JP6272103B2 - 作業機 - Google Patents

作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP6272103B2
JP6272103B2 JP2014066567A JP2014066567A JP6272103B2 JP 6272103 B2 JP6272103 B2 JP 6272103B2 JP 2014066567 A JP2014066567 A JP 2014066567A JP 2014066567 A JP2014066567 A JP 2014066567A JP 6272103 B2 JP6272103 B2 JP 6272103B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
housing
opening area
cutter blade
working
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014066567A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015188338A (ja
Inventor
俊介 栗岡
俊介 栗岡
岡田 毅
毅 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014066567A priority Critical patent/JP6272103B2/ja
Publication of JP2015188338A publication Critical patent/JP2015188338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6272103B2 publication Critical patent/JP6272103B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Description

本発明は、収納部に少なくても一部が収納されている作業部を動力源によって回転させる作業機に、消音室を設けた技術に関する。
収納部に収納されている作業部を動力源によって回転させた場合には、該作業部の回転に伴う風切り音等の騒音が発生する。この種の作業機としては、例えば芝刈機が挙げられる。該芝刈機は、下開放のハウジング内に収納されたカッタブレードを、回転させることにより、芝草を刈るものである。該カッタブレードが回転することによって、ハウジング内には旋回風が発生する。該旋回風は、カッタブレードによって刈られた芝草を旋回運動させつつ、刈り芝搬出通路へ向かわせる。
このような芝刈機では、カッタブレードの回転に伴う風切り音等の騒音が発生する。該騒音を抑制する芝刈機の技術としては、例えば特許文献1が知られている。
特許文献1で知られている芝刈機は、下開放のハウジングの側部に、共鳴減衰用の消音室を設けたものである。該消音室は、下方に開口した開口部を有する。該開口部から該消音室に入った騒音は、共鳴減衰作用によって減衰される。該消音室の容積や該開口部の開口面積に応じて、共鳴減衰させる騒音の周波数が決定する。特定の周波数の騒音を減衰させることができる。
しかしながら、特許文献1で知られている芝刈機では、騒音の特定の周波数は、該消音室の容積や該開口部の開口面積によって決まってしまう。このため、芝刈機の運転中に、騒音の周波数が変化する場合は、騒音の減衰効果が得られにくい。
特開2005−160352号公報
本発明は、作業機の運転中に、騒音の周波数が変化する場合であっても、騒音の減衰効果を高めることができる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、収納部に少なくとも一部が収納されている作業部を、動力源によって回転させる作業機において、前記作業機には、消音室が設けられ、該消音室は、前記収納部の内部に開口する開口部を有し、該開口部には、該開口部の開口面積を調節するための開口面積調節部が設けられ、該開口面積調節部は、前記動力源から前記作業部までの動力系統の回転速度に応じて、又は、該回転速度を調節するための速度調節部の調節量に応じて、前記開口面積を自動調節する構成であり、前記作業機は、芝刈機によって構成され、前記収納部は、下方が開放されたハウジングによって構成され、前記作業部は、前記ハウジングに回転可能に収納されたカッタブレードによって構成され、前記ハウジングは、前記カッタブレードによって刈られた芝草を、旋回風によって旋回運動させつつ刈り芝搬出通路へ向かわせるためのスクロール部を有した、平面視渦巻状の部材であり、前記消音室は、前記ハウジングの内部のなかの、前記カッタブレードに干渉しない部位に位置し、前記消音室の開口部は、前記スクロール部の中で、前記刈り芝搬出通路の入口に対し、旋回風の旋回方向の下流側に向かって開口している。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記作業機は、芝刈機によって構成され、前記収納部は、下方が開放されたハウジングによって構成され、前記作業部は、前記ハウジングに回転可能に収納されたカッタブレードによって構成され、前記ハウジングは、前記カッタブレードによって刈られた芝草を、旋回風によって旋回運動させつつ刈り芝搬出通路へ向かわせるためのスクロール部を有した、平面視渦巻状の部材であり、前記消音室は、前記ハウジングの内部のなかの、前記カッタブレードに干渉しない部位に位置し、前記消音室の前記開口部は、前記スクロール部のなかの、前記旋回風の旋回方向で、前記刈り芝搬出通路の入口を過ぎた部分の内面に沿って位置している。
請求項1に係る発明では、作業機に消音室が設けられている。該消音室は、収納部の内部に開口する開口部を有する。つまり、該消音室は共鳴減衰用である。該開口部の開口面積は、開口面積調節部によって調節される。
動力系統の回転速度に従って、作業部が発生する騒音の特定の周波数は変化する。これに対し、該開口面積調節部は、動力源から作業部までの動力系統の回転速度に応じて、該開口面積を自動調節する。この結果、該消音室によって減衰する騒音の特定の周波数を、該回転速度に応じて自動的に調節することができる。しかも、作業者が該回転速度に応じて、該開口面積を手動調節する必要はなく、確実に且つ簡便に調節することができる。
又は、該回転速度を調節するための速度調節部の調節量に従って、該動力系統の回転速度は変化する。このため、作業部が発生する騒音の特定の周波数は変化する。これに対し、該開口面積調節部は、該回転速度を調節するための速度調節部の調節量に応じて、該開口面積を自動調節する。この結果、該消音室によって減衰する騒音の特定の周波数を、速度調節部の調節量に従って自動的に調節することができる。しかも、作業者が該速度調節部の調節量に応じて、該開口面積を手動調節する必要はなく、確実に且つ簡便に調節することができる。
このように、請求項1に係る発明では、作業機の運転中に、騒音の周波数が変化する場合であっても、騒音の減衰効果を効率良く高めることができる。
請求項2に係る発明では、前記作業機が芝刈機によって構成される。前記収納部は、スクロール部を有した平面視渦巻状のハウジングによって構成される。前記消音室は、該ハウジングの内部のなかの、カッタブレードに干渉しない部位に配置すればよい。つまり、該ハウジングの内部のなかの、空きスペースを有効利用して、該消音室を配置することが可能である。このため、芝刈機の大型化を防ぐことができる。
さらに、該消音室の開口部は、該スクロール部のなかの、旋回風の旋回方向で、該刈り芝搬出通路の入口を過ぎた部分の内面に沿って位置している。このため、スクロール部の中を旋回している旋回風や、該旋回風によって旋回運動をしている芝草が、該消音室の開口部に及ぼす影響を、極力防止することができる。つまり、スクロール部の中を旋回している芝草が、該開口部から該消音室へ流入することを、極力防止することができる。
本発明の実施例1に係る芝刈機の左側面図である。 図1に示される芝刈機の平面図である。 図1に示されるハウジングと消音室を前上方から見た斜視図である。 図1に示されるハウジングとカッタブレードと動力系統の断面図である。 図1に示される芝刈機の底面図である。 図5の6−6線に沿った断面図である。 図5に示される芝刈機においてカッタブレードとシャッタ機構を外した状態の底面図である。 図3に示される消音室の斜視図である。 図8に示される消音室の開口部の開口面積を調節するための開口面積調節部の模式図である。 図9に示される開口面積調節部の制御特性マップである。 本発明の実施例2に係る芝刈機の開口面積調節部の模式図である。 本発明の実施例3に係る芝刈機の平面図である。 図12に示される刈り芝搬出通路の背面図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る芝刈機について、図1〜図10に基づき説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側、Upは上側、Dwは下側、CLは機幅中心(機幅中心線)を示す。
図1〜図3に示されるように、芝刈機10は、芝草を刈る歩行型自走式作業機であって、ハウジング11と、該ハウジング11の前部に備えた左右の前輪12,12と、該ハウジング11の後部に備えた左右の後輪13,13と、該ハウジング11の中央内部に収納された芝刈用のカッタブレード14と、該ハウジング11の上部に備えたエンジン15(動力源15)と、該ハウジング11から後方へ延びた操作ハンドル16とからなる。
該芝刈機10は、図2に示されるように平面視において、該エンジン15によって該カッタブレード14を時計回り方向(矢印Ra方向)に回転させることにより、芝草を刈り取るとともに、該ハウジング11内に矢印Rbのような空気の流れ(旋回風の旋回流)を発生させ、該旋回流により、該カッタブレード14によって刈った芝草を刈り芝収納体22(図1参照)に送り込んで収納することができる。以下、該カッタブレード14によって刈られた芝草のことを「刈り芝」という。
図4に示されるように、該ハウジング11は、機体の役割を兼ねており、上面に該エンジン15を重ねてボルト止めすることによって、一体的に組み付けたものである。該エンジン15は、下端から下方の芝地Gr(図1参照)へ向かって該ハウジング11内まで延びた、出力軸15aを有する。該出力軸15aは、該ハウジング11内に位置して、該ハウジング11の上下方向に延びた回転軸である。結果として、該出力軸15aは、水平な芝地Gr(地面)に対して略垂直になる。
該出力軸15aには、ハウジング11内において、クラッチ17を介して該カッタブレード14が取り付けられている。エンジン15によってカッタブレード14を駆動することにより、該カッタブレード14は、ハウジング11内において、出力軸15aの軸心SCを中心として回転可能(出力軸15a回りを回転可能)である。
以上の構成の説明をまとめると、図4に示されるように、該ハウジング11は、カッタブレード14の少なくとも一部を収納する収納部であり、樹脂成形品から成る。該カッタブレード14は、動力源15によって回転される作業部である。該芝刈機10は、該収納部11と該作業部14と該動力源15とを有した作業機である。なお、該芝刈機10(作業機10)の動力源15は、エンジンに限定されず、例えば電動モータであってもよい。
以下、該ハウジング11の詳細について説明する。図1及び図4に示されるように、該ハウジング11は、下端面(芝地Grに対向する面)だけが全面的に開放された、いわゆる下開放のハウジングである。しかも、ハウジング11は、図2〜図5に示されるように、カッタブレード14によって刈られた芝草を、旋回風によって旋回運動させつつ、刈り芝搬出通路21へ向かわせるためのスクロール部11dを有した、平面視渦巻状の部材、つまり渦巻ケーシング(spiral case、scroll case)である。
より詳しく述べると、図5に示されるように、スクロール部11dは、バギングモードにおいて、カッタブレード14によって刈った芝草を、ハウジング11内で矢印Rc方向(旋回方向Rc)に旋回運動させつつ、矢印Rbのように刈り芝搬出通路21へ向かわせるものである。
図4〜図6に示されるように、ハウジング11は、天板11aと外筒部11bと内筒部11cとスクロール部11dと刈り芝搬出通路21とからなる。天板11aは、ハウジング11の上端を塞いでいる、略水平な平面視略環状の板である。外筒部11bは、出力軸15aを中心として、天板11aの外縁から下方へ延びた円筒状の部材である。内筒部11cは、出力軸15aを中心として、天板11aの内縁から下方へ延びた円筒状の部材であり、外筒部11bよりも小径に構成されている。
図4及び図5に示されるように、刈り芝搬出通路21は、外筒部11bから後方(より詳しくは、後上方)へ向かって、外筒部11bの接線方向に延びた部材である。該刈り芝搬出通路21は、前端にはハウジング11に臨む入口23(通路開口23)を有し、後端にはグラスバッグ等の刈り芝収納体22(図1参照)を取付け可能な出口24(図1参照)を有する。該刈り芝搬出通路21に対して、刈り芝収納体22は取外し可能である。刈り芝は、ハウジング11の内部で出力軸15a回りを旋回しながら刈り芝搬出通路21へ送られる。
以上の説明から明らかなように、外筒部11bから刈り芝搬出通路21が延びる方向は、カッタブレード14の回転方向Raに合致する。言い換えると、刈り芝搬出通路21はカッタブレード14の回転軌跡の接線方向に延びる。刈り芝搬出通路21の入口23は、カッタブレード14の回転方向Raに開いている。
図6に示されるように、スクロール部11dは、天板11aと外筒部11bと内筒部11cとによって囲まれた、平面視略環状の空間である。このスクロール部11dは、側方から見たときに下向きとなる逆U字状断面に形成されて、刈り芝が旋回する通路であり、刈り芝が旋回しながら刈り芝搬出通路21(図4、図5参照)へ向かうように構成されている。つまり、図4及び図5に示されるように、スクロール部11dは、刈り芝搬出通路21の入口23に連なる。
図4及び図5に示されるように、ハウジング11の内周面(外筒部11bの内周面)には、シャッタ30が配置されている。該シャッタ30は、ハウジング11の内部において天板11aに回転可能に取り付けられた回転盤31と、この回転盤31の外縁に取り付けられたシャッタ本体32とからなる。該シャッタ本体32は、出力軸15aの軸心SCを旋回中心として旋回可能である。該シャッタ本体32によって、刈り芝搬出通路21の入口23を開閉するとともに開度を調節することができる。
操作レバー33を操作することによって、(1)シャッタ本体32を全開にして、刈り芝を図1に示される刈り芝収納体22に収納するバギングモードと、(2)シャッタ本体32を全閉にして、刈り芝をハウジング11の下方に排出するマルチングモードと、(3)シャッタ本体32を任意の開度に設定した、バギングモードとマルチングモードの中間モードとに、適宜切換えることができる。
図3、図5及び図7に示されるように、該ハウジング11(収納部11)の内部には、共鳴減衰用の消音室40、つまりレゾネータが設けられている。該消音室40は、ブロー成形によって形成された樹脂成形品から成る、共鳴箱である。ハウジング11内には、カッタブレード14の回転に伴う風切り音等の騒音が発生する。該騒音を該消音室40内で空洞共鳴させることによって、音響エネルギーを減衰させることができる。
該消音室40は、ハウンジング11の内部のなかの、カッタブレード14に干渉しない部位に、空きスペースS1,S2を有効利用して位置している。
より具体的に述べると、図4、図5及び図7に示されるように、ハウジング11は、平面視渦巻状の部材である。該刈り芝搬出通路21は、ハウジング11の外筒部11bの接線方向且つ後方へ延びている。このため、出力軸15aの軸心SCを通って前後方向に延びる機幅中心線CLに対し、該刈り芝搬出通路21は、該ハウジング11の左又は右に偏って位置している。該ハウジング11には、機幅中心線CLに対し、該刈り芝搬出通路21とは反対側に第1の空きスペースS1が有る。該第1の空きスペースS1は、スクロール部11dのなかの、天板11aとカッタブレード14との間の部分である。
さらに、該ハウジング11の内部には、刈り芝搬出通路21の側部に隣接した第2の空きスペースS2が有る。該第2の空きスペースS2は、刈り芝搬出通路21の側壁25によって仕切られるとともに、該第1の空きスペースS1に前後に連なっている。
該第1及び第2空きスペースS1,S2は、比較的広い。該第1及び第2空きスペースS1,S2を有効利用することによって、共鳴減衰用の該消音室40を十分に設けることができる。
該消音室40は、該ハウジング11の内部に一体に形成することができる。また、図7及び図8に示されるように、該消音室40は、該ハウジング11とは別部材によって構成し、該ハウジング11の内部に組み付けることができる。例えば、該消音室40を、該ハウジング11の開放されている下端から、該第1及び第2空きスペースS1,S2に嵌め込んで、ボルトやクリップ等の結合部材によって、該ハウジング11に結合すればよい。別部材によって構成された該消音室40は、該ハウジング11のなかの他の部位や、カッタブレード14(図4、図5参照)に干渉しない形状の、密閉されたボックス状に形成される。
該消音室40は、管状(例えば四角形断面の直管状)の開口部41を有する。図4及び図5に示されるように、該開口部41は、スクロール部11dのなかの、天板11aとカッタブレード14との間に延びることによって、該ハウジング11の内部に開口した、導伝管である。該ハウジング11の内部と該消音室40との間は、該開口部41によって連通している。
図5及び図7に示されるように、該開口部41は、スクロール部11dのなかの、旋回風及び刈り芝の旋回方向Rc(カッタブレード14の回転方向Ra)で、該刈り芝搬出通路21の入口23を過ぎた部分の内面に沿って位置している。ここで、該スクロール部11dの「内面」とは、ハウジング11の天板11a、外筒部11b、内筒部11cの少なくとも1つの内面のことである。このように、該開口部41は、スクロール部11dのなかの、該刈り芝搬出通路21の入口23よりも、旋回方向Rcの下流側の内面に沿って位置している。
さらに、該開口部41は、該刈り芝搬出通路21の入口23に対し、該旋回風の旋回方向Rcの下流側に向かって開口している。例えば、該開口部41は、消音室40から該旋回方向Rcの下流へ向かって、且つ該旋回方向Rcの接線方向へ真っ直ぐに延びて、その先端が開口している。このため、スクロール部11dの中を該旋回風と共に旋回している芝草が、該開口部41へ流入しにくい。
図9に示されるように、該開口部41には開口面積調節部50が設けられている。該開口面積調節部50は、該開口部41の開口面積Aoを調節するものである。より具体的には、該開口面積調節部50は、エンジン15からカッタブレード14までの動力系統51の回転速度Nrに応じて、開口面積Aoを自動調節する構成である。ここで、該動力系統51は、エンジン15の出力軸15aとカッタブレード14とを含む。該動力系統51の回転速度Nrとは、出力軸15a及びカッタブレード14の回転速度のことである。
詳しく述べると、該開口面積調節部50は、該動力系統51の回転速度Nrを検出する速度センサ52と、該開口部41の開口面積Aoを調節する弁53と、該弁53を駆動する電動モータ54(アクチュエータ54)と、該弁53の開度を検出する開度センサ55と、該速度センサ52によって検出された回転速度Nrと、該開度センサ55によって検出された開度に基づいて該電動モータ54を制御する制御部56とから成る。
該速度センサ52は、例えば出力軸15aの回転速度Nrを検出する。該弁53は、該開口部41に内蔵したバタフライダンパによって構成される。該電動モータ54は、サーボモータによって構成される。該開度センサ55は、該弁53の開閉動作に連動するポテンショメータによって構成される。該制御部56は、内蔵したメモリに予め記憶されている制御マップ又は所定の演算式に基づいて制御を実行する。つまり、該制御部56は、速度センサ52によって検出された該動力系統51の回転速度Nrに応じて、該開口部41の開口面積Aoを自動調節する。該制御マップは、例えば図10に示された制御特性を有する。
図10は、該制御部56の制御マップを例示しており、横軸をエンジン15の回転速度Nrとし、縦軸を該開口部41の開口面積Aoとして、回転速度Nrに対する開口面積Aoの制御特性を表している。この制御マップによれば、回転速度Nrが0(零)又は0近傍では開口面積Aoが0又は0近傍であり、回転速度Nrが増大するにつれて開口面積Aoが二次曲線的に大きく増大するように、電動モータ54を制御することができる。
上記実施例1の説明をまとめると、次の通りである。図9に示されるように、カッタブレード14が発生する騒音の特定の周波数は、動力系統51の回転速度Nrに従って変化する。これに対し、該開口面積調節部50は、該動力系統51の回転速度Nrに応じて該開口面積Aoを自動調節する。この結果、該消音室40によって減衰する騒音の特定の周波数を、該回転速度Nrに応じて自動的に調節することができる。しかも、作業者が該回転速度Nrに応じて、該開口面積Aoを手動調節する必要はなく、確実に且つ簡便に調節することができる。
このように、芝刈機10の運転中に、騒音の周波数が変化する場合であっても、騒音の減衰効果を効率良く高めることができる。しかも、カッタブレード14の少なくとも一部を収納するためのハウンジング11の内部のなかの、空きスペースS1,S2を有効利用して、該消音室40を配置することが可能である。このため、芝刈機10の大型化を防ぐことができる。
さらに、前記消音室40は、該ハウンジング11の内部のなかの、カッタブレード14に干渉しない部位に配置すればよい。つまり、該ハウンジング11の内部のなかの、空きスペースS1,S2(図7参照)を有効利用して、該消音室40を配置することが可能である。
さらに、図5に示されるように、該消音室40の開口部41は、スクロール部11dのなかの、旋回風及び刈り芝の旋回方向Rcで、該刈り芝搬出通路21の入口23を過ぎた部分の内面に沿って位置している。このため、スクロール部11dの中を旋回している旋回風や、該旋回風によって旋回運動をしている芝草が、該消音室40の開口部41に及ぼす影響を、極力防止することができる。つまり、スクロール部11dの中を旋回している芝草が、該開口部41から該消音室40へ流入することを極力防止することができる。
実施例2に係る芝刈機について図11に基づき説明する。図11は、実施例1の図9に対応して表している。実施例2の芝刈機10Aは、上記図9に示される実施例1の開口面積調節部50を、図11に示される開口面積調節部50Aに変更したことを特徴とし、他の構成については実施例1と同じ構成なので、同一符号を付し、その説明を省略する。
具体的に説明すると、図11に示されるように、実施例2の開口面積調節部50Aは、動力系統51の回転速度Nrを調節するための速度調節部61の調節量に応じて、開口部41の開口面積Aoを自動調節する構成である。
詳しく述べると、該速度調節部61は、エンジン15の吸気系統62に設けられているスロットル弁63、又は該スロットル弁63を調節するためのスロットルレバー64(操作部材64)によって構成される。該スロットル弁63は、ガバナ機構に組み込まれる構成を含む。
該開口面積調節部50Aは、例えばスロットル弁63(速度調節部61)と、開口部41の開口面積Aoを調節する弁53と、該スロットル弁63の開度に対して該弁53の開度を連動させるための連動部65とから成る。該連動部65は、例えばワイヤケーブル、ロッド、又はリンク機構によって構成される。該スロットル弁63の開度を調節することによって、動力系統51の回転速度Nrを調節することができる。この結果、該スロットル弁63の開度に連動して該弁53の開度Aoを、自動的に調節することができる。
また、該連動部65は、上記図10に示される実施例1の制御マップの特性と実質的に同等の特性となる構成とすることができる。例えば、速度調節部61に連動して、つまりスロットル弁63の開度に連動して該制御マップの特性を発するための特性変換機構を、該連動部65に組み込むことが可能である。なお、該連動部65は該特性変換機構自体によって構成してもよい。
実施例2によれば、該動力系統51の回転速度Nrを調節するための速度調節部61の調節量に従って、該回転速度Nrは変化する。このため、カッタブレード14が発生する騒音の特定の周波数は変化する。これに対し、該開口面積調節部50Aは、該回転速度Nrを調節するための速度調節部61の調節量に応じて、該開口面積Aoを自動調節する。この結果、該消音室40によって減衰する騒音の特定の周波数を、速度調節部61の調節量に従って自動的に調節することができる。しかも、作業者が該速度調節部61の調節量に応じて、該開口面積Aoを手動調節する必要はなく、確実に且つ簡便に調節することができる。
実施例3に係る芝刈機について図12及び図13に基づき説明する。図12は、実施例1の図2に対応して表している。実施例3の芝刈機10Bは、上記図2に示される実施例1の消音室40を、図12及び図13に示される消音室40Bに変更したことを特徴とし、他の構成については実施例1と同じ構成なので、同一符号を付し、その説明を省略する。
具体的に説明すると、図12及び図13に示されるように、実施例3の消音室40Bは、開口部41Bを刈り芝搬出通路21に連通したことを特徴とする。つまり、該開口部41Bは、該刈り芝搬出通路21の側壁25を通って、該刈り芝搬出通路21に開口している。なお、実施例3の開口部41Bは、上記図7に示される実施例1の開口部41に相当する。このため、実施例1の開口部41は不要である。
以上の説明から明らかなように、該刈り芝搬出通路21は、ハウジング11の内部に連通している。このため、該消音室40Bの開口部41Bは、該刈り芝搬出通路21を通して、ハウジング11(収納部11)の内部に開口していることになる。つまり、該消音室40Bは、収納部11の内部に開口する開口部41Bを有している。
実施例3においても、上記図9に示される実施例1の開口面積調節部50、又は図11に示される実施例2の開口面積調節部50Aが、該開口部41に設けられる。
上述のように、本発明では、該収納部11の内部のなかの、空きスペースを有効利用して、該消音室40,40Bを配置することが可能である。但し、本発明では、該消音室40,40Bは、収納部11の内部に設ける構成に限定されるものではなく、作業機10,10A,10Bに設ける構成であればよい。例えば、該消音室40,40Bは、収納部11の外部に設ける構成とすることができる。一例を挙げると、該消音室40,40Bは、収納部11の外面(上面や側面等)に隣接した構成とすることができる。
本発明の作業機10,10A,10Bは、歩行型芝刈機に採用するのに好適である。
10 作業機(芝刈機)
10A 作業機(芝刈機)
10B 作業機(芝刈機)
11 収納部(ハウジング)
11d スクロール部
14 作業部(カッタブレード)
15 動力源(エンジン)
15a 回転軸
21 刈り芝搬出通路
40 消音室
41 開口部
41B 開口部
50 開口面積調節部
50A 開口面積調節部
51 動力系統
61 速度調節部
Ao 開口面積
Gr 芝地
Nr 回転速度
Rc 旋回風及び刈り芝の旋回方向

Claims (2)

  1. 収納部に少なくとも一部が収納されている作業部を、動力源によって回転させる作業機において、
    前記作業機には、消音室が設けられ、
    該消音室は、前記収納部の内部に開口する開口部を有し、
    該開口部には、該開口部の開口面積を調節するための開口面積調節部が設けられ、
    該開口面積調節部は、前記動力源から前記作業部までの動力系統の回転速度に応じて、又は、該回転速度を調節するための速度調節部の調節量に応じて、前記開口面積を自動調節する構成であり
    前記作業機は、芝刈機によって構成され、
    前記収納部は、下方が開放されたハウジングによって構成され、
    前記作業部は、前記ハウジングに回転可能に収納されたカッタブレードによって構成され、
    前記ハウジングは、前記カッタブレードによって刈られた芝草を、旋回風によって旋回運動させつつ刈り芝搬出通路へ向かわせるためのスクロール部を有した、平面視渦巻状の部材であり、
    前記消音室は、前記ハウジングの内部のなかの、前記カッタブレードに干渉しない部位に位置し、
    前記消音室の開口部は、前記スクロール部の中で、前記刈り芝搬出通路の入口に対し、旋回風の旋回方向の下流側に向かって開口している
    ことを特徴とする作業機。
  2. 収納部に少なくとも一部が収納されている作業部を、動力源によって回転させる作業機において、
    前記作業機には、消音室が設けられ、
    該消音室は、前記収納部の内部に開口する開口部を有し、
    該開口部には、該開口部の開口面積を調節するための開口面積調節部が設けられ、
    該開口面積調節部は、前記動力源から前記作業部までの動力系統の回転速度に応じて、又は、該回転速度を調節するための速度調節部の調節量に応じて、前記開口面積を自動調節する構成であり、
    前記作業機は、芝刈機によって構成され、
    前記収納部は、下方が開放されたハウジングによって構成され、
    前記作業部は、前記ハウジングに回転可能に収納されたカッタブレードによって構成され、
    前記ハウジングは、前記カッタブレードによって刈られた芝草を、旋回風によって旋回運動させつつ刈り芝搬出通路へ向かわせるためのスクロール部を有した、平面視渦巻状の部材であり、
    前記消音室は、前記ハウジングの内部のなかの、前記カッタブレードに干渉しない部位に位置し、
    前記消音室の前記開口部は、前記スクロール部のなかの、前記旋回風の旋回方向で、前記刈り芝搬出通路の入口を過ぎた部分の内面に沿って位置していることを特徴とする業機。
JP2014066567A 2014-03-27 2014-03-27 作業機 Expired - Fee Related JP6272103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066567A JP6272103B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066567A JP6272103B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015188338A JP2015188338A (ja) 2015-11-02
JP6272103B2 true JP6272103B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=54423424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014066567A Expired - Fee Related JP6272103B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6272103B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08189431A (ja) * 1995-01-09 1996-07-23 Unisia Jecs Corp 自動車用騒音低減装置
JP2005160352A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Kubota Corp モーア
US20070234699A1 (en) * 2006-04-07 2007-10-11 Textron Inc. Noise reduction of rotary mowers using an acoustical helmholtz resonator array
JP5364630B2 (ja) * 2010-03-30 2013-12-11 本田技研工業株式会社 芝刈機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015188338A (ja) 2015-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI422321B (zh) 割草機
EP2710874B1 (en) Riding lawn mower
EP2710876B1 (en) Riding lawn mower
JP5325659B2 (ja) 芝刈機
JP6559114B2 (ja) 芝刈機
WO2018124021A1 (ja) カッタブレード及び芝刈機
CA2705176C (en) Lawnmower
EP3556195B1 (en) Lawnmower
JP6272103B2 (ja) 作業機
JP2004337047A (ja) ディスク形ブレード
JP2020156445A (ja) 芝刈機
JP2021007358A (ja) 芝刈機
JP2015188339A (ja) 芝刈機
JP2005160352A (ja) モーア
US20200305344A1 (en) Lawn mower
JP2014103877A (ja) 乗用芝刈機
JP4134085B2 (ja) 芝刈機
JP2013066413A (ja) 草刈機
JP5167990B2 (ja) 芝刈機

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160324

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6272103

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees