JP2005161927A - 車両用脱臭装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明は、ルームミラーに脱臭機能を持たせつつも、ルームミラーの共振点をできるだけ変化させず、ルームミラーの設計自由度も制限しない車両用脱臭装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明の脱臭機能は、図3に示すように、本体ハウジング3内に内蔵される2つの光触媒部材6…で行うように構成している。この光触媒部材6は、ステンレスたわしに二酸化チタンを蒸着させたものであり、重量は数十グラム程度の軽量なものである。このように光触媒部材6が軽量であることから、光触媒部材6を本体ハウジング32内に内蔵しても、ルームミラー2の重量はさほど増加しない。よって、ステー部材4の弾性力とルームミラー2の重量によって決定される共振点が大きく変化することはない。
【選択図】 図3
本発明は、ルームミラーに脱臭機能を持たせつつも、ルームミラーの共振点をできるだけ変化させず、ルームミラーの設計自由度も制限しない車両用脱臭装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明の脱臭機能は、図3に示すように、本体ハウジング3内に内蔵される2つの光触媒部材6…で行うように構成している。この光触媒部材6は、ステンレスたわしに二酸化チタンを蒸着させたものであり、重量は数十グラム程度の軽量なものである。このように光触媒部材6が軽量であることから、光触媒部材6を本体ハウジング32内に内蔵しても、ルームミラー2の重量はさほど増加しない。よって、ステー部材4の弾性力とルームミラー2の重量によって決定される共振点が大きく変化することはない。
【選択図】 図3
Description
この発明は、車室内に設置される車両用脱臭装置、特に自動車の車室内の悪臭等を脱臭又は殺菌する脱臭装置に関する。
従来、自動車などの車室内の脱臭装置としては、空気清浄器等が用いられ、車室後端のリアパッケージトレイ等に設置するのが一般的であった。
しかし、運転手が吸った煙草の煙等の清浄を考慮すると、最も運転手から離れた位置に空気清浄器があるため、煙を一旦車室内で拡散させた後に捕獲するということになり、非常に非効率的であった。
そこで、下記特許文献1では、車室前端に設置されたルームミラーに空気清浄器を装着して、運転手から近い位置で清浄を行うものが提案されている。
また、下記特許文献2でも、ルームミラーに空気清浄器を装着して、車室上方に溜まりやすい臭気を効果的に捕捉するものが提案されている。
ところで、車両部品においては、走行中の振動及び異音が出来るだけ発生しないように、各部品を設計・設定している。
特に、片持ち支持になるような部品については、その重量と梁の弾性力によって決定される共振点を、走行時に車両が発生する周波数帯に一致しないように設計・設定するのが一般である。
ルームミラーについても、ステー部材によって車室内に固定されるものであることから、当然、その重量とステー部材の弾性力を考慮して設計・設定されている。
ところが、前述の特許文献1や特許文献2のように、空気清浄器のように重量が大幅に増加する装置をルームミラーに装着すると、この共振点の設定が崩れ、走行時にルームミラーが共振してしまうおそれがある。
このように、走行中にルームミラーが共振してしまうと、当然異音や振動の問題が生じるが、さらに、ルームミラーという車両部品の性質上、後方視界が悪化してしまい、走行安全性を低下させるという問題が生じる。
また、この空気清浄器を装着することを前提にルームミラーを設計することも考えられるが、空気清浄器はオプション設定されるのが通常であるため、空気清浄器を装着しない場合と装着する場合の2つの共振点を考慮して設計する必要が生じ、ルームミラーの設計の自由度が制限されるという問題が生じる。
そこで、本発明は、ルームミラーに脱臭機能を持たせつつも、ルームミラーの共振点をできるだけ変化させず、ルームミラーの設計自由度も制限しない車両用脱臭装置を提供することを目的とする。
本発明は、車室内に設置される車両用脱臭装置にあって、車室内の前部上方に、ステー部材を介してルームミラーを固定し、該ルームミラーに、光を受けて脱臭を行う光触媒を担持した光触媒部材を配設したものである。
上記構成によれば、ステー部材によって固定されたルームミラーに、光を受けて脱臭を行う光触媒を担持した光触媒部材を配設して、この光触媒部材によって脱臭効果を得ることができる。
すなわち、通常の空気清浄器のようには重量が嵩まない光触媒部材をルームミラーに配設することで、重量をさほど増加させることなく、ルームミラーの位置で脱臭を行うことができる。
上記ルームミラーの固定位置は、ステー部材を介して固定される片持ち支持構造であれば、車室の天井、フロントガラス等、限定されるものではない。
また、光触媒は、代表的なものとして二酸化チタンが挙げられるが、これに限定されるものではなく、光(紫外線)を受けて表面で酸化・還元反応を起こし、その表面に接している物質を分解するものであれば、全て含まれる。
この発明の一実施態様においては、前記光触媒部材を、ルームミラーの背面側に配設し、該光触媒部材の表面積をルームミラーの背面スペースよりも大きく設定したものである。
上記構成によれば、小さなルームミラーの背面スペースにおいて、光触媒効果が得られる表面積を大きく確保できるため、効率的に光触媒による脱臭効果を得ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記光触媒部材を、二酸化チタンを蒸着した金属製の綿状部材としたものである。
上記構成によれば、光触媒部材を金属製の綿状部材とすることで、ルームミラーという限られた容積・スペースで、光触媒の接することができる表面積を最大限に確保することができ、より効率良く脱臭効果を得ることができる。
なお、金属製の綿状部材としては、ステンレスたわしやスチールウールのような物が含まれる。
この発明の一実施態様においては、前記ルームミラーを本体ハウジングと鏡面体とで構成し、前記光触媒部材を、該本体ハウジング内に内蔵し、該本体ハウジングに連通口を形成したものである。
上記構成によれば、光触媒部材をルームミラー内に内蔵することで、光触媒とルームミラーを一体化することができる。このように一体化することにより、光触媒のよる脱臭効果を得つつも、外観上の見栄えを向上できる。
この発明の一実施態様においては、前記ルームミラーの背面に装着する装着部と前記光触媒部材を内部に内蔵するケーシング部とを備えたものである。
上記構成によれば、ルームミラー自体を共通にした上で、使用者のニーズに応じで、光触媒部材を装着、非装着することができる。よって、車室内の臭気が気にならない場合(例えば新車の場合等)には、光触媒を装着せず、車室内の臭気が気になるような場合(例えば中古車の場合等)には、光触媒を装着するといったことも可能になる。
この発明の一実施態様においては、前記光触媒部材を、二酸化チタンを含有する塗料を塗布した部材としたものである。
上記構成によれば、二酸化チタンを含有する塗料を、部材に塗布するといった簡単な作業で、光触媒の脱臭効果を得ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記光触媒部材を、二酸化チタンを練り込んだ樹脂製部材としたものである。
上記構成によれば、樹脂製部材に二酸化チタンを練り込むことで、光触媒の脱臭効果を得ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記光触媒部材を、二酸化チタンを表面に設けた貼着シート部材としたものである。
上記構成によれば、光触媒部材を、二酸化チタンを表面に設けた貼着シート部材とすることで、貼着シート部材を貼着するという簡単な作業で、光触媒の脱臭効果を得ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記光触媒部材の受光角度を、変更する受光角度変更手段を備えたものである。
上記構成によれば、受光角度変更手段で、光触媒部材の受光角度を変更することができるので、光の受光角度を状態に応じて適切に変更して、より光触媒による脱臭効果を高めることができる。
この発明によれば、光触媒部材という軽量な部材をルームミラーに配設することで、ルームミラーの重量をさほど増加させることなく、脱臭効果を得ることができる。
よって、ルームミラーに脱臭機能を持たせつつも、ルームミラーの共振点をできるだけ変化させず、ルームミラーの設計自由度も制限しない車両用脱臭装置を提供することができる。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態の車両用脱臭装置を車両に装着した状態を示す全体斜視図である。図2は図1のA−A矢視断面図であり、図3は本実施形態の車両用脱臭装置の分解斜視図である。
図1は、本実施形態の車両用脱臭装置を車両に装着した状態を示す全体斜視図である。図2は図1のA−A矢視断面図であり、図3は本実施形態の車両用脱臭装置の分解斜視図である。
本実施形態では、図1に示すように、車両のフロントガラス1の後方、すなわち車室内の前部上方に設置されているルームミラー2自体に脱臭機能を持たせている。
図2に示すように、この実施形態のルームミラー2は、ルームミラー本体3とステー部材4で構成される。
上述のルームミラー本体3は、略長方形の鏡面体31とその鏡面体31を後面に取り付ける箱状の本体ハウジング32によって構成される。
また、ステー部材4は、上端部4aをルーフパネル10前端のフロントヘッダーメンバー11の下面に2つのネジ12…で固定し、下端部4bには球状のジョイント部41を設け、そのジョイント部41で、ルームミラー本体3を支持している。すなわち、ステー部材4によってルームミラー本体3は片持ち支持される構造をなしている。
そして、このステー部材4とフロントガラス1との間には、ゴム製の支持部材5を介挿し、ステー部材4のガタツキをできるだけ抑えるように構成している。
本実施形態の脱臭機能は、図3に示すように、本体ハウジング3内に内蔵される2つの光触媒部材6…で行うように構成している。この光触媒部材6は、ステンレスたわしに二酸化チタンを蒸着させたものであり、重量は数十グラム程度の軽量なものである。
このように光触媒部材6が軽量であることから、光触媒部材6を本体ハウジング32内に内蔵しても、ルームミラー2の重量はさほど増加しない。よって、ステー部材4の弾性力とルームミラー2の重量によって決定される共振点が大きく変化することはない。
なお、光触媒による脱臭効果については、従来より周知であることから具体的な説明は省略するが、光(紫外線)を受けて表面で酸化・還元反応を起こし、その表面に接している物質(悪臭)を分解することにより、脱臭を行うものである。
よって、この脱臭効果を最大限に得るため、上述の本体ハウジング32には多数の連通口33,34,35を形成している。
まず、本体ハウジング32の前面側(フロントガラス側)には、太陽光を光触媒部材に直接受光させるために第一連通口33…を形成している。なお、外観上の見栄えを考慮して、この第一連通口33…の代わりに特定の紫外線だけを透過するガラス部材を用いてもよい。
また、本体ハウジング32の側面及び上下面にも、車内空気を導入排出する第二連通口34…、35…を形成している。この第二連通口34…、35…は、大きく開口することで脱臭を行う空気量を増やすことができるため、開口面積を大きく設定している。
特に、本体ハウジング32の上下面に形成する第二連通口35…では、フロントガラス1に沿って、フロントガラス1下端から上昇するエアコン(図示せず)の吹出し風を取り入れることができるため、側面の第二連通口34…より開口面積を大きく設定している。
このように、ルームミラー2の位置で光触媒による脱臭を行うことで、太陽光を確実に受光させることができ、また、エアコンの吹出し風を利用して流れる空気量を増やすことできるため、光触媒による脱臭効果を確実に得ることができる。
また、ルームミラー2の位置は、乗員の位置にも近いため、タバコの煙などを効率的に脱臭(空気清浄)できる。
次に、以上のように構成したこの実施態様の車両用脱臭装置の作用及び効果について、詳述する。
このように本実施形態の車両用脱臭装置は、車室内に設置される車両用脱臭装置にあって、車室内の前部上方に、ステー部材4を介してルームミラー2を固定し、該ルームミラー2に、光を受けて脱臭を行う光触媒を担持した光触媒部材6を配設したものである。
上記構成によれば、ステー部材4によって固定されたルームミラー2に、光を受けて脱臭を行う光触媒を担持した光触媒部材6を配設して、この光触媒部材6によって脱臭効果を得ることができる。
すなわち、通常の空気清浄器のように重量が嵩まない光触媒部材6をルームミラー2に配設することで、重量をさほど増加させることなく、ルームミラー2の配設位置で脱臭を行うことができる。
よって、ルームミラー2に脱臭機能を持たせつつも、ルームミラー2の共振点をできるだけ変化させず、ルームミラー2の設計自由度も制限しない車両用脱臭装置を提供することができる。
また、この実施形態では、前記光触媒部材6を、二酸化チタンを蒸着したステンレスたわしとしたものである。
上記構成によれば、光触媒部材6を、二酸化チタンを蒸着したステンレスたわしとすることで、ルームミラー2という限られた容積・スペースで、光触媒の接することができる表面積を最大限確保することができ、効率良く脱臭効果を得ることができる。
なお、ステンレスたわしの代わりにスチールウールを用いてもよい。
また、この実施形態では、前記ルームミラー本体3を本体ハウジング32と鏡面体31とで構成し、前記光触媒部材6を、該本体ハウジング32内に内蔵し、該本体ハウジング32に連通口33,34,35を形成したものである。
上記構成によれば、光触媒部材6をルームミラー本体3内に内蔵することで、光触媒とルームミラー2を一体化することができる。このように一体化することにより、外観上の見栄えを向上できる。
次に、他の実施形態について、図4、図5を利用して説明する。図4は、図2同様にA―A矢視断面図であり、図5は脱臭装置の斜視図である。なお、共通の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態も、図4に示すように、ルームミラー2の位置において脱臭効果を得るものであるが、前述のものと異なり、従来のルームミラー2の背面(車両前方側)に、後付けで光触媒部材7を内蔵した別体の脱臭装置8を装着するものである。
この脱臭装置8は、光触媒部材7を内部に備えるケーシング部81と、ケーシング部81の上下に設けられ、前後方向に伸びる装着部82からなる。
上述のケーシング部81は、長方形の箱状の部材で構成され、表面には、内部の光触媒部材7に対して太陽光を受光させ、車内空気を導入排出するための連通口83…,84…を多数形成している。
なお、主に太陽光の受光を行うケーシング部前面の連通口83…は、前述のものと同様に、特定の紫外線だけを透過するガラス部材に変更してもよい。
そして、上述の装着部82は、その先端(後端)にルームミラー本体3に対して係合する爪部85を形成し、装着時には、その爪部85を係合させることで、図4に示すように上下の装着部82…でルームミラー本体3を挟持する形で係合固定している。
また、この装着部82も爪部85による係合固定以外にも、両面テープなどによる貼着固定、吸盤による吸着固定、磁石による磁力固定、ネジなどによる螺合固定などに変更してもよい。
また、このケーシング部81と装着部82は、共に、軽量の樹脂製部材で成形され、内部の光触媒部材7と合わせても、さほどルームミラー2の重量を増加させることはない。
このため、別体の脱臭装置8をルームミラー2に装着しても、ルームミラー2の重量とステー部材4の弾性力によって決定される共振点が大きく変化することはない。
また、従来のルームミラー2に後付けで装着できるため、あらゆる車両において、光触媒による脱臭効果を得ることができる。
次に、以上のように構成したこの実施態様の車両用脱臭装置の作用及び効果について、詳述する。
このように本実施形態の車両用脱臭装置は、前記ルームミラー2の背面に装着する装着部82と前記光触媒部材7を内部に内蔵するケーシング部81とを備えたものである。
上記構成によれば、ルームミラー2自体を共通にした上で、使用者のニーズに応じで、光触媒部材7を装着、非装着することができる。よって、車室内の臭気が気にならない場合(例えば新車の場合等)には、光触媒を装着せず、車室内の臭気が気になるような場合(例えば中古車の場合等)には、光触媒を装着するといったことも可能になる。
なお、ルームミラー2の位置に光触媒部材7を取り付け、光触媒による脱臭効果を得ることによる効果については、前述の実施形態と同様である。
次に、さらに他の実施態様について図6を利用して説明する。図6は、図2や図4同様、A―A矢視断面図である。この図においても共通の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態も、図4の実施態様と同様ルームミラー2に後付けで光触媒部材7を内蔵した別体の脱臭装置8を装着するものである。しかし、本実施態様では、さらに光触媒部材7の受光角度を変更できるように構成したものである。
まず、この脱臭装置8は、前述のものと同様に光触媒部材7を内部に備えるケーシング部81とルームミラー本体3の上下位置で前後方向に伸びる装着部82を有するが、さらに、そのケーシング部81を、回転ヒンジ86を介して回動自在に支持するベース部87を有するものである。
すなわち、ベース部87を装着部82によってルームミラー2の背面に固定し、このベース部87上端の回転ヒンジ86によって回動自在に支持されたケーシング部81を、所定角度、回動しうるように構成したものである。
このように、回転ヒンジ86によってケーシング部81を回動しうるように構成することで、本実施態様では、フロントガラス1からケーシング部81に照射される太陽光の受光角度を変更できる。
受光角度を変更することで、光触媒部材7に適切な角度で太陽光Lを受光させることができるため、図6で実線で示すようにケーシング部81を太陽光Lに対して直交するように回動した場合には、光触媒の脱臭効果は最も促進され、最も光触媒による脱臭効果を得ることができる。
一方、光触媒による脱臭効果をさほど得る必要がない場合には、破線で示したように、ケーシング部81をベース部87に密着させておくこともできる。
次に、以上のように構成したこの実施態様の車両用脱臭装置の効果について、詳述する。
このように本実施形態の車両用脱臭装置は、回転ヒンジ86によって、ケーシング部81の光触媒部材7に対する受光角度を変更するものである。
上記構成によれば、回転ヒンジ86で光触媒部材7の受光角度を変更することができるので、受光角度を車室内の状態等に応じて適切に変更して、より光触媒による脱臭効果を高めることができる。
なお、この実施態様では、回転ヒンジ86で受光角度を変更したが、ケーシング部81の角度を変更できるものであれば、スライド機構、折畳み機構等その他の機構を採用してもよい。
また、脱臭効果については、前述の実施態様と同様の効果を得ることができる。
次に、さらに他の実施態様について図7を利用して説明する。図7は本実施形態の車両用脱臭装置を示した全体斜視図である。
この車両用脱臭装置9では、ルームミラー2の背面(車両前方側)に装着するプレート部材90に二酸化チタンを含有した塗料91を塗布して、プレート部材90自体を光触媒部材としたものである。
すなわち、二酸化チタンを含有した塗料91をプレート部材90に塗布して、そのプレート部材90をルームミラー2に装着することで、光触媒による脱臭効果を得るものである。
この車両用脱臭装置9は表面を凹凸形状に形成したプレート部材90と、そのプレート部材90をルームミラー2に装着する装着部92とからなり、装着部92には前述の実施態様と同様にルームミラー本体3に対して係合する爪部93を形成している。
プレート部材90の表面を凹凸形状にすることにより、ルームミラー2の背面という限られたスペースであっても、光触媒部材が空気に接する表面積を大きく出来るので、光触媒による脱臭効果をより高めることができる。
このように、本実施態様では光触媒部材を、二酸化チタンを含有する塗料91を塗布したプレート部材90としたことにより、二酸化チタンを含有する塗料を部材に塗布するといった簡単な作業で、光触媒の脱臭効果を得ることができる。
また、塗料を塗布する代わりに、プレート部材自体を、二酸化チタンを練り込んだ樹脂製部材とすることもできる。
この場合には、樹脂の成形作業をするだけで、光触媒の脱臭効果を得ることができる。
また、二酸化チタンを表面に設けた貼着シート部材をプレート部材に貼着するようにしてもよい。
この場合には、貼着シート部材を貼着するという簡単な作業で、光触媒の脱臭効果を得ることができる。
なお、これら塗料の塗布等で光触媒の効果を得る構成は、そのままルームミラー本体3で実施してもよい。
次に、他の実施態様について図8を利用して説明する。図8も本実施形態の車両用脱臭装置100を示した全体斜視図である。
この車両用脱臭装置100では、ルーバー状のフィン101表面に二酸化チタンを含有した塗料102を塗布し、そのルーバー状のフィン101を可動させることで、受光角度を変化させ、かつフィン101の間を通過する空気量を変化させるものである。
すなわち、この車両用脱臭装置100は、フレーム枠を構成するベース体103と、ベース体内に軸支され可動自在となった複数のフィン101と、フィンの可動量を調整する操作ノブ104と、ベース体103をルームミラー2に装着する装着部105と、からなる脱臭装置である。
この車両用脱臭装置100では、操作ノブ104を回転操作することにより、二酸化チタンを含有した塗料を塗布したフィン101の角度を、自由に変更をすることができる。よって、受光角度を変化させ、かつフィン101の間を通過する空気量を変化させることができる。
したがって、本実施形態の車両用脱臭装置では、乗員の操作に応じて、自由に光触媒による脱臭効果を変化させることができる。
特にルーバー状のフィンとしたことで、受光角度を変化させたとしても、脱臭装置の形態がほとんど変化しないため、レイアウトスペースをコンパクトにできるという効果も奏する。
以上の実施形態と、この発明の構成との対応において、実施形態のステンレスたわしは、金属性の綿状部材に対応し、
以下同様に、
回転ヒンジ86、操作ノブ104は、受光角度変更手段に対応し、
プレート部材90、フィン101は、光触媒部材に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができるものである。
以下同様に、
回転ヒンジ86、操作ノブ104は、受光角度変更手段に対応し、
プレート部材90、フィン101は、光触媒部材に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができるものである。
2…ルームミラー
4…ステー部材
6,7…光触媒部材
90…プレート部材
101…フィン
4…ステー部材
6,7…光触媒部材
90…プレート部材
101…フィン
Claims (9)
- 車室内に設置される車両用脱臭装置にあって、
車室内の前部上方に、ステー部材を介してルームミラーを固定し、
該ルームミラーに、光を受けて脱臭を行う光触媒を担持した光触媒部材を配設した
車両用脱臭装置。 - 前記光触媒部材を、ルームミラーの背面側に配設し、
該光触媒部材の表面積をルームミラーの背面スペースよりも大きく設定した
請求項1記載の車両用脱臭装置。 - 前記光触媒部材を、二酸化チタンを蒸着した金属製の綿状部材とした
請求項2記載の車両用脱臭装置。 - 前記ルームミラーを本体ハウジングと鏡面体とで構成し、
前記光触媒部材を、該本体ハウジング内に内蔵し、
該本体ハウジングに連通口を形成した
請求項3に記載の車両用脱臭装置。 - 前記ルームミラーの背面に装着する装着部と
前記光触媒部材を内部に内蔵するケーシング部とを備えた
請求項3に記載の車両用脱臭装置。 - 前記光触媒部材を、二酸化チタンを含有する塗料を塗布した部材とした
請求項2記載の車両用脱臭装置。 - 前記光触媒部材を、二酸化チタンを練り込んだ樹脂製部材とした
請求項2記載の車両用脱臭装置。 - 前記光触媒部材を、二酸化チタンを表面に設けた貼着シート部材とした
請求項2記載の車両用脱臭装置。 - 前記光触媒部材の受光角度を、変更する受光角度変更手段を備えた
請求項1〜8何れかに記載の車両用脱臭装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003401722A JP2005161927A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | 車両用脱臭装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003401722A JP2005161927A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | 車両用脱臭装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005161927A true JP2005161927A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34725556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003401722A Pending JP2005161927A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | 車両用脱臭装置 |
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JP (1) | JP2005161927A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010120448A (ja) * | 2008-11-18 | 2010-06-03 | Yupiteru Corp | ルームミラー装着型車載機器 |
-
2003
- 2003-12-01 JP JP2003401722A patent/JP2005161927A/ja active Pending
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JP2010120448A (ja) * | 2008-11-18 | 2010-06-03 | Yupiteru Corp | ルームミラー装着型車載機器 |
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