JP2005156598A - 帯電電圧制御回路及び画像形成装置 - Google Patents

帯電電圧制御回路及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高耐圧使用の電気部品はコストが高いことから、その回路を作製するためのコストが高くなってしまう。
【解決手段】 電圧トランス204の一次側に入力する一次交流電圧を発生し、一次交流電圧に応じて電圧トランス204の二次側に発生する電流に応じた制御電圧を発生し、当該制御電圧と制御信号とに基づいて、電圧発生手段により発生される一次交流電圧を制御する制御電圧発生回路と、電圧トランス204の二次側に発生する電流を帯電ローラに供給する経路とコンデンサ301を介して接続され、像担持体を帯電させるための帯電電流を検出する電流検出回路310と、所定の制御信号PRICNTと、当該所定の制御信号とに応じて電流検出回路により検出される電流値Icapとの関係に基づいて制御信号を決定し、電圧発生回路により発生される一次交流電圧を制御する制御回路5とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、像担持体の帯電を行なう画像形成装置及び、その帯電電圧制御回路に関するものである。
電子写真方式により画像を記録する電子写真方式の画像形成装置では、周知のようにドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラム)を有し、画像形成に際して、その表面を所定の電位に均一に帯電処理している。この帯電処理では、細いコロナ放電ワイヤに高電圧を印加して発生するコロナを感光ドラム表面に作用させて帯電させる非接触帯電であるコロナ帯電が一般的であった。
これに対して近年は、低圧プロセス、低オゾン発生量、低コストなどの点から有利な接触帯電方式が主流となりつつある。この接触帯電方式は、例えばローラ帯電部材(以下、帯電ローラ)を感光ドラムの表面に当接させ、この帯電ローラに電圧を印加して感光ドラムを帯電する方式である。接触帯電方式で感光体表面に所望の電位Vdを得るために、帯電ローラにはVd+Vth(帯電部材に直流電圧を印加した時の被帯電体への放電開始電圧(帯電開始電圧))という直流電圧が印加される。
また、更なる帯電の均一化を図るために特許文献1に開示するように、所望の電位Vdに相当する直流電圧に、Vthの2倍以上のピーク間電圧を持つ交流電圧成分(AC電圧成分)を重畳した電圧(交番電圧・脈流電圧・振動電圧;時間とともに電圧値が周期的に変化する電圧)を接触帯電部材に印加する「AC帯電方式」が用いられる。
AC帯電方式では、交流電圧を印加してプラス側、マイナス側への放電を交互に起こすことで帯電を均一にすることができる。例えば、直流電圧を印加したときの被帯電体の放電開始電圧(帯電開始電圧)の2倍以上のピーク間(peak to peak)電圧を有する交流電圧と、直流電圧(直流オフセットバイアス)とを重畳した交流電圧(振動電圧)を印加することにより、被帯電体である帯電ローラをほぼ均一に帯電できることが知られている。ここで、この帯電ローラに、正弦波の交流電圧を印加すると、帯電ローラと感光ドラム間の抵抗性負荷に流れる抵抗負荷電流と、帯電ローラと感光ドラム間の容量性負荷に流れる容量負荷電流と、帯電ローラと感光ドラム間の放電電流とが流れ、これらが合計された電流が帯電ローラに流れることになる。この際、帯電ローラを安定して帯電するためには、放電電流量を所定値以上にすると良いことが経験的に分かっている。
図13は、帯電ローラに帯電交流電圧(Vc)を印加した場合に帯電ローラに流れる帯電電流(Ic)の特性を表した図である。尚、電圧Vcは交流電圧のピーク電圧値、電流Icは交流電流の実効値で表している。なお、交流電圧のピーク電圧値とは、交流電圧のピーク間電圧値の1/2の電圧値を意味するものとする。
図において、帯電交流電圧(Vc)の振幅(ピーク電圧値)を徐々に上昇させると、これに伴って帯電電流(Ic)が流れる。ここで帯電交流電圧(Vc)が所定電圧(Vth)以下では、帯電交流電圧の振幅と帯電電流とは略比例している。これは、抵抗負荷電流と容量負荷電流は電圧振幅に比例し、且つ電圧振幅(ピーク電圧)が小さいために放電現象が発生せず、放電電流が流れないためである。そして更に帯電交流電圧(Vc)の振幅を大きくしていくと所定電圧(Vth)で放電現象が始まり、帯電交流電圧と帯電電流(Ic)の関係も比例しなくなり、放電電流(Is)分だけ帯電電流(Ic)が大きくなる。安定した帯電を得るためには、この放電電流(Is)が所定値以上となるように、帯電電圧(Vt)を設定すればよい。
しかしながら、感光ドラムへの放電電流(Is)が増えた場合、感光ドラム削れ等の感光ドラム劣化を促進するとともに、放電生成物による高温高湿環境での画像流れ等の異常画像が発生する場合があった。このため、安定した帯電が得られ、かつ前記問題を解決するためには、必要最小限の帯電交流電圧を印加することにより、プラス側、マイナス側へ交互に起こす放電を最小限にする必要がある。
しかし実際には、感光ドラムへの印加電圧と放電量の関係は常に一定ではなく、感光ドラムの感光体層や誘電体層の膜厚、帯電部材や空気の環境変動等により変化する。低温低湿環境(以下、L/L環境)では、材料が乾燥して抵抗値が上昇し放電しにくくなるため、均一な帯電を得るためには一定値以上のピーク間電圧が必要となる。また、このL/L環境において均一な帯電が得られる最低の帯電交流電圧を印加しても、高温高湿環境(H/H)の場合には、逆に材料が吸湿して抵抗値が低下するため必要以上の放電が発生することになる。この結果、放電量が増加して、画像不良の発生、トナー融着の発生、感光ドラムの表面の劣化による感光ドラム削れ、短命化などの問題が起こる。
このような放電量の変化は、前述の環境変動による原因の他に、帯電部材の製造ばらつきや汚れによる抵抗値変動、耐久による感光ドラムの静電容量変動、画像形成装置本体の高電圧発生装置の特性ばらつきなどでも発生することが判っている。
このような放電量の変化を抑制するために、特許文献1の「放電電流制御方式」は、帯電部材に印加する交流電圧を可変な構成とし、交流電圧のピーク電圧が放電現象が開始する電圧(Vth)以下での電圧範囲と、Vth以上の電圧範囲において、それぞれ交流電圧−交流電流特性を検出し、その検出した2つの特性ラインから最適な放電量となる交流電圧値を算出し、帯電部材に印加する交流電圧のピーク電圧の電圧レベルを決定している。
図13において、丸印で示したA,B,C,D点はそれぞれサンプリングを行うポイントを示している。放電現象が開始する電圧(Vth)以下の電圧でA,Bの2点をサンプルすることで、放電電流が発生しない領域の帯電交流電圧(Vc)と帯電電流(Ic)の特性が測定される。同様に、放電後のC,Dの2点をサンプルすることで、放電電流が発生する領域における帯電交流電圧(Vc)と帯電電流(Ic)の特性が測定される。このような方法で得られた2つの特性ラインの関係から放電電流値を所定値とするための帯電交流電圧値を算出し、これに応じて帯電交流電圧を制御することで放電量の変動を抑制する制御を行っている。
特開昭63−149668号公報 特開2001−201921号公報
しかしながら、従来の放電電流制御方式を用いた画像形成装置の場合、帯電交流電圧を発生する高電圧回路の規模が大きくなることから、次のような問題があった。
(1)高電圧回路を作製するコストが高くなる。
(2)高電圧回路が大型になり、その結果、画像形成装置が大型化してしまう。
即ち、従来の放電電流制御方式の帯電バイアス回路では、帯電交流電圧に、直流バイアスが重畳されて出力端子から出力される。この出力端子は帯電ローラに接続されている。従来の放電電流制御方式では、交流出力電圧と交流出力電流との関係を検出することで放電電流を算出している。従って、帯電バイアス回路には、交流出力電圧のレベルを検出する検出回路が設けられている。この交流出力電圧の検出回路は、構成する電気部品の点数が多く、更に端子間に高い電位差が生じる電気部品が多い。また、この回路で使用されるコンデンサ、ダイオード、抵抗の各端子間には高い電位差が発生するため、高い電位差にも耐えられる高耐電圧仕様の部品を使用しなければならない。
一般的に、このような高耐圧使用の電気部品はコストが高いことから、その回路を作製するためのコストは高くなってしまう問題がある。また、高い電位差が生じる部品は、端子間での絶縁性を確保するために、端子間の距離を大きくすることが必要となる。同様に各部品間の絶縁性を確保するためにも各部品間の距離を大きくすることが必要となり、この結果、回路規模が大きくなるという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、放電電流制御を行う帯電電圧回路を安価で小規模な構成で提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
像担持体を帯電し、当該像担持体に形成された画像を記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
交流電圧を生成する交流電圧生成手段と、
前記交流電圧生成手段からの交流電圧が印加される帯電部材と、
前記交流電圧生成手段から前記帯電部材に電流を供給する経路に制御値に応じた定電流が流れるよう前記交流電圧生成手段を制御する制御手段と、
前記経路に容量性部材を介して接続され、前記容量性部材に流れる前記交流電圧に応じた電流値を検出する電流検出手段とを有し、
前記制御手段は、前記交流電圧のピーク電圧が前記像担持体における放電開始電圧より小さくなるよう前記制御値を第1の制御値とした場合に前記電流検出手段が検出する第1の電流値と、前記交流電圧のピーク電圧が前記放電開始電圧以上となるよう前記制御値を第2の制御値とした場合に前記電流検出手段が検出する第2の電流値とに基づいて、画像形成をする際の前記制御値を決定することを特徴とする。
本発明に係る帯電電圧制御回路は以下のような構成を備える。即ち、
像担持体を帯電するための帯電部材に供給する帯電電圧を制御する帯電電圧制御回路であって、
電圧トランスの一次側に入力する一次交流電圧を発生する電圧生成回路と、
前記一次交流電圧に応じて前記電圧トランスの二次側に生成される電流が制御信号に応じた定電流となるよう、前記電圧生成回路により発生される一次交流電圧を制御する制御回路と、
前記電圧トランスの二次側に発生する電流を前記帯電部材に供給する経路に容量性部材を介して接続され前記容量性部材に印加される2次交流電圧に応じた電流値を検出する電流検出回路とを有し、
前記制御回路は、前記2次交流電圧のピーク電圧が前記像担持体における放電開始電圧より小さくなるよう前記制御信号を第1の信号とした場合に前記電流検出回路が検出する第1の電流値と、前記2次交流電圧のピーク電圧が前記放電開始電圧以上となるよう前記制御信号を第2の信号とした場合に前記電流検出回路が検出する第2の電流値とに基づいて、前記像担持体を帯電する際の前記制御信号を決定することを特徴とする。
本発明によれば、帯電部材に電流を供給する経路に容量性部材を介して接続された電流検出手段を有し、交流電圧のピーク電圧が像担持体における放電開始電圧より小さくなるよう帯電部材に印加する交流電圧の制御値を第1の制御値とした場合に電流検出手段が検出する第1の電流値と、交流電圧のピーク電圧が放電開始電圧以上となるよう第2の制御値とした場合に電流検出手段が検出する第2の電流値とに基づいて、画像形成をする際の制御値を決定するので、高耐電圧の部品を用いることなく感光ドラム等の像担持体の劣化を防止するとともに、異常画像を発生させることのない画像形成装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るレーザビームプリンタ(電子写真方式の画像形成装置)100の構成図である。
レーザプリンタ100は、記録紙Pを収納するデッキ101を有し、このデッキ101の記録紙Pの有無を検知するデッキ紙有無センサ102、デッキ101内の記録紙Pのサイズを検知する紙サイズ検知センサ103、デッキ101から記録紙Pを繰り出すピックアップローラ104、ピックアップローラ104によって繰り出された記録紙Pを搬送するデッキ給紙ローラ105、このデッキ給紙ローラ105と対をなし、記録紙Pの重送を防止するためのリタードローラ106が設けられている。そして、デッキ給紙ローラ105の下流には、デッキ101と、後述する両面反転部からの給紙搬送状態を検知する給紙センサ107、更に下流へと記録紙Pを搬送するための給紙搬送ローラ108、記録紙Pを同期搬送するレジストローラ対109、レジストローラ対109への記録紙Pの搬送状態を検知するレジ前センサ110が配設されている。
また、レジストローラ対109の下流には、後述するレーザスキャナ部111からのレーザ光に基づいて感光ドラム1上にトナー像を形成するプロセスカートリッジ112と、感光ドラム1上に形成されたトナー像を記録紙P上に転写するためのローラ部材113(以後、転写ローラ)、記録紙P上の電荷を除去し感光ドラム1からの分離を促進するための放電部材114(以後、除電針)が配設されている。更に、除電針114の下流には搬送ガイド115、記録紙P上に転写されたトナー像を熱定着するために内部に加熱用のハロゲンヒータ116を備えた定着ローラ117と加圧ローラ118対を有する定着部が設けられている。そして、この定着部からの搬送状態を検知する定着排紙センサ119、定着部から搬送されてきた記録紙Pを排紙部、又は両面反転部に行き先を切り替えるための両面フラッパ120が配設されており、排紙部側の下流には排紙部の紙搬送状態を検知する排紙センサ121、記録紙を排紙する排紙ローラ対122が配設されている。
一方、記録紙Pの両面に印刷するために片面印刷終了後の記録紙Pを表裏反転させ、再度画像形成部へと給紙するための両面反転部側には、正逆転によって記録紙Pをスイッチバックさせる反転ローラ対123、反転ローラ対123への紙搬送状態を検知する反転センサ124、記録紙Pの横方向位置を合わせるための横方向レジスト部(不図示)から記録紙Pを搬送するためのDカットローラ125、両面反転部の記録紙Pの搬送状態を検知する両面センサ126、両面反転部から給紙部へと記録紙Pを搬送するための両面搬送ローラ対127が配設されている。
またスキャナ部111は、後述外部装置(ホストコンピュータ)128から送出される画像信号に基づいて変調されたレーザ光を発光するレーザユニット129、レーザユニット129からのレーザ光を感光ドラム1上に走査するためのポリゴンミラー130とスキャナモータ131、結像レンズ群132、及び折り返しミラー133を備えている。そして、プロセスカートリッジ112は公知の電子写真プロセスに必要な感光ドラム1、帯電部材である帯電ローラ2と現像ローラ134、トナー収容容器135等を具備しており、レーザビームプリンタ100に対して着脱可能に構成されている。また、図中3は高電圧電源部であり、後述する帯電高電圧回路の他に、現像ローラ134、転写ローラ113、除電針114に所望の電圧を給電する高電圧回路を有している。136はメインモータで、各部に動力を供給している。
更に、4はレーザプリンタ100を制御するプリンタ制御部であり、RAM5a,ROM5b、タイマ5c、デジタル入出力ポート(以下、I/Oポート)5d、アナログ−デジタル変換入力ポート(以下A/Dポートと記す)5e、デジタル−アナログ出力ポート(以下、D/Aポート)5f等を具備したMPU(マイクロコンピュータ)5、及び各種入出力制御回路(不図示)等で構成されている。尚、プリンタ制御部4は、インターフェース138を介してパーソナルコンピュータ等の外部装置128に接続されている。
次に、本発明の実施の形態に係る帯電バイアス生成回路について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係るレーザビームプリンタ100の帯電バイアス生成回路を説明するブロック図で、この回路はプリンタ制御部4に設けられており、前述の図1と共通する部分は同じ記号で示している。
この帯電バイアス生成回路は、直流高電圧に交流高電圧が重畳された帯電電圧を生成して出力端子299より出力する。MPU5のI/Oポート5dからクロックパルス(PRICLK)が出力されると、プルアップ抵抗260、ベース抵抗238を介してトランジスタ239がスイッチング動作し、プルアップ抵抗237と、ダイオード240を介して接続されているオペアンプ265の出力に応じた振幅のクロックパルスに増幅される。この振幅が大きいと、後述する高電圧トランス204に入力される正弦波の駆動電圧振幅(ピーク電圧)も大きくなり、その結果、高電圧である交流電圧のピーク電圧も大きくなる。
クロックパルスは、コンデンサ224を介し、抵抗218,219,222,223,225,226,229,230〜234、コンデンサ216,220,227,228,233と、オペアンプ217,221によって構成されるフィルタ回路235に入力され、このフィルタ回路235から、+12Vを中心とした正弦波が出力される。そしてこの出力は、プッシュプルの高電圧トランスドライブ回路205によって電力増幅され、コンデンサ210を介して高電圧トランス204の一次巻線に入力される。これにより、高電圧トランス204の二次巻線側に正弦波の交流高電圧が発生する。また、高電圧トランス204の二次側の一方は、直流高電圧発生回路247に接続されおり、ここから出力される直流の高電圧に交流高電圧が重畳された高電圧バイアスが出力保護抵抗203を介して出力端子299より出力される。
この出力端子299と、前述の帯電ローラ2とは接続部材(導電部材)315で接続されており、この導電部材315を介して帯電ローラ2に帯電高電圧バイアスが印加される。
次に、帯電バイアス生成回路の交流出力電流(It)の検知について説明する。
ここでは高電圧トランス204の2次側巻線の電流を検出することによって、出力端子299より出力される交流出力電流(It)を測定し、それに応じた高電圧トランスドライブ回路205への入力電圧を発生する。高電圧トランスドライブ回路205を駆動することで発生した交流出力電流(It)はコンデンサ248を通過し、矢印A方向の半波はダイオード250、矢印B方向の半波はダイオード249を介してそれぞれ流れる。ダイオード250を通過した矢印A方向の半波は、オペアンプ265、抵抗256,258、コンデンサ254で構成された整流回路に入力され直流電圧に変換される。この場合、オペアンプ265の負入力端子の電圧(V1)は、式(1)で表される。
V1=R256×Imean1 ...式(1)
ここで、Imean1は交流出力電流(It)の半波の平均値、R256は抵抗256の抵抗値である。
一方、オペアンプ265の正入力端子には、MPU5のD/Aポート5fから出力される電流制御信号(PRICNT)が入力される。この電流制御信号(PRICNT)は、高電圧トランス204に入力される正弦波の駆動電圧振幅、即ち、交流出力電流(It)の振幅レベルを設定する信号である。ここで、オペアンプ265の負入力端子の電圧(V1)が電流制御信号(PRICNT)よりも小さい場合はオペアンプ265の出力が大きくなり、逆に、負入力端子の電圧(V1)が電流制御信号(PRICNT)よりも大きい場合はオペアンプ265の出力が小さくなる。
前述した様に、オペアンプ265の出力が大きくなると、フィルタ回路235に入力されるクロックパルスの振幅が大きくなり、交流高電圧のピーク電圧(振幅電圧)は大きくなる。このような構成とすることで、交流高電圧の振幅レベルは、高電圧トランス204の2次側を流れる交流出力電流(It)が、MPU5から出力される電流制御信号(PRICNT)に応じた値となるように制御される。即ち、電流制御信号(PRICNT)に応じた定電流制御が行われる。また、オペアンプ265の正入力端子にはトランジスタ260も接続されている。このトランジスタ260は、MPU5のI/Oポート5dから出力された信号(PRION)によって駆動される。このPRION信号をハイレベルにしてトランジスタ260をオンさせることにより、オペアンプ265の正入力端子の電位をロウレベルに落として交流高電圧の出力をオフにすることができる。
次に、出力端子299にコンデンサ301を介して接続されているコンデンサ電流検出回路310(容量電流検出回路)について説明する。
コンデンサ301は、出力端子299と帯電ローラ2とを接続する導電部材315に接続されており、高電圧バイアスに耐えられる特性の部品が使用されている。この帯電バイアス生成回路が駆動して、出力端子299から帯電ローラ2に帯電高電圧バイアスが供給されると、コンデンサ301にも帯電高電圧バイアスと同じ電圧が印加される。そして、コンデンサ301には、直流高電圧に交流高電圧が重畳された帯電高電圧バイアスの交流電圧とコンデンサ301の静電容量(C1)に応じたコンデンサ交流電流(Icap)が流れる。このコンデンサ301に流れる電流(Icap)は、コンデンサ301に接続されたコンデンサ電流検出回路310で検出される。
コンデンサ電流検出回路310に入力された電流(Icap)の半波はダイオード303を通過し、抵抗305、コンデンサ304で構成される整流回路に入力されて直流電圧に変換される。こうして変換された直流電圧はオペアンプ308に入力され、オペアンプ308の出力端子からコンデンサ電流(Icaps)の検出信号(ICAPS)として出力される。このように、この電流検出回路310では、出力端子299からコンデンサ301を介して電流を入力し、ダイオード、コンデンサ、抵抗及びオペアンプで電圧信号に変換し、その電圧信号に基づいて、コンデンサ301を流れる電流値(Icap)を求めているため、コンデンサ301以降の回路を低電圧回路で構成できる。しかもコンデンサ301を流れる電流値をそのまま入力して電圧に変換して出力しているだけであるため、回路310を構成する部品点数を少なくできる。
ここでコンデンサ電流(Icap)の検出信号(ICAPS)の電圧レベルは式(2)で表される。尚、式(2)では、検出信号(ICAPS)の電圧レベルを「ICAPS」で表している。
ICAPS=R305×Imean2 ...式(2)
ここでImean2は、コンデンサ交流電流(Icap)の半波の平均値、R305は抵抗305の抵抗値である。
コンデンサ301に流れる電流値に応じたICAPS信号は、MPU5のA/Dポート5eに入力されてデジタル信号に変換される。尚、このA/Dポート5eに接続されたダイオード309は、A/Dポート5eに所定電圧以上の電圧が印加されるのを防止するためのものであり、通常時はオフ状態である。このような構成とすることで、コンデンサ301に流れる交流電流(Icap)を測定することができる。
ここで、高電圧トランス204に流れる交流出力電流(It)とコンデンサ301に流れるコンデンサ交流電流(Icap)との関係について説明する。
図3(A)(B)は、高電圧トランス204からの交流出力電流(It)とコンデンサ交流電流(Icap)との関係を説明する図で、図3(A)は非放電発生時を示し、図3(B)は放電発生時をそれぞれ示している。
図3において、401は、帯電バイアス生成回路の出力端子299に接続された帯電ローラ2を電気回路にて模式的にしめした負荷を示す。402は、帯電ローラ2と感光ドラム1間の容量性負荷(Cn)を示し、403は帯電ローラ2と感光ドラム1間で放電が発生した場合の放電負荷を示している。また、容量性負荷(Cn)402を流れる容量負荷電流をIn、放電発生時に放電負荷403を流れる放電電流をIsで示している。
次に、交流出力電流(It)とコンデンサ交流電流(Icap)との関係を説明する。
(i)非放電発生時(図3(A))
帯電ローラ2に印加する交流電圧が小さく、帯電ローラ2と感光ドラム1間で放電が発生しない非放電発生時の場合は、放電負荷403には電流が流れない。よって、交流出力電流(It)、コンデンサ交流電流(Icap)、容量負荷電流(In)の間には、以下の関係が成り立つ。
It=Icap+In ...式(3)
ここで、コンデンサ301の端子間に印加される交流電圧と容量性負荷(Cn)に印加される交流電圧は等しいことから、InとIcapでは下記の関係が成り立つ。
In/Icap=Cn/C1 ...式(4)
更に、式(3)と式(4)より
It=(Cn/C1+1)×Icap ...式(5)
即ち、非放電発生時においては、コンデンサ交流電流(Icap)と交流出力電流(It)は比例関係となる。
(ii)放電発生時(図3(B))
帯電ローラ2に印加する交流電圧のピーク電圧が放電開始電圧(Vth)を超えると、帯電ローラ2と感光ドラム1間で放電が起こり、放電負荷403に放電電流(Is)が流れる。交流出力電流(It)、コンデンサ交流電流(Icap)、容量負荷電流(In)、放電電流(Is)では以下の関係が成り立つ。
It=Icap+In+Is ...式(6)
ここで、式(4)は放電発生の有無に係らず成立するので、式(6)は下記のようになる。
It=(Cn/C1+1)×Icap+Is ...式(7)
この式(7)は、放電発生時のIcapとItの特性は、非放電発生時の特性に放電電流(Is)が加算されたものであることを示している。
図4は、コンデンサ交流電流(Icap)と交流出力電流(It)との関係を説明する図である。
非放電発生領域においては、交流出力電流(It)はコンデンサ交流電流(Icap)に比例して直線的に増加する。
一方、放電発生領域においては、交流出力電流(It)は、非放電発生領域の特性を示すラインに対して放電電流(Is)分が加算されたラインで示されるような特性を示す。この特性から、発生する放電電流値は、下記の手順によって検出することができる。
[工程1]
放電が発生しないレベルの交流電流を帯電ローラ2に印加し、この時のコンデンサ交流電流(Icap)と交流出力電流(It)から非放電発生時の特性(It=f(Icap))を求める。
[工程2]
放電電流が発生するレベルの交流電流を帯電ローラ2に印加し、このときのコンデンサ交流電流(Icap)及び交流出力電流(It)値と、工程1で算出した特性(It=f(Icap))とを比較することにより放電電流値(Is)を求める。
本実施の形態に係る帯電電圧制御は、上記手順によって放電電流値Isを求め、その放電電流値(Is)が所望の値となるように、帯電交流電圧値、即ち、高電圧トランスドライブ回路205に入力する交流電圧を制御することにより放電電流(Is)を制御するものである。
以下に、本実施の形態に係る帯電電圧制御の一連の処理手順について説明する。
図5は、本実施の形態1のレーザビームプリンタにおける帯電電圧制御の手順を示すフローチャートであり、図6はプリント動作時の制御シーケンスと交流出力電流(It)の推移の関係を表した図である。この処理を実行するプログラムはROM5bに記憶されており、MPU5の制御の下に実行される。
レーザビームプリンタ100のメイン電源がオンされることにより、MPU5は、図6に示すように、定着部を駆動するとともに定着部の定着ローラ117のハロゲンヒータ116を所定温度まで上昇させる等の一連の処理を行う前多回転工程を実行し、その後にスタンバイ状態とする。次に、プリント開始の命令がパーソナルコンピュータ等の外部装置128から入力されると、所定の印刷準備段階である前回転工程を実行し、その後に一連の電子写真プロセスによって記録紙に画像形成動作を行う画像形成工程に入る。尚、図6の交流出力電流It(1),It(2)及びIt(3)はそれぞれ、後述する図7(A)に示すポイントA1,A2,B1に対応する交流出力電流値に対応している。
図5のフローチャートで示す一連の帯電電圧制御は、図6の前回転工程期間中に開始される。まずステップS1で、MPU5は、放電が生じない所定電圧レベルの帯電交流電圧(バイアス)を出力するよう定電流制御信号(PRICNT)の信号レベルを設定する。この処理は、前回転工程の期間中に実行するものであり、放電が生じない非放電発生領域におけるコンデンサ交流電流(Icap)と交流出力電流(It)とを検出する。
図7(A)は、帯電ローラ2に帯電交流電圧を印加した場合の、交流出力電流(It)とコンデンサ交流電流(Icap)との特性を表している。また、図7(B)は、図7(A)に対応した、定電流制御信号(PRICNT)とコンデンサ交流電流検出信号(ICAPS)の関係を説明する図である。
ステップS2〜S7に示す工程では、放電が起こらないレベルの交流出力電流(It)となるような帯電交流電圧を印加することで、図7(A)(B)に示すA1とA2の2ポイントにおけるサンプリングを行う。A1はトランス交流電流がIt(1)、A2は交流出力電流がIt(2)のポイントを示している。
まずステップS2で、MPU5は、D/Aポート5fから出力する定電流制御信号(PRICNT)の信号レベルをPRICNT(1)に設定する。次にステップS3で、MPU5は帯電交流バイアスON信号(PRION)をロウレベルに切り替えてトランジスタ260をオフにして帯電交流バイアスの出力を開始する。次にステップS4に進み、MPU5は、コンデンサ交流電流検出信号(ICAPS)の信号レベル(ICAPS(1))をA/Dポート5eから入力しA/D変換して取り込む。
次にステップS5に進み、MPU5のD/Aポート5fから出力する定電流制御信号(PRICNT)をPRICNT(2)に切り替え、次にステップS6に進み、コンデンサ交流電流検出信号(ICAPS)の信号レベル(ICAPS(2))をA/Dポート5eから入力しA/D変換して取り込む。続いてステップS7に進み、ポイント(A1)と(A2)でのコンデンサ交流電流のサンプリング結果、即ち、ステップS4、S6で入力した電流値を用いて非放電発生領域における定電流制御信号(PRICNT)の特性式を算出する。この特性式は、A,Bを定数として下記式(8)で表わされる。なお、非放電発生領域においては、放電が発生せず放電電流(Is)が生じないことから、定電流制御信号(PRICNT)は、帯電ローラ2と感光ドラム1間の接触部に流れる容量負荷電流(In)に応じた信号となる。
PRICNT=f(ICAPS)=A×ICAPS+B ...式(8)
ここで定数A,Bは下式を用いて算出する。
A={PRICNT(1)−PRICNT(2)}/{ICAPS(1)−ICAPS(2)} ...式(9)
B={ICAPS(2)×PRICNT(1)−ICAPS(1)×PRICNT(2)}/{ICAPS(1)−ICAPS(2)}
...式(10)
後続のステップS8〜S14で示す工程は、図6の前回転工程中に開始されて画像形成工程の終了まで実行される処理であり、帯電交流電圧を放電が起こる放電発生領域で発生させ、放電電流(Is)が所望の値となるように交流出力電流(It)を制御するものである。
まずMPU5は、交流出力電流(It)が放電領域にくるように帯電交流電圧のピーク電圧を変更すべくPRICNTを出力し、図7(A)のB1のポイントでコンデンサ交流電流(Icap)を検出する。図7(A)に示すように、B1は交流出力電流(It)がIt(3)のポイントである。この交流出力電流(It(3))のレベルは、環境条件に拘わらずに十分な放電電流(Is)が発生し、放電電流(Is)の不足による帯電不良が起こらないレベルに設定するものとする。
従ってまずステップS8で、MPU5は、D/Aポート5fから出力する定電流制御信号(PRICNT)をPRICNT(3)に設定して交流出力電流レベル(It(3))に変更し、次にステップS9で、そのときのコンデンサ交流電流検出信号(ICAPS)の値(ICAPS(3))をA/Dポート5eから入力しA/D変換して取り込む。続いてステップS10に進み、MPU5は下記式(11)を用いて、B1のポイントにおける放電電流値(Is)に対応するKを算出する。尚、下記式(11)において、Kは放電電流値(Is)に相当する定電流制御信号(PRICNT)のレベルを示す。なお、非放電発生領域においては式(8)で表されるf(ICAPS)は定電流制御信号(PRICNT)の特性式を示すものであるが、放電発生領域においては放電が発生して放電電流(Is)が生じることから、定電流制御信号(PRICNT)は、帯電ローラ2と感光ドラム1間の接触部に流れる容量負荷電流(In)に応じた信号とはならない。即ち、下記のf(ICAPS(3))は、放電発生領域において帯電ローラ2と感光ドラム1間の接触部に流れる容量負荷電流(In)に応じた信号となる。そして、放電発生領域においては定電流制御信号(PRICNT)と、帯電ローラ2と感光ドラム1間の接触部に流れる容量負荷電流(In)に応じた信号の差分が放電電流(Is)に応じた信号(K)となる。
K=PRICNT(3)−f(ICAPS(3)) ...式(11)
次にステップS11で、MPU5は、ステップS10で算出した放電電流(Is)に対応するKと、所望の放電電流値(Is(cnt))に相当する定電流制御信号(PRICNT)のレベル(K(cnt))とを比較する。ここで、K>K(cnt)の場合、即ち、放電電流(Is)が所望の値(Is(cnt))よりも大きい場合はステップS13に進み、信号PRICNTのレベルをデジタル値Dに相当する分だけ小さくしてオペアンプ265の出力電圧を低下させて、交流出力電流(It)を下げる。MPU5は、この処理によって放電電流(Is)を小さくして所望の放電電流値(Is(cnt))に近づける。ここでDは、MPU5のD/Aポート5fに出力する所定のデジタル値(例えば1ビット値)である。
一方、ステップS11でK<K(cnt)の場合、即ち、放電電流が所望の値(Is(cnt))よりも小さい場合はステップS12に進み、PRICNT信号のレベルをデジタル値Dに相当する分だけ大きくしオペアンプ265の出力電圧を上昇させて交流出力電流(It)を上げる。MPUは、この処理によって放電電流(Is)を大きくして所望の放電電流値(Is(cnt))に近づける。こうしてステップS12或はS13を実行するとステップS14に進み、MPU5は帯電電圧(バイアス)の出力継続有無の判断を行い、継続の場合はステップS11に戻り、再度、放電電流値(Is)と所望の値(Is(cnt))との比較を行なう。これらステップS11〜S14の処理を繰り返し実行することにより、MPU5は、放電電流値が所望の値(Is(cnt))となるよう(ポイント(図7のBx))交流出力電流(It)を制御する。
これにより図6の画像形成工程では、交流出力電流(It)は、放電電流値が所望の値(Is(cnt))となるポイント(図7のBx)に対応する値(It(X))に制御されることになる。
次にステップS15〜S16の工程は、後回転工程期間中に実行し完了する。即ち、ステップS14で、帯電電圧(バイアス)の出力を停止すると判断した場合はステップS15に進み、MPU5は帯電交流バイアスON信号(PRION)をハイレベルに切り替えてトランジスタ260をオンにし、帯電交流バイアスの出力を停止する。そしてステップS16で、帯電直流バイアスの出力を停止して、帯電電圧制御の一連の処理を終了する。
以上説明したように本実施の形態1に係る画像形成装置であるレーザビームプリンタ100においては、出力端子299と帯電ローラ2とを接続する導電部材315に容量性部材であるコンデンサ301を接続し、そのコンデンサ301を流れる交流電流(Icap)と出力端子299から出力される交流出力電流(It)とを比較することにより、帯電ローラ2と感光ドラム1間で発生する放電電流量(Is)を検知することができる。そして、放電電流(Is)が常に所望の値(Is(cnt))となるように高電圧トランス205に入力する電圧、即ち、交流出力電流(It)を制御することで放電電流を所望の値(Is(cnt))とする放電電流制御を実現する。
このような構成とすることで、帯電バイアス生成回路の部品数を従来よりも少なくすることができる。特に端子間に高電圧が印加される部品はコンデンサ301のみとすることができる。これにより次の効果が得られた。
・高電圧回路を作製するコストを従来よりも下げることが可能となった。
・高電圧回路を従来よりも小型化することが可能となった。
次に本発明の実施の形態2について説明する。この実施の形態2に係る画像形成装置の基本構成は、前述の実施の形態1と同じであるが、放電電流値(It)を検出した後の制御処理方法が前述の実施の形態1と異なっている。本実施の形態2の画像形成装置は、プリント動作時に帯電ローラ2の特性が変動し、負荷の容量成分が増加した場合においても、画像異常といった不具合の発生を防止することを目的とする。即ち、前述の実施の形態1では、画像形成時の放電電流を検知し、その検知結果に基づいて、帯電交流電流のレベルを逐次調整することで放電電流が常に所望の値となるように制御を行っていたのに対して本実施の形態2では更に、プリント動作開始後に帯電ローラ2の容量成分が増加した場合でも対処できるようにしたものである。
図8は、帯電ローラ2の特性に変動が生じた場合の、コンデンサ電流(Icap)と交流出力電流(It)の変動を説明する図である。尚、図において、LINE-A,LINE-A',LINE-B,LINE-B'はそれぞれ以下のような特性を示している。
・LINE-A:プリント動作開始時の非放電発生領域のライン
・LINE-B:プリント動作開始時の放電発生領域のライン
・LINE-A':プリント動作開始後に帯電ローラ2の特性に変動が発生した時の非放電発生領域のライン
・LINE-B':プリント動作開始後に帯電ローラ2の特性に変動が発生した時の放電発生領域のライン
前述の実施の形態1の場合、ポイントA1,A2で示す点でのコンデンサ電流を求めることで、非放電領域のIcap−It特性であるLINE-Aを算出し、その算出した特性を使用して放電発生領域での放電電流量の検出を行った。よって、LINE-Aの算出後に、帯電ローラ2の特性変動によってLINE-Aで示す特性がLINE-A'で示す特性に移行した場合には、放電電流を正しく算出できなくなる。
図8において、B1はプリント開始時の制御ポイントであり、LINE-A上のC1ポイントに対応する定電流制御信号(PRICNT)を出力することで放電し、そのときのコンデンサ電流(Icap)から所望の放電電流値(Is)を加えた値で制御する。一方、B2は、画像形成を連続して行い、LINE-Aの算出時に対して帯電ローラ2の特性に変動が発生した場合の制御ポイントを示している。このB2のポイントでは、LINE-A上のC2ポイントを算出し、このC2ポイントを用いて算出した放電電流値が所望の値(Is)となるように制御する。しかし、LINE-Aは、帯電ローラ2の特性の変動によってLINE-A'に移行しているため、実際にはB2ポイントとC3ポイントで算出されるIs'の放電電流が発生している。即ち、ここでの放電電流の制御値はIs'となり、所望の値(Is)よりも小さくなる。このように、放電電流値が所望の値よりも小さく制御されることで、画像形成時の帯電ローラ2の帯電が不十分となり、画像異常といった不具合が発生してしまう。
そこで本実施の形態2では、前述のようにプリント動作中に帯電ローラ2の特性が変動した場合においても、放電電流の不足によって生じる形成画像の異常といった問題を防止する制御を行う。
以下に、本実施例における帯電電圧制御の一連の処理手順について説明する。
図10は、本実施の形態2に係るレーザビームプリンタにおける高帯電電圧制御の手順を示すフローチャート、図11はプリント動作時のシーケンスと帯電交流電流(It)の推移の関係を表した図である。この処理を実行するプログラムはROM5bに記憶されており、MPU5の制御の下に実行される。
この実施の形態2に係るステップS21〜S34で示す工程は、図11の前回転中に実行される処理で、この処理は前述の実施の形態1に係るステップS1〜ステップS14の処理と基本的に同じである。これら工程を実行することで、交流出力電流(It)は放電電流が所望の値(Is)となるレベルで制御される。そしてステップS34で、画像形成工程処理に移行するかを判断し、移行すると判断した場合はステップS35に進む。
ステップS35〜S41で示される工程は、図11の1枚目の記録紙に対する画像形成処理に移行するタイミングで開始され、N枚目の記録紙に対する画像形成処理が完了するまで継続される。
ここではまずステップS35で、定数(ICAP(0))を設定する。この定数(ICAP(0))には、ステップS35に移行した時点におけるコンデンサ電流検出信号(ICAPS)の値を設定する。
図9(A)は、帯電交流電流(It)−コンデンサ交流電流(Icap)の特性を示し、また図9(B)は、図7(B)に対応した定電流制御信号(PRICNT)−コンデンサ交流電流検出信号(ICAPS)の特性を示す図である。
次にステップS336に進み、ステップS35でセットした定数(ICAPS(0))と、検出したコンデンサ電流検出信号(ICAPS)の値とを比較し、ICAPS>ICAPS(0)の場合はステップS38に進み、MPU5のD/Aポート5fから出力する定電流制御信号(PRICNT)をDだけ小さくして交流出力電流を下げる。これによりコンデンサ交流電流(Icap)は小さくなる。ここでDは、MPU5のD/Aポート5fに出力する所定のデジタル値(例えば1ビット値)に相当する値である。
一方、ステップS36で、ICAPS<ICAPS(0)の場合はステップS37に進み、MPU5のD/Aポート5fから出力する定電流制御信号(PRICNT)をDだけ大きくし、交流出力電流を大きくする。これにより、検出されるコンデンサ交流電流(Icap)は大きくなる。即ち、ステップS36〜ステップS38により、コンデンサ交流電流(Icap)がステップS36で設定されたコンデンサ電流(ICAPS(0))の値に近づくように定電流制御信号(PRICNT)が調整される。これは図9(B)に示す目標ポイントCxで制御することを意味している。
次にステップS39で、このステップに移行した時点での定電流検出信号(PRICNT)と所定定数(PRICNT(L))とを比較する。ここでPRICNT(L)は、交流出力電流(It)の上限値(It(L))に制御される値である。ここでPRICNT>PRICNT(L)の場合はステップS40に進み、PRICNTの設定値をPRICNT(L)としてステップS41に進む。またステップS39で、PRICNT>PRICNT(L)でない場合はそのままステップS41に進む。ステップS41では、帯電バイアスの出力を継続するかどうかを判断し、継続する場合はステップS36に進んで、再度、定数(ICAPS(0))とコンデンサ電流検出信号(ICAPS)の値とを比較する、前述した処理を実行する。こうしてステップS36〜S41の処理を繰り返すことで、帯電交流バイアスはコンデンサ交流電流(Icap)がステップS35に移行した時点でのコンデンサ電流(ICAP(0))のレベルとなるように制御される。また、これら処理ステップでは、帯電交流電流(It)は上限値(It(L))以下に制御される。
次にステップS42〜S43は、図11の後回転工程期間中に実行されて処理が完了する。ここではステップS41で、帯電バイアスの出力を停止すると判断した場合はステップS42に進み、帯電交流バイアスON信号(PRION)をハイレベルに切り替えて、帯電交流バイアスの出力を停止し、更にステップS43で、帯電直流バイアスを停止して、帯電電圧制御の一連の処理を終了する。
図12(A),(B)は、本実施の形態2に係る制御を実行し、この制御の実行中に帯電ローラ2の容量成分の増加が生じた場合の放電電流値の変化を説明する図である。図12(A)と図12(B)では、帯電ローラ2の容量成分の増加量が異なる場合で示している。
・図12(A)の場合
プリント開始時における交流出力電流(It)とコンデンサ交流電流(Icap)との関係を特性ラインLINE-A及びLINE-B1で示している。前回転工程では、B1のポイントで放電電流制御が行なわれる。このときの放電電流値は(Is)であり、コンデンサ交流電流は(Icap(0))となっている。続いて、前回転工程から画像形成工程に移ると、コンデンサ電流(Icap)=Icap(0)となるように制御が行なわれる。ここで画像形成工程中に帯電ローラ2の容量成分が増加し、上述のLINE-A及びLINE-B1で示す特性が、特性ラインLINE-A'及びLINE-B'で示すような特性に移行した場合には、B1のポイントではなく、実際には、B2のポイントで制御が行なわれることになる。このときの放電電流値は、ポイントB2に対応する交流出力電流と、ラインLINE-B'上のC2に対応する交流出力電流との差分で算出されるIs'となる。ここでIs'>Isであるため、帯電ローラ2の容量成分の増加に伴って放電電流値が増加することになる。
・図12(B)の場合
帯電ローラ2の容量成分の増加が図12(A)に示す特性ラインLINE-A'及びLINE-B'に対して更に大きい場合は、図12(B)の特性ラインLINE-A''とLINE-B''で示すような特性となる。特性ラインLINE-B''上のポイントB3に対応する交流出力電流は、交流出力電流のリミット値(It(L))よりも大きくなっている。
これに対して本実施の形態2に係る制御では、交流出力電流(It)がIt(L)を超える場合には、It=It(L)で制御されるので、実際には、図12(B)のB4のポイントで制御されることになる。このときの放電電流値は、B4に対応する交流出力電流と、特性ラインLINE-B''上のC4に対応する交流出力電流との差分として算出されるIs''となる。
以上説明したように本実施の形態2における画像形成装置によれば、帯電電圧出力端子299と帯電ローラ2とを接続する導電部材315に容量性部材であるコンデンサ301を接続し、そのコンデンサ301に流れる交流電流(Icap)と帯電電圧出力端299から出力される交流出力電流(It)とを比較することにより、帯電ローラ2と感光ドラム1間で発生する放電電流量を検知し、プリント動作開始から前回転工程までといった所定期間中は放電電流が所望の値となるように逐次交流出力電流(It)を制御し、前記所定期間以後は前回転工程終了時等のIcapが一定となるよう逐次交流出力電流(It)を制御することで、放電電流制御を実現する。
このような構成とすることで、帯電交流回路を構成する部品数を少なくすることができる。特に端子間に高電圧が印加される部品はコンデンサ301のみとなる。これにより、次の効果が得られた。
・高電圧回路を作製するコストを従来よりも下げることが可能となった。
・高電圧回路を従来よりも小型化することが可能となった。
また、帯電ローラ2の電気的特性がプリント動作中に変動し、帯電ローラの容量成分が増加した場合は、これに応じて放電電流は大きくなることから、放電電流の不足によって生じる画像異常といった不良の発生を防ぐことができる。
以上説明したように本実施の形態によれば、帯電電圧出力端子と帯電ローラを接続する接続部材に容量性部材を設け、その容量性部材に流れる交流電流(Icap)と帯電電圧出力端から出力される交流出力電流(It)とを比較することで帯電ローラと感光ドラム間で発生する放電電流量を検知し、その検出した放電電流量が所望の値となるように交流出力電流(It)を制御することで放電電流制御を実現する。
これにより、帯電交流回路の構成を小規模とすることができ、高電圧回路を作製するコストを下げることが可能となる。更に高電圧回路を従来よりも小型化することが可能となる。
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムをコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによって、その目的を達成することができる。
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記憶媒体から直接に供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
また本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読出して実行することによっても達成することができる。
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、ROM、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(登録商標)、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置(レーザビームプリンタ)の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る帯電電圧制御回路の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る高電圧トランスからの交流出力電流(It)とコンデンサ交流電流(Icap)との関係を説明する図で、図3(A)は非放電発生時を示し、図3(B)は放電発生時をそれぞれ示している。 コンデンサ交流電流(Icap)と交流出力電流(It)との関係を説明する図である。 本実施の形態1に係るレーザビームプリンタにおける高帯電電圧制御の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るプリント動作時のシーケンスと帯電交流電流(It)の推移の関係を表した図である。 本実施の形態において、帯電ローラに帯電交流電流を印加した場合の出力帯電交流電流(It)とコンデンサ交流電流(Icap)との特性を表す図(A)で、図7(B)は、図7(A)に対応した、定電流制御信号(PRICNT)とコンデンサ交流電流検出信号(ICAPS)の関係を説明する図である。 本実施の形態の帯電ローラの特性に変動が生じた場合の、コンデンサ電流(Icap)と交流出力電流(It)の変動を説明する図である。 帯電交流電流(It)−コンデンサ交流電流(Icap)の特性を示す図(A)と、図7(B)に対応した定電流制御信号(PRICNT)−コンデンサ交流電流検出信号(ICAPS)の特性を示す図(B)である。 本実施の形態2に係るレーザビームプリンタにおける高帯電電圧制御の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るプリント動作時のシーケンスと帯電交流電流(It)の推移の関係を表した図である。 本実施の形態2に係る制御を実行し、この制御の実行中に帯電ローラ2の容量成分の増加が生じた場合の放電電流値の変化を説明する図である。 従来の放電制御を説明する図である。

Claims (14)

  1. 像担持体を帯電し、当該像担持体に形成された画像を記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    交流電圧を生成する交流電圧生成手段と、
    前記交流電圧生成手段からの交流電圧が印加される帯電部材と、
    前記交流電圧生成手段から前記帯電部材に電流を供給する経路に制御値に応じた定電流が流れるよう前記交流電圧生成手段を制御する制御手段と、
    前記経路に容量性部材を介して接続され、前記容量性部材に流れる前記交流電圧に応じた電流値を検出する電流検出手段とを有し、
    前記制御手段は、前記交流電圧のピーク電圧が前記像担持体における放電開始電圧より小さくなるよう前記制御値を第1の制御値とした場合に前記電流検出手段が検出する第1の電流値と、前記交流電圧のピーク電圧が前記放電開始電圧以上となるよう前記制御値を第2の制御値とした場合に前記電流検出手段が検出する第2の電流値とに基づいて、画像形成をする際の前記制御値を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記交流電圧は、直流電圧と交流電圧を重畳した電圧であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電流検出手段は、前記容量性部材を流れる電流値を電圧信号に変換し、前記電圧信号を前記制御手段に供給し、
    前記制御手段は、前記電圧信号に基づいて前記制御値を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記電流検出手段が検出する前記第2の電流値と該第2の電流値を検出したときの前記第2の制御値とが所定の関係になるよう前記交流電圧生成手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記交流電圧のピーク電圧が放電開始電圧以上となるよう前記制御値を前記第2の制御値とした場合の前記定電流値から、前記第2の電流値及び前記第2の電流値から求められる前記帯電部材と前記像担持体の接触部に流れる接触部電流値を引いた値を放電電流値とし、前記放電電流値が所定値になるように前記制御値を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記交流電圧のピーク電圧が前記像担持体における放電開始電圧より小さくなるよう前記制御値を前記第1の制御値と異なる第3の制御値とした場合に前記電流検出手段が検出する第3の電流値と、前記第1の電流値及び前記第2の電流値とに基づいて、画像形成をする際の前記制御値を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記交流電圧のピーク電圧が前記像担持体における放電開始電圧以上となるよう前記制御値を前記第2の制御値と異なる第4の制御値とした場合に前記電流検出手段が検出する第4の電流値と、前記第1の電流値乃至第3の電流値とに基づいて、画像形成をする際の前記制御値を決定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 像担持体を帯電するための帯電部材に供給する帯電電圧を制御する帯電電圧制御回路であって、
    電圧トランスの一次側に入力する一次交流電圧を発生する電圧生成回路と、
    前記一次交流電圧に応じて前記電圧トランスの二次側に生成される電流が制御信号に応じた定電流となるよう、前記電圧生成回路により発生される一次交流電圧を制御する制御回路と、
    前記電圧トランスの二次側に発生する電流を前記帯電部材に供給する経路に容量性部材を介して接続され前記容量性部材に印加される2次交流電圧に応じた電流値を検出する電流検出回路とを有し、
    前記制御回路は、前記2次交流電圧のピーク電圧が前記像担持体における放電開始電圧より小さくなるよう前記制御信号を第1の信号とした場合に前記電流検出回路が検出する第1の電流値と、前記2次交流電圧のピーク電圧が前記放電開始電圧以上となるよう前記制御信号を第2の信号とした場合に前記電流検出回路が検出する第2の電流値とに基づいて、前記像担持体を帯電する際の前記制御信号を決定することを特徴とする帯電電圧制御回路。
  9. 前記2次交流電圧は、直流電圧と交流電圧を重畳した電圧であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記電流検出回路は、前記容量性部材を流れる電流値を電圧信号に変換し、前記電圧信号を前記制御回路に供給することを特徴とする請求項8に記載の帯電電圧制御回路。
  11. 前記制御回路は、前記電流検出回路が検出する前記第2の電流値と該第2の電流値を検出したときの前記制御信号とが所定の関係になるよう前記電圧生成回路を制御することを特徴とする請求項8に記載の帯電電圧制御回路。
  12. 前記制御回路は、前記2次交流電圧のピーク電圧が放電開始電圧以上となるよう前記制御信号を第2の制御信号とした場合の前記定電流値から、前記第2の電流値及び前記第2の電流値から求められる前記帯電部材と前記像担持体の接触部に流れる接触部電流値を引いた値を放電電流値とし、前記放電電流値が所定値になるように前記制御信号を決定することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の帯電電圧制御回路。
  13. 前記制御回路は、前記2次交流電圧のピーク電圧が前記像担持体における放電開始電圧より小さくなるよう前記制御信号を前記第1の制御信号と異なる第3の制御信号とした場合に前記電流検出回路が検出する第3の電流値と、前記第1の電流値及び前記第2の電流値とに基づいて、前記像担持体を帯電する際の前記制御信号を決定することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の帯電電圧制御回路。
  14. 前記制御回路は、前記2次交流電圧のピーク電圧が前記像担持体における放電開始電圧以上となるよう前記制御信号を前記第2の制御信号と異なる第4の制御信号とした場合に前記電流検出回路が検出する第4の電流値と、前記第1の電流値乃至第3の電流値とに基づいて、画像形成をする際の前記制御信号を決定することを特徴とする請求項13に記載の帯電電圧制御回路。
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