JP2005157025A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バックライトとしての電力を無駄なく有効に利用し、携帯機器などに使用する場合でも、低電力で明るい表示をすることができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 透明電極13、14がそれぞれ設けられた2枚の透明基板11、12により液晶層18を挟持する液晶パネル1が形成され、その液晶パネル1の背面側に、直線偏光を発光する偏光光源の光を液晶パネル1に一定方向の直線偏光として照射するバックライト2が設けられている。この液晶パネル1の正面側(表示面側)には、バックライト2の直線偏光の方向と一定の関係の偏光軸を有する偏光板19が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶層により光の偏光方向が変えられ、光の透過、不透過が制御される液晶表示装置に関する。さらに詳しくは、パネルの一方には偏光板を用いないで、光源として直線偏光を発光する偏光光源を用いることにより、偏光板による光のロスを減らして光の利用効率を向上させることができる液晶表示装置に関する。
従来、たとえば液晶表示装置は、図5にその一例の断面説明図が示されるように、ガラス、プラスティックなどからなる基板11、12に透明電極13、14が設けられ、さらにその表面に配向膜15、16が設けられ、2枚の基板11、12が一定の間隙を保持してその周囲でシール剤17により貼着されると共に、その間隙に、たとえばTN液晶材料が注入され液晶層18が設けられることにより形成されている。上下の配向膜15、16は、この液晶材料のツイスト角に応じた角度でそれぞれの配向方向が形成されている。基板11、12の両外面には、リア側偏光板19aおよびフロント側偏光板19bの一対の偏光板が設けられている。この一対の偏光板は、たとえばTN液晶に対しては、一方のリア側偏光板19aの偏光軸(透過する光の振動方向)が配向膜15の配向方向と合せられ、他方のフロント側偏光板19bの偏光軸はリア側偏光板19aと平行または直交するように形成されている(たとえば特許文献1参照)。
その結果、たとえば両偏光板19a、19bの偏光軸がそれぞれ平行になるように配置され、液晶層18としてTN液晶が用いられると、バックライト2側の偏光板19aを透過した光は、液晶層18で偏光方向が90°捩られ、フロント側偏光板19bを透過することができず遮断されて暗色になる。一方、上下の透明電極13、14間に電圧が印加されると、液晶分子が立ち上がり、液晶層18を通る光は偏光軸の捩れがなくなるため、フロント側偏光板19bを透過する。そのため、表示したい画素のみの透明電極13、14間に電圧を印加することにより、暗色の背景に所望の画像を表示することができる。
特開2000−347156号公報(図2)
前述のように、異方性物質層と光の偏光方向とを利用して光の透過、不透過を制御することにより所望の画像を表示する平面ディスプレイは、印加する電圧を制御するだけで所望の画像を表示することができるため、非常に便利である。しかし、この種の異方性物質による偏光方向を変化させる表示装置では、ランダムな方向に振動する光を一定の方向のみに振動する直線偏光にする必要があり、まず、リア側偏光板19aを透過させて一定の方向のみに振動する光にしなければならない。そのため、リア側偏光板19aの偏光軸と直交する方向の光はリア側偏光板19aで吸収されて無駄になり、バックライトの光の半分を無駄にすることになる。そのため、表示が暗くなり、明るくするためにはバックライトの入力を大きくしなければならないが、大型の表示装置ではバックライトの電力も非常に大きくなり、また、携帯機器などに利用する場合、電池でバックライトを点灯させるため、光の無駄は電池の消耗を早めるという問題がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、バックライトとしての電力を無駄なく有効に利用し、携帯機器などに使用する場合でも、低電力で明るい表示をすることができる液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、バックライトの電力を有効に利用する液晶表示装置のバックライトの具体的構造を提供することにある。
本発明による液晶表示装置は、透明電極がそれぞれ設けられた2枚の透明基板により液晶層を挟持する液晶パネルと、該液晶パネルの背面側に設けられ、直線偏光を発光する偏光光源の光を前記液晶パネルに一定方向の直線偏光として照射するバックライトと、前記液晶パネルの正面側に設けられ、前記バックライトの直線偏光の方向と一定の関係の偏光軸を有する偏光板とを具備している。ここに一定の関係とは、たとえばTN液晶で光の振動方向が90°捩れるような場合に、バックライトの偏光の方向と平行または直角な方向の偏光軸を有することを意味し、ポジ表示やネガ表示など使用の目的により偏光軸の方向が決められることを意味する。
具体的には、前記バックライトが、レーザチップまたは発光部が前記液晶パネルの背面側に面状に配列された半導体レーザからなる構成にすることができる。ここに発光部とは、1個の発光部ごとにチップに分割されないで、基板上に発光部が複数個点在して設けられる場合の個々の発光部を意味する。
また、前記バックライトが前記偏光光源と光反射面とを有し、前記偏光光源の光を前記光反射面の異なる場所で反射させることにより、少ない偏光光源により前記液晶パネルの広い範囲を照射するように、前記バックライトを構成することができる。前記光反射面が前記液晶パネル側にテーパ面を有する反射板により形成され、前記偏光光源から照射される光を該テーパ面の種々の場所で反射させることにより、前記液晶パネルの異なる画素に入射するように前記偏光光源と光反射面とが設けられる構造にすることもできるし、前記偏光光源からの光を所望の方向に振り向ける偏向器が設けられ、前記光反射面は前記偏向器により振り向けられた光を所望の画素に入射するように形成される構造にすることもできる。
本発明によれば、光の偏光方向を利用して、異方性物質層に入射する光の偏光方向の変化により、透過および不透過を制御する平面ディスプレイにおいて、異方性物質層(液晶層)に入射させる直線偏光を偏光板により形成するのではなく、レーザ光など、発光時から直線偏光を発光する偏光光源を用いているため、光源で発光する光を無駄なく利用することができ、バックライトの消費電力をほぼ1/2にすることができる。すなわち、従来は偏光板を用いているため、偏光板の偏光軸方向に振動する光は通し、その偏光軸と直交する方向に振動する光は吸収しているため、発光する光の半分は無駄になっている。しかし、本発明によれば、光源として直線偏光を発光するものを用いるため、発光する光は全て所望の方向に振動する光だけであり、バックライト側に偏光板を設ける必要がないのみならず、無駄なく全部の光を利用することができる。その結果、消費電力を半分に減らしても、従来と同程度の輝度の光を異方性物質層に入射させることができる。
本発明の液晶表示装置は、その異方性物質層として液晶層を利用したもので、たとえば偏光軸の方向が90°捩れるTN液晶を用い、バックライトの偏光方向と同じ方向の偏光軸を有する偏光板を表示面側に設ければ、液晶層に電圧が印加されていないと、バックライトから入射した光は液晶層で90°捩られて、表示面側の偏光板を透過することができず暗色となり、液晶層に電圧が印加された画素は、液晶層に入射した光の偏光方向は変化しないため、表示面側の偏光板を透過することができ、明るく表示され、電圧が印加された画素による画像が暗色の背景に表示される。この表示される光は、バックライトからその画素に入射する光を全て利用することができるため、光量の少ない発光でも明るく表示をすることができ、消費電力を下げることができる。
レンズや光反射面などと偏光光源とを組み合せることにより、偏光光源により照射面積が狭くなっても、少ない偏光光源で広いディスプレイの全体に偏光の光を照射することができるバックライトとすることができる。
つぎに、本発明の液晶表示装置について、図面を参照しながら説明をする。本発明の液晶表示装置は、その一実施形態の断面説明図およびバックライトの一例が図1(a)〜(b)に示されるように、透明電極13、14がそれぞれ設けられた2枚の透明基板11、12により液晶層18を挟持する液晶パネル1が形成され、その液晶パネル1の背面側に、直線偏光を発光する偏光光源の光を液晶パネル1に一定方向の直線偏光として照射するバックライト2が設けられている。この液晶パネル1の正面側(表示面側)には、バックライト2の直線偏光の方向と一定の関係の偏光軸を有する偏光板19が設けられている。
液晶パネル1は、その背面側に偏光板が設けられていないことを除き、従来の液晶パネルの構成と同様に形成されている。すなわち、たとえばガラスやプラスティックなどの絶縁性透明基板からなる2枚の基板11、12の一表面に電極パターン13、14がそれぞれ形成されると共に、液晶分子を一定の方向に配向させる配向膜15、16がさらに設けられている。この2枚の基板11、12は、図示しないスペーサにより一定の間隙を保持しながら、前述の電極パターン13、14が対向するように、その周囲でシール剤17により貼着されて、その間隙に液晶材料が注入されることにより液晶層18が2枚の基板11、12により挟持されている。そして、この表示面側の基板12表面に、バックライト2の偏光の方向と一定の関係を有する方向に偏光軸を有するように偏光板19が密着して設けられている。
通常の液晶表示装置では、液晶パネル1の両面に偏光板が、たとえば偏光軸が直交または平行になる関係に設けられているが、本発明では、偏光板がバックライト2側には設けられないで、表示面側にのみ設けられており、表示面側の偏光板19の偏光軸とバックライト2の偏光の方向とが一定の関係になるように偏光板19が設けられていることに特徴があり、他の構造は従来の液晶パネルと同じ構造である。
バックライト2は、偏光を発光する偏光光源が用いられていることに特徴があり、図1(b)に示される例では、面発光型半導体レーザチップ21が各画素ごとに照射できるように配列されている。レーザであれば、その振動方向が一定の光を発振するため、偏光光源として利用することができるが、面発光型半導体レーザでなくても、通常のチップ端面から基板と平行方向に光を放射する半導体レーザでも、有機ELやフォトニック結晶を用いたレーザや、ガスレーザなどでもよい。要は偏光を発光する光源であればよい。面発光型半導体レーザであれば、基板面と垂直方向に発光することから、液晶パネルなどの平面パネルを背面側から直接照射する場合には、レーザチップを横向けてマウントする必要がなく、扱いやすいため便利である。
面発光型半導体レーザは、たとえば図2に示されるような構造になっている。すなわち、たとえばGaAsからなる半導体基板211上に、DBR(Distributed Brag Reflector)と呼ばれる屈折率の異なる半導体層の積層構造からなり、特定の周波数帯の光を反射させる下部多層反射膜212が積層され、その上に図示しないn形またはp形の下部スペーサ層、活性層、p形またはn形の上部スペーサ層の積層構造からなる発光層形成部216、中心部の電流注入領域A以外の部分では電流を阻止する電流制限層217、DBRからなる上部多層反射膜218が順次積層されることにより形成されている。そして、その表面および半導体基板211の裏面に上部および下部の電極219、220が設けられ、反射率を若干小さくされた上部多層反射膜218を通して、上面電極219に設けられる出射口219aからレーザ光が積層半導体層の面と垂直方向に出射されるようになっている。
図1(b)に示される例では、このような面発光型半導体レーザチップが平面状に各画素ごとに対応するように配列されているが、画素ごとに対応させて半導体レーザチップを配置しなくても、数画素などをまとめたブロックごとに配列して、たとえば凹レンズなどのレンズによりそのブロックをカバーするように発光ビームを広げて用いることもできる。また、フォトニック結晶を用いた半導体レーザでは、比較的広い面積のレーザ光を得ることができるため、ブロックまたは全体を1個のレーザチップでカバーすることができる。
さらに、前述の面発光型半導体レーザは、半導体基板上に積層される半導体層の一部をエッチングして、図2に示されるように発光部をメサ形状にしたり、または電流注入領域以外の周囲にプロトンの打込みなどにより絶縁化して所望の一部領域のみに電流を注入して発振させるため、前述の図1に示されるように、複数個のレーザチップを配列する場合、各チップに分離したものを配列しないで、半導体基板を共通にして発光部が点在するものを、その基板ごと液晶パネルの背後に配置することによっても各画素ごとまたはブロックごとに偏光を照射することができる。
レーザ光は、光の振動方向が一定方向に揃っており、半導体レーザでは、その半導体層の導波路により光の振動方向が定まるため、その振動方向を従来の液晶パネルのバックライト側に設けられる偏光軸の方向になるように偏光光源を配置することにより、従来の液晶パネルのリア側(バックライト側)偏光板を透過した光と同じ光をバックライト2から照射することができる。その結果、リア側偏光板を設けることなく、換言すればバックライトからの光の半分をリア側偏光板により吸収されることなく、直接液晶層に照射することができる。
本発明によれば、バックライトとして偏光を発光する偏光光源からの光をバックライトとして用いているため、リア側偏光板を用いることなく、バックライト2からの光を直接液晶層18などの異方性物質層に一定方向のみに振動する光として照射することができる。たとえば異方性物質としてTN液晶を用い、フロント側偏光板19の偏光軸をバックライト2から照射する光の振動方向と同じ平行な関係になるように偏光板19を配置しておくことにより、液晶パネル1の両電極13、14に電圧が印加されていない画素はバックライト2から入射した光の振動方向がTN液晶により90°回転してフロント側偏光板19の偏光軸と直交するため透過することができず、電圧が印加された画素は、液晶分子が立ち上がり、バックライト2から入射した光の振動方向が回転しないため、フロント側偏光板19をそのまま透過して明るく表示される。
すなわち、本発明によれば、リア側の偏光板を用いることなく基板11、12に設けられた透明電極13、14に印加する電圧を制御することにより、所望の画像を表示することができる。その結果、偏光板を1枚使用するだけですみ、かつ、バックライト2からの光をそのまま全量異方性物質層に導入しながら、透過、不透過を制御して明るい表示をすることができる。そのため、コストダウンをすることができると共に、同じ明るさの表示をするには、バックライトの光量を減らすことができ、消費電力を低くすることができる。
前述の図1(b)に示される例は、各画素に対応して偏光光源としてのレーザチップ21が設けられる例であったが、各画素に対応しなくても、レーザビームの広がりを利用して複数の画素をまとめたブロック単位で偏光光源を配置することができる。この場合、後述する図3(a)に示されるように、レーザチップなどの偏光光源の前に凹レンズなどのビームを広げるレンズを配置したり、フォトニック結晶半導体レーザのように、比較的広いビームの得られる光源を利用することにより、少ない光源で効率よく液晶パネルの全体に照射することができる。
図3はバックライト2の他の実施形態を示す説明図である。すなわち、偏光を発光する光源としては、レーザ光のようにビーム状に発光するものが多いが、液晶パネルなど平面ディスプレイは平面状であるため、ビーム状に発光する光源の光を平面的に照射させる必要がある。
図3(a)は、たとえば液晶パネルの縦または横の長さLに相当する長さLの反射板23の光反射面23aを傾斜面にしておき、横方向から入射する光を上面に反射させるように形成しておくことにより、前述の液晶パネル1を上面に配置すれば、1個のレーザチップ22により、縦または横一列の画素列を照射することができる。この場合、レーザチップなどで反射面23a全体にレーザ光を照射することができない場合には、図3(a)に示されるように、凹レンズ24などのビームを広げるレンズを配置することにより、液晶パネルなどの画素列の一列全体に照射することができる。そして、この画素列と平行な画素列に対しては、同じ形状の反射板を並べることにより同様にその画素列全体に照射することができる。なお、反射板23については、画素列に分断する必要はなく、液晶パネルの大きさ全体に連続したものを用いることができる。反射板23は、金属板でもプラスティックなどで形成されたものでもよく、光反射面23aが光を反射しやすく形成されていればよい。
この場合も、画素列が近ければ、1個の偏光光源で画素列を数列以上まとめて照射することもできる。また、この方式の場合は液晶パネルなどの平面ディスプレイの面と平行方向に照射する光源を用いることができるため、半導体レーザチップを用いる場合でも前述の面発光レーザではなく、チップ端面からチップ基板と平行方向に光を照射する通常のレーザチップを用いることができる。しかし、光源の配置を垂直方向に行えれば、前述の面発光レーザを用いることもできる。
なお、光反射面23aで光を反射させることにより偏光方向が変化するが、全ての光を同じ方向に反射させているため、偏向光源22で発光する光の偏向方向が一定であれば、光反射面23aで反射した光の偏光方向も、液晶パネル1の全体で一定となる。また、反射板23の長さLは、液晶パネルの縦または横の長さに合せなくても、たとえば液晶パネルの長さの半分にして両側から光を導入する構成にすることもできるし、図1に示されるようなバックライトを横方向に継ぎ足すこともできる。この場合、偏光光源22と反射板23との距離が大きい場合には、縦方向の高さをずらせて(反射板23の下側に偏光光源22を配置して)反射板23を隙間なく並べることもできる。
図3(b)は図3(a)に示されるバックライトの変形例を示す図である。すなわち、図3(a)では、レーザチップ22のビーム広がりが充分でない場合には、レンズ24によりビームを広げて光反射面23aの全体に照射できるようにされていたが、図3(b)に示される例では、レーザチップ23を上下に移動させることにより、画素列の全体をカバーするようにしたものである。人間の目には、60Hz以上の点滅は認識することができないため、それ以上のサイクルで移動させれば、全体が照射されているように見える。すなわち、60Hz以上の周期で上下に振動させることにより、反射板23の光反射面23a全体に照射することができる。
反射板23の光反射面23a全体に偏光光源の光を照射する同様の変形例として、図3(c)に示されるように、レーザチップ22を回転するように振動させても、出射面の回転角は非常に小さくて光反射面23aの全体に照射することができるため、殆ど平行光線で反射面23aに到達し、同様に画素列全体を照射することができる。さらに、図3(d)に示されるように、複数個のレーザチップ22を縦に並べて、光反射面23aの全体をカバーすることもできる。
図4は、1個の偏光光源で液晶パネル1の全面に照射するためのバックライト2を構成する例である。すなわち、半導体レーザなどの偏光光源25から照射される光Bを光偏向器26により図4(a)〜(b)に示されるように、x方向およびy方向に振り向け、反射板27の光反射面27aにより液晶パネル1の方に反射させ、光偏向器26により偏光光源25の光を各画素に順次走査して照射させる構造になっている。
光偏向器26は、光線Bの向きを変えるものを意味し、たとえば音響光学偏向器(AO偏向器)や、カルバノミラーなどの機械的に回転させてその光線の向きを変えることができるものなどを用いることができる。
音響光学(AO)偏向器は、超音波光偏向器とも呼ばれるもので、超音波ビームに沿って屈折率の周期的変化が生じているため、これに直交する方向から光ビームが入射すると、光ビーム径と超音波波長の関係によりデバイ・シアース効果や音響光学的なブラッグ回折などの回折現象が生じ、このブラッグ回折あるいはデバイ・シアース効果における一次回折光の回折角が超音波周波数にほぼ比例することを利用しており、超音波周波数を変調して光偏向を行う。超音波周波数変化幅をΔf、偏向のランダムアクセス時間をτ、偏向点数をNとすると、Δf・τ≒Nの関係があることが知られており、TeO2、PbMoO4などの媒質を用いると、N=1000、あるいはτ=1μsの装置を実現することができる。
また、カルバノミラーは、たとえば鏡の裏側に棒が取り付けられており、その棒に巻き付けた電線(コイル)に電圧を印加することにより電磁誘導により生じる磁界と、周囲に設けられる磁石による磁界との相互作用により、鏡を回転させ、光線の向きを変えるものである。回転角の制御は、コイルへの印加電圧により制御されるため、映像信号に応じて電気的に制御することができるが、実際の偏向は鏡の回転による機械的な回転になる。しかし、μsecのオーダで変化させることができる。
すなわち、このようなAO偏向器やカルバノミラーなどの機械的光偏向器を用いることにより、光線をxy方向に振り向けることができ、図4(b)に示される任意の画素の下側における光反射面27aを照射させ、順次その位置を変化させることができる。なお、図4では、光偏向器26が1個のみで示されているが、図4(a)に側面説明図が示されるようなy軸方向に振り分ける光偏向器と、図4(b)に平面説明図が示されるようなx軸方向に振り分ける光偏向器とを別々の光偏向器で構成し、直列に接続することにより、より早く、しかも確実に所望の画素の位置に光線を振り向けることができるため好ましい。この場合、たとえば図4に示されるような例の場合では、y軸方向の振り角が小さく、x軸方向の振り角が大きいため、振り角の小さい光偏向器を偏光光源25側に置くことが好ましい。また、光偏向器を別々に設ける場合、前述のAO偏向器を2個組み合せてもよいし、振り角の小さい方の光偏向器にAO偏向器を用い、振り角の大きい光偏向器に機械的光偏向器を用いることもできる。
光反射面27aは、たとえば図4(c)に一部の光反射面27aが示されるように、画素ごとに入射する光線Bに対して、液晶パネル1の対応する画素に向う(液晶パネル1と垂直方向に反射する)ような形状に形成されている。すなわち、画素Gijに対応する光反射面27aijに入射する光線は、光偏向器2のx軸の振り角およびy軸の振り角が分っているため、光線の入射方向が一義的に決まっており、その光線を液晶パネル1と垂直方向に反射するように、光反射面27aijを形成しておくことにより、正確に液晶パネル1の各画素のところに光線を照射することができる。
反射板27は、このように光反射面27aに入射する光の方向が各画素Gijに対応する光反射面27aijによって異なるため、図3に示される光反射面23aが平面状の反射板23と異なり、各画素Gijに対応する光反射面27aijごとに反射角を考慮して形成される必要がある。そのため、アルミニウムなどの反射率の高い金属板を金型による成形加工により形成することが好ましい。しかし、金属板に限定されるものではなく、たとえばプラスティックなどによる成形加工で形成し、その表面に金属蒸着を施してもよく、また、金属板を他のプラスティックなどに貼り付けることにより形成されてもよい。
この図4に示される例や、図1で各画素に対応してレーザチップが設けられる例、または図3に示される例で、各画素列ごとに光を照射する例の場合には、液晶パネル1に照射する光を各画素ごと、または画素列ごとに制御することができるため、映像信号に合せて光の照射を制御することもできる。この場合、従来構造と同様に液晶パネル側にカラーフィルタを設けることによりカラー表示を行うことができるが、偏光光源として赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の偏光光源を用意し、それぞれ単独または所望の割合で混合することにより、所望の色の光線にすることができ、映像信号の表示データに基づいて、所望の色の光線にすることができる。偏光光源が半導体素子であれば、その印加電圧を制御することにより光の強度を変えることができ、所望の割合で混合することができるし、発光する光の一部を混合することにより、混合割合を調整することもできる。
前述の例で、偏光光源がレーザ光で、ビーム状になり液晶パネルの視認特性が低下する場合には、偏光板19の外側に光拡散板を設けることにより、光を乱反射させることができ、ビームによる指向性を解消することができる。
本発明による液晶表示装置の一実施形態の構造を示す断面説明図およびバックライトの一例の平面説明図である。 図1の光源として用いられる面発光型半導体レーザの構成説明図である。 本発明の液晶表示装置におけるバックライトの他の構成例を示す図である。 本発明の液晶表示装置におけるバックライトの他の構成例を示す図である。 従来の液晶表示装置の構成説明図である。
符号の説明
1 液晶パネル
2 バックライト
21 面発光型レーザチップ
22 レーザチップ
23a 光反射面
24 凹レンズ

Claims (5)

  1. 透明電極がそれぞれ設けられた2枚の透明基板により液晶層を挟持する液晶パネルと、該液晶パネルの背面側に設けられ、直線偏光を発光する偏光光源の光を前記液晶パネルに一定方向の直線偏光として照射するバックライトと、前記液晶パネルの正面側に設けられ、前記バックライトの直線偏光の方向と一定の関係の偏光軸を有する偏光板とを具備する液晶表示装置。
  2. 前記バックライトが、レーザチップまたは発光部が前記液晶パネルの背面側に面状に配列された半導体レーザからなる請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記バックライトが前記偏光光源と光反射面とを有し、前記偏光光源の光を前記光反射面の異なる場所で反射させることにより、少ない偏光光源により前記液晶パネルの広い範囲を照射するように、前記バックライトが構成されてなる請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 前記光反射面が前記液晶パネル側にテーパ面を有する反射板により形成され、前記偏光光源から照射される光を該テーパ面の種々の場所で反射させることにより、前記液晶パネルの異なる画素に入射するように前記偏光光源と光反射面とが設けられてなる請求項3記載の液晶表示装置。
  5. 前記偏光光源からの光を所望の方向に振り向ける偏向器が設けられ、前記光反射面は前記偏向器により振り向けられた光を所望の画素に入射するように形成されてなる請求項3記載の液晶表示装置。
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