタから出力された信号を調整する可変バンドパスフィルタと、
    前記第1の可変バンドパスフィルタより出力された信号を入力し、該信号を等化するFIR構成からなる第2の可変フィルタと、
    前記第1の可変フィルタにより適応等化された信号を復号処理及び復号誤り検出を行う復号検出手段と、
    前記復号検出手段による誤差値を算出する第1の誤差検出手段と、
    前記第1の誤差検出手段により検出した誤り検出値が最小になるように前記第1の可変フィルタのフィルタ係数を制御する第1の適応制御手段と、
    前記第2の可変フィルタによる出力信号の出力値と目標値との誤差値を算出する第2の誤差検出手段と、
    前記第2の誤差検出手段により検出した誤り検出値が最小になるように前記第2の可変フィルタのフィルタ係数を制御する第2の適応制御手段と、
    前記第2の可変フィルタの補正特性から再生した前記信号の振幅および位相特性の補正量を検出する補正検出器と、
    前記補正量検出器から検出される補正量を用い、前記第1の可変フィルタ、前記可変ハイパスフィルタ、前記可変バンドパスフィルタ及び前記第2の可変フィルタのそれぞれの位相特性及び振幅特性の補正量を演算する補正量演算器と、を備え、
    前記補正量演算器による前記補正量にしたがって前記第2の可変フィルタの補正量を適正な範囲に保持しながら、前記第1の可変フィルタと前記第2の可変フィルタを合わせて制御し、安定した適応等化処理を行うことを特徴とする記録媒体再生装置。
  6. 前記適応等化処理開始時において、始めに、前記第1の可変フィルタが動作し、前記第1の可変フィルタのフィルタ係数を算出し、安定に制御動作した後に、第2の可変フィルタが動作開始して、前記第2の可変フィルタのフィルタ係数を算出し、前記第1及び第2の可変フィルタを組み合わせて制御し、前記適応等化処理開始後において、前記第1の可変フィルタ及び第2の可変フィルタの制御動作中に、前記補正量演算器による前記補正量の演算を行い演算終了後、前記制御動作を停止し、各可変フィルタ係数の前記補正量を更新し、再度前記制御動作を再開して、前記制御動作と前記補正量の演算を繰り返しながら、全体的に安定した適応等化処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の記録媒体再生装置。
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