JP2005158238A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005158238A
JP2005158238A JP2004308217A JP2004308217A JP2005158238A JP 2005158238 A JP2005158238 A JP 2005158238A JP 2004308217 A JP2004308217 A JP 2004308217A JP 2004308217 A JP2004308217 A JP 2004308217A JP 2005158238 A JP2005158238 A JP 2005158238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
magnetic head
recording medium
magnetic
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004308217A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuaki Oki
徳昭 沖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2004308217A priority Critical patent/JP2005158238A/ja
Publication of JP2005158238A publication Critical patent/JP2005158238A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

【課題】 磁気ヘッドHの損傷を低減し、磁気ヘッドHの記録媒体との対向面側の研磨量を均一化することによって、記録媒体との適切な間隔を維持することのできる磁気ヘッドを提供する。
【解決手段】 スライダバーB上の複数の磁気ヘッドのインダクティブヘッドを互いに並列接続し、インダクティブヘッドWの第1のコイル層54及び第2のコイル層58に電流を流してインダクティブヘッドWを発熱させ、保護層61の記録媒体との対向面F側の前端面を熱膨張させた状態で、保護層61の記録媒体との対向面F側の前端面を研磨して、ハイト方向の奥側(図示Y方向)に向けて所定の厚さ削る。
【選択図】図4

Description

本発明は、ハードディスクなどの磁気記録媒体に磁気信号を記録再生する磁気ヘッドの製造方法に係り、特に、記録媒体との適切な間隔を維持することのできる磁気ヘッドの磁気ヘッドの製造方法に関する。
図12は従来の磁気ヘッドの部分縦断面図である。
スライダ10上には、アルミナアンダーコート膜11が形成され、さらにその上に、パーマロイ(NiFe合金)などの磁性材料で形成された下部シールド層12が形成されている。
図12に示すように下部シールド層12上には、アルミナなどの下部ギャップ層13を介して記録媒体との対向面に露出する磁気抵抗効果素子14が形成されている。磁気抵抗効果素子14は、スピンバルブ膜に代表されるGMR素子やAMR素子である。磁気抵抗効果素子14には、上部ギャップ層15が積層されている。上部ギャップ層15の上には上部シールド層16が形成されている。上部シールド層16は例えばパーマロイ(NiFe合金)などの磁性材料で形成されている。なお下部シールド層12から上部シールド層16までが再生用のMRヘッドRである。
上部シールド層16の上には、絶縁分離層Sを介して、下部コア層17が形成されている。
下部コア層17上には、記録媒体との対向面からハイト方向後方に向けて所定の長さ寸法で磁極部18が形成されている。磁極部18は、下部磁極層19、ギャップ層20、および上部磁極層21の3層膜の積層構造で構成され、トラック幅方向(図示X方向)への幅寸法がトラック幅Twで形成されている。
また図12に示すように下部コア層17上には記録媒体との対向面からハイト方向(図示Y方向)に離れた位置にGd決め絶縁層22が形成されている。
下部コア層17上に絶縁下地層23を介して導電性材料で形成された第1のコイル層24がメッキ形成されている。さらにコイル絶縁層27の上には、螺旋状にパターン形成された第2のコイル層28がメッキ形成されている。
第2のコイル層28上は、レジスト材料などの有機絶縁材料で形成された絶縁層29によって覆われている。さらに絶縁層29上には上部コア層30が形成されている。上部コア層30上は、アルミナなどによる絶縁層31によって覆われている。下部コア層17から上部コア層30までが記録用のインダクティブヘッドWである。
コイル層28、29に電流が流れて磁界が発生すると、上部コア層30及び下部コア層17に磁界が誘導されて、磁極部18のギャップ層近傍に洩れ磁界が発生する。この洩れ磁界によって記録媒体に磁気信号を記録する。
コイル層28、29に電流が流れるとジュール熱も発生する。このジュール熱によって、絶縁層31や磁気ヘッドHの記録媒体との対向面側が熱膨張して突出する(図の点線)。
図12に示される磁気ヘッドHのスライダ10は、図11に示されるように支持部材2によって支持された状態で記録媒体M上に浮上する。
近年、記録媒体Mの高記録密度化にともなって、スライダ10の記録媒体M上の浮上距離hが小さくなってきており、磁気ヘッドHの記録媒体との対向面側が熱膨張による突出部が記録媒体Mと接触しやすくなるという問題が生じている。
そこで、特許文献1、2に示されているように、製造時に磁気ヘッドHの記録媒体との対向面側を熱膨張させて、突出部を研磨するという改善策が提案された。
特開平4−366408号公報(第3頁、第3図) 特開2000-306215号公報(第6頁)
磁気ヘッドHを形成するときには、ウェハー上に複数の磁気ヘッドHを薄膜形成したのち、ウェハーを分割して磁気ヘッドHが一列に並べられたスライダバーを形成し、このスライダバーの状態でインダクティブヘッドWのコイル層に電流を流して、記録媒体との対向面側を熱膨張させて突出部を研磨する。
図13は従来のスライダバーの部分平面図である。磁気ヘッドHのインダクティブヘッドWのコイル層の一端は、リード層32を介して電極パッド33に接続されており、コイル層の他端はリード層34を介して電極パッド35に接続されている。電極パッド33、35はスライダバーの表面に形成されている。
また、MRヘッドRの磁気抵抗効果素子14の一端は、リード層36を介して電極パッド37に接続されており、他端はリード層38を介して電極パッド39に接続されている。
従来は、図13に示されるように、あるインダクティブヘッドの電極パッド33と、隣に位置するインダクティブヘッドの電極パッド35を導電接続層40によって接続していた。すなわち、スライダバー上のインダクティブヘッドを、直列接続した状態でコイル層に電流を流して、記録媒体との対向面側を熱膨張させて突出部を研磨していた。
しかし、インダクティブヘッドを直列接続すると、各インダクティブヘッドに電流を供給するため電源Dは、各インダクティブヘッドに印加する電圧にインダクティブヘッドの個数をかけた電圧を有することになる。電源電圧が高くなると磁気抵抗効果素子を有する再生用のMRヘッドが損傷しやすくなる。特に、再生ヘッドであるMRヘッドが研磨加工中に腐食するという問題が発生する。また、磁気ヘッドの記録媒体との対向面側の研磨量が不均一になるという問題が生じていた。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、磁気ヘッドの損傷を低減し、磁気ヘッドの記録媒体との対向面側の研磨量を均一化することによって、記録媒体との適切な間隔を維持することのできる磁気ヘッドの磁気ヘッドを提供することを目的としている。
本発明の磁気ヘッドの製造方法は、
磁気抵抗効果素子を含む再生用磁気ヘッドの周囲に導電性の抵抗体層を設け、前記抵抗体層に電流を供給して前記抵抗体層を発熱させ、前記抵抗体層の周囲に形成された絶縁層の記録媒体との対向面側の前端面を熱膨張させた上で、前記絶縁層の記録媒体との対向面側の前端面をハイト方向の奥側に向けて所定の厚さ削る磁気ヘッドの製造方法において、
基板上に、複数個の再生用磁気ヘッド及び前記再生用磁気ヘッドを覆う絶縁層を形成する工程と、
複数個の前記抵抗体層を電気的に並列接続する工程と、
を有することを特徴とするものである。
本発明では、前記抵抗体層を並列接続した状態で、これらの抵抗体層に電流を流して、前記絶縁層の記録媒体との対向面側を熱膨張させて突出部を研磨する。
従って、各抵抗体層に電流を供給するため電源は、各抵抗体層に印加する電圧と同じ電圧を有していればよく、磁気ヘッドの損傷を低減できる。また、前記絶縁層の記録媒体との対向面側の前端面を熱膨張量(突出量)を均一化できるので、前記絶縁層の記録媒体との対向面側の研磨量を均一にできる。
前記抵抗体層を並列接続する方法として、例えば、前記抵抗体層に電流を供給するための電極層の一方を互いに接続し、他方を前記基板に接続する方法がある。あるいは前記抵抗体層に電流を供給するための電極層の一方を互いに接続し、他方の電極層を互いに接続してもよい。
前記再生用磁気ヘッドは、例えば、磁気抵抗効果素子の上下に絶縁性材料からなるギャッブ層及び磁性材料からなるシールド層が設けられた、いわゆるMRヘッドである。
また、コイル層の上下に絶縁層を介して磁性材料からなるコア層が設けられた記録用磁気ヘッド(インダクティブヘッド)の前記コイル層を、前記抵抗体層とすることができる。
また、複数個の前記再生用磁気ヘッド及び記録用磁気ヘッドが形成された前記基板を分割して、スライダバーを形成する工程を有することが好ましい。
本発明では、前記抵抗体層を並列接続した状態で、これらの抵抗体層に電流を流して、前記絶縁層の記録媒体との対向面側を熱膨張させて突出部を研磨する。
従って、各抵抗体層に電流を供給するため電源は、各抵抗体層に印加する電圧と同じ電圧を有していればよく、磁気ヘッドの損傷を低減できる。
また、前記絶縁層の記録媒体との対向面側の前端面を熱膨張量(突出量)を均一化できるので、前記絶縁層の記録媒体との対向面側の研磨量を均一にできる。
本発明の磁気ヘッドの製造方法を説明する。
図1に示すように、アルミナチタンカーボン(Al−TiC)などからなる基板K上に複数の磁気ヘッドHを、複数列形成する(図1にはそのうち一部のみ図示している)。磁気ヘッドHは、記録情報の読み取り用の磁気抵抗効果素子を有しているMRヘッドと書き込み用のインダクティブヘッドが一体に形成されたいわゆるMR/インダクティブ複合型磁気ヘッドである。磁気ヘッドHの詳細な構造に関しては、後に詳しく説明する。
磁気ヘッドHへの導通接続は、磁気ヘッドHに導通される電極パッドPで行われる。基板Kは点線で切断されて図2のスライダバーBになる。
図3は、磁気ヘッドHの部分縦断面図である。
図3に示すように、アルミナチタンカーバイド(Al−TiC)からなるスライダ10上には、アルミナアンダーコート膜41が形成され、さらにその上に、パーマロイ(NiFe合金)などの磁性材料で形成された下部シールド層42が形成されている。
下部シールド層42上には、アルミナなどの下部ギャップ層43を介して記録媒体との対向面に露出する磁気抵抗効果素子44が形成されている。磁気抵抗効果素子44は、スピンバルブ膜に代表されるGMR素子やAMR素子であり、磁気抵抗効果素子44が外部磁界の影響を受けることによる電気抵抗値の変化を用いて記録媒体に記録された磁気信号が再生される。
磁気抵抗効果素子44の上にはアルミナなどで形成された上部ギャップ層45を介して上部シールド層46が形成されている。上部シールド層46は例えばパーマロイ(NiFe合金)などの磁性材料で形成されている。なお下部シールド層42から上部シールド層46までが再生用のMRヘッドである。
上部シールド層46の上に絶縁層Sを介して、下部コア層47が形成されている。下部コア層47は例えばパーマロイ(NiFe合金)などの磁性材料で形成されている。
下部コア層47上には、記録媒体との対向面からハイト方向後方に向けて所定の長さ寸法で磁極部48が形成されている。磁極部48はトラック幅方向(図示X方向)への幅寸法がトラック幅Twで形成されている。トラック幅Twは、例えば0.5μm以下で形成される。
図3に示す実施形態では、磁極部48は、下部磁極層49、ギャップ層50、および上部磁極層51の3層膜の積層構造で構成されている。以下、磁極層49、51およびギャップ層50について説明する。
下部コア層47上には磁極部48の最下層となる下部磁極層49がメッキ形成されている。下部磁極層49は、下部コア層47と磁気的に接続されており、下部磁極層49は、下部コア層47と同じ材質でも異なる材質で形成されていてもどちらでもよい。また単層膜でも多層膜で形成されていてもどちらでもよい。
また下部磁極層49上には、非磁性のギャップ層50が積層されている。
ギャップ層50は非磁性金属材料で形成されて、下部磁極層49上にメッキ形成されることが好ましい。非磁性金属材料として、NiP、NiReP、NiPd、NiW、NiMo、NiRh、NiRe、Au、Pt、Rh、Pd、Ru、Crのうち1種または2種以上を選択することが好ましく、ギャップ層50は、単層膜で形成されていても多層膜で形成されていてもどちらであってもよい。
次にギャップ層50上には、後述する上部コア層60と磁気的に接続する上部磁極層51がメッキ形成されている。なお上部磁極層51は、上部コア層60と同じ材質で形成されていてもよいし、異なる材質で形成されていてもよい。また単層膜でも多層膜で形成されていてもどちらでもよい。
上記したようにギャップ層50が、非磁性金属材料で形成されていれば、下部磁極層49、ギャップ層50および上部磁極層51を連続してメッキ形成することが可能になる。
また下部コア層47上には記録媒体との対向面からハイト方向(図示Y方向)に離れた位置にGd決め絶縁層52が形成されている。
次に磁極部48よりもハイト側における下部コア層47上には、Al、SiOなどからなる絶縁下地層53が形成されている。
絶縁下地層53上には、例えばCuなどの電気抵抗の低い導電性材料で形成された第1のコイル層54がメッキ形成されている。
第1のコイル層54は、その巻き中心部54aが、下部コア層47上に磁気的に接続されたバックギャップ層55よりもハイト方向(図示Y方向)後方に位置し、巻き中心部54aを中心として螺旋状にパターン形成されている。
またこの実施形態では第1のコイル層54の各導体部のピッチ間は、絶縁材料によるコイル絶縁層57によって塞がれている。
さらにコイル絶縁層57の上面57aには、螺旋状にパターン形成された第2のコイル層58がメッキ形成され、コンタクト部62を介して第1のコイル層54と接続されている。第2のコイル層58も第1のコイル層54と同じようにCuなどの低い電気抵抗を有する導電材料によって形成されている。なお第2のコイル層58は、その巻き方向が第1のコイル層54のそれとは逆にされている。
第2のコイル層58上は、レジスト材料などの有機絶縁材料で形成された絶縁層59によって覆われている。さらに絶縁層59上には例えばフレームメッキ法などで形成された上部コア層60がパターン形成されている。上部コア層60の先端部60aは上部磁極層51上に磁気的に接続され、上部コア層60の基端部60bはバックギャップ層55上に磁気的に接続されている。下部コア層47から上部コア層60までが記録用のインダクティブヘッドWである。
さらに上部コア層60上は、アルミナなどによる保護層(絶縁層)61によって覆われている。
図4は、図2に示されたスライダバーBの部分平面図である。磁気ヘッドHのインダクティブヘッドWの第1のコイル層54の一端は、リード層80及びバンプ87を介して電極パッド88に接続されており、第1のコイル層54の他端はリード層73及びバンプ78を介して電極パッド79に接続されている。電極パッド79、88はスライダバーの表面に形成されている。
また、MRヘッドRの磁気抵抗効果素子44の一端は、リード層100及びバンプ101を介して電極パッド102に接続されており、他端はリード層103及びバンプ104を介して電極パッド105に接続されている。
本実施の形態では、インダクティブヘッドWのリード層80どうしが、導電性接続層90によって互いに接続されている。
また、各リード層73は、スライダバーBに導通接続されている。スライダバーBは導電性のアルミナチタンカーバイドによって形成されているので、スライダバーBをアース接続することによって、リード層73をアース接続することができる。
図6にリード層73、バンプ78、電極パッド79周辺の拡大部分断面図を、図7にリード層80、バンプ87、電極パッド88周辺の拡大部分断面図を示す。
図6に示されるように、リード層73とバンプ78の間には、第1導電層74、第2導電層75、第3導電層76が介在している。第1導電層74はコンタクト部62と同じ材料で形成され、第2導電層75は第2のコイル層58と同じ材料で形成され、第3導電層76は上部コア層60と同じ材料で形成されている。
また、リード層73の下には、第4導電層72、第5導電層71、第6導電層70が形成されている。リード層73は第4導電層72、第5導電層71、第6導電層70を介して、スライダバーBに導通接続されている。第4導電層72は下部コア層47と同じ材料で形成され、第5導電層71は上部シールド層46と同じ材料で形成され、第6導電層70は下部シールド層42と同じ材料で形成されている。なお、第4導電層72、第5導電層71、第6導電層70をアース部Aとしている。
図7に示されるように、リード層80とバンプ87の間には、第7導電層81、第8導電層82、第9導電層83が介在している。第7導電層81はコンタクト部62と同じ材料で形成され、第8導電層82は第2のコイル層58と同じ材料で形成され、第9導電層83は上部コア層60と同じ材料で形成されている。
また、導電性接続層90はバンプ87と同じ材料で形成された持上げ層84の上に、Auを用いてメッキ形成されている。
本実施の形態では、スライダバーB上の複数のインダクティブヘッドWは、図8に示す回路図のように並列接続されることになる。
図4ではインダクティブヘッドWに接続されたリード層73をスライダバーBに導通接続させることで、リード層73をアース接続したが、図5に示されるように、各インダクティブヘッドWのリード層73を、Auなどの導電性材料からなる導電性接続層91によって互いに接続し、この導電性接続層91をアースすることでリード層73をアース接続してもよい。
複数の磁気ヘッドHが形成された基板Kを分割して、磁気ヘッドHが一列に並べられたスライダバーBにしたのち、本発明の抵抗体層であるインダクティブヘッドW(記録用磁気ヘッド)に電流を流す。この際、インダクティブヘッドWのリード層80に接続されている導電性接続層90を電源の陽極に接続する。また、スライダバーBを接地することによって、インダクティブヘッドWのリード層73を接地する。
再生用磁気ヘッドであるMRヘッドRと記録用磁気ヘッドであるインダクティブヘッドWは、保護層61によって覆われている。インダクティブヘッドWの第1のコイル層54及び第2のコイル層58に電流を流すと、インダクティブヘッドWが発熱して、保護層(絶縁層)61の記録媒体との対向面F側の前端面が、図3の突出部Pで示されるように熱膨張する。
保護層61の記録媒体との対向面F側の前端面を熱膨張させた状態で、保護層61の記録媒体との対向面F側の前端面を研磨して、ハイト方向の奥側(図示Y方向)に向けて所定の厚さ削る。
研磨加工は、例えば、図9に示すラップ定盤121を用いて行われる。図2に示すスライダバーBは記録媒体との対向面Fがラップ定盤121の上に当てられる。そして、ラップ定盤121を回転駆動させて、スライダバーBの記録媒体との対向面Fの研磨を行う。
保護層61の記録媒体との対向面F側の前端面を熱膨張させた状態で、保護層61の記録媒体との対向面F側の前端面を研磨したのち、インダクティブヘッドWへの電流供給を停止すると、保護層61の記録媒体との対向面F側の前端面がハイト方向の奥側(図示Y方向)に向けて削られた分だけ、傾斜面、曲面、または窪み形状になる。
一例として、図10に保護層61の記録媒体との対向面F側の前端面が窪み形状Oになっている磁気ヘッドHを示す。
さらに、スライダバーBを分割して個々の磁気ヘッドHが形成される。
図10に示される磁気ヘッドHのスライダ10は、図11に示されるように支持部材2によって支持された状態で記録媒体M上に浮上する。
本発明の磁気ヘッドHは、第1のコイル層54及び第2のコイル層58に電流を流したときの、保護層(絶縁層)61の突出量を低減することができるので、磁気ヘッドHの記録媒体との対向面側が記録媒体Mと接触しにくくなる。
また、前述のごとく、スライダバーB上の複数のインダクティブヘッドWは、並列接続されているので、各インダクティブヘッドWに電流を供給するための電源は、各インダクティブヘッドWに印加する電圧と同じ電圧を有していればよい。例えば、各インダクティブヘッドWに5Vの電圧を印加する必要があるとき、電源電圧も5Vでよい。
したがって、電源電圧を低い値にすることができるので、磁気ヘッドの損傷を低減できる。また、各インダクティブヘッドWにかかる電圧を均一化することが容易になり、保護層(絶縁層)61の記録媒体との対向面F側の前端面の熱膨張量(突出量)を均一化できるので、保護層(絶縁層)61の記録媒体との対向面F側の研磨量を均一にできる。
すなわち、スライダバーB及び磁気ヘッドHの保護層(絶縁層)61の記録媒体との対向面F側の前端面の傾斜面、曲面、または窪み形状を均一化できる。従って、浮上時の磁気ヘッドHが記録媒体Mとの適切な間隔を維持することができる。
以上本発明をその好ましい実施例に関して述べたが、本発明の範囲から逸脱しない範囲で様々な変更を加えることができる。例えば、図3、図10に示されるように、磁気ヘッドの記録媒体との対向面Fに、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)からなる保護膜層200が成膜されていてもよい。保護膜層200は図9に示される研磨工程の前に形成されてもよいし、後に形成されてもよい。
なお、上述した実施例はあくまでも例示であり、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。
本発明の磁気ヘッドの製造方法の一工程を示す斜視図、 本発明の磁気ヘッドの製造方法の一工程を示す斜視図、 図2のスライダバーB上に形成されている磁気ヘッドHの部分縦断面図、 図2のスライダバーBの部分平面図、 他のスライダバーの部分平面図、 磁気ヘッドHのリード層及び電極パッド周辺の部分断面図、 磁気ヘッドHのリード層及び電極パッド周辺の部分断面図、 図2のスライダバーB上に形成されている複数の磁気ヘッドHの接続状態を示す回路図、 スライダバーBの研磨工程を示す斜視図、 本発明の一実施の形態の磁気ヘッドHの部分縦断面図、 磁気ヘッドHの浮上状態を示す側面図、 従来の磁気ヘッドHの部分断面図、 従来のスライダバーの部分平面図、
符号の説明
10 スライダ
42 下部シールド層
44 磁気抵抗効果素子
46 上部シールド層
47 下部コア層
48 磁極部
54 第1のコイル層
54a (第1のコイル層の)巻き中心部
57 コイル絶縁層
58 第2のコイル層
58a (第2のコイル層の)巻き中心部
60 上部コア層
61 保護層
62 第1のコンタクト部
K 基板
B スライダバー
F 記録媒体との対向面
H 磁気ヘッド

Claims (5)

  1. 磁気抵抗効果素子を含む再生用磁気ヘッドの周囲に導電性の抵抗体層を設け、前記抵抗体層に電流を供給して前記抵抗体層を発熱させ、前記抵抗体層の周囲に形成された絶縁層の記録媒体との対向面側の前端面を熱膨張させた上で、前記絶縁層の記録媒体との対向面側の前端面をハイト方向の奥側に向けて所定の厚さ削る磁気ヘッドの製造方法において、
    基板上に、複数個の再生用磁気ヘッド及び前記再生用磁気ヘッドを覆う絶縁層を形成する工程と、
    複数個の前記抵抗体層を電気的に並列接続する工程と、
    を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  2. 前記抵抗体層に電流を供給するための電極層の一方を互いに接続し、他方を前記基板に接続する請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  3. 前記抵抗体層に電流を供給するための電極層の一方を互いに接続し、他方も互いに接続する請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  4. 前記再生用磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子の上下に絶縁性材料からなるギャッブ層及び磁性材料からなるシールド層が設けられたものであり、
    コイル層の上下に絶縁層を介して磁性材料からなるコア層が設けられた記録用磁気ヘッドの前記コイル層が、前記抵抗体層である請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. 複数個の前記再生用磁気ヘッド及び記録用磁気ヘッドが形成された前記基板を分割して、スライダバーを形成する工程を有する請求項4に記載の磁気ヘッドの製造方法。
JP2004308217A 2003-10-29 2004-10-22 磁気ヘッドの製造方法 Pending JP2005158238A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004308217A JP2005158238A (ja) 2003-10-29 2004-10-22 磁気ヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368712 2003-10-29
JP2004308217A JP2005158238A (ja) 2003-10-29 2004-10-22 磁気ヘッドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005158238A true JP2005158238A (ja) 2005-06-16

Family

ID=34741120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004308217A Pending JP2005158238A (ja) 2003-10-29 2004-10-22 磁気ヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005158238A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011258300A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Tdk Corp 磁気ヘッド、ヘッドアセンブリ、磁気記録再生装置、及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011258300A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Tdk Corp 磁気ヘッド、ヘッドアセンブリ、磁気記録再生装置、及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7375926B1 (en) Inductive writer design using a soft magnetic pedestal having a high magnetic saturation layer
US20170309299A1 (en) Microwave assisted magnetic recording head with spin torque oscillator corner angle relationship, head gimbal assembly, and magnetic recording device
JP3669975B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
US7649713B2 (en) Thin-film magnetic head with heating element and heatsink
JP2947172B2 (ja) 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド、誘導型・磁気抵抗効果型複合磁気ヘッド、磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP3681376B2 (ja) ヘッドジンバルアセンブリ及びハードディスク装置
JP2008123654A (ja) 発熱部及び突出調整部を備えた薄膜磁気ヘッド及び該ヘッドの製造方法
US20060152852A1 (en) Thin film magnetic head having solenoidal coil and method of manufacturing the same
US7554763B2 (en) Magnetic head having an insulating layer comprised of an organic layer on an inorganic layer
US6583966B2 (en) Method to make a high data rate stitched writer for a giant magneto-resistive head
JP2010118099A (ja) 磁気ヘッド・スライダ及び磁気ヘッド・スライダの製造方法
US11264051B1 (en) Capacitive one turn (C1T) perpendicular magnetic recording (PMR) writer designs
US6894870B2 (en) Thin film magnetic head comprising at least two coil layers and method of manufacturing the same
JP2002157707A (ja) 薄膜磁気ヘッド
US6876526B2 (en) Bilayer shared pole extension for reduced thermal pole tip protrusion
JP2005158238A (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JP3842724B2 (ja) 磁気ヘッドの製造方法
US7346978B2 (en) Process of making a thin film magnetic head
JP2002074614A (ja) 磁気ヘッド
JP2004288352A (ja) 薄膜磁気ヘッドにおける媒体対向面のラッピング方法
US6538847B2 (en) Magnetic head having separated upper magnetic cores for avoiding magnetic saturation and manufacturing method of same
JP3950828B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
US20170263274A1 (en) Thin film magnetic head, head gimbals assembly, head arm assembly, and magnetic disk unit
JP2006040447A (ja) スライダの製造方法
JP2005116101A (ja) 磁気ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070115

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20080108

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080111

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20080111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080626

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20081125

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090421