JP2005164917A5 - 電子写真用弾性部材およびその製造方法 - Google Patents

Description

本発明は複写機、ＬＢＰなどの電子写真画像形成装置において使用される電子写真用弾性部材、詳しくはシリコーンゴム基層上に少なくとも溶液コーティングによって形成されたフルオロエラストマー表層を有する電子写真用弾性部材、その中でも特に定着用弾性部材に関するものである。また本発明はそれらの製造方法に関するものである。

また本出願に係る第２の発明の目的は、上記の電子写真用弾性部材に製造方法を提供することである。

Claims (8)

1. シリコーンゴムからなる基層上に少なくとも溶液コーティングによって形成されたフルオロエラストマー表層を有する電子写真用弾性部材において、有機過酸化物反応性シリコーンゴム基層と、有機過酸化物架橋により弾性体として形成されるフルオロエラストマー表層の間に、シリコーンゴム基層への有機過酸化物侵入阻止層を有することを特徴とする電子写真用弾性部材。
2. 前記有機過酸化物が、ベンゾイルパーオキサイドである請求項１に記載の電子写真用弾性部材。
3. 前記有機過酸化物侵入阻止層の厚みが、０．１〜１０μｍの範囲である請求項１または２に記載の電子写真用弾性部材。
4. 前記フルオロエラストマー表層が、ビニリデンフルオライドとテトラフルオロエチレンとパーフルオロメチルビニルエーテルの三元共重合体からなるフルオロポリマーを有機過酸化物架橋したものである請求項１〜３のいずれかに記載の電子写真用弾性部材。
5. 前記シリコーンゴム基層が、ジメチルシリコーンゴムまたはメチルフェニルシリコーンゴムからなり、かつその熱伝導率が０．２〜０．９ W/m・K の範囲である請求項１〜４のいずれかに記載の電子写真用弾性部材。
6. 前記電子写真用弾性部材が定着用である請求項１〜５のいずれかに記載の電子写真用弾性部材。
7. シリコーンゴムからなる基層と、
   該基層上の、アミノシラン化合物の加水分解物からなる有機過酸化物侵入阻止層と、
   該有機過酸化物侵入阻止層上の、分子内にヨウ素原子または臭素原子を有するフルオロポリマーを有機過酸化物を架橋剤として用いて架橋させたフルオロポリマーからなるフルオロエラストマー表層と、を有していることを特徴とする電子写真用弾性部材。
8. （ｉ）シリコーンゴムからなる基層表面に紫外線を照射する工程と、
   （ｉｉ）紫外線を照射した該基層表面にアミノシラン化合物の溶液を塗布、乾燥させてアミノシラン化合物の加水分解物からなる有機過酸化物侵入阻止層を形成する工程と、
   （ｉｉｉ）該有機過酸化物侵入阻止層の表面に、分子内にヨウ素原子または臭素原子を有するフルオロポリマーと有機過酸化物とを含むコ−ティング溶液の塗膜を形成する工程と、
   （ｉｖ）該塗膜中の該フルオロポリマーを架橋させてフルオロエラストマー表層を形成する工程と、を含むことを特徴とする電子写真用弾性部材の製造方法。