JP2005165449A - カーソル移動支援装置及びカーソル移動支援方法 - Google Patents

カーソル移動支援装置及びカーソル移動支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ユーザがカーソルの移動方向を正確に指示できない場合であっても、所望の画像領域上に速やかにカーソルを移動させることを可能にする装置及び方法を提供する。
【解決手段】 画面上に表示されている複数の画像領域のうち、いずれかへカーソルを移動させるためのカーソル移動支援装置であって、ユーザからカーソル位置の移動方向に関する情報を取得する手段と、前記画面上での現在カーソル位置を表す情報と、前記取得した移動方向に関する情報とに基づいて、前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域の探索方法を決定し、当該決定された探索方法で前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する探索手段と、前記探索手段により次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合に、前記探索手段に、探索方法を補正させる補正手段と、を含むことを特徴とするカーソル移動支援装置とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、携帯電話機などにおける画面上のカーソル移動を支援する装置及び方法に関する。
携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)等の携帯端末装置に於いては、アドレスの登録やメールの送受信等の各種処理が行われる。これら携帯端末装置は一般に液晶ディスプレイなどの表示部を備えており、この表示部には処理に応じたユーザインタフェース画面が表示される。近年一般的なユーザインタフェース画面としては、ボタン画像やテキストエリア画像等の画像領域が複数表示され、ユーザは携帯端末装置が備える操作ボタンや、ポインティングデバイスを操作して、上記複数の画像領域のうちいずれかの画像領域上へカーソルを移動させて画像領域を選択し(フォーカスを合わせ)、当該選択された画像領域に対して文字列を入力したり、クリック操作をしたりといった指示操作を行っている。
従来、こうしたユーザインタフェース画面上でカーソルを移動する際には、ユーザによって行われるポインティングデバイスを用いた操作に基づき、当該操作内容に忠実にカーソルを移動していた。
また、特開平8−234898号公報には、カーソルを動かすことによって動作のための表示されたオプションを指定し、ボタンを押すことによって動作を開始することのできるジョイスティックまたはトラックボールが記載されている。
特開平8−234898号公報
したがって、上記従来の携帯端末装置においては、ユーザから指示されるカーソルの移動方向が正確でなく、所望の画像領域の方向とは異なる方向への誤った移動操作がされたときにも、カーソルは当該操作に基づく方向に忠実に移動されてしまうこととなり、操作性が低いという問題点があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ユーザから指示されるカーソルの移動方向が正確でない場合であっても、ユーザの所望の画像領域上への速やかなカーソル移動を支援し、操作性を高めることのできる装置及び方法を提供することをその目的の一つとする。
上記の問題を解決するため、本発明に係るカーソル移動支援装置は、画面上に表示されている複数の画像領域のうち、いずれかへカーソルを移動させるためのカーソル移動支援装置であって、ユーザからカーソル位置の移動方向に関する情報を取得する手段と、前記画面上での現在カーソル位置を表す情報と、前記取得した移動方向に関する情報とに基づいて、前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する条件を決定し、当該決定された探索条件で前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する探索手段と、前記探索手段により次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合に、前記探索手段に、前記探索条件を補正させる補正手段と、を含む。
また、本発明に係るカーソル移動支援装置の他の好適な態様に於いて、複数の互いに異なるカーソル位置の移動方向に関する情報が断続的に取得される場合には、前記探索手段は、前記断続的に取得された移動方向に関する複数の情報のいずれか一つに基づいて決定される探索条件で、前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索し、前記補正手段は、前記探索手段により次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合に、前記探索手段に対し、前記断続的に取得された移動方向に関する複数の情報に関する統計値に基づいて決定される探索条件にて探索させるよう、前記探索条件を補正させてもよい。
また、本発明に係るカーソル移動支援装置のさらに他の好適な態様に於いて、前記探索手段は、前記画像領域をその周辺に所定拡張量だけ拡張した拡張領域を生成し、当該画像領域ごとに定められた拡張領域のうち、前記現在カーソル位置から前記取得した情報によって表される移動方向への線分と、最初に交差した拡張領域に対応する前記画像領域を探索するよう決定される探索条件で、前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索し、前記補正手段は、前記移動方向に関する情報として、複数の互いに異なるカーソル位置の移動方向に関する情報が断続的に取得される場合には、当該複数の情報に基づいて前記所定拡張量を制御してもよい。
また、本発明に係るカーソル移動支援方法は、画面上に表示されている複数の画像領域のうち、いずれかへカーソルを移動させるためのカーソル移動支援方法であって、ユーザからカーソル位置の移動方向に関する情報を取得するステップと、前記画面上での現在カーソル位置を表す情報と、前記取得した移動方向に関する情報とに基づいて、前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域の探索条件を決定し、当該決定された探索条件で前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する探索ステップと、前記探索ステップに於いて次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合に、前記探索条件を補正するステップと、を含む。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るカーソル移動支援装置を実装した携帯端末装置の概略の構成を示すブロック図である。また、図2は、この携帯端末装置の外観を示す説明図である。
携帯端末装置1は、操作部10、記憶部20、制御部30、表示部40を含んで構成される。このうち、制御部30は、記憶部20に格納されているプログラムや処理パラメータに基づいて動作しており、従来のものと同様の各種処理を行うほか、ユーザから操作部10を介してカーソル移動の操作を受け入れたときに、表示部40が表示する画面上の複数の画像領域の中から次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する処理(カーソル移動支援処理)を行う。制御部30が行うこのカーソル移動支援処理の具体的な内容については、後に詳しく説明する。
表示部40は、液晶ディスプレイ等であり、制御部30から受け取る指示に従って、画像領域M(図2参照)やカーソル等、画像や文字列で表現される情報をユーザに提示するユーザインタフェース画面を表示する。
操作部10は、例えば、図2に示すようにスティック12を備えるポインティングデバイスである。ユーザは、このスティック12を傾倒させる方向によってカーソルの移動方向を指示し、また、傾倒させる角度によってカーソルの移動量を指示することになる。制御部30は、こうしたユーザの指示操作によって、画面上のカーソル位置の移動方向などの情報(以下、ユーザ指示情報と呼ぶ)を受け入れることになる。なお、操作部10は、図2に示すようなスティック12を用いたものに限られず、その回転方向や回転量によって移動方向・移動量を取得するボール状の操作部であってもよいし、イメージセンサを用いたものであってもよい。また、タッチパッド等でもよい。この操作部10は、2次元平面上の全ての方向(360度)を指示できるものでなくてもよく、例えば所定の限られた方向のみを指示可能なもの(例えば上下左右の4方向など)でもよい。
記憶部20は、プログラムや処理パラメータ等を格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含む。また、この記憶部20は、制御部30が行う処理に関するデータを格納するワークメモリとしても動作する。具体的にはこの記憶部20は、画面上での現在のカーソル位置を表す現在カーソル位置情報を記憶する。ここで、現在カーソル位置情報は、例えば、画面上に仮想的に設定された座標軸上の値(x、y座標の値など)で表現できる。
本実施の形態では、この記憶部20は、現在画面上に表示されている複数の画像領域に関する画像領域情報を記憶している。ここで、画像領域情報は、例えば、画面上に表示される画像領域の数や配置に関する情報であり、制御部30が提示するユーザインタフェース画面が複数ある場合には、記憶部20には各ユーザインタフェース画面ごとに、それらに表示される画像領域についての画像領域情報を格納している。
ここで、制御部30が行うカーソル移動支援処理について説明する。図3は、制御部30のカーソル移動支援処理の一例を表す機能ブロック図である。この処理には、指示情報取得部32、探索条件決定部34、探索実行部36、補正指示部38が機能的に含まれる。
指示情報取得部32は、操作部10からユーザ指示情報の入力を受けて、このユーザ指示情報を探索条件決定部34と補正指示部38とに出力する。ここでユーザ指示情報には、ユーザから指示されるカーソル位置の移動方向に関するカーソル移動方向情報が少なくとも含まれる。また、ユーザ指示情報には、さらにユーザから指示されるカーソル位置の移動量に関するカーソル移動量情報が含まれてもよい。
カーソル移動方向情報は、画面上でカーソルが移動すべき方向を指示する情報であり、例えば、図2に示す操作部10のスティック12がユーザの操作によって破線のように傾けられた場合に、当該傾けられたスティック12の傾斜方向の線分を、二次元平面H上に射影した場合に、前記仮想的に設定された座標軸xと当該射影の示す角度αに対応して、操作部10がカーソルの移動方向を表す情報として生成する。即ち、カーソル移動方向情報は、例えば、画面上の現在のカーソル位置や所定の位置等を基準とした角度や関数(角度表示関数)等を表す。
カーソル移動量情報は、画面上でカーソルが移動すべき量を指示する情報であり、例えば、図2に示す操作部10の破線のように傾けられたスティック12と二次元平面Hとが成す角度βに対応して、操作部10が画面上のカーソルの移動量を表す情報として生成する。即ち、カーソル移動量情報は、例えば、画面上の現在のカーソル位置や所定の位置等を基準とした距離やカーソルの移動速度等を表す。
探索条件決定部34は、指示情報取得部32からユーザ指示情報を受け取ると、記憶部20から現在カーソル位置情報を読み出して、これらユーザ指示情報と現在カーソル位置情報とに基づいて、画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する条件(探索条件)を決定する。探索条件決定部34は、例えば、画面上の探索を開始する位置(探索開始位置)、探索を行う方向(探索方向)、探索を行う範囲(探索範囲)、探索する対象(探索対象)、探索対象を検出したと判断する条件(検出条件)等を探索条件として決定する。
またこの探索条件決定部34は、補正指示部38から補正指示が入力されると、当該補正指示に従って探索条件を補正(変更)し、当該補正後の探索条件を、新たな探索条件として決定する。
探索実行部36は、探索条件決定部34によって決定された探索条件で、次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する。探索実行部36は、探索条件決定部34によって決定された探索条件で、次にカーソルを移動すべき画像領域を見出した場合(検出した場合)には、当該見出された画像領域の上にカーソルを移動させて、現在カーソル位置情報を更新する。またこの探索実行部36は、探索条件決定部34によって決定された探索条件で、次にカーソルを移動すべき画像領域を見出せなかった場合には、探索条件の補正要求を補正指示部38に対して出力する。
補正指示部38は、探索実行部36から探索条件の補正要求が入力されると、探索条件決定部34に対して探索条件の補正指示を出力する。具体的にこの補正指示部38は、記憶部20から読出される現在カーソル位置情報や画像領域情報などと、指示情報取得部32が出力するユーザ指示情報などとに基づいて、探索条件の補正方法を決定し、当該決定した補正方法で探索条件の補正を行うよう探索条件決定部34に指示してもよい。
この場合、補正指示部38は、探索条件ごとに当該探索条件の補正方法を変更してもよい。例えば探索の方向と幅とで定められる探索条件については、補正指示部38は探索方向に対する幅を拡張すべき旨の補正指示を出力する。また、探索方向と探索距離とで定められる探索条件については、当該探索距離を延長する補正指示を出力する。
また、取得するユーザ指示情報にぶれが生じ、カーソル位置の移動方向に関する情報が時間的に変動して取得される場合(断続的に互いに異なる情報が取得されるなどの場合)には、探索条件決定部34や補正指示部38は、次のようにして探索条件を決定し、または補正してもよい。
具体的に探索条件決定部34は、断続的に取得される複数のユーザ指示情報のいずれか一つを代表情報として、この代表情報に基づいて探索条件を決定してもよいし、断続的に取得される複数のユーザ指示情報に基づく所定統計演算(例えば平均演算)を行って、当該統計演算結果に基づいて探索条件を決定してもよい。
また補正指示部38は、例えば、断続的に取得される複数のユーザ指示情報に関する統計値(指示情報統計値)に基づいて補正指示を生成してもよい。例えば補正指示部38は、指示情報統計値として、断続的に取得される複数のカーソル移動方向情報の平均値を算出し、この方向情報統計値に基づいて補正方法を決定する。
また、補正指示部38は、ユーザ指示情報のぶれを表す指標(例えば、断続的に入力されるユーザ指示情報の偏差値)を情報変動値として算出し、この情報変動値が所定の閾値(変動閾値)を超えたと判断した場合に、ユーザ指示情報に対する所定統計値に基づいて補正方法を決定することとしてもよい。この場合、補正指示部38は、情報変動値に基づいて探索条件の補正方法を変更してもよい。例えば、情報変動値の増加(ぶれの増加)に伴って、補正距離、補正角度、補正拡張量等に対する補正量を増加させたり、情報変動値が変動閾値を超える場合には、超えない場合に比べてより補正量を大きくする等の処理が考えられる。これらの処理を行う場合、補正量、変動閾値、限界条件等は、予め記憶部20に格納しておいてもよいし、過去に行われた探索に関する履歴情報を記憶部20に格納しておき、制御部30が補正指示部38の処理として、この履歴情報を参照して補正量、変動閾値、限界条件などを動的に(処理の度に)決定してもよい。
これらの処理によって、制御部30は、図4に示すような動作を行うことになる。図4は、制御部30が次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する処理の一例を示すフロー図である。制御部30は、ユーザ指示情報が取得されるまで待機しており(S110)、ユーザ指示情報が取得されると(S110においてYesの場合)、探索条件を決定し(S120)、この決定した探索条件で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する探索を行い(S130)、次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されたかどうかを判断する(S140)。ここで次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されれば、探索を終了して当該見出された画像領域上にカーソルを移動する(つまり、現在カーソル位置情報を更新する)処理を行って(S170)、処理を終了する。
また、ステップS140に於いて次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されなければ(Noならば)、予め定められた限界条件を満たすかどうかを判断し(S150)、限界条件が満たされなければ、処理を終了する。また、ステップS150において限界条件を満たす場合には、探索条件の補正を行い(S160)、ステップS120に戻って、補正後の探索条件を決定する処理から繰返す。
ここで、限界条件の例としては、ステップS120にて決定した探索条件に基づくものでもよいし、探索条件の補正回数に関するものでもよいし、探索条件の補正量に基づくものでもよい。なお、図4の例において、ステップS160とステップS150との実行順序は逆順(つまり、探索条件の補正を行ってから、当該補正後の条件が、限界条件を満足するか否かを判断する順序)としてもよい。
次に探索の方法について以下に、いくつかの例を挙げて説明する。なお、以下の例では、記憶部20に格納されている画像領域情報は、図5に示すように、各画像領域を識別するための情報(画像領域識別情報:番号k及び名前(ボタンA等))と、各画像領域の画面上の位置を特定する情報(画像領域位置特定情報)とを関連づけたものであるとして説明する。ここで画像領域位置特定情報は、例えばk番目の画像領域について、それを囲む矩形の左上座標(Xks,Yks)と、右下座標(Xke,Yke)とによって画定できる。
またここでは、探索の具体的方法として、縦断探索法、横断探索法、放射探索法、図形設定探索法、拡張領域探索法及び角度分割探索法の6種類を図6乃至図13を用いて説明する。また、図6乃至図13に於いて同様の内容を示すものについては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、縦断探索法について図6乃至図8を用いて説明する。この例では制御部30の探索条件決定部34は、当初は、現在カーソル位置情報が示す位置を探索開始位置として決定し、カーソル移動方向情報が表す方向を探索方向として決定する。この場合、探索実行部36の処理として制御部30は、当該決定された探索開始位置から当該探索方向に向う直線上で探索開始位置から最も近い画像領域を探索し、当該画像領域が見いだされた場合には、当該見いだされた画像領域を次にカーソルを移動すべき画像領域として決定する。
一方、当該画像領域が見いだされなかった場合には、補正指示部38の処理として制御部30は、探索開始位置を現在カーソル位置から上記探索方向に対して垂直な方向に所定の距離だけ移動させた2点(図6のR1,Q1)を新たな探索開始位置として設定するよう探索条件決定部34に指示する。これにより、制御部30は図6のR1,Q1のそれぞれを順次新たな探索開始位置として決定し、当該探索開始位置を補正後の探索開始位置として、新たに探索を行うことになる。
すなわち、縦断探索法は、指示されたカーソル移動方向に平行な探索線を複数設定し、各探索線のうち、現在のカーソル位置を通るものを初期探索線として、当該初期探索線に近い位置を通る探索線から順次注目探索線として決定し、注目探索線がいずれかの画像領域を通過する場合に、当該画像領域を次のカーソル移動位置として定めるものである。
図6に於いて、P1は現在カーソル位置情報が表す現在カーソル位置(X1,Y1)を、θ1はカーソル移動方向情報が表す画面上の角度を、L1はP1からθ1が表す方向に延びる直線を、矩形の領域Mは画面上の画像領域の一つをそれぞれ示している。また、図7及び図8は、制御部30が縦断探索法を用いて行う探索処理の一例を示すフロー図である。図8に示す処理は、図7に示す処理に続いて行われる。
まず、カーソル移動方向情報を取得した制御部30は、取得したカーソル移動方向情報が表す画面上の角度θ1の大きさを所定の角度情報と比較し(S210)、角度θ1の大きさに応じて、後に探索開始位置の決定に用いる情報(探索開始位置決定情報)(図6の角度θ2及び図7の係数(n1,n2,n3,n4))を決定する(S210からS210d)。
次に、制御部30は、探索の幅Wを所定の探索幅(初期探索幅)W0に決定し(S220)、当該探索幅Wが所定の限界探索幅Wmax以下かどうかを判断する(S310)。そして、制御部30は、WがWmaxより大きければ探索を終了し、WがWmax以下であれば、ステップS210からS210dに於いて決定した探索開始位置決定情報に基づいて、例えば、現在カーソル位置P1からθ1が示す方向に対して垂直な方向に所定の距離としての探索幅Wだけ離れた探索開始位置(例えば、図6に於いてP1からWの整数倍iだけ離れたQ1(Xi,Yi)及びR1(Xi′,Yi′))を決定する(S320)。
次に、制御部30は、ステップS320に於いて決定された探索開始位置から角度θ1が示す探索方向に向かって所定の探索位置移動距離だけ離れた探索位置(図6のQ2及びR2)を決定し(S410及びS510)、この探索位置が所定の限界探索範囲内であるかどうかを判断する。ここで、制御部30は、例えば、限界探索範囲を特定する情報(限界探索範囲特定情報)と探索位置を特定する情報とに基づいて、例えば、限界探索範囲特定情報としてのX座標値(図8のXmin、Xmax)及びY座標値(図8のYmin、Ymax)と、探索位置のX座標値(例えば、図6のxij、xij′)及びY座標値(例えば、図6のyij、yij′)とをそれぞれ比較して(S420、S430、S520、S530)、探索位置が所定の限界探索範囲内であるかどうかを判断する。
そして、制御部30は、探索位置が限界探索範囲外と判断した場合には、探索幅Wをさらに所定の補正幅だけ増加させ(S330)、探索開始位置を補正距離だけ移動させて(S320)、当該補正した探索範囲内で当該補正した探索開始位置から探索方向に向かって次にカーソルを移動すべき画像領域の探索を行う。一方、制御部30は、探索位置が限界探索範囲内と判断した場合には、当該探索位置について、次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されるかどうかを判断する(S440、S540)。
ここで、制御部30は、この判断を探索条件決定部34が決定する検出条件に基づいて行う。この場合、制御部30は、例えば、画面上に表示される複数(例えば、n個)の画像領域のそれぞれについての画像領域位置特定情報(例えば、図5の画像領域の位置を特定する座標値Xks、Xke、Yks、Yke)と、探索位置を特定する情報(例えば、図6の探索位置の座標値xij、yij)とを比較し、探索位置がいずれかの画像領域内に存するかどうかを判断する。この場合、制御部30は、例えば、探索位置が、図5に示すデータテーブルのk番目の画像領域内に存すると判断した場合に、当該k番目の画像領域を、次にカーソルを移動すべき画像領域と判断する。
次に、制御部30は、ステップS440、S540に於いて次にカーソルを移動すべき画像領域を見出した場合には、当該画像領域上にカーソルを移動する処理を行う(S450、S550)。また、制御部30は、ステップS440、S540に於いて次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合には、探索位置を探索方向にさらに探索位置移動距離だけ移動し(S410、S510)、当該補正された探索位置について、次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されるかどうかの判断を行う。
なお、制御部30は、例えば、一組の現在カーソル位置及びカーソル移動方向情報に基づいての最初の探索に於いて、ステップS220で初期探索幅を画面上の1ドット或いは1より大きい所定のドット数で決定してもよいし、ステップS320で現在カーソル位置P1を探索開始位置として決定してもよい。また、補正距離、探索位置移動距離、限界探索幅、限界探索範囲等は予め記憶部20が記憶する所定のものでもよいし、制御部30が探索条件の補正回数や画像領域情報等に基づいて決定してもよい。
なお、java(登録商標)言語におけるmouseEnteredイベントのように、ある画像領域上にカーソルが位置したことを検出し、イベント(通知)を発生してアプリケーション側に通知する機能が利用できる場合には、探索線に沿って擬似的に(つまり移動状態を表示させることなしに)カーソル位置を移動させる処理を行い、mouseEnteredのイベントを受け取った時点で画像領域が見出されたことにしてもよい。この場合、図5に示すようなデータテーブルを予め用意する必要はない。また、この機能を利用して、画面が変更された時点で新たに表示される画面を擬似的に走査しておき、データテーブルを作成し、その後このデータテーブルを用いた探索処理を行うようにしてもよい。
次に、横断探索法について図9を用いて説明する。図9は、制御部30が横断探索法を用いて探索を行う場合の画面上の探索位置及び探索方向の一例を表す説明図である。この例に於いて、制御部30は、現在カーソル位置P1からカーソル移動方向情報が表す方向(矢印L1方向)に対して垂直な方向に、所定の探索幅Wをもつ探索範囲を決定し、現在カーソル位置から当該探索幅Wだけ離れた探索開始位置(図9のQ1)を決定する。そして、制御部30は、この探索範囲内で、探索開始位置からL1方向に対して垂直な方向(図9のQ1からR1に向かう方向)に探索位置を所定の探索位置移動距離だけ移動させながら次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する。そして、制御部30は、次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合には、探索開始位置をカーソル移動方向情報が表す方向に所定の補正距離だけ移動し、当該補正した探索開始位置から上述と同様の探索を行う。そして、制御部30は、この探索範囲内で次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合には、探索幅をさらに所定の補正幅だけ拡張して(図9のWの整数i倍に)、当該補正した探索幅の探索範囲内で上述と同様の探索を行う。
すなわち、この横断探索法では、制御部30は、現在のカーソル位置からカーソル移動方向情報によって示される向きへの直線を初期探索線として、この初期探索線に対して探索幅Wの位置にある2つの境界探索線を設定し、境界探索線の間をジグザグに移動しながら次にカーソルを移動するべき画像領域を探索するものである。そして探索されない場合に、探索幅Wを拡張する補正を行うこととすればよい。
次に、放射探索法について説明する。図10は、制御部30が放射探索法を用いて探索を行う場合の画面上の探索位置及び探索方向の一例を表す説明図である。この例に於いて、制御部30は、現在カーソル位置P1を探索開始位置として決定し、現在カーソル位置P1からカーソル移動方向情報が表す方向(矢印L1方向)を探索方向として決定し、現在カーソル位置P1から探索方向に向かって、探索位置を所定の探索位置移動距離ずつ移動させながら次にカーソルを移動すべき画像領域の探索を行い、この方向に次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合には、探索方向を所定の補正方向量(所定の補正角度)だけ補正し、現在カーソル位置P1から当該補正した探索方向(θ2及びθ3が示す方向)に向かって探索を行う。このように、制御部30は、次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合には、現在カーソル位置P1を始点として、探索方向(例えば、画面上の方向を表す角度)を補正することによって、扇形の探索範囲の中心角を拡張する補正を行う。
つまり、この場合、制御部30は、現在のカーソル位置からカーソル移動方向情報によって示される向きへの直線を初期探索線として、この初期探索線の方向を中央とし、現在のカーソル位置を中心とした扇形の形状の探索領域を設定し、この扇形形状内に次に移動するべき探索領域が見いだされるまで、探索領域の中心角を拡張する補正を行うものである。
次に、図形設定探索法について図11を用いて説明する。この例に於いて、制御部30は、現在カーソル位置P1からカーソル移動方向情報が表す方向(図11のL1方向)に向かって所定の幾何形状(多角形、円、楕円等)及び大きさの探索範囲を決定し、当該探索範囲内で次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合(当該探索範囲と重なり合う画像領域位置特定情報に関連する画像領域が見いだされない場合)には、当該探索範囲の形状或いは大きさを補正し、当該補正された探索範囲内で探索を行う。図11は、制御部30が楕円形の探索範囲を決定する場合の画面上の探索位置及び探索方向の一例を表す説明図である。この場合、制御部30は、現在カーソル位置P1からL1方向に楕円の長軸(所定の長軸距離aだけ離れた位置P2とP1とを結ぶ線分)を決定し、この長軸に直交する方向に短軸(P1とP2とを結ぶ線分の中点からL1方向に対して垂直な方向に所定の短軸距離bだけ離れた2つの位置P4及びP5を結ぶ線分)を決定し、楕円形の探索範囲を決定する。
この場合、制御部30は、まず現在カーソル位置P1からL1方向に向かって、探索位置を所定の探索位置移動距離ずつ移動させながら、次にカーソルを移動すべき画像領域の探索を行い、次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合には、当該方向を所定の補正方向量(所定の補正角度等)だけ補正した探索方向を決定し、現在カーソル位置P1から当該補正した方向に向かって、当該探索範囲内で(図11のP1から楕円上の位置P3及びP4に向かう方向に)探索を行う。そして、制御部30は、この探索範囲内で次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合には、当該探索範囲の形状や大きさを補正して(例えば、楕円の長軸や短軸を補正して)、当該補正した探索範囲内で同様の探索を行う。なお、探索範囲の形状や大きさは図11の例に限られない。
ここまでの説明においては、補正を行う際に、探索範囲を拡張することとしていたが、探索の対象となる画像領域を拡張する補正を行うこととしてもよい。そのような例としての拡張領域探索法について次に説明する。図12は、制御部30が拡張領域探索法を用いて探索を行う場合の画面上の探索位置及び探索方向の一例を表す説明図である。この例に於いて、制御部30は、例えば、矩形の画像領域Mを所定の拡張量だけ拡張した拡張領域N1を探索対象として決定し、現在カーソル位置P1を探索開始位置として決定し、カーソル移動方向情報が示す方向(図12のL1方向)を探索方向として決定する。この場合、制御部30は、現在カーソル位置P1から探索方向に向かって、探索位置を所定の探索位置移動距離ずつ移動させながら、現在カーソル位置P1から探索方向へ延長した線分と最初に交差した拡張領域に対応する画像領域を探索する。そして、制御部30は、この探索方向に画像領域が見出されない場合には、拡張領域N1をさらに所定の拡張量だけ拡張した拡張領域N2を生成し、再び現在カーソル位置P1から探索方向に向かって同様の探索を行う。即ち、図12に示す例に於いては、制御部30は、現在カーソル位置P1から探索方向に延長した線分と最初に交差した拡張領域N2に対応する画像領域Mを、次にカーソルを移動すべき画像領域として検出する。
なお、この場合、制御部30が決定する拡張領域の形状は、画像領域をそのまま所定の倍率で拡張するものに限られず、例えば、画像領域の中心からの半径を決めて円形に設定してもよい。また、例えば、記憶部20は、各画像領域を所定の拡張量(例えば、拡張倍率)だけ拡大した拡張領域について、その位置を特定するための情報(拡張領域位置特定情報)を予め記憶し、制御部30は、この拡張領域位置特定情報に基づいて、探索対象が画像領域の場合と同様に、探索位置が拡張領域内に存するかどうか等を判断しながら探索を行ってもよい。また、制御部30は、現在カーソル位置P1から探索方向に所定の探索幅をもつ探索範囲を決定し、当該探索範囲内で探索を行ってもよく、この場合、制御部30は、例えば、この探索範囲と拡張領域との重なった面積が所定の面積(重複面積)よりも大きい場合に、次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されたと判断するよう検出条件を決定してもよい。
ここで、制御部30は、例えば、画像領域をその周辺に所定の拡張倍率だけ拡大した、画像領域と相似な形状の拡張領域を設定してもよいし、画像領域とは異なる形状の拡張領域を決定してもよい。また、この場合、制御部30は、拡張量として拡張倍率に限らず関数等を用いてもよく、また、拡張量は画面上の複数の画像領域について共通でもよいし、各画像領域ごとに定めてもよい。
次に、より簡便な方法として、角度分割探索法について説明する。図13は、制御部30が角度分割探索法を用いて探索を行う場合の画面上の探索位置及び探索方向の一例を表す説明図である。この例に於いて、記憶部20は、画面上の全範囲を、現在カーソル位置P1から所定の角度が示す方向ごとに分割した分割範囲(例えば、図13のように0から90度、90から180度、180から270度、270から360度の4つの角度範囲)として記憶すると共に、各分割範囲内に於いて現在カーソル位置に最も近い画像領域を候補画像領域として各分割範囲ごとに記憶する(例えば、図13の4つの画像領域M1、M2、M3、M4)。そして、制御部30は、この記憶情報に基づいて、現在カーソル位置P1を基準としたカーソル移動方向情報が表す方向がいずれの分割範囲に属するかを判断し、当該方向が指し示す分割範囲内に対応して記憶されている候補画像領域を次にカーソルを移動すべき画像領域と判断する。なお、角度範囲の設定の仕方は図13の例に限られない。
制御部30はここに例示したような探索方法を用いて次にカーソルを移動するべき位置を決定することとしているが、これらの探索方法のいずれかを予め定めておくのではなく、これらの探索方法を組み合わせ、或いは切り替えながら探索条件を決定してもよい。例えば、制御部30は、画面上に表示される画像領域の数や配置状況に基づいて設定される特定の指標(判断基準値)に基づいて、探索方法を選択してもよい。ここでの判断基準値としては、例えば、画面上に表示される画像領域の密集度(画面上の所定範囲内に存する画像領域の数)等を用いることができる。また、密集度は、画面内に存在する画像領域の総数として決定してもよいし、画像領域の総数を、画面の中心点或いは現在カーソル位置から各画像領域への距離の平均値を半径とする円の面積で除した値として決定してもよいし、現在カーソル位置から所定の距離範囲内に存在する画像領域の数として決定してもよい。制御部30は、ユーザ指示情報を取得してから現在のカーソル位置に基づいて密集度を算出してもよい。
また、制御部30は、事前に密集度を演算しておき、図14に示すように、記憶部20に格納しておいてもよい。
図14は、図5に示したデータテーブルの変形例であり、画像領域識別情報、画像領域位置特定情報に加えて、各画像領域に対応させてその近傍の密集度Z1及び遠方の密集度Z2を含むデータテーブルの一例である。なお、図14に示す密集度は、画面上に表示されている画像領域の総数を示している。
図15は、制御部30が、特定の指標(レベル値)に基づいて、上述の6つの探索方法のいずれかを選択する処理の一例を表すフロー図である。ここでレベル値は、例えば、制御部30が行う探索処理の応答性(探索速度や探索精度等)を表す指標とすることができ、携帯端末装置1に於いて現在実行されている処理の内容ごと、または表示部40が表示する画面ごと、或いは各画面上の画像領域の配置状況等に応じて決定できる。例えばユーザが操作部10を介して入力する情報に基づいて決定してもよいし、現在の探索条件等に基づいて随時決定してもよい。
図15に示す例に於いて、制御部30は、携帯端末装置1に於いて現在実行されている処理の内容に基づいてレベル値を決定(S710)し、当該決定したレベル値と所定の閾値(レベル閾値E)とを比較(例えば、レベル値がレベル閾値より大きいかどうかを判断)する(S720)。そして、制御部30は、例えば、レベル値がレベル閾値より大きい場合に、過去の探索に於ける誤検出率と所定の閾値(誤検出率閾値F)とを比較(例えば、誤検出率が所定誤検出率より大きいかどうかを判断)する(S730)。
ここで、誤検出率とは、例えば、制御部30が、過去の探索処理に於いて、いったん次にカーソルを移動すべき画像領域を見出したと判断し、当該画像領域上にカーソルを移動してフォーカスを合わせたが、ユーザが当該画像領域に対して実際に何も操作しなかった場合、即ち、制御部30がいずれかの画像領域にカーソルを移動したにも関わらず、ユーザがさらにカーソルの移動の操作を行った等、当該画像領域に対して文字入力やクリックといった操作を行わなかった場合(次にカーソルを移動すべき画像領域が誤って選択された場合)の回数と、制御部30が過去の探索処理に於いて次にカーソルを移動すべき画像領域を見出したと判断した回数との割合として、制御部30が算出する。この場合、誤検出率は、前回決定された探索条件による探索処理の正確性(探索精度)を表す情報であり、記憶部20は、この誤検出率を随時記憶する。
次に、制御部30は、誤検出率が誤検出率閾値F以下と判断すれば、前回と同じ探索方法を選択する(S732)。また、制御部30は、レベル値がレベル閾値E以下と判断した場合、或いは誤検出率が誤検出率閾値Fより大きいと判断した場合には、画面上に表示されている画像領域の数と所定数(閾値N)との比較を行う(S740)。そして、制御部30は、例えば、画像領域数が閾値N以下であれば、誤検出率と誤検出率閾値Fとを比較し(S750)、例えば、誤検出率が誤検出率閾値Fより小さければ角度分割探索法を選択し、誤検出率が誤検出率閾値Fより大きければ拡張領域探索法を選択する。
また、制御部30は、画像領域数が閾値Nより大きいと判断した場合には、現在カーソル位置(現在フォーカスされている画像領域の位置)に対する周辺の画像領域の密集度(図14の近傍密集度Z1及び遠方密集度Z2)と所定の密集度(第一乃至第三の所定密集度D1、D2、D3)とを比較する(S760〜S780)。そして、制御部30は、例えば、近傍密集度Z1が第一の密集度閾値D1より小さい場合には横断探索法を選択し(S762)、近傍密集度Z1が第一の密集度閾値D1以上、且つ第二の密集度閾値D2未満の場合には縦断探索法を選択し(S772)、近傍密集度Z1が第二の密集度閾値D2以上の場合には、さらに遠方密集度Z2と第三の密集度閾値D3とを比較し(S780)、遠方密集度Z2が第三の密集度閾値D3より小さい場合には放射探索法を選択し(S782)、遠方密集度Z2が第三の密集度閾値D3より大きい場合には図形設定探索法を選択する(S784)。
なお、記憶部20は、制御部30が探索に使用した探索方法別に誤検出率を記憶しておき、制御部30はこの記憶された誤検出率に基づいて探索方法を決定してもよい。この場合、制御部30は、誤検出率が低い探索方法を優先的に選択するようにしてもよい。
また、探索方法は、ユーザから操作部10を介して入力されることで設定されてもよい。図16は、ユーザが探索方法を選択して設定する場合に表示部40が表示する画面の一例を表す説明図である。図15に示すように、表示部40は、例えば、ユーザが画面上に表示される画像領域数の大小にのみ基づいて探索方法を簡易に選択したり、各画像領域の近傍及び遠方に於ける画像領域の密集度等に応じて探索方法を詳細に選択できるような画面を表示する。なお、このような探索方法の選択及び決定は、アプリケーションごとに予め設定されて記憶部20が記憶してもよい。
次に、制御部30がカーソル移動量情報に基づいて行う探索処理について説明する。この場合、カーソル移動量情報は、例えば、図2に示す操作部10のスティック12がユーザ操作によって傾けられた角度βに対応して、画面上の距離(探索距離)を表してもよいし、制御部30が探索処理に用いる指標(移動量値)等を表してもよい。カーソル移動量情報が探索距離を表す場合、制御部30は、例えば、カーソル移動方向情報に基づいて探索方向を決定し、当該探索方向に探索を行う距離(探索距離)をカーソル移動量情報に基づいて決定してもよい。
また、カーソル移動量情報が移動量値を表す場合、制御部30は、移動量値の大きさに基づいて、次にカーソルを移動すべき画像領域の探索を継続するか否かを判断してもよい。この場合、例えば、記憶部20は所定の移動量値範囲(所定移動量値範囲)を記憶し、制御部30は、取得したカーソル移動量情報が表す移動量値の大きさと所定移動量値範囲とを比較し、当該移動量値の大きさに応じて、次にカーソルを移動すべき画像領域の探索を行ってもよい。この場合、例えば、制御部30は、上述したような探索条件で探索を行い、次にカーソルを移動すべき画像領域として見出した画像領域の上にカーソルを移動したときに、ある所定移動量値範囲内の大きさの移動量値を所定の時間以上取得し続けると、そのカーソル位置からさらに継続して探索を行うようにしてもよい。
また、カーソル移動量情報が移動量値を表す場合、制御部30は、例えば、取得する移動量値の大きさを判断し、移動量値が所定移動量範囲内であれば、画面上の現在カーソル位置から最も近い画像領域を選択し、移動量値が所定移動量範囲外であればより遠くの画像領域を選択するようにしてもよい。例えば、現在カーソル位置を予めカーソル移動方向情報によって特定される方向に上記移動量値分だけ仮想的に移動しておき、上述の各探索方法による探索を行ってもよい。
なお、記憶部20は、例えば、所定移動量値範囲を複数記憶したり、所定の移動量値を記憶してもよく、制御部30は、これらの数値範囲や値と取得した移動量値の大きさとを比較する等して、探索処理を決定してもよい。また、ポインティングデバイスとしてトラックボールのようにユーザがその操作量を保持しているということを検出できないものである場合には、そのユーザ操作の速度を表すカーソル移動量情報を生成し、制御部30はこのカーソル移動量情報に基づいて探索処理を行うようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るカーソル移動支援装置を実装した携帯端末装置の概略の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカーソル移動支援装置を実装した携帯端末装置の外観を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が行うカーソル移動支援処理の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が行うカーソル移動支援処理の一例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る記憶部が記憶するデータテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が縦断探索法によって行うカーソル移動支援処理の一例に於ける画面上の探索位置及び探索方向を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が縦断探索法によって行うカーソル移動支援処理の一例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が縦断探索法によって行うカーソル移動支援処理の一例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が横断探索法によって行うカーソル移動支援処理の一例に於ける画面上の探索位置及び探索方向を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が放射探索法によって行うカーソル移動支援処理の一例に於ける画面上の探索位置及び探索方向を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が図形設定探索法によって行うカーソル移動支援処理の一例に於ける画面上の探索位置及び探索方向を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が拡張領域探索法によって行うカーソル移動支援処理の一例に於ける画面上の探索位置及び探索方向を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が角度分割探索法によって行うカーソル移動支援処理の一例に於ける画面上の探索位置及び探索方向を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る記憶部が記憶するデータテーブルの他の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る制御部が行う探索方法の切り替え処理の一例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る表示部がユーザによる探索方法の切り替えのために表示する画面の一例を示す図である。
符号の説明
1 携帯端末装置、10 操作部、20 記憶部、30 制御部、32 指示情報取得部、34 探索条件決定部、36 補正指示部、38 探索実行部、40 表示部。

Claims (4)

  1. 画面上に表示されている複数の画像領域のうち、いずれかへカーソルを移動させるためのカーソル移動支援装置であって、
    ユーザからカーソル位置の移動方向に関する情報を取得する手段と、
    前記画面上での現在カーソル位置を表す情報と、前記取得した移動方向に関する情報とに基づいて、前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する条件を決定し、当該決定された探索条件で前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する探索手段と、
    前記探索手段により次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合に、前記探索手段に、前記探索条件を補正させる補正手段と、
    を含むことを特徴とするカーソル移動支援装置。
  2. 請求項1に記載のカーソル移動支援装置において、
    複数の互いに異なるカーソル位置の移動方向に関する情報が断続的に取得される場合には、
    前記探索手段は、前記断続的に取得された移動方向に関する複数の情報のいずれか一つに基づいて決定される探索条件で、前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索し、
    前記補正手段は、前記探索手段により次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合に、前記探索手段に対し、前記断続的に取得された移動方向に関する複数の情報に関する統計値に基づいて決定される探索条件にて探索させるよう、前記探索条件を補正させることを特徴とするカーソル移動支援装置。
  3. 請求項1に記載のカーソル移動支援装置において、
    前記探索手段は、前記画像領域をその周辺に所定拡張量だけ拡張した拡張領域を生成し、当該画像領域ごとに定められた拡張領域のうち、前記現在カーソル位置から前記取得した情報によって表される移動方向への線分と、最初に交差した拡張領域に対応する前記画像領域を探索するよう決定される探索条件で、前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索し、
    前記補正手段は、前記移動方向に関する情報として、複数の互いに異なるカーソル位置の移動方向に関する情報が断続的に取得される場合には、当該複数の情報に基づいて前記所定拡張量を制御することを特徴とするカーソル移動支援装置。
  4. 画面上に表示されている複数の画像領域のうち、いずれかへカーソルを移動させるためのカーソル移動支援方法であって、
    ユーザからカーソル位置の移動方向に関する情報を取得するステップと、
    前記画面上での現在カーソル位置を表す情報と、前記取得した移動方向に関する情報とに基づいて、前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域の探索条件を決定し、当該決定された探索条件で前記画面上で次にカーソルを移動すべき画像領域を探索する探索ステップと、
    前記探索ステップに於いて次にカーソルを移動すべき画像領域が見出されない場合に、前記探索条件を補正するステップと、
    を含むことを特徴とするカーソル移動支援方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010128567A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Nec Corp カーソル移動制御方法及び装置、プログラム
JP2020077023A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 株式会社コーエーテクモゲームス プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置

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