JP2005156889A - プラズマ表示装置 - Google Patents

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純一 屋代
Kazuhisa Miyakoshi
和久 宮腰
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寿幸 小池
Minoru Higuchi
稔 樋口
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Abstract

【課題】画面表示の際にパネル部から発生する輻射電磁界を、簡易に且つ能動的に打ち消すことができ、また、画面表示の際に装置から漏洩する漏洩電磁界を、最小にすることができるプラズマ表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明のプラズマ表示装置10は、放電性ガスが封入された複数の表示セル15を有するパネル部11と、パネル部11に互いに平行に配設された複数の電極12、13と、パネル部11に隣接して配置されたコイル20とを備える。複数の表示セル15は、複数の電極12、13に放電電圧を印加することにより発光する。この時、コイル20には、複数の電極12、13を流れる放電電流と逆向きの反対電流が流れ、その放電電流により発生する輻射磁界が、反対電流により生成される磁界により打ち消される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、プラズマ表示装置に関し、特に表示パネル部から発生する輻射電磁界を打ち消す機構を備えたプラズマ表示装置に関する。
プラズマテレビなどのプラズマ表示装置は、プラズマディスプレイパネル(PDP;Plasma Display Panel)を備える。
図1は、一般的なPDPの構造を示す概略図である。PDP100は、前面構造板101と背面構造板102を備える。前面構造板101は、前面ガラス基板103と、前面ガラス基板103の背面側に接合する誘電体層104と、誘電体層104の背面側に接合する表面保護層105とから形成されている。前面ガラス基板103と誘電体層104との間には、走査電極106と共通電極107が配置されている。走査電極106と共通電極107は、互いに平行に配置されている。誘電体層104は、走査電極106と共通電極107を被覆している。
背面構造板102は、背面ガラス基板108と、背面ガラス基板108の正面側に接合する誘電体層109と、誘電体層109の正面側に接合する複数条の隔壁111とから形成されている。隔壁111は、表示セルを区画している。背面ガラス基板108と誘電体層109との間には、書き込み電極112が配置されている。書き込み電極112は、走査電極106と共通電極107に交差するように配置されている。誘電体層109は、書き込み電極112を被覆している。隔壁111の側面と誘電体層109の正面側表面には、紫外線を可視光に変換する蛍光体層113が形成されている。
前面構造板101と背面構造板102は対向するように固着され、PDP100が組み立てられる。ここで、隔壁111によりPDP100内に形成される隙間の幅は100μm程度である。また、その隙間が密閉空間になるように、PDP100の側面は封着材料で封止される。その密閉空間には、ヘリウム、ネオン、キセノン、又は、これらを含む混合ガスが封入される。
図2は、図1に示されたPDP100における電極の配置を示す概略図である。図2に示されるように、互いに平行な複数の走査電極106、及び互いに平行な複数の共通電極107が、PDP100のパネル部114に配置されている。ここで、複数の走査電極106と複数の共通電極107も、互いに平行になるように配置される。また、複数の書き込み電極112が、複数の走査電極106及び複数の共通電極107に交差するように、パネル部114に配置されている。複数の書き込み電極112のそれぞれと、複数の走査電極106及び複数の共通電極107が交差する位置に、複数の表示セル115が形成される。つまり、一本の書き込み電極112が、走査電極106と共通電極107の1つのペアと交差する領域に、1つの表示セル115が形成される。
図2に示されるように、複数の走査電極106、複数の共通電極107、複数の書き込み電極112は、それぞれ走査電極ドライバ116、共通電極ドライバ117、書き込み電極ドライバ118に接続される。各々の電極には、対応するドライバから電力が供給される。このようなPDP100において、発光させたい表示セル115に対応する走査電極106と書き込み電極112に電圧を印加することによって、その表示セル115内で放電が発生し、壁電荷が形成される(書き込み放電)。次に、その表示セル115に対応する走査電極106と共通電極107に交流電圧を印加することによって、その表示セル115内で継続的に放電が発生し、励起された放電ガスから紫外線が放射される(維持放電)。この放射された紫外線により蛍光体113が発光する。すなわち表示セル115が発光する。
この維持放電の際、走査電極ドライバ116から、複数の走査電極106及び複数の共通電極107を経由し、共通電極ドライバ117へ電流が流れ込む。あるいは、共通電極ドライバ117から、複数の共通電極107及び複数の走査電極106を経由し、走査電極ドライバ116へ電流が流れ込む。走査電極ドライバ116及び共通電極ドライバ117は、実際にはパネル部114の背面に配置されるため、これらの電流はループ状に流れる。この電流ループは、PDP100の駆動時に不要な電磁界(以下、輻射電磁界あるいは輻射磁界と参照される)が発生する原因となる。この輻射電磁界により、装置外部へ漏洩する電磁界(以下、漏洩電磁界あるいは漏洩磁界と参照される)は、PDP100の駆動時におけるノイズ発生の主要因となる。例えば、比較的低い周波数の漏洩磁界により、AMラジオにノイズが混入するという問題が発生する。
従来の技術によれば、低周波の漏洩磁界を減少させるために、電磁界のシールド効果を持つ金属遮蔽物や磁路を形成する構造物を筐体内部に組み込むことによりという方法が適用されていた。あるいは、高周波の漏洩磁界を減少させるため、コアを用いることによって、ループ電流の波形がなるべく高調波成分を含まない波形になるように波形成形が行われた。しかしながら、コアや金属遮蔽物は高価であったり、また、遮蔽効果を十分に得るための構造は複雑であったりした。また、3〜7倍高調波(1MHz前後;基本波は250KHz程度)のような比較的低い周波数を持つ磁界成分をシールドすることは困難であり、根本的な解決方法が必要とされている。
特許文献1に開示された技術によれば、走査電極及び共通電極のそれぞれは偶数番目の電極群と奇数番目の電極群に分類される。従って、特許文献1におけるPDPは、偶数番目の走査電極群、奇数番目の走査電極群、偶数番目の共通電極群、奇数番目の共通電極群のそれぞれに電圧を印加する4つのドライバを備える。維持放電期間において、偶数番目の電極群に流れる電流の向きが、奇数番目の電極群に流れる電流の向きと逆になるように、ドライバにより電極にパルスが供給される。これにより、パネル表面から発生する放射界が打ち消され、ノイズが軽減される。PDPから発生する不要な輻射電磁界を、低コストで且つ簡易に減少させることができる技術が望まれている。
特開平10−3280号公報
本発明の目的は、画面表示の際にパネル部から発生する輻射電磁界を、能動的に打ち消すことができるプラズマ表示装置を提供することである。
本発明の他の目的は、画面表示の際に装置から外部へ漏洩する漏洩電磁界を最小にすることができるプラズマ表示装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、画面表示の際にパネル部から発生する輻射電磁界を、簡易に且つ低コストで打ち消すことができるプラズマ表示装置を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のプラズマ表示装置(10)は、放電性ガスが封入された複数の表示セル(15)を有するパネル部(11)と、パネル部(11)に互いに平行に配設された複数の電極(12、13)と、パネル部(11)に隣接して配置されたコイル(20)とを備える。複数の表示セル(15)は、複数の電極(12、13)に放電電圧を印加することにより発光する。この時、コイル(20)には、複数の電極(12、13)を流れる放電電流と逆向きの反対電流が流れ、その放電電流により発生する輻射磁界が、反対電流により生成される磁界により打ち消される。
本発明のプラズマ表示装置(10)において、複数の電極(12、13)のそれぞれは、第一方向(Y)に沿って平行に延設される。パネル部(11)が配置される面(YZ)上で第一方向(Y)と直角な方向を第二方向(Z)とした時、コイル(20)は、第二方向(Z)に直角な面(XY)に配置される。コイル(20)は、パネル部(11)の第二方向(Z)に位置する側部に隣接して配置されてもよい。コイル(20)は、パネル部(11)の背面中央に隣接して配置されてもよい。第一方向(Y)が水平方向であり、第二方向(Z)が鉛直方向であってもよい。この時、複数の電極(12、13)のそれぞれは、水平に配設され、コイル(20)も水平に配置される。
本発明のプラズマ表示装置(10)は、複数の電極(12、13)に流れる放電電流の電流量を検出する電流検出素子(31)と、電流検出素子(31)とコイル(20)との間に介在する駆動回路(32)とを更に備える。駆動回路(32)は、放電電流の電流量に対応する電流量信号を電流検出素子(31)から受け取る。そして、駆動回路(32)は、その電流量信号に基づいて反対電流をコイル(20)に出力する。ここで、電流検出素子(31)は、ホール素子であってもよい。また、電流検出素子(31)は、電流検出コイルであってもよい。駆動回路(32)は、電流検出素子(31)と接続されるバッファ回路(35)と、バッファ回路(35)及びコイル(20)と接続されるトランジスタ(36)とを備える。バッファ回路(35)は、電流検出素子(31)から電流量信号を受け取り、電流量信号に対応する電流駆動信号をトランジスタ(36)に出力する。トランジスタ(36)は、その電流駆動信号に基づいて、反対電流をコイル(20)に出力する。
本発明のプラズマ表示装置(10)は、複数の電極(12、13)に放電電流を流す電極ドライバ(16、17)を更に備える。複数の電極(12、13)の少なくとも1つと電極ドライバ(16、17)の間に、コイル(20)が介在してもよい。この時、複数の電極(12、13)を流れる放電電流は、反対電流としてコイル(20)に直接流れ込む。
本発明のプラズマ表示装置(10)は、複数の電極(12、13)に放電電流を流す電極ドライバ(16、17)と、コイル(20)に接続された電流演算回路(40)とを更に備える。複数の電極(12、13)は、複数の第一電極(12)と、複数の第二電極(13)を含む。電極ドライバ(16、17)は、複数の第一電極(12)に接続された第一電極ドライバ(16)と、複数の第二電極(13)に接続された第二電極ドライバ(17)を含む。電流演算回路(40)は、第一電極ドライバ(16)及び第二電極ドライバ(17)の出力に基づき、放電電流に対応する電流波形を演算により算出する。また、電流演算回路(40)は、算出された電流波形に基づき、反対電流をコイル(20)に出力する。
本発明のプラズマ表示装置(10)において、電流演算回路(40)は、電極ドライバ(16、17)に接続された減算回路(44)と、減算回路(44)に接続された微分回路(45)と、微分回路(45)及びコイル(20)に接続された電圧−電流変換回路(46)とを備える。減算回路(44)は、第一電極ドライバ(16)からの出力電圧と第二電極ドライバ(17)からの出力電圧の差分を計算し、その差分に対応した電圧差分信号を微分回路(45)に出力する。微分回路(45)は、その電圧差分信号に対して微分演算を実行し、その微分演算により得られ、また放電電流に対応した等価電流信号を、電圧−電流変換回路(46)に出力する。電圧−電流変換回路(46)は、その等価電流信号に基づき、反対電流(20)をコイルに出力する。
本発明のプラズマ表示装置(10)は、漏洩磁界検出部(51)と、漏洩磁界検出部(51)に接続された電流制御部(52)を更に備える。漏洩磁界検出部(51)は、パネル部(11)から漏洩する漏洩磁界(B)の強さを検出し、その漏洩磁界(B)の強さに対応する漏洩磁界信号を電流制御部(52)に出力する。電流制御部(52)は、その漏洩磁界信号に基づき、漏洩磁界(B)が最小になるように反対電流をフィードバック制御する。
本発明のプラズマ表示装置(10)において、漏洩磁界検出部(51)は、漏洩磁界(B)を検出するセンサコイル(53)と、センサコイル(53)に接続された磁気センサ(54)を備える。磁気センサ(54)は、センサコイル(53)を流れる誘導電流に基づいて漏洩磁界(B)の強さを検出し、漏洩磁界信号を電流制御部(52)に出力する。ここで、センサコイル(53)は、コイル(20)と平行に配置される。また、コイル(20)は、パネル部(11)の背面中央に隣接して配置され、センサコイル(53)は、パネル部(11)の端部に隣接して配置されてもよい。
本発明のプラズマ表示装置(10)において、電流制御部(52)は、マイクロコンピュータ(55)と振幅位相制御部(56)を備える。マイクロコンピュータ(55)は、漏洩磁界検出部(51)に接続され、漏洩磁界信号を受け取る。振幅位相制御部(56)は、マイクロコンピュータ(55)に接続され、反対電流の振幅及び位相を制御する。マイクロコンピュータ(55)は、漏洩磁界信号に基づき、漏洩磁界(B)が最小になるように、振幅位相制御部(56)を介して反対電流の振幅及び位相をフィードバック制御する。
本発明のプラズマ表示装置(10)は、複数の書き込み電極(14)を更に備える。複数の書き込み電極(14)の各々は、複数の電極(12、13)に交差するようにパネル部(11)に配設される。複数の表示セル(15)は、複数の電極(12、13)と複数の書き込み電極(14)が交差する領域にそれぞれ形成される。
本発明のプラズマ表示装置によれば、画面表示の際にパネル部から発生する輻射電磁界を、能動的に打ち消すことができる。
本発明のプラズマ表示装置によれば、画面表示の際に装置から外部へ漏洩する漏洩電磁界を、フィードバック制御を用いて最小にすることができる。
本発明のプラズマ表示装置によれば、画面表示の際にパネル部から発生する輻射電磁界を、簡易に且つ低コストで打ち消すことができる。
添付図面を参照して、本発明によるプラズマ表示装置を説明する。
図3は、本発明に係るプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。図3に示されるように、プラズマ表示装置10は、表示を行う画素構造を有するパネル部11と、パネル部11内に配設された複数の走査電極12及び複数の共通電極13を備える。複数の走査電極12は、図3中のY方向に沿って互いに平行に配置される。同様に、複数の共通電極13も、Y方向に沿って互いに平行に配置される。すなわち、複数の走査電極12及び複数の共通電極13は、それぞれ平行に配設される。また、プラズマ表示装置10は、図3中のZ方向に沿って互いに平行に配設された複数の書き込み電極14を備える。つまり、複数の書き込み電極14のそれぞれは、走査電極12及び共通電極13に直角に配置される。
複数の書き込み電極14のそれぞれと、複数の走査電極12及び複数の共通電極13が交差する位置に、複数の表示セル15が形成される。つまり、複数の表示セル15の各々において、一本の書き込み電極14が、一本の走査電極12と一本の共通電極13と交差する。また、パネル部11は、2枚の貼り合わせたガラス基板により形成され、その内部は隔壁(リブ)によって複数の密閉空間に仕切られている。1つの密閉空間は、1つの表示セル15(あるいは書き込み電極14に沿った表示セル群)に対応する。この密閉空間の内部には、ヘリウム、ネオン、キセノンなどの放電性ガス、又は、これらを含む混合ガスが封入される。更に、密閉空間には、紫外線を可視光に変換する蛍光体層が形成されている(図1参照)。
また、複数の走査電極12、複数の共通電極13、複数の書き込み電極14は、それぞれ走査電極ドライバ16、共通電極ドライバ17、書き込み電極ドライバ18に接続される。各々の電極には、対応するドライバから電力が供給される。ここで、図3に示されるように、複数の走査電極12は、走査電極ドライバ16により一本ずつ走査され得る。一方、複数の共通電極13は、共通電電極ドライバ17から共通の回路を介して電力が供給される。このようなプラズマ表示装置10において、発光させたい表示セル15に対応する走査電極12と書き込み電極14に電圧を印加することによって、その表示セル15内で放電が発生し、壁電荷が形成される(書き込み放電)。次に、壁電荷が生成された表示セル15に対応する走査電極12と共通電極13に交流電圧を印加することによって、その表示セル15内で継続的に放電が発生し、励起された放電性ガスから紫外線が放射される(維持放電)。この放射された紫外線により蛍光体が発光する。すなわち発光させたい表示セル15が選択的に発光する。
図3に示されるように、本発明に係るプラズマ表示装置10は、コイル20と、電流駆動部21を更に備える。後述されるように、電流駆動部21は、走査電極12及び共通電極13を流れる電流と反対極性の電流を、コイル20に流すための機構である。このコイル20の作用・効果を、図4を参照して以下に説明する。
図4は、本発明に係るプラズマ表示装置10のコイル20による作用・効果を説明する概略図である。ここで、書き込み電極14及び書き込み電極ドライバ18の描写は省略されている。また、パネル部11は、図中のYZ平面に配置されているとする。また、図中のX方向は、パネル部11の表面(画像・映像が表示される面)を指す方向とする。図4に示されるように、複数の走査電極12及び複数の共通電極13のそれぞれは、Y方向(第一方向)に沿って延設されている。また、走査電極ドライバ16及び共通電極ドライバ17は、実際にはパネル部11の背面(−X方向側)に折り返されて配置される。
維持放電(画面表示)の際、走査電極ドライバ16は、走査電極12に電圧パルスを印加し、共通電極ドライバ17は、走査電極ドライバ16によるものと逆位相の電圧パルスを共通電極13に印加する。この時、走査電極ドライバ16から、走査電極12及び共通電極13を経由し、共通電極ドライバ17へ放電電流が流れ込む。あるいは、共通電極ドライバ17から、共通電極13及び走査電極12を経由し、走査電極ドライバ16へ放電電流が流れ込む。つまり、走査電極12及び共通電極13を流れる放電電流は、ループ状の電流と等価と見なされる。この時、図4中のZ方向(第二方向)に沿って、放電電流に起因する磁界(以下、輻射磁界と参照される)が発生する。ここで、磁界変動は、プラズマ装置10を駆動する交流電流(放電電流)と同様に一般的には正弦波ではない。よって、変動磁界の基本波成分および高調波成分が輻射磁界として放射される。
本発明において、コイル20は、輻射磁界が発生する方向(Z方向)に直角な面(XY面)に配置される。そして、上記のループ状の放電電流に起因する輻射磁界(輻射電磁界)を打ち消すように、コイル20には電流駆動部21によって電流(以下、反対電流と参照される)が流される。これにより、輻射磁界が簡易に打ち消される。例えば、画面表示のある瞬間に、放電電流によって図4に示されるような+Z方向の磁界(磁束)Bが発生したとする。この時、コイル20には電流駆動部21によって反対電流が流され、図4に示されるような−Z方向の磁界(磁束)Bが発生する。コイル20に反対電流を流す機構は、後の実施例において記述される。このように、本発明によれば、金属遮蔽物などで輻射磁界Bを遮蔽(シールド)し漏洩磁界を減少させるのではなく、コイル20による磁界Bによって輻射磁界Bが能動的に打ち消される。また、金属遮蔽物などの高価な部材を用いることなく、安価に輻射磁界を打ち消すことが可能となる。
図5は、本発明に係るプラズマ装置10において、コイル20が配置される場所を説明する概略図である。図5は、図4を+Y方向から見た図に対応する。コイル20は、輻射磁界が発生する方向(Z方向)に直角な面(XY面)に、パネル部11に隣接して配置される。例えば、コイル20は、図5中のAあるいはBで示されるように、パネル部11のZ方向に位置する側部の中央周辺に配置されてもよい。あるいは、コイル20は、図5中のCで示されるように、パネル部11の背面(−X方向側)の中央に隣接して配置されてもよい。また、複数のコイル20が、図5中のA、B、Cで示されるような複数の位置に配置されてもよい。XY面が水平面を示し、Z方向が鉛直方向を指す場合、図5中のA及びBで示される場所は、それぞれパネル部11の上部及び下部に対応する。尚、コイル20は、プラズマ表示装置10の所定の部材により支持される。また、コイル20の大きさは、パネル部11の大きさと同等から1/3程度の大きさであると好ましい。
(第一実施例)
図6は、本発明の第一実施例に係るプラズマ装置10の構成を示すブロック図である。図6において、パネル部11、電極(12、13、14)、ドライバ(16、17、18)の構成は、図3に示された構成と同様であり、その説明は省略される。第一実施例に係るプラズマ表示装置10は、コイル20、電流検出素子31、及び駆動回路32とを備える。つまり、図3で示された電流駆動部21は、電流検出素子31及び駆動回路32を含む。コイル20は、図5で説明されたように配置される。電流検出素子31は、維持放電期間に走査電極12あるいは共通電極13を流れる放電電流を検出する。また、電流検出素子31は、検出された電流量を電気信号(以下、電流量信号と参照される)に変換し、その電流量信号を駆動回路32に出力する。駆動回路32は、電流検出素子31とコイル20の間に介在する。駆動回路32は、電流量信号を増幅し、その電流量信号に基づいて反対電流をコイル20に出力する。
図7は、本実施例における電流駆動部21(電流検出素子31及び駆動回路32)の一構成例を示す詳細図である。電流検出素子31が放電電流を検出する対象は、走査電極12と共通電極13のどちらでもよい。電流検出素子31として、ホール素子や電流検出コイルが例示される。ホール素子の場合、そのホール素子は、電極(走査電極12あるいは共通電極13)に近接して配置され、放電電流により発生する磁界をホール効果を利用して検出する。ホール効果により発生したホール電圧は、放電電流に対応し、電流量信号として駆動回路32に出力される。電流検出コイルの場合、その電流検出コイルは、電極を囲むように配置され、誘導された起電力に基づいて電流量信号を駆動回路32に出力する。
図7に示されるように、駆動回路32は、例えばローパスフィルタ34、オペアンプ35、電流駆動用の出力トランジスタ36、電流検出抵抗37を備える。ローパスフィルタ34は、電流検出素子31に接続され、電流量信号からノイズ成分を除去する。オペアンプ35は、バッファ回路として動作し、電流検出素子31からローパスフィルタ34を介して電流量信号を受け取り、その電流量信号に対応する電流駆動信号を出力トランジスタ36に出力する。出力トランジスタ36は、その電力駆動信号を増幅し、また、その電力駆動信号に基づいて、反対電流をコイル20に流す。電流検出抵抗37の一端は接地され、他端はコイル20に接続される。図7に示されるように、コイル20と電流検出抵抗37との間の電圧は、オペアンプ(バッファ回路)35の−入力端子にフィードバックされる。これにより、回路の安定性と周波数特性が向上する。
このように、第一実施例のプラズマ表示装置10によれば、電流検出素子31及び簡易な駆動回路32により、コイル20に反対電流が流される。従って、パネル部11から発生する輻射磁界を、簡易に低コストで打ち消すことが可能となる。
(第二実施例)
図8は、本発明の第ニ実施例に係るプラズマ装置10の構成を示すブロック図である。第ニ実施例に係るプラズマ表示装置10において、コイル20は、複数の走査電極12あるいは複数の共通電極13の少なくとも1つと直接、直列に接続される。例えば、図8に示されるように、複数の共通電極13と共通電極ドライバ17とを接続される回路が開放され、開放された回路の端部がコイル20の両端と接続される。つまり、共通電極13と共通電極ドライバ17の間にコイル20が介在する。これにより、走査電極ドライバ16から共通電極ドライバ17へ、あるいは共通電極ドライバ17から走査電極ドライバ16へ流れる放電電流は、直接取り出され、反対電流としてコイル20を流れる。ここでコイル20を流れる反対電流の方向がループ状の放電電流の方向と逆向きになるように、コイル20は巻かれ、また図5に示されたように配置される。また、コイル20の断面積や形状は、ループ状の放電電流と電磁気学的に合同形に保たれる。
このように、第ニ実施例のプラズマ表示装置10によれば、放電電流が流れる電極から直接、直列に反対電流がコイル20に流れ込む。従って、パネル部11から発生する輻射磁界を、簡易に低コストで打ち消すことが可能となる。
(第三実施例)
図9は、本発明の第ニ実施例に係るプラズマ装置10の構成を示すブロック図である。図9において、パネル部11、電極(12、13、14)、ドライバ(16、17、18)の構成は、図3に示された構成と同様であり、その説明は省略される。第三実施例に係るプラズマ表示装置10は、コイル20と電流演算回路40とを備える。つまり、図3で示された電流駆動部21は、電流演算回路40を含む。コイル20は、図5で説明されたように配置される。電流演算回路40は、走査電極ドライバ16及び共通電極ドライバ17の出力に基づいて、電極を流れる放電電流の波形を演算により算出する。また、電流演算回路40は、算出された電流波形に基づいて、反対電流をコイル20に出力する。
図10は、本実施例における電流演算回路40の一構成例を示す詳細図である。電流演算回路40は、走査タイミング発生回路41、切り換え回路42、重み付け回路43、減算回路44、微分回路45、電圧−電流変換回路46、及び電流アンプ47を備える。
走査電極ドライバ16は、複数の走査電極12の本数分の出力ラインを有する。書き込み放電時には、走査電極ドライバ16は、走査電極12を一本ずつ走査し、電圧パルスを印加する。一方、維持放電時には、走査電極ドライバ16は、全ての走査電極12を同時に走査し、電圧パルスを印加する。走査タイミング発生回路41は、走査を切り換えるタイミングに同期したタイミング信号を生成し、切り換え回路42は、そのタイミング信号に基づいて走査を切り換える。よって、書き込み放電期間の電圧パルスを検出することも、維持放電期間の電圧パルスを検出することも可能である。共通電極ドライバ17は、複数の共通電極13に対して共通に電圧パルスを印加する。
重み付け回路43には、走査電極ドライバ16からの出力が入力される。上述の通り、全ての走査電極12に同じ電圧が印加される場合と、一本の走査電極12に選択的に電圧が印加される場合がある。従って、重み付け回路43は、駆動される走査電極12の本数に基づいて、電圧パルスに対して重み付けを行う。
上記のように操作された走査電極ドライバ16からの出力と、共通電極ドライバ17からの出力は、減算回路44に入力される。減算回路44において、両者の減算が実行され、走査電極12に印加される電圧と共通電極13に印加される電圧の差分に対応した信号(以下、電圧差分信号と参照される)が得られる。この電圧差分信号は、微分回路45に出力される。微分回路45は、電圧差分信号に対して微分演算を実行する。これにより、一対の走査電極12と共通電極13に流れる電流に対応した信号(以下、等価電流信号と参照される)が得られる。この等価電流信号は、電圧−電流変換回路46に出力される。電圧−電流変換回路46は、入力された等価電流信号を電流に変換し、電流アンプ47に出力する。電流アンプ47は、出力された電流を増幅し、反対電流としてコイル20へ出力する。
このように、第三実施例のプラズマ表示装置10によれば、電流演算回路40により、パネル部11から発生する輻射磁界を打ち消すことが可能となる。また、このプラズマ表示装置10は、放電電流の流れる電極の負荷インピーダンスに影響を与えることなく電流演算回路40が装着される点で優れている。
(第四実施例)
図11は、本発明の第四実施例に係るプラズマ装置10の構成を示すブロック図である。図11において、パネル部11、電極(12、13、14)、ドライバ(16、17、18)の構成は、図3に示された構成と同様であり、その説明は省略される。第四実施例に係るプラズマ表示装置10は、図3で示されたコイル20と電流駆動部21に加え、漏洩磁界検出部51及び電流制御部52を更に備える。つまり、本実施例に係る構成は、上述の第一〜第三実施例に対して付加的に適用することが可能である。コイル20は、図5で説明されたように配置される。電流駆動部21は、図7に示されたような電流検出型の回路を有していてもよいし、図10に示されたような電流波形演算型の回路を有していても良い。
本実施の形態において、漏洩磁界検出部51は、パネル部11から漏洩する漏洩磁界(漏洩電磁界)の強さを検出し、その漏洩磁界の強さに対応する電気信号(以下、漏洩磁界信号と参照される)を電流制御部52に出力する。電流制御部52は、漏洩磁界検出部51に接続される。この電流制御部52は、漏洩磁界信号に基づき、漏洩磁界の強度が最小になるように反対電流をフィードバック制御する。
図12は、第四実施例に係るプラズマ表示装置10の一構成例を詳細に示すブロック図である。図12は、図11を+Y方向から見た図に対応する。図12において、漏洩磁界検出部51は、センサコイル53と磁気センサ54を備える。センサコイル53は、パネル部11から漏洩する漏洩磁界Bを検出する。つまり、センサコイル53は、コイル20を流れる放電電流によって打ち消されなかった磁界を、漏洩磁界Bとして検出する。センサコイル53は、コイル20に平行に配置されるのが好適であるが、機器の形状によっては、それ以外に漏洩磁界Bが効率的に検出される位置に配置されても良い。これにより、センサコイル53は、漏洩磁界Bを効率よく検出することができる。また、センサコイル53は、コイル20からある程度離して設置されるのが好適である。例えば、図12に示されるように、コイル20は、パネル部11の背面(−X方向側)中央に隣接して配置され、センサコイル53は、パネル部11の端部に隣接して配置される。これにより、輻射磁界を打ち消すためのコイル20と、漏洩磁界を検出するためのセンサコイル53が独立して動作することが可能となる。
磁気センサ54は、センサコイル53に接続され、センサコイル53を流れる誘導電流に基づき漏洩磁界の強さを検出する。また、磁気センサ54は、漏洩磁界の強さに対応する漏洩磁界信号を電流制御部52に出力する。電流制御部52は、マイクロコンピュータ55と振幅位相制御部56を備える。マイクロコンピュータ55は、漏洩磁界検出部51に接続され、漏洩磁界信号を受け取る。マイクロコンピュータ55に接続された振幅位相制御部56は、マイクロコンピュータ55からの指示に従い、電流駆動部21を介して反対電流の振幅及び位相を制御する。振幅位相制御部56からの出力は、例えば電流駆動部21中の電流アンプ(図10を参照)に入力される。
マイクロコンピュータ55は、漏洩磁界信号に基づき、漏洩磁界Bの強度が最小になるように振幅位相制御部56を指示し、コイル20を流れる反対電流の振幅及び位相をフィードバック制御する。例えば、マイクロコンピュータ55は、反対電流の位相を0度から360度まで移相させるように振幅位相制御部56に指示を出し、漏洩磁界Bの強度が最小になる位相を探る。位相を粗調整した後、マイクロコンピュータ55は、反対電流の振幅を変化させるように振幅位相制御部56に指示を出し、漏洩磁界Bの強度が最小になる振幅を探る。このようなプログラムを繰り返し実行することにより、マイクロコンピュータ55は、反対電流の振幅及び位相の最適値を確定する。このようなアルゴリズムに沿って、反対電流はフィードバック制御される。また、最適値の経時変化や温度変化などに対応するため、上記のプログラムは、所定の間隔をおいて周期的に実行されてもよい。また、位相や振幅だけでなく、高調波成分を制御することによって、波形成形を行なうことも可能である。
このように、第四実施例のプラズマ表示装置10によれば、電流駆動部21により、コイル20に反対電流が流される。これにより、パネル部11から発生する輻射磁界を、簡易に打ち消すことが可能となる。更に、マイクロコンピュータ55により反対電流がフィードバック制御されるので、プラズマ表示装置10から発生する漏洩磁界を最小にすることができる。
以上に説明されたように、本発明のプラズマ表示装置10によれば、画面表示の際にパネル部11から発生する輻射磁界を、能動的に打ち消すことができる。また、パネル部11から発生する漏洩磁界がをフィードバック制御を用いて最小にすることができる。また、輻射磁界を簡易に且つ低コストで打ち消すことができる。金属遮蔽物構造、コアの追加などにより行なっていた対策を、本発明との併用により、従来より安価な部品や簡単な遮蔽構造物を用いることによって行うこともできる。
図1は、一般的なプラズマディスプレイパネルの構造を示す概略図である。 図2は、従来のプラズマディスプレイパネルの構成を示す概略図である。 図3は、本発明に係るプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明に係るプラズマ表示装置の効果を示す概略図である。 図5は、本発明に係るプラズマ表示装置におけるコイルの配置を示す概略図である。 図6は、本発明の第一実施例に係るプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の第一実施例に係る電流駆動部の構成を示す詳細図である。 図8は、本発明の第ニ実施例に係るプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の第三実施例に係るプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の第三実施例に係る電流駆動部の構成を示す詳細図である。 図11は、本発明の第四実施例に係るプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。 図12は、本発明の第四実施例に係るプラズマ表示装置の構成を示す詳細図である。
符号の説明
10 プラズマ表示装置
11 パネル部
12 走査電極
13 共通電極
14 書き込み電極
15 表示セル
16 走査電極ドライバ
17 共通電極ドライバ
18 書き込み電極ドライバ
20 コイル
21 電流駆動部
31 電流検出素子
32 駆動回路
40 電流演算回路
51 漏洩磁界検出部
52 電流制御部

Claims (18)

  1. 放電性ガスが封入された複数の表示セルを有するパネル部と、
    前記パネル部に互いに平行に配設された複数の電極と、
    前記パネル部に隣接して配置されたコイルと
    を具備し、
    前記複数の表示セルは、前記複数の電極に放電電圧を印加することにより発光し、
    前記コイルは、前記複数の電極を流れる放電電流により発生する磁界を打ち消す反対電流が流れるように形成された
    プラズマ表示装置。
  2. 請求項1において、
    前記複数の電極のそれぞれは、第一方向に沿って延設され、
    前記パネル部が配置される面上で前記第一方向と直角な方向は、第二方向であり、
    前記コイルは、前記第二方向に直角な面に配置される
    プラズマ表示装置。
  3. 請求項2において、
    前記コイルは、前記パネル部の前記第二方向に位置する側部に隣接して配置される
    プラズマ表示装置。
  4. 請求項2において、
    前記コイルは、前記パネル部の背面中央に隣接して配置される
    プラズマ表示装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれかにおいて、
    前記第一方向は、水平方向であり、
    前記第二方向は、鉛直方向である
    プラズマ表示装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記複数の電極に流れる前記放電電流の電流量を検出する電流検出素子と、
    前記電流検出素子と前記コイルとの間に介在する駆動回路と
    を更に具備し、
    前記駆動回路は、前記電流量に対応する電流量信号を前記電流検出素子から受け取り、前記電流量信号に基づいて前記反対電流を前記コイルに出力する
    プラズマ表示装置。
  7. 請求項6において、
    前記電流検出素子は、ホール素子である
    プラズマ表示装置。
  8. 請求項6において、
    前記電流検出素子は、電流検出コイルである
    プラズマ表示装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれかにおいて、
    前記駆動回路は、
    前記電流検出素子と接続されるバッファ回路と、
    前記バッファ回路及び前記コイルと接続されるトランジスタと
    を具備し、
    前記バッファ回路は、前記電流検出素子から前記電流量信号を受け取り、前記電流量信号に対応する電流駆動信号を前記トランジスタに出力し、
    前記トランジスタは、前記電流駆動信号に基づいて、前記反対電流を前記コイルに出力する
    プラズマ表示装置。
  10. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記複数の電極に前記放電電流を流す電極ドライバを更に具備し、
    前記複数の電極の少なくとも1つと前記電極ドライバの間に前記コイルが介在する
    プラズマ表示装置。
  11. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記複数の電極に前記放電電流を流す電極ドライバと、
    前記コイルに接続された電流演算回路と
    を更に具備し、
    前記複数の電極は、
    複数の第一電極と、
    複数の第二電極を含み、
    前記電極ドライバは、
    前記複数の第一電極に接続された第一電極ドライバと、
    前記複数の第二電極に接続された第二電極ドライバを含み、
    前記電流演算回路は、前記第一電極ドライバ及び前記第二電極ドライバの出力に基づき、前記放電電流に対応する電流波形を演算により算出し、算出された前記電流波形に基づき、前記反対電流を前記コイルに出力する
    プラズマ表示装置。
  12. 請求項11において、
    前記電流演算回路は、
    前記電極ドライバに接続された減算回路と、
    前記減算回路に接続された微分回路と、
    前記微分回路及び前記コイルに接続された電圧−電流変換回路と
    を具備し、
    前記減算回路は、前記第一電極ドライバからの出力電圧と前記第二電極ドライバからの出力電圧の差分を計算し、前記差分に対応した電圧差分信号を前記微分回路に出力し、
    前記微分回路は、前記電圧差分信号に対して微分演算を実行し、前記微分演算により得られ前記放電電流に対応した等価電流信号を前記電圧−電流変換回路に出力し、
    前記電圧−電流変換回路は、前記等価電流信号に基づき、前記反対電流を前記コイルに出力する
    プラズマ表示装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかにおいて、
    前記パネル部から漏洩する漏洩磁界の強さを検出する漏洩磁界検出部と、
    前記漏洩磁界検出部に接続され、前記反対電流を制御する電流制御部と
    を更に具備し、
    前記漏洩磁界検出部は、前記漏洩磁界の強さに対応する漏洩磁界信号を前記電流制御部に出力し、
    前記電流制御部は、前記漏洩磁界信号に基づき、前記漏洩磁界が最小になるように前記反対電流をフィードバック制御する
    プラズマ表示装置。
  14. 請求項13において、
    前記漏洩磁界検出部は、
    前記漏洩磁界を検出するセンサコイルと、
    前記センサコイルに接続され、前記センサコイルを流れる誘導電流に基づき前記漏洩磁界の強さを検出し、前記漏洩磁界信号を前記電流制御部に出力する磁気センサと
    を備える
    プラズマ表示装置。
  15. 請求項14において、
    前記センサコイルは、前記コイルと平行に配置される
    プラズマ表示装置。
  16. 請求項14又は15において、
    前記コイルは、前記パネル部の背面中央に隣接して配置され、
    前記センサコイルは、前記パネル部の端部に隣接して配置される
    プラズマ表示装置。
  17. 請求項13乃至16のいずれかにおいて、
    前記電流制御部は、
    前記漏洩磁界検出部に接続されたマイクロコンピュータと、
    前記マイクロコンピュータに接続され、前記反対電流の振幅及び位相を制御する振幅位相制御部と
    を備え、
    前記マイクロコンピュータは、前記漏洩磁界信号に基づき、前記漏洩磁界が最小になるように、前記振幅位相制御部を介して前記反対電流の振幅及び位相をフィードバック制御する
    プラズマ表示装置。
  18. 請求項1乃至17のいずれかにおいて、
    複数の書き込み電極を更に備え、
    前記複数の書き込み電極の各々は、前記複数の電極に交差するように前記パネル部に配設され、
    前記複数の表示セルは、前記複数の電極と前記複数の書き込み電極が交差する領域にそれぞれ形成される
    プラズマ表示装置。
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