JP2005164914A - カメラのファインダー装置およびカメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 焦点板上に結像される被写体像を、リレーレンズを有するファインダー光学系を介して観察可能なカメラのファインダー装置において、前記被写体像を電子的に撮像するファインダー撮像光学系を備え、前記ファインダー光学系と前記ファインダー撮像光学系は、前記リレーレンズより被写体側の光学系を共有し、前記リレーレンズの直前に配置された切替ミラーにより、前記ファインダー光学系と前記ファインダー撮像光学系とを切り替えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この特開平8−334829号公報に開示されるカメラの光学系では、一眼レフカメラのリレー式ファインダーにファインダー撮像光学系が組み込まれ、ファインダー撮像光学系の撮像素子により、ファインダー像が撮像される。
請求項3のカメラのファインダー装置は、請求項1または請求項2記載のカメラのファインダー装置において、前記切替ミラーの切り替えに応じて、光路内に位置する焦点板の拡散性を切り替えることを特徴とする。
請求項5のカメラは、撮影レンズによる被写体像が結像される焦点板の像を観察可能なファインダー光学系を備えたカメラにおいて、前記焦点板は集光性の異なる複数種類を備え、前記撮影レンズの瞳位置情報に応じた集光性を有する焦点板を選択して光路内に位置させる切替手段を有することを特徴とする。
請求項3のカメラのファインダー装置では、切替ミラーの切り替えに応じて、光路内に位置する焦点板の拡散性を切り替えるようにしたので、より鮮明な画像を得ることができる。
請求項5のカメラでは、切替手段により、撮影レンズの瞳位置情報に応じた集光性を有する焦点板を選択して光路内に位置させるようにしたので、鮮明な画像を得ることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のファインダー装置の第1の実施形態を備えたカメラを示している。
この実施形態のファインダー装置は、焦点板11上に結像される被写体像を直接観察するためのファインダー光学系13と、焦点板11上に結像される被写体像を電子的に撮像するためのファインダー撮像光学系15とを備えている。
また、画像メモリ43内に記録された画像は、画像処理回路41により取り出され、表示処理回路45を経由して、ファインダー内表示素子47、外部映像表示素子49、または外部映像出力端子51のいずれかに出力され表示が行われる。ファインダー内表示素子47に表示された画像は、レンズ53、第3のミラー31を経由し、二次像面33に結像する。この二次像面33の像は、接眼レンズ35により瞳37で観察される。
ファインダー撮像光学系15の使用時には、図1の状態から、切替ミラー25が矢符A方向に回転され、焦点板11からの光がファインダー撮像光学系15へ切り替えられる。そして、ファインダー撮像光学系15のレンズ55により、焦点板11の被写体像がファインダー撮像素子57に結像され撮像が行われる。
ファインダー光学系13とファインダー撮像光学系15は、リレーレンズ27より被写体側の光学系を共有している。そして、リレーレンズ27の直前に配置された切替ミラー25により、ファインダー光学系13とファインダー撮像光学系15とが切り替え可能とされている。
すなわち、図3に示すファインダー光学系13を使用している状態では、第1のミラー23で反射された光は、切替ミラー25により光軸の偏角θが+θになるように反射され、リレーレンズ27に入射する。
上述したカメラのファインダー装置では、ファインダー光学系13とファインダー撮像光学系15に、リレーレンズ27より被写体側の光学系を共有させ、リレーレンズ27の直前に配置された切替ミラー25により、ファインダー光学系13とファインダー撮像光学系15とを切り替えるようにしたので、ファインダー光学系13およびファインダー撮像光学系15の両方で鮮明な画像を得ることができる。
すなわち、ファインダー光学系13の使用時とファインダー撮像光学系15の使用時とで、光軸に対する切替ミラー25の偏角が異なる場合には、どちらか一方の大きい偏角で切替ミラー25の動作に必要なスペースが決定されてしまうが、偏角θを同じにすることで、切替ミラー25の動作に必要なスペースを小さくすることができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明のカメラのファインダー装置の第2の実施形態の要部を示している。
この実施形態では、焦点板の位置には、拡散性焦点板61,第1の非拡散性焦点板63および第2の非拡散性焦点板65が、切り替え可能に配置されている。
第1の非拡散性焦点板63と第2の非拡散性焦点板65の違いは、これらに一体化されたフレネルレンズ63a,65aの焦点距離である。この焦点距離により焦点板の集光性が変化する。
ファインダー撮像光学系15を使用する場合には、切替ミラー25により第1のミラー23からの光をレンズ55側に向ける。この時、焦点板ヘの結像状態を観察したい場合には、拡散性焦点板61を光路内に挿入しておく。しかしながら、この場合には、光の拡散により観察される画像はコントラストが低下し、色の彩度が低下し、また解像度も低下する。
この実施形態では、第1の非拡散性焦点板63の集光性は、広角〜標準レンズの瞳位置に対応し、第2の非拡散性焦点板65の集光性は、標準〜望遠レンズの瞳位置に対応している。従って、カメラに装着される撮影レンズ17に応じて第1の非拡散性焦点板63と第2の非拡散性焦点板65を切り替えることで、最適な集光状態が得られ、良好な撮像が可能となる。切り替え動作は、後述するように、カメラに装着された撮影レンズ17の瞳位置情報により自動的に行えば簡易で良いが、手動で行っても良い。
撮影レンズ17を透過した周辺光67は、第1の非拡散性焦点板63により適切に屈折,集光され、コンデンサーレンズ21,レンズ55を経由して、ファインダー撮像素子57に到達する。従って、撮像系で撮影される像にかげりは出ない。
撮影レンズ17を透過した周辺光67は、第2の非拡散性焦点板65により屈折,集光されるが、屈折力(集光性)が適切でないため、周辺光67は、レンズ55に入射することができない。従って、ファインダー撮像素子57によって撮像される像にかげりが出る。
図8は、切替ミラー25の切り替えに応じて焦点板の拡散性を変更すると共に集光性も変更可能であり、また、カメラに装着された撮影レンズ17の瞳位置情報により焦点板の位置を自動的に切り替え可能なカメラを示している。なお、このカメラも図1のカメラと同様の構成を有しているが、画像処理回路41,画像メモリ43,表示処理回路45等の構成を省略する。
そして、カメラ本体75には、ファインダー光学系13の使用とファインダー撮像光学系15の使用とを選択するための外部操作可能な切替スイッチ77が配置されている。また、撮影レンズ17には、撮影レンズ17の瞳位置情報等を記憶する記憶手段79が設けられている。
このカメラでは、例えば、切替スイッチ77によりファインダー光学系13が選択された時には、切替手段83により第1のモータ71が駆動され、図に実線で示すように切替ミラー25がファインダー光学系13側に切り替えられる。そして、切替手段83により第2のモータ73が駆動され、拡散性焦点板61が光路内に位置される。
そして、切替手段83は、撮影レンズ17の記憶手段79から瞳位置情報を入力し、この撮影レンズ17の瞳位置に対応する非拡散性焦点板が光路内に位置するように第2のモータ73を駆動する。
また、例えば、カメラ本体75に標準〜望遠レンズの撮影レンズ17が装着されている場合には、切替手段83は、この撮影レンズ17の瞳位置に対応する第2の非拡散性焦点板65が光路内に位置するように第2のモータ73を駆動する。
上述したカメラでは、切替ミラー25の切り替えに応じて、光路内に位置する焦点板の拡散性を切り替えるようにしたので、より鮮明な画像を得ることができる。
すなわち、例えば、ファインダー光学系13の使用時には、拡散性焦点板61を光路内に位置させ、ファインダー撮像光学系15の使用時には、非拡散性焦点板63または65を光路内に位置させることにより、より鮮明な画像を得ることができる。
すなわち、通常の焦点板は、焦点板の拡散性に依存して多様な撮影レンズを使用しても画面周辺にかげりが出ないようにしている。このため、単にファインダー撮像光学系15を使用した撮像時のみ拡散性を下げるようにすると、撮影レンズ17によっては画面周辺にかげりを生じてしまう場合が想定される。従って、焦点板の拡散性と集光性とを同時に調整することが望ましい。
すなわち、焦点板に拡散性がなくても、撮影レンズ17の特性に応じて焦点板の集光性を変更することで、ファインダー光学系13およびファインダー撮像光学系15において、より鮮明な画像を得ることが可能になる。
また、上述した第2の実施形態では、ファインダー光学系13およびファインダー撮像光学系15を備えたカメラに、撮影レンズ17の瞳位置情報に応じた集光性を有する焦点板を選択して光路内に位置させる構成を適用した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、ファインダー撮像光学系を備えないカメラにも適用することができる。この場合、使用される撮影レンズ17の瞳位置により周辺光の集光状態が変化し、適切に集光されない場合には、画面周辺にかげりが生じる。従って、これを防止するため、撮影レンズ17の瞳位置情報に基づいて集光性の異なる焦点板に切り替える。
13 ファインダー光学系
15 ファインダー撮像光学系
17 撮影レンズ
25 切替ミラー
27 リレーレンズ
61 拡散性焦点板
63 第1の非拡散性焦点板
65 第2の非拡散性焦点板
71 第1のモータ
73 第2のモータ
77 切替スイッチ
79 記憶手段
83 切替手段
Claims (6)
- 焦点板上に結像される被写体像を、リレーレンズを有するファインダー光学系を介して観察可能なカメラのファインダー装置において、
前記被写体像を電子的に撮像するファインダー撮像光学系を備え、
前記ファインダー光学系と前記ファインダー撮像光学系は、前記リレーレンズより被写体側の光学系を共有し、前記リレーレンズの直前に配置された切替ミラーにより、前記ファインダー光学系と前記ファインダー撮像光学系とを切り替えることを特徴とするカメラのファインダー装置。 - 請求項1記載のカメラのファインダー装置において、
前記ファインダー光学系と前記ファインダー撮像光学系との切り替えは、前記切替ミラーを、切り替えにより生じる光軸の偏角が、切り替えの前後で等しいように回動することにより行われることを特徴とするカメラのファインダー装置。 - 請求項1または請求項2記載のカメラのファインダー装置において、
前記切替ミラーの切り替えに応じて、光路内に位置する焦点板の拡散性を切り替えることを特徴とするカメラのファインダー装置。 - 請求項3記載のカメラのファインダー装置において、
前記切替ミラーの切り替えに応じて前記焦点板の拡散性を変更すると共に集光性も変更することを特徴とするカメラのファインダー装置。 - 撮影レンズによる被写体像が結像される焦点板の像を観察可能なファインダー光学系を備えたカメラにおいて、
前記焦点板は集光性の異なる複数種類を備え、前記撮影レンズの瞳位置情報に応じた集光性を有する焦点板を選択して光路内に位置させる切替手段を有することを特徴とするカメラ。 - 請求項5記載のカメラにおいて、
前記焦点板に結像される被写体像を電子的に撮像するファインダー撮像光学系を有することを特徴とするカメラ。
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