JP2005164917A - 電子写真用弾性部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 溶液コーティングによって有機過酸化物架橋系フルオロエラストマー表層を形成する際に、架橋剤である有機過酸化物がシリコーンゴム基層に侵入することを阻止し、シリコーンゴム基層の硬度が高くなることを防止した電子写真用弾性部材を提供すること。
【解決手段】 シリコーンゴムからなる基層上に少なくとも溶液コーティングによって形成されたフルオロエラストマー表層を有する電子写真用弾性部材において、有機過酸化物反応性シリコーンゴム基層と、有機過酸化物架橋により弾性体として形成されるフルオロエラストマー表層の間に、シリコーンゴム基層への有機過酸化物侵入阻止層を設けた電子写真用弾性部材。
【選択図】 図1

Description

本発明は複写機、LBPなどの電子写真画像形成装置において使用される電子写真用弾性部材、詳しくはシリコーンゴム基層上に少なくとも溶液コーティングによって形成されたフルオロエラストマー表層を有する電子写真用弾性部材、その中でも特に定着用弾性部材に関するものである。
一般に、複写機、LBPなどの電子写真画像形成装置には、照射される光の強度に応じて電気抵抗値が変化する特性を有する感光体と、この感光体表面に一様に電荷を付与する帯電部材と、照射光によって形成された感光体表面の静電潜像に電気的にトナーを付与し、可視像にする現像部材と、感光体上のトナー像を紙などの記録材に転写する転写部材と、転写されずに感光体上に残ったトナーを除去するクリーニング部材と、記録材上のトナー可視像を熱と圧力により定着させる働きをする定着部材が用いられている。
これら帯電部材、現像部材、転写部材、クリーニング部材、定着部材にはゴム(エラストマー)からなる弾性部材が用いられることが多く、これら弾性部材は、電子写真用弾性部材と呼ばれる。弾性部材の材料としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、EPDM、フッ素ゴム(フルオロエラストマー)などが用いられている。これらのうち、電子写真用弾性部材として、基材上にシリコーンゴムからなる基層と、シリコーンゴム基層上に少なくとも溶液コーティングによって形成されたフルオロエラストマー表層を有する電子写真用弾性部材が用いられることがある。(例えば特開平10−293492号公報)シリコーンゴム基層とフルオロエラストマー表層の少なくとも2層構成になっている理由としては、フルオロエラストマーは一般的に硬度が高く、フルオロエラストマー単層では、帯電、現像、転写、クリーニング部材の場合は、感光体との圧接部でそれぞれの機能上必要な接触幅を確保することが困難であるからである。また、定着部材の場合は、例えば上ローラである定着ローラと、下ローラである加圧ローラとの間で形成される圧接部、つまりニップの幅を十分に確保するのが難しく、また定着部材では、定着部材の内部に熱源を配置していることが多く、トナーとの接触面である定着部材表面への熱伝達の点から、弾性層の熱伝導率が高いことが要求されるが、フルオロエラストマーはシリコーンゴムよりも熱伝導率が低く、熱伝導率を高めるためのフィラーを配合するとさらに硬度が高くなりニップ幅を確保することがさらに難しくなってしまう。したがって、定着部材の場合は、比較的低硬度で、かつ熱伝導率の高いシリコーンゴム基層を設けることが必要となる。また、定着用弾性部材には、高温において使用されるために耐熱性が要求され、耐熱性に優れたシリコーンゴム基層とフルオロエラストマー表層からなる電子写真用弾性部材は、特に適しているといえる。また、一般的にフルオロエラストマーはシリコーンゴムに比べて高価であり、コスト面からも2層構成であることが望ましい。
フルオロエラストマーの架橋系としては、ポリアミン架橋系、ポリオール架橋系、有機過酸化物架橋系がある。これらのうち、有機過酸化物架橋系は、一般的に、耐薬品性、耐スチーム性、および機械的性質においてポリアミン架橋系およびポリオール架橋系よりも優れているため、電子写真用弾性部材の表層に用いるフルオロエラストマーの架橋系としては、有機過酸化物架橋系が好ましい。また、電子写真用弾性部材には、その機能上、表面平滑性の優れているものが要求されることが多く、表層の形成方法としては、溶液コーティング法が望ましい。有機過酸化物架橋系フルオロエラストマーを溶液コーティングによって形成する具体的な方法としては、架橋されて弾性体となる前段階のフルオロポリマーと、架橋剤である有機過酸化物と、架橋助剤とが少なくとも溶解したコーティング溶液を、シリコーンゴムからなる基層上に、ブレードコート、リングコート、スプレーコートなどのコーティング法により均一に塗布し、溶剤を蒸発させ、その後酸素による有機過酸化物架橋阻害が起こらないように、酸素が存在しない雰囲気下で加熱することにより、有機過酸化物架橋を行い、フルオロエラストマー表層を形成することができる。
しかしながら、このようにフルオロエラストマー表層を形成する際に、コーティング溶液中の架橋剤である有機過酸化物がシリコーンゴム層へ移行し、フルオロエラストマー表層を形成するために加熱して架橋する際に,シリコーンゴム基層も移行してきた有機過酸化物により反応し、硬度が高くなってしまうという課題を我々は見いだした。
本出願に係る第1の発明の目的は、溶液コーティングによってフルオロエラストマー表層を形成する際に、架橋剤である有機過酸化物がシリコーンゴム基層に侵入することを阻止し、シリコーンゴム基層の硬度が高くなることを防止した電子写真用弾性部材を提供することである。
本出願に係る第2の発明の目的は、溶液コーティングによりフルオロエラストマー表層を形成するのに適した架橋剤である有機過酸化物を提供することである。
本出願に係る第3の発明の目的は、有効に有機過酸化物の侵入を阻止する層を提供することである。
本出願に係る第4の発明の目的は、均一に形成された有機過酸化物侵入阻止層を提供することである。
本出願に係る第5の発明の目的は、効果的に有機過酸化物の侵入を阻止する材料を提供することである。
本出願に係る第6の発明の目的は、溶液コーティングによってフルオロエラストマー表層を形成する際に、架橋剤である有機過酸化物がシリコーンゴム基層に侵入することを阻止し、シリコーンゴム基層の硬度が高くなることを防止した定着用弾性部材を提供することである。
本出願に係る第7の発明の目的は、定着用に適したフルオロエラストマー表層を有する定着用弾性部材を提供することである。
本出願に係る第8の発明の目的は、定着用に適したシリコーンゴム基層を有する定着用弾性部材を提供することである。
上記目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、シリコーンゴムからなる基層上に少なくとも溶液コーティングによって形成されたフルオロエラストマー表層を有する電子写真用弾性部材において、有機過酸化物反応性シリコーンゴム基層と、有機過酸化物架橋により弾性体として形成されるフルオロエラストマー表層の間に、シリコーンゴム基層への有機過酸化物侵入阻止層を有することを特徴とする電子写真用弾性部材であって、シリコーンゴム基層の硬度が高くなることを防止した電子写真用弾性部材を提供することができる。
上記目的を達成するため、本出願に係る第2の発明は、前記有機過酸化物が、ベンゾイルパーオキサイドであることを特徴とする電子写真用弾性部材であって、溶液コーティングによりフルオロエラストマー表層を形成するのに適した架橋剤である有機過酸化物を提供することができる。
上記目的を達成するため、本出願に係る第3の発明は、前記有機過酸化物侵入阻止層の厚みが、0.1〜10μmの範囲であることを特徴とする電子写真用弾性部材であって、有効に有機過酸化物の侵入を阻止する層を提供することができる。
上記目的を達成するため、本出願に係る第4の発明は、前記有機過酸化物侵入阻止層が、シリコーンゴムからなる基層表面に紫外線を照射した後に形成されたものであることを特徴とする電子写真用弾性部材であって、均一に形成された有機過酸化物侵入阻止層を提供することができる。
上記目的を達成するため、本出願に係る第5の発明は、前記有機過酸化物侵入阻止層が、少なくともアミノシラン化合物からなることを特徴とする電子写真用弾性部材であって、効果的に有機過酸化物の侵入を阻止する材料を提供することができる。
上記目的を達成するため、本出願に係る第6の発明は、電子写真用弾性部材が定着用であることを特徴とする定着用弾性部材であって、溶液コーティングによってフルオロエラストマー表層を形成する際に、架橋剤である有機過酸化物がシリコーンゴム基層に侵入することを阻止し、シリコーンゴム基層の硬度が高くなることを防止した定着用弾性部材を提供することができる。
上記目的を達成するため、本出願に係る第7の発明は、前記フルオロエラストマー表層が、ビニリデンフルオライドとテトラフルオロエチレンとパーフルオロメチルビニルエーテルの三元共重合体からなるフルオロポリマーを有機過酸化物架橋したものであることを特徴とする定着用弾性部材であって、定着用に適したフルオロエラストマー表層を有する定着用弾性部材を提供することができる。
上記目的を達成するために、本出願に係る第8の発明は、前記シリコーンゴム基層が、ジメチルシリコーンゴムまたはメチルフェニルシリコーンゴムからなり、かつその熱伝導率が0.2〜0.9 W/m・K の範囲であることを特徴とする定着用弾性部材であって、定着用に適したシリコーンゴム基層を有する定着用弾性部材を提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、有機過酸化物反応性シリコーンゴム基層と、溶液コーティングおよび有機過酸化物架橋により弾性体として形成されるフルオロエラストマー表層の間に、シリコーンゴム基層への有機過酸化物侵入阻止層を有する電子写真用弾性部材、その中でも特に定着用弾性部材を得ることができ、シリコーンゴム基層硬度が高くなることを防止することができる。
次に、本発明についてさらに詳細に説明を行う。
本発明の有機過酸化物侵入阻止層とは、有機過酸化物架橋によってフルオロエラストマーとなる前段階のフルオロポリマーをコーティングする際に用いる溶剤、具体的にはメチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、またはこれらの混合溶剤に溶解した有機過酸化物が、シリコーンゴム基層へ移行するのを阻止する層である。有機過酸化物としては、ベンゾイルパーオキサイド、ビス(2,4−ジクロロベンゾイル)パーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンなどを挙げることができるが、溶液コーティングによりフルオロエラストマー表層を形成するのに適した架橋剤であることが望ましい。具体的には、室温における蒸発損失が少なく、かつ分解温度の低いベンゾイルパーオキサイドであることが好ましい。
また、有機過酸化物侵入阻止層の厚みは、0.1μm以上、10μm以下であることが好ましい。0.1μm未満であると、シリコーンゴム基層への有機過酸化物侵入阻止層として機能しないことがあり、10μmを超えると厚みむらが生じ、表層であるフルオロエラストマーの表面平滑性に悪影響を及ぼすことがあるからである。また、このような厚みの有機過酸化物侵入阻止層は、侵入阻止層として機能できる化合物が、エタノール、メタノール、水、またはこれらの混合溶剤などの極性の高い溶剤に溶解した溶液を、スプレーコートなどによりシリコーンゴム基層上に塗布することで形成することができる。この際、あらかじめシリコーンゴム基層表面に紫外線を照射しておくと、極性の高い溶剤のシリコーンゴム基層表面に対する濡れ性がよくなり、より均一な有機過酸化物侵入阻止層を形成することができるので望ましい。また、有機過酸化物侵入阻止層となる化合物の一つとして、アミノシラン化合物を挙げることができる。アミノシラン化合物とは、加水分解により反応するケイ素に結合したアルコキシ基(メトキシ基あるいはエトキシ基)と、ケイ素に結合した炭素鎖の一部にアミノ基を有する化合物である。具体的には、このようなアミノシラン化合物がエタノールなどの溶剤に溶解した溶液が市販されており、例えば‘MEGUM 3290’、‘MEGUM 3290-1’、‘MEGUM 3295’、‘MEGUM 3299’、‘MEGUM 16514’(Chemetall社製)などを挙げることができる。
本発明の表層に用いる有機過酸化物架橋系フルオロエラストマーのポリマー種としては、ビニリデンフルオライドとヘキサフルオロプロピレンの二元共重合体、ビニリデンフルオライドとヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンの三元共重合体、ビニリデンフルオライドとテトラフルオロエチレンとパーフルオロメチルビニルエーテルの三元共重合体からなるものなどを挙げることができる。これらのフルオロポリマーは、分子鎖末端又は側鎖にヨウ素または臭素を導入したタイプのもので、架橋はヨウ素または臭素原子の引き抜き反応により行われる。本発明の実施において架橋は、架橋助剤及び架橋剤である有機過酸化物を用いて行われる。特に定着用弾性部材の表層としては、その機能上トナーが付着しにくい性質(トナーリリース性)が要求され、表面エネルギーの比較的低いビニリデンフルオライドとテトラフルオロエチレンとパーフルオロメチルビニルエーテルの三元共重合体がより好ましく用いられる。このような分子内にヨウ素または臭素を含有するビニリデンフルオライドとテトラフルオロエチレンとパーフルオロメチルビニルエーテルとの三元共重合体は公知の方法で合成できる。また、このような三元共重合体は市販されており、例えば、‘ダイエル LT302’(ダイキン工業(株)製)、‘バイトン GLT’、‘バイトンGLT-305’、‘バイトンGLT-505’、‘バイトンGFLT’、‘バイトンGFLT-300’、‘バイトンGFLT-301’、‘バイトンGFLT-501’、‘バイトンGFLT-600’(デュポン ダウ エラストマー ジャパン(株)製)等を挙げることができる。
また、フルオロポリマーを有機過酸化物架橋するために必要な架橋助剤としては、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレートなどを挙げることができ、特にトリアリルイソシアヌレートが好ましく用いられる。
本発明の基層に用いるシリコーンゴムは、あらかじめ弾性体(エラストマー)となるように架橋された後においても、有機過酸化物によって反応するものであり、その種類としては、ジメチルシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴム、長鎖アルキル基含有シリコーンゴムなどを挙げることができ、特に定着用弾性部材の基層としては、耐熱性に優れることからジメチルシリコーンゴムまたはメチルフェニルシリコーンゴムが好ましく用いられる。また、定着用弾性部材のシリコーンゴム基層の熱伝導率は、トナー接触面への熱伝達の観点から、0.2 W/m・k 以上、0.9 W/m・K 以下であることが望ましい。0.2 W/m・k未満であると、トナー可視像を定着させるために必要な熱量をトナー接触面であるフルオロエラストマー表層表面へ供給できないことがある。また、0.9 W/m・k を超えたシリコーンゴム基層は、熱伝導率を高めるために必要なフィラー、例えばベンガラ、アルミナ等が多く配合されているために硬度が高くなり、高画質な画像が得られないことがあるので好ましくない。
本発明の電子写真用弾性部材の製造方法として、例えば次のような工程を示すことができる。分子内にヨウ素または臭素を含有するフルオロポリマー、架橋助剤であるトリアリルイソシアヌレート、架橋剤であるベンゾイルパーオキサイドを溶剤であるメチルイソブチルケトンに溶解し、コーティング溶液を調製する。次に、アルミニウムなどからなる円筒状基材上に形成されたジメチルシリコーンゴム基層表面にあらかじめ紫外線を照射したものを水平に固定し、回転させながらアミノシラン化合物のエタノール溶液をシリコーンゴム基層表面にスプレーコートすることで均一に塗布し、所望の量を塗布した後、一定の回転数で室温において30分間放置し、溶剤を蒸発させることで本発明の有機過酸化物侵入阻止層を形成することができる。
次に、このジメチルシリコーンゴム基層上にアミノシラン化合物からなる有機過酸化物侵入阻止層が形成されたものを水平に固定し、回転させながらさきほど調製したフルオロポリマーのコーティング溶液を、有機過酸化物侵入阻止層の外周にブレードコートなどにより均一に塗布する。所望の量を塗布した後、一定の回転数で室温において放置し、ある程度溶剤を蒸発させながら、レベリングさせる。その後、50℃で2時間乾燥し、酸素による有機過酸化物架橋阻害が起こらないように、酸素が存在しない雰囲気下でベンゾイルパーオキサイドの分解温度である110℃以上に加熱することにより、有機過酸化物架橋を行い、フルオロエラストマー表層を形成することができる。酸素が存在しない雰囲気下で加熱する方法としては、窒素などの不活性ガス雰囲気下による加熱が一般的であるが、加熱状態のシリコーンオイル中で架橋すると、ビニリデンフルオライドとテトラフルオロエチレンとパーフルオロメチルビニルエーテルの三元共重合体からなるフルオロエラストマー表層の表面にシリコーンオイルが化学結合で導入され、フルオロエラストマー表層表面に対するシリコーンオイルの濡れ性が向上するので、特に定着用弾性部材の製造方法としては、シリコーンオイル中でフルオロポリマーの有機過酸化物架橋を行うのが望ましい。
このようにして製造することができる電子写真用弾性部材の例を図1に、その断面図を図2に示す。図1にはローラ形状の電子写真用弾性部材を示しているが、定着用弾性部材の場合はローラ形状に限定されるものではなく、ベルト形状であってもよい。図2において、1は有機過酸化物反応性シリコーンゴム基層であり、2は有機過酸化物侵入阻止層、3は有機過酸化物架橋により弾性体として形成されるフルオロエラストマー表層である。このように、有機過酸化物反応性シリコーンゴム基層1と、有機過酸化物架橋により弾性体として形成されるフルオロエラストマー表層3の間に、有機過酸化物侵入阻止層2を設けることで、有機過酸化物のシリコーンゴム基層への侵入を阻止することができ、シリコーンゴム層の硬度が高くなることを防止することができる。
以下に実施例により本発明の詳細を説明するが、本発明がこれらによってなんら限定されるものではない。
アルミニウムからなるローラ基材(外径 59mm,内径 34mm)上に、2mmの厚さのジメチルシリコーンゴム(硬度 23°JIS-A、熱伝導率 0.3 W/m・k)からなる弾性体層を形成した。このローラ硬度(アスカーC、荷重1kg)は、62°であった。
また、分子内にヨウ素を有するビニリデンフルオライドとテトラフルオロエチレンとパーフルオロメチルビニルエーテルの三元共重合体からなるフルオロポリマー(商品名‘LT302’、ダイキン工業(株)製)100重量部と、架橋助剤であるトリアリルイソシアヌレート(商品名‘TAIC’日本化成(株)製)4重量部、及び架橋剤であるベンゾイルパーオキサイド(25%含水品、キシダ化学(株)製)2重量部を、溶剤であるメチルイソブチルケトンにポリマー成分濃度が25重量%になるように溶解し、フルオロポリマーのコーティング溶液を調製した。
さきほど形成したシリコーンゴム層表面に紫外線を照射し(UV照射装置、ハリソン東芝ライティング(株)製)、その後ローラを水平に固定し、回転させながらアミノシラン化合物のアルコール系溶液(商品名‘MEGUM 3290’、Chemetall社製)をスプレーコートすることで均一に塗布し、所望の量を塗布した後、一定の回転数で室温において30分間放置し、溶剤を蒸発させることで厚み約1μmの有機過酸化物侵入阻止層を形成した。
次に、さきほど調製したフルオロポリマーのコーティング溶液を、シリコーンゴム基層上に有機過酸化物侵入阻止層を形成したローラを水平に固定し、回転させながら外周にブレードコートで均一に塗布した。所望の量を塗布した後、一定のローラ回転数で室温において放置し、ある程度溶媒を蒸発させながら、レベリングさせた。その後、50℃で2時間乾燥し、200℃に加熱した粘度300センチストークスの液状オイル(商品名‘KF-96SS-300cs’,信越化学工業(株)製)に1時間浸漬させ、一次架橋を行い、その後液状シリコーンポリマーから取り出し、トルエンでローラ表面に存在する過剰の液状シリコーンポリマーを除いてからオーブン中において180℃で24時間二次架橋を行い、電子写真用弾性部材の一つである定着用弾性部材を作製した。このフルオロエラストマー表層とその上のシリコーンポリマー最表層の厚みの合計は30μmであった。
〔評価〕
フルオロエラストマー表層の架橋程度の評価は、フルオロポリマーが溶解する溶剤であるメチルエチルケトンで表面を拭き、表面の光沢がなくなった場合をNG、なくならなかった場合をOKと判断した。上記作製した定着用弾性部材を評価した結果、フルオロエラストマー表層の架橋はOKであった。また、シリコーンゴム基層の硬度変化は、フルオロエラストマー表層を剥がし取った後のシリコーンゴム層表面のローラ硬度(アスカーC、荷重1kg)を、フルオロエラストマー表層を形成する前の初期ローラ硬度(アスカーC、荷重1kg)と比較することで評価した。上記作製した定着用弾性部材を評価した結果、初期のローラ硬度 62°と同じ62°であったことから、シリコーンゴム層の硬度は変化していないことがわかった。
アルミニウムからなるローラ基材(外径 59mm,内径 34mm)上に、2mmの厚さのジメチルシリコーンゴム(硬度 13°JIS-A、熱伝導率 0.4 W/m・k)からなる弾性体層を形成した。このローラ硬度(アスカーC、荷重1kg)は、57°であった。
次に、実施例1と同様にフルオロポリマーのコーティング溶液を調整した。また、さきほど形成したシリコーンゴム層表面に紫外線を照射し(UV照射装置、ハリソン東芝ライティング(株)製)、その後ローラを水平に固定し、回転させながらアミノシラン化合物のアルコール系溶液(商品名‘MEGUM 3290’、Chemetall社製)をスプレーコートすることで均一に塗布し、所望の量を塗布した後、一定の回転数で室温において30分間放置し、溶剤を蒸発させることで厚み約1μmの有機過酸化物侵入阻止層を形成した。
次に、上記シリコーンゴム基層上に有機過酸化物侵入阻止層を形成したローラを用いて、実施例1と同様に電子写真用弾性部材の一つである定着用弾性部材を作製した。このフルオロエラストマー表層とその上のシリコーンポリマー最表層の厚みの合計は30μmであった。
[評価]
実施例1と同様の方法で評価した。その結果、フルオロエラストマー表層の架橋はOKであった。また、シリコーンゴム基層の硬度は、初期のローラ硬度 57°と同じ57°であったことから、変化していないことがわかった。
アルミニウムからなるローラ基材(外径 59mm,内径 34mm)上に、2mmの厚さのメチルフェニルシリコーンゴム(硬度 35°JIS-A、熱伝導率 0.25 W/m・k)からなる弾性体層を形成した。このローラ硬度(アスカーC、荷重1kg)は、68°であった。
次に、実施例1と同様にフルオロポリマーのコーティング溶液を調整した。また、さきほど形成したシリコーンゴム層表面に紫外線を照射し(UV照射装置、ハリソン東芝ライティング(株)製)、その後ローラを水平に固定し、回転させながらアミノシラン化合物のアルコール系溶液(商品名‘MEGUM 3295’、Chemetall社製)をスプレーコートすることで均一に塗布し、所望の量を塗布した後、一定の回転数で室温において30分間放置し、溶剤を蒸発させることで厚み約1μmの有機過酸化物侵入阻止層を形成した。
次に、上記シリコーンゴム基層上に有機過酸化物侵入阻止層を形成したローラを用いて、実施例1と同様に電子写真用弾性部材の一つである定着用弾性部材を作製した。このフルオロエラストマー表層とその上のシリコーンポリマー最表層の厚みの合計は30μmであった。
[評価]
実施例1と同様の方法で評価した。その結果、フルオロエラストマー表層の架橋はOKであった。また、シリコーンゴム基層の硬度は、初期のローラ硬度 68°と同じ68°であったことから、変化していないことがわかった。
(比較例1)
実施例1で作製したローラのシリコーンゴム基層上に、紫外線を照射せず、かつ有機過酸化物侵入阻止層を形成せずに、実施例1で作製したフルオロポリマーのコーティング溶液を塗布すること以外は実施例1と全く同様に電子写真用弾性部材の一つである定着用弾性部材を作製した。このフルオロエラストマー表層とその上のシリコーンポリマー最表層の厚みの合計は30μmであった。
〔評価〕
実施例1と同様の方法で評価した。その結果、フルオロエラストマー表層の架橋はNGであった(架橋不良)。また、シリコーンゴム基層の硬度は、初期のローラ硬度 62°に対して64°であったことから、硬度がやや高くなっていることがわかった。
(比較例2)
フルオロポリマー100重量部に対して、架橋助剤であるトリアリルイソシアヌレート12重量部、架橋剤であるベンゾイルパーオキサイド6重量部のフルオロポリマーのコーティング溶液を用いること以外は比較例1と同様にして電子写真用弾性部材の一つである定着用弾性部材を作製した。このフルオロエラストマー表層とその上のシリコーンポリマー最表層の厚みの合計は30μmであった。
[評価]
実施例1と同様の方法で評価した。その結果、フルオロエラストマー表層の架橋はOKであった。しかしながら、シリコーンゴム基層の硬度は、初期のローラ硬度 62°に対して68°であったことから、硬度が高くなっていることがわかった。
(比較例3)
実施例2で作製したシリコーンゴム基層上に、紫外線を照射せず、かつ有機過酸化物侵入阻止層を形成せずに、フルオロポリマー100重量部に対して、架橋助剤であるトリアリルイソシアヌレート8重量部、架橋剤であるベンゾイルパーオキサイド4重量部のフルオロポリマーのコーティング溶液を用いること以外は実施例1と同様にして電子写真用弾性部材の一つである定着用弾性部材を作製した。このフルオロエラストマー表層とその上のシリコーンポリマー最表層の厚みの合計は30μmであった。
[評価]
実施例1と同様の方法で評価した。その結果、フルオロエラストマー表層の架橋はOKであった。しかしながら、シリコーンゴム基層の硬度は、初期のローラ硬度 57°に対して68°であったことから、硬度が高くなっていることがわかった。
(比較例4)
実施例3で作製したシリコーンゴム基層上に、紫外線を照射せず、かつ有機過酸化物侵入阻止層を形成せずに、フルオロポリマー100重量部に対して、架橋助剤であるトリアリルイソシアヌレート24重量部、架橋剤であるベンゾイルパーオキサイド12重量部のフルオロポリマーのコーティング溶液を用いること以外は実施例1と同様にして電子写真用弾性部材の一つである定着用弾性部材を作製した。このフルオロエラストマー表層とその上のシリコーンポリマー最表層の厚みの合計は30μmであった。
[評価]
実施例1と同様の方法で評価した。その結果、フルオロエラストマー表層の架橋はOKであった。しかしながら、シリコーンゴム基層の硬度は、初期のローラ硬度 68°に対して73°であったことから、硬度が高くなっていることがわかった。
実施例1〜3、および比較例1〜4の評価結果を表1に示す。
Figure 2005164917
比較例2〜4においてフルオロポリマーコーティング溶液中の架橋剤・架橋助剤の量が異なるのは、基層シリコーンゴムの種類や熱伝導率が違う(フィラーの種類や量が異なる)ことによって、溶剤に溶解した有機過酸化物のシリコーンゴム基層への移行程度が変わり、表層フルオロエラストマー中に移行せずに残る有機過酸化物の割合が異なるためである。
表1から明らかなように、ジメチルシリコーンゴム基層あるいはメチルフェニルシリコーンゴム基層と、有機過酸化物架橋により弾性体として形成されるフルオロエラストマー表層の間に、有機過酸化物侵入阻止層を設けることで、シリコーンゴム基層の硬度が高くなることを防止することができる。
本発明の電子写真用弾性部材の概略全体図である。 本発明の電子写真用弾性部材の断面図である。
符号の説明
1 有機過酸化物反応性シリコーンゴム基層
2 有機過酸化物侵入阻止層
3 有機過酸化物架橋により弾性体として形成されるフルオロエラストマー表層

Claims (8)

  1. シリコーンゴムからなる基層上に少なくとも溶液コーティングによって形成されたフルオロエラストマー表層を有する電子写真用弾性部材において、有機過酸化物反応性シリコーンゴム基層と、有機過酸化物架橋により弾性体として形成されるフルオロエラストマー表層の間に、シリコーンゴム基層への有機過酸化物侵入阻止層を有することを特徴とする電子写真用弾性部材。
  2. 前記有機過酸化物が、ベンゾイルパーオキサイドである請求項1に記載の電子写真用弾性部材。
  3. 前記有機過酸化物侵入阻止層の厚みが、0.1〜10μmの範囲である請求項1または2に記載の電子写真用弾性部材。
  4. 前記有機過酸化物侵入阻止層が、シリコーンゴムからなる基層表面に紫外線を照射した後に形成されたものである請求項1、2、または3に記載の電子写真用弾性部材。
  5. 前記有機過酸化物侵入阻止層が、少なくともアミノシラン化合物からなる請求項1、2、3、または4に記載の電子写真用弾性部材。
  6. 請求項1、2、3、4、または5に記載の電子写真用弾性部材が、定着用である定着用弾性部材。
  7. 前記フルオロエラストマー表層が、ビニリデンフルオライドとテトラフルオロエチレンとパーフルオロメチルビニルエーテルの三元共重合体からなるフルオロポリマーを有機過酸化物架橋したものである請求項6に記載の定着用弾性部材。
  8. 前記シリコーンゴム基層が、ジメチルシリコーンゴムまたはメチルフェニルシリコーンゴムからなり、かつその熱伝導率が0.2〜0.9 W/m・K の範囲である請求項7に記載の定着用弾性部材。
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