JP2005160352A - モーア - Google Patents
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Abstract
【課題】 刈刃による騒音発生箇所の直近において騒音を効果的に低減することができ、作業者の耳元騒音や周囲騒音を抑制した実用上優れたモーアを提供する。
【解決手段】 刈刃2を駆動回転可能に内装した刈刃ハウジング1に、刈刃回転によって発生した騒音を導入して共鳴減衰させる消音室12を装備してある。
【選択図】 図3
【解決手段】 刈刃2を駆動回転可能に内装した刈刃ハウジング1に、刈刃回転によって発生した騒音を導入して共鳴減衰させる消音室12を装備してある。
【選択図】 図3
Description
本発明は、駆動回転される刈刃を刈刃ハウジングに軸支装着したモーアに関する。
モーアでは、刈刃の回転に起因する風きり騒音などが発生するものであり、縦軸心周りに駆動される刈刃(バーブレード)を内装したモーアにおいては、刈刃ハウジング(デッキ)の下縁に吸音管を備えることで、ハウジング下縁から外部へ洩れだす騒音の減衰を図ることが試みられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−47321号公報
上記吸音管は、騒音が小孔を介して管内を通過することで騒音エネルギーを減衰させるものであるが、刈刃ハウジングの下縁に沿って配備する関係で小径の管を使用することになるので、騒音減衰効果が十分には発揮されないものであった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、騒音発生箇所の直近において騒音を効果的に低減することができ、作業者の耳元騒音や周囲騒音を抑制した実用上優れたモーアを提供することを目的としている。
第1の発明に係るモーアは、刈刃を駆動回転可能に内装した刈刃ハウジングに、刈刃回転によって発生した騒音を導入して共鳴減衰させる消音室を装備してあることを特徴とする。
上記構成によると、刈刃の高速回転によって発生した騒音の一部は消音室に導入され、共鳴減衰作用によって低減する。この場合、消音室の容積、騒音を消音室に導き入れる導入口の大きさ、などの設定によって特定の周波数域帯域の騒音を低減することができる。
従って、第1の発明によると、騒音をその発生箇所近くから消音室に導入して特定の周波数帯で効果的に減衰させることが可能となり、作業者の耳元騒音や周囲騒音を抑制した実用上優れたモーアを得ることができる。
第2の発明に係るモーアは、上記第1の発明において、前記消音室の刈刃収容室に対向する縦壁面を、前記刈刃の先端回動軌跡に沿わせた形状に形成してあることを特徴とする。
上記構成によると、刈刃に対するバキュームプレートの機能を消音室の縦壁面に発揮させることができる。
従って、第2の発明によると、第1の発明の上記効果をもたらすとともに、部材の兼用化によってコストアップおよび重量増加を軽減することができる。
第3の発明に係るモーアは、上記第1または第2の発明において、前記消音室を仕切り壁によって複数の小消音室に区分し、各小消音室ごとに騒音導入口を形成してあることを特徴とする。
上記構成によると、小消音室の個数、室内の容積、騒音導入口の仕様、などを調整しておくことで各小消音室の消音特性を設定することができる。また、小消音室ごとの消音特性を刈刃ハウジングの各部位での騒音発生特性に対応させることも可能となる。
従って、第3の発明によると、発生する騒音の周波数や発生分布などに対応した消音を行うことができ、第1の発明の上記効果を助長する。
第4の発明に係るモーアは、上記第1〜3のいずれか一つの発明において、前記消音室の騒音を導入する騒音導入口を筒体で構成してあることを特徴とする。
上記構成によると、消音室の大きさが同じであっても騒音導入口を構成する筒体の径や長さを設定することによって共鳴減衰する騒音の周波数を調整することが可能となる。
従って、第4の発明によると、騒音導入口の仕様設定によって消音室の消音特性を任意に設定することが容易となり、騒音発生特性に応じた適切な騒音低減効果をもたらすことができる。
図1に、本発明に係るモーアの一例である芝刈り用モーアの平面図、また、図2にその横断した平面図がそれぞれ示されている。このモーアは、乗用型の草刈機本機に昇降自在に装着されて使用されるものであり、上面が扁平なフラットデッキ型に構成された刈刃ハウジング1の天井壁1aおける左右および中央部位に、縦軸心周りに同方向に回転駆動されるバーブレード型の3枚の刈刃2が軸支装着されるとともに、刈刃ハウジング1の右端部に刈草排出口3が形成された側方放出型(サイドディスチャージ型)に構成されている。なお、刈刃ハウジング1の外側前後には障害物乗越え用のローラ4,5が備えられるとともに、刈刃ハウジング1の右端部には刈草放出ガイド板6が起伏揺動可能に備えられている。
刈刃ハウジング1の上方中央部位には、図示されていない草刈機本機のPTO軸に伝動軸7を介して連動連結されるベベルギヤケース8が配備され、このベベルギヤケース8に後方から伝達された動力が縦軸回転に変換されて中央の刈刃駆動軸9に伝達されるとともに、この中央の刈刃駆動軸9の回転動力がベルト10を介して左右の刈刃駆動軸9に伝達され、全刈刃2が図中時計回りに回転駆動されることで、刈取られて跳ね飛ばし搬送された刈草が前記刈草排出口3に向けて送られるようになっている。
刈刃ハウジング1の内部には、下方に開放された刈刃収容室11が形成されるとともに、この刈刃収容室11の前部にはハウジング全幅に亘る消音室12が設けられている。この消音室12は、底壁面13aと縦壁面13bを備えた壁面部材13を、刈刃ハウジング1の天井壁1aと前壁1bとに亘ってボルト連結して気密状に構成されたものであり、その縦壁面13bの平視形状が、刈刃2の先端回動軌跡に沿った湾曲形状に構成され、消音室12の縦壁面13bが、モーアの前進移動によって刈刃ハウジング内に導入された草を刈刃2の回転によって吸い上げ起立させる負圧を発生させるためのバキュームプレートとして機能している。なお、刈刃収容室11の後部には刈刃ハウジング1の天井壁1aに取り付けられたバキュームプレート14が配備されている。
前記消音室12の縦壁面13bにおける適所には、刈刃2の回転によって発生した騒音を消音室12に導入するための騒音導入口15が設けられている。この騒音導入口15は、消音室12に突入された筒体16で構成されており、この騒音導入口15から消音室12に導入された騒音のうちの特定の周波数のものが共鳴減衰されるようになっている。
ここで、共鳴減衰される騒音の周波数は、消音室12の容積、騒音導入口15の口径、筒体16の長さ、などによって変化するものであり、刈刃2の騒音特性に対応した設定がなされる。
[他の実施例]
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
(1)図4に示すように、前記消音室12を仕切り壁17によって複数の小消音室12aに区画するとともに、各小消音室12aごとに筒体16からなる騒音導入口15を設けることで、小消音室12aごとに特定の周波数の騒音を低減することができる。この場合、小消音室12aの位置によって減衰される周波数が異なるように設定することで、刈刃収容室11の各部位での騒音発生状況に応じた消音を行うことができる。
(2)図5に示すように、前記消音室12の底壁面13aに筒体16からなる騒音導入口15を設けて実施することもできる。
(3)図6に示すように、底壁面13aと縦壁面13bを備えた壁面部材13を、刈刃ハウジング1の天井壁1aと後壁1cとに亘って連結することで刈刃ハウジング1の後部にも消音室12を設けることができる。この場合も、消音室12の縦壁面13bを刈刃2の先端回動軌跡に沿わせた形状に湾曲することで、この縦壁面13bに後部バキュームプレート14の機能を発揮させることができる。
(4)前記騒音導入口15に金網などを備えることで、刈草やゴミが消音室12に入るのを抑制することができる。
(4)前記消音室12を構成する壁面部材13を刈刃ハウジング1に脱着可能にボルト連結するように構成したり、消音室12の底壁面13aなどに開閉可能な掃除口を設けておくと、消音室12に入り込んで溜まった刈草やゴミを排出することが容易となる。
(5)本発明は、バーブレード型の刈刃を備えたモーアの他に、横軸心周りに回転されて遠心力で突出作動する刈刃を備えたフレールモーアに適用することもできる。
1 刈刃ハウジング
2 刈刃
11 刈刃収容室
12 消音室
12a 小消音室
13b 縦壁面
15 騒音導入口
16 筒体
17 仕切り壁
2 刈刃
11 刈刃収容室
12 消音室
12a 小消音室
13b 縦壁面
15 騒音導入口
16 筒体
17 仕切り壁
Claims (4)
- 刈刃を駆動回転可能に内装した刈刃ハウジングに、刈刃回転によって発生した騒音を導入して共鳴減衰させる消音室を装備してあることを特徴とするモーア。
- 前記消音室の刈刃収容室に対向する縦壁面を、前記刈刃の先端回動軌跡に沿わせた形状に形成してあることを特徴とする請求項1記載のモーア。
- 前記記消音室を仕切り壁によって複数の小消音室に区分し、各小消音室ごとに騒音導入口を形成してあることを特徴とする請求項1または2記載のモーア。
- 前記消音室の騒音を導入する騒音導入口を筒体で構成してあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のモーア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003401776A JP2005160352A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | モーア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003401776A JP2005160352A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | モーア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005160352A true JP2005160352A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34725589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003401776A Pending JP2005160352A (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | モーア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005160352A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7448194B2 (en) | 2006-08-29 | 2008-11-11 | Kubota Corporation | Mower deck with ventilation hole |
US7913746B2 (en) | 2006-11-13 | 2011-03-29 | Kubota Corporation | Air conditioning arrangement for work vehicle |
JP2015188338A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | 本田技研工業株式会社 | 作業機 |
-
2003
- 2003-12-01 JP JP2003401776A patent/JP2005160352A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7448194B2 (en) | 2006-08-29 | 2008-11-11 | Kubota Corporation | Mower deck with ventilation hole |
US7913746B2 (en) | 2006-11-13 | 2011-03-29 | Kubota Corporation | Air conditioning arrangement for work vehicle |
JP2015188338A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | 本田技研工業株式会社 | 作業機 |
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