JP2005163244A - 紙を細幅に長く細断した紙糸の複合撚糸方法及び装置 - Google Patents

紙を細幅に長く細断した紙糸の複合撚糸方法及び装置 Download PDF

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一幸 高間
Kanshi Yamada
観史 山田
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OZEKI TECHNO KK
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Abstract

【課題】25g/m以下の主にマニラ麻を原料とした薄手の紙を幅0.5〜7mmの範囲で長く細断した扁平な紙糸、各種紡績糸、フィラメント糸を織編製品の用途拡大に準拠する糸形状、糸強力、風合い、光沢性に合わせた複合を1工程で可能とする。
【解決手段】紙を細幅に細断した扁平の紙糸7に水と水溶性界面活性剤の混合溶液10を付与させ柔軟かつ湿潤状態でトップローラー12とボトムローラー14の接面で把持しながら仮撚りを与え扁平な形状が丸い形状となった紙糸7aの周囲に中空スピンドル17に装着された各種紡績糸、フィラメント糸16を螺旋状に巻きつけることにより紙糸の丸い形状が拘束されて仮撚りスピンドル18の下方出口に取り付けられたV字型糸道ガイド19を通過した後でも丸い形状が固定され扁平な形状が糸状の表面にない1本の複合紙糸7bとなって引き出される。
【選択図】図1

Description

本発明は紙を細幅に細断した扁平な紙糸、各種紡績糸、フィラメント糸を一工程で組み合わせ、織編製品の用途拡大に準拠する複合紙糸の製法に関する。
紙を細幅に細断した扁平な紙糸は糸形状、糸強力、風合い、光沢性の面で問題があり一般糸と同様に織編製品への使用は各種紡績糸、フィラメント糸と組み合わせた複合紙糸として使用されている。複合紙糸の作成にはリング精紡機、ダブルツイスター、アップツイスター等で扁平な紙糸に実撚りを与える撚糸工程とその撚糸工程で作成された紙糸と各種紡績糸、フィラメント糸と組み合わせる複合撚糸工程の2工程で作成されるのが一般的である。
発明が解決しようとする課題
従来の技術では撚糸工程、複合撚糸工程とそれに付随した合糸工程、ワインダー工程等があるので生産量が上がらないうえ生産コストも高くなる。本発明は紙を細幅に細断した扁平な紙糸の複合撚糸工程を簡素化して加工後における糸形状、糸強力、風合い、光沢性を向上させた複合紙糸を1工程で低コストに作成することを課題とする。
課題を解決するための手段
紙を細幅に細断した扁平な紙糸に実撚りを与えず、水と水溶性界面活性剤の混合溶液を付与させ、紙を細幅に細断した扁平な紙糸を柔軟かつ湿潤な状態でトップローラーとボトムローラーの接面で把持した状態で中空スピンドルの下部に設置された仮撚りスピンドルで仮撚りを与えながら、扁平な紙糸の形状を丸い形状にして中空スピンドルの中央にあけられた穴を通過させる。
中空スピンドルには中空スピンドルと同速で回転するパッケージに各種紡績糸、フィラメント糸が巻かれており中空スピンドルの回転によって各種紡績糸、フィラメント糸は撚りを与えられながら引き出され中空スピンドルの中央にあけられた穴を仮撚りが与えられた状態で通過する紙糸の周囲に螺旋状に巻きつく。
仮撚りが与えられた状態つまり扁平な形状が丸い形状になって中空スピンドルを通過する紙糸の周囲に各種紡績糸、フィラメント糸が螺旋状に巻きつき紙糸の丸い形状が紙糸の周囲に螺旋状に巻きついた各種紡績糸、フィラメント糸で拘束されるので紙糸の扁平な形状が糸状の表面にない1本の複合紙糸となって仮撚りスピンドルの下部から引き出される。
中空スピンドルに装着するパッケージにはほとんどの紡績糸、フィラメント糸を巻くことができるので織編み製品の用途に準拠した複合が可能である。さらに専用の付属装置を使用することにより紙を細幅に細断した扁平な紙糸を積層状に巻いたパッケージも直接的に中空スピンドルに装着できるので各種紡績糸、フィラメント糸の周囲に扁平な紙糸を螺旋状に巻きつける複合
図3
、紙を細幅に細断した扁平な紙糸だけの複合
図2
も可能としている。
請求項1
の発明は紙を細幅に細断した扁平な紙糸を柔軟かつ湿潤な状態にするため扁平な紙糸に水と水溶性界面活性剤を付与させるモーター駆動の付着ローラー、水と水溶性界面活性剤が付与した紙糸を把持しながら送り出すモーター駆動のウェイト方式の送りローラー、仮撚りが与えられた状態で通過する紙糸の周囲に各種紡績糸、フィラメント糸を螺旋状に巻きつかせるためのパッケージを装着させる中空スピンドル、水と水溶性界面活性剤が付与した紙糸に仮撚りを与える仮撚りスピンドル、加工後の複合紙糸を巻き取るための巻き取り装置が紙糸の進行方向にそって設置された製造装置である。
また
請求項1
の製造装置により1工程で織編み製品の用途に準拠した複合紙糸を作成する製造方法である。
請求項2
の発明は一般的に紙を細幅に細断した扁平な紙糸は紙管に積層状に巻かれているものがほとんどであるのでこの形態では直接的にスピンドルに装着することはできない。そこで紙を細幅に細断した扁平な紙糸が積層状にまかれている紙管の両端に装着することにより直接的に中空スピンドルへの装着を可能とした付属装置である。
ここでの説明は
図1
に準ずる。固定台1に紙を細幅に細断した扁平な紙糸7が積層状にまかれているパッケージ2を固定する。固定台1に垂直に固定されたペッグ4は中空状になっておりその上端部にはフライヤー固定ピン5を介して紙を細幅に細断した扁平な紙糸7の引き出しテンションで回転するフライヤー3が取り付けられている。
細幅に細断した扁平な紙糸7の細幅寸法により引き出しテンションが違うためフライヤー固定ピン5とフライヤー3の間に装着されているワッシャーウェイト6の重量を調整することにより紙を細幅に細断した扁平な紙糸7が引き出されるとき適正な引き出しテンションがかかりフライヤー3が回転する。
適正な引き出しテンションがかかり回転するフライヤー3により紙を細幅に細断した扁平な紙糸7が積層状にまかれているパッケージ2から引き出され水と水溶性界面活性剤10が浸された容器11の上部に横架された付着ローラー8に導かれる。
付着ローラー8はモーターで駆動する駆動軸9に固定され、容器11に浸された水と水溶性界面活性剤10の液面と接触して回転している。この回転の速度を変化させることにより付着ローラー8の表面を接触して通過する紙を細幅に細断した扁平な紙糸7の種類に合わせて紙を細幅に細断した扁平な紙糸7に付与させる水と水溶性界面活性剤10の液量を調整することができる。
また紙を細幅に細断した扁平な紙糸7に付与させる水と水溶性界面活性剤10の液面を一定にするため容器11に浸された水と水溶性界面活性剤10の液面が下がると補充タンクから水と水溶性界面活性剤10が自動に供給される。
水と水溶性界面活性剤10が浸された容器11の上部に横架されたローラー8の表面を接触しながら通過する紙を細幅に細断した扁平な紙糸7は水と水溶性界面活性剤10が付与され柔軟かつ湿潤状態の紙糸7となりモーターで駆動する駆動軸13に固定されたボトムローラー14とウェイト方式のトップローラー12の接面に導かれる。
仮撚りスピンドル18と同速で回転する下方出口に取り付けられたV字型糸道ガイドの効果によりボトムローラー14とウェイト方式のトップローラー12の接面まで仮撚りが上がっているのでボトムローラー14とウェイト方式のトップローラー12の接面で把持されながら通過した後、柔軟かつ湿潤状態の紙糸7に仮撚りが与えられ扁平な紙糸の形状が丸い形状の紙糸7aとなり中空スピンドル17の中央にあけられた穴に導かれる。
中空スピンドル17には同速で回転するパッケージ15が装着されパッケージ15には各種紡績糸、フィラメント糸16が巻かれている。パッケージ15に巻かれている各種紡績糸、フィラメント糸16は中空スピンドル17の回転により撚りが与えられながらパッケージ15から引き出され中空スピンドル17の中央の穴を仮撚りが与えられながら通過する扁平な紙糸の形状が丸い形状となった紙糸7aの周囲に螺旋状に巻きつく。
各種紡績糸、フィラメント糸16が丸い形状となった紙糸7aの周囲に螺旋状に巻きつくことにより紙糸の丸い形状が拘束され、仮撚りスピンドル18の下方出口に取り付けられたV字型糸道ガイド19を通過した後でも丸い形状が固定され扁平な形状が糸状の表面にない1本の複合紙糸7bとなって引き出される。
仮撚りスピンドル18の下方出口に取り付けられたV字型糸道ガイド19から引き出された扁平な形状が糸状の表面にない1本の複合紙糸7bはカム駆動で往復動作をするロッド20に固定された糸道ガイド21を通過してモーター駆動の駆動軸23に固定された巻き取りローラー22にバネ圧で強制的に接圧をかけられ回転する巻き取り装置のホルダーに固定された巻き取り用パッケージ24に巻き取られる。
本発明で紙糸の周囲に各種紡績糸、フィラメント糸を巻きつける複合の実施例を示す正図である 本発明で紙糸の周囲に紙糸を巻きつける複合の実施例を示す正面図である。 本発明で各種紡績糸、フィラメント糸の周囲に紙糸を巻きつける複合の実施例を示す正面図である。
請求項2
の上面図である
図5
請求項2
の側面図である
図6
請求項2
のA−B間の断面図である
符号の説明
3 フライヤー
4 中空状のペッグ
5 フライヤー固定ピン
6 ワッシャーウェイト
8 付着ローラー
10 水と水溶性界面活性剤の混合溶液
11 容器
12 トップローラー
14 ボトムローラー
17 中空スピンドル
18 仮撚りスピンドル
19 V字型糸道ガイド
22 巻き取りローラー
24 巻き取り用パッケージ
25 紙糸パッケージ固定用付属装置

Claims (2)

  1. 25g/m以下の主にマニラ麻を原料とした薄手の紙を幅0.5〜7mmの範囲で長く細断した扁平な紙糸の糸強力、糸形状、用途性を向上させるために各種紡績糸、フィラメント糸との複合撚糸、25g/m以下の主にマニラ麻を原料とした薄手の紙を幅0.5〜7mmの範囲で長く細断した扁平な紙糸同士の撚糸を可能とするカバリング方式の複合紙糸の製造装置及び方法。
  2. 25g/m以下の主にマニラ麻を原料とした薄手の紙を幅0.5〜7mmの範囲で長く細断した扁平な紙糸を積層状に巻いた紙管パッケージを回転する中空スピンドルへの直接的な装着を可能とする付属装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100827552B1 (ko) 2007-04-24 2008-05-07 한국니트산업연구원 지사제조용 연사장치
JP2009144311A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Korea Inst For Knit Industry 複合糸およびその製造方法
JP2013136862A (ja) * 2011-11-29 2013-07-11 Hayashi Yarn Twisting Co Ltd 撚糸とその製造方法及びこれを用いた繊維製品
JP2014224334A (ja) * 2013-04-16 2014-12-04 株式会社サンマジー 紙糸を含む織編物及びその製造方法
ITUB20152556A1 (it) * 2015-07-28 2017-01-28 Paolo Benelli Metodo per la produzione di filati elasticizzati a base di filati cartacei e tessuti elasticizzati prodotti con detti filati elasticizzati

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