JP2005158021A - 希望相手仲介支援システム及び希望相手仲介支援方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】希望相手に関する情報を提供する管理システム10と、会員側に設けられた会員端末30と、仲人側に設けられた仲人端末20とを備え、管理システム10は、会員情報が登録される情報記録手段12と、この会員情報を照合検索する情報検索手段11と、仲人端末20と会員端末30にネットワーク1を介して接続され、照合検索結果情報を仲人端末20と会員端末30に送信する送受信手段11と、を備え、仲人端末20は情報記録手段12から結果情報に含まれる会員情報を取得するとともに、送受信手段11を介して他の仲人端末20との間で会員情報の送受信を行い、他の仲人端末に対して会員情報の送信がなされた会員は、情報記録手段12に見合・交際状態として登録され、照合検索の対象外とされる。
【選択図】図2
Description
そこで、最近ではインターネットやメール等を通じて、男女が簡便に知り合うことができる「出会い系」と称されるサイトの利用や、結婚相談所のサービスを利用するケースが増加している。出会い系サイトや結婚相談所は多くの会員情報を有しており、サービスを利用することにより希望にあった相手の情報を容易に入手できるので、多くの人と知り合うチャンスを得ることが可能である。
これら結婚情報サービスにおいて、互いに条件を満たす相手を、通信ネットワークを利用して速やかに探して、交際及び結婚に結びつけることを可能とした技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
いずれの従来技術においても、当人がデータベースに簡単にアクセスすることが可能であり、交際に至るまでのステップも全て当人同士で行われるため、簡単に相手を探すことが可能である。しかし、出会いを提供することのみが重視されており、交際がうまく行かなかった場合に発生するトラブルなどについては考慮されていなかった。
また、従来のシステムでは、簡単に個人情報が格納されたデータベースにアクセスすることができるため、本来の目的ではない商売や勧誘等に、システムや会員データが悪用されてしまうというおそれがあった。
仲人が相手を紹介する場合は、結婚を望んでいる人の写真と、その人の多少のプロフィールをもって、知人の中から探すという手法により行っていた。しかし、仲人個人の人的つながりだけでは情報量に限りが出てきている。このため、近年では仲人同士で連絡組織を作り、互いに印刷物で情報交換をしながら、多くの男女を成婚にまでこぎつけてきた。
しかし、写真と若干のプロフィールが載ったアルバムから、互いに適正な相手を見つけるのは大変な手間がかかり、また適正な相手がいたとしても見落としてしまうという問題があった。また、写真とプロフィールだけでは、相手のことを十分に理解できるとは言えず、とりあえず適正と思われる相手が見つかっても、成婚まで至らないという不都合があった。
また、気に入った相手会員がいた場合、会員同士で個人情報を交換するが、このとき互いの仲人端末を介して情報送信をするように構成されているので、本人任せの安易な交際を防止することが可能となる。また、仲人端末が介在しているので、交際以外の目的での相手端末への情報発信を防止することが可能となる。
さらに、特定の相手会員へ個人情報を送信した会員については、見合・交際状態として登録され、この見合・交際状態が解除されるまで情報検索手段が行う照合検索の対象外として登録されるので、特定の相手会員にアプローチをしている間は、さらなる相手会員にアプローチできないことになり、会員は現在の交際に集中することができる。また、一度に多数のアプローチができないため、システムが商売目的に不正に利用されるなどの不都合を回避することが可能となる。
また、前記相手への希望を示す要望事項についても、前記仲人端末から変更可能である。仲人と会員は、管理システム側から送付された照合結果を見ながら、より良い検索結果が得られるように、相手への要望のレベルを随時変更することが可能である。
また、希望相手が見つかった場合は、仲人端末を介して交際を進めていくように構成されており、交際においても常に第三者である仲人が介在しているので、会員は交際以外の目的で相手会員に接触することができず、システムを商売や勧誘などに不正利用される不都合を防止することができる。
また、会員同士は、システムに設けられたメールサーバや音声・映像交換サーバを介して情報交換をすることができるので、個人のメールアドレスを利用することなく、相手との情報交換を十分に行うことが可能となる。
さらに、交際が開始された会員については、一度交際が始まったら、交際を解除するまで他の相手にアプローチすることはできない。すなわち、会員は一度に複数の相手と交際することができない。したがって、本システムを安易な交際のために利用したり、商品販売や勧誘等の目的で使用したりすることができなくなり、会員へ常に良質の情報を提供することが可能となる。
図2に示すように、管理システム10は、検索処理等を行うメインサーバ11と、会員のプロフィール情報と相手への要望条件が記憶蓄積されたデータベースサーバ12と、各種情報を相互伝達可能なメールサーバ13と、会員同士のコミュニケーションをサポートする音声・映像交換サーバ14と、を備えて構成されている。
本例では、メインサーバ11が、管理システム10における情報記録手段及び送受信手段に該当し、データベースサーバ12が情報記録手段に該当し、メールサーバ13がメール送受信手段に該当し、音声・映像交換サーバ14が音声・映像処理手段に該当する。
なお、本例では、メインサーバ11、データベースサーバ12、メールサーバ13、音声・映像交換サーバ14が別々に設けられている構成を示しているが、それぞれの機能が一つのサーバ装置に設けられていても良い。
メインサーバ11の入力部11bには、仲人端末20から、所定の指示情報が入力される。指示情報としては、例えば、会員の個人情報の照合検索を行うことを指示する情報が入力される。
メインサーバ11の出力部11cは、CRTやLCDを含むディスプレイや、紙出力を行うプリンター等からなるものであり、必要に応じて、照合検索の結果情報等が出力される。
記憶部11dには、メインサーバ11を作動させるための各種プログラムが格納されている。また、記憶部11dは、作業領域として使用されるRAMを備えている。
送受信部11eはネットワーク1に接続され、仲人端末20、会員端末30との間で、データの送受信を行うように構成されている。
新規登録された会員の個人情報や、変更のあった会員の個人情報は、新規追加・変更データファイル12fに登録され、既存会員との照会処理がなされた後に、既存データファイル12gへ移行される。
この新規追加・変更データファイル12f及び既存データファイル12gは、男女別に分けて設けられていても良い。
新規追加・変更データファイル12f又は既存データファイル12gには、図4に示すように、会員の個人情報が格納される。また、既存データファイル12gには、仲人の個人情報も記録される。仲人の個人情報は、仲人の氏名、住所、システムへアクセスする際のパスワード等であり、一般に公開されることはない。なお、パスワードは、請求の範囲における仲人の秘匿情報に該当する。パスワードは、ユーザIDと組合せて使用される。
なお、秘匿情報として、パスワードだけでなく、指紋・掌紋・声紋・静脈パターン・虹彩認証などのバイオメトリクスを用いることができる。装置としては、上記のように指紋などの認証を行う個人認証装置や、バーコードや磁気カードなどの媒体を用いることもできる。秘匿情報として、上記したようなパスワード以外の手法を用いる場合は、仲人端末20に、個人認証装置や、バーコードリーダ、或いはカード読取装置を接続する。そして、読取装置で読み取られた情報を、仲人端末20から管理システム10へ送付する。
基礎項目とは、初期検索で対象情報を絞るために用いられる項目であり、本人を特定する項目ではあるが、相手を選ぶ際の好みには影響しないものである。本例では基礎項目として性別が設定されている。
一般公開項目とは、その人を知る手がかりとなるプロフィール情報であり、外見的項目と内面的項目から構成されている。外見的項目には、職業,年収,年齢,身長,体重,家族,出身地,写真等が含まれる。内面的項目には、性格,信条,趣味,嗜好等が含まれる。
相手への要望事項は、会員がどのような相手を望んでいるかを示す情報である。相手への要望事項は、会員のプロフィール情報と同一の形式で作成されている。
絶対非公開項目とは、氏名、番地や建物名、電話番号、電子メールアドレス、システムへアクセスする際のパスワード等、極めてプライベートな情報のことである。絶対非公開項目については、見合・交際状態となってから本人が公開しない限り、システム上では公開されることはない。なお、パスワードは、請求の範囲における会員の秘匿情報に該当する。会員の秘匿情報についても、上記仲人と同様にIDと組み合わせて使用される。また、秘匿情報の利用にあたり、個人認証装置や、バーコード又は磁気カードなどの媒体を用いることができる。
図9に示す男性会員Aの例では、年齢については、本人は32才であり、相手へ要望する年齢は25才〜32才となっている。また、職業については、本人は医師であり、相手へ要望する職業も医師となっている。さらに、酒やたばこ等の嗜好品についても、自分の好みと相手への要望が対になって登録されている。
なお、図示されているように、各要望事項には優先順位を付けることができるように構成されている。これは、価値観や、相手に対する要望基準が人によって異なるので、それに対応するためである。
会員状態記憶部12hには、会員の現在の状態を示すフラグ情報が格納されている。図5は、本実施の形態において用いられるフラグF1〜F6と、その意味とを示すものである。
フラグF1〜F6のいずれかが「1」になっている状態が「見合・交際状態」であり、この「見合・交際状態」は、次に示すように、さらに6つの段階から構成されている。
図5に示すように、フラグF1は、「1」で「電子見合を他の会員に申し込んでいる状態である」ことを意味し、「0」で「電子見合を申し込んでいる状態ではない」ことを意味する。電子見合を他の会員に申し込んでいる状態を、「電子見合申込状態」という。
フラグF2は、「1」で「電子見合が申し込まれたとき、これを承諾した状態であること」を意味し、「0」で「電子見合が申し込まれていない状態」を意味する。電子見合を承諾した状態であることを、「電子見合申込承諾状態」という。
フラグF3は、「1」で「電子見合を継続して行っている状態であること」を意味し、「0」で「電子見合を行っていない状態であること」を意味する。電子見合を継続して行っている状態を、「電子見合状態」という。
フラグF4は、「1」で「実際の見合を行っている状態であること」を意味し、「0」で「実際の見合を行っていない状態であること」を意味する。実際の見合を行っている状態であることを「実見合状態」という。
フラグF5は、「1」で「実際の交際状態であること」を意味し、「0」で「実際の交際を行っていない状態であること」を意味する。実際の交際状態であることを、「実交際状態」という。
フラグF6は、「1」で「実際の婚約状態であること」を意味し、「0」で「実際の婚約を行っていない状態であること」を意味する。実際の婚約状態であることを、「実婚約状態」という。
したがって、例えば会員がF1=1であれば、誰かにアプローチ中であることを意味する。
また、会員がF2=1であれば、特定の会員からアプローチされている状態であることを意味する。会員がF3=1であれば、特定の会員と電子見合中であることを意味する。
このように、予めフラグとその意味とを決定しておき、仲人端末20から送信される情報に基づいて、メインサーバ11側でフラグの状態を変更することにより、会員の現在の状態が特定される。
このように、拒否回数をカウントすることにより、会員に個別のアドバイスをすることが可能となる。例えば、既に成婚に至った人のデータを分析し、成婚に至るまでに自分から拒否した回数、及び相手から拒否された回数の平均値を算出しておき、この数値をデータベースサーバ12に登録しておく。そして、データベースサーバ12において、会員毎の拒否回数のカウント値と、平均値とを対比させ、平均値を大幅に上回った会員については、データベースサーバ12からメインサーバ11に通知する。さらに必要であれば、仲人端末20に通知する。これにより、管理システム側で、成婚の困難な会員を把握し、個別に対応する等の措置をとることが可能となる。
データベースサーバ12の新規追加・変更データファイル12fには、図6に示すように、複数の記憶部DB1〜DBnが設けられている。また、既存データファイル12gには、複数の記憶部DB1´〜DBn´が設けられている。
上記複数の記憶部には、会員情報の絶対非公開項目が分割されて格納される。例えば、記憶部DB1には会員の氏名が格納され、記憶部DB2には会員の住所が格納され、記憶部DB3には会員の電話番号が格納される。
さらに、各記憶部には、公開項目が分割して格納される。例えば、記憶部DB1には会員の趣味が格納され、記憶部DB2には会員の学歴が格納され、記憶部DB3には会員の身長が格納される。
データベースサーバ12の情報は、管理システム側の内部の人間であっても、登録された情報を見ただけでは個人の全体像を把握することができない。よって、万一、情報が流出するような事態が発生しても、一単位毎の情報だけでは使い物にならないため、情報が悪用される等のトラブルが未然に防止される。
これは、情報の漏洩という社会的な問題に対して、「漏洩できないようにする」、「漏洩されたとしても判読できないようにする」ためである。
本例では、情報の原点に鑑み、情報そのものの持つ意味を失わせてしまうことに着眼した。情報漏洩の危機管理に関しては、情報が分解されていて、それぞれが意味を持たないものになっていれば十分である。
万が一、事故や故意による情報漏洩があったとしても、漏洩した情報が分割されていれば、情報は単なる記号であったり或いは文字や数字の一部であり、意味をなさない羅列となり、取得した人物にとって情報的価値はなくなっている。
例えば「猪谷一郎」であれば、「猪」、「谷」、「一」、「郎」にそれぞれ分解される。
住所は、行政区分別に分解する。例えば、福島県いわき市好間町であれば、「福島県」、「いわき市」、「好間町」に分解される。
電話番号は、一桁ずつに分解する。
このように、個人情報を分解することにより、分解された後の文字は、情報としては全く意味を持たないものになる。このように分解された意味を持たない文字、数字に、これまた分解された年収や生年月日などを搭載する。
なお、個人情報は、作成、運搬、発信、受信、保管、それぞれの場で分離保管される。
上記のように情報を分解した場合、各ファイルは同一のハードディスク上にある必要はなく、分散化して記録することが可能となる。すなわち、各ファイルを、ハードディスクごとにおく方法、各パソコン単位におく方法がある。
また、近年のインターネット環境の普及により、情報の保管を三次元的に行う可能性も生まれてきた。このため、インターネットの各ウェブ上におく方法をとることも可能である。
従来のファイリング方法は、氏名、住所、電話番号が、それぞれそのままの文字列で格納されており、万一これが漏洩した場合には、容易に情報の内容を把握することが可能である。
本例のファイリング方法は、氏名、住所、電話番号等の各項目について、個人情報を分解し、分解した文字毎に、それぞれ別々のファイルに保管するように構成されている。
分解された情報には、それぞれキーが付されており、このキーを用いて情報の再編を行う。情報にはダミーデータも含まれており、情報の秘匿性がより高められている。
図中、例えば、ファイル5だけを見ても、文字として「路」、「下好間」とがあり、数字として「4」、「1」、「7」、「7」があり、他にはダミーデータがあるだけなので、この情報が一体何を示しているのか、このファイルを見ただけでは全く把握できないものである。
図7の下方に示すように、ファイル1〜ファイル10までの情報が全て揃って初めて、「武者小路美智萬侶」など、意味を持つ文字列が取得できるのである。
例えば、1枚目の情報登録用紙D1には氏名と趣味が記載され、2枚目の情報登録用紙D2には住所と学歴が記載され、3枚目の情報登録用紙D3には電話番号と身長が記載される。それぞれの情報は、別々の端末T1〜Tnを介してデータベースサーバ12の新規追加・変更データファイル12fに入力され、それぞれ別々の記憶部DB1〜DBnに記憶される。さらに、登録済みの情報登録用紙D1〜Dnを保管する場合は、各情報登録用紙D1〜Dnを別々の場所に保管する。
個人情報がデータベースサーバ12に登録される際には、上記したように情報が分割されて別々の記憶部に登録されるが、それぞれの情報は関連付けがなされて登録される。関連付けに関する情報は厳重に管理され、管理システム側の決められた人物のみがアクセスを許可されるようにするのが好ましい。
関連付けの具体的手法としては、例えば各情報にコード番号を付しておき、そのコード番号に基づいて各情報の関連付けを行う。コード番号は、登録年月日と会員番号からなるものとしても良いが、規則性のないランダムな数字を発行して会員毎に付与しても良い。そして、会員毎に付与された数字を、一定期間毎に変更しても良い。
仲人端末20のみをアクセス可能とするために、例えばユーザIDを使用する。すなわち、仲人端末20から管理システム10へアクセスする際に、メインサーバ11が仲人端末20にユーザID及びパスワードの入力を要請し、仲人端末20のユーザID及びパスワードを取得する。そして、ユーザIDとパスワードが適正なものであることを確認するとともに、ユーザIDがデータベースサーバ12へのアクセスを許可されたものであることを確認した上で、データベースサーバ12への接続を許可する。
本例では、仲人端末20からデータベースサーバ12にアクセスする際には、仲人のパスワードと、会員のパスワードの両方を入力しないと、アクセスできないように構成されている。したがって、会員がデータベースサーバ12の情報を照会する場合には、必ず互いが揃った状態で行うこととなる。よって、仲人が、会員の交際のために照会する以外の目的で、データベースサーバ12にアクセスすることが不可能となる。
メールサーバ13には、メインサーバ11が電子見合状態が継続されることを確認した時点で、双方の会員へのメールアドレス付与の指示が入力される。会員に付与されたメールアドレスは、メインサーバ11の送受信部11eを介して、会員端末30に送付される。また、付与されたメールアドレスはメールサーバ13の記憶部13dに記録される。
一方の会員が、他方の会員にメールを送付するときには、会員端末30から、付与されたメールアドレス宛にメールを送信する。送信されたメールは、メールサーバ13を経由して、相手会員へ送信される。会員は、会員端末30及びメールサーバ13を介して、互いに何度でもメールの交換をすることが可能である。
会員同士の交際が中止されたときは、メインサーバ11より、メールアドレス削除の指示がメールサーバ13に入力される。
メールアドレスは、1回の交際につき1つが交付され、その交際期間のみ使用可能とされる。そして、会員双方、或いは一方の会員がつきあいを進める気持ちでなくなった場合は、メールアドレスが削除される。このメールアドレスは再び使用されることはないため、つきあいを望まない相手から引き続きメールが来たりすることなく、会員は安心してシステムを利用することができる。
音声・映像交換サーバ14は、仲人端末20からのみアクセス可能であり、各仲人端末間での音声及び映像による情報送受信を制御する機能を有する。音声・映像交換サーバ14は、仲人端末20から使用要請が送信されたときに、相手先の仲人端末20へ接続を行う。送受信部14eは、一方の仲人端末20から送信された音声及び映像を、他方の仲人端末20へ配信する。音声・映像交換サーバ14を利用することにより、会員は、あたかも実際に対面している状態で、話をしたり相手の雰囲気を読み取ることが可能となる。
仲人端末20は、管理システム10のメインサーバ11、データベースサーバ12、メールサーバ13、音声・映像交換サーバ14へアクセス可能とされている。仲人端末20には独自のID番号が付与されており、このID番号に基づいて、データベースサーバ12と、音声・映像交換サーバ14へのアクセスが許可されている。また、仲人端末20は、会員端末30や、他の仲人端末20との間で情報送受信ができるように構成されている。
本例の希望相手仲介支援システムは、1.会員の個人情報の収集、2.会員の個人情報の照会検索、3.会員への適性相手の紹介、4.電子見合受付、5.電子見合遂行、6.実見合の管理、7.実婚約の管理、8.実成婚の管理、の各処理を通して、会員が成婚に至るまでの支援を行うものである。上記処理は管理システム10の各サーバにおいて行われる。
会員の個人情報の収集処理は、データベースサーバ12において行われる。会員の個人情報は、前記したように、データベースサーバ12の新規追加・変更データファイル12fまたは既存データファイル12gに登録されている。
データベースサーバ12への会員情報の登録は、前記したように、会員が所定の情報登録用紙D1〜Dnに記入し、記入された情報を専用端末T1〜Tnから新規追加・変更データファイル12fに入力することにより行われる。
図11に示すフローに従って、情報の登録処理について説明する。
先ず、ステップS1で、ID番号及びパスワードの入力が要求される。ここでは、図20に示すように、仲人のID番号及びパスワードと、会員のID番号及びパスワードの両方が要求される。ステップS2で、ID番号及びパスワードが適正なものであるか否かが判定されると、次いで、ステップS3で、メインサーバ11から図21に示すような情報入力フォームが送信される。
なお、図21に示す情報入力フォームには、入力情報の一部が示されている。図示されている以外にも、趣味、資産、婚歴、家族構成、血液型、特技等、他の項目が設定されており、それぞれについて入力される。
情報入力フォームに入力がなされると、メインサーバ11に受け入れられ、メインサーバ11からデータベースサーバ12に情報が送信される。データベースサーバ12では、情報を項目毎に仕訳し、データベースサーバ12の新規追加・変更データファイル12fの記憶部DB1〜DBnに登録する(ステップS4)。このとき、それぞれの情報は、関連付けがなされて登録される。
会員の個人情報の照会検索処理は、メインサーバ11がデータベースサーバ12を検索することにより行われる。この処理では、会員の希望にあった相手を検索する処理が行われる。この処理は、所定期間が経過したこと、一定数量の追加データや変更データがあったこと、仲人端末20又は会員端末30からの要請があったこと、のいずれかを契機として自動的に行われる。
所定時間が経過したことを契機とする場合は、メインサーバ11にハードウエアまたはソフトウエアのタイマーを設ける。そして、タイマーにより時刻を計数し、一定時間が経過する毎に、メインサーバ11に向けて照会検索指示を送信する。
一定数量の追加データや変更データがあったことを契機とする場合は、データベースサーバ12のCPU12aにおいて、新規追加・変更データファイル12fへの新規情報の入力数をカウントし、カウント数が一定数に達したときに、メインサーバ11に向けて照会検索指示を送信する。
仲人端末20又は会員端末30からの要請があったことを契機とする場合は、図19に示す初期画面で、「照会検索をする」がクリックされ、これがメインサーバ11により認識された時点で、データベースファイル12の検索が行われる。
図12に示すように、先ずステップS11で、上記契機のいずれかがあったか否かが判定される。いずれかの契機があった場合は(ステップS11;Yes)、ステップS12に進む。いずれの契機もない場合(ステップS11;No)、契機が訪れるまでステップS11の処理を繰り返す。ステップS12では、既存データファイル12gに登録されている会員の個人情報と、新規追加・変更データファイル12fに登録された会員の個人情報との突き合わせが行われる。
ステップS12の突き合わせ処理では、図13及び図14に示すように、既存データファイル12gに登録されている会員の個人情報を基に、新規追加・変更データファイル12fに登録された会員の個人情報を逐次全件順に突き合わせ、登録されている条件項目について照合検索し、既存データファイル12gのデータが全件終了するまで実行する。
このとき、新規会員の情報を、一時的に既存データファイル12gにも登録し、二重登録することにより、新規に登録された会員間での個人情報の突き合わせも行うことが可能となる。
本例では、会員のプロフィール情報と相手への要望事項が、同一の項目に基づいて、同一の形式で形成されているので、一方側からの突き合わせ処理を行うだけで、1.自分の条件に合っている場合、2.双方の条件が合っている場合、3.相手の条件に自分が合っている場合、の3通りの組合せを検索することが可能となる。
例えば、既存データファイル12gに図9の情報を有する男性会員Aが登録されていたとする。そして、新規追加・変更データファイル12fに新たに情報が追加され、このうち女性会員は、図10に示す女性会員A〜Cであったとする。
メインサーバ11は、先ず、新規追加・変更データファイル12fに登録された会員情報を、一時的に既存データファイル12gに二重登録する処理を行う(ステップS12−1)。次に、データベースサーバ12の会員状態記憶部12hを参照し、男性会員AについてフラグF1〜フラグF6がいずれも0であることを確認する(ステップS12−2)。いずれかのフラグが1になっていた場合(ステップS12−2;No)、処理を終了する。いずれのフラグも1でなかった場合(ステップS12−2;Yes)、ステップS12−3に進む。
次いで、メインサーバ11は、新規追加・変更データファイル12fから女性会員のデータを選別する。このとき、メインサーバ11は、会員状態記憶部12hを参照し、上記女性会員のなかで、フラグF1〜フラグF6が1になっている会員がいれば、その会員を検索対象から排除して、検索対象を設定する(ステップS12−3)。
女性会員のプロフィール情報を検索対象として設定する(ステップS12−4)。そして、男性会員Aの相手への要望条件を検索条件として設定する(ステップS12−5)。
なお、ステップS12−3及びステップS12−4において、検索対象の性別を特定する処理を行わなくても良い。この場合は、検索対象が男性・女性を含む全会員となるが、次から始まる突き合わせ処理で、同性については読み飛ばすようにすれば良い。
また、新規追加・変更データファイル12f及び既存データファイル12gが男女別に分けて設けられている場合も同様に、ステップS12−3及びステップS12−4において、検索対象の性別を特定する処理を行わなくても良い。この場合は、男性の既存データファイル12gと女性の新規追加・変更データファイル12fとの突き合わせを行うとともに、女性の既存データファイル12gと男性の新規追加・変更データファイル12fとの突き合わせを行う。
次いで、男性会員Aの要望事項のうち、優先度の高い項目を一定以上満たしている女性会員を選出する(第1の選出;ステップS12−6)。すなわち、検索式=要望事項1and要望事項2and・・・要望事項8and要望事項9≦x(xは整数)に基づいて検索を行う。xの数値は、管理システム側で予め登録されている。そして、続くステップS12−7で検索結果を保存する。検索結果は例えばメインサーバ11のRAMに保存される。ここでは、男性会員の要望条件のうち、優先順位の高い要望を満たしている女性会員が選出される。
所定数以上の検索結果が得られなかった場合(ステップS12−8;No)、優先度の低い項目を一定以上満たしている女性会員を選出することができる(第2の選出;ステップS12−9)。すなわち、検索式=要望事項1and要望事項2and・・・要望事項4and要望事項5≦x(xは整数)に基づいて検索を行う。xの数値は、管理システム側で予め登録されている。そして、続くステップS12−10で検索結果を保存する。検索結果は例えばメインサーバ11のRAMに保存される。ここでは、男性会員の要望条件のうち、優先順位の低い要望を満たしている女性会員が選出される。
検索結果が得られなかった場合、仲人端末を用いて要望条件を変更し、新規追加・変更データファイル12fに追加され、再度検索の対象になる。
次に、女性会員の要望事項を検索条件として設定する(ステップS12−11)。そして、男性会員Aのプロフィール情報を検索対象として設定する(ステップS12−12)。次いで、男性会員Aのプロフィール情報を、相手への要望事項としている女性会員を選出する(第3の選出;ステップS12−13)。すなわち、検索式=プロフィール1andプロフィール2and・・・プロフィールn≦x(xは整数)に基づいて検索を行う。xの数値は、管理システム側で予め登録されている。そして、続くステップS12−14で検索結果を保存する。検索結果は例えばメインサーバ11のRAMに保存される。ここでは、男性会員Aのような人物を要望している女性会員が選出される。
続いて、ステップS12−7、ステップS12−10、ステップS12−14で保存された女性会員の中で、2回以上出現する女性会員を選出する(第4の選出;ステップS12−15)。ここでは、双方の要望を満たしている女性会員が選出される。
なお、検索結果が得られなかった場合、仲人端末20を介して要望条件を変更することができる。要望条件を変更した場合は、既存の会員であっても、新規追加・変更データファイル12fに追加され、さらに変更後の条件で既存データファイル12gに一時的に二重登録され、既存会員及び新規会員との突き合わせが行われる。
ステップS12で照合検索処理が完了すると、ステップS13では、新規追加・変更データファイル12fから、照合検索が終わった会員の個人情報を消去し、次の会員登録があるまで待機する。
ステップS14では、ステップS12の処理の結果、1.自分の条件に合っている場合、2.双方の条件が合っている場合、3.相手の条件に自分が合っている場合、の3通りの組合せについて、それぞれ何人が検出されたかを集計する処理が行われる。集計は、各ステップを経てメインサーバ11のRAMに記憶された情報を、メインサーバ11のCPU11aが加算することにより行われる。ステップS15で、検索結果の送信処理が行われる。
情報を変更する場合は、図19に示す初期画面で「登録情報の変更」が選択される。すると、図20に示すID番号及びパスワードの入力画面が表示される。
このように、仲人と会員のID番号及びパスワードの両方が要請されるのは、本例の希望情報仲介支援システムでは、会員情報の秘匿性を守るために、仲人端末20のID番号及びパスワードだけではアクセスできないように構成されているためである。
仲人と会員のID番号及びパスワードが入力され、メインサーバ11により適性であることが確認されると、メインサーバ11がデータベースサーバ12を検索し、仲人端末20へ、情報を変更する会員の会員情報を送信する。このとき、図22に示す画面が提示され、この画面内で、仲人端末20側で変更したい項目について新たな情報を記入する。変更が終了した段階で、OKボタンをクリックすると、変更情報が管理システム10へ送信され、データベースサーバ12の新規追加・変更ファイル12fに登録される。
このように、データベースサーバ12の登録項目が変更された場合、その会員の個人情報は、新規追加・変更ファイル12fに登録され、次回は、既存会員との照会処理がなされる。検索終了後は、既存データファイル12gに移行され、次回からは新規会員との照会処理がなされる。
会員への適性相手の紹介処理では、メインサーバ11から、上記処理の結果情報が、仲人端末20と会員端末30に送信される。図23に示すように、会員端末30には検出された人数が通知される。この段階で、問い合わせボタンを押下すると検出された相手会員の公開情報を得ることができる。
また、仲人端末20には、その仲人に所属する会員全員の検索結果を送信する。
次に、検索結果送付後から、電子見合に至るまでの過程を説明する。
本例で「電子見合」とは、会員同士が互いの理解を深めるために、希望相手仲介支援システム内で情報のやり取りを行う状態を言うものである。
検索処理がなされた結果、自分の条件に合う人、自分と相手の双方の条件に合う人、自分の条件には合わないが、相手の条件に自分が合っている人、のそれぞれの人数が分かると、会員は仲人端末30を介して、1件ずつ確認する処理を行う。
この確認処理において、メインサーバ11においてなされる電子見合受付処理について図15乃至図17に基づいて説明する。
本来は、自分と相手の双方の条件に合う人がいれば好適であるが、双方の好みが全く一致するということは頻繁にあることではない。その場合、自分の条件には合わないが、相手の条件に自分が合っている場合、相手への条件が譲れるものであるならば、その人が最適な相手となる可能性もある。このため、双方の条件に合う人だけではなく、一方の条件に合っている人も候補とし、なるべく出会いの幅を広げるようにすることが大切である。
すなわち、メインサーバ11はデータベースサーバ12にアクセスし、双方の会員について、フラグF1〜フラグF5が0であることを確認する。
双方とも電子見合状態等でないことが確認されたら(ステップS29;No)、申込側の会員を「電子見合申込状態」としてデータベースサーバ12に記憶する(ステップS30)。すなわち、申込側の会員について、フラグF1=1として登録する。照会検索の処理において説明したように、電子見合申込状態、または電子見合状態である会員は、他の会員への電子見合申込をすることができない。
ステップS29で、電子見合申込者と被申込者のどちらか一方が、電子見合申込状態、または電子見合状態であると判定された場合は(ステップS29;Yes)、電子見合申込者にその旨を通知し(ステップS31)、処理を終了する。
このように、本例の希望相手仲介支援システムでは、結婚を前提とした重要な人間関係に鑑み、信義誠実の精神と安全確保の両面から、同一期間内に重複する電子見合はできないように構成されている。
このように、テンプレートを利用することにより、返答を迅速且つ確実に行うことが可能となる。特に、拒否の場合には、誰でも精神的な負い目を持つため、返事が遅れがちになる。このため、テンプレートを利用することにより、文章を書く負担から解放され、冷静且つ純粋な判断を伝えることができる利点は大きく、これらの点でも大いに会員へのアドバイス・支援を行うことができる。
このように、本例の希望相手仲介支援システムでは、電子見合申込や、電子見合申込に対する返答に関する情報はシステム側で管理され、当人と仲人しか知り得ないように構成されており、その後のシステム利用に影響を与えることがないように配慮されている。
また、上記のように、相手からの申込を拒否したことが登録される。本例の希望相手仲介支援システムでは、電子見合,実見合,実婚約の各過程において、拒否の返答がなされたことがデータベースサーバ12に記録されるように構成されているので、拒否回数の多い会員を容易に把握することが可能である。したがって、拒否する回数の多い会員や、拒否される回数の多い会員、或いはヒット数の少ない会員に対しては、改善点などをアドバイスすることが可能である。
なお、本システムでは、「電子見合」以降の「実見合」,「交際」,「婚約」,「成婚」に至る各段階で、否と諾の理由を、画面上のアンケートや書面を使って統計として収集することができる。
これは、入会当初登録されている年齢、収入、職業といった条件には現れていない部分に注目するためである。つまり、会ってみて初めて気がついた「いやな印象」と「好印象」を統計として保管するためである。
この情報を収集することは、実見合や交際、婚約、結婚を拒否される回数が多い人、承諾される回数が多い人それぞれにとって、「表面的には出てこない理由」として認識でき、短所は改め、長所は伸ばすという仲人の指導や、本人の努力にも貢献することができる。
また、本人が早く自分の短所に気が付き、それを直していくことによって、成婚への道が開け、システム全体としても成婚率のアップにつながっていくという効果が期待できる。
こららの「拒否される理由」、「承諾される理由」を、世代別、地域別、職業別などのデータとして統計的に分析し、時代的・社会的な世相の変化ととらえることに貢献できる。
そのことにより、仲人としても時代認識の把握が容易に習得でき、成婚の指導のための情報を取得し、適切なアドバイスに向けられる。
なお、画面上でアンケートを取る場合は、具体的例文にマークをしたり、自由に記述ができるようにする。具体的例文としては、「好感情」の場合は、「さわやか」、「清潔そう」、「ゆったりしている」などがあり、「悪感情」の場合は、「貧乏揺すりをする」、「ふけが多い」、「音を立てて食べる」などがある。
自由に記述がなされた場合、その記述を参考にして、以降から提示される具体的例文に追加していくようにしても良い。なお、アンケートを効率良く収集するために、理由を入力しないと先のステップに進めないようにしても良い。
仲人端末20が、図19の初期画面から、「電子見合ページに入る」を選択すると、図26の画面が表示され、「相手情報を見る」、「相手と話す」が選択項目として表示される。
ここで「相手情報を見る」を選択すると、仲人及び会員のID番号とパスワードの入力が要請され、適正なID番号、パスワードが入力されると、図27の画面が表示され、相手会員についての一般公開項目を閲覧することが可能となる。
次に、電子見合が開始されてから、実見合に至るまでの過程を説明する。
電子見合の遂行処理は、仲人端末20、メールサーバ13、音声・映像交換サーバ14において行われる。先ず、音声・映像交換サーバ14による電子見合遂行処理について説明する。
本例の希望相手仲介支援システムでは、図2に示すように、音声・映像交換サーバ14には仲人端末20のみがアクセスできるように構成されている。
電子見合状態である双方の会員は、それぞれの仲人端末20から音声・映像交換サーバ14にアクセスし、互いの映像を見ながら会話や意見交換を行う。
電子見合を実施する場合は、仲人端末20からメインサーバ11へ、「電子見合実施の申込」が送信され、メインサーバ11で受け入れられる(ステップS61)。メインサーバ11は、会員状態記憶部12hを参照し、双方が「電子見合状態」であることを確認し、「電子見合」の実施を許可する(ステップS62)。
両者は指定された日にちに仲人のところに出向く。そして、仲人端末20において、図26の画面で「相手と話す」を選択すると、音声・映像交換サーバ14を介して、双方の仲人端末20が接続され、画面上で相手を見ながら話をすることが可能になる。
このように、音声・映像交換サーバ14に接続できる仲人端末20を通じて、互いの意思表示・意見交換を行う。双方の会員は、電子見合を何度でも繰り返すことができるが、電子見合終了後、毎回それぞれメインサーバ11から、電子見合を継続するか否かが問い合わせされる(ステップS63)。例えば、映像・音声交換サーバ14による面談を終了した後に、「電子見合を継続しますか?」という質問と、「はい」、「いいえ」の選択肢が表示される。
どちらか一方、または双方が仲人に電子見合の解消を申し出たときは、いずれかの仲人端末20から、メインサーバ11へ電子見合解消の通知が送信される(ステップS63;No)。メインサーバ11は、双方の会員について、電子見合状態を解消し、データベースサーバ12に記憶する(ステップS65)。すなわち、双方の会員について、フラグF3=0として登録する。また、電子見合継続の拒否をした会員について、その旨をデータベースサーバ12に書き込む(ステップS66)。さらに、メールサーバ13に対して、メールアドレスを削除する指示を行い、同時に音声・映像交換サーバ14に対して、利用権限を消滅させる指示を行う(ステップS67)。そして、電子見合の解消の通知を、仲人端末20と会員端末30に行う(ステップS68)。この状態になると、双方の会員は、再び他の会員と見合申込手続きが可能になる。
なお、上記電子見合の解消を申し出る際に、前記したテンプレートを利用する態様としても良いことは勿論である。
このように、本例の希望相手仲介支援システムでは、音声・映像交換サーバ14を介して、遠隔地であっても時間的・経済的に負担をかけることなく情報交換をすることができる。したがって、相手の居住地に左右されることなく、交際範囲を広めることが可能となる。また、いきなり実際に面会するのではなく、取り急ぎネットワーク上で、どのような人物であるのかを見ることができるので、会員は慎重に交際を進めることが可能となる。
近年では、地方の過疎化と、都市への人口集中が社会問題となっているが、上記構成により、新生活を都会に求める過疎地在住者にとっても、地方の生活を求める都市生活者にとっても、互いに知り合いになる機会が増え、人口の流動化が期待できる。
このとき、本例の希望相手仲介支援システムによれば、常に仲人端末20を介して面会が行われるので、交際の質が保たれるとともに、会員の安全性も守られながら交際を進展させることが可能である。
「電子見合状態」の二人が次に選択する状態は、電子見合の解消か、実際に合って面談をする実見合への発展のいずれかとなる。
電子見合の結果、双方が気に入って、次の実見合段階に入る場合について説明する。
実際に会う合意ができたとき、仲人を通じて交際申込を行い、日程等を決め、実際の見合が開始される。
このとき、仲人端末20からメインサーバ11へ、実見合が開始されたことを知らせる通知が送信される。メインサーバ11はデータベースサーバ12にアクセスし、電子見合状態として登録されている双方の会員の状態を、実見合状態に変更する。すなわち、双方の会員について、フラグF4=1として登録する。
実見合を行った結果、どちらか一方、または双方が実見合の解消を申し出たとき、いずれかの仲人端末20から、メインサーバ11へ実見合解消の通知が送信される。メインサーバ11は、双方の会員について実見合状態を解消し、フラグF4=0として会員状態記憶部12hに記憶する。また、実見合の解消を申し出た会員を、データベースサーバ12に記録する。さらに、電子メールアドレスを削除し、音声・映像交換サーバ14を利用する権限も消滅させる。さらに、実見合の解消の通知を、仲人端末20と会員端末30に行う。この状態になると、双方の会員は、再び他の会員と見合申込手続きが可能になる。
なお、上記電子見合の解消を申し出る際に、前記したテンプレートを利用する態様としても良いことは勿論である。
実見合を行った結果、メインサーバ11が双方の仲人端末20から、交際を継続するとの意思表示を受け取った場合、メインサーバ11はデータベースサーバ12にアクセスし、実見合状態として登録されている双方の会員の状態を、実交際状態に変更する。すなわち、双方の会員について、フラグF5=1として登録する。
会員同士の間には、実際の交際が始まり、メールサーバ13を介した電子メールの交換と、音声・映像交換サーバ14を介したネットワーク上での面会を継続して活用し、一層の相互理解を図ることができる。
実見合及び実交際を経て、双方の合意で婚約が成立したとき、双方の仲人端末20からメインサーバ11へ、婚約が成立したことを知らせる通知が送信される。メインサーバ11はデータベースサーバ12にアクセスし、実交際状態として登録されている双方の会員の状態を、実婚約状態に変更する。すなわち、双方の会員について、フラグF6=1として登録する。
実婚約が成立した後、どちらか一方、または双方が実婚約の解消を申し出たとき、いずれかの仲人端末20から、メインサーバ11へ実婚約解消の通知が送信される。メインサーバ11は、双方の会員について実婚約状態を解消し、フラグF6=0として会員状態記憶部12hに記憶し、データベースサーバ12に記録する。さらに、電子メールアドレスを削除し、音声・映像交換サーバ14を利用する権限を消滅させる。さらに、実婚約の解消の通知を、双方の仲人端末20と会員端末30に行う。この状態になると、双方の会員は、再び他の会員と見合申込手続きが可能になる。
なお、上記電子見合の解消を申し出る際に、前記したテンプレートを利用する態様としても良いことは勿論である。
実婚約後、双方の合意で結婚が成立したとき、双方の仲人端末20からメインサーバ11へ、結婚成立を送信し、メインサーバ管理者宛に公的機関の発行する証明書の原本を送付する。メインサーバ11はデータベースサーバ12にアクセスし、実婚約状態として登録されている双方の会員の状態を、実成婚状態に変更する。結婚の成立を以て、会員は本例の希望相手仲介支援システムの利用を終了する。なお、退会によっても、希望相手仲介支援システムの利用は終了する。
このように、本例の希望相手仲介支援システムには、会員に情報を提供する情報提供者が含まれている。
会員の資質向上のための情報としては、例えば、自動車の運転に関する情報、英会話に関する情報、作法に関する情報、花・茶に関する情報、着物着付けに関する情報等、教養に係わるものと、スポーツクラブ、水泳、アスレチック、ジャズダンス、太極拳、スキー等の健康に係わる情報とがある。
このような情報の提供を受けることにより、交際中の会員は、能力向上を図ることができる。会員の能力が向上することにより、会員の魅力をより高いものとすることができる。個々の会員の魅力が高まることにより、成婚率の上昇を期待することができる。
また、成婚に向けての情報としては、式場、ホテル、会館、レストラン、料理屋等の結婚式場に関する情報、衣装に関する情報、旅行に関する情報等、結婚式に係わるものと、引っ越し、不動産屋、新築、賃貸、リフォーム、家具等、新居に係わる情報がある。さらに、病院、商店、幼稚園、学校、役所等の生活に係わる情報とがある。
このような情報の提供を受けることにより、結婚が前提となった会員に対して、必要な情報を即時に提供することができ、サービスの向上を図ることが可能となる。
上記各情報は、各情報提供者から提供される。情報提供者は、必要情報を提供できる業界の各会社から構成されており、自動車の運転に関する情報であれば、例えばシステムに登録している自動車教習所から提供される。また、英会話に関する情報であれば、システムに登録している英会話教室から提供される。
管理システム10内には、CPU15a、入力部15b、出力部15c、送受信部15e、記憶部(データベース15d)を備えたプロキシ・データベース・サーバ15が設置され、このプロキシ・データベース・サーバ15に、会員に提供する情報が格納されている。
プロキシ・データベース・サーバ15は、通信ネットワーク1を介して、情報提供者のサーバ40に接続されている。情報提供者のサーバ40は、情報提供者側又はプロバイダ側に設置され、CPU、入力部、出力部、送受信部、データベース41を備えて構成されている。
プロキシ・データベース・サーバ15は、常時自動的に、情報提供を行う各社のデータベース41を巡回し、データベース41に格納されているデータに変更があれば、ダウンロードして更新を行う。或いは、それらのデータを基に、オペレータが編集してプロキシ・データベース・サーバ15に格納する。
プロキシ・データベース・サーバ15のデータベース15dには、情報提供者別にデータが格納されており、会員からの情報提供要請を受けると、データベース15dから該当する情報を検索して、仲人あるいは会員に所定の情報を送信する。
すると、図29に示すように、登録されている各社の一覧がジャンル別に表示される。
このなかから、所定の情報提供者を選択すると、プロキシ・データベース・サーバ15にアクセスがなされる。
プロキシ・データベース・サーバ15には、各情報提供者別に、画像情報、料金情報、商品情報等が格納されており、会員は所望の情報を取得することができる。
プロキシ・データベース・サーバ15には、例えば図30に示すように、コース別の料金情報や、商品情報が格納されている。
このとき、会員が条件を指定すれば、該当する情報が検索され、会員に提示される。
そうすると、図32に示すフォームが表示されるので、このフォームにより情報のリクエストを行う。
リクエストはメインサーバ11からプロキシ・データベース・サーバ15を参照して、登録されているジャンルに所属する各社に送信される。情報提供各社は、寄せられたリクエストに対して、適切な返答を行いメインサーバ11に送信する。
このとき、情報提供者側から会員が特定できないように変換を行うと良い。例えば、メインサーバ11において、リクエスト受付番号を自動採番で取得し、会員番号・リクエスト受付番号・ジャンルコードをテーブルに記憶する。ジャンルコードとは、各ジャンルに付された固有のコードである。
このジャンルコードを元に、そのジャンルに登録されている各情報提供者にリクエストを送信する。このとき、センタのアドレスと、受付番号と、情報提供者のアドレスをキーにして配信がなされる。すなわち、情報提供者側には、受付番号と、この受付番号に対応するリクエストの内容が送信され、会員に関する情報は送信されない。このことにより、情報提供者にとっては依頼者を特定することができない。
情報提供者は、会員に直接のセールス活動をすることができないので、会員は気軽に質問をすることができる。
各情報提供者は、会員からのリクエストに対して回答を作成する。この回答は、センタのアドレスに配信される。回答情報は受付番号順にまとめられ、管理システム10から当該の会員に配信される。
なお、図29の一覧表示画面から、各社のホームページにアクセス可能な構成とし、ホームページから情報を取得するようにしても良い。
このようにして、会員に必要な情報が提供される。
成婚を高めるためには、結婚を目指す人々にとって、本人の資質向上と成婚に向けての情報収集が必要になる。
本例の構成により、必要な情報を整理して、適時会員に提供することができ、仲人として十分なサポートを行うことが可能となる。
なお、本例では、情報提供者が仲人とは別に存在するものとして説明を行ったが、情報提供者が仲人を兼任する構成であっても良い。
10 管理システム
11 メインサーバ
12データベースサーバ
13 メールサーバ
14 音声・映像交換サーバ
20 仲人端末
30 会員端末
40 情報提供端末
D1〜Dn 情報登録用紙
DB1〜DBn 記憶部
T1〜Tn 情報登録の専用端末
Claims (15)
- ネットワークを利用した希望相手仲介支援システムであって、
希望相手に関する情報を提供する管理システムと、会員側に設けられた会員端末と、前記会員の成婚を支援する仲人側に設けられた仲人端末とを備え、
前記管理システムは、前記会員に関する個人情報が登録される情報記録手段と、
該情報記録手段に格納された前記個人情報を照合検索する情報検索手段と、
前記仲人端末と会員端末に前記ネットワークを介して接続され、前記照合検索で一定以上の条件が合致した結果情報を前記仲人端末と会員端末に送信する送受信手段と、を備え、
前記仲人端末は前記情報記録手段から前記結果情報に含まれる会員に関する個人情報を取得するとともに、前記送受信手段を介して他の仲人端末との間で個人情報の送受信を行い、
少なくとも他の仲人端末に対して個人情報の送信がなされた会員は、前記情報記録手段に見合・交際状態として登録され、該見合・交際状態が解除されるまで前記情報検索手段による次回の照合検索の対象外とされることを特徴とする希望相手仲介支援システム。 - 前記仲人端末は、会員の秘匿情報及び仲人の秘匿情報を条件として前記情報記録手段へアクセスが許可されることを特徴とする請求項1記載の希望相手仲介支援システム。
- 前記会員の個人情報には、会員個人を特定するためのプロフィール情報と、相手への希望を示す要望事項とが含まれ、前記プロフィール情報と相手への要望事項とは同一の形式で作成されることを特徴とする請求項1記載の希望相手仲介支援システム。
- 前記会員の個人情報は、情報の属性毎に分割されて前記管理システムに入力及び記憶されることを特徴とする請求項1記載の希望相手仲介支援システム。
- 前記会員の個人情報は、単体では意味をなさない文字または文字列に分割されて前記管理システムに記憶されることを特徴とする請求項1記載の希望相手仲介支援システム。
- 前記会員の個人情報は、公開情報または非公開情報からなり、前記仲人端末から公開または非公開に切り替え可能であることを特徴とする請求項1記載の希望相手仲介支援システム。
- 前記相手への希望を示す要望事項は、前記仲人端末から変更可能であることを特徴とする請求項1記載の希望相手仲介支援システム。
- 前記管理システムには、前記会員端末にシステム内で使用可能なメールアドレスを付与すると共に、前記会員端末間でのメールの送受信処理を行うメール送受信手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の希望相手仲介支援システム。
- 前記管理システムには、前記仲人端末間での映像及び音声の送受信処理を行う音声・映像処理手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の希望相手仲介支援システム。
- 前記管理システムはプロキシ・データベース・サーバを備え、該プロキシ・データベース・サーバには前記ネットワークを介して情報提供者側サーバが接続され、該情報提供者側サーバは前記プロキシ・データベース・サーバに教養情報、健康情報、結婚式情報、新居情報、生活情報を含む各種情報を提供することを特徴とする請求項1記載の希望相手仲介支援システム。
- 会員の個人情報を有する管理システムと、前記会員側に設けられた会員端末と、前記会員の成婚を支援する仲人側に設けられた仲人端末と、がネットワークを介して接続され、前記ネットワークを介して適性な組合せを形成する希望相手仲介支援方法であって、
前記管理システムは、前記会員に関する個人情報が登録される情報記録手段と、該情報記録手段に格納された前記個人情報を照合検索する情報検索手段と、前記仲人端末と会員端末に前記ネットワークを介して接続された送受信手段と、を備え、
前記情報記録手段が、会員のプロフィール情報及び相手への要望事項からなる個人情報を格納するステップと、
前記情報検索手段が前記情報記録手段に格納された前記個人情報を照合検索し、検索対象会員の要望条件に相手会員が合致する組合せと、互いに要望条件が合致する組合せと、相手会員の要望条件に検索対象会員が合致する組合せと、を選出するステップと、
前記送受信手段が前記照合検索の結果情報を前記仲人端末と会員端末に送信するステップと、
前記送受信手段が前記仲人端末に対して、前記結果情報に含まれる会員の個人情報を送信するステップと、
前記情報記録手段が、一方の仲人端末が前記送受信手段を介して他方の仲人端末に個人情報の送信を行ったことを条件として、前記個人情報の送信を行った会員を見合・交際状態として登録し、該見合・交際状態が解除されるまで前記照合検索の対象外として記録するステップと、を備えたことを特徴とする希望相手仲介支援方法。 - 前記情報記録手段が前記会員の個人情報を格納するステップでは、前記会員の個人情報が、単体では意味をなさない文字または文字列に分割されて前記管理システムに記憶されることを特徴とする請求項11記載の希望相手仲介支援方法。
- 前記送受信手段が前記照合検索の結果情報を前記仲人端末と会員端末に送信するステップでは、相手会員の人数に関する情報が送信されることを特徴とする請求項11記載の希望相手仲介支援方法。
- 前記送受信手段が前記仲人端末に対して、前記結果情報に含まれる会員の個人情報を送信するステップでは、予め任意に設定された公開情報が送付されることを特徴とする請求項11記載の希望相手仲介支援方法。
- 前記情報検索手段が前記情報記録手段に格納された前記個人情報を照合検索するステップは、前記会員の個人情報が変更される毎に繰り返し行われることを特徴とする請求項11記載の希望相手仲介支援方法。
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