JP2005165134A - マトリクス型表示装置、その駆動回路、および駆動方法 - Google Patents

マトリクス型表示装置、その駆動回路、および駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表示装置の大型化に伴う走査信号の遅延に起因する表示品位の低下を防止する。
【解決手段】走査信号線の一端を走査信号線駆動回路32と接続し、他端を抵抗器Redgを介して隣接走査信号線接続回路38と接続する。走査信号線駆動回路32は走査信号線に順次アクティブな走査信号を供給し、それと同期して、隣接走査信号線接続回路38は、アクティブな走査信号が供給されている走査信号線とその次の行の走査信号線とを電気的に接続する。また、走査信号線と隣接走査信号線接続回路38とを接続する抵抗器の抵抗値を、隣接走査信号線接続回路38側から走査信号が供給される走査信号線に接続された画素TFTがオン状態とならないように設定する。これにより、走査線駆動回路32に近い位置にある画素TFTのゲート電圧よりも走査線駆動回路32から遠い位置にある画素TFTのゲート電圧の方があらかじめ高い電圧にされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、アクティブマトリクス型表示装置の駆動回路および駆動方法に関し、特に、その大型化に伴う走査信号の遅延の補償に関する。
従来よりテレビ等の表示装置にはCRT(Cathod Lay Tube)が主に使用されているが、近年、省スペース化や省電力化が可能な液晶表示装置が普及している。液晶表示装置の中でも特にアクティブマトリクス型の液晶表示装置は、視野角、コントラスト、および色再現性等の性能の向上が著しく、表示装置としてよく使用される。
図10は、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の概略構成図であり、図11は、その表示装置の表示領域内の概略構成図である。アクティブマトリクス型液晶表示装置は、互いに対向する2枚の絶縁性の基板から構成される液晶パネルを備えている。液晶パネルの一方の基板には、走査信号線(ゲートバスライン)と映像信号線(ソースバスライン)とが格子状に設けられ、走査信号線と映像信号線との交差部近傍にスイッチ素子としてTFT(Thin Film Trangister:薄膜トランジスタ)33が設けられている。図10に示すように、この表示装置には、5個の走査信号線駆動回路(ゲートドライバ)GDが設けられており、各走査信号線駆動回路は複数の走査信号線と接続されている。また、この表示装置には4個の映像信号線駆動回路(ソースドライバ)SDが設けられており、各映像信号線駆動回路は複数の映像信号線と接続されている。図11に示すように、TFT33は、走査信号線G1〜Gnから分岐しているゲート電極41、映像信号線D1〜Dmから分岐しているソース電極42、およびドレイン電極43とを有している。ドレイン電極43は、画像を形成するために基板上にマトリクス状に配置された画素電極と接続されている。また、画素電極との間に電圧を印加するための電極(以下「対向電極」という)が設けられており、画素電極と対向電極と液晶層とによって個々の画素が形成される(なお、このようにひとつの画素が形成される領域のことを便宜上「画素形成部」といい、画素形成部に設けられたTFTのことを「画素TFT」という)。そして、画素TFT33のゲート電極41が走査信号線からアクティブな走査信号(ゲート信号)を受けると画素TFT33はオン状態となり、そのときに当該画素TFT33のソース電極42が映像信号線から受ける映像信号(ソース信号)に基づいて、画素形成部の画素電極に電圧が印加される。画素形成部には画素容量が形成されており、画素電極に印加された電圧に応じて、画素容量に画素値を示す電圧が保持される。
図12は、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の走査信号線G1〜Gnの等価回路図である。図12に示すように、走査信号線駆動回路32は走査信号線G1〜Gnの片側にのみ設けられている。近年、このような表示装置の大型化が進み装置内の走査信号線の配線の長さが長くなっているため、走査信号線駆動回路32から遠い位置では配線抵抗が大きくなり走査信号の遅延が生じている。このため、走査信号線駆動回路32からの距離に応じて走査信号が供給されるタイミングにずれが生じている。また、1本の走査信号線を駆動する期間である1水平走査期間が従来に比して短くなっているので、画素容量を充電するための時間も充分に得られていない。
図13は、上記表示装置における信号波形図である。従来の表示装置では、図13に示すように、スタートパルスSPとシフトクロックGCKとに基づいて、順次、走査信号線にアクティブな信号が供給される。次に、走査信号線駆動回路32から近い位置と走査信号線駆動回路32から遠い位置とにおける信号波形に基づいて、上述の走査信号の遅延について説明する。なお、以下においては、便宜上、画素TFT33のゲート電圧の信号波形に基づいて説明する。ここで、図12で参照符号“ga”で示す画素TFT33gaと参照符号“gb”で示す画素TFT33gbについて、1行目の走査信号線G1にアクティブな信号が供給されたときの信号波形に着目する。なお、画素TFT33gaは画素TFT33gbよりも走査信号線駆動回路32から近い位置に配置されている。図14は、走査信号の遅延について説明するための図である。本説明においては、以下、画素形成部の画素TFT33のゲート電圧が当該画素形成部と接続された走査信号線の選択開始時点から当該画素TFT33がオン状態となる電圧であるゲートON電圧に到達するまでの時間のことを「立上り時間」という。また、画素形成部の画素TFT33のゲート電圧が当該画素形成部と接続された走査信号線の選択終了時点から当該画素TFT33がオフ状態となる電圧であるゲートOFF電圧に到達するまでの時間のことを「立下り時間」という。図14(d)および(e)に示すように、画素TFT33gaのゲート電圧の立上り時間adsと画素TFT33gbのゲート電圧の立上り時間bdsとを比較すると、adsよりもbdsの方が大きくなっている。また、画素TFT33gaのゲート電圧の立下り時間adeと画素TFT33gbのゲート電圧の立下り時間bdeとを比較しても、adeよりもbdeの方が大きくなっている。このように、走査信号線駆動回路32からの位置が遠くなるほど走査信号の遅延が大きくなるので、表示装置の大型化に伴いその表示品位への影響がより大きくなっている。これに対し、特開2003−66917号公報には、隣接する走査信号線どうしで重複してアクティブな走査信号が供給される期間を設けることにより走査信号の遅延を補償する表示装置が開示されている。
特開2003−66917号公報
しかし、近年多くの表示装置で採用されている駆動方式である、画素電圧の極性を走査信号線1本毎に反転させる1ライン反転駆動を行なった場合には、上記表示装置では隣接する走査信号線どうしで重複して走査信号がアクティブになる期間があるので、画素形成部の画素容量に所望の極性とは逆の極性に充電される期間が生じる。例えば、本来プラス極性にすべき画素形成部にマイナス極性の電圧が印加される期間が生じる。このため、隣接する走査信号線どうしで重複してアクティブな走査信号が供給される期間を設けることが画素形成部の画素容量の充電を阻害している。
そこで、本発明では、表示装置の大型化に伴う走査信号の遅延に起因する表示品位の低下を防止することを目的とする。
第1の発明は、表示すべき画像を表わすための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記映像信号線と前記走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたスイッチ素子を含む複数の画素形成部とで構成された表示部と、前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路とを備えるマトリクス型表示装置であって、
前記走査信号線と隣接する走査信号線とを電気的に接続するための隣接走査信号線接続手段を備え、
前記走査信号線駆動回路は、前記走査信号線を順次選択するための走査信号を前記走査信号線の始端部に印加し、
前記隣接走査信号線接続手段は、前記走査信号線と、前記走査信号線駆動回路により次に選択される走査信号線とを、前記走査信号線の始端部とは異なる位置で抵抗器を介して電気的に接続されていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記マトリクス型表示装置は、表示用の画素形成部に存在するn本(nは正の整数)の走査信号線の他に、
1行目の走査信号線に隣接する走査信号線であって2行目の走査信号線とは別の走査信号線である第1のダミー走査信号線とで、合計(n+1)本の走査信号線を有することを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明および第2の発明において、
前記走査信号線のそれぞれは、前記走査信号線のそれぞれの終端部で、前記隣接走査信号線接続手段と接続されていることを特徴とする。
第4の発明は、第2の発明および第3の発明において、
前記表示用の画素形成部に存在するn本の走査信号線におけるn行目の走査信号線に隣接する走査信号線であって、該表示用の画素形成部の(n−1)行目の走査信号線とは別の走査信号線である第2のダミー走査信号線を更に備えることを特徴とする。
第5の発明は、第1から第4の発明において、
前記隣接走査信号線接続手段は、前記走査信号線駆動回路によって前記走査信号線のそれぞれにアクティブな走査信号が印加されているときに、当該アクティブな走査信号が印加されている走査信号線と当該アクティブな走査信号が印加されている走査信号線の次の行の走査信号線とを電気的に接続することを特徴とする。
第6の発明は、第2から第5の発明において、
前記隣接走査信号線接続手段は、前記複数の走査信号線のそれぞれに対応して設けられた複数のスイッチ素子と、前記複数のスイッチ素子のそれぞれに対応して設けられた複数のフリップフロップからなる複数のシフトレジスタとを備え、
前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、対応するフリップフロップから出力される信号に基づいて、前記複数の走査信号線のうち当該スイッチ素子に対応づけられる走査信号線と当該走査信号線の次の行の走査信号線とを互いに電気的に接続することを特徴とする。
第7の発明は、第1から第6の発明において、
前記スイッチ素子は電界効果トランジスタであることを特徴とする。
第8の発明は、第1から第7の発明において、
前記抵抗器は、前記複数の走査信号線のそれぞれが当該走査信号線の次の行の走査信号線と電気的に接続されたときに、その接続された2本の走査信号線のうち走査信号線駆動回路によって後でアクティブな走査信号が印加される走査信号線と前記映像信号線との交差点に対応して配置された前記画素形成部に含まれる前記スイッチ素子がオン状態とならないように、抵抗値が設定されていることを特徴とする。
第9の発明は、第1から第8の発明において、
前記抵抗器は、前記抵抗器の抵抗値を調整可能に構成されていることを特徴とする。
第10の発明は、第1から第9の発明において、
前記隣接走査信号線接続手段の一部または全部が前記表示部に含まれていることを特徴とする。
第11の発明は、表示すべき画像を表わすための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記映像信号線と前記走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたスイッチ素子を含む複数の画素形成部とで構成された表示部と、前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路とを備えるマトリクス型表示装置の駆動方法であって、
任意の走査信号線と、前記走査信号線駆動回路により前記任意の走査信号線の次に選択される走査信号線とを、前記任意の走査信号線の始端部とは異なる位置で抵抗器を介して電気的に接続する隣接走査信号線接続ステップと、
前記任意の走査信号線を順次選択するための走査信号を前記任意の走査信号線の始端部に印加する走査信号線駆動ステップとを備え、
前記隣接走査信号線接続ステップでは、前記走査信号線駆動ステップにてアクティブな走査信号が印加された走査信号線と当該アクティブな走査信号が印加された走査信号線の次に選択される走査信号線とが電気的に接続され、
前記隣接走査信号線接続ステップにて2本の走査信号線が電気的に接続されたときに、当該2本の走査信号線のうち前記走査信号線駆動ステップにて後でアクティブな走査信号が印加される走査信号線と前記複数の映像信号線との交差点に対応して配置された前記画素形成部に含まれる前記スイッチ素子のゲート電圧が当該スイッチ素子がオン状態とならない範囲で上昇することを特徴とする。
第12の発明は、第11の発明において、
前記マトリクス型表示装置の駆動方法は、表示用の画素形成部に存在するn本(nは正の整数)の走査信号線の他に、1行目の走査信号線に隣接する走査信号線であって2行目の走査信号線とは別の走査信号線である更に備えられた第1のダミー走査信号線とで、合計(n+1)本の走査信号線を有することを特徴とする。
第13の発明は、第11の発明および第12の発明において、
前記隣接走査信号線接続ステップにて2本の走査信号線が電気的に接続されたときに、前記走査信号線のそれぞれの終端部側からアクティブな走査信号が、前記電気的に接続された2本の走査信号線のうち前記走査信号線駆動ステップにて後でアクティブな走査信号が印加される走査信号線に印加されることを特徴とする。
第14の発明は、第11から第13の発明において、
前記隣接走査信号線接続ステップにて2本の走査信号線が電気的に接続されたときの、前記走査信号線駆動ステップにてアクティブな走査信号が印加された走査信号線の次の行の走査信号線と前記複数の映像信号線との交差点に対応して配置された前記画素形成部に含まれる前記スイッチ素子のゲート電圧の上昇は、前記走査信号線駆動回路から近い位置に配置されたスイッチ素子のゲート電圧の上昇よりも前記走査信号線駆動回路から遠い位置に配置されたスイッチ素子のゲート電圧の上昇の方が大きいことを特徴とする。
第15の発明は、表示すべき画像を表わすための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記映像信号線と前記走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたスイッチ素子を含む複数の画素形成部とで構成された表示部と、前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路とを備えるマトリクス型表示装置であって、
前記走査信号線駆動回路とは別に走査信号線を順次選択するための走査信号線駆動補助手段を備え、
前記走査信号線駆動回路は、前記走査信号線を順次選択するための走査信号を前記走査信号線の始端部に印加し、
前記走査信号線駆動補助手段は、前記走査信号線駆動回路により次に選択される走査信号線を、前記走査信号線の始端部とは異なる位置で接続されていることを特徴とする。
第16の発明は、第15の発明において、
前記走査信号線駆動回路は、表示用の画素形成部に存在するn本の走査信号線を順次選択するための走査信号を前記n本の走査信号線の始端部に印加し、
前記n本の走査信号線のそれぞれは、前記始端部とは異なる位置で、前記走査信号線駆動補助手段と接続されていることを特徴とする。
第17の発明は、第16の発明において、
1行目の走査信号線に隣接する走査信号線であって2行目の走査信号線とは別の走査信号線である第1のダミー走査信号線を更に備えることを特徴とする。
第18の発明は、第15から第17の発明において、
前記走査信号線のそれぞれは、前記走査信号線のそれぞれの終端部で、前記走査信号線駆動補助手段と接続されていることを特徴とする。
第19の発明は、第15から第18の発明において、
前記走査信号線駆動補助手段は、前記走査信号線駆動回路によって前記走査信号線にアクティブな走査信号が印加されているときに、前記走査信号線駆動回路によってアクティブな走査信号が印加されている走査信号線の次の行の走査信号線にアクティブな走査信号を印加することを特徴とする。
第20の発明は、第15から第19の発明において、
前記走査信号線駆動補助手段は、前記複数の走査信号線のそれぞれに対応して設けられた複数のスイッチ素子と、前記複数のスイッチ素子のそれぞれに対応して設けられた複数のフリップフロップからなるn段のシフトレジスタとを備え、
前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、対応するフリップフロップから出力される信号に基づいて、当該スイッチ素子に対応づけられる走査信号線にアクティブな走査信号を印加することを特徴とする。
第21の発明は、第15から第20の発明において、
前記スイッチ素子はNPN型トランジスタであることを特徴とする。
第22の発明は、第15から第20の発明において、
前記スイッチ素子はNPN型トランジスタとPNP型トランジスタとからなり、
前記複数の走査信号線のそれぞれは、抵抗器を介して前記走査信号線駆動補助手段と接続されていることを特徴とする。
第23の発明は、第22の発明において、
前記抵抗器は、前記走査信号線駆動補助手段が前記n本の走査信号線のそれぞれにアクティブな走査信号を印加したときに、当該アクティブな走査信号が印加された走査信号線と前記映像信号線との交差点に対応して配置された前記画素形成部に含まれる前記スイッチ素子がオン状態とならないように、抵抗値が設定されていることを特徴とする。
第24の発明は、第22の発明および第23の発明において、
前記抵抗器は、前記抵抗器の抵抗値を調整可能に構成されていることを特徴とする。
第25の発明は、第15から第24の発明において、
前記走査信号線駆動補助手段の一部または全部が前記表示部に含まれていることを特徴とする。
第26の発明は、表示すべき画像を表わす複数の映像信号をそれぞれ伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置された、スイッチ素子を含む複数の画素形成部と、前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線と前記複数の画素形成部とを含む表示部と、前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路と、前記複数の映像信号としての電圧を前記複数の映像信号線にそれぞれ印加する映像信号線駆動回路とを備えるマトリクス型表示装置の駆動回路であって、
前記複数の走査信号線のうち互いに隣接する2本の走査信号線と接続され、当該2本の走査信号線を電気的に接続するための複数のスイッチ素子と、
前記複数のスイッチ素子のそれぞれに対応して設けられたフリップフロップからなる、前記走査信号線の本数と同数の段のシフトレジスタとを備え、
前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、対応するフリップフロップから出力される信号に基づいて、前記複数の走査信号線のうち当該スイッチ素子に接続されている2本の走査信号線を互いに電気的に接続することを特徴とする。
第27の発明は、第26の発明において、
前記スイッチ素子は電界効果トランジスタであることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、隣接走査信号線接続手段によって、或る走査信号線(以下、「先の走査信号線」という)と当該走査信号線の次の行の走査信号線(以下、「後の走査信号線」という)とが抵抗器を介して電気的に接続される。これにより、先の走査信号線にアクティブな走査信号が供給されたときに、後の走査信号線にもアクティブな走査信号が供給される。このため、先の走査信号線に接続されたスイッチ素子のオン/オフを制御する電圧(以下、「制御電圧」という)が上昇する期間中に、後の走査信号線に接続されたスイッチ素子の制御電圧も上昇する。また、先の走査信号線と後の走査信号線とは抵抗器を介して接続されるので、後の走査信号線に接続されたスイッチ素子の走査信号の入力を受け付ける電極(以下、「制御電極」という)には先の走査信号線に接続されたスイッチ素子の制御電極に印加される電圧よりも低い電圧が印加される。また、1行目の走査信号線と2行目の走査信号線とが、次いで2行目の走査信号線と3行目の走査信号線とがというように、隣接する2本の走査信号線が順次接続される。これにより、画素形成部の画素容量を充電するために当該画素形成部に含まれるスイッチ素子がオン状態となるような電圧を当該スイッチ素子の制御電極に印加する期間の前に、走査信号線の寄生容量(配線容量を含む)を充電(以下、「走査信号線の充電」という)し、当該スイッチ素子と走査信号線との接続点(以下、「スイッチ素子部分」という)の電位をあらかじめ高めておくことができる。このため、従来に比して、各スイッチ素子の制御電圧の立上り時間は短縮し、走査信号の遅延に起因する表示品位の低下が軽減される。
上記第2の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果が得られる。
上記第3の発明によれば、各走査信号線の一端は走査信号線駆動回路に接続され、他端は隣接走査信号線接続手段に接続される。これにより、走査信号線に供給されるアクティブな走査信号は、画素形成部の画素容量を充電するために当該画素形成部に含まれるスイッチ素子がオン状態となるような電圧を当該スイッチ素子部分に印加することにより走査信号線を充電(以下、「本充電」という)する期間と本充電の前に走査信号線をあらかじめ充電(以下、「補助充電」という)する期間とで互いに異なる方向から供給される。そして、補助充電により、走査信号線駆動回路から近い位置に配置されたスイッチ素子部分よりも走査信号線駆動回路から遠い位置に配置されたスイッチ素子部分の方が高い電位となる。一方、本充電による電位の変化については、走査信号線駆動回路から遠い位置に配置されたスイッチ素子部分よりも走査信号線駆動回路から近い位置に配置されたスイッチ素子部分の方が立上りが急峻である。これにより、走査信号線駆動回路からの距離にかかわらず各スイッチ素子の制御電圧の立上り時間は均等化される。このため、走査信号の遅延が補償され、表示品位の低下が抑制される。
上記第4の発明によれば、画像を表示するための最終行の走査信号線からの走査信号を受け取るための走査信号線が設けられる。これにより、走査信号線間の駆動バランスを保つことができ、走査信号の遅延が効果的に補償される。
上記第5の発明によれば、走査信号線駆動回路によって先の走査信号線が選択されているときに、隣接走査信号線接続手段によって先の走査信号線と後の走査信号線とが電気的に接続される。これにより、走査信号線駆動回路によって先の走査信号線の選択が開始される時点と隣接走査信号線接続手段によって先の走査信号線と後の走査信号線とが電気的に接続される時点とが一致する構成にすることで、タイミング制御のための信号を走査信号線駆動回路と隣接走査信号線接続手段とで共通して使用することができる。このため、上記第1から第4の発明と同様の効果に加え、制御が容易になるという効果が得られる。
上記第6の発明によれば、上記第2から第5の発明と同様の効果が得られる。
上記第7の発明によれば、互いに隣接する2本の走査信号線は電界効果トランジスタによって電気的に接続される。これにより、上記第1から第6の発明と同様の効果に加え、回路構成が簡単になり実現が容易になるという効果が得られる。
上記第8の発明によれば、各走査信号線に接続されたスイッチ素子部分は、補助充電によりそのスイッチ素子がオン状態とならない範囲で電位が高められる。これにより、補助充電によって、スイッチ素子がオン状態となることはなく、画素容量が充電されることはない。すなわち、1ライン反転駆動が採用されている場合でも、補助充電によって画素容量が、本充電の期間に当該画素容量に生じる極性と逆の極性に充電されることはない。このため、従来に比して各スイッチ素子の制御電圧の立上り時間は短縮し、より効果的に上記第1から第7の発明と同様の効果が得られる。
上記第9の発明によれば、各走査信号線と隣接走査信号線接続手段とを接続している抵抗器の抵抗値は調整可能である。これにより、各走査信号線の配線抵抗等に基づいて抵抗器の抵抗値を調整することができる。このため、より効果的に上記第1から第8の発明と同様の効果が得られる。
上記第10の発明によれば、隣接走査信号線接続手段の一部または全部が表示領域内に含まれる。これにより、上記第1から第9の発明と同様の効果に加え、抵抗器やスイッチ素子などの電気特性が表示領域内で比較的容易に揃えられるという効果や小型化が可能となる効果が得られる。
上記第11の発明によれば、隣接走査信号線接続ステップにて、先の走査信号線と後の走査信号線とは電気的に接続される。これにより、先の走査信号線にアクティブな走査信号が供給されたときに、後の走査信号線にもアクティブな走査信号が供給される。このため、先の走査信号線に接続されたスイッチ素子の制御電圧が上昇する期間中に、後の走査信号線に接続されたスイッチ素子の制御電圧も上昇する。また、1行目の走査信号線と2行目の走査信号線とが、次いで2行目の走査信号線と3行目の走査信号線とがというように、隣接する2本の走査信号線が順次接続され、その際、後の走査信号線に接続されたスイッチ素子の制御電圧はそのスイッチ素子がオン状態とならない範囲で上昇する。これにより、画素形成部の画素容量を充電するために当該画素形成部に含まれるスイッチ素子がオン状態となるような電圧を当該スイッチ素子の制御電極に印加する期間の前に、当該スイッチ素子部分の電位をあらかじめ高めておくことができる。このため、従来に比して、各スイッチ素子の制御電圧の立上り時間は短縮し、走査信号の遅延に起因する表示品位の低下が軽減される。
上記第12の発明によれば、上記第11の発明と同様の効果が得られる。
上記第13の発明によれば、走査信号線に供給されるアクティブな走査信号は、本充電の際には走査信号線駆動回路に近い側の一端から供給され、補助充電の際には他端から供給される。これにより、補助充電によって、走査信号線駆動回路に近い位置に配置されたスイッチ素子部分よりも走査信号線駆動回路から遠い位置に配置されたスイッチ素子部分の方が高い電位となる。一方、本充電による電位の変化については、走査信号線駆動回路から遠い位置に配置されたスイッチ素子部分よりも走査信号線駆動回路から近い位置に配置されたスイッチ素子部分の方が立上りが急峻である。これにより、走査信号線駆動回路からの距離にかかわらずスイッチ素子の制御電圧の立上り時間は均等化される。このため、走査信号の遅延が補償され、表示品位の低下が抑制される。
上記第14の発明によれば、上記第11から第13の発明と同様の効果が得られる。
上記第15の発明によれば、各走査信号線に走査信号を供給する走査信号線駆動補助手段が走査信号線駆動回路とは別に設けられる。これにより、容易に、1水平走査期間に複数の走査信号線にアクティブな走査信号を供給することができる。このため、走査信号線駆動回路が先の走査信号線にアクティブな走査信号を供給したときに走査信号線駆動補助手段が後の走査信号線にアクティブな走査信号を供給する構成にすることにより、画素形成部の画素容量を充電するために当該画素形成部に含まれるスイッチ素子がオン状態となるような電圧を当該スイッチ素子の制御電極に印加する期間の前に、当該スイッチ素子部分の電位をあらかじめ高めておくことができる。このため、従来に比して、各スイッチ素子の制御電圧の立上り時間は短縮し、走査信号の遅延に起因する表示品位の低下が軽減される。
上記第16の発明によれば、上記第15の発明と同様の効果が得られる。
上記第17の発明によれば、上記第16の発明と同様の効果が得られる。
上記第18の発明によれば、走査信号線に供給されるアクティブな走査信号は、本充電の際には走査信号線駆動回路に近い側の一端から供給され、補助充電の際には他端から供給される。これにより、補助充電によって、走査信号線駆動回路に近い位置に配置されたスイッチ素子部分よりも走査信号線駆動回路から遠い位置に配置されたスイッチ素子部分の方が高い電位となる。一方、本充電による電位の変化については、走査信号線駆動回路から遠い位置に配置されたスイッチ素子部分よりも走査信号線駆動回路から近い位置に配置されたスイッチ素子部分の方が立上りが急峻である。これにより、走査信号線駆動回路からの距離にかかわらずスイッチ素子の制御電圧の立上り時間は均等化される。このため、走査信号の遅延が補償され、表示品位の低下が抑制される。
上記第19の発明によれば、走査信号線駆動回路によって先の走査信号線にアクティブな走査信号が供給されているときに、走査信号線駆動補助手段によって後の走査信号線にアクティブな走査信号が供給される。これにより、走査信号線駆動回路によって先の走査信号線へのアクティブな走査信号の供給が開始される時点と走査信号線駆動補助手段によって後の走査信号線へのアクティブな走査信号の供給が開始される時点とが一致する構成にすることで、タイミング制御のための信号を走査信号線駆動回路と走査信号線駆動補助手段とで共通して使用することができる。このため、上記第15から第18の発明と同様の効果に加え、制御が容易になるという効果が得られる。
上記第20の発明によれば、上記第15から第19の発明と同様の効果が得られる。
上記第21の発明によれば、上記第15から第20の発明と同様の効果が得られる。
上記第22の発明によれば、上記第15から第20の発明と同様の効果が得られる。
上記第23の発明によれば、上記第22の発明と同様の効果が得られる。
上記第24の発明によれば、上記第22の発明および第23の発明と同様の効果が得られる。
上記第25の発明によれば、走査信号線駆動補助手段の一部または全部が表示領域内に含まれる。これにより、上記第15から第24の発明と同様の効果に加え、抵抗器やスイッチ素子などの電気特性が表示領域内で比較的容易に揃えられるという効果や小型化が可能となる効果が得られる。
上記第26の発明によれば、スイッチ素子によって、先の走査信号線と後の走査信号線とは電気的に接続される。これにより、先の走査信号線にアクティブな走査信号が供給されたときに、後の走査信号線にもアクティブな走査信号が供給される。このため、先の走査信号線に接続されたスイッチ素子部分の電位が高められる期間中に、後の走査信号線に接続されたスイッチ素子部分の電位も高められる。また、1行目の走査信号線と2行目の走査信号線とが、次いで2行目の走査信号線と3行目の走査信号線とがというように、隣接する2本の走査信号線が順次に接続される構成にすることにより、画素形成部の画素容量を充電するために当該画素形成部に含まれるスイッチ素子がオン状態となるような電圧を当該スイッチ素子の制御電極に印加する期間の前に、当該スイッチ素子部分の電位をあらかじめ高めておくことができる。このため、従来に比して、各スイッチ素子の制御電圧の立上り時間は短縮し、走査信号の遅延に起因する表示品位の低下が軽減される。
上記第27の発明によれば、互いに隣接する2本の走査信号線は電界効果トランジスタによって電気的に接続される。これにより、上記第26の発明と同様の効果に加え、回路構成が簡単になり実現が容易になるという効果が得られる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
<1.第1の実施形態>
<1.1 液晶表示装置の構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示装置300の全体構成を示すブロック図である。この液晶表示装置300は、映像信号線駆動回路31と走査信号線駆動回路32と隣接走査信号線接続回路38と表示パネル(表示部)34と表示制御回路36とを備えている。表示パネル34の内部には、複数の走査信号線Gdh、G1〜Gn、Gdlと複数の映像信号線D1〜Dmとが互いに格子状に設けられており、その複数の走査信号線と映像信号線との交差部にそれぞれ対応して表示素子の一部として画素TFT33が設けられている。そして、個々の画素TFT33と液晶層等によってひとつの画素形成部が構成されている。画素形成部には画素容量が形成されており、画素容量には画素値を示す電圧が保持される。各走査信号線Gdh、G1〜Gn、Gdlの一端は走査信号線駆動回路32と接続され、他端は隣接走査信号線接続回路38と接続されている。映像信号線D1〜Dmは映像信号線駆動回路31と接続されている。なお、走査信号線GdhおよびGdlは、走査信号線G1〜Gnにおける走査信号の遅延を補償するために設けられた信号線であり、走査信号線GdhおよびGdlに接続された画素形成部は画像を表示するためのものではない(以下、走査信号線Gdh、Gdlを「ダミー走査信号線」という。)。但し、全ての走査信号線の容量条件を同じにするために、ダミー走査信号線Gdh、Gdlにも画素TFT33が設けられている。
表示制御回路36は、画像情報を示す画像データDvや、タイミングを取るための水平同期信号Hsynおよび垂直同期信号Vsyn等をこの液晶表示装置300の外部の信号源から受け取り、走査信号線駆動回路32および隣接走査信号線接続回路38を制御するためのシフトクロックGCKおよびスタートパルスSPと、映像信号線駆動回路31を制御するためのソース制御信号Csと、画像情報を示す映像信号DATとを出力する。ソース制御信号Csには、各映像信号線D1〜Dmに映像信号を供給するためのタイミング信号等が含まれている。走査信号線駆動回路32から走査信号が出力され、映像信号線駆動回路31から映像信号が出力されることにより、各画素形成部には映像信号に応じた電圧が印加され、所望の画像が表示パネル34に表示される。
図2は、この液晶表示装置300の走査信号線Gdh、G1〜Gn、Gdlを示す等価回路図である。この液晶表示装置300は(n+2)本の走査信号線を備えている。従来の構成に比して、上述した2本のダミー走査信号線Gdh、Gdlが更に設けられている。一方のダミー走査信号線Gdhは映像信号線駆動回路31の近傍に設けられ、他方のダミー走査信号線Gdlは映像信号線駆動回路31から遠い位置に設けられている。各走査信号線Gdh、G1〜Gn、Gdlの一端は走査信号線駆動回路32に接続され、他端は抵抗器Redgを介して隣接走査信号線接続回路38と接続されている。抵抗器Redgは表示パネル34の外部に設けられており抵抗値の調整が可能なように構成されている。
隣接走査信号線接続回路38は、(n+1)個の電界効果トランジスタFET1〜FETn+1と、各電界効果トランジスタFET1〜FETn+1にそれぞれ対応した(n+1)個のフリップフロップFF1〜FFn+1とを備えている。また、これらフリップフロップFF1〜FFn+1は、(n+1)段のシフトレジスタとして構成されている。各フリップフロップFF1〜FFn+1は、対応して設けられている電界効果トランジスタFET1〜FETn+1のゲート電極と接続されている。電界効果トランジスタFET1〜FETn+1のソース電極およびドレイン電極は、それぞれ走査信号線と接続されている。このシフトレジスタのi段目(iは2からnまでの正の整数)のフリップフロップFFiと対応づけられている電界効果トランジスタFETiについて、そのソース電極は(i−1)行目の走査信号線Gi−1と接続されており、そのドレイン電極はi行目の走査信号線Giと接続されている。また、このシフトレジスタの1段目のフリップフロップFF1と対応づけられている電界効果トランジスタFET1について、そのソース電極はダミー走査信号線Gdhと接続されており、そのドレイン電極は1行目の走査信号線G1と接続されている。さらに、このシフトレジスタの(n+1)段目のフリップフロップFFn+1と対応づけられている電界効果トランジスタFETn+1について、そのソース電極はn行目の走査信号線Gnと接続されており、そのドレイン電極はダミー走査信号線Gdlと接続されている。なお、このようなシフトレジスタとして機能するフリップフロップの詳細な構成については従来より知られているので説明を省略する。
<1.2 作用>
この液晶表示装置300の動作中、走査信号線駆動回路32では、シフトクロックGCKと同期して、走査信号線Gdh〜Gdlに順次アクティブ(本説明において、「アクティブな信号」とは「ハイレベルの信号」のことである。)な走査信号が供給される。隣接走査信号線接続回路38では、フリップフロップFF1にスタートパルスSPが入力されると、シフトクロックGCKと同期して、そのフリップフロップFF1からアクティブな信号が出力される。そして、フリップフロップFF1から出力されたアクティブな信号は、電界効果トランジスタFET1のゲート電極に入力される。このとき、電界効果トランジスタFET1はそのアクティブな信号によってオン状態となる。電界効果トランジスタFET1がオン状態になると、その電界効果トランジスタFET1のソース電極に接続された走査信号線Gdhとドレイン電極に接続された走査信号線G1とが電気的に接続される。さらに、シフトクロックGCKのパルスに応じて、フリップフロップFF2〜FFn+1から順次アクティブな信号が出力される。シフトレジスタのi段目(iは2からnまでの正の整数)のフリップフロップFFiからアクティブな信号が出力されると、当該フリップフロップFFiと接続されている電界効果トランジスタFETiはそのアクティブな信号によってオン状態となる。電界効果トランジスタFETiがオン状態になると、その電界効果トランジスタFETiのソース電極に接続された走査信号線Gi−1とドレイン電極に接続された走査信号線Giとが電気的に接続される。また、シフトレジスタの(n+1)段目のフリップフロップFFn+1からアクティブな信号が出力されると、当該フリップフロップFFn+1と接続されている電界効果トランジスタFETn+1はそのアクティブな信号によってオン状態となる。電界効果トランジスタFETn+1がオン状態になると、その電界効果トランジスタFETn+1のソース電極に接続された走査信号線Gnとドレイン電極に接続された走査信号線Gdlとが電気的に接続される。
次に、図3を参照しつつ、本実施形態における走査信号の波形について説明する。図3(a)、(b)および(c)に示す信号波形は、それぞれ走査信号線駆動回路32から走査信号線Gdh、G1およびG2に供給される走査信号の波形である。また、図3(d)、(e)、(f)および(g)に示す信号波形は、それぞれ図2において参照符号“ga”、“gb”、“gc”および“gd”で示す画素TFT33のゲート電極における走査信号の波形である。なお、画素TFT33gaおよび画素TFT33gbは1行目の走査信号線G1に接続されており、画素TFT33gbよりも画素TFT33gaの方が走査信号線駆動回路32から近い位置に配置されている。また、画素TFT33gcおよび画素TFT33gdは2行目の走査信号線G2に接続されており、画素TFT33gcよりも画素TFT33gdの方が走査信号線駆動回路32から近い位置に配置されている。
走査信号線駆動回路32からダミー走査信号線Gdhにアクティブな走査信号が供給されると、それと同期して、隣接走査信号線接続回路38ではフリップフロップFF1からアクティブな信号が出力され、電界効果トランジスタFET1がオン状態となる。これにより、ダミー走査信号線Gdhと1行目の走査信号線G1とが電気的に接続され、ダミー走査信号線Gdhに供給された走査信号が1行目の走査信号線G1にも伝達される。このとき、1行目の走査信号線G1に伝達される信号は隣接走査信号線接続回路側から供給されるので、画素TFT33gaと画素TFT33gbとを比較すると、隣接走査信号線接続回路38から近い位置に配置された画素TFT33gbの方がゲート電圧の立上りが急峻となる。このため、図3(d)および(e)に示すように、画素TFT33gaのゲート電圧Vaと画素TFT33gbのゲート電圧Vbとを比較すると、画素TFT33gbのゲート電圧Vbの方が画素TFT33gaのゲート電圧Vaよりも大きくなる。
ダミー走査信号線Gdhに供給された走査信号が立下ると、走査信号線駆動回路32から1行目の走査信号線G1にアクティブな走査信号が供給される。このとき、隣接走査信号線接続回路38では、フリップフロップFF1からの出力信号は非アクティブになり、フリップフロップFF2からの出力信号がアクティブになる。これにより、走査信号線駆動回路32から1行目の走査信号線G1に供給されたアクティブな走査信号は、画素TFT33ga、画素TFT33gb、FET2、画素TFT33gc、画素TFT33gdの順に伝達される。ここで、画素TFT33gaのゲート電圧と画素TFT33gbのゲート電圧とに着目する。画素TFT33gbよりも画素TFT33gaの方が走査信号線駆動回路32に近い位置に配置されているので、走査信号線駆動回路32から1行目の走査信号線G1に供給されたアクティブな走査信号によるゲート電圧の変化については、画素TFT33gbよりも画素TFT33gaの方が立上りが急峻である。ところが、走査信号線G1の選択開始時点においては、前述した補助充電により、画素TFT33gaのゲート電圧よりも画素TFT33gbのゲート電圧の方が高くなっている。このため、従来の表示装置と比して、1行目の走査信号線G1の選択開始時点から各画素TFT33にゲートON電圧が印加されるまでの時間について、各画素TFT33の走査信号線駆動回路32からの距離による相違が低減される。
さらに、走査信号線G1にアクティブな走査信号が供給される期間中には、FET2はオン状態となっているので、2行目の走査信号線G2が充電され、2行目の走査信号線G2に接続された画素TFT33gcのゲート電圧および画素TFT33gdのゲート電圧が図3(f)および(g)に示すように上昇する。以下、n行目の走査信号線Gnにアクティブな走査信号が供給されるまで、上記と同様の動作が行われる。
ここで、隣接走査信号線接続回路38側から各走査信号線G1〜Gn、Gdlにアクティブな走査信号が供給されても各画素TFT33がオン状態とならないように抵抗値が設定された抵抗器が各走査信号線Gdh、G1〜Gn、Gdlと隣接走査信号線接続回路38との間に設けられている。このため、各画素TFT33のゲート電圧は、補助充電の期間中には上昇するが、図3(d)〜(g)に示すように、ゲートOFF電圧を超えることはない。なお、抵抗器は、例えば次のような構成にする。抵抗器には複数のタップが設けられ、所望の抵抗値が得られるタップ以外のタップをレーザー等で切断する。このような構成により、抵抗器に接続される走査信号線の配線抵抗に応じて抵抗値を選択的に調整することができる。
なお、本実施形態ではn行目の走査信号線の次の行にダミー走査信号線Gdlが設けられているが、このダミー走査信号線Gdlを備えなくてもよい。但し、走査信号線全体の駆動バランスを考慮すると、ダミー走査信号線Gdlを備える構成の方が好ましい。
<1.3 効果>
以上のように、本実施形態では、各走査信号線Gdh、G1〜Gn、Gdlの一端は従来と同様に走査信号線駆動回路32と接続され、他端は隣接走査信号線接続回路38と接続される。そして、走査信号線駆動回路32は各走査信号線Gdh、G1〜Gnに順次アクティブな走査信号を供給し、それと同期して、隣接走査信号線接続回路38はアクティブな走査信号が供給されている走査信号線とその次の行の走査信号線とを接続する。これにより、各走査信号線G1〜Gnには、走査信号線駆動回路32からアクティブな走査信号が供給される1水平走査期間前に、隣接走査信号線接続回路38を介してアクティブな走査信号が供給される。また、走査信号線Gdh、G1〜Gn、Gdlと隣接走査信号線接続回路38とを接続する抵抗器Redgの抵抗値は、隣接走査信号線接続回路側からアクティブな走査信号が供給されるときに、その走査信号が供給される走査信号線に接続された画素TFT33がオン状態とならないように設定されている。これにより、各走査信号線G1〜Gnに接続された画素TFT33の各走査信号線G1〜Gnとの接続部分は、その画素TFT33がオン状態となるべき水平走査期間の1水平走査期間前に、当該画素TFT33がオン状態とならない範囲で補助的に充電される。このため、従来に比して、本充電の際の画素TFT33のゲート電圧の立上り時間が短くなる。また、走査信号線駆動回路32から近い位置に配置された画素TFT33と遠い位置に配置された画素TFT33とを比較すると、補助充電によるゲート電圧の立上りは走査信号線駆動回路32から遠い位置に配置された画素TFT33の方が急峻であるが、本充電によるゲート電圧の立上りは走査信号線駆動回路32から近い位置に配置された画素TFT33の方が急峻である。このため、走査信号線駆動回路32からの距離に起因する画素TFT33間のゲート電圧の立上り時間の差が従来よりも小さくなる。その結果、走査信号線駆動回路32からの距離に起因する画素TFT33間のゲート電圧のON期間(画素TFT33がオン状態にされている時間)の差が従来よりも小さくなる。以上により、表示装置の大型化に起因する表示品位の低下を抑制することができる。
<2.第2の実施形態>
<2.1 液晶表示装置の構成>
図4は、本発明の第2の実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。図1に示す第1の実施形態と同様の構成部については同一の参照符号を付し、説明を省略する。この液晶表示装置300は、第1の実施形態における隣接走査信号線接続回路38に代えて走査信号線駆動補助回路39を備えている。また、表示パネル34の内部には、第1の実施形態では(n+2)本の走査信号線Gdh、G1〜Gn、Gdlが設けられていたが、本実施形態では(n+1)本の走査信号線Gdh、G1〜Gnが設けられている。
図5は、この液晶表示装置300の走査信号線を示す等価回路図である。この液晶表示装置300は(n+1)本の走査信号線を備えている。従来の構成に比して、ダミー走査信号線Gdhが設けられている。ダミー走査信号線Gdhは映像信号線駆動回路31の近傍に設けられている。各走査信号線Gdh、G1〜Gnの一端は走査信号線駆動回路32に接続され、他端は抵抗器Redgを介して走査信号線駆動補助回路39と接続されている。
図6は、走査信号線駆動補助回路39の詳細な構成図である。走査信号線駆動補助回路39は、n個のバッファ回路BUF1〜BUFnと、各バッファ回路BUF1〜BUFnにそれぞれ対応したn個のフリップフロップFF1〜FFnとを備えている。また、フリップフロップFF1〜FFnは、n段のシフトレジスタとして構成されている。バッファ回路BUF1〜BUFnは、NPN型トランジスタとPNP型トランジスタとから構成される。NPN型トランジスタのエミッタ端子とPNP型トランジスタのエミッタ端子とが接続され、その接続点にさらに接続された信号線からバッファ回路の出力信号が出力される。また、NPN型トランジスタのベース端子とPNP型トランジスタのベース端子とが接続され、その接続点にフリップフロップFF1〜FFnが出力する信号である制御信号Contが供給される。NPN型トランジスタのコレクタ端子には電源ラインが接続され、PNP型トランジスタのコレクタ端子は接地されている。
<2.2 作用>
この液晶表示装置300の動作中、走査信号線駆動回路32では、シフトクロックGCKと同期して、走査信号線Gdh、G1〜Gnに順次アクティブな走査信号が供給される。走査信号線駆動補助回路39では、フリップフロップFF1にスタートパルスSPが入力されると、シフトクロックGCKと同期して、そのフリップフロップFF1からアクティブな信号が出力される。そして、フリップフロップFF1から出力されたアクティブな信号は、バッファ回路BUF1に入力される。さらに、シフトクロックGCKのパルスに応じて、フリップフロップFF2〜FFnから順次アクティブな信号が出力される。シフトレジスタのi段目(iは1からnまでの正の整数)のフリップフロップFFiからアクティブな信号が出力されると、当該フリップフロップFFiと接続されているバッファ回路BUFiにアクティブな信号が入力される。バッファ回路BUFiにアクティブな信号が入力されると、当該バッファ回路BUFi内のNPN型トランジスタは導通するがPNP型トランジスタは導通しないので、当該バッファ回路BUFiからの出力信号はアクティブになる。一方、バッファ回路BUFiに非アクティブな信号が入力されたときには、当該バッファ回路BUFi内のPNP型トランジスタは導通するがNPN型トランジスタは導通しないので、バッファ回路BUFiからの出力信号は非アクティブになる。
次に、図7を参照しつつ、本実施形態における走査信号の波形について説明する。図7(a)、(b)および(c)で示す信号波形は、それぞれ走査信号線駆動回路32から走査信号線Gdh、G1およびG2に供給される走査信号の波形である。また、図7(d)、(e)、(f)および(g)で示す信号波形は、それぞれ図5において参照符号“ga”、“gb”、“gc”および“gd”で示す画素TFT33のゲート電極における走査信号の波形である。
走査信号線駆動回路32からダミー走査信号線Gdhにアクティブな走査信号が供給されると、それと同期して、走査信号線駆動補助回路39ではフリップフロップFF1からアクティブな信号が出力され、バッファ回路BUF1からアクティブな信号が出力される。これにより、1行目の走査信号線G1にアクティブな信号が供給される。このとき、1行目の走査信号線G1に伝達される信号は走査信号線駆動補助回路39側から供給されるので、図7(d)および(e)に示すように、画素TFT33gaと画素TFT33gbとを比較すると、走査信号線駆動補助回路39から近い位置に配置された画素TFT33gbの方がゲート電圧の立上りが急峻である。このため、画素TFT33gaのゲート電圧Vaと画素TFT33gbのゲート電圧Vbとを比較すると、画素TFT33gbのゲート電圧Vbの方が画素TFT33gaのゲート電圧Vaよりも大きくなる。
ダミー走査信号線Gdhに供給された走査信号が立下ると、走査信号線駆動回路32から1行目の走査信号線G1にアクティブな走査信号が供給される。そのアクティブな走査信号は、画素TFT33ga、画素TFT33gbの順に伝達される。ここで、画素TFT33gaのゲート電圧と画素TFT33gbのゲート電圧とに着目する。画素TFT33gbよりも画素TFT33gaの方が走査信号線駆動回路32に近い位置に配置されているので、走査信号線駆動回路32から1行目の走査信号線G1に供給されたアクティブな走査信号によるゲート電圧の変化については、画素TFT33gbよりも画素TFT33gaの方が立上りが急峻である。ところが、走査信号線G1の駆動開始時点においては、前述した補助充電により、画素TFT33gaのゲート電圧よりも画素TFT33gbのゲート電圧の方が高くなっている。このため、従来の表示装置と比して、1行目の走査信号線G1の駆動開始時点から各画素TFT33にゲートON電圧が印加されるまでの時間は、各画素TFT33の走査信号線駆動回路32からの距離に拘わらず均等化される。
一方、このとき走査信号線駆動補助回路39では、フリップフロップFF1からの出力信号は非アクティブになり、フリップフロップFF2からの出力信号がアクティブになる。これにより、バッファ回路BUF2からの出力信号がアクティブになるので、2行目の走査信号線G2に接続された画素TFT33gcおよび画素TFT33gdのゲート電圧が図7(f)および(g)に示すように上昇する。
このように、図5において走査信号線駆動回路32と走査信号線駆動補助回路39とで同一の参照符号(“T0”、“T1”、・・・、“Tn−1”)で示すそれぞれの位置からは、同じタイミングでアクティブな走査信号が出力される。すなわち、或る走査信号線が本充電されている期間には、その走査信号線の次の行の走査信号線が補助充電される。
ここで、走査信号線駆動補助回路39では、走査信号線駆動補助回路39側から各走査信号線G1〜Gnにアクティブな走査信号が供給されても各画素TFT33がオン状態とならないように、電源電圧VDDが設定されている。例えば、図7(e)に示すように、画素TFT33のゲート電圧がVGD2hまでしか上昇しないように図6に示す電源電圧VDDが設定される。このため、走査信号線が補助充電される期間中には、その走査信号線に接続された画素TFT33のゲート電圧は上昇するが、ゲートOFF電圧を超えることはない。
<2.3 効果>
以上のように、本実施形態では、各走査信号線G1〜Gnの一端は従来と同様に走査信号線駆動回路32と接続され、他端は走査信号線駆動補助回路39と接続される。そして、走査信号線駆動回路32は各走査信号線Gdh、G1〜Gnに順次アクティブな走査信号を供給し、それと同期して、走査信号線駆動補助回路32は走査信号線駆動回路32がアクティブな走査信号を供給している走査信号線の次の行の走査信号線にアクティブな走査信号を供給する。これにより、各走査信号線G1〜Gnには、走査信号線駆動回路32からアクティブな走査信号が供給される1水平走査期間前に、走査信号線駆動補助回路39から補助充電のための走査信号が供給される。また、走査信号線駆動補助回路内のバッファ回路FF1〜FFnに供給される電源電圧VDDは、走査信号線に接続された画素TFT33がオン状態とならないように設定されている。これにより、各走査信号線G1〜Gnに接続された画素TFT33の各走査信号線G1〜Gnとの接続部分は、その画素TFT33がオン状態となるべき水平走査期間の1水平走査期間前に、当該画素TFT33がオン状態とならない範囲で補助的に充電される。このため、従来に比して、本充電の際の画素TFT33のゲート電圧の立上り時間が短くなる。また、走査信号線駆動回路32から近い位置に配置された画素TFT33と遠い位置に配置された画素TFT33とを比較すると、補助充電によるゲート電圧の立上りは走査信号線駆動回路32から遠い位置に配置された画素TFT33の方が急峻であるが、本充電によるゲート電圧の立上りは走査信号線駆動回路32から近い位置に配置された画素TFT33の方が急峻である。このため、走査信号線駆動回路32からの距離に起因する画素TFT33間のゲート電圧の立上り時間の差が従来よりも小さくなる。その結果、走査信号線駆動回路32からの距離に起因する画素TFT33間のゲート電圧のON期間の差が従来よりも小さくなる。以上により、表示装置の大型化に起因する表示品位の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、各走査信号線G1〜Gnには走査信号線駆動回路32からアクティブな走査信号が供給される1水平走査期間前に走査信号線駆動補助回路39から補助充電のための走査信号が供給される構成としたが、本発明はこれに限定されない。本充電が開始される前までに画素TFT33がオン状態とならない範囲で当該画素TFT33と接続された走査信号線が補助充電される構成であればよい。例えば、各走査信号線G1〜Gnにつき本充電の2水平走査期間前に補助充電される構成としてもよい。
<3.変形例>
上記第2の実施形態では、走査信号線駆動補助回路39の出力部にはNPN型トランジスタとPNP型トランジスタとによって構成されるバッファ回路が設けられていたが、本発明はこれに限定されず、フリップフロップなどから出力される制御信号などに基づいて走査信号線に順次アクティブな走査信号を供給できる構成であればよい。例えば、バッファ回路に代えてNPN型トランジスタのみを備え、そのNPN型トランジスタのコレクタ端子は電源ラインに接続され、ベース端子はフリップフロップからの出力信号を供給する信号線と接続され、エミッタ端子は走査信号線と接続される構成にしてもよい。図8は、上記第2の実施形態の変形例における走査信号線駆動補助回路39の詳細な構成図である。図9は、上記変形例における走査信号線を示す等価回路図である。図8でNPN型トランジスタに着目すると、フリップフロップからアクティブな制御信号Contが供給された場合には、NPN型トランジスタからの出力信号はアクティブになり、走査信号線にアクティブな信号が供給される。一方、フリップフロップから非アクティブな制御信号Contが供給された場合には、NPN型トランジスタからの出力はハイインピーダンスとなる。このため、表示パネル34内の走査信号線G1〜Gnと走査信号線駆動補助回路39との間には抵抗器は不要となり、図9に示すように、図5に示す構成と比して抵抗器Redgが削減される。
<4.その他>
上記各実施形態では、アクティブマトリクス型液晶表示装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、走査信号線の一端からアクティブな走査信号が供給され、その走査信号に基づいて画像が表示されるマトリクス型の表示装置に適用することができる。
また、上記各実施形態においてスイッチ素子に多結晶シリコン(p−Si:ポリシリコン)TFTを採用することで、上記第1の実施形態においては隣接走査信号線接続回路38の一部または全部を、上記第2の実施形態においては走査信号線駆動補助回路39の一部または全部を、それぞれ表示パネル34に内蔵することができる。これにより、スイッチ素子の電気特性や接続抵抗を表示パネル内で容易に揃えることができ、また、装置の小型化も可能となる。
さらに、図1に示す隣接走査信号線接続回路38や図4に示す走査信号線駆動補助回路39を、複数の走査信号線に順次アクティブな走査信号を供給するための駆動回路として提供することもできる。
本発明の第1の実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。 上記実施形態における走査信号線を示す等価回路図である。 上記実施形態における走査信号の波形図である。 本発明の第2の実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。 上記実施形態における走査信号線を示す等価回路図である。 上記実施形態における走査信号線駆動補助回路の詳細な構成図である。 上記実施形態における走査信号の波形図である。 変形例における走査信号線駆動補助回路の詳細な構成図である。 上記変形例における走査信号線を示す等価回路図である。 従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の概略構成図である。 従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の表示領域内の概略構成図である。 従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の走査信号線の等価回路図である。 従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の信号波形図である。 従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置における走査信号の遅延について説明するための図である。
符号の説明
31…映像信号線駆動回路
32…走査信号線駆動回路
33…画素TFT
36…表示制御回路
38…隣接走査信号線接続回路
39…走査信号線駆動補助回路
300…液晶表示装置
G1〜Gn…走査信号線
Gdh、Gdl…ダミー走査信号線
D1〜Dm…映像信号線

Claims (27)

  1. 表示すべき画像を表わすための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記映像信号線と前記走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたスイッチ素子を含む複数の画素形成部とで構成された表示部と、前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路とを備えるマトリクス型表示装置であって、
    前記走査信号線と隣接する走査信号線とを電気的に接続するための隣接走査信号線接続手段を備え、
    前記走査信号線駆動回路は、前記走査信号線を順次選択するための走査信号を前記走査信号線の始端部に印加し、
    前記隣接走査信号線接続手段は、前記走査信号線と、前記走査信号線駆動回路により次に選択される走査信号線とを、前記走査信号線の始端部とは異なる位置で抵抗器を介して電気的に接続されていることを特徴とするマトリクス型表示装置。
  2. 前記マトリクス型表示装置は、表示用の画素形成部に存在するn本(nは正の整数)の走査信号線の他に、
    1行目の走査信号線に隣接する走査信号線であって2行目の走査信号線とは別の走査信号線である第1のダミー走査信号線とで、合計(n+1)本の走査信号線を有することを特徴とする、請求項1に記載のマトリクス型表示装置。
  3. 前記走査信号線のそれぞれは、前記走査信号線のそれぞれの終端部で、前記隣接走査信号線接続手段と接続されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のマトリクス型表示装置。
  4. 前記表示用の画素形成部に存在するn本の走査信号線におけるn行目の走査信号線に隣接する走査信号線であって、該表示用の画素形成部の(n−1)行目の走査信号線とは別の走査信号線である第2のダミー走査信号線を更に備えることを特徴とする、請求項2または3に記載のマトリクス型表示装置。
  5. 前記隣接走査信号線接続手段は、前記走査信号線駆動回路によって前記走査信号線のそれぞれにアクティブな走査信号が印加されているときに、当該アクティブな走査信号が印加されている走査信号線と当該アクティブな走査信号が印加されている走査信号線の次の行の走査信号線とを電気的に接続することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  6. 前記隣接走査信号線接続手段は、前記複数の走査信号線のそれぞれに対応して設けられた複数のスイッチ素子と、前記複数のスイッチ素子のそれぞれに対応して設けられた複数のフリップフロップからなる複数のシフトレジスタとを備え、
    前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、対応するフリップフロップから出力される信号に基づいて、前記複数の走査信号線のうち当該スイッチ素子に対応づけられる走査信号線と当該走査信号線の次の行の走査信号線とを互いに電気的に接続することを特徴とする、請求項2から5までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  7. 前記スイッチ素子は電界効果トランジスタであることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  8. 前記抵抗器は、前記複数の走査信号線のそれぞれが当該走査信号線の次の行の走査信号線と電気的に接続されたときに、その接続された2本の走査信号線のうち走査信号線駆動回路によって後でアクティブな走査信号が印加される走査信号線と前記映像信号線との交差点に対応して配置された前記画素形成部に含まれる前記スイッチ素子がオン状態とならないように、抵抗値が設定されていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  9. 前記抵抗器は、前記抵抗器の抵抗値を調整可能に構成されていることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  10. 前記隣接走査信号線接続手段の一部または全部が前記表示部に含まれていることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  11. 表示すべき画像を表わすための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記映像信号線と前記走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたスイッチ素子を含む複数の画素形成部とで構成された表示部と、前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路とを備えるマトリクス型表示装置の駆動方法であって、
    任意の走査信号線と、前記走査信号線駆動回路により前記任意の走査信号線の次に選択される走査信号線とを、前記任意の走査信号線の始端部とは異なる位置で抵抗器を介して電気的に接続する隣接走査信号線接続ステップと、
    前記任意の走査信号線を順次選択するための走査信号を前記任意の走査信号線の始端部に印加する走査信号線駆動ステップとを備え、
    前記隣接走査信号線接続ステップでは、前記走査信号線駆動ステップにてアクティブな走査信号が印加された走査信号線と当該アクティブな走査信号が印加された走査信号線の次に選択される走査信号線とが電気的に接続され、
    前記隣接走査信号線接続ステップにて2本の走査信号線が電気的に接続されたときに、当該2本の走査信号線のうち前記走査信号線駆動ステップにて後でアクティブな走査信号が印加される走査信号線と前記複数の映像信号線との交差点に対応して配置された前記画素形成部に含まれる前記スイッチ素子のゲート電圧が当該スイッチ素子がオン状態とならない範囲で上昇することを特徴とする駆動方法。
  12. 前記マトリクス型表示装置の駆動方法は、表示用の画素形成部に存在するn本(nは正の整数)の走査信号線の他に、1行目の走査信号線に隣接する走査信号線であって2行目の走査信号線とは別の走査信号線である更に備えられた第1のダミー走査信号線とで、合計(n+1)本の走査信号線を有することを特徴とする、請求項11に記載の駆動方法。
  13. 前記隣接走査信号線接続ステップにて2本の走査信号線が電気的に接続されたときに、前記走査信号線のそれぞれの終端部側からアクティブな走査信号が、前記電気的に接続された2本の走査信号線のうち前記走査信号線駆動ステップにて後でアクティブな走査信号が印加される走査信号線に印加されることを特徴とする、請求項11または12に記載の駆動方法。
  14. 前記隣接走査信号線接続ステップにて2本の走査信号線が電気的に接続されたときの、前記走査信号線駆動ステップにてアクティブな走査信号が印加された走査信号線の次の行の走査信号線と前記複数の映像信号線との交差点に対応して配置された前記画素形成部に含まれる前記スイッチ素子のゲート電圧の上昇は、前記走査信号線駆動回路から近い位置に配置されたスイッチ素子のゲート電圧の上昇よりも前記走査信号線駆動回路から遠い位置に配置されたスイッチ素子のゲート電圧の上昇の方が大きいことを特徴とする、請求項11から13までのいずれか1項に記載の駆動方法。
  15. 表示すべき画像を表わすための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記映像信号線と前記走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたスイッチ素子を含む複数の画素形成部とで構成された表示部と、前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路とを備えるマトリクス型表示装置であって、
    前記走査信号線駆動回路とは別に走査信号線を順次選択するための走査信号線駆動補助手段を備え、
    前記走査信号線駆動回路は、前記走査信号線を順次選択するための走査信号を前記走査信号線の始端部に印加し、
    前記走査信号線駆動補助手段は、前記走査信号線駆動回路により次に選択される走査信号線を、前記走査信号線の始端部とは異なる位置で接続されていることを特徴とするマトリクス型表示装置。
  16. 前記走査信号線駆動回路は、表示用の画素形成部に存在するn本の走査信号線を順次選択するための走査信号を前記n本の走査信号線の始端部に印加し、
    前記n本の走査信号線のそれぞれは、前記始端部とは異なる位置で、前記走査信号線駆動補助手段と接続されていることを特徴とする、請求項15に記載のマトリクス型表示装置。
  17. 1行目の走査信号線に隣接する走査信号線であって2行目の走査信号線とは別の走査信号線である第1のダミー走査信号線を更に備えることを特徴とする、請求項16に記載のマトリクス型表示装置。
  18. 前記走査信号線のそれぞれは、前記走査信号線のそれぞれの終端部で、前記走査信号線駆動補助手段と接続されていることを特徴とする、請求項15から17までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  19. 前記走査信号線駆動補助手段は、前記走査信号線駆動回路によって前記走査信号線にアクティブな走査信号が印加されているときに、前記走査信号線駆動回路によってアクティブな走査信号が印加されている走査信号線の次の行の走査信号線にアクティブな走査信号を印加することを特徴とする、請求項15から18までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  20. 前記走査信号線駆動補助手段は、前記複数の走査信号線のそれぞれに対応して設けられた複数のスイッチ素子と、前記複数のスイッチ素子のそれぞれに対応して設けられた複数のフリップフロップからなるn段のシフトレジスタとを備え、
    前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、対応するフリップフロップから出力される信号に基づいて、当該スイッチ素子に対応づけられる走査信号線にアクティブな走査信号を印加することを特徴とする、請求項15から19までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  21. 前記スイッチ素子はNPN型トランジスタであることを特徴とする、請求項15から20までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  22. 前記スイッチ素子はNPN型トランジスタとPNP型トランジスタとからなり、
    前記複数の走査信号線のそれぞれは、抵抗器を介して前記走査信号線駆動補助手段と接続されていることを特徴とする、請求項15から20までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  23. 前記抵抗器は、前記走査信号線駆動補助手段が前記n本の走査信号線のそれぞれにアクティブな走査信号を印加したときに、当該アクティブな走査信号が印加された走査信号線と前記映像信号線との交差点に対応して配置された前記画素形成部に含まれる前記スイッチ素子がオン状態とならないように、抵抗値が設定されていることを特徴とする、請求項22に記載のマトリクス型表示装置。
  24. 前記抵抗器は、前記抵抗器の抵抗値を調整可能に構成されていることを特徴とする、請求項22または23に記載のマトリクス型表示装置。
  25. 前記走査信号線駆動補助手段の一部または全部が前記表示部に含まれていることを特徴とする、請求項15から24までのいずれか1項に記載のマトリクス型表示装置。
  26. 表示すべき画像を表わす複数の映像信号をそれぞれ伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置された、スイッチ素子を含む複数の画素形成部と、前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線と前記複数の画素形成部とを含む表示部と、前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路と、前記複数の映像信号としての電圧を前記複数の映像信号線にそれぞれ印加する映像信号線駆動回路とを備えるマトリクス型表示装置の駆動回路であって、
    前記複数の走査信号線のうち互いに隣接する2本の走査信号線と接続され、当該2本の走査信号線を電気的に接続するための複数のスイッチ素子と、
    前記複数のスイッチ素子のそれぞれに対応して設けられたフリップフロップからなる、前記走査信号線の本数と同数の段のシフトレジスタとを備え、
    前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、対応するフリップフロップから出力される信号に基づいて、前記複数の走査信号線のうち当該スイッチ素子に接続されている2本の走査信号線を互いに電気的に接続することを特徴とする駆動回路。
  27. 前記スイッチ素子は電界効果トランジスタであることを特徴とする、請求項26に記載の駆動回路。
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