JP2005160698A - 帯状体の着脱固定構造並びに携帯用収納ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】 極めて強固な帯状体の固定強度が発揮されて不意に抜け外れることのない帯状体の着脱固定構造並びにこの帯状体の着脱固定構造を備えた携帯用収納ケースを提供すること。
【解決手段】 一端を止着した帯状体1の他端部を着脱自在に固定する帯状体の着脱固定構造であって、被取付物2に両端部が付設され、中間部とこの被取付物2の外面との間に前記帯状体1の他端部を貫通挿入し得る挿入間隙3を有する押さえ体4を備え、この押さえ体4の内面と被取付物2の外面との間の前記挿入間隙3に前記帯状体1の他端部を貫通挿入した際、重合する帯状体1の他端側の外面と押さえ体4の内面とに夫々面ファスナー5を設けて、この面ファスナー5同士を係合止着することで前記押さえ体4に前記帯状体1を着脱自在に固定し得る構成とし、この帯状体1の他端部に、この帯状体1の外側に向かって突出し前記押さえ体4に係止することで帯状体1に前記挿入間隙3からの抜け止め作用を付与する掛止部6を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 一端を止着した帯状体1の他端部を着脱自在に固定する帯状体の着脱固定構造であって、被取付物2に両端部が付設され、中間部とこの被取付物2の外面との間に前記帯状体1の他端部を貫通挿入し得る挿入間隙3を有する押さえ体4を備え、この押さえ体4の内面と被取付物2の外面との間の前記挿入間隙3に前記帯状体1の他端部を貫通挿入した際、重合する帯状体1の他端側の外面と押さえ体4の内面とに夫々面ファスナー5を設けて、この面ファスナー5同士を係合止着することで前記押さえ体4に前記帯状体1を着脱自在に固定し得る構成とし、この帯状体1の他端部に、この帯状体1の外側に向かって突出し前記押さえ体4に係止することで帯状体1に前記挿入間隙3からの抜け止め作用を付与する掛止部6を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、カメラや携帯電話などの機器やペットボトルなどの飲料容器などを携帯するための携帯用収納ケースに用いられる帯状体の着脱固定構造並びにこの帯状体の着脱固定構造を備えた携帯用収納ケースに関するものである。
例えば、カメラを携帯するためのケースには、ズボンのベルトを差し込むことで腰に装着できる環状の固定具が備えられている。
この固定具を簡単に説明すると、ケース体の背面部の上部に帯状体の一端が止着され、この帯状体の他端部には面ファスナーが付設され、この帯状体他端部の面ファスナーが着脱自在に係合止着する面ファスナーを備えた止着部がケース体背面部の下部に設けられており、この帯状体の他端部をベルトの内側に通した上で、この帯状体他端部を前記止着部に止着することで、ケース体を腰に装着できるように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
本発明は、この種ベルト通しなどに使用される帯状体の着脱固定構造の改良に係るもので、面ファスナーの止着固定強度が十分に発揮されると共に帯状体の抜け止め作用が発揮されて上記従来例よりも強固な帯状体の固定強度が発揮されることになり、不意に抜け外れることなく極めて信頼性の高い画期的な帯状体の着脱固定構造並びにこの帯状体の着脱固定構造を備えた携帯用収納ケースを提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
一端を止着した帯状体1の他端部を着脱自在に固定する帯状体の着脱固定構造であって、被取付物2に両端部が付設され、中間部とこの被取付物2の外面との間に前記帯状体1の他端部を貫通挿入し得る挿入間隙3を有する押さえ体4を備え、この押さえ体4の内面と被取付物2の外面との間の前記挿入間隙3に前記帯状体1の他端部を貫通挿入した際、重合する帯状体1の他端側の外面と押さえ体4の内面とに夫々面ファスナー5を設けて、この面ファスナー5同士を係合止着することで前記押さえ体4に前記帯状体1を着脱自在に固定し得る構成とし、この帯状体1の他端部に、この帯状体1の外側に向かって突出し前記押さえ体4に係止することで帯状体1に前記挿入間隙3からの抜け止め作用を付与する掛止部6を設けたことを特徴とする帯状体の着脱固定構造に係るものである。
また、前記帯状体1の他端部に折り返し片部6Aを一体形成して前記掛止部6を設けたことを特徴とする請求項1記載の帯状体の着脱固定構造に係るものである。
また、前記掛止部6に隣接する前記帯状体1の他端側に前記面ファスナー5を付設したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の帯状体の着脱固定構造に係るものである。
また、前記掛止部6は、前記帯状体1に対して起伏自在に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の帯状体の着脱固定構造に係るものである。
また、前記被取付物2の外面に重合沿設する前記押さえ体4の両端部をこの被取付物2の外面に付設することで、この押さえ体4の中間部内面と被取付物2の外面との間に幅狭な前記挿入間隙3を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の帯状体の着脱固定構造に係るものである。
また、前記請求項1〜5のいずれか1項に記載の帯状体の着脱固定構造を備えたことを特徴とする携帯用収納ケースに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、帯状体の他端部を、被取付物が外面と押さえ体の中間部の内面との間の挿入間隙に貫通挿入し、この際重合する帯状体の他端側外面の面ファスナーと押さえ体内面の面ファスナーとを係合止着すると共に、帯状体他端部の掛止部を押さえ体に係止することで、帯状体の他端部が押さえ体への挿入方向と反対側方向へ抜け外れようとする力が加わっても、この力に対し面ファスナー同士の係合止着強度が十分に発揮されて簡単に面ファスナー同士が引き剥がれてしまうことがなく、しかも、掛止部が押さえ体に係止することによって帯状体に前記挿入間隙からの抜け止め作用が付与されるので、面ファスナーによる係合止着作用と、掛止部の抜け止め作用とにより、帯状体が押さえ体に確固に止着固定されて挿入間隙より抜け外れることが阻止されることになる。
従って、例えば、本発明をカメラやペットボトルなどの収納ケース(被取付物)の蓋部の閉塞保持構造に適用すれば、蓋部の閉塞状態が確固に保持されて収納物の脱落を防止できることになり、また、例えば、収納ケースのベルト通し構造に適用すれば、帯状体と被取付物との間にベルトを挿入して帯状体を押さえ体に固定することで、ベルトに対して収納ケースが不意に脱落したりすることなく携帯されることになるなど、極めて実用性に秀れた信頼性の高い画期的な帯状体の着脱固定構造となる。
また、請求項2記載の発明においては、帯状体の一部を利用して掛止部を構成するから、帯状体とは別部品の掛止部を用意する必要がなく簡易に設計実現可能であり、一層量産性に秀れ安価に構成可能となる極めて実用性に秀れた構成の帯状体の着脱固定構造となる。
また、請求項3記載の発明においては、面ファスナー同士の係合止着が外れそうになってもすぐに掛止部による抜け止め作用が発揮されて帯状体の強固な抜け止め止着作用が得られる実用性に秀れた構成の帯状体の着脱固定構造となる。
また、請求項4記載の発明においては、この掛止部を伏すことで帯状体を挿入間隙に容易に挿入することができる一層実用性に秀れた構成の帯状体の着脱固定構造となる。
また、請求項5記載の発明においては、押さえ体が被取付物の外面に対してさほど外方へ浮き上がることがないため、面ファスナーの係合止着強度が最大限に発揮されることになる一層実用性に秀れた構成の帯状体の着脱固定構造となる。
また、請求項6記載の発明においては、前記作用・効果を発揮する極めて実用性に秀れた携帯用収納ケースとなる。
好適と考える本発明の最良の形態(発明をどのように実施するのが最良か)を、図面に基づいて本発明の作用効果を示して簡単に説明する。
帯状体1の他端部を、被取付物2の外面と押さえ体4の中間部の内面との間の挿入間隙3に貫通挿入し、この際重合する帯状体1の他端側外面の面ファスナー5と押さえ体4内面の面ファスナー5とを係合止着すると共に、帯状体1他端部の掛止部6を押さえ体4に係止するか若しくは掛止部6が押さえ体4の近傍に位置するように配設する。
すると、面ファスナー5同士の係合止着によって前記押さえ体4に前記帯状体1が固定される。
また、この際、帯状体1の他端部が押さえ体4への挿入方向と反対側方向へ抜け外れようとする力が加わると、その力によって押さえ体4の面ファスナー5の止着面に対しその横方向(面幅方向)へ帯状体1の面ファスナー5が移動しようとするために、面ファスナー5の止着原理上、この力に対しては面ファスナー5同士の係合止着強度が十分に発揮されて、簡単に面ファスナー5同士が引き剥がれてしまうことがない。即ち、本発明においては、帯状体1他端部の面ファスナー5と押さえ体4の面ファスナー5との係合止着強度は最大限に発揮されるため、簡単に帯状体1が挿入間隙3から抜け外れてしまうことはない。
また、この際、帯状体1が前記挿入間隙3から抜け外れる方向へ移動しても、掛止部6が押さえ体4に係止して帯状体1にこの挿入間隙3からの抜け止め作用が付与される。
従って、面ファスナー5による係合止着作用と、掛止部6の抜け止め作用とにより、帯状体1が押さえ体4に確固に止着固定されて挿入間隙3より抜け外れることが阻止されることになる。
よって、例えば、本発明をカメラやペットボトルなどの収納ケース2(被取付物2)の蓋部2Aの閉塞保持構造Xに適用すれば、蓋部2Aの閉塞状態が確固に保持されて収納物の脱落を防止できることになり、また、例えば、収納ケース2のベルト通し構造Yに適用すれば、帯状体1と被取付物2との間に挿入物7としてベルト7を挿入して帯状体1を押さえ体4に固定することで、ベルト7に対して収納ケース2が不意に脱落したりすることなく携帯されることになる。
また、例えば、前記帯状体1の他端部に折り返し片部6Aを一体形成して前記掛止部6を設ければ、別部品の掛止部6を用意せずとも帯状体1の一部を利用して掛止部6を構成できるから、この構成は簡易に設計実現可能であり量産性に秀れ安価に構成可能となる。
また、例えば、前記掛止部6に隣接する前記帯状体1の他端側に前記面ファスナー5を付設すれば、帯状体1の他端部を挿入間隙3に貫通挿入する際、掛止部6が押さえ体4を過ぎたところですぐに面ファスナー5同士を係合止着することができるので操作性に秀れ、しかも、面ファスナー5同士の係合止着が外れそうになってもすぐに掛止部6が押さえ体4に係止して抜け止め作用が発揮されることになる。
また、例えば、前記掛止部6は、前記帯状体1に対して起伏自在に設ければ、前記挿入間隙3に帯状体1の他端部を貫通挿入する際に掛止部6を伏しておくことができるので、この掛止部6が挿入間隙3への帯状体1挿入の邪魔とならず、しかも、例えば、掛止部6が帯状体1他端部の面ファスナー5に伏す構成とすることで、掛止部6が面ファスナー5同士の係合止着を阻止することになるので、掛止部6が押さえ体4に係止して抜け止め作用を付与する構成でありながら、この掛止部6の例えば挿入操作を極めて容易に行うことができることになる。
また、例えば、前記被取付物2の外面に重合沿設する前記押さえ体4の両端部をこの被取付物2の外面に付設することで、この押さえ体4の中間部内面と被取付物2の外面との間に幅狭な前記挿入間隙3を形成すれば、押さえ体4が被取付物2の外面に対してさほど外方へ浮き上がることがなく、これにより押さえ体4の浮き上がりが原因で係合止着している面ファスナー5同士が簡単に引き剥がれてしまうことがないため、面ファスナー4の係合止着強度が最大限に発揮されることになる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜図8に基づいて説明する。
本実施例は、被取付物2として蓋部2Aを備えたカメラや携帯電話などの収納ケース(以下、収納ケース2と称す。)を採用した場合を示し、この収納ケース2前面側の蓋部2Aの閉塞保持構造X並びに収納ケース2背面側のベルト通し構造Yに本発明を適用している。
また、この収納ケース2は、例えば、化学繊維などの柔軟な布材で形成したもので、図1に示すように、上部開放形をなし、この収納ケースの背面部の上部から一体的に舌片状の蓋部2を起伏開閉自在に突設した構成のものを採用している。
先ず、収納ケース2前面側の蓋部2Aの閉塞保持構造Xを説明する。
図1,図2に示すように、蓋部2Aの突出先端部に、帯状体1の一端部を止着して他端部を下方へ垂下させる。即ち、帯状体1を、その長さ方向が収納ケース2の上下方向と一致するようにして(縦にして)収納ケース2の前面部に配し、上端部(一端部)を蓋部2Aの先端部外面に止着(縫着)している。
また、この帯状体1は、化学繊維などの柔軟な布材で形成したもので、収納ケース2の上下幅(高さ幅)よりもやや短い長さ寸法を有するものを採用し、下方へ垂下する帯状体1の他端部(下端部)が必要以上に垂れ下がって体裁不良とならないようにしている。
また、押さえ体4は、化学繊維などの柔軟な布材で形成した帯状体を採用し、この帯状の押さえ体4を、その長さ方向が収納ケース2の上下方向と直交するようにして(横にして)収納ケース2の前面部の下側寄りであって、帯状体1の他端部よりもやや上側に配し、両端部を収納ケース2の前面(外面)に止着(縫着)している。
従って、この押さえ体4の収納ケース2外面に対して付設されない中間部内面と、収納ケース2の前面部との間には挿入間隙3が形成され、この挿入間隙3に前記帯状体1の他端部を下方へ貫通挿入し得るように構成している。
また、この押さえ体4は、収納ケース2の前面部に重合沿設させた状態で両端部を付設し、これにより押さえ体4の中間部内面と被取付物2の前面部との間に生じる前記挿入間隙3の前後奥行幅を可及的に小さくしている。
また、この挿入間隙3は、前記帯状体1の他端部の横幅よりもやや大きい横幅を有するように押さえ体4の両端部の止着面積を設定構成し、挿入間隙3の前後奥行幅を小さくしたこととも相まって、この挿入間隙3の存する押さえ体4の中間部が簡単に外方へめくり上がらないように構成している。
また、本実施例では、前記挿入間隙3に前記帯状体1の他端部を貫通挿入した際、重合する帯状体1の他端側の外面(収納ケース2に対して外側となる前側面)と押さえ体4の内面とに夫々面ファスナー5を設けて、この面ファスナー5同士を係合止着することで前記押さえ体4に前記帯状体1を着脱自在に固定し得る構成としている。
また、帯状体1外面の他端側には、この帯状体1の略横幅一杯に面ファスナー5を付設し、一方、押さえ体4の中間部内面には、この中間部内面の略全域に面ファスナー5を付設して、面ファスナー5同士が広い面積で係合止着し合って良好な止着強度が発揮されるように構成している。
また、この各面ファスナー5同士の係合止着状態は、前述のように挿入間隙3の存する押さえ体4の中間部が簡単にめくり上がらない構成としているために、簡単に剥がれてしまうことはない。
また、本実施例では、帯状体1の他端部に、この帯状体1の外側に向かって突出し前記押さえ体4に係止することで帯状体1に前記挿入間隙3からの抜け止め作用を付与する掛止部6を設けている。
具体的には、この帯状体1の他端部(下端部)を外側へ折り返すと共に、側方から見て帯状体1の他端とこの折り返し部とが略V字状をなすように折り返し部分を縫着してこの折り返し片部6Aを掛止部6としている。従って、掛止部6をこのように構成したため、この構成は簡易に設計実現可能な構成であり量産性に秀れ安価な製品を提供可能となる。
即ち、このV字状に折り返された折り返し片部6Aを、帯状体1の他端部を挿入間隙3に貫通挿入した後押さえ体4下部の外面の外側に存するように配すると、万一面ファスナー5同士の係合止着が外れそうになって帯状体1が上方へ移動しても、掛止部6(折り返し片部6A)が押さえ体4の下縁に引っ掛かって抜け止め作用が発揮される構成としている。
また、この折り返し部6Aは、柔軟な帯状体1から一体的に形成したため、この帯状体1に対して起伏自在であり、帯状体1の他端部を挿入間隙3より抜き挿しする際にこの折り返し部6Aを邪魔にならないように起伏させることができる構成としている。
また、本実施例では、この掛止部6に隣接する前記帯状体1の他端側に前記面ファスナー5を付設し、面ファスナー5同士の係合止着が外れそうになって帯状体1が上方へ移動してもすぐに掛止部6が押さえ体4の下縁に引っ掛かる構成としている。
この閉塞保持構造Xの作用を説明する。
蓋部2Aを閉じ、帯状体1の他端部を、ケース体2の前面と押さえ体4の中間部の内面との間の挿入間隙3に貫通挿入する。この際、帯状体1より外方へ突出する掛止部6(折り返し片部6A)は、柔軟に起伏するため、帯状体1他端部の面ファスナー5上に伏した状態となって押さえ体4を逃げることになるので、帯状体1の他端部は支障なく挿入間隙3に挿入することができる。また、折り返し片部6Aが帯状体1他端部の面ファスナー5上に伏していることで、貫通挿入時の面ファスナー5同士の係合止着を阻止することになるため、面ファスナー5同士が係合止着することで引っ掛かったりせず、スムーズに帯状体1の他端部を貫通挿入させることができる(図5参照)。そして、掛止部6が押さえ体4の下縁より下方へ位置したら、図6中の矢印のように掛止部6は自動的に傾斜状態に復帰することになり、この際、重合する帯状体1の他端側外面の面ファスナー5と押さえ体4内面の面ファスナー5とを係合止着すると共に、例えば、図7に示すように貫通挿入した帯状体1他端部の掛止部6を押さえ体4の下縁に係止するか若しくは掛止部6が押さえ体4の下縁の近傍に位置するようにする。
すると、面ファスナー5同士の係合止着によって前記押さえ体4に前記帯状体1が固定され、蓋部2Aが収納ケース2の上部開放部を閉塞した状態で保持される。
また、この際、帯状体1の他端部が押さえ体4への挿入方向と反対側方向へ抜け外れようとする力が加わると、その力によって押さえ体4の面ファスナー5の止着面に対しその横方向(面幅方向)へ帯状体1の面ファスナー5が移動しようとするために、この力に対しては面ファスナー5同士の係合止着強度が十分に発揮されて、簡単に面ファスナー5同士が引き剥がれてしまうことがない。即ち、一の面ファスナー5に対して係合止着している他の面ファスナー5を、一の面ファスナー5の面方向と直交する方向へ引き剥がすこと(一の面ファスナー5に対して他の面ファスナー5を開くように引き剥がすこと)は容易に行われるが、面ファスナー5の止着原理上、一の面ファスナー5に対して係合止着している他の面ファスナー5を、一の面ファスナー5の面方向へ剥がそうとすること(他の面ファスナー5を開かないようにして剥がそうとすること)に対しては非常に強い止着力を発揮するため、本実施例においては、帯状体1他端部の面ファスナー5と押さえ体4の面ファスナー5との係合止着強度は最大限に発揮されることになり、簡単に引き剥がれて帯状体1が挿入間隙3から抜け外れることのない構成としている。
また、この際、帯状体1が挿入間隙3から抜け外れようとする方向に移動すると、掛止部6が押さえ体4の下縁に係止し、これによって帯状体1に挿入間隙3からの抜け止め作用が付与される。
従って、面ファスナー5による強力な係合止着作用と、掛止部6の抜け止め作用とにより、帯状体1が押さえ体4に極めて確固に止着固定されて挿入間隙3より抜け外れることが阻止されることになる。よって、蓋部2Aの閉塞状態が極めて強固に保持され、不意に蓋部2Aが開いて収納ケース2内の収納物(カメラや携帯電話など)が脱落することを防止できることになる。
また、帯状体1の他端部と押さえ体4との固定状態を解除する場合には、例えば、帯状体1と収納ケース2外面(前側面)との間に指を入れて帯状体1の押さえ体4付近を持ち、図8中の矢印に示すように外側上方へ引っ張ったり、あるいはねじったりしながら上方へ引っ張ると、帯状体1他端部の面ファスナー5が押さえ体4の面ファスナー5に対して開くように剥離する力が加わると共に、帯状体1が上方へ移動するにつれて掛止部6がその厚みにより面ファスナー5同士を剥がすように作用することになるので、面ファスナー5同士が簡単に剥離することになり、挿入間隙3から帯状体1の他端部を簡単に挿脱させることができる。
従って、帯状体1の他端部と押さえ体4との固定状態が強固に保持される構成でありながら、帯状体1を挿入間隙3から抜き外すことも簡単に行われる構成としている。
次に、収納ケース2背面側のベルト通し構造Yを説明する。
図3,図4に示すように、収納ケース2の背面部の上部に、帯状体1の一端を止着して帯状体1の他端部を下方へ垂下させる一方、収納ケース2の背面部の下側であって帯状体1の他端部よりもやや上側に押さえ体4を付設している。
その他の構成は、前記閉塞保持構造Xと同様である。
このベルト通し構造Yの作用を説明する。
帯状体1の他端部をベルト7(挿入物7)の内側に通し、この帯状体1の他端部を、ケース体2の背面と押さえ体4の中間部の内面との間の挿入間隙3に貫通挿入し、この際重合する帯状体1の他端側外面の面ファスナー5と押さえ体4内面の面ファスナー5とを係合止着すると共に、帯状体1他端部の掛止部6を押さえ体4の下縁に係止するか若しくは掛止部6が押さえ体4の下縁の近傍に位置するようにする。
すると、面ファスナー5同士の係合止着によって前記押さえ体4に前記帯状体1が固定され、これによってケース体2はベルト7に対して脱落しない状態に強固に保持(携帯)されることになる。
そして、上記閉塞保持構造Xの場合と同様に、面ファスナー5による強力な係合止着作用と、掛止部6の抜け止め作用とにより、帯状体1が押さえ体4に確固に止着固定されて挿入間隙3より抜け外れることが阻止されることになり、ケース体2が不意にベルト7から脱落してしまうことがない。
また、帯状体1の他端部と押さえ体4との固定状態を解除する操作方法も、上記閉塞保持構造Xの場合と同様である。
本発明の具体的な実施例2について図9に基づいて説明する。
本実施例は、被取付物2として、ペットボトルなどの飲用容器8を収納する携帯用収納ケース2を採用した場合を示し、この収納ケース2背面側のベルト通し構造Yに本発明を適用している。
本実施例のベルト通し構造Yは、前記実施例1で示したものと構成も作用も同様であるため、詳しく説明することは省略する。
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 帯状体
2 被取付物
3 挿入間隙
4 押さえ体
5 面ファスナー
6 掛止部
6A 折り返し片部
2 被取付物
3 挿入間隙
4 押さえ体
5 面ファスナー
6 掛止部
6A 折り返し片部
Claims (6)
- 一端を止着した帯状体の他端部を着脱自在に固定する帯状体の着脱固定構造であって、被取付物に両端部が付設され、中間部とこの被取付物の外面との間に前記帯状体の他端部を貫通挿入し得る挿入間隙を有する押さえ体を備え、この押さえ体の内面と被取付物の外面との間の前記挿入間隙に前記帯状体の他端部を貫通挿入した際、重合する帯状体の他端側の外面と押さえ体の内面とに夫々面ファスナーを設けて、この面ファスナー同士を係合止着することで前記押さえ体に前記帯状体を着脱自在に固定し得る構成とし、この帯状体の他端部に、この帯状体の外側に向かって突出し前記押さえ体に係止することで帯状体に前記挿入間隙からの抜け止め作用を付与する掛止部を設けたことを特徴とする帯状体の着脱固定構造。
- 前記帯状体の他端部に折り返し片部を一体形成して前記掛止部を設けたことを特徴とする請求項1記載の帯状体の着脱固定構造。
- 前記掛止部に隣接する前記帯状体の他端側に前記面ファスナーを付設したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の帯状体の着脱固定構造。
- 前記掛止部は、前記帯状体に対して起伏自在に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の帯状体の着脱固定構造。
- 前記被取付物の外面に重合沿設する前記押さえ体の両端部をこの被取付物の外面に付設することで、この押さえ体の中間部内面と被取付物の外面との間に幅狭な前記挿入間隙を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の帯状体の着脱固定構造。
- 前記請求項1〜5のいずれか1項に記載の帯状体の着脱固定構造を備えたことを特徴とする携帯用収納ケース。
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- 2003-12-02 JP JP2003403046A patent/JP2005160698A/ja active Pending
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