JP2005157314A - カラー画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アモルファスシリコン系感光体を用い、カラー画像を形成する画像形成方法であり、カラートナーが、体積平均粒径3〜7μmであり、かつ数平均一次粒径40〜800nmの粒子を外部添加剤として含有し、露光工程における主走査方向の露光径(Aμm)と、現像工程における前記露光径(Aμm)に対応する現像径(Bμm)との間に、下記式(1)のの関係を満足することを特徴とするカラー画像形成方法。
式(1) 1.04≦B/A≦1.4 (但し、6≦A≦30)
【選択図】 図1
Description
そこで、前記したタンデム方式の画像形成装置に、前記したアモルファスシリコン系感光体及び後述する重合トナーを併用すると美しいフルカラー画像が得られるハイエンドタイプの画像形成装置が実現できることが期待された。さらにアモルファスシリコン系感光体は耐久性が高く、1枚あたりのプリントコストを低減できるのでオフセット印刷機などの印刷機に対して競争力が増す。
即ち、本発明の目的はハイエンド機に要求される高い解像度とハーフトーンの色合いを忠実に再現することが要求されるフルカラー画像を形成できる画像形成装置を提供することである。
(請求項1)
カラー画像形成方法において、複数のアモルファスシリコン系感光体を帯電する帯電工程;前記帯電された前記アモルファスシリコン系感光体のそれぞれの表面に露光を行い、少なくとも黒色用、黄色用、マゼンタ用、およびシアン用の静電潜像を形成する露光工程;各色用の静電潜像に対応するカラートナーによって、各色のカラートナー画像を形成する現像工程;前記各色のカラートナー画像を記録材上に順次重ね合わせて転写する転写工程を有するカラー画像を形成する画像形成方法であり、前記カラートナーが、体積平均粒径3〜7μmであり、かつ数平均一次粒径40〜800nmの粒子を外部添加剤として含有し、前記露光工程における主走査方向の露光径(Aμm)と、現像工程における前記露光径(Aμm)に対応する現像径(Bμm)との間に、下記式(1)の関係を満足することを特徴とするカラー画像形成方法。
1.04≦B/A≦1.4 (但し、6≦A≦30)
(請求項2)
前記帯電工程において、前記アモルファス系感光体を均一帯電させ、前記露光工程において、画像に応じたデジタル露光を行い、前記現像工程において、前記静電潜像に対応するカラートナーによって、各色のカラートナー画像を形成することを特徴する請求項1に記載のカラー画像形成方法。
(請求項3)
前記露光工程は、少なくとも黒色用、黄色用、マゼンタ用、シアン用、赤色用、緑色用及び青色用の静電潜像を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー画像形成方法。
(請求項4)
前記カラートナーが樹脂粒子を水系媒体中で会合させる工程を経て形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラー画像形成方法。
(請求項5)
前記カラートナーが、離型剤または定着助剤の存在下で樹脂粒子を水系媒体中で会合させる工程を経て形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカラー画像形成方法。
(請求項6)
前記露光工程において、露光光源は、発振波長が380〜530nmの範囲にあるレーザ光であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のカラー画像形成方法。
(請求項7)
前記カラートナーが、円形度平均値0.956〜0.998のトナーであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のカラー画像形成方法。
本発明のa−Si感光体において使用される導電性支持体としては、導電性でも電気絶縁性であってもよい。導電性支持体としては、Al、Feなどの周知の金属、およびこれらの合金、例えばステンレス等が挙げられる。また、合成樹脂のフィルムまたはシート、ガラス、セラミック等の電気絶縁性支持体の少なくとも感光層を形成する側の表面を導電処理した支持体も用いることができる。該導電性支持体の形状は平滑表面あるいは凹凸表面の円筒状または板状無端ベルト状でもよい。
本発明a−Si感光体はその目的を達成するため、導電性支持体上、必要に応じて下引き層(不図示)上に形成され、感光層102の一部を構成するのが好ましい。光導電層103は真空堆積膜形成方法によって、所望特性が得られるように適宜成膜パラメーターの数値条件が設定されて作製される。具体的には、例えばグロー放電法(低周波CVD法、高周波CVD法またはマイクロ波CVD法等の交流放電CVD法、あるいは直流放電CVD法等)、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、光CVD法、熱CVD法などの数々の薄膜堆積法によって形成することができる。これらの薄膜堆積法は、製造条件、設備資本投資下の負荷程度、製造規模、作製される画像形成装置用感光体に所望される特性等の要因によって適宜選択されて採用されるが、所望の特性を有する画像形成装置用感光体を製造するに当たっての条件の制御が比較的容易であることからしてグロー放電法が好適である。
本発明のa−Si感光体においては、上述のようにして導電性支持体101上に形成された光導電層103の上に、更に表面層104を形成することが好ましい。この表面層104は自由表面を有し、主に耐湿性、連続繰り返し使用特性、電気的耐圧性、使用環境特性、耐久性において本発明の目的を達成するために設けられる。
本発明のa−Si感光体においては、導電性支持体と光導電層との間に、導電性支持体側からの電荷の注入を阻止する働きのある電荷注入阻止層を設けるのがいっそう効果的である。すなわち、電荷注入阻止層は感光層が一定極性の帯電処理をその自由表面に受けた際、導電性支持体側より光導電層側に電荷が注入されるのを阻止する機能を有し、逆の極性の帯電処理を受けた際にはそのような機能は発揮されない、いわゆる極性依存性を有している。そのような機能を付与するために、電荷注入阻止層には伝導性を制御する原子を光導電層に比べ比較的多く含有させることが好ましい。
〈トナーの製造方法〉
本発明のカラー画像形成方法の現像工程に用いられる各色カラートナーが、体積平均粒径3〜7μmであり、かつ数平均一次粒径40〜800nmの粒子を外部添加剤として含有し、前記露光工程における主走査方向の露光径(Aμm)と、現像工程における前記露光径(Aμm)に対応する現像径(Bμm)との間に、下記式(1)のの関係を満足することを特徴とする。
1.04≦B/A≦1.4 (但し、6≦A≦30)
本発明は、上記(1)式の関係の露光及び現像を行ない、前記カラートナーを用いてカラー画像に顕像化することにより、アモルファスシリコン系感光体で発生しやすい画像ボケを防止でき、ドット画像の再現性が良好で且つ色再現性が良好なカラー画像を作製することができる。
以下、本発明のトナーを製造する方法について詳細に説明する。
樹脂粒子として離型剤を含む樹脂粒子を用い、該着色剤を含む樹脂粒子を凝集して作製することが好ましい。樹脂粒子は、乳化重合、即ち必要な添加剤の乳化液を加えた液中(水系媒体中)にて単量体を乳化重合して微粒の重合体粒子(樹脂粒子)を調製することが好ましい。この乳化重合で作製した樹脂粒子の粒度分布は、ほぼ単分散に近いので、その後のトナー粒子の作製で、常にバラツキの少ないトナー粒子を作製することができ、a−Si感光体上のドット潜像をぼかすことなく正確にトナー画像に再現できるトナーを提供できる。即ち、乳化重合で作製した樹脂粒子と着色剤粒子の分散液に、有機溶媒、凝集剤等を添加して当該樹脂粒子を会合させてトナー粒子を製造することができ、かくして得られるトナーは、ロット間のバラツキが小さい、常に同じような特性を有するトナーを製造することが出来る。ここで「会合」とは、前記樹脂粒子が複数個凝集し融着することをいい、当該樹脂粒子と他の粒子(例えば着色剤粒子)とが融着する場合も含むものとする。
本発明のトナーを製造する方法の一例として懸濁重合法について説明する。重合性単量体中に着色剤や必要に応じて離型剤、荷電制御剤、さらに重合開始剤等の各種構成材料を添加し、ホモジナイザー、サンドミル、サンドグラインダー、超音波分散機などで重合性単量体に各種構成材料を溶解あるいは分散させる。この各種構成材料が溶解あるいは分散された重合性単量体を分散安定剤を含有した水系媒体中にホモミキサーやホモジナイザーなどを使用しトナーとしての所望の大きさの油滴に分散させる。その後、攪拌機構が後述の攪拌翼である反応装置(攪拌装置)へ移し、加熱すること、または得られた分散液に水溶性重合開始剤を添加することを行う方法(「ミニエマルジョン法」ともいう)で重合反応を進行させる。反応終了後、分散安定剤を除去し、濾過、洗浄し、さらに乾燥することで本発明のトナーを調製する。このミニエマルジョン法によれば、通常の乳化重合法とは異なり、油相に溶解させた離型剤の脱離が少ないので、形成される樹脂粒子または被覆層内に十分な量の離型剤などの機能性物質を導入することができる。
本発明のカラー画像形成方法に用いられる外添剤の粒子粒径は数平均一次粒径で表す。該数平均粒径は透過型電子顕微鏡観察によって2000倍に拡大し、ランダムに100個の粒子を一次粒子として観察し、画像解析によってフェレ方向長さを測定し、数平均して求めた。
この外添剤の添加量としては、トナー中に0.1〜5.0質量%、好ましくは0.5〜4.0質量%である。また、外添剤としては種々のものを組み合わせて使用してもよい。
またトナーの形状は、粒径1μm以上のトナー粒子2000個以上を測定したとき、下記式で示される円形度(形状係数)の平均値が、円形度平均値0.956〜0.998であることが好ましい。
=2π×(粒子の投影面積/π)1/2/(トナー粒子投影像の周囲長)
ここで、相当円とは、トナー粒子投影像と同じ面積を有する円のことであり、円相当径とは、該相当円の直径のことである。なお、上記円形度の測定方法としては、FPIA−2000(シスメック社製)により測定することができる。この時、円相当径は下式で定義される。
また本発明の画像形成方法には、正帯電トナーが好ましく用いられる。正帯電トナーの製造方法としては、第4アンモニウム塩など公知の荷電制御剤をトナーに含有させればよいが、特に好ましい方法は以下の通りである。
本発明で用いられるシリコーン樹脂は、従来より公知ものを用いることができ、例えば市販品として入手できる信越シリコーン社製KR261、KR271、KR272、KR275、KR280、KR282、KR285、KR251、KR155、KR220、KR201、KR204、KR205、KR206、SA−4、ES1001、ES1001N、ES1002T、KR3093や東レシリコーン社製のSR2100、SR2101、SR2107、SR2110、SR2108、SR2109、SR2400、SR2410、SR2411、SH805、SH806A、SH840等が用いられる。
導電性粒子としては、カーボンブラック、グラファイト、酸化スズ、酸化インジウム、金属粉末、導電性酸化チタン(酸化チタン表面にアンチモンをドープした酸化スズを被覆したもの)を挙げることができるが、これらの中ではカーボンブラックが好ましい。カーボンブラックの具体例としては、コンタクトブラック、ファーネストブラック、サーマルブラックを挙げることができる。
前記キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
前述の光源から照射されるビームは、裾が左右に広がった正規分布に近似した丸状や楕円状の輝度分布となり、例えばレーザビームの場合、通常、感光体上で主走査方向あるいは副走査方向の一方あるいは両者が6〜30μmという極めて小さい丸状あるいは楕円状である。
1.04≦B/A≦1.4 (但し、6≦A≦30)
ここで、露光径とは、走査光学系より照射され、感光体上に形成されたビーム自身の径をいい、主走査方向の露光径とは、上述の感光体上に形成された1ドットに相当するビーム径の主走査方向の最大径を示すものである。また、現像径とは、前述のビームの照射された感光体上に形成される静電潜像の径をいい、主走査方向の現像径とは、上述の感光体上に形成された1ドットに相当する静電潜像の主走査方向の最大径を示すものである。
現像径と露光径の関係を上記特定の範囲とすることで、転写時の転写率の向上及び転写時の画像アレの抑制を図ることができる。
〈シアントナー1−Cの作製〉
トナー粒子内層用着色粒子分散液(M1)とトナー粒子外層用樹脂粒子分散液(S1)を各々調製した後、前記(M1)と(S1)とを混合し、内層となる着色粒子の表面上に外層用樹脂粒子を固着させて、トナー1−Cを作製した。
内層となる着色粒子表面に固着させる外層用樹脂粒子(s1)を含む外層用樹脂粒子分散液(S1)を調製した。
下記組成を重合性単量体溶液1−1−1とする。
n−ブチルアクリレート 19.9g
メタクリル酸 10.9g
化合物(1) 4.5g
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5000mlのセパラブルフラスコに、下記のアニオン系界面活性剤(102)7.08gをイオン交換水3010gに溶解させ、窒素気流下、攪拌しながら、内温を80℃に昇温させて、界面活性剤溶液を調製した。前記界面活性剤溶液に、重合開始剤(過硫酸カリウム:KPS)9.2gをイオン交換水200gに溶解させた開始剤溶液を添加し、温度を75℃とした後、前記重合性単量体溶液1−1−1を1時間かけて滴下し、滴下終了後、この系を75℃にて2時間にわたり加熱、攪拌することにより重合(第一段重合)を行い、樹脂粒子を調製した。これを外層用樹脂粒子(1−1−1)とする。
(重合性単量体溶液1−1−2)
攪拌装置を取り付けたフラスコ内において、以下の重合性単量体の混合液に離型剤(ペンタエリスリトールテトラアラキン酸エステル)を96.0g添加し、80℃に加温し溶解した。これを、重合性単量体溶液1−1−2とする。
n−ブチルアクリレート 49.7g
メタクリル酸 16.3g
撹拌装置、温度センサー、冷却管を取り付けた5000mlのセパレルフラスコに、下記のアニオン性界面活性剤(101)5.7gをイオン交換水1340gに溶解させた界面活性剤溶液を調製した。前記界面活性剤溶液を80℃に加熱した後、循環経路を有する機械式分散機「クレアミックス(CLEARMIX)」(エム・テクニック(株)製)により、重合性単量体溶液1−1−2を2時間混合分散させ、分散粒子径(646nm)を有する乳化粒子(油滴)を含む分散液(乳化液)を調製した。次いで、前記分散液(乳化液)にイオン交換水1460mlと重合開始剤(過硫酸カリウム:KPS)6.51gをイオン交換水254mlに溶解させた重合開始剤溶液と、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル0.75gとを外層用樹脂粒子(1−1−1)に添加し、この系を80℃にて3時間にわたり加熱攪拌することにより重合(第2段重合)を行い、外層用樹脂粒子(1−1−1)を原料とした樹脂粒子を得た。これを外層用樹脂粒子(1−1−2)とする。
上記で得られた外層用樹脂粒子(1−1−2)に、重合開始剤(KPS)8.87gをイオン交換水346mlに溶解させた開始剤溶液を添加し、次いで、80℃の温度条件下に、以下の重合性単量体溶液1−1−3を1時間かけて滴下した。
スチレン 322.3g
n−ブチルアクリレート 121.9g
メタクリル酸 35.5g
n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル 9.55g
滴下終了後、2時間にわたり加熱攪拌することにより重合(第3段重合)を行った後、28℃まで冷却し、外層用樹脂粒子(1−1−2)を原料とした外層用樹脂粒子(s1)の分散液を得た。この樹脂粒子分散液を外層用樹脂粒子分散液(S1)と呼ぶ。
2.内層用着色粒子分散液(M1)を製造する工程
2−1.トナー粒子内層となる樹脂粒子の製造
(重合性単量体溶液2−1−1)
攪拌装置を取り付けたフラスコ内において、以下の重合性単量体の混合液に離型剤(ペンタエリスリトールテトラアラキン酸エステル)を96.0g添加し、80℃に加温し、溶解した。これを、重合性単量体溶液2−1−1とする。
n−ブチルアクリレート 55.0g
メタクリル酸 23.1g
一方、撹拌装置、温度センサー、冷却管を取り付けた5000mlのセパラブルに、前記のアニオン性界面活性剤(101)2.5gをイオン交換水1340gに溶解させ界面活性剤溶液を調製した。前記界面活性剤溶液を80℃に加熱した後、循環経路を有する機械式分散機「クレアミックス(CLEARMIX)」(エム・テクニック(株)製)により、重合性単量体溶液2−1−1を2時間混合分散させ、分散粒子径(482nm)を有する乳化粒子(油滴)を含む乳化液(分散液)を調製した。
スチレン 291.2g
n−ブチルアクリレート 132.2g
メタクリル酸 42.9g
n−オクタンチオール 7.51g
滴下終了後、2時間にわたり加熱攪拌することにより重合(第二段重合)を行った後、28℃まで冷却し、内層用樹脂粒子(2−1−1)を原料とした内層用樹脂粒子(2−1−2)の分散液を得た。
以下に示す着色剤分散液と上記の内層用樹脂粒子(2−1−2)の分散液を用いて塩析/融着を行った。
前記アニオン系界面活性剤(101)59.0gをイオン交換水1600mlに攪拌溶解し、この溶液を攪拌しながら、シアン顔料C.I.Pigment Blue15:1、280.0gを徐々に添加し、次いで「クレアミックス」(エム・テクニック(株)製)を用いて分散処理することにより、着色剤分散液Cを調製した。
外層用樹脂粒子分散液(S1)の87.5g(固形分換算)を5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH8に調製した。
トナー粒子1−Cの分散液を遠心脱水機にかけたのち、固形分に対して、20倍量のイオン交換水をふりかけながら洗浄し、トナーケーキ1−Cを得た。
洗浄して得られたトナーケーキ1−Cを減圧乾燥機で水分量が4質量%になるまで乾燥してトナー粒子1−Cを得た。
上記のトナー粒子1−Cに、数平均一次粒子径12nmの疎水性シリカ0.8質量部、および数平均一次粒子径150nm疎水性シリカを添加し、「ヘンシェルミキサー」(三井三池化工株式会社製)の回転翼の周速を30m/秒に設定し25分間混合した。その後、目開き45μmのフルイを用いて粗粒を除去し、トナー粒子1−Cよりなるシアントナー1−Cを作製した。
トナー1−Cの作製において用いたシアン顔料C.I.Pigment Blue15:1、280.0gを、マゼンタ顔料C.I.Pigment Red122、420gに変更した以外は、同様にしてマゼンタトナー1−Mを作製した。
トナー1−Cの作製において用いたシアン顔料C.I.Pigment Blue15:1、280.0gを、イエロー顔料C.I.Pigment Yellow74、420gに変更した以外は、同様にしてイエロートナー1−Yを作製した。
トナー1−Cの作製において用いたシアン顔料C.I.Pigment Blue15:1、280.0gを、中性カーボンブラック「リーガル660」(キャボット社製)420gに変更した以外は、同様にして黒色トナー1−Bkを作製した。
〈赤色トナー1−Rの作製〉
トナー1−Cの作製において用いたシアン顔料C.I.Pigment Blue15:1、280.0gを、C.I.Pigment Red177 210gおよび、C.I.Pigment Red48:1、210gに変更した以外は、同様にして赤色トナー1−Rを作製した。
〈緑色トナー1−Gの作製〉
トナー1−Cの作製において用いたシアン顔料C.I.Pigment Blue15:1、280.0gを、銅テトラ−(α−ヒドロキシエトキシ)フタロシアニンに変更した以外は、同様にして緑色トナー1−Rを作製した。
(青色トナー1−Bの作製)
トナー1−Cの作製において用いたシアン顔料C.I.Pigment Blue15:1、280.0gを、アントラキノン誘導体(チバカイギー社製オラセット ブルー2R)420gに変更した以外は、同様にして青色トナー1−Bを作製した。
こうして作成された1−C〜1−B(実施例1用トナー)についての物性値を表2に示す。
〈トナー2C〜2B製造:実施例2用トナー〉
トナー1C〜1B製造において、塩析/融着工程で、体積平均粒径が3.8μmになった時点で、塩化ナトリウム水溶液を添加して粒子成長を抑制させ、さらにトナー粒子外層を形成する工程で、円形度の平均値が0.967になった時点で、加熱攪拌を停止した以外は同様にした。また、外部添加剤添加工程では、疎水性シリカ(150nm)の代わりに、疎水性酸化チタン(100nm)を用いた以外は同様にして、トナー2C〜2Bを製造した。物性値を表2に示す。
〈トナー3C〜3B製造:実施例3用トナー〉
トナー1C〜1B製造において、塩析/融着工程で、体積平均粒径が6.7μmになった時点で、塩化ナトリウム水溶液を添加して粒子成長を抑制させ、さらにトナー粒子外層を形成する工程で、円形度の平均値が0.957になった時点で、加熱攪拌を停止した以外は同様にした。また、外部添加剤添加工程では、疎水性シリカ(12nm)の代わりに、疎水性チタン(24nm)を、疎水性シリカ(150nm)の代わりに、チタン酸ストロンチウム(300nm)を用いた以外は同様にして、トナー3C〜3Bを製造した。物性値を表2に示す。
〈トナー4C〜4Bk製造:実施例4用トナー〉
トナー1C〜1Bkの製造において、外部添加剤添加工程で、疎水性シリカ(150nm)の代わりに、疎水性シリカ(40nm)を用いた以外は同様にして、トナー4C〜4Bk(4色)を製造した。物性値を表2に示す。
〈トナー5C〜5B製造:実施例5用トナー〉
トナー3C〜3B製造において、チタン酸ストロンチウム(300nm)の代わりに疎水性酸化チタン(650nm)を用いた以外は同様にして、トナー5C〜5Bを製造した。物性値を表2に示す。
〈比較用トナー1C〜1B製造:比較例1用トナー〉
トナー1C〜1B製造において、塩析/融着工程で、体積平均粒径が7.8μmになった時点で、塩化ナトリウム水溶液を添加して粒子成長を抑制させ、さらにトナー粒子外層を形成する工程で、円形度の平均値が0.941になった時点で、加熱攪拌を停止した以外は同様にして、比較用トナー1C〜1Bを製造した。物性値を表2に示す。
〈比較用トナー2C〜2B製造:比較例2用トナー〉
トナー1C〜1B製造において、塩析/融着工程で、体積平均粒径が2.8μmになった時点で、塩化ナトリウム水溶液を添加して粒子成長を抑制させ、さらにトナー粒子外層を形成する工程で、円形度の平均値が0.999になった時点で、加熱攪拌を停止した以外は同様にした。また、外部添加剤添加工程では、疎水性シリカ(150nm)の代わりに、疎水性酸化チタン(100nm)を用いた以外は同様にして、比較用トナー2C〜2Bを製造した。物性値を表2に示す。
〈比較用トナー3C〜3B製造:比較例3用トナー〉
トナー1C〜1B製造において、外部添加剤添加工程では、疎水性シリカ(150nm)の代わりに、疎水性酸化チタン(24nm)を用いた以外は同様にして、比較用トナー3C〜3Bを製造した。物性値を表2に示す。
〈比較用トナー4C〜4B製造:比較例4用トナー〉
トナー1C〜1B製造において、外部添加剤添加工程では、疎水性シリカ(150nm)の代わりに、チタン酸ストロンチウム(1.1μm)を用いた以外は同様にして、比較用トナー4C〜4Bを製造した。物性値を表2に示す。
〈比較用トナー5C〜5B製造:比較例53用トナー〉
トナー1C〜1B製造において、外部添加剤添加工程では、疎水性シリカ(150nm)の代わりに、疎水性酸化チタン(100nm)を用いた以外は同様にして、比較用トナー5C〜5Bを製造した。
〈比較用トナー6C〜6B製造:比較例6用トナー〉
トナー1C〜1B製造において、外部添加剤添加工程では、疎水性シリカ(150nm)の代わりに、疎水性酸化チタン(100nm)を用いた以外は同様にして、比較用トナー6C〜6Bを製造した。
〈キャリアの製造例〉
磁性キャリア芯材粒子粉末A(重合A)の製造:ヘンシェルミキサー内に、平均粒径が0.24μmの粒子表面にアルミニウムの酸化物が存在している球状マグネタイト粒子粉末700gと0.4μmの粒状ヘマタイト粒子粉末300gとを仕込み、十分に良く撹拌して得られた混合粉末に、エポキシ基を有するシラン系カップリング剤7.5gを添加・混合して、上記混合粉末を構成する粒子の粒子表面をエポキシ基を有するシラン系カップリング剤で処理した。
1リットルのフラスコに、フェノール125g,37%ホルマリン187.5g、粒子表面がエポキシ基を有するシラン系カップリング剤で処理されている上記混合粉末1kg、25%アンモニア水37.5g及び水125gを仕込み、撹拌しながら60分間で85℃に上昇させた後、同温度で120分間反応・硬化させることにより、フェノール樹脂と無機化合物粒子からなる複合体粒子の生成を行った。
次に、フラスコ内の内容物を30℃に冷却し、1.5リットルの水を添加した後、上澄み液を除去し、さらに下層の沈殿物を水洗し、風乾した。次いで、これを減圧下(5mmHg以下)に、150〜180℃で乾燥して複合体粒子(以下、磁性キャリア芯材粒子粉末A(重合A)という)を得た。
〈芯材被覆樹脂の合成例〉
芯材被覆樹脂の合成例:撹拌機,温度計,還流冷却器,滴下ロート及び加熱ジャケットを備えたフラスコに、メチルトリエトキシシラン100g(0.56モル)、および加水分解触媒として酢酸5gを仕込み、撹拌しながら徐々に加熱した。液温80℃になった時点で、12.0g(0.67モル)の水を徐々に滴下して加えた。液温80℃で6時間保持して、加水分解および縮合反応を行った。次いで常圧,液温130℃の条件で揮発成分を留去したのち、徐々に減圧状態とし、減圧度30Torr,液温130℃の条件下でさらに揮発成分を減圧留去した後、常圧に戻して、無色液状、粘度(25℃)200cStのポリオルガノシロキサン(A)を得た。
上記で得られたポリオルガノシロキサン(A)100g、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン2g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(非イオン系界面活性剤)70gを撹拌機,温度計および還流冷却器を取り付けた内容積500mlのフラスコに仕込み、85℃にて5時間、加熱撹拌を行った。その後、減圧度30Torr,液温60℃の条件下で揮発成分を減圧留去した後、常圧に戻してシリコーン樹脂を得た。
芯材被覆樹脂を20%の水溶液に調製し、コート液とした。この水溶液を
磁性キャリア芯材粒子粉末A1kgに流動床コーティング法によりスプレー塗布後、約5分間乾燥させ、74μmの目開の篩にて篩いキャリアを製造した。
〈a−Si感光体の作成〉
RF−PCVD法による感光体の製造装置を用い、直径60mmの鏡面加工を施したアルミニウムシリンダー上に、表1に示す条件で正帯電の感光体を作製した。
各トナーをキャリアとトナー濃度8%となるよう、V型混合機で20分間混合した。
〈実写評価〉
以上のトナーと感光体を図3の画像形成装置に搭載し以下の評価を行った。
露光波長は、波長可変レーザ発信器にて、露光径はレンズ系で、Bすなわち,A/Bは、感光体と現像ローラーのスピード比でコントロールし、感光体上のトナー像(ドット径)をマイクロスコープで測長した。平均円形度については先述の測定方法によって算出した。
実施例1〜5および比較例1〜3における波長、露光径、現像径、およびA/Bの値を表2に示す。
肌色とスミレ色のハーフトーンを形成し、ルーペ(30倍)にて観察し、色ずれを評価した。
[A]:まったく色ずれが観察されない。(優良)
[B]:目視では観察されないが、ルーペではごくわずか(50μm以下)に観察される。(良好)
[C]:ルーペでわずか(100μm以下)に観察されるが、実用上問題無いレベル。(かろうじて実用可能)
[D]:目視で色ずれが観察される。(不良)
(色再現性の評価)
各画像形成装置の定着温度140℃に設定し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の各1次色と各1次色を1:1で重ね合わせた、レッド(R)、ブルー(B)、グリーン(G)からなる2次色を出力した。用紙にはアート紙(三菱製紙(株)製、特菱アート)及び富士ゼロックスイオフィスサプライ(株)製のC2r(平滑度28)を用いた。尚、Japan Color(ジャパンカラー)は国際標準化機構印刷技術委員会(ISO/TC130)の日本国内委員会が日本国内の標準的な色として選定したものである。選定は日本国内の代表的なインクメーカー8社から最も標準的とみなされる枚葉平版プロセスインクを各1点ずつ集め、それぞれ同一条件で展色したものについて色彩値を測定したものである。選定されたJapan Color(ジャパンカラー)は1990年より国際標準化機構印刷技術委員会(ISO)に提出され、現在は、Japan Color2002の規格が日本国内における色の標準になっている。標準色見本は国際標準化機構印刷技術委員会(ISO/TC130)の日本国内委員会から供給されており、簡単に入手可能である。
[A]:Japan Color2002と比較して、より広い色再現ができた。
[B]:Japan Color2002と同等の色再現ができた。(良好)
[C]:Japan Color2002に近い色再現性はできるものの、
厳密にはJapan Colorの色域に達していない(かろうじて実用可能)
[D]:Japan Color2002と比較して色域が著しく狭くなってしまった。
(解像度の評価)
10本/mm〜25本/mmのテストチャート(デジタル露光による書き込みデータ)を入力し、黒色トナーで画像を出力した。
[A]:20本/mm以上
[B]:12本/mm以上20本/mm未満
[C]:10本/mm以上12本/mm未満
[D]:10本/mm未満
評価の結果を表3に示す。
914、915、916 ミラー
917,921,925,929、990、991、992 感光体ドラム
930 イエロー(Y)のトナーを供給する現像器
931 マゼンタ(M)のトナーを供給する現像器
932 シアン(C)のトナーを供給する現像器
933 赤色(R)のトナーを供給する現像器
980 緑色(G)のトナーを供給する現像器
981 青色(B)のトナーを供給する現像器
982 ブラック(Bk)のトナーを供給する現像器
940 定着器
Claims (7)
- カラー画像形成方法において、複数のアモルファスシリコン系感光体を帯電する帯電工程;前記帯電された前記アモルファスシリコン系感光体のそれぞれの表面に露光を行い、少なくとも黒色用、黄色用、マゼンタ用、およびシアン用の静電潜像を形成する露光工程;各色用の静電潜像に対応するカラートナーによって、各色のカラートナー画像を形成する現像工程;前記各色のカラートナー画像を記録材上に順次重ね合わせて転写する転写工程を有するカラー画像を形成する画像形成方法であり、前記カラートナーが、体積平均粒径3〜7μmであり、かつ数平均一次粒径40〜800nmの粒子を外部添加剤として含有し、前記露光工程における主走査方向の露光径(Aμm)と、現像工程における前記露光径(Aμm)に対応する現像径(Bμm)との間に、下記式(1)の関係を満足することを特徴とするカラー画像形成方法。
式(1)
1.04≦B/A≦1.4 (但し、6≦A≦30) - 前記帯電工程において、前記アモルファス系感光体を均一帯電させ、前記露光工程において、画像に応じたデジタル露光を行い、前記現像工程において、前記静電潜像に対応するカラートナーによって、各色のカラートナー画像を形成することを特徴する請求項1に記載のカラー画像形成方法。
- 前記露光工程は、少なくとも黒色用、黄色用、マゼンタ用、シアン用、赤色用、緑色用及び青色用の静電潜像を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー画像形成方法。
- 前記カラートナーが樹脂粒子を水系媒体中で会合させる工程を経て形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラー画像形成方法。
- 前記カラートナーが、離型剤または定着助剤の存在下で樹脂粒子を水系媒体中で会合させる工程を経て形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカラー画像形成方法。
- 前記露光工程において、露光光源は、発振波長が380〜530nmの範囲にあるレーザ光であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のカラー画像形成方法。
- 前記カラートナーが、円形度平均値0.956〜0.998のトナーであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のカラー画像形成方法。
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