JP2005160977A - 超音波診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波診断装置の受信用ディジタルビーム形成に使用するAD変換器とディジタル整相加算器を混在させたディジタルビーム形成用チップにおいて,画像の画質を良好に保ちながら回路規模を低減する。
【解決手段】被検体内で反射した超音波を複数の超音波振動子で受信する超音波診断装置では受信した超音波信号の位相を合わせるためにそれぞれの超音波振動子からの信号をAD変換器でディジタル信号に変換し,ディジタル整相器で位相を合わせた後,加算している。受信する超音波の強度は被検体によって大幅に変化するので,AD変換器の変換ビット数が大きいと画質は良くなるが,ディジタル整相器・加算器の回路規模が大きくなる。入力信号が大きいときにはAD変換器の出力の上位ビットを使用し,微弱なときには下位ビットを使用する機能を持つビット選択器を挿入し,ディジタル整相器・加算器で扱うビット数を抑えることで回路規模を抑制した。
【選択図】 図2

Description

超音波振動子を配列した超音波探触子を用い,ディジタルビーム形成法を使用して,ダイナミックフォーカスと電子走査を行いながら超音波信号を受信し,画像として表示する超音波診断装置に関する。
超音波診断装置では,ダイナミックフォーカスと電子走査の技術を使用し,複数の超音波振動子を配列した超音波探触子から被検体に超音波を送信し,被検体内で反射した超音波を複数の超音波振動子を配列した超音波探触子で受信し,被検体の広範囲の深度を高画質の画像として表示する方法が広く用いられている。
その受信においては,それぞれの超音波振動子の出力に対して,指定する被検体内の位置からそれぞれの超音波振動子の位置までの超音波の到達時間の差を補正した後,それぞれの超音波振動子の出力を加算することによって高感度で高分解能の信号を得る方法が一般的に使用されている。超音波の到達時間の差の補正方法としては,初期には同軸ケーブルなどのアナログ遅延線が使用され,遅延時間をアナログスイッチで切換えることが行われていたが,最近では超音波振動子の出力信号をAD変換器でディジタル信号に変換した後,FIFO(First In First Out)メモリなどのディジタル遅延回路を使用して遅延させ,その遅延時間を調節することで超音波の到達時間の差を補正する方法が採用されている。
この方法は,ディジタルビームフォーマまたはディジタルビーム形成と呼ばれており,それぞれの超音波振動子の出力信号をAD変換器でディジタル信号に変換した後,ディジタル遅延回路を使用して遅延させて,遅延時間を調節することで超音波の到達時間の差を補正した後,それぞれの信号を加算器に入力させて加算することで,被検体内の指定位置で反射した超音波信号を加算した整相加算超音波信号を作る。
図4は、従来の超音波診断装置のディジタルビーム形成部のブロック図である。ディジタルビーム形成部12は、探触子11を構成するn個の超音波振動子111で受信したnチャネルの超音波エコー信号113が入力され,このnチャネルのアナログ信号113をたとえば12ビットのディジタルデータに変換するn個のAD変換器521と,AD変換器521でディジタル化されたディジタル信号525を指定時間だけ遅延させて位相を調整するn個の整相器523と,位相を調整したn個のディジタルデータ527を加算する加算器524とで構成され,整相して加算した超音波ディジタル信号528を出力する。各チャネルの整相器523はディジタルデータを格納し,各チャネルの同期を取って出力する各チャネルに対応したFIFOメモリで構成されている。タイミングパルス発生回路14は,AD変換器521のサンプリングクロック,整相器523のFIFOメモリの書込みクロック,FIFOメモリの読み出しクロックを示すタイミング信号541を供給する。
超音波振動子の出力信号はAD変換器でディジタル信号に変換された後に使用されるので,整相して加算した超音波信号の精度はこのAD変換器の精度に依存する。また,超音波信号の強度は被検体内の体表からの深度によって大幅に変化するので,体表から大深度までの任意の領域で反射した超音波信号を高品質で受信するためには高精度のAD変換器,すなわち出力ビット数の大きなAD変換器が必要になる。
AD変換器で変換したディジタル信号は,超音波の到達時間を補正するためにFIFOメモリなどのディジタル遅延回路に送られ,遅延時間を調節することによって超音波信号の位相を調節する。高精度のAD変換器,すなわち出力ビット数の大きなAD変換器で変換したディジタル信号を遅延させるディジタル遅延回路では,当然ビット数の大きなディジタルデータを取り扱うことになるので,ディジタル遅延回路は大規模のものになる。
ビット数の大きなディジタルデータを取り扱うディジタル遅延回路は大規模なものになり,使用するFIFOメモリなどの電子部品の点数も多くなる。このディジタル遅延回路は超音波探触子を構成する超音波振動子の数だけ必要であるので,ビット数の大きなディジタルデータを取り扱うディジタル遅延回路を使用する場合には,FIFOメモリなどの電子部品の点数が多く,製造費用が高くなるとともに,実装する基板なども大きくなる。
すなわち,体表から大深度までの任意の領域で反射した超音波信号を高品質で受信するために高精度のAD変換器,すなわち出力ビット数の大きなAD変換器を使用する場合には,ビット数の大きなディジタルデータを取り扱うディジタル遅延回路が必要となり,FIFOメモリなどの電子部品の点数が多く,製造費用が高くなるとともに,実装する基板なども大きくなる。
一方,超音波診断装置を小型化し,信頼性を向上させるために,電子回路の集積度を上げることが要求されている。このため,超音波振動子で受信した超音波信号をディジタル信号に変換するためのAD変換器と,ディジタル信号を指定時間だけ遅延させて位相を調整するディジタル遅延回路と,位相を調整したディジタル超音波信号を加算して整相加算超音波信号を作成す加算器を一体化し,ワンチップの集積回路にすることが希望されている。
体表から大深度までの任意の領域で反射した超音波信号を高品質で受信するために高精度のAD変換器,すなわち出力ビット数の大きなAD変換器を使用する場合には,ビット数の大きなディジタルデータを取り扱うディジタル遅延回路が必要となり,このようなワンチップの集積回路を実現することは困難となっている。これらの機能をワンチップの集積回路で実現するためには,高精度のAD変換器,すなわち出力ビット数の大きなAD変換器を使用せずに,AD変換器の出力ビット数の小さなAD変換器を使用し,これによってディジタル遅延回路の必要ビット数を下げることが必要になる。
体表から大深度までの任意の領域で反射した超音波信号を高品質で受信するために高精度のAD変換器,すなわち出力ビット数の大きなAD変換器を使用する場合には,ビット数の大きなディジタルデータを取り扱うディジタル遅延回路が必要となり,FIFOメモリなどの電子部品の点数が多く,製造費用が高くなるとともに,実装する基板なども大きくなる。また超音波診断装置を小型化し,信頼性を向上させるためにこれらの機能をワンチップの集積回路に実装することが困難となっている。これらの機能をワンチップの集積回路で実現するためには,高精度のAD変換器,すなわち出力ビット数の大きなAD変換器を使用せずに,AD変換器の出力ビット数の小さなAD変換器を使用し,これによってディジタル遅延回路の必要ビット数を下げることが必要になり,高品質の超音波診断装置を実現することとは両立していない。
本発明はこの問題を解決し,体表から大深度までの任意の領域で反射した超音波信号を高品質で受信するために高精度のAD変換器すなわち出力ビット数の大きなAD変換器を使用しながら,ディジタル遅延回路を小型化し,電子部品の点数を削減し,製造費用を下げるとともに,超音波診断装置を小型化し,信頼性を向上させるためにこれらの機能をワンチップの集積回路に実装することを可能にすることで,小型化された,高信頼性で高品質の超音波診断装置を提供することを目的とする。
本発明はこの問題を解決するために下記の手段を採用した。複数の超音波振動子を使用して被検体内に超音波パルスを送信し,被検体内で反射した超音波を複数の超音波振動子を使用して受信し,それぞれの超音波振動子で受信した超音波信号をAD変換器でディジタル信号に変換する。AD変換器から出力されるディジタル信号の出力ビット領域に対して上位ビットを指定し,その指定した上位ビットから指定したビット幅をもつディジタル信号を取り出す機能を持つビット選択器を設ける。このビット選択器から出力されるディジタル信号のビット幅は,AD変換器の出力ビット幅よりも小さい。このビット選択器から出力されたディジタル信号を指定時間だけ遅延させて位相を調整するディジタル遅延回路を用いた整相器に入力し,整相器で位相を調整した信号を加算回路に入力して整相加算超音波信号を作成する。このようにビット選択器を設けることによって,AD変換器の出力ビット幅よりも,ディジタル遅延回路を用いた整相器および加算器のビット幅を小さくすることを可能にした。
複数の超音波振動子を使用して受信する被検体内で反射された超音波信号の強度は,超音波が反射される領域が存在する被検体内の位置,すなわち体表からの深度や被検体の部位によって大幅に変化する。このため,体表から大深度までの任意の領域や任意の部位で反射された超音波信号を高品質で受信するためには,信号強度の強い超音波信号から信号強度の微弱な超音波信号まで忠実にディジタル信号に変換する必要があるので,高精度のAD変換器すなわち出力ビット数の大きなAD変換器が必要になる。一方,ディジタル遅延回路で位相を調整した信号は,加算回路に入力され整相加算超音波信号として出力されるが,この整相加算超音波信号は直交検波などの超音波画像処理を施された後,画像表示装置で画像表示される。現在,この画像表示装置で使用されている階調数は一般には256階調,すなわち8ビットである。すなわち,高精度のAD変換器すなわち出力ビット数の大きなAD変換器が要求されるのは,信号強度の強い超音波信号から信号強度の微弱な超音波信号まで忠実にディジタル信号に変換する必要があるためで,ディジタル信号に変換した後に行われる信号処理,画像処理に使用するデータのビット数は一般にAD変換器に要求されるほど大きくない。これによって,本発明ではビット選択器を設けることによって,AD変換器の出力ビット幅よりも,ディジタル遅延回路を用いた整相器および加算器のビット幅を小さくしながら,最終的に画像表示装置に表示される画像の画質を高品質に維持することが可能になった。
本発明は,体表から大深度までの任意の領域で反射した超音波信号を高品質で受信するために高精度のAD変換器すなわち出力ビット数の大きなAD変換器を使用しながら,ビット選択器を使用してAD変換器の出力データの存在する最上位ビットから指定したビット幅をもつディジタルデータのみをディジタル遅延回路に送ることによって,ディジタル遅延回路を小型化し,電子部品の点数を削減し,製造費用を下げるとともに,超音波診断装置を小型化し,信頼性を向上させるためにこれらの機能をワンチップの集積回路に実装することを可能にすることで,小型化,高信頼性で高品質の超音波診断装置を提供することを実現した。
本発明による超音波診断装置では,ディジタルビーム形成部のAD変換器の出力ビットの範囲をビット選択器によって選択するようにしたので,受信超音波信号のダイナミックレンジを広げるために高精度のAD変換器を使用した場合でも,ディジタル遅延回路で処理するディジタルデータのビット数を抑えることが可能になった。これによってAD変換器とビット選択器と整相器の複数系統と,この複数の整相器からの出力を一系統にまとめる加算器とをワンチップにまとめたディジタルビーム形成用チップを使用した超音波診断装置を実現できた。
超音波診断の用途によって整相器および加算器で使用するAD変換器出力ビット領域を選択する手段を備えた超音波診断装置を実現できた。
関心超音波診断領域の深さによって整相器および加算器で使用するAD変換器出力ビット領域を選択する手段を備えた超音波診断装置を実現できた。
AD変換器出力ビット領域で整相器および加算器で使用するために選択したAD変換器出力ビット領域外の下位ビットを四捨五入により出力ディジタル信号に加算することによって出力ディジタル信号の質を高めた超音波診断装置を実現できた。
本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の超音波診断装置の構成図である。超音波診断装置10は,超音波探触子11を備えている。この超音波探触子11は圧電素子などで構成される複数たとえば64個の超音波振動子111を配列した構造になっている。超音波探触子11はディジタルビーム形成部12と送信部13とが接続されている。パルス発生部14は超音波を送信する周期(たとえば5kHz)を与えるタイミング信号を発生する。送信超音波ビームを収束し,指向性を与えるためにそれぞれの超音波振動子に印加する駆動パルスのタイミングを調整する必要があるので,遅延回路によってこのタイミング信号に与える遅延時間を調整した後,たとえば64チャネルのタイミング信号を送信部13に供給する。送信部13はたとえば64チャネルのパルス駆動回路で構成される。パルス駆動回路はタイミング信号のタイミングで超音波送信周波数(たとえば5MHz)の駆動パルスを発生し,探触子11のたとえば64チャネルの超音波振動子111に印加する。探触子11を構成するたとえば64チャネルの超音波振動子111に印加するパルスのタイミングの差によって希望する方向に指向性を持った超音波パルスを送信することができる。タイミング信号の周期で被検体向けて同一方向の超音波パルス112aを送信する。次に送信方向を切換えながら順次超音波パルス112b,112cを送信する。
被検体の内部で反射した超音波エコーは探触子11のたとえば64チャネルの超音波振動子111で受信される。たとえば64チャネルの超音波振動子111で受信されたたとえば64チャネルのアナログ信号113は,ディジタルビーム形成部12に送られる。ディジタルビーム形成部12に入力されたたとえば64チャネルの超音波信号はたとえば64チャネルのディジタルデータに変換され,たとえば64チャネルのそれぞれのチャネルに送信時に指向性と電子走査のために与えた所定の遅延に相当する遅延を与えられた後に加算されて,整相加算超音波信号128として出力される。これによって指向性に対応した方向からの超音波エコーを受信することが可能になる。
ディジタルビーム形成部12から出力されたディジタルデータ,整相加算超音波信号128は画像処理部15に入力される。画像処理部15はそのディジタルデータをその走査方向および探さに応じて2次元状にマッピングし,このマッピングしたデータを画像データとして画像メモリに格納する。その画像メモリに格納された画像データは一定周期で画像メモリから読み出され、画像表示部16のモニタ上に断層像として表示される。
図2は、本発明の超音波診断装置のディジタルビーム形成部のブロック図である。このディジタルビーム形成部は、探触子11を構成するn個の超音波振動子111(振動子1〜振動子n)で得られたnチャネルの受信エコー113をたとえば14ビットのディジタルデータに変換する各チャネルに対応したn個のAD変換器121と,それぞれのAD変換器121から出力されるディジタル信号125の出力ビット領域に対して上位ビットを指定し,その上位ビットから指定したたとえば12ビットのビット幅をもつディジタル信号を取り出す機能を持つn個のビット選択器122と,それぞれのビット選択器122から出力されたディジタル信号126を指定時間だけ遅延させて位相を調整するn個の整相器123と,位相を調整したn個のディジタルデータl27を加算する加算器124とで構成され,整相加算超音波ディジタル信号128を出力する。各チャネルの整相器123はディジタルデータを格納し,各チャネルの同期を取って出力する各チャネルに対応したFIFOメモリで構成されている。タイミングパルス発生回路14は,AD変換器121のサンプリングクロック,整相器123のFIFOメモリの書込みクロック,FIFOメモリの読み出しクロックなどを含むタイミング信号141を供給する。
図3は本発明によるビット選択器の動作を示す概念図である。AD変換器121の出力ビットが14ビット,ビット選択器122の出力ビットが12ビットの場合の例である。301はAD変換器121の出力のビット並びを示している。311,312,313はビット選択器122の出力のビット並びを示し,AD変換器121の出力ビットにおけるビット選択器122が選択した範囲とビット選択器122の出力ビットの関係を示す図である。311は超音波振動子が受信した信号が大きい場合で,AD変換器121の出力301の上位ビットが13である場合である。この場合は,AD変換器121の出力301のビット13からビット2までの範囲をビット選択器122は取り込み,このデータがビット選択器122のビット並び311のビット11からビット0に代入される。この例ではAD変換器121の出力301のビット1は四捨五入され,ビット選択器122のビット並び311のビット0に代入される。312は超音波振動子が受信した信号がやや小さい場合で,AD変換器121の出力301の上位ビットが12である場合である。この場合は,AD変換器121の出力301のビット12からビット1までの範囲をビット選択器121は取り込み,このデータがビット選択器122のビット並び312のビット11からビット0に代入される。この例ではAD変換器121の出力301のビット0は四捨五入され,ビット選択器122のビット並び312のビット0に代入される。313は超音波振動子が受信した信号が小さい場合で,AD変換器121の出力301の上位ビットが11である場合である。この場合は,AD変換器121の出力3021ビット11からビット0までの範囲をビット選択器122は取り込み,このデータがビット選択器122のビット並び313のビット11からビット0に代入される。このように超音波振動子からの受信信号の大きさによってビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を制御する。
図3は説明の簡単のためにAD変換器の出力ビットが14ビット,ビット選択器の出力ビットが12ビットの場合の例を示したが,実際にはAD変換器の出力ビットが14ビット,ビット選択器の出力ビットが10ビットの場合や,AD変換器の出力ビットが12ビット,ビット選択器の出力ビットが10ビットの場合など,任意の組み合わせが可能である。
ビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を制御する方法としては,それぞれのチャネルの超音波振動子が受信した信号の大きさによる方法で,それぞれのチャネルでAD変換器121の出力301のビットが1になる最上位ビットを監視し,そのビットからビット選択器122のビット幅だけ取り込む方法がある。この場合にはチャネルによってビット選択器122が取り込むビット位置が異なる可能性があるが,これはそれぞれのチャネルの整相器の出力127を加算器124が加算するときに,ビット選択器122が取り込んだビット位置によって出力127のビットをシフトすることで解決できる。
ビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を制御する第二の方法としては,前回送信された超音波パルスにおけるそれぞれのチャネルの超音波振動子が受信した信号の大きさによる方法で,それぞれのチャネルでAD変換器121の出力301のビットが1になる最上位ビットを監視し,そのビットからビット選択器122のビット幅だけ取り込む方法がある。この場合にはチャネルによってビット選択器122が取り込むビット位置が異なる可能性があるが,これはそれぞれのチャネルの整相器の出力127を加算器124が加算するときに,ビット選択器122が取り込んだビット位置によって出力127のビットをシフトすることで解決できる。
ビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を制御する第三の方法としては,最初に超音波エコーが到達するチャネルの超音波振動子が受信した信号の大きさによる方法で,そのチャネルのAD変換器121の出力301のビットが1になる最上位ビットを監視し,そのビットからビット選択器122のビット幅だけ取り込むように,すべてのチャネルのビット選択器122を設定する方法である。
ビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を制御する第四の方法としては,前回送信された超音波パルスにおける最初に超音波エコーが到達したチャネルの超音波振動子が受信した信号の大きさによる方法で,そのチャネルのAD変換器121の出力301のビットが1になる最上位ビットを監視し,そのビットからビット選択器122のビット幅だけ取り込むように,すべてのチャネルのビット選択器122を設定する方法である。
ビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を制御する第五の方法としては,特定チャネル,例えば探触子の中央に位置する超音波振動子が受信した信号の大きさによる方法で,そのチャネルのAD変換器121の出力301のビットが1になる最上位ビットを監視し,そのビットからビット選択器122のビット幅だけ取り込むように,すべてのチャネルのビット選択器122を設定する方法である。
ビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を制御する第六の方法としては,前回送信された超音波パルスにおける特定チャネル,例えば探触子の中央に位置する超音波振動子が受信した信号の大きさによる方法で,そのチャネルのAD変換器121の出力301のビットが1になる最上位ビットを監視し,そのビットからビット選択器122のビット幅だけ取り込むように,すべてのチャネルのビット選択器122を設定する方法である。
ビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を制御する第七の方法としては,前回送信された超音波パルスにおける超音波振動子の受信信号の大きさが最大であったチャネルによる方法で,すべてのチャネルのAD変換器121の出力301のビットが1になる最上位ビットを監視し,もつとも受信信号が大きかったチャネルの最上位ビットからビット選択器122のビット幅だけ取り込むように,すべてのチャネルのビット選択器122を設定する方法である。
ビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を制御する方法としては,超音波診断の用途によってビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を選択する方法がある。これはたとえばBモードの場合と超音波ドップラーの場合では関心のある超音波エコーの大きさが異なるので,超音波診断の用途によってビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を選択する方法は有効である。
ビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を制御する方法としては,関心超音波診断領域の深さによってビット選択器122が取り込むAD変換器121の出力301のビットの範囲を選択する方法がある。これは関心超音波診断領域の深さをたとえば最初は浅い領域から順次深い領域に移動させながら超音波診断する場合など,浅い領域では超音波エコー強度が強く,深い領域では弱くなるので有効である。
本発明による超音波診断装置では,ディジタルビーム形成部のAD変換器の出力ビットの範囲をビット選択器によって選択するようにしたので,受信超音波信号のダイナミックレンジを広げるためにディジタルビーム形成部に高精度のAD変換器を使用した場合でも,ディジタル遅延回路で必要とするビット数を抑えることが可能になった。これによって,整相部の回路規模を抑えることが可能になったので,AD変換器とビット選択器と整相器の複数系統と,この複数の整相器からの出力を一系統にまとめる加算器とをワンチップにまとめたディジタルビーム形成用チップが実現可能になった。
ディジタルビーム形成部のAD変換器とビット選択器と整相器で構成される部分は,使用している超音波振動子の数と同数だけ必要であるが,上記のディジタルビーム形成用チップでこの全てを一個の集積回路にする必要は無い。例えば64チャネルの超音波振動子を使用した超音波診断装置のディジタルビーム形成回路では,AD変換器とビット選択器と整相器の64チャネルが必要であるが,16チャネルの超音波振動子の出力を処理することができるAD変換器とビット選択器と整相器の16系統と,この16個の整相器からの出力を一系統にまとめる加算器とをワンチップにまとめたディジタルビーム形成用チップを製作し,このワンチップのディジタルビーム形成用チップを4個並列に使用して64チャネルの超音波振動子の出力を処理するようにし,4個のワンチップディジタルビーム形成用チップから出力される4系統の整相加算超音波信号を1個の加算器で加算することによって一系統の整相加算超音波信号にすることができる。
超音波診断の用途によって整相器および加算器で使用するAD変換器出力ビット領域を選択する手段を備えた。
関心超音波診断領域の深さによって整相器および加算器で使用するAD変換器出力ビット領域を選択する手段を備えた。
AD変換器出力ビット領域で整相器および加算器で使用するために選択したAD変換器出力ビット領域の外の下位ビットを四捨五入により出力ディジタル信号に加算することによって出力ディジタル信号の質を高めることができた。
本発明の超音波診断装置を示す構成図である。 本発明の超音波診断装置のディジタルビーム形成部を示すブロック図である。 本発明のディジタルビーム形成部のAD変換器出力ビットとビット選択器出力ビットの関係を示す概念図である。 従来の超音波診断装置のディジタルビーム形成部を示すブロック図である。
符号の説明
10 超音波診断装置
11 探触子
12 ディジタルビーム形成部
13 送信部
14 タイミングパルス発生部
15 画像処理部
16 画像表示部
111 超音波振動子(振動子1〜振動子n)
112a,112b,112c 超音波ビーム
113 超音波振動子で受信された超音波エコー信号(nチャネル)
114 超音波振動子へ送られる駆動パルス(nチャネル)
121 AD変換器(AD変換器1〜AD変換器n)
122 ビット選択器(ビット選択器1〜ビット選択器n)
123 整相器(整相器1〜整相器n)
124 加算器
125 AD変換器出力信号(nチャネル)
126 ビット変換器出力信号(nチャネル)
127 整相器出力信号(nチャネル)
128 加算器出力信号(整相加算超音波信号)
141 タイミングパルス
301 AD変換器出力ビット並び
311 超音波振動子出力が高いときのビット選択器出力ビット並び
312 超音波振動子出力が中のときのビット選択器出力ビット並び
313 超音波振動子出力が低いときのビット選択器出力ビット並び
521 AD変換器(AD変換器1〜AD変換器n)
523 整相器(整相器1〜整相器n)
524 加算器
525 AD変換器出力信号(nチャネル)
527 整相器出力信号(nチャネル)
528 加算器出力信号(整相加算超音波信号)
541 タイミングパルス

Claims (5)

  1. 複数の超音波振動子を使用して被検体内に超音波パルスを送信する手段と,複数の超音波振動子を使用して被検体内で反射した超音波を受信する手段と,それぞれの超音波振動子で受信した超音波信号をディジタル信号に変換するためのAD変換器と,AD変換器から出力されるディジタル信号の出力ビット領域に対して上位ビットを指定し,その上位ビットから指定したビット幅をもつディジタル信号を取り出す機能を持つビット選択器と,ビット選択器から出力されたディジタル信号を指定時間だけ遅延させて位相を調整するディジタル整相器と,位相を調整した信号を加算して整相加算超音波信号を作成する加算器を具備し,AD変換器の出力ビット幅よりも整相器および加算器のビット幅を小さくして整相器および加算器の回路規模を低減させた超音波診断装置。
  2. 請求項1において,AD変換器とビット選択器と整相器の複数系統と,この複数の整相器からの出力を一系統にまとめる加算器とをワンチップにまとめたディジタルビーム形成用チップを使用した超音波診断装置。
  3. 請求項1および請求項2において,超音波診断の用途によって整相器および加算器で使用するAD変換器出力ビット領域を選択する手段を備えた超音波診断装置。
  4. 請求項1および請求項2,請求項3において,関心超音波診断領域の深さによって整相器および加算器で使用するAD変換器出力ビット領域を選択する手段を備えた超音波診断装置。
  5. 請求項1および請求項2,請求項3,請求項4において,AD変換器出力ビット領域で整相器および加算器で使用するために選択したAD変換器出力ビット領域外の下位ビットを四捨五入により出力ディジタル信号に加算することによって出力ディジタル信号の質を高めた超音波診断装置。
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