JP2005159476A - 通信切り換え方法および通信装置、その制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 マスタ装置とスレーブ装置とが無線接続されるシステムにおいて、有線接続スレーブ装置側において、非有線接続スレーブ装置との無線接続可能性の判断と、その接続とが容易であり、また、無駄な消費電力を削減することができる無線有線切り替え方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】 マスタ装置とスレーブ装置とが有線によって接続されている場合に、接続装置間の機能を、互いに通知する機能通知段階と、マスタ装置、スレーブ装置のうちの、片方の装置のみが具備する片方機能を検出する片方機能検出段階と、マスタ装置、スレーブ装置の双方の装置が具備する双方機能を検出する双方機能検出段階と、有線接続後に接続装置間の機能を通知し、双方機能のうちの一方の機能を停止し、片方機能のうちで使用しない機能を停止する停止段階とを有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線通信および有線通信が可能な通信装置間、有線接続した場合に、他の装置と無線通信する際の技術に関する。
第1の従来例として、携帯情報端末(PDA)とパーソナルコンピュータ(PC)との間で、クレードルと呼ばれる接続台を経由し、有線接続し、分離した場合は、無線通信接続する第1の従来例が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
この第1の従来例では、PDAが、接続台に設置されている場合、直接接続モードに設定し、PDAが接続台に接続されていない場合、無線データ通信手段を介して、データ通信する無線接続モードに設定する。
第2の従来例として、コネクタを介して、クレードルと表示装置とを接続し、クレードルと表示装置間の無線接続のためのアドレスと認証情報等を、コネクタ経由で通知するシステムが知られている(たとえば、特許文献2参照)。
この第2の従来例は、無線接続のためのアドレスと認証情報等を通知した後に、コネクタが分離されていることを検出し、無線通信へ切り替える。
また、有線接続時における装置間の機能を検出する方法、この検出結果に基づく機能を停止する方法については、特許文献2には記載されていない。
特開2000−138698号公報
特開2002−312155号公報
ここで、無線機能を内蔵しているPDAからの制御によって、無線機能を内蔵しているカメラが画像撮影し、無線機能を内蔵しているハードディスクドライブ(HDD)等の記録装置へ記録する場合を想定する。
各装置は、無線接続し、カメラがマスタ装置として動作し、PDA、HDDが、スレーブ装置として動作し、互いに無線通信する。カメラとPDAとを合体した場合、カメラとPDAとの間は、スロットを介して、バス接続する。
この場合、カメラとPDAは、有線接続しているので、カメラ、PDA間の無線接続は不要になる。しかし、HDDとの無線接続は継続する必要があるので、従来例のように有線接続したことをトリガに、カメラとPDAの両方の無線機能を停止することはできない。
つまり、従来は、3つ以上の装置が無線接続していた際に、2つの装置が有線接続した場合については考えられていない。
また、カメラとPDAのいずれかが、HDDとの無線接続を行えばよいが、有線接続したことによって、通信形態が変わる(マスタ装置1つが2つのスレーブ装置と通信していた形態から、マスタ装置、スレーブ装置の1対1通信になる)ので、カメラ、PDAが所有する無線機能、操作性によって変わってくる。
また、通信形態の変更以外にも、各装置のバッテリ残量、伝送速度等によってり、カメラ、PDAのいずれがHDDと無線接続した方が良いか変わってくる。
PDAが新たにマスタ装置になる場合、周辺デバイス情報を取得する動作から、再度始めなくてはならない。
さらに、装置を合体した場合には、無線機能以外にも、電池、表示部、入力部等、合体したデバイスで重複する部分の機能分担を、決定する必要があり、停止させる機能、継続させる機能の決定動作が煩雑である。
本発明は、通信装置が有線接続された場合に、不要な機能を停止できるようにすることを目的とする。
また、本発明は、無駄な消費電力を削減することを目的とするものである。
本発明は、無線通信および有線通信が可能なマスタ装置とスレーブ装置とを有するシステムの通信切り換え方法において、上記マスタ装置と上記スレーブ装置とが有線によって接続されている場合に、接続装置の機能を通知する機能通知段階と、上記マスタ装置、上記スレーブ装置のうちの、片方の装置のみが具備する片方機能を検出する片方機能検出段階と、上記マスタ装置、上記スレーブ装置の双方の装置が具備する双方機能を検出する双方機能検出段階と、有線接続後に接続装置間の機能を通知し、上記双方機能のうちの一方の機能を停止し、上記片方機能のうちで使用しない機能を停止する停止段階とを有することを特徴とする通信切り換え方法を提供する。
また、無線通信および有線通信が可能なマスタ装置と複数のスレーブ装置とを有するシステムの通信切り換え方法において、上記マスタ装置と第1のスレーブ装置とが有線接続されている場合に、上記マスタ装置が無線接続している第2のスレーブ装置に関する情報に基づいて、上記マスタ装置または上記第1のスレーブ装置のいずれかの無線通信を停止することを特徴とする通信方法を提供する。
また、無線通信および有線通信が可能な通信装置において、他の装置と有線接続するための有線接続手段と、上記有線接続手段により上記第1の装置と有線接続されている場合に、上記通信装置が無線接続している第2の装置に関する情報に基づいて、上記通信装置または上記第1の装置のいずれが上記第2の装置と無線接続するかを判断する判断手段とを有することを特徴とする通信装置を提供する。
また、無線通信および有線通信が可能な通信装置において、他の装置と有線接続するための有線接続手段と、上記有線接続手段により上記第1の装置と有線接続されている場合に、上記第1の装置が無線接続している第2の装置に関する情報に基づいて、上記通信装置または上記第1の装置のいずれが上記第2の装置と無線接続するかを判断する判断手段とを有することを特徴とする通信装置を提供する。
また、無線通信および有線通信が可能な通信装置の制御方法において、第1の装置と有線接続されている場合に、上記通信装置が無線接続している第2の装置に関する情報に基づいて、上記通信装置または上記第1の装置のいずれが上記第2の装置と無線接続するかを判断することを特徴とする通信装置の制御方法を提供する。
また、無線通信および有線通信が可能な通信装置の制御方法において、第1の装置と有線接続されている場合に、上記第1の装置が無線接続している第2の装置に関する情報に基づいて、上記通信装置または上記第1の装置のいずれが上記第2の装置と無線接続するかを判断することを特徴とする通信装置の制御方法を提供する。
本発明によれば、無線接続していた通信装置同士が有線接続された場合に、不要な機能を停止することができる。
また、無線接続していた通信装置同士が有線接続された場合の無駄な消費電力を削減するができる。
また、無線接続していた通信装置同士が有線接続された場合でも、他の装置との無線接続を安定して提供することができる。
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
図1は、本発明の実施例1である無線通信システムCS1を示す図である。
無線通信システムCS1は、カメラ10と、PDA20と、HDD30とを有する。
無線通信におけるマスタ装置とスレーブ装置との関係は、データ転送方向を加味して決定する。本実施例では、PDA20が、無線通信によってカメラ10を制御し、カメラ10が撮影した画像データを、HDD30へ直接転送し、記録する。このために、カメラ10がマスタ装置になり、PDA20とHDD30とが、スレーブ装置として接続する。
図2は、図1におけるカメラ10とPDA20が合体した場合の無線通信装置CS11を示す図である。
無線装置CS11は、カメラ10PとPDA20Pとが、コネクタを介して互いに有線接続され、無線通信をPDA20Pに集約した場合の接続構成を有する。
無線装置CS11は、無線通信におけるマスタ装置として機能していたカメラ10Pは、PDA20Pと合体したことによって、カメラ10Pからの画像データが、コネクタを経由して、PDA20Pに送信されるので、カメラ10PとPDA20Pとの間における無線通信路が不要になり、カメラ10P側の無線部を停止する。この場合、PDA20Pがマスタ装置となる。そして、カメラ10Pが撮影した画像データは、コネクタを経由し、PDA20Pに転送され、PDA20Pの無線通信部を経由して、HDD30Pに送信、記録される。
図3は、実施例1において、各装置の無線通信部が保持し、使用することが可能なプロファイル一覧を示した図である。なお、「プロファイル」は、無線通信で使われる各手順とフォーマットとを仕様としてまとめたものである。通信する場合、物理的な仕様のほかに、通信する双方に同一プロファイルを有している必要がある。カメラ10に内蔵されているAutomatic Archive Profile 18aは、Initiatorとして、HDD30に内蔵されている撮影画像データのAutomatic Archive Profile 38aに、画像データの取り出しを要求する。Automatic Archive Profile 38aは、Responderとして、カメラ10内に画像データがあると、画像データの受信要求をカメラ10に行い、受信した画像データをHDD30の記録部に格納する。
PDA20に内蔵されているRemote Camera Profile 28bは、Initiatorとして、カメラ10に内蔵されているRemote Camera Profile 18bに、カメラ動作の制御を要求する。
具体的には、カメラ10が撮像したモニタ画像の転送と、画像撮影の要求(シャッタを押すことに相当)等を行う。Remote Camera Profile 18bは、Responderとして、カメラ10の撮像部から、モニタ画像をPDA20に送信し、画像撮影の要求を受けた場合は、解像度の高い画像を撮影する。
撮影後のデータは、Automatic Archive 18aに従って、ハードディスク30に記録される。
無線通信システムCS1では、File Transfer Profile 28cと、File Transfer Profile 38cとを使用しない。
図4は、図2に示す無線通信システムCS11において、カメラ10PとPDA20Pとが、コネクタを介して、互いに有線接続され、無線通信を、PDA20Pに集約した場合に使用するプロファイルを示す図である。
無線通信システムCS11において、PDA20PとHDD30Pは、共通するFile Transfer Profileを使用して通信する。カメラ10Pが撮影した画像は、PDA20Pにファイルとして一時保存される。一時保存された画像ファイルは、File Transfer Profile 28cを使用し、HDD30Pに転送される。HDD30Pでは、File Transfer Profile 38cにて受信したファイルを記録部に記録する。
図4、図2に示す無線通信システムCS11においては、カメラ10Pの無線機能は停止している状態であり、PDA20PとHDD30Pとの間では共通でないRemote Camera Profile 28bと、Automatic Archive Profile 38aとは、利用できないので使用しない。
図5は、無線通信システムCS1におけるカメラ10の内部構成を示す図である。
カメラ10は、カメラ制御部11と、撮像部12と、入力部13と、電池14と、電源監視部15と、有線通信部16と、コネクタ17と、無線通信部18と、アンテナ19とを有する。
カメラ制御部11は、カメラ10全体の制御を統括する機能を有し、物理的には、CPUと、制御プログラムが格納されているROMと、RAM等によって構成されている。制御対象は、入力部13からのシャッタ等のトリガをもとにした撮像部12における画像撮影、撮影した画像データを有線または無線経由での出力、電源監視等である。
撮像部12は、撮像素子(CCD)と画像バッファメモリ等を含み、撮影した画像を、一時バッファメモリに保存した後に、カメラ制御部11からの制御によって、有線または無線制御部を経由し、カメラ10の外部に出力される。
入力部13は、簡単なボタンであり、電源、シャッタ、カメラズーム等の操作を行う。
電池14は、カメラ10の全体の電力を供給する。場合によって、コネクタ17を経由して外部に供給するようにしてもよく、また、外部から電力の供給を受けるようにしてもよい。
電源監視部15は、電池容量を測定し、カメラ制御部11に通知する。有線通信部16は、コネクタ17のコントローラの役割を果たし、コネクタの接続状況の監視も行い、この監視結果を、カメラ制御部11に通知する。コネクタ17は、複数の接続端子によって構成され、他の端末との間で、制御信号を受け渡し、画像データを送信し、電源線等が含まれる。
無線通信部18は、無線通信に関する機能を有し、カメラ制御部から受信した信号を受け取り、RF信号に変調した後にアンテナに送信し、またアンテナから受けたRF信号を復調し、カメラ制御部11に渡す。Automatic Archive Profile 18aと、Remote Camera Profile 18bとの機能も、無線通信部18に含まれる。アンテナ19は、RF信号の送受信を受け持つ。
図6は、無線通信システムCS1におけるPDA20の内部構成を示す図である。
PDA20は、PDA制御部21と、表示部22と、入力部23と、電池24と、電源監視部25と、有線通信部26と、コネクタ27と、無線通信部28と、アンテナ29とを有する。
PDA制御部21は、PDA20の全体の制御を統括し、物理的には、CPUと、制御プログラムが格納されているROMと、RAM等によって構成され、入力部23からのコマンドをもとにして表示部22で描画し、入力したコマンドを有線または無線経由で出力し、電源監視等を行う。
表示部22は、TFTディスプレイと、そのコントローラとを含み、カメラ制御等のコマンドの表示と、受信した画像データを表示する。
入力部23は、タッチパネルおよびボタンであり、電源、PDA20操作、カメラ10等の操作を行う。
電池24は、PDA20の全体の電力を供給する。場合によっては、コネクタ27を経由して外部に供給し、また、外部から電力の供給を受けるようにしてもよい。電源監視部25は、電池容量を測定し、PDA制御部21に通知する。
有線通信部26は、コネクタ27のコントローラの役割を果たし、コネクタの接続状況を監視し、この監視結果を、PDA制御部21に通知する。
コネクタ27は、複数の接続端子によって構成され、他の端末と制御信号を受け渡し、データの送受信を行い、電源線等をも含む。
無線通信部28は、無線通信に関する機能を有し、PDA制御部から受信した信号を、受け取り、RF信号に変調した後に、アンテナに送信し、またアンテナから受けたRF信号を復調し、PDA制御部21に渡す。File Transfer Profile 28cと、Remote Camera Profile 28bとの機能も、無線通信部28が含む。アンテナ29は、RF信号の送受信を受け持つ。
図7は、HDD30の内部構成を示す図である。
HDD30は、HDD制御部31と、記録部32と、入力部33と、電池34と、電源監視部35と、有線通信部36と、コネクタ37と、無線通信部38と、アンテナ39とを有する。
HDD制御部31は、HDD30の全体の制御を統括し、物理的には、CPUと、制御プログラムが格納されているROMと、RAM等によって構成され、入力部33からの信号、有線または無線経由で受信した制御信号の解析と、データ信号の記録部32における記録と、電源監視等を行う。
記録部32は、ハードディスクドライブ(HDD)と、そのコントローラとを含み、受信した画像データの記録、読み出し等を行う。
入力部33は、ボタンであり、電源、HDD全体の操作を行う。電池34は、HDD30の全体の電力を供給する。場合によっては、コネクタ37を経由し、外部に供給するようにしてもよく、また、外部から電力の供給を受けるようにしてもよい。
電源監視部35は、電池容量を測定し、HDD制御部31に通知する。有線通信部36は、コネクタ37のコントローラの役割を果たし、コネクタの接続状況の監視も行い、この監視結果を、HDD制御部31に通知する。
コネクタ37は、複数の接続端子によって構成され、他の端末との間で制御信号の受け渡し、データの送受信を行い、電源線等をも含む。
無線通信部38は、無線通信に関する機能を有し、HDD制御部から受信した信号を受け取り、RF信号に変調した後にアンテナに送信し、またアンテナから受けたRF信号を復調し、HDD制御部31に渡す。File Transfer Profile 38cと、Automatic Archive Profile 38aとの機能も、無線通信部38が含む。アンテナ39は、RF信号の送受信を受け持つ。
次に、実施例1の動作について説明する。
図8は、実施例1における動作を示すシーケンス図である。
まず、端末間の通信手順を説明する。
この前提として、図1および図3の状態、すなわち3つの端末が無線によって通信しているとする。この状態で、コネクタ17と27とを介して、カメラ10とPDA20とが接続される。この有線接続を検出した有線通信部16と26とは、カメラ制御部11とPDA制御部21とに通知する。
無線通信中のマスタ装置であるカメラ10のカメラ制御部11は、有線接続検出通知を受信すると、現在無線接続中であるスレーブ装置中、有線接続検出したスレーブ装置(PDA20)を除く端末情報(HDD30のアドレスとプロファイル情報など)を有線接続検出したスレーブ装置(PDA20)に、有線(コネクタ経由)で通知する(S41)。
次いで、マスタ装置であるカメラ10のプロファイル情報を、PDA20に有線で通知する(S42)。PDA20側では、HDDとの接続可能性を判断し、接続可能時に、全無線接続の切断を、カメラ10に有線で要求する(S43)。全切断要求を受けたカメラ10は、まず、非コネクタ接続端末であるHDD30との無線接続から切断する(S44)。最後に、PDA20との無線接続を切断する(S45)。
切断を受けたPDA20は、S41で受信したHDD30のアドレス、プロファイル情報に基づいて、HDDに接続要求する(S46)。このときに、マスタ装置は、PDA20であり、スレーブ装置は、HDD30である。HDD30から、接続完了を受信し、図2、図4に示す接続状態を確立する(S47)。
ここで、HDD30から先に切断する理由は、PDA20を先に切断すると、カメラ10とHDD30との無線接続が切断される前にPDA20からHDD30に接続要求が発生してしまう可能性があり、PDA20とHDD30との無線接続が正常に行われない場合があるからである。また、全切断要求を出したPDA20を最後に切断する方が障害発生時の対応が容易となるためである。
なお、S42で受信したカメラ10の情報は、PDA20からカメラ10への無線接続と、ここに登場しない端末との接続を容易にするために利用する。
ついで、上記手順におけるカメラ10の動作について用いて説明する。
図9は、カメラ10の動作を示すフローチャートである。
有線通信部16が、コネクタ接続を検出すると(S51)、マスタ装置であるカメラ10のカメラ制御部11は、コネクタ17を介して、コネクタ接続先以外の無線スレーブ装置端末であるHDD30の情報を通知する(S52)。
そして、コネクタ17を介して、コネクタ接続先へ自端末情報を通知し(S53)、無線切断要求の検出待ちになる(S54)。切断要求を検出すると、全切断かPDA20のみ切断かを判断する。全切断時は、非有線端末であるHDD30から切断する(S56)。非有線端末の全ての切断が終了すると、有線端末であるPDA20を切断し(S57)、終了する。
次に、上記手順におけるPDA20の動作について説明する。
図10は、PDA20の動作を示すフローチャートである。
有線通信部26が、コネクタ接続を検出すると(S61)、スレーブ装置であるPDA20のPDA制御部21は、コネクタ27を介して、コネクタ接続先の無線マスタ装置端末から、コネクタ非接続の無線スレーブ装置であるHDD30の情報を受信する(S62)。
次に、コネクタを介して、接続先のカメラ10の情報を受信し(S63)、自プロファイルと、S62で受信した無線スレーブ装置のプロファイルを比較し、一致するプロファイルがあるかを判別する(S64)。File Transfer Profile 28cと38cとが一致したので(S65)、PDA20からHDD30へ、直接無線接続可能であると判断し、コネクタ接続先であるカメラ10に対し、全無線接続の切断要求を送信する(S66)。
コネクタ接続先であるカメラ10から切断信号を受け、カメラ10との無線の切断を完了する(S67)。そして、S62で受信した情報を使い、HDD30に無線接続する(S68)。HDD30から接続完了を受け、図2、図4に示す新たな無線リンクを確立する(S69)。この場合、カメラ10側の無線通信部18とアンテナ19とへの電源供給は、停止するようにしてもよい。
一方、S65で、プロファイルの一致を見なかった場合、PDA20からHDD30への直接無線接続は無理であると判断し、カメラ10側の無線部を動作させたまま残し、HDD30との接続は、カメラ10に任せ、カメラ10とPDA20との無線リンク切断要求を、カメラ10に出す(S610)。
コネクタ接続先であるカメラ10との、無線リンクの切断完了とを受け(S611)、新たなリンク確立を終了する。この場合のリンクは、PDA20とカメラ10との間が有線接続、カメラ10とHDD30との間が無線接続になり、図2、図4とは構成が異なる。この場合、PDA20側の無線通信部28と、アンテナ29とへの電源供給を停止することができる。
なお、上記実施例では、スレーブ情報通知(S41)、マスタ情報通知(S42)を、有線経由で転送するが、これを無線経由で転送するようにしてもよい。
上記のように、有線接続時は、有線接続したマスタ装置から、有線接続したスレーブ装置に、非有線接続のスレーブ装置端末情報を通知することによって、有線接続スレーブ装置側において、非有線接続スレーブ装置端末との無線接続可能性の判断と接続とが容易になり、また、有線接続によって重複した機能の一方の機能を停止するので、無駄な消費電力を削減することができる。また、マスタ装置が変わる場合でも、今までのマスタ装置からスレーブ装置の情報を受けることにより、速やかに無線接続することができる。
実施例2の構成は、図1、図3、図5〜図7に示す実施例1の構成と同一であり、その説明を省略する。
本実施例2は、マスタ装置において、HDD30と、カメラ10、PDA20との間の接続能力を比較する実施例である。つまり、実施例2は、マスタ装置であるカメラ10が、比較に必要な情報を有線接続するスレーブ装置(PDA20)から入手し、PDA20がHDD30と無線接続することが、より望ましい場合は、接続情報をPDA20へ通知することを特徴とする実施例である。
次に、実施例2の動作について説明する。
図11は、実施例2における端末間の通信手順を示すシーケンス図である。
この前提として図1および図3の状態、すなわち3つの端末が無線によって通信しているとする。この状態で、カメラ10とPDA20とが、コネクタ17、27を介して、互いに有線接続される。この接続を検出した有線通信部16、26は、カメラ制御部11とPDA制御部21とに通知する。
無線通信中のマスタ装置であるカメラ10のカメラ制御部11は、有線接続検出通知を受信すると、現在無線によって接続中であるスレーブ装置のHDD30に、自端末であるカメラ10、PDA20のうちのどちらと無線通信することが望ましいかを調べる。これに先立ち、スレーブ装置(PDA20)のパワークラス等の情報を取得する(S71)。
比較の結果、PDA20がHDD30と無線で接続することが望ましいと判断した場合、HDD30のアドレスとプロファイル情報とを、コネクタ経由で、接続検出したスレーブ装置(PDA20)に通知する(S72)。次いで、カメラ10は、HDD30に対して無線通信の切断を実行し(S73)、引きつづき、カメラ10は、PDA20に対して無線通信の切断を実行する(S74)。
切断を受けたPDA20は、S72において受信したHDD30のアドレス、プロファイル情報に基づいて、HDD30に無線接続要求を行う(S75)。このときに、マスタ装置は、PDA20であり、スレーブ装置は、HDD30となる。HDD30から、接続完了を受信し(S76)、図2、図4に示す接続状態を確立する。なお、コネクタ経由と明記していない場合は、無線経由によって上記通信が実行される。
次に、実施例2において、カメラ10の動作について説明する。
図12は、実施例2において、カメラ10の動作を示す図である。
有線通信部16が、コネクタ接続を検出すると(S81)、マスタ装置であるカメラ10のカメラ制御部11は、コネクタ17を介して、コネクタ接続先の無線スレーブ装置端末であるPDA20のパワークラス情報等を取得する(S82)。ついで、自端末であるカメラ10とコネクタ接続先であるPDA20の能力を比較する(S83)。
図3に示す構成から、プロファイルとしては、カメラ10、PDA20のどちらも、HDD30と接続することは可能である。無線出力であるパワークラスは、カメラ10が0dBmであり、PDA20が10dBmであるとすると、PDA20の出力が大きいので、より安定した通信が可能であると判断でき(S84)、スレーブ装置PDA20に対して、HDD30情報を通知する(S85)。この通知後に、非有線端末であるHDD30を切断する(S86)。ついで、有線接続端末であるPDA20の無線接続を切断し(S87)、終了する。
S84において、電池残容量、伝送速度等、HDD30に対する接続能力の点で、カメラ10が、PDA20よりも勝っている場合には、PDA20との無線接続のみを切断し(S87)、カメラ10とHDD30との無線接続を維持する。
次に、実施例2におけるPDA20の動作について説明する。
図13は、実施例2におけるPDA20の動作を示すフローチャートである。
有線通信部26が、コネクタ接続を検出すると(S91)、スレーブ装置であるPDA20のPDA制御部21は、コネクタ27を介して、パワークラス、電池残量等の自端末情報を、カメラ10に通知する(S92)。マスタ装置であるカメラ10によって、カメラ10とPDA20間の無線接続が切断される(S93)。
S93以前に、カメラ10に無線接続されたスレーブ装置(HDD30)情報を受信していたかどうかを判断し(S94)、HDD30情報を受信していた場合は、受信した情報を利用して新たに無線接続要求を、HDD30に送信する(S95)。HDD30から接続完了を受け(S96)、図2、図4に示す新たな無線リンクを確立する。この場合、カメラ10側の無線通信部18、アンテナ19への電源供給を停止するようにしてもよい。
一方、S94で、スレーブ装置情報を受信していなければ、PDA20からの直接接続は無理であると判断されるので、S93で、無線リンクを切断したまま終了する。この場合のリンクは、PDA20とカメラ10との間が、有線接続であり、カメラ10とHDD30との間が、無線接続であり、図2、図4とは構成が異なる。この場合、PDA20側の無線通信部28、アンテナ29への電源供給を停止するようにしてもよい。
なお、上記実施例2では、S71とS72とを有線経由で転送したが、これを無線経由で転送するようにしてもよい。
上記のように、有線接続時は、有線接続したマスタ装置から、有線接続したスレーブ装置の情報を取得する。その後、無線接続のみのスレーブ装置に、マスタ装置と有線接続スレーブ装置とのうちでいずれかが接続能力が高いかを、マスタ装置が判断し、有線接続スレーブ装置の接続能力が高いと判断した場合、非有線接続のスレーブ装置端末情報を、有線接続スレーブ装置へ通知することによって、有線接続スレーブ装置側による、非有線接続スレーブ装置端末との無線接続が容易となり、また、安定した無線通信を提供することができる。
CS1…無線通信システム、
10…カメラ、
20…PDA、
30…HDD。
10…カメラ、
20…PDA、
30…HDD。
Claims (19)
- 無線通信および有線通信が可能なマスタ装置とスレーブ装置とを有するシステムの通信切り換え方法において、
上記マスタ装置と上記スレーブ装置とが有線によって接続されている場合に、接続装置の機能を通知する機能通知段階と;
上記マスタ装置、上記スレーブ装置のうちの、片方の装置のみが具備する片方機能を検出する片方機能検出段階と;
上記マスタ装置、上記スレーブ装置の双方の装置が具備する双方機能を検出する双方機能検出段階と;
有線接続後に接続装置間の機能を通知し、上記双方機能のうちの一方の機能を停止し、上記片方機能のうちで使用しない機能を停止する停止段階と;
を有することを特徴とする通信切り換え方法。 - 無線通信および有線通信が可能なマスタ装置と複数のスレーブ装置とを有するシステムの通信切り換え方法において、
上記マスタ装置と第1のスレーブ装置とが有線接続されている場合に、上記マスタ装置が無線接続している第2のスレーブ装置に関する情報に基づいて、上記マスタ装置または上記第1のスレーブ装置のいずれかの無線通信を停止することを特徴とする通信方法。 - 請求項2において、
上記マスタ装置と上記第1のスレーブ装置とは、有線接続された場合には、上記マスタ装置と上記第1のスレーブ装置との間の無線接続を切断し、有線接続することを特徴とする通信方法。 - 請求項2において、
上記マスタ装置の無線通信を停止する場合は、上記第1のスレーブ装置が新たなマスタ装置として、上記第2のスレーブ装置と無線接続することを特徴とする通信方法。 - 請求項4において、
上記第1のスレーブ装置が新たなマスタ装置として、上記第2のスレーブ装置と無線接続する場合は、上記第1のスレーブ装置は、上記マスタ装置から通知された上記第2のスレーブ装置のアドレスを用いて、上記第2のスレーブ装置との無線接続を行うことを特徴とする通信方法。 - 請求項2において、
上記マスタ装置から上記第1のスレーブ装置に、上記第2のスレーブ装置に関する機能情報を通知し、上記第1のスレーブ装置は、通知された上記第2のスレーブ装置に関する機能情報と、上記第1のスレーブ装置に関する機能情報とに基づいて、上記マスタ装置または上記第1のスレーブ装置のいずれが、上記第2のスレーブ装置と無線接続するかを判断することを特徴とする通信方法。 - 請求項2において、
上記第1のスレーブ装置から上記マスタ装置に、上記第1のスレーブ装置に関する機能情報を通知し、上記マスタ装置は、通知された上記第1のスレーブ装置に関する機能情報と、上記マスタ装置に関する機能情報と、上記第2のスレーブ装置に関する機能情報とに基づいて、上記マスタ装置または上記第1のスレーブ装置のいずれが、上記第2のスレーブ装置と無線接続するかを判断することを特徴とする通信方法。 - 無線通信および有線通信が可能な通信装置において、
他の装置と有線接続するための有線接続手段と;
上記有線接続手段により上記第1の装置と有線接続されている場合に、上記通信装置が無線接続している第2の装置に関する情報に基づいて、上記通信装置または上記第1の装置のいずれが、上記第2の装置と無線接続するかを判断する判断手段と;
を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項8において、
上記通信装置は、マスタ装置であり、上記第1の装置および上記第2の装置は、スレーブ装置であることを特徴とする通信装置。 - 請求項8において、
上記判断手段による判断に応じて、上記第1の装置に上記第2の装置に関する情報を通知する通知手段を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項8において、
上記第1の装置から送られた、上記第1の装置に関する情報を受信する受信手段を有し、
上記判断手段は、上記通信装置に関する情報と、上記第2の装置に関する情報と、上記受信手段により受信した上記第1の装置に関する情報とに基づいて、上記通信装置または上記第1の装置のいずれが、上記第2の装置と無線接続するかを判断することを特徴とする通信装置。 - 請求項8において、
上記判断手段による判断に応じて、上記第2の装置との無線接続を切断することを特徴とする通信装置。 - 無線通信および有線通信が可能な通信装置において、
他の装置と有線接続するための有線接続手段と;
上記有線接続手段により上記第1の装置と有線接続されている場合に、上記第1の装置が無線接続している第2の装置に関する情報に基づいて、上記通信装置または上記第1の装置のいずれが、上記第2の装置と無線接続するかを判断する判断手段と;
を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項13において、
上記第1の装置は、マスタ装置であり、上記通信装置および第2の装置は、スレーブ装置であることを特徴とする通信装置。 - 請求項13において、
上記第1の装置から送られた、上記第2の装置に関する情報を受信する受信手段を有し、
上記判断手段は、上記受信手段により受信した情報に基づいて、上記通信装置または上記第1の装置のいずれが、上記第2の装置と無線接続するかを判断することを特徴とする通信装置。 - 請求項13において、
上記判断手段は、上記通信装置に関する情報と、上記第2の装置に関する情報と、上記第1の装置に関する情報とに基づいて、上記通信装置または上記第1の装置のいずれが、上記第2の装置と無線接続するかを判断することを特徴とする通信装置。 - 請求項13において、
上記判断手段による判断に応じて、上記第1の装置に、上記第2の装置との無線接続の切断を要求することを特徴とする通信装置。 - 無線通信および有線通信が可能な通信装置の制御方法において、
第1の装置と有線接続されている場合に、上記通信装置が無線接続している第2の装置に関する情報に基づいて、上記通信装置または上記第1の装置のいずれが、上記第2の装置と無線接続するかを判断することを特徴とする通信装置の制御方法。 - 無線通信および有線通信が可能な通信装置の制御方法において、
第1の装置と有線接続されている場合に、上記第1の装置が無線接続している第2の装置に関する情報に基づいて、上記通信装置または上記第1の装置のいずれが、上記第2の装置と無線接続するかを判断することを特徴とする通信装置の制御方法。
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---|---|---|---|
JP2003391375A JP2005159476A (ja) | 2003-11-20 | 2003-11-20 | 通信切り換え方法および通信装置、その制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003391375A JP2005159476A (ja) | 2003-11-20 | 2003-11-20 | 通信切り換え方法および通信装置、その制御方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010504029A (ja) * | 2006-09-14 | 2010-02-04 | マーベル ワールド トレード リミテッド | アドホックネットワーク節電システムおよび方法 |
-
2003
- 2003-11-20 JP JP2003391375A patent/JP2005159476A/ja active Pending
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