JP2005160779A - 歯科用印象材練和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 混合練和の初期より容器からの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストの混合比が規定の範囲内の良好な状態の歯科用印象材を得られる簡便な歯科用印象材練和装置を提供する。
【解決手段】 一対の容器にそれぞれ収容されており容器からの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストがそれぞれ供給される一対の流入口1x,1yから、円柱体状に形成されその外周面にミキサー体Mの外ケースSが係脱自在に外嵌されると共にその中心軸上に両ペーストを外ケースS内で混合練和するミキサー体Mの撹拌棒K内に挿入係合される回転軸2aが突出されているミキサー体装着部2に設けられた一対の吐出口3x,3yへと、それぞれのペーストを送出する歯科用印象材練和装置のミキサー体装着部2の一方の吐出口3xが設けられている部位に、他方の吐出口3yが設けられている面より流入口側に凹状を成すように一方の吐出口3xより吐出される容器からの吐出開始時の流動性の高い方のペーストを所定量貯留するための貯留部5を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】 一対の容器にそれぞれ収容されており容器からの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストがそれぞれ供給される一対の流入口1x,1yから、円柱体状に形成されその外周面にミキサー体Mの外ケースSが係脱自在に外嵌されると共にその中心軸上に両ペーストを外ケースS内で混合練和するミキサー体Mの撹拌棒K内に挿入係合される回転軸2aが突出されているミキサー体装着部2に設けられた一対の吐出口3x,3yへと、それぞれのペーストを送出する歯科用印象材練和装置のミキサー体装着部2の一方の吐出口3xが設けられている部位に、他方の吐出口3yが設けられている面より流入口側に凹状を成すように一方の吐出口3xより吐出される容器からの吐出開始時の流動性の高い方のペーストを所定量貯留するための貯留部5を設ける。
【選択図】 図2
Description
本発明は、歯科用印象材を構成する二種類のペーストをミキサー体の外ケース内にそれぞれ吐出すると共にミキサー体の外ケース内に吐出された両ペーストを回転軸に挿入係合される撹拌棒に突設された撹拌羽根を回転駆動させることにより混合練和する歯科用印象材練和装置であって、特に容器からの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストを混合練和するのに好適な歯科用印象材練和装置に関するものである。
一般に、二種類のペーストより構成される歯科用印象材としては、アルギン酸を主成分とする基材ペーストと石膏を主成分とする硬化剤ペーストとを練和することによって生成される歯科用アルギン酸系印象材や、Si−H基を有するシリコーン及びビニル基を有するシリコーンを主成分とする基材ペーストとビニル基を有するシリコーン及び白金触媒を主成分とする硬化剤ペーストとを混合練和することによって生成される歯科用シリコーンラバー印象材等の歯科用印象材が広く知られている。
このような歯科用印象材を構成する二種類のペーストを混合練和する装置としては、歯科用印象材を構成する二種類のペーストをミキサー体の外ケース内にそれぞれ吐出させると共にミキサー体の外ケース内に吐出された両ペーストを回転軸に挿入係合される撹拌棒に突設された撹拌羽根を回転駆動させることにより混合練和する歯科用印象材練和装置が多用されており、このような装置としては具体的には例えば先端面に開口する第一のペースト流出口まで延びる第一のペースト流路及び該先端面に開口する第二のペースト流出口まで延びる第二のペースト流路が配設されているペースト供給手段と、該ペースト供給手段の該先端面よりも下流に配置された筒状主部を有するケーシングと、該ケーシングの中心軸線を中心として回転自在に該ケーシング内に配設された攪拌部材と、該攪拌部材を攪拌せしめるための回転手段とを具備し、該第一のペースト流出口から流出せしめられた第一のペーストと該第二のペースト流出路から流出せしめられた第二のペーストとが該ケーシングと該攪拌部材との間を通って流動せしめられる間に、回転駆動せしめられる該攪拌部材の作用によって第一のペーストと第二のペーストとが練和せしめられる装置(例えば、特許文献1参照。)が存在する。
しかしながら、このような歯科用印象材練和装置を使用して歯科用印象材を構成する二種類のペーストを混合練和すると、歯科用印象材を構成する二種類のペーストは通常それぞれ静止状態からの動き易さ等の特性により容器からの吐出開始時の流動性が異なっているから、混合練和の初期においてそれぞれのペーストをミキサー体の外ケース内に吐出させる際には、容器からの吐出開始時の流動性の低い方のペーストが容器からの吐出開始時の流動性の高い方のペーストより遅れてミキサー体の外ケース内に吐出されるので、混合練和の初期においてミキサー体の外ケースの排出口より吐出される歯科用印象材は、両ペーストの混合比が規定された混合比と大きく異なったものとなってしまい、印象等を採得するには適さない不良なものであるので使用することができず無駄となっていた。
また、歯科用印象材を構成する二種類のペーストの混合比が規定された範囲内である良好な混合練和状態の歯科用印象材を混合練和の初期より得るために、歯科用印象材練和装置に装着されるミキサー体の外ケース自体に工夫を施した、例えば水平軸を有し、後部末端に各成分の取り入れ口開口部を設け、正面に射出開口部を設けた容器と、前記の容器に形成した混合チャンバーとからなり、前記の容器内の前記取り入れ開口部の一方と混合チャンバーの間に設け、前記一方の取り入れ口から取り入れた成分が流れる経路が長くなるように前記水平軸の周囲をアーク状にのびる遅延チャンバーが形成されているミキサー体(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
しかしながら、このようなミキサー体は混合練和の初期より二種類のペーストの混合比が規定された範囲内である良好な混合練和状態の歯科用印象材を得ることができるものの
、一方の取り入れ口から取り入れた成分が流れる経路が長くなるように水平軸の周囲をアーク状にのびる遅延チャンバーが存在するから、使用後においてミキサー体内に残留したペーストを除去することができず再使用することができないので、混合練和する際には常に未使用のミキサー体を用意しなければならず不経済であるばかりか、使用済みのミキサー体は使い捨てとなってしまうので、無駄が多く廃棄処分の手間が増えるという欠点があり、また仮にこの遅延チャンバーが取外し可能な構造に形成されていたとしても、この遅延チャンバー自体が複雑な構造となっているので、使用後においてミキサー体内やこの遅延チャンバー等に残留したペーストを除去する清掃作業は非常に手間が掛かってしまい、時間や労力の無駄となるばかりでなく、清掃作業を行う者の時間や労力を考えると、残留したペーストを除去する清掃作業を行うことなく使い捨ててしまった方が逆に経済的に得である場合が少なくないという欠点があった。更に、歯科用印象材を構成する二種類のペーストの容器からの吐出開始時の流動性が異なっていると、遅延チャンバーの長さをその容器からの吐出開始時の流動性に応じて変更しなければならないため、その構造が更に複雑になるという欠点もあった。
、一方の取り入れ口から取り入れた成分が流れる経路が長くなるように水平軸の周囲をアーク状にのびる遅延チャンバーが存在するから、使用後においてミキサー体内に残留したペーストを除去することができず再使用することができないので、混合練和する際には常に未使用のミキサー体を用意しなければならず不経済であるばかりか、使用済みのミキサー体は使い捨てとなってしまうので、無駄が多く廃棄処分の手間が増えるという欠点があり、また仮にこの遅延チャンバーが取外し可能な構造に形成されていたとしても、この遅延チャンバー自体が複雑な構造となっているので、使用後においてミキサー体内やこの遅延チャンバー等に残留したペーストを除去する清掃作業は非常に手間が掛かってしまい、時間や労力の無駄となるばかりでなく、清掃作業を行う者の時間や労力を考えると、残留したペーストを除去する清掃作業を行うことなく使い捨ててしまった方が逆に経済的に得である場合が少なくないという欠点があった。更に、歯科用印象材を構成する二種類のペーストの容器からの吐出開始時の流動性が異なっていると、遅延チャンバーの長さをその容器からの吐出開始時の流動性に応じて変更しなければならないため、その構造が更に複雑になるという欠点もあった。
本発明は、前記従来技術の欠点を解消し、歯科用印象材を構成する二種類のペーストをミキサー体の外ケース内にそれぞれ吐出すると共にミキサー体の外ケース内に吐出された両ペーストを回転軸に挿入係合される撹拌棒に突設された撹拌羽根を回転駆動させることにより混合練和する歯科用印象材練和装置であって、構造を複雑にした結果残留したペーストを除去する清掃作業が難しくなって再使用が困難なミキサー体に頼ることなく、再使用が容易な一般的なミキサー体を用いて混合練和の初期より容器からの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストの混合比が規定された範囲内である良好な混合練和状態の歯科用印象材を得ることができる簡便な歯科用印象材練和装置を提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、容器からの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペーストをミキサー体の外ケース内にそれぞれ吐出すると共にミキサー体の外ケース内に吐出された両ペーストを回転軸に挿入係合される撹拌棒に突設された撹拌羽根を回転駆動させることにより混合練和する歯科用印象材練和装置において、円柱体状に形成され一対の吐出口が設けられているミキサー体装着部の一方の吐出口が設けられている部位に、一方の吐出口より吐出される容器からの吐出開始時の流動性の高い方のペーストを所定量貯留するための貯留部を設ければ、容器からの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストの混合練和の初期において、容器からの吐出開始時の流動性の高い方のペーストを一方の吐出口から、そして容器からの吐出開始時の流動性の低い方のペーストを他方の吐出口からミキサー装着部に装着されるミキサー体の外ケース内へとそれぞれのペーストの吐出を開始した際に、他方の吐出口から吐出される容器からの吐出開始時の流動性の低い方のペーストはその静止状態からの動き易さ等の特性により生じる抵抗によって直ちに外ケース内に流入せずに暫くしてから外ケース内に流入するのに対して、一方の吐出口から吐出される容器からの吐出開始時の流動性の高い方のペーストは容器からの吐出開始時の流動性の低い方のペーストと比べてその静止状態からの動き易さ等の特性により生じる抵抗が低いから比較的直ぐに吐出されるが直ちに外ケース内に流入することなく一旦貯留部に所定量貯留された後に外ケース内に流入するから、結果的に容器からの吐出開始時の流動性の高い方のペーストと容器からの吐出開始時の流動性の低い方のペーストとは略同時に外ケース内に流入するので、構造が複雑で残留したペーストを除去する清掃作業が難しく再使用が困難なミキサー体に頼ることなく、再使用が容易な一般的なミキサー体を用いて混合練和の初期より容器からの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストの混合比が規定された範囲内である良好な混合練和状態の歯科用印象材を得ることができることを究明して本発明を完成したのである。
即ち本発明は、一対の容器にそれぞれ収容されており該容器からの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペーストが該容器よりそれぞれ供給される一対の流入口から、円柱体状に形成されその外周面にミキサー体の外ケースの排出口が設けられている端部と反対側の基端部が係脱自在に外嵌されると共にその中心軸上に両ペーストを該外ケース内で混合練和するためのミキサー体の攪拌羽根が突設されている撹拌棒内に挿入係合される回転駆動される回転軸が突出されているミキサー体装着部に設けられた一対の吐出口へと、送出手段によりそれぞれのペーストを送出する歯科用印象材練和装置において、前記ミキサー体装着部の一方の吐出口が設けられている部位に、他方の吐出口が設けられている面より流入口側に凹状を成すように形成された前記一方の吐出口より吐出される容器からの吐出開始時の流動性の高い方のペーストを所定量貯留するための貯留部が設けられていることを特徴とする歯科用印象材練和装置である。
また、ミキサー体装着部の貯留部がミキサー体装着部の中心軸近傍を中心とした扇形状に形成され且つその扇形状部がフラットな面に形成されていれば、使用後におけるミキサー体装着部の貯留部に残留したペーストを除去する清掃作業を容易にすることができて好ましく、またこのような態様の貯留部において貯留部の扇形状部が外嵌されるミキサー体の外ケースの内面でその弧部を形成されて凹状を成すものであれば、更に使用後における貯留部の清掃の作業性が向上して好ましいことも究明したのである。
更に、ミキサー体装着部が流入口側と吐出口側とに二分割されていれば、吐出口側のミキサー体装着部を交換することにより貯留部の容積や形状を容器からの吐出開始時の流動性の異なった様々な歯科用印象材用の二種類のペーストに対応するものに簡単に変更することができて好ましいことも究明したのである。
本発明に係る歯科用印象材練和装置は、前記した構成より成るものであるから、構造が遅延チャンバーを設けたことによって複雑で残留したペーストを除去する清掃作業が難しく再使用が困難なミキサー体に頼ることなく、再使用が容易な一般的なミキサー体を用いて混合練和の初期より容器からの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストの混合比が規定された範囲内である良好な混合練和状態の歯科用印象材を得ることができるばかりでなく、ミキサー体装着部の一方の吐出口が設けられている部位に、他方の吐出口が設けられている面より流入口側に凹状を成すように形成された一方の吐出口より吐出される容器からの吐出開始時の流動性の高い方のペーストを所定量貯留するための貯留部が設けるという簡単な構造であるから、複雑な制御装置や高価な駆動装置やポンプ等を使用する必要がないので、安価に製作できると共に従来の歯科用印象材練和装置に貯留部を設けるという簡単な加工を施すだけで本発明に係る歯科用印象材練和装置とすることができるのである。
また、本発明に係る歯科用印象材練和装置は、再使用が容易な一般的なミキサー体を用いて混合練和の初期より容器からの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストの混合比が規定された範囲内である良好な混合練和状態の歯科用印象材を得ることができるから、このような一般的なミキサー体を用いた場合にはミキサー体を何度も再使用できるのでランニングコストを低く抑えられ経済性に優れていると共に、使用済みのミキサー体を廃棄処分する手間を少なくすることができるのである。
更に、本発明に係る歯科用印象材練和装置を用いて容器からの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペーストを混合練和した後において、ミキサー装着部に残留したペーストを除去する清掃作業を行う場合には、ミキサー装着部の凹状を成す貯留部に残留したペーストはへら等で簡単に除去することができるので、清掃の作業性が非常に良いのである。
そして、ミキサー体装着部の貯留部が、ミキサー体装着部の中心軸近傍を中心とした扇形状に形成され且つその扇形状部がフラットな面に形成されていれば、使用後におけるミキサー体装着部の貯留部に残留したペーストを除去する清掃作業を更に容易にすることができて好ましく、またこのような態様の貯留部において、貯留部の扇形状部が、外嵌されるミキサー体の外ケースの内面でその弧部を形成されて凹状を成すものであれば、使用後における貯留部の清掃の作業性が格段に向上して好ましいのである。
また、ミキサー体装着部が流入口側と吐出口側とに二分割されていれば、吐出口側のミキサー体装着部を交換することにより貯留部の容積や形状を容器からの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する様々な二種類のペーストに対応するものに簡単に変更することができて好ましいばかりでなく、更に吐出口側のミキサー体装着部を取り外した状態で吐出口側のミキサー体装着部の貯留部に残留したペーストを除去する清掃作業ができるので、清掃の作業性が向上するだけでなく、清掃作業を行うために吐出口側のミキサー体装着部を取り外した場合であっても、別途吐出口側のミキサー体装着部を用意しておけば、その別途用意した吐出口側のミキサー体装着部を取り付けることにより直ぐに本発明装置を使用することができるので、時間や労力を節約することができて好ましいのである。
以下、図面により本発明に係る歯科用印象材練和装置について詳細に説明する。
図1は本発明に係る歯科用印象材練和装置の構造の1例を模式的に示す説明図、図2は本発明に係る歯科用印象材練和装置のミキサー体装着部にミキサー体が装着された状態の1例を示す正断面部分説明図、図3は本発明のミキサー体装着部の1実施例の斜視説明図
、図4は本発明のミキサー体装着部の他の実施例の斜視説明図、図5は本発明のミキサー体装着部の更に他の実施例の斜視説明図、図6は本発明のミキサー体装着部の更にまた他の実施例の斜視説明図、図7は本発明に係る歯科用印象材練和装置に歯科用印象材用の二種類のペーストがそれぞれ収容されている容器及びミキサー体が装着された状態を示す斜視説明図である。
図1は本発明に係る歯科用印象材練和装置の構造の1例を模式的に示す説明図、図2は本発明に係る歯科用印象材練和装置のミキサー体装着部にミキサー体が装着された状態の1例を示す正断面部分説明図、図3は本発明のミキサー体装着部の1実施例の斜視説明図
、図4は本発明のミキサー体装着部の他の実施例の斜視説明図、図5は本発明のミキサー体装着部の更に他の実施例の斜視説明図、図6は本発明のミキサー体装着部の更にまた他の実施例の斜視説明図、図7は本発明に係る歯科用印象材練和装置に歯科用印象材用の二種類のペーストがそれぞれ収容されている容器及びミキサー体が装着された状態を示す斜視説明図である。
図面中、1x,1yは一対の容器Cx,Cyにそれぞれ収容されており容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペーストPx,Pyが容器Cx,Cyよりそれぞれ供給される一対の流入口であり、後述する一対の吐出口3x,3yへと送出されるそれぞれのペーストPx,Pyを流入させる役目を果たす。
この流入口1x,1yとしては、一対の容器Cx,Cyにそれぞれ収容されており容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペーストPx,Pyが容器Cx,CyよりそれぞれのペーストPx,Pyの供給を受けられるように形成されていれば何でもよいが、容器Cx,CyよりそれぞれのペーストPx,Pyの供給を受ける際に供給されるペーストに空気が混入しないように容器Cx,CyのペーストPx,Pyの排出口が係合できるような形状、例えば容器Cx,Cyの排出口が単に中空の筒状に形成されている場合には流入口1x,1yは容器Cx,Cyの排出口が嵌入できるような中空の筒状の形状や、容器Cx,Cyの排出口が中空の筒状でありその外周面に凸条の雄ねじが設けられている場合には流入口1x,1yは容器Cx,Cyの排出口を螺入できるようにその内面に雌ねじが設けられている形状等に形成されていることが好ましい。
そして、この流入口1x,1yにペーストPx,Pyを供給する容器Cx,Cyとしては、流入口1x,1yにペーストPx,Pyを供給した際にその容器Cx,Cy内にペーストPx,Pyが流出した容積分の空気が入り込まないように図7に示すような可撓性を有する合成樹脂等より成る袋に前記したような排出口が設けられているような容器等が好ましく使用され、また図7に示す如くこのような容器Cx,Cyをその排出口が下方を向いてそれぞれの流入口1x,1yに係合されるように支持する部材が設けられていることが望ましい。
2は円柱体状に形成されその外周面にミキサー体Mの外ケースSの排出口S1が設けられている端部と反対側の基端部が係脱自在に外嵌されると共にその中心軸上に両ペーストPx,Pyを外ケースS内で混合練和するためのミキサー体Mの攪拌羽根K1が突設されている撹拌棒K内に挿入係合される回転駆動される回転軸2aが突出されているミキサー体装着部であり、ミキサー体Mの外ケースSが外嵌させると共にその中心軸上に突出した回転軸2aにミキサー体Mの撹拌棒Kを挿入係合させることによりミキサー体Mを装着させる役目を果たす。
このミキサー体装着部2には、図1〜図6に示す如く後述する一対の吐出口3x,3yが設けられており、このミキサー体装着部2に設けられた一方の吐出口3xからは容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxが後述する貯留部5に所定量貯留された後にミキサー体装着部2に装着されるミキサー体Mの外ケースS内に流入し、また他方の吐出口3yからは容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyが直接にミキサー体装着部2に装着されるミキサー体Mの外ケースS内に流入し、そしてミキサー体Mの外ケースS内に流入した両ペーストPx,Pyはミキサー体装着部2の中心軸上に突出した回転軸2aに挿入係合される攪拌羽根K1が突設されている撹拌棒Kを回転駆動させることにより混合練和された後に、歯科用印象材は外ケースSの端部に設けられた排出口S1より排出されるのである。
このミキサー体装着部2は、少なくともその外周面にミキサー体Mの外ケースSの排出口S1が設けられている端部と反対側の基端部が係脱自在に外嵌できるように円柱体状に形成されており、例えば図2〜図6に示す如く外嵌される外ケースSの基端部に設けられた溝条の係合部に係合できるようにミキサー体装着部2の外周面より突出した係合片2bが設けられていれば、外ケースSの基端部を確実にミキサー体装着部2に外嵌係止させることができるので好ましい。
そしてこのミキサー体装着部2に装着されるミキサー体Mとしては、端部に混合練和された歯科用印象材を排出するための排出口S1が設けられその反対側にミキサー体装着部2に係脱自在に外嵌する基端部がそれぞれ設けられている外ケースSと、両ペーストPを外ケースS内で混合練和するための攪拌羽根K1が突設されておりミキサー体装着部2の中心軸上に突出され駆動手段によって回転駆動される回転軸2aに挿入係合される撹拌棒Kとから構成されるミキサー体Mであれば何でも用いることができるが、例えば図2に示す如くミキサー体装着部2に装着されるミキサー体Mが、大内径円筒状の基端部から先細りの円錐台筒状の絞り部を介して中内径円筒状の練和部に続いて小内径円筒状の排出口S1が設けられている外ケースSと、円筒状の外側面に複数組の撹拌羽根K1が突設されていてミキサー体装着部2の中心軸上に突出されている回転軸2aに挿入係合される撹拌棒Kとから構成されている再使用が容易な一般的なものであれば、ミキサー体Mを何度も再使用できるのでランニングコストを低く抑えられ経済性に優れていると共に、使用済みのミキサー体Mを廃棄処分する手間を少なくすることができて好ましい。
3x,3yはミキサー体装着部2に設けられた一対の吐出口であり、一対の容器Cx,Cyにそれぞれ収容されており容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペーストPx,Pyが容器Cx,CyよりそれぞれのペーストPx,Pyが供給される一対の流入口1x,1yから流入されるそれぞれのペーストPx,Pyをミキサー体装着部2に装着されるミキサー体Mの外ケースS内へ吐出する役目を果たす。
この一対の吐出口3x,3yは、図2〜図5に示す如くミキサー体装着部2の中心軸を中心として点対称な位置にそれぞれ設けられていることが好ましいが、図6に示す如くミキサー体装着部2の中心軸を中心として点対称ではない位置にそれぞれ設けられていてもよく
、少なくとも一方の吐出口3xが設けられている部位に設けられている後述する貯留部5外において他方の吐出口3yが設けられていることが必要である。
、少なくとも一方の吐出口3xが設けられている部位に設けられている後述する貯留部5外において他方の吐出口3yが設けられていることが必要である。
4は一対の流入口1x,1yから一対の吐出口3x,3yへとそれぞれのペーストPx,Pyを送出する送出手段であり、それぞれの容器Cx,Cy内に収容されているそれぞれのペーストPx,Pyをミキサー装着部2に装着されたミキサー体Mの外ケースSへ送出すると共に両ペーストPx,Pyをミキサー体Mの外ケースSへ送出する力により、ミキサー体Mの撹拌棒Kに突設された撹拌羽根K1の回転力によって混合練和された歯科用印象材を外ケースSの排出口S1から排出させる役目を果たす。
この送出手段4としては、一対の流入口1x,1yから一対の吐出口3x,3yへとそれぞれのペーストPx,Pyを送出することができるように構成されているものであれば特に限定されないが、図1に示す如く一対の流入口1x,1yと一対の吐出口3x,3yとをそれぞれ繋ぐ一対の流路と、それぞれの流路中に設けられたロータリポンプやトロコイドポンプ等の粘性を有する流体を送出するのに適した一対のポンプとから構成されていたり、また両ペーストPx,Pyが収容されるそれぞれの容器Cx,Cyが前記したような可撓性を有する合成樹脂等より成る袋に排出口が設けられているような容器である場合には、一対の流入口1x,1yと一対の吐出口3x,3yとをそれぞれ繋ぐ一対の流路と、それぞれの容器Cx,Cy内に収容されたペーストPx,Pyが排出口より送出されるようにそれぞれの容器Cx,Cyに押圧力を付与する押圧手段とから構成されていたりすれば、それぞれのペーストPx,Pyが空気と接触することにより硬化したり劣化したりするのを最小限にすることができるので好ましい。
そして、容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペーストPx,Pyの混合比は、通常体積比で1:1〜1:7ぐらいに規定されており、このように二種類のペーストPx,Pyの混合比が異なる場合には、送出手段4をそれぞれのポンプを駆動させる一対の駆動手段とそれぞれの駆動手段の回転数を別々に制御する制御手段とにより構成したり、送出手段4をそれぞれの容器Cx,Cyに押圧力を付与する押圧手段とそれぞれの押圧手段の押圧力を制御する制御手段とにより構成したりすればよいが、二種類のペーストPx,Pyの混合比が常に一定である場合には、送出手段4を吐出性能の異なった一対のポンプとこの一対のポンプを駆動伝達手段により回転駆動させる1つの駆動手段とで構成すれば、装置全体の構造や制御手段を簡単にすることができると共に駆動手段が1つで済むので装置の製造原価を安く押えることができて好ましい。
5はミキサー体装着部2の一方の吐出口3xが設けられている部位に、他方の吐出口3yが設けられている面より流入口1x側に凹状を成すように形成された前記一方の吐出口3xより吐出される容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxを所定量貯留するための貯留部であり、ミキサー装着部2に装着されるミキサー体Mの外ケースS内へそれぞれのペーストPx,Pyの吐出を開始した際に、一方の吐出口3xより吐出される容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxを所定量貯留することにより、容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxと容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyとをミキサー体Mの外ケースS内へ略同時に流入させる役目を果たす。
この貯留部5は、ミキサー体装着部2の一方の吐出口3xが設けられている部位に、他方の吐出口3yが設けられている面より流入口1x側に凹状を成すように形成されており、容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストPx,Pyの混合練和の初期において、送出手段4を起動させることにより容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxを一方の吐出口3xから、そして容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyを他方の吐出口3yからミキサー装着部2に装着されるミキサー体Mの外ケースS内へとそれぞれのペーストPの吐出を開始した際に、他方の吐出口3yから吐出される容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyはその静止状態からの動き易さ等の特性により生じる抵抗によって直ちに外ケースS内に流入せずに暫くしてから外ケースS内に流入するのに対して、一方の吐出口3xから吐出される容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxは容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyと比べてその静止状態からの動き易さ等の特性により生じる抵抗が低いから比較的直ぐに一方の吐出口3xから吐出されるが直ちに外ケース内に流入することなく一旦この貯留部5に所定量貯留された後に外ケースS内に流入するから、この貯留部5が一方の吐出口3xより吐出される容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxを所定量貯留することにより、結果的に容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxと容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyは略同時に外ケースS内に流入するので、再使用が容易な一般的なミキサー体Mを用いても混合練和の初期より容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストPx,Pyの混合比が規定された範囲内である良好な混合練和状態の歯科用印象材を得ることができるのである。
即ち、ミキサー体装着部2に外嵌される外ケースSは、その排出口S1から排出される歯科用印象材をゴムカップ等の容器に受け止め易いようにするため、図7に示す如く一般的にはその排出口S1側が下方側を向くようにミキサー体装着部2に外嵌されるものであるから、ミキサー装着体2に設けられた一対の吐出口3x,3yは通常はその開口部が下方側を向くように形成されているので、一方の吐出口3xから吐出される容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxは容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyと比べてその静止状態からの動き易さ等の特性により生じる抵抗が低いから重力の作用により比較的直ぐに下方側に開口した貯留部5を通過して外ケースS内に流入しようとするが、貯留部5の開口部の下方の近傍には駆動手段により回転駆動する回転軸2aに挿入係合される撹拌棒Kに突設された撹拌羽根K1が貯留部5の開口部を塞ぐように次々と回転してくるので、一方の吐出口3xから吐出される容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxは、この撹拌羽根K1により貯留部5の開口部を塞がれて貯留部5内に貯留され始めこの貯留部5内が貯留された容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxで満たされた後は貯留部5内から押し出されて外ケースS内に流入してくるのである。
従って、送出手段4を起動させることにより容器Cx,Cyから吐出開始時の流動性の異なる二種類のペーストPx,Pyの送出を開始してから、一方の吐出口3xより容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxが貯留部5内へ吐出し始めこの貯留部5内に容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxが貯留された後に貯留部5内に貯留された容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxが押し出されて外ケースS内に流入してくるまでの時間と、他方の吐出口3yより吐出される容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyがその静止状態からの動き易さ等の特性により生じる抵抗により暫く経ってから外ケースS内に流入してくるまでの時間とが、略同時間となるように貯留部5内に貯留される容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxの量(即ち、貯留部5の容積)を設定すれば、結果的に容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxと容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyは略同時に外ケースS内に流入し、混合練和の初期より容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった二種類のペーストPx,Pyの混合比が規定された範囲内である良好な混合練和状態の歯科用印象材を得ることができるのである。
この貯留部5としては、図3及び図6に示す如くミキサー体装着部2の一方の吐出口3xが設けられている部位に、他方の吐出口3yが設けられている面より流入口1x側に単に凹状を成すように形成されていてもよいが、図4に示す如くミキサー体装着部2の中心軸近傍を中心とした扇形状に形成され且つその扇形状部5aがフラットな面に形成されていれば、使用後におけるミキサー体装着部2の貯留部5に残留したペーストPxを除去する清掃作業を更に容易にすることができて好ましく、更にこのような態様の貯留部5において、図5に示す如く貯留部5の扇形状部5aが外嵌されるミキサー体Mの外ケースSの内面でその弧部を形成されて凹状を成すものであれば、残留したペーストPxを除去する清掃を行う際には、ミキサー体装着部2の側面よりへら等を貯留部5に挿入することにより非常に簡単に残留したペーストPxを除去することができるので、使用後における貯留部5の清掃の作業性が格段に向上して好ましい。
そしてこの貯留部5が設けられているミキサー体装着部2が、図6に示す如く流入口1x
,1y側と吐出口3x,3y側とに二分割されていれば、吐出口側のミキサー体装着部2を交換することにより貯留部5の形状や容積を容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する様々な二種類のペーストPx,Pyに容易に対応させることができて好ましい。
,1y側と吐出口3x,3y側とに二分割されていれば、吐出口側のミキサー体装着部2を交換することにより貯留部5の形状や容積を容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する様々な二種類のペーストPx,Pyに容易に対応させることができて好ましい。
このような二分割されているミキサー体装着部2により容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する様々な二種類のペーストPx,Pyに対応する方法としては、それぞれのペーストPx,Pyの容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の差に合致する形状や容積の貯留部5が設けられた吐出口3x,3y側のミキサー体装着部2を予め複数用意しておき、図6に示す如く吐出口3x,3y側のミキサー体装着部2をボルト等で流入口1x,1y側のミキサー体装着部2に着脱自在に固定しできるように構成して、混合練和する二種類のペーストPx,Pyに合わせて、吐出口3x,3y側のミキサー体装着部2を交換すればよいのである。
そして、このような態様のミキサー体装着部2は、吐出口3x,3y側のミキサー体装着部2を交換することにより容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する様々な二種類のペーストPx,Pyに対応することができるばかりでなく、更に吐出口3x,3y側のミキサー体装着部2を取り外した状態で吐出口3x,3y側のミキサー体装着部2の貯留部5に残留したペーストPxを除去する清掃作業ができるので、清掃の作業性が向上するだけでなく、清掃の作業を行うために吐出口3x,3y側のミキサー体装着部2を取り外した場合であっても、別途吐出口3x,3y側のミキサー体装着部2を用意しておけば、その別途用意した吐出口3x,3y側のミキサー体装着部2を取り付けることにより直ぐに本発明装置を使用することができるので、時間や労力を節約することができて好ましい。
次に、このような構成の本発明に係る歯科用印象材練和装置の使用方法について説明する。
初めに準備として、一対の容器Cx,Cyにそれぞれ収容されており容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペーストPx,Pyが容器Cx,Cy内のそれぞれのペーストPx,Pyをそれぞれの流入口1x,1yに供給できる状態にする操作を行う。この操作は、例えば図7に示すように容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペーストPx,Pyがそれぞれ収容されている容器Cx,Cyの排出口をそれぞれの流入口1x,1yに係合させることによって行う。
初めに準備として、一対の容器Cx,Cyにそれぞれ収容されており容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペーストPx,Pyが容器Cx,Cy内のそれぞれのペーストPx,Pyをそれぞれの流入口1x,1yに供給できる状態にする操作を行う。この操作は、例えば図7に示すように容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペーストPx,Pyがそれぞれ収容されている容器Cx,Cyの排出口をそれぞれの流入口1x,1yに係合させることによって行う。
また、ミキサー体装着部2にミキサー体Mを装着する操作を行う。この操作は、先ずミキサー体装着部2の中心軸上に突出されている回転軸2aに攪拌羽根K1が突設されている撹拌棒Kを挿入係合させた後に、ミキサー体装着部2の外周面に外ケースSを外嵌させることによって行う。
このような準備が完了した後に、送出手段4を起動させると共に回転軸2aの回転駆動を開始させる操作を行う。この操作により容器Cx,Cyからの吐出開始時の流動性の異なる二種類のペーストPx,Pyの送出が開始され、他方の吐出口3yから吐出される容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyはその静止状態からの動き易さ等の特性により生じる抵抗によって直ちに外ケースS内に流入せずに暫くしてから外ケースS内に流入するのに対して、一方の吐出口3xから吐出される容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxは容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyと比べてその静止状態からの動き易さ等の特性により生じる抵抗が少ないから比較的直ぐに一方の吐出口3xから吐出されるが直ちに外ケース内に流入することなく一旦貯留部5に所定量貯留された後に外ケースS内に流入するから、この貯留部5が一方の吐出口3xより吐出される容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxを所定量貯留することにより、結果的に容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxと容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyは略同時に外ケースS内に流入するのである。
このように容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxと容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyとが略同時に流入し始めると、容器Cxからの吐出開始時の流動性の高い方のペーストPxと容器Cyからの吐出開始時の流動性の低い方のペーストPyとがミキサー体装着部2の中心軸上に突出されている回転軸2aに挿入係合される撹拌棒Kに突設されている攪拌羽根K1が回転駆動することにより混合練和される。
そして、ミキサー体Mの外ケースS内で撹拌棒Kに突設されている攪拌羽根K1により混合練和された歯科用印象材は、次々と送出手段4により他方の吐出口3y及び貯留部5から流入してくる両ペーストPx,Pyによって押し出されてミキサー体Mの外ケースSの端部に設けられている排出口S1から排出される。
かくして、所望量の歯科用印象材がミキサー体Mの外ケースSの端部に設けられている排出口S1から排出させた後に、送出手段4及び回転軸2aの回転駆動を停止させれば、混合練和の初期より流動性の異なった二種類のペーストPx,Pyの混合比が規定された範囲内である良好な混合練和状態の歯科用印象材を得ることができるのである。
そして、所望量の良好な混合練和状態の歯科用印象材を得た後に、本発明装置を清掃する作業を行うには、先ずミキサー体Mの外ケースSを本発明装置のミキサー体装着部2より取り外した後に、ミキサー体装着部2の回転軸2aより撹拌棒Kを取り外して、貯留部5内に残留したペーストPをへら等で除去すればよいのである。
この際、図4に示す如く貯留部5がミキサー体装着部2の中心軸近傍を中心とした扇形状に形成され且つその扇形状部5aがフラットな面に形成されていれば、使用後におけるミキサー体装着部2の貯留部5に残留したペーストPxを除去する清掃作業を容易にすることができて好ましく、更にこのような態様の貯留部5において、図5に示す如く貯留部5の扇形状部5aが外嵌されるミキサー体Mの外ケースSの内面でその弧部を形成されて凹状を成すものであれば、残留したペーストPxを除去する清掃を行う際には、ミキサー体装着部2の側面よりへら等を貯留部5に挿入することにより非常に簡単に残留したペーストPxを除去することができるので、使用後における貯留部5の清掃の作業性が格段に向上して好ましい。
1x,1y 流入口
2 ミキサー体装着部
2a 回転軸
2b 係合片
3x,3y 吐出口
4 送出手段
5 貯留部
5a 扇形状部
Px 容器からの吐出開始時の流動性の高い方のペースト
Py 容器からの吐出開始時の流動性の低い方のペースト
Cx,Cy 容器
M ミキサー体
S 外ケース
S1 排出口
K 撹拌棒
K1 撹拌羽根
2 ミキサー体装着部
2a 回転軸
2b 係合片
3x,3y 吐出口
4 送出手段
5 貯留部
5a 扇形状部
Px 容器からの吐出開始時の流動性の高い方のペースト
Py 容器からの吐出開始時の流動性の低い方のペースト
Cx,Cy 容器
M ミキサー体
S 外ケース
S1 排出口
K 撹拌棒
K1 撹拌羽根
Claims (4)
- 一対の容器(Cx,Cy)にそれぞれ収容されており該容器(Cx,Cy)からの吐出開始時の流動性の異なった歯科用印象材を構成する二種類のペースト(Px,Py)が該容器(Cx,Cy)よりそれぞれ供給される一対の流入口(1x,1y)から、円柱体状に形成されその外周面にミキサー体(M)の外ケース(S)の排出口(S1)が設けられている端部と反対側の基端部が係脱自在に外嵌されると共にその中心軸上に両ペースト(Px,Py)を外ケース(S)内で混合練和するためのミキサー体(M)の攪拌羽根(K1)が突設されている撹拌棒(K)内に挿入係合される回転駆動される回転軸(2a)が突出されているミキサー体装着部(2)に設けられた一対の吐出口(3x,3y)へと、送出手段(4)によりそれぞれのペースト(Px,Py)を送出する歯科用印象材練和装置において、前記ミキサー体装着部(2)の一方の吐出口(3x)が設けられている部位に、他方の吐出口(3y)が設けられている面より流入口(1x)側に凹状を成すように前記一方の吐出口(3x)より吐出される容器(Cx)からの吐出開始時の流動性の高い方のペースト(Px)を所定量貯留するための貯留部(5)が設けられていることを特徴とする歯科用印象材練和装置。
- ミキサー体装着部(2)の貯留部(5)が、ミキサー体装着部(2)の中心軸近傍を中心とした扇形状に形成され且つその扇形状部(5a)がフラットな面に形成されている請求項1に記載の歯科用印象材練和装置。
- 貯留部(5)の扇形状部(5a)が、外嵌されるミキサー体(M)の外ケース(S)の内面でその弧部を形成されて凹状を成す請求項2に記載の歯科用印象材練和装置。
- ミキサー体装着部(2)が、流入口(1x,1y)側と吐出口(3x,3y)側とに二分割されている請求項1から3までの何れか1項に記載の歯科用印象材練和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003404617A JP2005160779A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 歯科用印象材練和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003404617A JP2005160779A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 歯科用印象材練和装置 |
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JP2005160779A true JP2005160779A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34727559
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JP2003404617A Pending JP2005160779A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 歯科用印象材練和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005160779A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100962560B1 (ko) | 2010-01-20 | 2010-06-11 | (주)세일글로발 | 튜브형 인상재 압출장치 |
WO2013021845A1 (ja) * | 2011-08-10 | 2013-02-14 | 株式会社トクヤマデンタル | ペースト練和装置 |
KR20200114049A (ko) * | 2019-03-27 | 2020-10-07 | 오스템임플란트 주식회사 | 다이나믹 믹서 |
-
2003
- 2003-12-03 JP JP2003404617A patent/JP2005160779A/ja active Pending
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JP5550789B2 (ja) * | 2011-08-10 | 2014-07-16 | 株式会社トクヤマデンタル | ペースト練和装置 |
KR20200114049A (ko) * | 2019-03-27 | 2020-10-07 | 오스템임플란트 주식회사 | 다이나믹 믹서 |
KR102262242B1 (ko) | 2019-03-27 | 2021-06-09 | 오스템임플란트 주식회사 | 다이나믹 믹서 |
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