JP2005156934A - ズームレンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮像性能を劣化させることなく小型化が可能で安価なズームレンズを提供する。
【解決手段】 鏡胴を光軸(CL)方向に2分割し、少なくとも光軸(CL)に略直交する第1の壁面(1a,2a)と第1の壁面(1a,2a)に連接し光軸(CL)方向に延在する第2の壁面(1b,2b)とを有すると共に光軸に沿った少なくとも1面を略開口して成る第1及び第2の鏡胴(1,2)とし、第2の壁面(1b,2b)に反射防止リブ部(1g,2g)を形成し、4本のシャフト(8A〜8D)を、その両端側から第1及び第2の鏡胴(1,2)で支持し、変倍レンズ枠(11)の第1係合部(11a,11c)と合焦レンズ枠(15)の第2係合部(15b,15c)とを、それぞれ異なるシャフト(8A,8C,8B,8D)に係合させた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ビデオカメラやスチルカメラ等に用いられるズームレンズに関する。
多くのビデオカメラやスチルカメラには、所謂ズームレンズと称される合焦しつつ変倍可能な機能を有するレンズが搭載されている。
そして、これらのカメラの携帯性を向上させるために、カメラ本体を小型で軽量にすることが望まれており、これに伴い、ズームレンズも性能を向上させつつ小型軽量化することが要求されている。
一般に、ズームレンズを構成するレンズは、被写体側から順に、前玉レンズ,変倍レンズ,アイリス,固定マスターレンズ及び合焦レンズで構成されている。
前玉レンズ及び固定マスターレンズは固定であり、変倍レンズと合焦レンズは光軸方向に移動可能とされている。
また、ズームレンズの鏡筒内面には、撮影画像に悪影響を及ぼす入射光の乱反射を防止するための、ひだ状に連続して突出する反射防止リブが設けられている。
通常、鏡筒は複雑な形状になるので、量産性と低コストを目的としてポリカーボネート等の熱可塑性樹脂を射出成形することで形成されている。
ところで、従来、ズームレンズやその鏡筒構造として、上述の小型軽量化を実現するために種々の構造形態が提案されてきた。
例えば、本出願人が出願した特許文献1に記載されたレンズ鏡筒がある。
このレンズ鏡筒は、前玉レンズを保持する前鏡筒とそれより後方の後鏡筒とに2分割され、後鏡筒の前後方向から、2本のシャフトに支持されて移動する各可動レンズ(枠)を、それらを摺動可能に支持するシャフトと共に挿入して組み立てる構造となっている。
また、他の構造形態として、特許文献2に記載されたズームレンズ鏡胴がある。
このズームレンズ鏡胴は、光軸に沿う一側壁が開口された函体とこの開口を覆う蓋部材とで構成されたものである。
特開2002−258139号公報 特開平5−232369号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたレンズ鏡筒を有するズームレンズにおいては、シャフトの本数をさらに増加させて可動レンズを安定支持することが可能である反面、後鏡筒は略筒状であるので、反射防止リブを射出成形で形成する場合、金型からの抜き方向に対してアンダーカットになる一方、筒状であることから内スライド構造も採用し難く成形が困難であるという問題があった。
また、反射防止機能を成形以外の方法で得ようとすると、鏡筒内壁を光軸から遠ざけるか、反射防止機能を有する別部品を配置する必要があり、レンズ全体が大きくなったり、部品数増加によるコストアップとなるという問題があった。
一方、特許文献2に記載されたレンズ鏡胴を有するズームレンズにおいては、射出成形において所謂順抜きにより反射防止リブを形成できる利点があるものである。
しかしながら、ガイドシャフトを軸と直交する方向から配設して固定する構造になるので、ガイドシャフトが支持する可動レンズの摺動性と移動精度を良好にするためにそのシャフト本数を多く(例えば4本に)しようとすると、配置設計が難しく、多くの制約が生じて全体を小型化するのが困難になるという問題があった。
従って、このズームレンズを搭載した機器においては、その画像の解像度低下が顕著であったり画揺れ等の撮像性能の劣化が大きくなり易いという問題があった。
そこで、本発明は、撮像性能を劣化させることなく小型化が可能で安価なズームレンズを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の構成を有する。
即ち、請求項1に係る発明は、鏡胴と、光軸(CL)に沿って前記鏡胴の内側に配置された複数のシャフト(8A〜8D)と、変倍レンズ(10)を保持した変倍レンズ枠であって、異なる前記シャフト(8A,8C)のそれぞれに係合する2つの第1係合部(11a,11c)を有する変倍レンズ枠(11)と、合焦レンズ(14)を保持した合焦レンズ枠であって、異なる前記シャフト(8B,8D)のそれぞれに係合する2つの第2係合部(15b,15c)と有する合焦レンズ枠(15)と、固定マスターレンズ(12)を保持し前記変倍レンズ枠(11)と前記合焦レンズ枠(15)の間に配置された固定レンズ枠(13)と、を備えたズームレンズにおいて、
前記鏡胴を前記光軸(CL)方向に2分割して第1及び第2の鏡胴(1,2)にすると共に、該第1及び第2の鏡胴(1,2)を、少なくとも光軸(CL)に略直交する第1の壁面(1a,2a)と該第1の壁面(1a,2a)に連接し前記光軸(CL)方向に延在する第2の壁面(1b,2b)とを有すると共に前記光軸に沿った少なくとも1面を略開口して成る第1及び第2の鏡胴(1,2)とし、前記第2の壁面(1b,2b)に反射防止リブ部(1g,2g)を形成し、
前記シャフト(8A〜8D)を、該シャフト(8A〜8D)の両端側から前記第1及び第2の鏡胴(1,2)で支持し、前記変倍レンズ枠(11)の前記第1係合部(11a,11c)と前記合焦レンズ枠(15)の前記第2係合部(15b,15c)とを、それぞれ異なる前記シャフト(8A,8C,8B,8D)に係合させて成ることを特徴とするズームレンズ(100)である。
また、請求項2に係る発明は、前記固定レンズ枠(13)に前記シャフト(8D)と係合する第3係合部(13c)を設け、前記第3係合部(13c2)に前記第1及び第2の鏡胴(1,2)を前記光軸(CL)の両方向から略当接させ前記固定レンズ枠(13)の位置決めをする構成にしたことを特徴とする請求項1記載のズームレンズ(100)である。
本発明によれば、解像度劣化がなく画揺れも生じない小型で安価なズームレンズを得るという効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図7を用いて説明する。
図1は、本発明のズームレンズの実施例の外観斜視図であり、
図2は、本発明のズームレンズの実施例を説明する組立図であり、
図3は、本発明のズームレンズの実施例における要部を説明する第1の斜視図であり、
図4は、本発明のズームレンズの実施例における要部を説明する第2の斜視図であり、
図5は、本発明のズームレンズの実施例における要部を説明する正面図であり、
図6は、本発明のズームレンズの実施例における要部を説明する底面図であり、
図7は、本発明のズームレンズの実施例における要部を説明する側面図である。
本発明のズームレンズ100の実施例の外観斜視図を図1に示す。また、このズームレンズ100の組立図を図2に示す。
各図に示すように、このズームレンズ100は、前鏡胴1,後鏡胴2,レンズブロック4,アイリスブロック5,駆動ユニット6及びアクチュエータ50を備えている。
前鏡胴1と後鏡胴2とは、光軸CLに沿って概ね前後に分割されて成るレンズの筐体であり、ねじ3で締結され鏡胴として一体化される。
以下に各部材の詳細について説明する。尚、上・下・前・後・左・右の各方向は図2に示す方向で統一する。
<前鏡胴1について>
前鏡胴1は、光軸に概ね直交する前壁1aとこの前壁1bに連接し光軸に沿って延在する左壁1b及び上壁1cの3つの壁を有すると共に後方側及び右方側が開口した筐体であり、ポリカーボネート(PC)を射出成形して形成される。
従って、これを成形する金型は、光軸の前後方向にスライドするスライド型を有して上下方向に型開きする構造とされ、この構造の金型により前鏡胴1は形成される。
前壁1aには、円形に開口したレンズ枠1dが形成され、このレンズ枠1dに前玉レンズ7が固定される。
前壁1aの後方側の面には、後述する4本のガイドシャフト8を嵌め込んで支持するシャフト穴1eが4箇所形成されている。
上壁1cには、詳細を後述する駆動ユニット6をねじで締結するための下穴1fが形成されている。
また、上壁1cの下方側の面には、前玉レンズ7から入射した光の反射を防止する反射防止リブ1gが形成されている。この反射防止リブ1gは、後鏡胴2に形成されているものと同様であり、詳細は後述する。
<後鏡胴2について>
後鏡胴2は、光軸に概ね直交する後壁2aとこの後壁2aに連接し光軸に沿って延在する右壁2b及び下壁2cの3つの壁を有すると共に前方側及び左方側が開口した筐体であり、PCを射出成形して形成される。
従って、これを成形する金型は、光軸の前後方向にスライドするスライド型を有して上下方向に型開きする構造とされ、この構造の金型により後鏡胴2は成形される。
後壁2aには、略矩形の開口部を有する撮像素子装着部2dが形成され、ローパスフィルタ9Aや撮像素子9が装着される。使用される撮像素子9としては、例えばCCD(Charge−Coupled Device)がある。
後壁2aの前方側の面には、上述の4本のガイドシャフトを嵌め込んで支持するガイドシャフト穴2eが4箇所形成されている。
また、後壁2aの上端部には、駆動ブロック6をねじ3で締結するための下穴2fが形成されている。
右壁2bの上端部には、駆動ブロック6の位置決めをするためにそれと係合する突起2hが2箇所形成されている。
下壁2cの内側の面には、反射防止リブ2gが形成されている。これは、光軸にほぼ直交する方向に稜線を有して光軸方向に所定間隔で複数形成された円弧状リブであり、光の内面反射を有効に防止する。上述のように、この反射防止リブは前鏡胴1にも同様に形成されている。
<レンズブロック5について>
次に、レンズブロック5について図2,図3及び図6を用いて説明する。
図3は、レンズブロック5の斜視図であり、図6は、このブロックを下方から見た図である。
このレンズブロック5は、変倍レンズ10を固定した変倍レンズ枠11と、固定マスターレンズ12を固定した固定レンズ枠13と、合焦レンズ14を固定した合焦レンズ枠15と、これらのレンズ枠のガイドシャフト孔に挿通して支持する4本のガイドシャフト8と、変倍レンズ枠11に固定されこの枠をガイドシャフトに対して摺動させるための駆動ユニット6のリードスクリュー6aと係合するホルダー部16と、合焦レンズ枠15に固定されこの枠をガイドシャフト8に対して摺動させるためのアクチュエータ50のU字状ヨーク50aに遊嵌して配置されるコイル17とを備えている。
各レンズ枠11,13,15は、PCを射出成形して形成し、ガイドシャフト8はSUS材で形成し、ホルダー部16は、ポリアセタール(POM)を射出成形して形成されている。
変倍レンズ枠11は、左右方向に延出した第1,第2の腕部11a,11bを有している。第1の腕部11aには、下側に開口したU字状切欠部11a1が形成されており、このU字状切欠部11a1がガイドシャフト8Aに対し左右方向のガタが無いように摺動自在に嵌合している。
また、第1の腕部11aの上面には、変倍レンズ枠11の光軸方向の基準位置を検出するために配置された位置センサ51(図1参照)を動作させる基準位置検出突起11eが形成されている。
第2の腕部11bの先端部分には、光軸の後ろ方向に折れ曲がって連接し長さL1を有する連接腕部11cが形成されている。また、この連接腕部11cには貫通孔11c1が形成され、この貫通孔11c1がガイドシャフト8Cにガタが無く摺動自在に嵌合している。
第2の腕部11bの上面には、ホルダー部16のピン16aを挟持して保持するためのスリット11d1を有する挟持部11dが形成されている。
固定レンズ枠13は、左右方向に延出した第1,第2の腕部13a,13bを有している。第1の腕部13aには、外側に開口したU字状切欠部13a1が形成されており、このU字状切欠部13a1がガイドシャフト8Aに上下方向のガタが無く摺動自在に嵌合している。
第2の腕部13bの先端部分には、光軸の前方向に折れ曲がって連接し長さL2を有する連接腕部13cが形成されている。また、この連接腕部13cには貫通孔13c1が形成され、この貫通孔13c1がガイドシャフト8Dにガタが無く摺動自在に嵌合している。
合焦レンズ枠15は、左右方向に延出した第1,第2の腕部15a,15bを有している。第1の腕部13aには、シャフト8Aの径よりも大きい径の貫通孔15a1が形成され、シャフト8Aが接触しないように挿通されている。
また、光軸の前方向に折れ曲がって連接し長さL3(図6参照)を有する連接腕部15cが形成されている。この連接腕部15cには貫通孔15c1が形成され、この貫通孔15c1がガイドシャフト8Bにガタが無く摺動自在に嵌合している。また、この連接腕部15cの中間部15c2は壁が一部切除されており、シャフト8Bが露出している。さらに、連接腕部15cには、コイル17が固定されている。
一方、第2の腕部15bには、その上下に対向する辺の間隔がガイドシャフトと略同一の矩形孔15b1が形成されており、ガイドシャフト8Dが上下方向にガタ無く摺動自在に嵌合している。
ホルダー部16は、上下方向に立設した板状のベース部16aと、このベース部16aと所定間隔を隔てて対向立設した舌片状の係合部16bとを備えている。
ベース部16a及び係合部16bの先端内側面には、後述するリードスクリュー16aを装着するときの誘いとなる傾斜部16a1が形成されている。
また、係合部16bは、可撓性を有しており外側方向に撓むことができる。
レンズブロック4の上方から駆動ユニット6を装着する際に、このベース部16aと係合部16bとの間にリードスクリュー6aを挿入する。
ベース部16aと係合部16bとの間隔はリードスクリュー6aよりも狭く設定してあるので、係合部16bはスクリューのリードを付勢しつつこれに係合し、リードスクリュー6aの回転に応じて光軸の前後方向に移動する(図7参照)。
これにより、変倍レンズ枠11はガイドシャフト8A,8B上を光軸方向に摺動する。
リードスクリュー6aは、パルスモータ16cにより駆動される。変倍レンズは、ズーム動作が必要な場合にのみ駆動されるので、パルスモータ16cを使用するのが好ましく、その場合には、駆動パルス数を利用して変倍レンズ枠の移動距離を判定することができる。
後鏡胴2に固定されたアクチュエータ50は、図5,図6に示すように、U字状に形成されたヨーク50aとこのヨーク50aの内面に取り付けられたマグネット50bと、合焦レンズ枠15に固定されヨーク50aの一方の腕を遊嵌させたコイル17とより構成される。
コイル17に流す電流値とその方向とを制御することで、コイル17と一体化した合焦レンズ枠15を、ガイドシャフト8B,8D上で光軸の前後方向に任意の速度で摺動させることができる。
合焦レンズ枠15は、常時使用される合焦動作に関わり、駆動源は常に通電状態となるので、消費電力の少ない上記構成のアクチュエータを用いることことが好ましい。
また、合焦レンズ枠15の移動距離(位置)を判定するために、第1の腕15aの外側に所定のNSパターンで着磁されたポジションマグネット18を取り付けてあり、図示しない磁気センサーをこれに隣接配置させ、光軸方向の移動距離(位置)を判定することができるように構成されている。
アイリスブロック5は、アイリス部5aとこれを駆動して所定の絞りを得るアイリスモータ5bとを備えている。アイリス部5aは、変倍レンズ10と固定マスターレンズ12との間に配置される。
<組立について>
上述した構成のズームレンズの組立手順について図2を用いて以下に説明する。
レンズブロック5を、その前後方向から、ガイドシャフト8と前鏡胴1のシャフト孔1e及び後鏡胴2のシャフト孔2eとが係合するように前鏡胴1と後鏡胴2とで挟み込み、前鏡胴1と後鏡胴2とをねじ3a,3bで締結して一体化する。
アイリスブロック5と駆動ブロック6とを上方から装着し、それぞれねじ3c,3eで前鏡胴1及び後鏡胴2に締結して一体化する。
従って、このズームレンズは、レンズブロック5の組み付けにおいて、そのガイドシャフト8を押さえる専用部材が不要であるので安価であり、前後の鏡胴1,2を光軸方向に移動させるのみで組み付けが可能なので、極めて容易に組み立てることができる。
また、上述したように、固定レンズ枠13はガイドシャフト8上を摺動自在とされているが、組立工程において前鏡胴1及び後ろ鏡胴2で挟み込んだ際に、前鏡胴1に設けた固定レンズ枠当接部1jと後鏡胴2に設けた固定レンズ枠当接部2jとが固定レンズ枠13の連接腕部13cの先端に設けた突出部13c2の光軸方向端面にそれぞれ略当接してこの突出部13c2をガタ無く挟み込むことで、この固定レンズ枠13の光軸方向位置が固定されるようになっている(図1の破線矢印参照)。
上述した構成のズームレンズは、変倍レンズ枠11が駆動ユニットにより、また、合焦レンズ枠15がアクチュエータ50によりそれぞれ独立して光軸方向に移動する。これらが最も離れた状態(WIDE側)を図3に示し、最も接近した状態(TELE側)を図4に示している。
そして、移動する2つのレンズ枠である変倍レンズ枠11及び合焦レンズ枠15を支持するガイドシャフトがそれぞれで異なっている。
即ち、変倍レンズ枠11はガイドシャフト8A,8Cで支持し、合焦レンズ枠15はガイドシャフト8B,8Dで支持している。
従って、2つのレンズ枠11,15が最も接近した際にも互いの腕部と連接腕部とが干渉することがなく、重なりあう位置になるように構成することができる(図4の連接腕部11cと第2の腕部15b及び第1の腕部11aと連接腕部15c)。
また、固定レンズ枠13を支持するシャフトは、変倍レンズ枠及び合焦レンズ枠の連接腕部11c,15cではない方の第2の腕部11b,15bを支持するガイドシャフト8A,8Dで支持している。
従って、変倍レンズ枠11及び合焦レンズ枠15の連接腕部11c,15cの長さL1,L3を、ガイドシャフト8上で可能な限り長くすることができるので、変倍レンズ枠11及び合焦レンズ枠15は、極めて安定した精度のよい摺動をすることができる。
また、軸方向長さの長い固定レンズ枠13の連接腕部13Cを、軸方向長さの短い、合焦レンズ枠15の第2の腕部15bと同じガイドシャフト8Dに支持させたので、シャフトと嵌合する部分の光軸方向長さが極めて短くて済み、ズームレンズ全体の光軸方向長さを短くすることができる。
さらに、この固定レンズ枠13の連接腕部13cは、ガイドシャフト8Dを長さL2の範囲で覆っており、この範囲でのガイドシャフト8Dの不要な反射を防止する。
反射防止リブ1g,2gは、前鏡胴1の上壁1cの内面と後鏡胴2の下壁2cの内面とに設けてあり、これは金型の開く方向に対してアンダーカットにならないので各鏡胴1,2との一体形成が極めて容易であり、これらの面における所望の範囲に自由に形成することができる。
以上、詳述した実施例によれば、
(1)4本のシャフトを採用し、複数のレンズ枠がこれらのシャフトに嵌合する部分を、移動時でも互いに干渉することがないように組み合わせたので、ズームレンズの全長を極めて短くできる。
(2)(1)の構成により嵌合部を長くすることができるので、変倍レンズ枠及び合焦レンズ枠の移動が安定して精度よく行える。従って、解像度劣化や画揺れが発生することがなく、高い撮像性能を発揮することができる。
(3)鏡胴内の反射防止リブを容易に形成できるので、最適な位置にこれを設けて極めて効果的に内面反射を防止することができる。従って、フレアやゴーストが無く高いコントラストの高品位な撮像を得ることができる。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
前玉レンズ7,固定マスターレンズ12,合焦レンズ14は、単レンズであっても複数のレンズからなるレンズ群でもよい。
また、駆動ユニット6やアクチュエータ50は上述した構造に限定するものではなく、他の周知の駆動方法であってもよい。
本発明のズームレンズの実施例の外観斜視図である。 本発明のズームレンズの実施例を説明する組立図である。 本発明のズームレンズの実施例における要部を説明する第1の斜視図である。 本発明のズームレンズの実施例における要部を説明する第2の斜視図である。 本発明のズームレンズの実施例における要部を説明する正面図である。 本発明のズームレンズの実施例における要部を説明する底面図である。 本発明のズームレンズの実施例における要部を説明する側面図である。
符号の説明
1 前鏡胴
1a 前壁
1b 左壁
1c 上壁
1d レンズ枠
1e シャフト穴
1f 下穴
1g 反射防止リブ
1h 突起
1j レンズ枠当接部
2 後鏡胴
2a 後壁
2b 右壁
2c 下壁
2d 撮像素子装着部
2e シャフト穴
2g 反射防止リブ
2h 突起
2j レンズ枠当接部
3 ねじ
4 レンズブロック
5 アイリスブロック
6 駆動ユニット
6a リードスクリュー
7 前玉レンズ
8(8A〜8D) ガイドシャフト
9 撮像素子
9A ローパスフィルタ
10 変倍レンズ
11 変倍レンズ枠
11a,11b 第1,第2の腕部
11a1 U字状切欠部
11c 連接腕部
11e 基準位置検出突起
12 固定マスターレンズ
13 固定レンズ枠
13a,13b 第1,第2の腕部
13a1 U字状切欠部
13c 連接腕部
13c1 貫通孔
13c2 レンズ枠当て
14 合焦レンズ
15 合焦レンズ枠
15a,15b 第1,第2の腕部
15a1 貫通孔
15b1 角孔
15c 連接腕部
16 ホルダー部
16a ベース部
17 コイル
18 ポジションマグネット
50 アクチュエータ
50a ヨーク
50b マグネット
51 位置センサ
100 ズームレンズ
CL 光軸

Claims (2)

  1. 鏡胴と、
    光軸に沿って前記鏡胴の内側に配置された複数のシャフトと、
    変倍レンズを保持した変倍レンズ枠であって、異なる前記シャフトのそれぞれに係合する2つの第1係合部を有する変倍レンズ枠と、
    合焦レンズを保持した合焦レンズ枠であって、異なる前記シャフトのそれぞれに係合する2つの第2係合部と有する合焦レンズ枠と、
    固定マスターレンズを保持し前記変倍レンズ枠と前記合焦レンズ枠の間に配置された固定レンズ枠と、を備えたズームレンズにおいて、
    前記鏡胴を前記光軸方向に2分割して第1及び第2の鏡胴にすると共に、該第1及び第2の鏡胴を、少なくとも光軸に略直交する第1の壁面と該第1の壁面に連接し前記光軸方向に延在する第2の壁面とを有すると共に前記光軸に沿った少なくとも1面を略開口して成る第1及び第2の鏡胴とし、
    前記第2の壁面に反射防止リブ部を形成し、
    前記シャフトを、該シャフトの両端側から前記第1及び第2の鏡胴で支持し、
    前記変倍レンズ枠の前記第1係合部と前記合焦レンズ枠の前記第2係合部とを、それぞれ異なる前記シャフトに係合させて成ることを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記固定レンズ枠に前記シャフトと係合する第3係合部を設け、前記第3係合部に前記第1及び第2の鏡胴を前記光軸の両方向から略当接させ前記固定レンズ枠の位置決めをする構成にしたことを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
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