JP2005162423A - シート重送検出方法及びシート供給装置並びにこれを用いた画像読取装置 - Google Patents

シート重送検出方法及びシート供給装置並びにこれを用いた画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送方向の長さが異なる広汎なシートを搬送途上で一枚か多数枚かの判別を確実に検出することが可能で、特に上下2枚の重なりと同時に前後に大きくズレた重なりも確実に検出することができるシートの重送検出方法及びシート供給装置の提供。
【解決手段】スタッカー1上のシートを画像読取、印字などの処理位置に案内するシートガイド3中に第1、第2少なくとも2つの搬送手段4、5を配置する。この第1の搬送手段4と第2の搬送手段5の間に移動中のシートを所定の長さ領域(測定長)でその重なりを検出する重送検出手段6を配置する。一方前記スタッカー1上に載置されたシートの搬送方向長さを少なくとも2つに識別するシート長さ認識手段50と、上記重送検出手段6からの検出データに基づいてシートの多重搬送を判別する判別手段を設ける。そしてこの判別手段をシート長さ認識手段50から知得した情報に基づいて複数の測定領域から選択された1つの測定領域の検出データによってシートの重なりを判別するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明はスタッカー上のシートを順次一枚ずつ分離して画像読み取り、印字などの処理ステーションに給送するシート供給装置及びシートの給送過程で複数枚の重送を検出するシート重送検出方法に関する。
従来この種のシート供給装置はプリンター、複写機、スキャナーなどの処理ステーションにスタッカー上に積載したシートを順次供給するものとして広く知られている。かかる装置でスタッカー上のシートを一枚ずつ分離して処理ステーションに供給する過程で複数のシートが重なって送られると処理ステーションで誤った処理を施すこととなり、シートを正確に分離するのと同時に処理ステーションに至る手前で重送を検出して処理を停止するか或いは読み取りなど処理したデータを無効にする必要がある。
従来このようなシートの重送を検出する方法としては超音波センサー、ホトセンサーなどでシートを通過した超音波或いは光量の減衰量から一枚か複数枚であるかを検出する方法が知られている。特許文献1には超音波センサーで検出するものが開示され、送波(信)側に圧電セラミックスなどの圧電振動板を設け、この圧電振動板に所定周期のパルス電圧を印加して振動を生起し超音波を発信する。そしてシートを介して対向する位置に同様の圧電振動板を設け、この圧電振動板が励振した振動を電気的に出力して受波(信)側を構成する。従って送波側の圧電振動板(送波素子)に印加した電気エネルギーと受波側の圧電振動板(受波素子)に生起した電気エネルギーとを比較してシートが一枚であるか複数枚が重なっていないかを判別する。このような超音波センサーでシートの重なり状態を検出するには送波素子と受波素子との間でシートによって減衰する超音波エネルギー(受波素子からは電気エネルギーとして出力される)を微細に検出して正確に判断しなければならない。そこで従来、送波素子から発した超音波がシート面で反射して送波素子に戻り互いに干渉するのを避ける為に例えば特許文献2には走行するシート面に対し所定角度傾斜させて送波素子と受波素子とを対向させることが提案されている。
また特許文献3には距離を隔てた前後一端のローラ間に送波素子と受波素子とを対向配置してシートの姿勢変化が少ない状態で検出することが提案されている。つまりシートが前後のローラでニップされて一定の直線姿勢で移動する間に重送検出することによってシートの先端或いは後端が湾曲或いは上下に振動した状態で検出した場合の誤検出を防止している。このように所定速度で移動するシートに対し超音波、或いは光量などの透過量を測定しシートが一枚のときと複数重なったときの差を判別する為にはシートの姿勢変化を少なくすることとシートの所定長さ(領域)を測定して平滑化する必要がある。
特開平10−257595号公報(図1) 米国特許6212130号公報 実公平6−49567号公報
上述の超音波センサーなどの重送検知手段でシートの重なりを検出する為には送信器と受信器の間をシートが一定の姿勢で走行するよう例えば特許文献3に提案されているように前後一対のローラでシートを保持した状態で検出する必要がある。これと同時にシートの或る領域を連続して検出した測定データを平滑化して重送か否か判別する必要がある。
従来は、特許文献3のように搬送方向前後のローラを最小サイズシートの長さより短い間隔で配置した上で更にこれより短い範囲(領域)で測定した検出データで重送か否かを判別している。しかし搬送するシートが小サイズから大サイズまで広汎なサイズのときには、測定長を最小サイズシートの搬送方向長さに合わせて設定すると、大サイズシートの場合、前後にズレて2枚のシートが重なった場合には先端の一部を検出して一枚と判断してシートの処理部に送る誤検出を招くことが起こる。一方測定長を中サイズ或いは大サイズシートの搬送方向長さに合わせて設定すると小サイズシートは重送検出センサーで検出中にシート後端が上流側の搬送手段から外れてバタついた状態で誤検出を招く。
そこで本発明は搬送方向に長さの異なる広汎なシートを搬送途上で一枚か多数枚かの判別を確実に検出することが可能で、特に上下2枚の重なりと同時に前後に大きくズレた重なりも確実に検出することができるシートの重送検出方法及びこれを用いたシート供給装置の提供をその主な課題としている。
本発明は上述の課題を達成する為以下の構成を採用したものである。
スタッカー上のシートを画像読取、印字などの処理位置に案内するシートガイド中に第1、第2少なくとも2つの搬送手段を配置する。この第1の搬送手段と第2の搬送手段の間に移動中のシートを所定の長さ領域(測定長)でその重なりを検出する重送検出手段を配置する。一方前記スタッカー上に載置されたシートの搬送方向長さを少なくとも2つに識別するシート長さ認識手段49と、上記重送検出手段からの検出データに基づいてシートの多重搬送を判別する判別手段を設ける。そしてこの判別手段をシート長さ認識手段49から知得した情報に基づいて複数の測定領域から選択された1つの測定領域の検出データによってシートの重なりを判別するように構成する。
前記第1、第2、2つの搬送手段は例えば第1の搬送手段をスタッカー上に載置したシートを一枚ずつ分離して給送する分離ローラで構成し、第2の搬送手段をこの分離ローラからのシートを一時的に待機させるレジストローラで構成する。そしてこの第1、第2の搬送手段は最小サイズシートの搬送方向長さより短い間隔に配置することによってシートは先端を第1搬送手段で後端を第2搬送手段で拘束され前後がローラにニップされた状態で前記重送検出手段で検出することとなる。
また前記重送検出手段は超音波、光などの透過量でシートが1枚か多数枚かを検出する超音波センサー、ホトセンサーなどを採用すれば良く、前記第1、第2の搬送手段の間を移動するシートに対し所定角度傾斜して発振素子と受振素子を対向配置することが好ましく、更に移動するシートに対して重力方向上方に受振素子を、下方に発振素子を配置することが好ましい。
次に前記シート長さ認識手段49はシートサイズを操作者が入力することによって認識する場合はオペレーションパネルなどでシートサイズを設定するように構成すれば良く、またスタッカー上のシートの端面をセンサーで検出することによってシートの搬送方向長さを検出する手段を採用すれば良い。
そこで上記シート長さ認識手段は各シートの搬送方向長さを長短2種類以上に識別する場合と、各シートの搬送方向長さを測定して実測値で識別する場合のいずれであっても良い。
前記判別手段はシート長さ認識手段で2種類以上に識別されたシート長さに対応した測定長の検出データによって重なりを検出するように構成する。好ましくはシート長さ認識手段で各シートの搬送方向長さを測定して、その実測値か若しくは規格サイズを特定し、この特定されたシート搬送方向長さから所定長さを減算しシートの先端と後端に前記第1と第2の搬送手段がシートをニップする為の非検出領域を形成する。
更に本発明は、スタッカーから処理プラテンに順次搬送するシートの重なりを検出する重送検出方法に於いて、シートの搬送方向長さサイズを少なくとも2つに識別する第1のステップと、シート搬送過程でシートの重なりを重送検出センサーで検出する第2のステップと、上記第1のステップで識別したシートの長さサイズに基づいて測定長さ領域を設定する第3のステップと、この第3のステップで設定された測定長さ領域における重送検出センサーからの検出データに基づいてシートの異常搬送を判別する第4のステップを備えることによっても前述の課題を達成することが出来る。
本発明は第1、第2、2つの搬送手段間を移動するシートの重なりを重送検出手段で検出する際にシートの搬送方向長さに応じて異なる複数の測定長さからその1つを選択するようにしたので、従来2つの搬送手段にニップされたシートを特定の1つの領域で検出していたものに比べシートが前後にズレた状態で重なった場合も重送として判別することが可能である。従って広汎なサイズのシートをシート相互が上下2枚に重なった場合も前後にズレて重なった場合もいずれも確実に検出することが可能となる。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。
図1は本発明を実施したシート供給装置の要部説明図であり、図2は超音波センサーから成る重送検知手段の概略構造で、図3はその制御回路の説明図である。本発明は後述する画像読取装置或いは複写機、印刷機などのシート供給部に使用されシートを積載したスタッカーから画像読取プラテン、印刷プラテンなどの処理位置にシートを一枚ずつ分離して供給する際にシートが2枚以上重なったダブルフィードを処理位置の手前で検出する装置及び方法に関する。
図1に示す装置は、シートを積載収納するスタッカー1と、このスタッカー1から処理プラテン2にシートを案内するシートガイド3と、このシートガイド3に配置された第1、第2少なくとも2つの搬送手段4、5と、この第1の搬送手段4と第2の搬送手段5との間に配置されシートの重なりを検出する重送検出手段6を備えている。
上記スタッカー1はシートを載置するトレイで構成し、このスタッカー1にはシートの搬送方向長さサイズを検出するシート長さ認識手段49を設ける。このシート長さ認識手段49の構成は、(1)使用者がコントロールパネルからシートの規格サイズを入力する入力手段を設けるか、(2)スタッカー上のシートの端面を検出するセンサーを用紙搬送方向に複数配置するセンサー手段、(3)スタッカー上のシート端面にスライド自在のスライドガイドを設けてこのガイドの位置をセンサーで検出するガイド検出手段などが採用される。
その一例を後述の画像読取装置で詳述するが、図1のものはシートの搬送方向後端を検出するサイズセンサー50を示している。図示50aはホトダイオード、50bは受光素子であり、このサイズセンサー50がスタッカー1の底部に複数配置してあり、その位置は規格サイズのシート端に合施するように配列されている。
上記スタッカー1にはシートの幅方向に移動自在のサイドガイド51が設けてあり、このサイドガイド51の位置もセンサー(図示せず)で検出され、シート長手方向の上記サイズセンサー50とサイドガイド51の位置センサーとでシートの規格サイズが割り出されるように配置されている。
前記第1の搬送手段4は上記スタッカー1上のシートを一枚ずつ分離して処理プラテン2に給送する分離ローラ4aとこれに圧接する摩擦パッド4bとで構成してある。このような分離手段は種々のものが知られ分離ローラ4aの代わりにベルト、摩擦パッド4bの代わりに逆転ローラ或いはベルトなどが採用可能である。
前記第2の搬送手段5は互いに圧接した一対のローラ或いはベルトで構成され、第1の搬送手段4からのシートを引継搬送する構成でも、図示のように第1の搬送手段4からのシートを一時的に待機させ給紙タイミング信号でこのシートを処理プラテン2に向けて搬送するように構成する。
上記第1と第2の搬送手段はそれぞれ個別の駆動モータに連結しても良いが正逆転可能な駆動モータMに連結し、正転で第1の搬送手段4が、逆転で第2の搬送手段5が回転するようにする。その構成は図9に基づいて後述する。このように第1、第2の搬送手段4、5を相反的に回転するのは第1の搬送手段4をスタッカー1上のシートを分離給送する分離ローラ4aで構成した関係でシートを分離して第2の搬送手段5に引き渡した後はこの分離ローラ4aを停止させることによって後続するシートを繰出さないようにする為である。従ってこの第1、第2の搬送手段4、5はシートの分離及びレジストとは異なる別のシートガイドに配置する場合は同一方向に同期してシートを搬送するように構成すれば良い。
第1と第2の搬送手段4、5の間には次の重送検出手段6とシート端検出手段7を配置する。重送検出手段6は超音波センサーで一対の送波素子6aと受波素子6bで構成し、シートガイド3に沿って走行するシートを介して対向配置する。図示のものは後述するようにシート走行面と直交する法線N−Nから角度αを30度乃至45度で傾斜させてある(図2参照)。
シート端検出手段7はホトダイオードなどの光学センサーで走行するシートを介して発光素子と受光素子を対向配置する。上記重送検出手段6とシート端検出手段7とは前記第1の搬送手段4から重送検出手段6は距離L2、シート端検出手段7は距離L3でこの順でシート搬送下流側の第2の搬送手段5との間に配置する。
図2には重送検出手段6の一例を示してあり、通常の超音波センサーは送波素子6aと受波素子6bとは同一構造の素子で構成され、金属などの外筺ケース8に圧電セラミック板などの圧電振動体9が弾性樹脂10内に埋設してあり、圧電振動体9の表裏面には電極が蒸着で形成してあり、リード線11から高周波電源を供給する。
図示の圧電振動体9は外筺ケース8に密着して両者が一体に振動するよう形成されリード線11の一方はこの外筺ケース8に接地してある。従って送波素子6a側のリード線11から高周波電源を供給すると圧電振動体9とこれに接した外筺ケース8が所定周波数で振動して超音波を発し、受波素子6bは外筺ケース8からこれと一体の圧電振動体9が共振し、圧電振動体9に生起した電気エネルギーがリード線11から出力される。
かかる構造の超音波センサーが重送検出手段6としてシートガイド3に配置され、図3に示すような発振回路12および受振回路13に接続されている。発振回路12は高周波発振回路12aと電力増幅回路12bで構成し、受振回路13はトランジスターなどで構成される増幅回路13aと平滑回路13bで構成する。
そして高周波発振回路12aで例えば30KHz〜400KHzの高周波電圧を発生し、この信号をインバータでパワーアップしリード線11から圧電振動体9に印加し圧電振動体9で超音波を発振する。この超音波はシートを介して受波素子側の圧電振動体9を励振し、電気的信号として出力される。この受波素子6bからの入力信号はトランジスターで増幅され、平滑回路13bで整流された後、コンデンサなどの積分回路で平滑化されることとなる。そこで発信回路12aに電源を供給すると特定周波数の超音波振動が送波素子6aの圧電振動体9に励起される。この振動体9は図2(a)に示すように一定振幅の高周波で超音波を発する。この送波素子6aに対向した受波素子6bにはシートを過って超音波が受信され、受波素子6b側の圧電振動体9は共振し、その振動で生起した電力が出力される。この時シートを通過する際の超音波の減衰が図2(b)のように一枚の時と同図(c)の2枚の時で異なった出力となる。
この(b)、(c)の波形で出力された電気的エネルギーを増幅回路13aと平滑回路13bで処理する。つまり受波素子6bから出力された振動波形状の電気エネルギーは増幅された後、整流され積分回路からなる平滑回路13bで図5(a)、(b)に示すような出力レベルL1、L2、L3として基準値L0とコンパレータなどの比較手段で比較される。図5(a)はシートが一枚で搬送される時の出力レベルL2を示し、A部はシート先端がレジストローラ対5aに到達する前の状態で検出値が乱れ、B部はシートが分離ローラ4aとレジストローラ対5aにニップされた状態で検出値は安定し、C部はシート後端が分離ローラ4aから離脱(ローラ位置を通過)した状態で検出値が乱れている。
図4は図1の機構におけるタイミングチャートであり、図3の制御回路と併せて説明する。制御CPU14で構成した制御部はスタッカー1上にシートが積載されると、これをエンプティセンサー117が検知した信号で搬送手段4、5の駆動モータMを正回転方向に起動する(S01)。この駆動モータMの回転で第1の搬送手段4を構成する分離ローラ4aは時計方向に回転し、第2の搬送手段5を構成するレジストローラ対5aは停止状態に置かれる。分離ローラ4aの回転でスタッカー1上のシートは図1左側に繰出され重送検出手段6とシート端検出手段7を経てレジストローラ対5aに至る。
次いでシート端検出手段7がシートの先端を検出するとタイマーT1を起動する(S02)。このタイマーT1はシートの先端がレジストローラ対5aに到達して湾曲した所定のループを描くまで分離ローラ4aを回転した後停止信号を発し、駆動モータMを停止する。
そこで画像読取装置などの本体処理装置から給紙指示信号S03が発せられると駆動モータMを逆転するのと同時にタイマーT2を起動する。同時にこの給紙指示信号S03で制御CPU14は超音波センサーの発振回路12に電源を投入する。この駆動モータMの逆回転でレジストローラ対5aは時計方向に回転してシートは処理プラテン2側に送り出され、この時分離ローラ4aは静止状態に置かれる。タイマーT2がシート先端のループを解消してシートが直線状に分離ローラ4aとレジストローラ対5aで支持された時間の後、重送検出の開始信号を発する(S04)。
尚上記タイマーT1及びT2は制御CPU14の基準クロックをカウンターでカウントする遅延回路でそれぞれ構成する。
また本体装置から給紙指示信号S03を受けると制御CPU14はスタッカー1のサイズセンサー50の状態を監視し、スタッカー1上に載置されたシートの長さを認識する。このシート長さ認識手段49はスタッカー1上のシートの位置に対応するシートの長さ若しくは規格サイズをROM52のメモリーテーブルに記憶し、サイズセンサー50からの紙有り、紙無しの信号でスタッカー1上に載置されたシートの長さ若しくは規格サイズを認識するように構成してある。
このシート長さ認識手段49は前述のように種々の構成が採用されるが「シートの搬送方向長さを実測値」として認識するか「予め定められた規格サイズ」として認識するか、何れかを選択する必要があるが後者の構成が簡便であり、以下この場合について説明する。そこで制御CPU14はスタッカー1上に載置されたシートの規格サイズに基づいて重送検出手段6の測定長を決定する。
図1に示すように異なる長さのシートに対し測定長L0は重送検出手段6の位置を中心に説明すると、搬送方向前方(下流側)に長さL5がレジストローラ5aの位置とループ状(前記タイマーT1で形成)に湾曲させたシートを直線状に伸ばした長さから決定される。従ってこの長さL5はシートの長さに関係無く一定にレイアウト構成で決定され、このシート先端の長さL5は非検出領域となる。シートの後端側にも非検出領域L4を第1の搬送手段4と重送検出手段6との距離L2より大きい長さで形成する。このL4≧L2の関係で非検出領域L4を形成することによって重送検出手段6がシート後端が第1の搬送手段4から離脱しバタついた状態で検出するのを防止する。
測定長L0は「シートサイズに応じて予め複数の測定長を定めておき認識したサイズに対応する測定長を選択する」方法と「シートサイズに応じて搬送方向長さを定めておき、認識したサイズに対応する長さから測定長を演算する」方法がある。前者の構成は制御CPU14にシート規格サイズに応じた複数の測定長L0をメモリーテーブルとしてROM52に記憶し、このデータの1つをサイズセンサー50の信号で呼び出すようにする。後者の構成は制御CPU14にシート長さ値をROM52に記憶し、このデータの1つを呼び出すようにする。制御CPU14での演算は選択された1つのシート長さ値から前記L5とL4を引き算する。この場合L4は第1の搬送手段4と重送検出手段6との距離L1にシートの送りムラなどの誤差a(例えば10mm)を加え(L4=L2+a)に設定する。
図4において、重送検出の開始信号S04を受けて制御CPU14は超音波センサーの発振回路12aを起動する。この発振回路12aは特定周波数を連続若しくは断続的に送波素子6aに送る。すると送波素子6aに対向した受波素子6bにはシートを過って超音波が受信されシートの状態に応じた出力が増幅回路13aと平滑回路13bを経てエネルギー量として出力され、この出力値が予め定めた設定値と比較回路13cで比較されるようになっている。
つまり受波素子6bから出力された振動波形状の電気エネルギーは増幅された後、整流され積分回路からなる平滑回路13bで図5(a)、(b)に示すような出力レベルとして基準値とコンパレータなどの比較手段で比較される。
図5(a)はシートが一枚で搬送される時の出力レベルを例示し、A部はシート先端がレジストローラ対5aに到達する前の状態で検出値が乱れ、B部はシートが分離ローラ4aとレジストローラ対5aにニップされた状態で検出値は安定し、C部はシート後端が分離ローラ4aから離脱(ローラ位置を通過)した状態で検出値が乱れている。図5(b)はシートが2枚重なって搬送された時の出力レベルを示し、A部、B部、C部はそれぞれ上述の状態を示す。
そこで基準値を図示点線で示すレベルに設定すると安定したB部ではシートが一枚である(a)と2枚である(b)とでコンパレータの出力結果で判別することが可能となり、この基準値は次のように決定する。まずシートの紙厚、紙質、搬送速度などの条件を装置の使用環境に基づいて決定し、この条件のもとで実験によってシートが1枚の時と2枚の時の受波センサーの出力レベルの境界値を求めてこの値を基準値に設定する。この場合受波素子6bからは振動波系の電荷がアナログ信号として出力されるので、これを増幅したのち、ダイオードなどで整流し、コンデンサなどの平滑回路で平滑し、その電圧レベルを検出値と基準値で比較する。
次に前記発振回路12aから送波素子6aには高周波電圧を瞬間的に投入してバースト波を生起させるか連続的に電源投入して連続波を生起させるかいずれかを採用する。
いずれの場合も出力データを区割りし、比較回路13cでシートの重なり状態を区分毎に順次基準値と比較し、その結果をバッファに貯え総合的に判断することが望ましい。この場合シートの重なり状態で受波素子6bからの出力が不安定(環境条件で変化し易い)である為、バースト波の場合も連続的に複数回検出することが好ましい。また発振回路12aから超音波を連続して送信する場合にはCPUなどの基準クロックで平滑回路13bからの出力データを区割し、比較回路13cで順次基準値と比較してその結果をバッファメモリに貯えシートの重なり状態を区分毎に順次判別することが好ましい。
そこで前記タイマーT2を第2の搬送手段5がシートを前述の長さL5だけ送る見込み時間に設定し、タイマーT2のタイムアップで重送検出を開始する。この重送検出はすでに送波素子6aに電源が投入され安定した状態で受波素子6bに超音波が送られ、比較回路13cから検出データがバッファに貯えられているが、タイマーT2のタイムアップ前のデータは不要であるから、制御CPU14はタイマーT2のタイムアップでバッファ内のデータをクリアする。シートは第2の搬送手段5による移送に伴って比較回路13cで比較したデータをバッファに順次送り制御CPU14はこの比較データを呼び出してシートが重送状態であるか否かを監視する。
上記タイマーT2のタイムアップと同時に制御CPU14は前記測定長L0に相当する第2の搬送手段5のシート送り量を検出する。その構成は図3に示すように前記駆動モータMはステッピングモータで構成され、駆動回路54には電源56がパルス発生器55から供給されている。そこでこのパルス発生器55にフリップフロップ回路のカウンター57を取付け、カウンター57でステッピングモータMの回転ステップをカウントする。制御用CPUはこのカウント数が選定された測定長L0(ROM52)に一致したとき重送検出の終了とみなしレジスター53からの比較データの読込みを終了させる。
このように構成することによって、シートの長さに応じた最適な検出領域でシートの重なりを検出することとなり、制御CPU14はレジスター53からシートが重なっている状態信号を受けると画像読取装置などの本体装置に「重送信号」を発し、本体装置はオペレータに向けて警告表示をするか或いはシートの処理を中断させオペレータが回復処置を施すようにする。
次に本発明の重送検出方法について説明すると、前記制御CPU14は次のステップでシートの重送を判別する。
(ステップ1)
シートの搬送方向長さを識別する。前述のように本体装置から給紙指示信号を受けるとスタッカー1上に配置されたサイズセンサー50の状態信号からシートの搬送方向長さを認識する。
(ステップ2)
ステップ1で認識したシート長さに基づいて測定長さ領域を設定する。ROM52に記憶されたメモリーテーブルから対応するデータを呼び出す。尚ROM52にはシートの長さ数値データかシートサイズに対応した複数の測定長さの数値データか或いはこれに相当するパルス(時間)数を記憶する。
(ステップ3)
ステップ2で設定された測定長さ領域でシートの重なり状態を検出する。受波素子6bから出力された信号を増幅、整流、平滑化して比較回路13cで比較し「重送」か「非重送」かをレジスター53の信号で判断し、シートの搬送量がステップ2で設定された測定長と一致するまで繰返し実行する。
(ステップ4)
ステップ3で「重送」状態を判別した結果を画像読取装置などの本体装置に転送する。
次に本発明を画像読取装置に実施した場合について説明する。図6は画像読取装置A及びこれをユニットとして備えた画像形成装置Bの概略構成を示し、図7は画像形成装置Bのシート供給部の詳細を示す。後述する画像読取装置Aを備えた画像形成装置Bはケーシング100内に印刷ドラム102とこの印刷ドラム102に用紙を供給する給紙カセット101と、上記印刷ドラム102にトナーインクで現像形成する現像器108と、定着器104が内蔵されている。103は印刷ドラム102に潜像を形成するレーザなどの印字ヘッドであり、給紙カセット101からの用紙は搬送ローラ105で印刷ドラム102に送られ印字ヘッド103で形成した画像が転写され定着器104で定着される。そしてこの画像形成された用紙は排紙ローラ107から排紙スタッカー121に収納される。かかる画像形成装置Bはプリンターとして広く知られ、給紙部と印字部と排紙収納部で構成され各機能部分は上述の構造に限らず種々のもの、例えばインクジェット印刷、シルクスクリーン印刷などが採用可能である。
上記印字ヘッド103には画像データを蓄積するハードディスクなどの記憶装置122と蓄積した画像データを順次印字ヘッドに転送するデータ管理制御回路109が電気的に連結してある。画像形成装置Bの上方には画像読取装置Aがユニットとして取付けてある。画像読取装置Aはケーシング110にプラテン112が取付けてあり、このプラテンを介して原稿シートを読取る光学機構114と光電変換素子113が配置してある。光電変換素子113としてはCCDなどが広く知られている。
上記プラテン112には図7に示すシート供給装置Cが据付けてある。このシート供給装置Cはプラテン112の上方に給紙スタッカー115と排紙スタッカー116とが上下に並設してあり、給紙スタッカー115からのシートをU字状の搬送経路134で前記プラテン112を経て排紙スタッカー116に案内する。前記給紙スタッカー115には載置したシートの有無を検出するエンプティセンサー117とサイズセンサー132が配置され、図示133はシートの側縁を規制するサイドガイドである。このサイズセンサー132とサイドガイド133は図8に従って後述する。
上記給紙スタッカー115の上流側には分離ローラ119とこれに圧接した固定ローラ120が配置され、分離ローラ119の回転軸119aに取付けたブラケット119bにキックローラ118が取付けてある。そして回転軸119aを時計方向に回転するとキックローラ118は給紙スタッカー115上に降下し、回転軸119aを反時計方向に回転すると図示の状態に上昇する。その機構は後述する。分離ローラ119の下流側にはシートの重なり状態を検出する重送検出手段123とシートの先端及び後端を検出するシート端検出手段124が搬送経路134内に配置してある。
また搬送経路134にはレジストローラ125a、125bと給送ローラ127a、127bと搬出ローラ129と排紙ローラ130が順次この順に設けてあり、給紙スタッカー115からシートを排紙スタッカー116に搬送する。
図示126はシート先端を検出するリードセンサーであり、図示128はプラテン112位置でシートをバックアップするガイドである。また図示131はプラテン112からのシートを経路切欠ゲート131aでレジストローラ125a、125bに再送する循環経路である。
次に前述のサイドガイド133及びサイズセンサー132について図8に従って説明する。給紙スタッカー115にはシートの側縁を規制するサイドガイド133が左右一対(133a、133b)設けられ、このサイドガイドはシートの幅方向に移動自在に取付けられている。左右のガイド133a、133bにはラック135、136が一体に設け、給紙スタッカー115に回転自在に固定したピニオン137に噛合してある。
従って左右のガイド133aと133bとはピニオン137で同一量ずつ反対方向に移動する。上記ラックの一方136にはシートの幅サイズに対応した位置に突起から成る検出片139が設けてあり、スタッカー115底面に取付けた位置センサー138でこの検出片139の位置を検出するようになっている。この位置センサー138はスライダックボリュームで構成され検出片139との係合長さで抵抗値が変化し、その検出出力でサイドガイド133の位置が検知できる。またスタッカー115にはシートの後端を検出するサイズセンサー132が複数配置してある。
そこで位置センサー138でスタッカー115上のシートの幅方向を検出し、同一幅サイズのシートについてはサイズセンサー132で判別することによりスタッカー115上のシートのサイズを検知する。
次に図9(a)、(b)は前記分離ローラ119とレジストローラ125の駆動機構を示し、正逆転可能な給紙駆動モータ140でキックローラ118、分離ローラ119、レジストローラ125を駆動し、搬送駆動モータ141で給送ローラ127、搬出ローラ129、排紙ローラ130を駆動する。給紙駆動モータ140は正転でキックローラ118と分離ローラ119を回転駆動し、逆転でレジストローラ125を回転駆動する。同時にこの給紙駆動モータ140はキックローラ118を昇降制御する。給紙駆動モータ140はベルトB1、B2を介してワンウェイクラッチ142で一方向の回転のみをレジストローラ125に伝達する。同時にこの給紙駆動モータ140はワンウェイクラッチ143で分離ローラ119の回転軸に連結されワンウェイクラッチ142と143とは相対的に駆動伝達するように設定されている。
分離ローラ119の回転軸にはバネクラッチ144を介してブラケット119bが軸承してあり、このブラケット119bに取付けたキックローラ118には伝動ベルトB3で駆動が伝達されている。給紙駆動モータ140を正転すると分離ローラ119、キックローラ118を回転駆動するのと同時にバネクラッチ144はバネが弛んでブラケット119bはフリーとなり図7の上昇した退避位置から下降してキックローラ118がスタッカー上のシートと接する。給紙駆動モータ140を逆転するとレジストローラ125に駆動が伝達されるのと同時にバネクラッチ144は緊縮した状態となりブラケット119bを上昇させ、図1の退避位置に戻す。
搬送部駆動モータ141は図9(b)に示すように、給送ローラ127、搬出ローラ129、排紙ローラ130にベルトB5、B6、B7を介して連結され、給送ローラ127、搬出ローラ129とはワンウェイクラッチでモータの正逆転で常に一方向に回転し、排紙ローラ130はモータの正逆転でこのローラも正逆転するようになっている。
前記搬送経路134にはシート先端の到達を検出するセンサーが配置してあり、その働きと共に説明する。給紙スタッカー115上にはセットされたシートの規定サイズを検出するサイズセンサー132が複数配置されシートのサイズを検出して後続のシート搬送を制御する。前記給紙スタッカー115の先端部にはスタッカー上のシートの有無を検出するエンプティセンサー117が設けてあり、最終シートの給送を検出して画像読取装置Aなどの処理装置に信号を送る。前記分離ローラ119の下流側には前述の重送検出手段123とシート端検出センサー124が設けてある。
前記給送ローラ127の手前にはリードセンサー126が設けてありシートの先端の到達を画像読取装置に伝え画像の読取り、印字などの開始行を割り出す。これと同時にレジストローラ125の給送指示信号から所定時間経過してもシートを検出しないときはジャムとして駆動モータを停止し、同時に警告信号を発する。前記搬出ローラ129の下流側には排紙センサー145が配置してあり、シートの先端及び後端を検出してジャムを判別する。
次に上述の装置の動作を説明する。図10に動作のフローチャートを示し、装置電源を投入して給紙スタッカー115上にシートをセット(載置)する。このシートのセットでエンプティセンサー117が紙有状態を検出し、給紙駆動モータ140を起動する。(ST100)
給紙駆動モータ140の回転でキックローラ118と分離ローラ119がシートを分離して繰出し分離ローラ119とレジストローラ125との間の搬送ガイド128に給送し、シート端検出手段124(以下センサー124と称す)がシート先端を検出する(ST101)。このシート先端の検出信号からタイマーT1(図4参照)を作動し所定時間後にモータ140を停止する(ST102)。
かかる動作は図11(a)でシート先端をセンサー124が検出しタイマーT1を作動する。次に同図(b)の状態にシート先端はレジストローラ125に突き当たってループ状に湾曲し、この状態でタイマーT1の設定時間が終了しモータ140を停止する。次に画像読取装置Aの制御部から給紙の指示信号が発せられると、モータ140を逆回転方向に再起動させる(ST103)。また給紙の指示信号でタイマーT2を作動し、このタイマーT2(図4参照)はレジストループを解消しシートが分離ローラ119とレジストローラ125との間で直線状に支持され搬送される。この状態を図11(c)に示す(ST104)。
次いで図11(d)の状態にシート後端が分離ローラ119から離脱するまでの間に重送検出手段123によってシートの重送が検出される(ST105)。このように送られるシートの後端はセンサー124で検出される(ST106)。このシート後端の検出と相前後してシートの先端はリードセンサー126で検出され、給送ローラ127でプラテン112に向かって給送される(ST107)。
リードセンサー126で先端検知されたシートはプラテン112に到達すると光学機構114と光電変換素子113で電気信号として読取り処理が実行される(ST108)。シートは読取処理の後、搬出ローラ129、排紙ローラ130で排紙スタッカー116に排出される。このシートの排出は排紙センサー145で検知される(ST109)。
かかる過程で給紙スタッカー115上でシートはサイズセンサー132とサイドガイド133の位置センサー138でシートの搬送方向及び幅方向が検出され、シートの長さサイズが認識される。またレジストローラ125を駆動する給紙駆動モータ140には図1で説明したのと同様のエンコーダとカウンターがこのモータの回転量を検出するように配置されていて、レジストローラ125とで搬送するシートの搬送長さが検出される。この搬送長さと上記シートの長さサイズで設定された測定長さが一致すると重送検出手段123からの出力信号はリセットされるようになっている。
本発明を実施したシート供給装置の概略機構の説明図。 図1の装置における重送検知手段の一例を示す超音波センサーの構造説明図。 図1の装置の制御回路を示すブロック図。 図1の装置の制御を説明するタイミングチャート。 図2の超音波センサーの出力信号の波形説明図。 本発明を実施した画像読取装置及びこれをユニットとして備えた画像形成装置の全体説明図。 図6の装置における原稿シートの供給部の詳細説明図。 図7の装置の給紙スタッカーの構造を示す斜視図。 図7の装置の駆動機構を示す説明図。 図6の装置の制御を説明するフローチャート。 図6の装置におけるシート供給の動作状態説明図。
符号の説明
1 スタッカー
2 処理プラテン
3 シートガイド
4 第1の搬送手段
4a 分離ローラ
4b 摩擦パッド
5 第2の搬送手段
5a レジストローラ
6 重送検出手段
6a 送波素子
6b 受波素子
7 シート端検出手段
12 発振回路
12a 高周波発振回路
12b 電力増幅回路
13 受振回路
13a 増幅回路
13b 平滑回路
13c 比較回路
49 シート長さ認識手段
50 サイズセンサー
53 レジスター
54 駆動回路
55 パルス発生器
57 カウンター
58 ROM
M 駆動モータ
A 画像読取装置
B 画像形成装置
C シート供給装置
100 ケーシング
101 給紙カセット
102 印刷ドラム
103 印字ヘッド
104 定着器
112 プラテン
113 光電変換素子
114 光学機構
115 給紙スタッカー
116 排紙スタッカー
117 エンプティセンサー
118 キックローラ
119 分離ローラ
121 排紙スタッカー
123 重送検出手段
124 シート端検出手段
125a レジストローラ対
125b レジストローラ対
126 リードセンサー
132 サイズセンサー
134 搬送経路
140 給紙駆動モータ
141 搬送駆動モータ

Claims (11)

  1. シートを載置するスタッカーと、
    このスタッカーから所定の処理位置にシートを案内するシートガイドと、
    このシートガイド中に配置された第1、第2少なくとも2つの搬送手段と、
    上記スタッカー上に載置されたシートの搬送方向長さを少なくとも2つに識別するシート長さ認識手段と、
    上記第1の搬送手段と第2の搬送手段との間に配置され移動するシートの所定長さ領域でシートの重なりを検出する重送検出手段と、
    この重送検出手段からの検出データに基づいてシートの多重搬送を判別する判別手段と、を備え、
    上記判別手段は上記シート長さ認識手段で識別したシート搬送方向長さに基づいて複数の測定長さから選択された1つの測定長さ領域の検出データによってシートの重なりを判別することを特徴とするシート供給装置。
  2. 前記第1の搬送手段は、前記スタッカー上のシートを分離する分離ローラで構成され、前記第2の搬送手段は、この分離ローラからのシートを一時的に待機させるレジストローラで構成されていることを特徴とする請求項1記載のシート供給装置
  3. 前記シートサイズ認識手段は前記スタッカー上に配置されたシート端を検出するセンサー手段である請求項1記載のシート供給装置。
  4. 前記分離ローラと前記レジストローラは相反的に回転駆動されるようそれぞれ駆動手段に連結され、前記判別手段は上記レジストローラが回転駆動状態の前記重送検出手段からの検出データでシートの重なりを判別することを特徴とする請求項1記載のシート供給装置。
  5. 前記重送検知手段は、シートを介して対向した発振素子と受振素子で構成され超音波又は光の透過量を検出することを特徴とする請求項1記載のシート供給装置。
  6. 前記シート長さ認識手段は、前記スタッカー上に載置されたシートの端面を検出するセンサーと、このセンサーからの検知信号に基づいてシートの搬送方向長さを判定する手段とから構成され、前記判別手段はシートの搬送方向長さに基づいて測定長さを設定することを特徴とする請求項1記載のシート供給装置。
  7. 前記シート長さ認識手段はシートの搬送方向長さを検出する手段を含み、前記判別手段はシートの搬送方向長さから所定長さを減算して測定長さを設定することを特徴とする請求項1記載のシート供給装置。
  8. 前記判別手段は、前記測定長さ領域をシートの搬送方向先端部と後端部にそれぞれ非測定領域を形成するように設定することを特徴とする請求項1記載のシート供給装置。
  9. シートを載置するスタッカーと、
    このスタッカー上のシートを一枚ずつ分離給送する分離搬送手段と、
    この分離搬送手段の下流に配置され該分離搬送手段からのシートを一時的に待機させるレジスト搬送手段と、
    上記分離搬送手段とレジスト搬送手段を回転駆動する駆動手段と、
    上記スタッカー上に載置されたシートの搬送方向長さを少なくとも2つに識別するシート長さ認識手段と、
    上記分離搬送手段とレジスト搬送手段との間に配置され移動するシートの所定長さ領域でシートの重なりを検出する重送検出手段と、
    この重送検出手段からの検出データに基づいてシートの異常搬送を判別する判別手段と、を備え、
    上記分離搬送手段とレジスト搬送手段とは搬送可能な最小サイズシートの搬送方向長さより短い距離間隔に配置され、
    上記判別手段は、上記シート長さ認識手段で識別されたシートの搬送方向長さに対応する測定長さを有しシートの先端及び後端に非測定域を形成する測定領域の検出データに基づいてシートの異常搬送を判別することを特徴とするシート供給装置。
  10. シートを載置するスタッカーと、
    このスタッカーから読取プラテンにシートを案内するシートガイドと、
    このシートガイド中に配置された第1、第2少なくとも2つの搬送手段と、
    上記スタッカー上に載置されたシートの搬送方向長さを少なくとも2つに識別するシート長さ認識手段と、
    上記第1の搬送手段と第2の搬送手段との間に配置され移動するシートの所定長さ領域でシートの重なりを検出する重送検出手段と、
    この重送検出手段からの検出データに基づいてシートの多重搬送を判別する判別手段と、
    上記判別手段からの信号に基づいて上記読取プラテンにおける画像読取りを無効にする制御手段と、を備え、
    上記判別手段は上記シート長さ認識手段で識別したシート搬送方向長さに基づいて複数の測定長さから選択された1つの測定長さ領域の検出データによってシートの重なりを判別することを特徴とする画像読取装置。
  11. スタッカーから処理プラテンに順次搬送するシートの重なりを検出する重送検出方法あって、
    シートの搬送方向長さサイズを少なくとも2つに識別する第1のステップと、
    シート搬送過程でシートの重なりを重送検出センサーで検出する第2のステップと、
    上記第1のステップで識別したシートの長さサイズに基づいて測定長さ領域を設定する第3のステップと、
    この第3のステップで設定された測定長さ領域における重送検出センサーからの検出データに基づいてシートの異常搬送を判別する第4のステップを備えたシート重送検出方法。
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