JP2005158619A - エラストマコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント基板に自動実装可能なエラストマコネクタを提供する。
【解決手段】異方導電性シート1は非導電性のシート状エラストマ1Aに表裏面間に導電性を有するエラストマ1B群を形成する。コの字状に形成された複数の金属製の針2は、導電性を有するエラストマ1B群の両翼であって、シート状エラストマ1Aの他方の面Qから打ち込まれる。針2は、シート状エラストマ1Aの一方の面Pで折り曲げられてシート状エラストマ1Aに綴じ合わされる。針2は、プリント基板3のランド3Bにはんだ接合される接合部となり、針2付き異方導電性シート1は、プリント基板3に表面実装される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プリント基板と電子部品との間の接続やプリント基板間の接続等に使用するためのエラストマコネクタに関する。特に、プリント基板に自動実装されるのに好適なエラストマコネクタであって、このエラストマコネクタはプリント基板にはんだ接合される接合部を備えている。
最近の電子機器は小型化や薄型化に伴い、微細な回路同士の接続、微細部分と微細な回路の接続等の必要性が増大してきている。その接続方法として、はんだ接合技術や、異方性の導電接着剤が使用されている。又、異方導電性シートを電子部品とプリント基板との間に介在させ、導通させる方法も行われている。
異方導電性シートは、ある方向にのみ導電性があるエラストマシートのことをいう。一般に、厚み方向にのみ導電性を示すもの、又は厚み方向に加圧されたときに厚み方向にのみ導電性を示すもの等がある。
この異方導電性シートは、はんだ付けあるいは機械的嵌合等の手段を用いずにコンパクトな電気的接続を達成することが可能であり、機械的な衝撃やひずみを吸収してソフトな接続が可能であること等の特徴を有するため、例えば、液晶ディスプレイ、携帯電話、電子計算機、電子式デジタル時計、電子カメラ、コンピューター等の分野において広く用いられている。
又、異方導電性シートは、エラストマコネクタとも呼称されている。このエラストマコネクタは、導電性エラストマと絶縁性エラストマの薄膜を交互に積み重ねた積層形と、水平方向に絶縁、垂直方向に導電という特性をもつシート形がある。更に、シート形のエラストマコネクタには、表裏面間に導電性を有する複数の可撓性導電線が絶縁性エラストマシートに配設されている異方導電性シートもある。
このエラストマコネクタは、例えば、対向するプリント基板を電気的に接続するプリント基板用コネクタ、いわゆるボードトゥボードコネクタとしても使用されている。このボードトゥボードコネクタとなるエラストマコネクタは、一方のプリント基板に表面実装され、他方のプリント基板が当該エラストマコネクタに押圧されて対向するプリント基板を電気的に接続する。
又、このエラストマコネクタは、BGA(Ball Grid Array)型パッケージICやLGA(Land Grid Array)型パッケージICに代表される表面実装型ICを検査するために、プリント基板に実装されるICソケットとしても使用される。
固有欠陥のある半導体デバイス又は、製造状のばらつきから、時間とストレスに依存する故障を起こすデバイスを取り除くためのスクリーニング試験を行う装置として、バーンイン装置がある。
このバーンイン装置はバーンインチャンバを備えており、このバーンインチャンバ内に多数個の被試験デバイスを収容するためのバーンインボードは、多数個のICソケットが実装されている。
このICソケットにソフトな接続が可能である異方導電性シートを使用することにより、例えば、表面実装型ICのリードを傷つけること無く、表面実装型ICを検査することができる。
BGA型やLGA型半導体デバイスの電気的特性検査に適したICソケットとして、金属板からなるソケットボデイーと、ソケットボデイーの所定の位置に設けられた貫通孔に充填された異方導電性樹脂層と、ソケットボデイーの周囲に設けられた半導体デバイス装着用のパッケージガイドとから構成されるICソケットが発明されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、特許文献1によるICソケットは、異方導電性樹脂層を弾性ゴムとその中に分散した平均粒子径の異なる第1の導電性粒子と第2の導電性粒子から構成される。又、ソケットボデイーと異方導電性樹脂層は絶縁樹脂膜で絶縁化されている。
特開2001−237039号公報
しかしながら、プリント基板にはんだ接合されるコネクタを含む表面実装電子部品は、自動実装機によってはんだ接合されることが普及している。手作業によるはんだ接合作業に換えて、自動実装によりはんだ接合することにより、部品が実装されるプリント基板の製造コストを引き下げることができる。
周知のとおり、エアーリフロー炉を用いる表面実装工法においては、クリームはんだをプリント基板に塗布し、実装部品をプリント基板に移載して仮実装した後に、エアーリフロー炉内でクリームはんだを溶融させて、部品を固着する。
特許文献1に示された異方導電性シートを有するICソケットは、接続端子となる導電性エラストマがプリント基板の接続パターンとどのように接続されているかが、明確に開示されていない。
そして、特許文献1によるICソケットは、プリント基板への自動実装については思慮されていないと推察される。又、特許文献1によるICソケットは、プリント基板への自動実装には不向きな構造であると判断される。
プリント基板に表面実装されるボードトゥボードコネクタとなるエラストマコネクタ、又は被測定ICが搭載されるICソケットとなるエラストマコネクタをプリント基板に自動実装できる構造とすることにより、これらエラストマコネクタが実装されるプリント基板の製造コストを引き下げることができる。
本発明は、上述した課題を解決すべく、ソフトな接続が可能であるという異方導電性シートの特性を活かしつつ、プリント基板に自動実装可能なエラストマコネクタを提供することを目的とする。
発明者は、上記目的を満たすため、異方導電性シートはプリント基板にはんだ接合される接合部を備える構造とし、以下のようなエラストマコネクタを発明した。
(1) 表裏面間に導電性を有する可撓性導電体群が非導電性のシート状エラストマに形成されており、当該シート状エラストマに前記導電性を有する可撓性導電体群が表出している一方の面を接続面とし、当該シート状エラストマに前記導電性を有する可撓性導電体群が表出している他方の面はプリント基板にはんだ接合される表面実装型の異方導電性シートであって、前記異方導電性シートは、前記プリント基板にはんだ接合される接合部を備えていることを特徴とするエラストマコネクタ。
(2) 前記導電性を有する可撓性導電体群の両翼に前記シート状エラストマの他方の面から打ち込まれて更に前記一方の面で折り曲げられて当該シート状エラストマに綴じ合わされている複数のコの字形の針を備えており、前記シート状エラストマの他方の面に表出している前記針が前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする(1)記載のエラストマコネクタ。
(3) 立設片と横設片とでL字状に形成される一対の金具を備えており、当該一対の金具の立設片は、矩形に形成されている前記異方導電性シートの対向する板厚面に取り付けられており、当該一対の金具の横設片は、当該横設片の底面が前記シート状エラストマの他方の面と面一となるように相反して配置されており、前記一対の横設片の底面が前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする(1)記載のエラストマコネクタ。
(4) 前記一対の金具の立設片は複数の穴が形成されており、当該複数の穴に複数の鎹が圧入されることにより当該一対の金具が前記異方導電性シートに取り付けられることを特徴とする(3)記載のエラストマコネクタ。
(5) 前記表裏面間に導電性を有する可撓性導電体群が表出する窓を形成しており、相反するように延出する一対の張り出し片を有しており、前記矩形に形成されている異方導電性シートを蓋う箱型のシェルを備えており、前記矩形に形成されている異方導電性シートは、前記一対の張り出し片の底面が前記導電性を有する可撓性導電体群が表出している他方の面と面一になるように前記シェルに蓋われており、前記一対の張り出し片の底面が前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする(1)記載のエラストマコネクタ。
(6) 前記シェルにおいて対向する一対の内壁に形成される一対のディテントを更に備えており、前記一対のディテントは、前記矩形に形成されている異方導電性シートの相反する一対の側面を押圧して当該シェルが前記矩形に形成されている異方導電性シートに保持されることを特徴とする(5)記載のエラストマコネクタ。
(7) 前記シェルは、前記プリント基板に形成されている位置決め穴に嵌合する複数の突出片を備えていることを特徴とする(5)又は(6)のいずれかに記載のエラストマコネクタ。
(8) 前記シート状エラストマの他方の面から前記導電性を有する可撓性導電体群の両翼に装着される一対の接合タブを備えており、当該接合タブの底面が前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする(1)記載のエラストマコネクタ。
(9) 前記異方導電性シートは、前記導電性を有する可撓性導電体群を囲むようにシート状エラストマの他方の面に銅箔板が接着されており、当該銅張積層板となる異方導電性シートが前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする(1)記載のエラストマコネクタ。
(10) 前記異方導電性シートは、前記シート状エラストマの他方の面から前記導電性を有する可撓性導電体群の周囲にスパッタリングによりはんだ接合膜が形成されており、当該はんだ接合膜が前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする(1)記載のエラストマコネクタ。
(11) 円錐状に開口する吸着パッドを備えており、当該吸着パッドが被吸着体に密閉されて当該密閉空間が負圧にされることにより前記被吸着体を吸着する吸着ハンドであって、当該吸着ハンドの吸着パッドに吸着されて前記プリント基板に移載されることを特徴とする(1)から(10)のいずれかに記載のエラストマコネクタ。
(12) 前記プリント基板に自動実装されることを特徴とする(1)から(11)のいずれかに記載のエラストマコネクタ。
(13) (1)から(11)のいずれかに記載のエラストマコネクタに接続される表面実装型電子部品。
(14) (1)から(11)のいずれかに記載のエラストマコネクタに接続されるプリント基板。
(1)記載の発明によれば、「表裏面間に導電性を有する可撓性導電体群が非導電性のシート状エラストマに形成されており、当該シート状エラストマに前記導電性を有する可撓性導電体群が表出している一方の面を接続面とし、当該シート状エラストマに前記導電性を有する可撓性導電体群が表出している他方の面はプリント基板にはんだ接合される表面実装型の異方導電性シートであって、前記異方導電性シートは、前記プリント基板にはんだ接合される接合部を備えている」ことを特徴としてよい。
「シート状エラストマ」は、所定の厚みを有するとともに、この厚みの表及び裏に所定の表面及び裏面を有する可撓性のシートであってよい。「所定の厚みを有するとともに、この厚みの表及び裏に所定の表面及び裏面を有する」とは、通常のシートがもつ特徴であってよい。このシート状エラストマは、ある厚みを有し、厚みよりも大きな寸法で規定される表面及び裏面を厚みの前後若しくは上下に有していてよい。「可撓性」とは、シートが撓み得ることを意味してよい。
「表裏面間に導電性を有する可撓性導電体群」は、「表裏面間に導電性を有する可撓性導電線群」であってよく、「表裏面間に導電性を有するエラストマ群」であってもよい。
可撓性導電線を有する異方導電性シートは、「一面に電気的に絶縁された複数の導電部を有し他面に当該導電部と接続した複数の突起電極を有する可撓性の絶縁フィルムの一面にシート状エラストマを積層し、当該シート状エラストマ内に可撓性導電線群を貫通して配索し、当該可撓性導電線の一端を前記絶縁フィルムの導電部と接続するとともに他端に前記シート状エラストマの表面に露出する電極を形成した」ことを特徴とする異方導電性シートであってもよい。
「表裏面間に導電性を有するエラストマ」は、シートの厚み方向に可撓性を有しており、「シート状エラストマ」の表面と裏面に所定の面積として表出し、実体としては体積をもつものと考えることができる。そして、「表裏面間に導電性を有するエラストマ」において、「シート状エラストマ」の表面又は裏面に表出する形状は「円」であってもよく、「矩形」であってもよく、その形状は、「シート状エラストマ」の表面又は裏面(又はその近傍)において、その他のいかなる形状をしていてもよい。
「非導電性のシート状エラストマ」はシート状エラストマが非導電性を有すると考えてよく、非導電性とは、導電率が十分低いことであってよく、又、電気抵抗が十分高いことであってよい。又、非導電性を有するシート状エラストマ全体としては、非導電方向において十分な非導電性を持たせることができるような非導電性を有することを意味している。
「非導電性のシート状エラストマ」とは、通常のエラストマが該当する。具体的には、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ブタジエン−スチレン、ブタジエン−アクリロニトル、ブタジエン−イソブチレン等のブタジエン共重合体や共役ジエン系ゴム及びこれらの水素添加物、スチレン−ブタジエン−ジエンブロック共重合体ゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体等のブロック共重合体ゴム及びこれらの水素添加物、クロロプレン重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、エピクロルヒドリンゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム、軟質液状エポキシゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等が使用される。
これらの中でも、耐熱性、耐寒性、耐薬品性、耐候性、電気絶縁性、及び安全性に優れるシリコーンゴムが好適に用いられる。このような非導電性のシート状エラストマは、通常は体積抵抗が高い(例えば、100Vで、1MΩ・cm以上)ため、非導電性である。
「表裏面間に導電性を有するエラストマ」は一定の貫通領域を有するエラストマが導電性を有すると考えてよく、導電率が十分高いことであってよい。又、電気抵抗が十分低いことであってよい。又、エラストマ全体としては、かかる構成を有するエラストマの導電方向において十分な導電性を持たせることができるような導電性を有することを意味している。
導電性を有するエラストマは、通常、体積固有抵抗を低く(例えば、1Ω・cm以下)するように、導電性を有する材料を混ぜたエラストマであってよい。このエラストマは、具体的には前述の通常のエラストマが該当する。
これら通常のエラストマの中でも、耐熱性、耐寒性、耐薬品性、耐候性、電気絶縁性、及び安全性に優れるシリコーンゴムが好適に用いられる。このようなエラストマに、金、銀、銅、ニッケル、タングステン、白金、パラジウム、その他の純金属、SUS、りん青銅、ベリリウム銅等の金属の粉末(フレーク、小片、箔等も可)やカーボン等の非金属の粉末(フレーク、小片、箔等も可)等の導電性を有する物質を混合することにより、導電性エラストマが構成される。なお、カーボンにはカーボンナノチューブやフラーレン等を含んでいてよい。
この非導電性を有するシート状エラストマに導電性のエラストマ群を形成して異方導電性シートとなるエラストマコネクタをつくるにあたり、相互に化学的に結合させてよい。このような結合を生じさせるためにカップリング剤をその間に施してもよい。このようなカップリング材は、これらの部材を結合させる結合剤で、通常の市販の接着剤を含んでよい。具体的には、シラン系、アルミニウム系、チタネート系等のカップリング剤であってよく、シランカップリング剤が良好に用いられる。
好適な実施態様において、エラストマコネクタは、「表裏面間に導電性を有するエラストマ群が非導電性のシート状エラストマに点在」してよく、「表裏面間に導電性を有するエラストマ群が非導電性のシート状エラストマに規則性をもって配列」されてもよい。
「導電性を有するエラストマ群が点在している」とは、「導電性を有するエラストマ群」が無秩序に点在していることを意味しているとは限らない。「導電性を有するエラストマ群」を非導電性のシート状エラストマに適正配置できることをも意味している。
前述のとおり、本発明における「導電性を有する可撓性導電体群」は外部接続される接続端子として機能する。このエラストマコネクタにプリント基板を介在させ、いわゆる、ボードトゥボードコネクタとしてこのエラストマコネクタを使用する場合は、「導電性を有する可撓性導電体群」の配置を接続されるプリント基板のランドパターン配置に適合させ、プリント基板とプリント基板を電気的に接続できる。
「規則性をもって配列されている」とは、適正配置の一形態であるが、具体的には、円形あるいは矩形で形成される「導電性を有する可撓性導電体群」を、格子状に配列することが考えられる。この場合の格子形状は矩形あるいは菱形であってもよい。又、円形あるいは矩形の「導電性を有する可撓性導電体群」を一列に等間隔で配列してもよい。
この異方導電性シートにBGA型パッケージICやLGA型パッケージICに代表される表面実装型ICを介在させ、いわゆる、プリント基板に実装されるICソケットとしてこのエラストマコネクタを使用する場合は、「導電性を有する可撓性導電体群」の配置を接続される表面実装型ICの端子配列に適合させ、表面実装型ICとプリント基板を電気的に接続できる。
このエラストマコネクタは、プリント基板にはんだ接合される接合部を備えており、このエラストマコネクタはプリント基板に移載されて、接合部と導電性を有する可撓性導電体群とが接合されるランドパターンに仮実装される。なお、前記ランドパターンには、クリームはんだが予め塗布されている。そして、エアーリフロー炉内でクリームはんだを溶融させて、このエラストマコネクタがプリント基板に表面実装される。
このようなプリント基板への自動実装に好適な構造であるエラストマコネクタは、このエラストマコネクタが実装されるプリント基板(部品が搭載された完成品としてのプリント基板)の製造コストを引き下げることができる。
好適な実施態様によるエラストマコネクタは、「前記導電性を有する可撓性導電体群の両翼に前記シート状エラストマの他方の面から打ち込まれて更に前記一方の面で折り曲げられて当該シート状エラストマに綴じ合わされている複数のコの字形の針を備えており、前記シート状エラストマの他方の面に表出している前記針が前記プリント基板にはんだ接合される」ことを特徴としてよい。
エラストマコネクタは、接続される表面実装型ICの外形と合同の矩形形状に形成されてよく、接続される表面実装型ICの外形と相似の矩形形状に形成されてもよい。そして、エラストマコネクタの両翼に複数のコの字形の金属製の針が固定され、当該針付きエラストマコネクタがプリント基板にはんだ接合される。
好適な実施態様によるエラストマコネクタは、「立設片と横設片とでL字状に形成される一対の金具を備えており、当該一対の金具の立設片は、矩形に形成されている前記異方導電性シートの対向する板厚面に取り付けられており、当該一対の金具の横設片は、当該横設片の底面が前記シート状エラストマの他方の面と面一となるように相反して配置されており、前記一対の横設片の底面が前記プリント基板にはんだ接合される」ことを特徴としてよい。
そして、好適な実施態様による前記一対の金具を備えるエラストマコネクタは、「前記一対の金具の立設片は複数の穴が形成されており、当該複数の穴に複数の鎹が圧入されることにより当該一対の金具が前記異方導電性シートに取り付けられる」ことを特徴としてよい。
好適な実施態様によるエラストマコネクタは、「前記表裏面間に導電性を有する可撓性導電体群が表出する窓を形成しており、相反するように延出する一対の張り出し片を有しており、前記矩形に形成されている異方導電性シートを蓋う箱型のシェルを備えており、前記矩形に形成されている異方導電性シートは、前記一対の張り出し片の底面が前記導電性を有する可撓性導電体群が表出している他方の面と面一になるように前記シェルに蓋われており、前記一対の張り出し片の底面が前記プリント基板にはんだ接合される」ことを特徴としてよい。
前記箱型のシェルを備えているエラストマコネクタがICソケットとして使用される場合は、表裏面間に導電性を有する可撓性導電体群が表出する窓は被接続体となる表面実装型電子部品の外形より大きくてよく、前記箱型のシェルを備えているエラストマコネクタがボードトゥボードコネクタとして使用される場合は、接続面となる一方の面に段差を形成し、表裏面間に導電性を有する可撓性導電体群が前記窓から突出するようにしてもよい。
そして、好適な実施態様による箱型のシェルを備えているエラストマコネクタは、「前記シェルにおいて対向する一対の内壁に形成される一対のディテントを更に備えており、前記一対のディテントは、前記矩形に形成されている異方導電性シートの相反する一対の側面を押圧して当該シェルが前記矩形に形成されている異方導電性シートに保持される」ことを特徴としてよい。
ディテントは円錐状の突起であってよく、球状突起であってもよく、Vの字状に形成された山脈状突起であってもよい。いずれかの形状のディテントは弾性を有する異方導電性シートの相反する一対の側面を押圧して、シェルが異方導電性シートに保持される。
更に、好適な実施態様による箱型のシェルを備えているエラストマコネクタは、「前記プリント基板に形成されている位置決め穴に嵌合する複数の突出片を備えている」ことを特徴としてよい。
このような複数の突出片を備えているエラストマコネクタはプリント基板に仮実装されるにあたり、当該エラストマコネクタをプリント基板に正確に位置決めするものである。
好適な実施態様によるエラストマコネクタは、「前記シート状エラストマの他方の面から前記導電性を有する可撓性導電体群の両翼に装着される一対の接合タブを備えており、当該接合タブの底面が前記プリント基板にはんだ接合される」ことを特徴としてよい。
異方導電性シートの接続端子となる導電性を有する可撓性導電体群がプリント基板にはんだ接合されるにあたり、この接合タブが更にプリント基板にはんだ接合されることによって、エラストマコネクタとプリント基板との接合強度を補強しようとするものである。
そして、この接合タブはハウジングの直交する四方向に装着されてもよい。この接合タブはハウジングに圧入されてもよく、ハウジングの側面に固定されてもよい。
好適な実施態様によるエラストマコネクタは、「前記異方導電性シートは、前記導電性を有する可撓性導電体群を囲むようにシート状エラストマの他方の面に銅箔板が接着されており、当該銅張積層板となる異方導電性シートが前記プリント基板にはんだ接合される」ことを特徴としてよい。
好適な実施態様によるエラストマコネクタは、「前記異方導電性シートは、前記シート状エラストマの他方の面から前記導電性を有する可撓性導電体群の周囲にスパッタリングによりはんだ接合膜が形成されており、当該はんだ接合膜が前記プリント基板にはんだ接合される」ことを特徴としてよい。
このはんだ接合膜は、導電性を有する可撓性導電体群がマススキングされ、ターゲットとなるシート状エラストマに対向するように矩形に形成されてもよく、このはんだ接合膜は、導電性を有する可撓性導電体群を取り囲むように四角枠状に形成されてもよい。
そして、非導電性のシート状エラストマにスパッタリングではんだ接合膜を形成するにあたり、非導電性のシート状エラストマの基板温度が上がり過ぎないように、例えばマグネトロンスパッタやイオンビームスパッタで成膜されてよい。
好適な実施態様によるエラストマコネクタは、「円錐状に開口する吸着パッドを備えており、当該吸着パッドが被吸着体に密閉されて当該密閉空間が負圧にされることにより前記被吸着体を吸着する吸着ハンドであって、当該吸着ハンドの吸着パッドに吸着されて前記プリント基板に移載される」ことを特徴としてよい。
自動実装機に備わる吸着ハンドは本発明によるエラストマコネクタをプリント基板に移載可能とするものである。例えば、軽量のエラストマコネクタは吸着ハンドで移載されてよく、重量のエラストマコネクタは複数本の吸着ハンドで移載することも可能である。
本発明の適用例としては、エラストマコネクタは表面実装型電子部品に接続されることを特徴としている。又、エラストマコネクタはプリント基板に接続されることを特徴としている。
本発明によるエラストマコネクタは、表裏面間に導電性を有する可撓性導電体群が非導電性のシート状エラストマに形成されており、当該シート状エラストマに前記導電性を有する可撓性導電体群が表出している一方の面を接続面とし、当該シート状エラストマに前記導電性を有する可撓性導電体群が表出している他方の面はプリント基板にはんだ接合される表面実装型の異方導電性シートであって、前記異方導電性シートは、前記プリント基板にはんだ接合される接合部を備えているので、プリント基板への自動実装が容易となる。このエラストマコネクタがプリント基板へ自動実装されることにより実装工程における製造コストを引き下げることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の第1実施形態であるエラストマコネクタ(以下、コネクタと略称する)の構成を図1と図2により説明する。図1は、本発明の第1実施形態であるコネクタ11を示す斜視分解組立図である。
図1の第1実施形態において、異方導電性シート1は、非導電性のエラストマでシート状に形成されている。そして、異方導電性シート1の基材となるシート状エラストマ1Aには、表裏面間に導電性を有する可撓性導電体となるエラストマ1B群が配列されている。
図1において、シート状エラストマ1Aに導電性を有するエラストマ1B群が表出している一方の面Pを接続面とし、シート状エラストマ1Aに導電性を有するエラストマ1B群が表出している他方の面Qがプリント基板にはんだ接合される。なお、一方の面Pと他方の面Qは同じものであるが、説明の便宜上、一方の面Pと他方の面Qとに区分した。
エラストマ1B群は、例えば、後述する表面実装型ICの端子配列に対応して配列されている。導電性を有するエラストマ1Bはシリコーンゴムに導電性の粒子が混入されている。異方導電性シート1は、シート状エラストマ1Aにエラストマ1B群が規則性をもって配列されてシート状のコネクタを形成している。
図1の第1実施形態において、コの字状に形成された複数の金属製の針2は、導電性を有するエラストマ1B群の両翼であって、シート状エラストマ1Aの他方の面Qから打ち込まれる。
図2は、本発明の第1実施形態であるコネクタ11の斜視外観図である。図2は要部を断面としている。図2の第1実施形態に示されるように、シート状エラストマ1Aの他方の面Qから打ち込まれた針2は、シート状エラストマ1Aの一方の面Pで折り曲げられてシート状エラストマ1Aに綴じ合わされている。
このような針2付き異方導電性シート1は、導電性を有するエラストマ1B群がプリント基板3にパターン形成される複数のランド3Aに表面実装される。又、異方導電性シート1において他方の面Qに表出している複数の針2は、複数のランド3Aの両翼に形成されている対向する矩形のランド3Bに表面実装される。この針2は、プリント基板3にはんだ接合される接合部となる。
なお、図2に示されたランド3Aはパッドオンホール(Pad on hole)としてもよく、プリント基板3を多層プリント基板で形成して、複数のパッドオンホールを立体接続してもよい。
次に、本発明の第2実施形態であるコネクタの構成を図3と図4により説明する。図3は、本発明の第2実施形態であるコネクタ12を示す斜視分解組立図である。なお、図3と図4による第2実施形態の説明において、図1と図2による第1実施形態で使用された同符号の構成品は、作用を同一とするので説明を割愛する場合がある。
図3の第2実施形態において、異方導電性シート1は正方形に形成されている。一対の金具4A及び4Bは立設片41A及び41Bと横設片42A及び42BとでそれぞれL字状に形成される。
そして、図3に示されるように、一対の金具4A及び4Bにおける立設片41A及び41Bは、矩形に形成されている異方導電性シート1の対向する板厚面に取り付けられている。又、立設片41A及び41Bは、前記対向する板厚面と隣接する側面を挟持するようにそれぞれ端部が直角に折り曲げられている。
一方、一対の金具4A及び4Bにおける横設片42A及び42Bは、当該横設片42A及び42Bとの底面がシート状エラストマ1Aの他方の面Qと面一となるように相反してそれぞれ配置されている。
図3に示されるように、一対の立設片41A及び41Bは、立設壁に複数の穴43A及び43Bがそれぞれ形成されている。そして、複数の穴43A及び43Bに複数の鎹4Cが圧入される。
一方、異方導電性シート1は、相反する一対の側壁に鎹4Cが圧入される複数の下穴1Cが形成されている。複数の下穴1Cに複数の鎹4Cが圧入されることにより、一対の金具4A及び4Bは異方導電性シート1に取り付けられる。
図3の第2実施形態において、他方の面Qに表出している導電性を有するエラストマ1B群は、プリント基板3に形成されているランド3A群にはんだ接合される。又、一対の横設片42A及び42Bの底面は、ランド3A群に両翼に配置される矩形のランド3Bにはんだ接合される。
図4は第2実施形態であるコネクタ12の正面図であり、要部を断面としている。図4の第2実施形態において、一対の金具4A及び4Bは複数の鎹4Cによって異方導電性シート1に保持されている。そして、一対の横設片42A及び42Bの底面は、矩形のランド3Bにはんだ接合される。この一対の金具4A及び4Bは、プリント基板3にはんだ接合される接合部となる。
又、図4は、異方導電性シート1における導電性を有するエラストマ1B群がランド3A群に表面実装された状態図である。図4に示されたプリント基板3に実装されたコネクタ12は、例えば、ボードトゥボードコネクタとして使用されている。
そして、図4に示されるように、プリント基板3に対向する被接続体となるプリント基板5がコネクタ12に押圧され、導電性を有するエラストマ1B群における一方の面Pが、プリント基板5にパターン形成される複数のランド5Aに接触する。
このようにして、コネクタ12を備えるプリント基板3と、被接続体となるプリント基板5が電気的に接続される。なお、図4の実施形態において、エラストマ1Bの一方の面Pとランド5Aの接触を確実にするため、導電性のエラストマ1Bにおける一方の面Pを、非導電性のシート状エラストマ1Aから僅かに突出させてもよい。
次に、本発明の第3実施形態であるコネクタの構成を図5と図6により説明する。図5は、本発明の第3実施形態であるコネクタ13を示す斜視分解組立図である。なお、図5と図6による第3実施形態の説明において、図1と図2による第1実施形態で使用された同符号の構成品は、作用を同一とするので説明を割愛する場合がある。
図5の第3実施形態において、異方導電性シート1は正方形に形成されている。シェル6は金属薄板が折り曲げ加工されて箱型に成形されている。シェル6の中央部は、表裏面間に導電性を有するエラストマ1B群が表出する窓6Aを形成している。
そして、図5に示されるように、箱型のシェル6は、相反するように延出する一対の張り出し片61A及び61Bを有している。箱型のシェル6は、矩形に形成されている異方導電性シート1を覆うように装着される。
図5の第3実施形態において、矩形に形成されている異方導電性シート1は、一対の張り出し片61A及び61Bの底面が、導電性を有するエラストマ1B群が表出している他方の面Qと面一になるようにシェル6に蓋われる。
そして、図5に示されるように、プリント基板3はエラストマ1B群が接触するランド3A群の周囲に対向するように矩形のランド3Bが形成されている。そして、一対の張り出し片61A及び61Bの底面は、矩形のランド3Bにそれぞれはんだ接合される。この一対の張り出し片61A及び61Bがプリント基板3にはんだ接合される接合部となる。
図5の第3実施形態において、シェル6は、シェル6において対向する一対の内壁に形成される一対のディテント61C及び61Dを更に備えている。一対のディテント61C及び61Dは、好適には円錐状の突起であってよく、半球状の突起であってもよい。
図5の第3実施形態において、一対のディテント61C及び61Dは、矩形に形成されている異方導電性シート1の相反する一対の側面を押圧して、シェル6が矩形に形成されている異方導電性シート1に保持される。
又、図5の第3実施形態において、シェル6は、プリント基板3に形成されている複数の位置決め穴3Cに嵌合する複数の突出片61E及び61Fを備えている。そして、突出片61E及び61Fは、位置決め穴3Cに挿入容易となるように挿入端が鋭角に形成されている。
図6は第3実施形態であるコネクタ13の斜視外観図である。図6において、箱型のシェル6は、矩形に形成されている異方導電性シート1に装着されている。そして、一対のディテント61C及び61D(図5参照)は、弾性を有する異方導電性シート1の相反する一対の側面を押圧して、シェル6が異方導電性シート1に保持されている。
一方、一対一組の突出片61E及び61Fは、プリント基板3に形成されている複数の位置決め穴3Cに挿入されている。このような複数の突出片61E及び61Fを備えているコネクタ13はプリント基板3に仮実装されるにあたり、このコネクタ13をプリント基板3に正確に位置決めするものである。
又、図6は、導電性を有するエラストマ1B群がランド3A(図5参照)に表面実装された状態図である。図6に示されたプリント基板3に実装されたコネクタ13は、例えば、測定基板に搭載されるICソケットとして使用されている。
そして、図6に示されるように、プリント基板3に対向する被測定デバイスとなるBGA型パッケージIC7がコネクタ13に押圧され、導電性を有するエラストマ1B群の一方の面Pが、BGA型パッケージIC7に形成されている図示されない複数のボール端子7Aに接触する。
このようにして、測定基板となるプリント基板3に実装されたコネクタ13に被測定デバイスとなるBGA型パッケージIC7が電気的に接続される。なお、図6の実施形態において、被測定デバイスとしてBGA型パッケージIC7を例示したが、他の表面実装型電子部品であってもよい。
一方、図7は、図5と図6の第3実施形態で示されたコネクタ13の変形例となるコネクタ130の斜視外観図である。図7における第3実施形態の変形例においては、箱型のシェル6を備えているコネクタ130は、接続面となる一方の面Pに段差が形成されている。そして、表裏面間に導電性を有するエラストマ1B群が、シェル6に形成された窓6Aから突出するようにしてある。
このようなコネクタ130はプリント基板3に表面実装されており、当該コネクタ130は、プリント基板3に対向配置されるプリント基板5に接続するボードトゥボードコネクタとして使用される。
次に、本発明の第4実施形態であるコネクタの構成を図8により説明する。図8は、本発明の第4実施形態であるコネクタ14を示す斜視分解組立図である。なお、図8による第4実施形態の説明において、図1と図2による第1実施形態で使用された同符号の構成品は、作用を同一とするので説明を割愛する場合がある。
図8の第4実施形態において、異方導電性シート1は長方形に形成されている。一対の金属板となる接合タブ8A及び8Bは、シート状エラストマ1Aの他方の面Qから圧入される。一対の接合タブ8A及び8Bは、導電性を有するエラストマ1B群の両翼に装着される。
図8の第4実施形態において、一対の接合タブ8A及び8Bは、それぞれの両端部において僅かに突出する係止爪81を形成している。このような係止爪81を有する一対の接合タブ8A及び8Bが、シート状エラストマ1Aに形成された矩形穴1Dに圧入されることにより、一対の接合タブ8A及び8Bが異方導電性シート1から抜けることを防止している。
このような一対の接合タブ8A及び8B付き異方導電性シート1は、接合タブ8A及び8Bの底面がプリント基板3にパターン形成される一対のランド3Bに表面実装される。この一対の接合タブ8A及び8Bは、プリント基板3にはんだ接合される接合部となる。
一対の接合タブ8A及び8Bを備えるコネクタ14は、異方導電性シート1の接続端子となる導電性を有するエラストマ1B群がプリント基板3のランド3A群にはんだ接合されるにあたり、この接合タブ8A及び8B更にプリント基板にはんだ接合されることによって、コネクタ14とプリント基板3との接合強度を補強しようとするものである。
そして、この一対の接合タブ8A及び8Bは、第1実施形態から第3実施形態に示されたいずれの異方導電性シート1にも取り付け可能とする。そして、この接合タブ8A及び8Bは、実施形態によっては異方導電性シート1の直交する四方向に装着されてもよい。この接合タブ8A及び8Bは異方導電性シート1に圧入された後に接着されてもよく、異方導電性シート1の側面に固定されてもよい。
次に、本発明の第5実施形態であるコネクタの構成を図9により説明する。図9は、本発明の第5実施形態であるコネクタ15を示す斜視分解組立図である。なお、図9による第5実施形態の説明において、図1と図2による第1実施形態で使用された同符号の構成品は、作用を同一とするので説明を割愛する場合がある。
図9の第5実施形態において、コネクタ15は、シート状エラストマ1Aの他方の面Qから接着される銅箔板91を備えている。銅箔板91は導電性を有するエラストマ1B群を囲むように形成されている。この銅箔板91は、プリント基板3にはんだ接合される接合部となる。
図9の第5実施形態において、プリント基板3はランド3A群の四周囲に矩形のランド3Bが形成されており、銅箔板91は矩形のランド3Bにはんだ接合される。
第5実施形態におけるコネクタ15は低背のコネクタとなっており、ボードトゥボードコネクタとして使用されてもよく、図9に示されるように、後述する吸着ハンド10によって移載されるBGA型パッケージIC7と接続されるICソケットとして使用されてもよい。
次に、本発明の第6実施形態であるコネクタの構成を図10により説明する。図10は、本発明の第6実施形態であるコネクタ15を示す斜視外観図である。なお、図10による第6実施形態の説明において、図1と図2による第1実施形態で使用された同符号の構成品は、作用を同一とするので説明を割愛する場合がある。
図10の第6実施形態において、異方導電性シート1は、シート状エラストマ1Aの他方の面Qから導電性を有するエラストマ1B群の周囲にスパッタリングによりはんだ接合膜92が形成されている。このはんだ接合膜92は、プリント基板にはんだ接合される接合部となる。
そして、図10(a)は導電性を有するエラストマ1B群の四周囲に矩形のはんだ接合膜92が形成されたコネクタ16を示しており、図10(b)は導電性を有するエラストマ1B群を囲むようにはんだ接合膜92が形成されたコネクタ16を示している。
このはんだ接合膜92は、導電性を有するエラストマ1B群がマススキングされ、ターゲットとなるシート状エラストマ1Aに成膜される。図10の第6実施形態において、図9に示されたようにプリント基板3はランド群3Aの四周囲に矩形のランド3Bが形成されており、はんだ接合膜92は矩形のランド3Bにはんだ接合される。
次に、本発明によるコネクタの作用を説明する。
図11は、本発明によるコネクタを搬送する吸着ハンドの斜視図である。自動実装機は、例えば、図11の実施形態に示されるような吸着ハンド10を備えている。吸着ハンド10は円錐状に開口する吸着パッド10Aを備えており、吸着パッド10Aが被吸着体に密閉されて当該密閉空間が負圧にされることにより被吸着体を吸着する。
図11の実施形態において、吸着ハンド10の吸着パッド10Aは、例えば、第2実施形態で示されたコネクタ12を吸着している。吸着ハンド10はXY軸方向に移動される。そして、吸着ハンド10がZ軸方向に降下し、コネクタ12を解放することにより、コネクタ12をプリント基板3における所定のランド群に実装可能とするものである。
なお、吸着ハンド10はZ軸方向に昇降するのみであり、プリント基板3を載置する図示しないテーブルがXY軸方向に移動することにより、コネクタ12を位置決めすることも可能である。
このように、図11に示された自動実装機は被実装部品を吸着してプリント基板に移載可能とするものである。この吸着ハンドは、比較的軽量の被実装部品を吸着可能とするものであるが、被実装部品に把持する厚さが無い場合や被実装部品に突出物がある場合に有用となる。又、吸着パッドは、例えばゴム体で形成されているので、被実装部品を傷つけずに移載できるというメリットがある。
本発明のコネクタは、例えば、反りのある異方導電シートであっても、軟体となる吸着ハンドを有する自動実装機でコネクタをプリント基板に自動実装できるようになった。
本発明の第1実施形態であるエラストマコネクタを示す斜視分解組立図である。 本発明の第1実施形態であるエラストマコネクタの斜視外観図である。 本発明の第2実施形態であるエラストマコネクタを示す斜視分解組立図である。 本発明の第2実施形態であるエラストマコネクタの正面図である。 本発明の第3実施形態であるエラストマコネクタを示す斜視分解組立図である。 本発明の第3実施形態であるエラストマコネクタの斜視外観図である。 本発明の第3実施形態の変形例となるエラストマコネクタを示す斜視外観図である。 本発明の第4実施形態であるエラストマコネクタを示す斜視分解組立図である。 本発明の第5実施形態であるエラストマコネクタを示す斜視分解組立図である。 本発明の第6実施形態であるエラストマコネクタを示す斜視外観図である。 本発明によるエラストマコネクタを搬送する吸着ハンドの斜視図である。
符号の説明
1 異方導電性シート
1A シート状エラストマ
1B エラストマ(導電性を有するエラストマ)
2 針
3・5 プリント基板
3A・3B・5A ランド
3C 位置決め穴
4A・4B 金具
4C 鎹
6 シェル
6A 窓
7 BGA型パッケージIC
11・12・13・14・15・16・130 エラストマコネクタ(コネクタ)
41A・41B 立設片
42A・42B 横設片
43A・43B 穴
61A・61B 張り出し片
61C・61D ディテント
61E・61F 突出片
8A・8B 接合タブ
91 銅箔板
92 はんだ接合膜
P 一方の面
Q 他方の面

Claims (14)

  1. 表裏面間に導電性を有する可撓性導電体群が非導電性のシート状エラストマに形成されており、当該シート状エラストマに前記導電性を有する可撓性導電体群が表出している一方の面を接続面とし、当該シート状エラストマに前記導電性を有する可撓性導電体群が表出している他方の面はプリント基板にはんだ接合される表面実装型の異方導電性シートであって、
    前記異方導電性シートは、前記プリント基板にはんだ接合される接合部を備えていることを特徴とするエラストマコネクタ。
  2. 前記導電性を有する可撓性導電体群の両翼に前記シート状エラストマの他方の面から打ち込まれて更に前記一方の面で折り曲げられて当該シート状エラストマに綴じ合わされている複数のコの字形の針を備えており、
    前記シート状エラストマの他方の面に表出している前記針が前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする請求項1記載のエラストマコネクタ。
  3. 立設片と横設片とでL字状に形成される一対の金具を備えており、
    当該一対の金具の立設片は、矩形に形成されている前記異方導電性シートの対向する板厚面に取り付けられており、
    当該一対の金具の横設片は、当該横設片の底面が前記シート状エラストマの他方の面と面一となるように相反して配置されており、
    前記一対の横設片の底面が前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする請求項1記載のエラストマコネクタ。
  4. 前記一対の金具の立設片は複数の穴が形成されており、当該複数の穴に複数の鎹が圧入されることにより当該一対の金具が前記異方導電性シートに取り付けられることを特徴とする請求項3記載のエラストマコネクタ。
  5. 前記表裏面間に導電性を有する可撓性導電体群が表出する窓を形成しており、相反するように延出する一対の張り出し片を有しており、前記矩形に形成されている異方導電性シートを蓋う箱型のシェルを備えており、
    前記矩形に形成されている異方導電性シートは、前記一対の張り出し片の底面が前記導電性を有する可撓性導電体群が表出している他方の面と面一になるように前記シェルに蓋われており、前記一対の張り出し片の底面が前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする請求項1記載のエラストマコネクタ。
  6. 前記シェルにおいて対向する一対の内壁に形成される一対のディテントを更に備えており、
    前記一対のディテントは、前記矩形に形成されている異方導電性シートの相反する一対の側面を押圧して当該シェルが前記矩形に形成されている異方導電性シートに保持されることを特徴とする請求項5記載のエラストマコネクタ。
  7. 前記シェルは、前記プリント基板に形成されている位置決め穴に嵌合する複数の突出片を備えていることを特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載のエラストマコネクタ。
  8. 前記シート状エラストマの他方の面から前記導電性を有する可撓性導電体群の両翼に装着される一対の接合タブを備えており、当該接合タブの底面が前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする請求項1記載のエラストマコネクタ。
  9. 前記異方導電性シートは、前記導電性を有する可撓性導電体群を囲むようにシート状エラストマの他方の面に銅箔板が接着されており、当該銅張積層板となる異方導電性シートが前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする請求項1記載のエラストマコネクタ。
  10. 前記異方導電性シートは、前記シート状エラストマの他方の面から前記導電性を有する可撓性導電体群の周囲にスパッタリングによりはんだ接合膜が形成されており、当該はんだ接合膜が前記プリント基板にはんだ接合されることを特徴とする請求項1記載のエラストマコネクタ。
  11. 円錐状に開口する吸着パッドを備えており、当該吸着パッドが被吸着体に密閉されて当該密閉空間が負圧にされることにより前記被吸着体を吸着する吸着ハンドであって、当該吸着ハンドの吸着パッドに吸着されて前記プリント基板に移載されることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のエラストマコネクタ。
  12. 前記プリント基板に自動実装されることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のエラストマコネクタ。
  13. 請求項1から11のいずれかに記載のエラストマコネクタに接続される表面実装型電子部品。
  14. 請求項1から11のいずれかに記載のエラストマコネクタに接続されるプリント基板。
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