JP2005159573A - 周波数切替式発振器 - Google Patents

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幸治 珎道
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Abstract

【課題】
共振周波数を異にする幾つかの共振部を共振切替回路側に備えると共に、発振用増幅回路は共通に用いる周波数切替式発振器において、共振部切替に要する消費電力を低減する。
【解決手段】
水晶振動子X1に対し並列に可変容量ダイオードD1を設け、水晶振動子X2に対し並列に可変容量ダイオードD2を設け、前記水晶振動子X1と水晶振動子X2とを直列に接続した中点から延出する一つの電圧制御端子Vcontとを備えて共振切替回路を構成する。そして電圧制御端子Vcontからの入力電圧により可変容量ダイオードが有するキャパシタンス特性を制御して発振条件の成立/不成立を起こすことで何れか一つの共振部を選択するよう機能するので、周波数切り替えに要する回路電流を大幅に低減した周波数切替式発振器を実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、いくつかの周波数を切り替えて単一の周波数出力端子から出力することができる発振器に関し、特に、切替のために要する消費電力を低減する技術に関するものである。
従来、安定した周波数信号の発生源として圧電振動子を利用した発振器がある。
このような発振器に用いられる圧電振動子としては、例えば、水晶、セラミック、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、四硼酸リチウムなどが用いられている。特に、人工的に成長させた水晶の結晶から一定の法則に従って正確に切り出した薄板を研磨して得られる水晶基板は、種々の圧電材料の中でも特に共振特性に優れることから水晶振動子として多用されている。
近年、このような発振器を組み込む側の装置が、複雑化・多様化してきており、装置内において複数の周波数源を必要とする場面が多くなっている。このような場合、一般的には、それぞれ必要な周波数を発生する発振器を設けて対応していたが、発振器の数が多くなり、装置の大型化を招いていた。
そこで、一つの発振器からいくつかの周波数を切り替えて単一の周波数出力端子から出力することができる発振器が望まれており、その一例としてスイッチング用ダイオードを用いて周波数を切り替えるようにした周波数切替式発振器が考え出されている。
図3は、従来の周波数切替式発振器の例を示す回路図である。なお、ここでは圧電振動子として水晶振動子を用いた場合を例にして以下に説明する。
この例に示す周波数切替式発振器は、所謂、コルピッツ発振回路を用いた水晶発振器であり、大別して発振用増幅回路と共振切替回路とからなる。
まず、発振用増幅回路は、共振回路の共振周波数を帰還増幅する発振用トランジスタTr1と、発振用トランジスタTr1のベースと接地(GND)の間に設けた分割コンデンサC1、C2と、発振用トランジスタTr1のベースにバイアスを与えるためのバイアス抵抗R3およびR4と、発振用トランジスタTr1のエミッタと接地(GND)の間に設けた負荷抵抗R2と、発振用トランジスタTr1のコレクタと電源電圧(Vcc)の間に設けた電流制限抵抗R1とを備えている。なお、電源電圧(Vcc)は図示を省略したバイパスコンデンサCを介して接地している。そして、発振用トランジスタTr1のベースに結合コンデンサC4を介して与えられる発振周波数成分が、発振用トランジスタTr1のコレクタと電流制限抵抗R1の接続点から、直流阻止用コンデンサC3を介して出力端子OUTから出力される。
他方、共振切替回路は、水晶振動子X1とX2とで機能区分される2系統の共振部を有している。第1の共振部は、共振周波数f1を持つ水晶振動子X1と、この水晶振動子X1の一方と接地(GND)間に挿入した周波数調整用コンデンサC102と、水晶振動子X1のもう一方がアノード側に接続されるダイオードD101と、このダイオードD101のアノード側と電圧制御端子Vcont1との間に挿入したコイルL101と、電圧制御端子Vcont1と接地(GND)間に挿入したバイパス用コンデンサC101とからなる。
また、同様にして第2の共振部は、共振周波数f2を持つ水晶振動子X2と、この水晶振動子X2の一方と接地(GND)間に挿入した周波数調整用コンデンサC104と、水晶振動子X1のもう一方がアノード側に接続されるダイオードD102と、このダイオードD102のアノード側と電圧制御端子Vcont2との間に挿入したコイルL102と、電圧制御端子Vcont2と接地(GND)間に挿入したバイパス用コンデンサC103とからなる。なお、ダイオードD101、102は、PINダイオードが多く用いられる。つまり、順バイアス時には低インピーダンス状態になり、逆バイアス時には高インピーダンス状態になるというPINダイオードの特性を利用して高周波スイッチング回路を構成している。
そして、前記ダイオードD101とダイオードD102のカソード側を互いに接続すると共に、この接続点はコイル103を介して接地し、且つ、発振用増幅回路の結合コンデンサC4に接続している。上記のコイルL1、コイルL2、コイルL3は、チョークコイルである。
この図に示す周波数切替式発振器は、以下のように動作する。即ち、電圧制御端子Vcont1または電圧制御端子Vcont2に電圧を与えてダイオードD101またはダイオードD102に順方向電流を流すことによるスイッチング動作により、発振用増幅回路に適用する周波数発生源を第1の共振部のf1とするか、第2の共振部のf2とするかを選択して切り替えすることができる。
第1の共振部側を選択するには、ダイオードD101がONとなるように、例えばVccなどの高電位に電圧制御端子Vcont1を接続して順方向電流を流す。このとき、ダイオードD102をOFFとするために電圧制御端子Vcont2はGNDに接続する。これにより、C102、X1、D101、C4、C1、C2を結ぶ帰還ループでの共振周波数f1が発振用増幅回路にて帰還増幅され、出力端子OUTから出力される。
一方、第2の共振部側を選択するには、ダイオードD102がONとなるように、例えばVccなどの高電位に電圧制御端子Vcont2を接続して順方向電流を流す。このとき、ダイオードD101をOFFとするために電圧制御端子Vcont1はGNDに接続する。これにより、C104、X2、D102、C4、C1、C2を結ぶ帰還ループでの共振周波数f2が発振用増幅回路にて帰還増幅され、出力端子OUTから出力される。
なお、このように選択される共振周波数f1または共振周波数f2の発振信号は、コイルL1、コイルL2、コイルL3の働きにより、電圧制御端子Vcont1、電圧制御端子Vcont2、GNDへの漏れが大幅に防止される。
また、上述の如く、スイッチング用ダイオードを用いて周波数を切り替えるようにした周波数切替式発振器として、例えば、特開2002−359521号公報に提案されるようなものもある。この公報に示される周波数切替水晶発振器の例(第1実施例)にあっては、第1水晶振動子1aと第1ダイオード11aと分割コンデンサ2a、2bとからなる第1共振回路と、第2水晶振動子1bと第2ダイオード11bと前記分割コンデンサ2a、2bとからなる第2共振回路と、前記分割コンデンサ2aと前記第1及び第2ダイオード11a、11bの接続点にベースを接続した発振用トランジスタ3と、前記第1及び第2ダイオード11a、11bと電源Vcc間に接続して電子スイッチ7によって切り替えられるベースバイアス用の第1及び第3分割抵抗12a、12bと、前記第1及び第2ダイオード11a、11bと前記分割コンデンサ2aの接続点とアース電位との間に接続したベースバイアス用の第2分割抵抗5bとから構成することで、発振周波数のレベル変動を防止することができる周波数切替発振器が開示されている。
特開2002−359521号公報
しかしながら、上述のようにスイッチング用ダイオードを用いて周波数を切り替えるようにした従来の周波数切替式発振器は、共振切替回路における共振部切替に要する消費電力が大きいという問題点があった。つまり、選択しようとする共振部に応じたスイッチング用ダイオードをONにするために、当該ダイオードに対して数ミリアンペア(mA)程度の順方向電流を流す必要があった。
そこで、本発明に係る周波数切替式発振器は、共振切替回路における共振部切替に要する消費電力を低減することができる周波数切替式発振器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る周波数切替式発振器の請求項1の発明は、共振周波数f1の第1の圧電振動子と共振周波数f2の第2の圧電振動子とを有し、これら周波数f1およびf2を共通の発振用増幅回路を用いて出力するよう構成した周波数切換式発振回路において、前記第1の圧電振動子に対し並列に第1の可変リアクタンス素子を設け、前記第2の圧電振動子に対し並列に第2の可変リアクタンス素子を設け、前記第1の圧電振動子と第2の圧電振動子とを直列に接続した中点から延出する一つの電圧制御端子とを備え、該電圧制御端子に与える電圧に応じて前記第1の圧電振動子または第2の圧電振動子の周波数を切り替えて前記発振用増幅回路から出力するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る周波数切替式発振器の請求項2の発明は、圧電振動子と可変リアクタンス素子とを並列に接続した構成を含み、且つ、これら圧電振動子と可変リアクタンス素子とに与える電圧を制御するための電圧制御端子とを有する共振部を複数備えると共に、前記共振部は夫々異なる共振周波数を持つものであって、これら異なる周波数を共通の発振用増幅回路を用いて出力するよう構成した周波数切換式発振回路において、前記複数の共振部はコンデンサを介して直列に接続し、前記共振部の電圧制御端子のそれぞれに与える電圧に応じて前記異なる周波数のうち何れかの周波数を切り替えて前記発振用増幅回路から出力するようにしたことを特徴とする。
本発明に係る周波数切替式発振器は、圧電振動子と可変リアクタンス素子とを並列に接続した共振部を複数備えて構成し、この共振部のそれぞれに与える制御電圧に応じて、どの共振部を適用するかを選択切替するようにした。即ち、可変リアクタンス素子に与えられる電圧等に応じてその容量が変化することを利用して圧電振動子の発振条件の成立・不成立を生じせしめると共に、発振条件が不成立の状態にある可変リアクタンス素子は大きなリアクタンス成分となって周波数成分を通過するよう機能するため、従来のスイッチング用ダイオードを用いた切替の場合に必要であったダイオードへの順方向電流を流すことなく周波数の切り替えができるので、共振切替回路における共振部切替に要する消費電力を低減することができる周波数切替式発振器が実現できる。
以下、図示した実施の形態例に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る周波数切替式発振器の実施の形態例を示す回路図である。なお、上述の図3に示した従来例と同様の機能部分については同一の符号を付してその説明を省略する。即ち、この図に示す周波数切替式発振器の回路において特徴的な部分は共振切替回路であり、発振用増幅回路については、従来の回路構成と同様である。
この例に示す共振切替回路は、一端が電源電圧Vccに接続したプルアップ抵抗R5と、前記プルアップ抵抗R5のもう一端にカソード側を接続した可変容量ダイオード(バラクタダイオード)D1と、カソード側を前記可変容量ダイオードD1のアノード側に接続した可変容量ダイオードD2と、前記可変容量ダイオードD1に並列に接続した水晶振動子X1と、前記可変容量ダイオードD2に並列に接続した水晶振動子X2と、一端が前記可変容量ダイオードD1のアノードと可変容量ダイオードD2のカソードとの接続点に接続し他端を電圧制御端子Vcontに接続した抵抗R6と、前記電圧制御端子Vcontと接地(GND)との間に挿入されたバイパスコンデンサC5とを備えている。前記可変容量ダイオードD2のアノード側は接地(GND)している。
ここで特徴的な構成は、水晶振動子X1およびX2の夫々に対して並列に可変容量ダイオードD1、D2を設け、この水晶振動子と可変容量ダイオードとの組からなる二つの共振部を直列に接続すると共に、その直列接続の接合中点(上述の構成説明における可変容量ダイオードD1のアノードと可変容量ダイオードD2のカソードとの接続点を指す)から高抵抗の抵抗R6を介して電圧制御端子Vcontを接続しているところにある。つまり、この例では可変容量ダイオードを可変リアクタンス素子として用いた回路例としている。
この特徴的な構成は、例えば、水晶振動子に直列に可変容量ダイオードを挿入し、入力電圧により可変容量ダイオードが有するキャパシタンス特性を制御して発振周波数に変化を起こす(一つの水晶振動子に対し周波数可変範囲を与える)ようにするという一般的な電圧制御水晶発振器VCXOと異なるものであり、同図に示す本発明に係る周波数切替式発振器の実施例あっては、水晶振動子に並列に可変容量ダイオードを挿入し、入力電圧により可変容量ダイオードが有するキャパシタンス特性を制御して発振条件の成立/不成立を起こすことで何れか一方の共振部を選択するようにしている。即ち、共振部(並列接続された水晶振動子と可変容量ダイオードとの組)を複数有することを前提としている。
この例に示す周波数切替式発振器の動作について説明する。即ち、電圧制御端子Vcontに与える電圧を、例えば、電源電圧Vcc(High)とするか、または、接地GND(Low)とするかに応じて、水晶振動子X1に基づく共振周波数f1と水晶振動子X2に基づく共振周波数f2の何れの周波数信号を出力端子OUTから出力させるかを切り替えるよう機能するのである。
電圧制御端子Vcontを電源電圧Vccに接続した場合は、可変容量ダイオードD1の両端子間にかかる電位差が無くなるため可変容量ダイオードD1の容量値は大きくなる。そのため水晶振動子X1は、その両端子間に大きな容量が生じている状態になり、発振に必要なエネルギーの多くがこの容量を通過してしまうことにより水晶振動子X1の発振条件が満たされないため発振しない。他方、可変容量ダイオードD2の両端子間に高い逆電圧がかかるため可変容量ダイオードD2の容量値は小さくなる。そのため水晶振動子X2は、発振に必要なエネルギーが充分となって発振条件が満たされるので発振する。
このとき、水晶振動子X2によって生じる共振周波数f2の周波数信号成分は、大きな容量値を示す状態にある可変容量ダイオードD1を通じる帰還ループにて結合コンデンサC4に届き、発振用増幅回路の出力端子OUTから出力される。
電圧制御端子Vcontを接地GNDに接続した場合は、可変容量ダイオードD2の両端子間にかかる電位差が無くなるため可変容量ダイオードD2の容量値は大きくなる。そのため水晶振動子X2は、その両端子間に大きな容量が生じている状態になり、発振に必要なエネルギーの多くがこの容量を通過してしまうことにより水晶振動子X2の発振条件が満たされないため発振しない。 他方、可変容量ダイオードD1の両端子間に高い逆電圧がかかるため可変容量ダイオードD1の容量値は小さくなる。そのため水晶振動子X1は、発振に必要なエネルギーが充分となって発振条件が満たされるので発振する。
このとき、水晶振動子X1によって生じる共振周波数f1の周波数信号成分は、大きな容量値を示す状態にある可変容量ダイオードD2を通じる帰還ループにて結合コンデンサC4に届き、発振用増幅回路の出力端子OUTから出力される。
以上のように、上述の例に示す本発明に係る周波数切替式発振器は、電圧制御端子Vcontに与える電圧を、電源電圧Vcc(High)とした場合には水晶振動子X2の共振周波数f2が発振用増幅回路の出力端子OUTから出力され、逆に、電圧制御端子Vcontに与える電圧を、接地GND(Low)とした場合には水晶振動子X1の共振周波数f1が発振用増幅回路の出力端子OUTから出力されるよう機能する。
ここで切替に要する消費電流をみると、可変容量ダイオードD1と可変容量ダイオードD2の何れかに逆電圧を与え、他方側はコンデンサとして機能するものとなり、従来のスイッチングダイオードのような順方向電流を流す必要がなくなるため、発振器全体としての消費電力の低減が図られる。
また、上述の例にあっては、可変容量ダイオードD1と可変容量ダイオードD2とをそれぞれ1つの素子にて構成した回路例を示したが、回路構成によってはD1とD2の夫々の構成部分を複数の可変容量ダイオードを並列に接続して容量値調整を行うことが好ましい。具体例を示せば、振動子X1=5MHz、振動子X2=10MHzとした場合、それぞれの共振部が必要とする負荷容量が異なってくるので、D1部分は可変容量ダイオードを4つ並列に接続したものを用い、D2部分は可変容量ダイオードを3つ並列に接続したものを用いる等して構成する。
次に、図2に示す本発明に係る周波数切替式発振器の第2の実施の形態例を示す回路図である。なお、上述の図1に示したものと同様の機能部分については同一の符号を付してその説明を省略する。即ち、発振用増幅回路は同様であるが、共振切替回路が異なっており、共振切替回路内に3つの共振部を備え、且つ、それぞれの共振部から延出した3つの電圧制御端子を備えている。
まず、第1の共振部は、可変容量ダイオードD1に並列に接続した水晶振動子X1と、前記可変容量ダイオードD1のカソード側に抵抗R6を介して接続した電圧制御端子Vcont1と、前記電圧制御端子Vcont1と接地GNDとの間に挿入したバイパスコンデンサC5と、前記可変容量ダイオードD1のアノード側と接地GNDとの間に挿入した抵抗R9とを備えて構成する。そして、前記可変容量ダイオードD1のカソード側が発振用増幅回路の結合コンデンサC4に接続しており、他方の可変容量ダイオードD1のアノード側がコンデンサC8を介して次に説明する第2の共振部に接続する。
第2の共振部は、可変容量ダイオードD2に並列に接続した水晶振動子X2と、前記可変容量ダイオードD2のカソード側に抵抗R7を介して接続した電圧制御端子Vcont2と、前記電圧制御端子Vcont2と接地GNDとの間に挿入したバイパスコンデンサC6と、前記可変容量ダイオードD2のアノード側と接地GNDとの間に挿入した抵抗R10とを備えて構成する。そして、前記可変容量ダイオードD2のカソード側が前記コンデンサC8を介して第1の共振部に接続しており、他方の可変容量ダイオードD2のアノード側がコンデンサC9を介して次に説明する第3の共振部に接続する。
第3の共振部は、可変容量ダイオードD3に並列に接続した水晶振動子X3と、前記可変容量ダイオードD3のカソード側に抵抗R8を介して接続した電圧制御端子Vcont3と、前記電圧制御端子Vcont3と接地GNDとの間に挿入したバイパスコンデンサC7とを備えて構成する。なお、前記可変容量ダイオードD3のアノード側は接地GNDする。そして、前記可変容量ダイオードD3のカソード側が前記コンデンサC9を介して第2の共振部に接続している。
この例に示す周波数切替式発振器は、以下のように動作する。即ち、各電圧制御端子Vcont1乃至3に与える電圧の組合せにより、適用すべき発振周波数を選択することができる。
例えば、電圧制御端子Vcont1を電源電圧Vcc(High)に接続し、電圧制御端子Vcont2と電圧制御端子Vcont3を接地GND(Low)に接続した場合は、水晶振動子X1のみ発振条件が満たされるので発振する。このとき、可変容量ダイオードD1には逆電圧がかかっているため静電容量が小さくなり、可変容量ダイオードD2とD3には、ほとんど電圧がかからないので大きな静電容量を示すことになる。そのため、水晶振動子X1の共振周波数f1は、C4、C1、C2、D3、C9、D2、C8の帰還ループを通じて発振用増幅回路にて帰還増幅され、出力端子OUTから出力される。
また、電圧制御端子Vcont2を電源電圧Vcc(High)に接続し、電圧制御端子Vcont1と電圧制御端子Vcont3を接地GND(Low)に接続した場合は、水晶振動子X2のみ発振条件が満たされるので発振する。このとき、可変容量ダイオードD2には逆電圧がかかっているため静電容量が小さくなり、可変容量ダイオードD1とD3には、ほとんど電圧がかからないので大きな静電容量を示すことになる。そのため、水晶振動子X2の共振周波数f2は、C8、D1、C4、C1、C2、D3、C9の帰還ループを通じて発振用増幅回路にて帰還増幅され、出力端子OUTから出力される。
また、電圧制御端子Vcont3を電源電圧Vcc(High)に接続し、電圧制御端子Vcont1と電圧制御端子Vcont2を接地GND(Low)に接続した場合は、水晶振動子X3のみ発振条件が満たされるので発振する。このとき、可変容量ダイオードD3には逆電圧がかかっているため静電容量が小さくなり、可変容量ダイオードD1とD2には、ほとんど電圧がかからないので大きな静電容量を示すことになる。そのため、水晶振動子X3の共振周波数f3は、C9、D2、C8、D1、C4、C1、C2の帰還ループを通じて発振用増幅回路にて帰還増幅され、出力端子OUTから出力される。
上述のように、水晶振動子(X1、X2、X3)と可変容量ダイオード(D1、D2、D3)とを並列に接続した共振部を複数設け、これらをコンデンサ(C8、C9)を介して直列に接続し、それぞれの共振部の電圧制御端子(Vcont1、Vcont2、Vcont3)に与える電圧に応じて、前記共振部の何れを適用するかを選択して発振用増幅回路から出力するように周波数切替式発振器を構成した場合にも、切替に要する消費電流としては、可変容量ダイオードD1、D2またはD3の何れかに逆電圧を与え、他方側はコンデンサとして機能するものとなり、従来のスイッチングダイオードのような順方向電流を流す必要がなくなるため、発振器全体としての消費電力の低減を図ることができる。
なお、上述の例にあっては、抵抗R6、R7、R8および抵抗R9、R10による抵抗値によりアイソレーションを得るようにしたが、チョークコイルなどを用いて構成してもよいことは言うまでもない。
以上説明した如く、本発明に係る周波数切替式発振器は、圧電振動子と可変リアクタンス素子とを並列に接続した共振部を複数備えて構成し、電圧制御端子に与える電圧により何れの共振部を発振させるか選択するよう機能するので、周波数切り替えに要する回路電流を大幅に低減した周波数切替式発振器を実現することができる。
本発明に係る周波数切替式発振器の第1の実施の形態例を示す回路図である。 本発明に係る周波数切替式発振器の第2の実施の形態例を示す回路図である。 従来の周波数切替式発振器の例を示す回路図である。
符号の説明
Tr1・・・発振用トランジスタ
R1・・・電流制限抵抗
R2・・・負荷抵抗
R3、R4・・・バイアス抵抗
C1、C2・・・分割コンデンサ
C3・・・直流阻止コンデンサ
C4・・・結合コンデンサ

X1、X2・・・水晶振動子
X3・・・水晶振動子
D1、D2・・・可変容量ダイオード
D3・・・可変容量ダイオード

R5、R6、R7、R8、R9、R10・・・抵抗
C5、C6、C7・・・コンデンサ


D101、D102・・・ダイオード
L101、L102、L103・・・コイル
C101、C102、C103、C104・・・コンデンサ

Claims (2)

  1. 共振周波数f1の第1の圧電振動子と共振周波数f2の第2の圧電振動子とを有し、これら周波数f1およびf2を共通の発振用増幅回路を用いて出力するよう構成した周波数切換式発振回路において、
    前記第1の圧電振動子に対し並列に第1の可変リアクタンス素子を設け、
    前記第2の圧電振動子に対し並列に第2の可変リアクタンス素子を設け、
    前記第1の圧電振動子と第2の圧電振動子とを直列に接続した中点から延出する一つの電圧制御端子とを備え、
    該電圧制御端子に与える電圧に応じて前記第1の圧電振動子または第2の圧電振動子の周波数を切り替えて前記発振用増幅回路から出力するようにしたことを特徴とする周波数切替式発振器。
  2. 圧電振動子と可変リアクタンス素子とを並列に接続した構成を含み、且つ、これら圧電振動子と可変リアクタンス素子とに与える電圧を制御するための電圧制御端子とを有する共振部を複数備えると共に、前記共振部は夫々異なる共振周波数を持つものであって、これら異なる周波数を共通の発振用増幅回路を用いて出力するよう構成した周波数切換式発振回路において、
    前記複数の共振部はコンデンサを介して直列に接続し、
    前記共振部の電圧制御端子のそれぞれに与える電圧に応じて前記異なる周波数のうち何れかの周波数を切り替えて前記発振用増幅回路から出力するようにしたことを特徴とする周波数切替式発振器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109194308A (zh) * 2018-11-09 2019-01-11 深圳市金科泰通信设备有限公司 多频率自动切换的晶振电路

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