JP2005155737A - 仕切弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】 小さな操作力で弁体を閉止することができ、全閉直前に発生しやすいウォータハンマによる衝撃を緩和することのできる仕切弁が求められている。
【解決手段】 仕切弁1は、流体が流通する主流路2と、主流路2から分岐形成されていて主流路2との間で弁体8を出し入れ自由に収容する弁体収容空間5と、を有する弁箱3を備え、主流路2に設けられた主流路側シート面16に弁体8の帯状弾性シート材19が摺接して主流路2を遮断し、弁体収容空間5の分岐部分4に設けられた弁体収容側シート面15に弁体8のリング状弾性シート材18が摺接して主流路2と弁体収容空間5とを遮断するようになっており、主流路側シート面16よりも流体流通方向(矢印F)上流側2Aの主流路2と弁体収容空間5とを連通する上流側連通路38を設けた構成にされている。
【選択図】 図1
【解決手段】 仕切弁1は、流体が流通する主流路2と、主流路2から分岐形成されていて主流路2との間で弁体8を出し入れ自由に収容する弁体収容空間5と、を有する弁箱3を備え、主流路2に設けられた主流路側シート面16に弁体8の帯状弾性シート材19が摺接して主流路2を遮断し、弁体収容空間5の分岐部分4に設けられた弁体収容側シート面15に弁体8のリング状弾性シート材18が摺接して主流路2と弁体収容空間5とを遮断するようになっており、主流路側シート面16よりも流体流通方向(矢印F)上流側2Aの主流路2と弁体収容空間5とを連通する上流側連通路38を設けた構成にされている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば上下水道、工業・農業用水の配管用バルブとして好適な仕切弁に関するものである
従来、この種の仕切弁は下記の特許文献1に開示されている。前記文献開示の仕切弁を図9および図1(但し、図1では符号35,37,38の要素を省いた構成のもの)に示す。図示の仕切弁51では、水などの流体が流通する主流路2と、主流路2から分岐して弁体8を出入自由に収容する弁体収容空間5とが、弁箱3内に形成されている。また、主流路2に設けられた主流路側シート面16、および弁体収容空間5の分岐部分4に設けられた弁体収容側シート面15に、弁体8の遮蔽部8aに取り付けられた帯状弾性シート材19およびリング状弾性シート材18が摺接して、主流路2および弁体収容空間5を遮断するようになっている。この仕切弁51は十分なシール性を有していて、弁体8および弁箱3を安価な材料で構成でき、補修も簡単かつ安価ですむという利点を有している。
ところで、全開時の弁体8は弁体収容空間5内(図1参照)にあり、弁体8の回りには隙間が存在するため、主流路2への流体導入と同時に弁体収容空間5内は流体で満たされる。その状態で、キャップ13を回して弁体8を全開から全閉付近まで移動させると、弁体8のリング状弾性シート材18が弁箱3の弁体収容側シート面15と接触するようになっている。
ところで、全開時の弁体8は弁体収容空間5内(図1参照)にあり、弁体8の回りには隙間が存在するため、主流路2への流体導入と同時に弁体収容空間5内は流体で満たされる。その状態で、キャップ13を回して弁体8を全開から全閉付近まで移動させると、弁体8のリング状弾性シート材18が弁箱3の弁体収容側シート面15と接触するようになっている。
一般に、ゴムシール式の仕切弁を構成する部品として鋳物品が用いられるが、かかる鋳物品は鋳造状態のまま無加工で使用されることが多く、鋳造公差はゴムシート材である程度吸収するようになっている。そのため、鋳物シート面とゴムシート材間で接触時の押圧力に大小を生じることが多い。鋳物シート面とゴムシート材の押圧力が高い場合は弁体収容側シート面15とリング状弾性シート材18との間に、あたかもピストンとシリンダ間のようなシール効果が発生し、主流路2と弁体収容空間5とが遮断されて流体移動がなくなる。すると、全閉方向へ弁体8が移動するときの弁体収容空間5の容積変化に起因して、弁体収容空間5内に負圧が生じる。そのうえ、リング状弾性シート材18における流体流通方向(矢印F方向)上流側18Aの下面には上向き(矢印39方向)の力が働いている。これらに起因して、閉弁に必要な操作力が急激に大きくなり閉めにくくなる。特に、上流側2Aの主流路2内の圧力と弁体収容空間5内の圧力との差が大きい場合は尚更である。
一方、非圧縮性流体を取り扱う仕切弁において弁体を急速に全閉すると、水槌現象(いわゆるウォータハンマ)により上流側2Aの主流路2で異常上昇圧が発生し、場合によっては管路や弁体8が破損することがある。かかる水槌現象を防止するには、全閉直前に弁体8を極めてゆっくり閉めるか、異常上昇圧吸収装置(図示省略)などを管路に付設するなどの対策がとられている。
因みに、弁体8は全ストロークにおいて均一な閉弁速度で操作する必要はなく、特に全閉付近でゆっくり閉めればよい。しかしながら、キャップ13操作による手動式の場合は閉弁速度を一定にすることが困難なため、全閉付近で急速に閉めることがあり、その場合は上流側2Aの主流路2で異常上昇圧が生じることになる。また、前記の異常上昇圧吸収装置は管路に対しひとつまたは複数個が取り付けられるが、価格の割に十分な効果が得られないこともある。
因みに、弁体8は全ストロークにおいて均一な閉弁速度で操作する必要はなく、特に全閉付近でゆっくり閉めればよい。しかしながら、キャップ13操作による手動式の場合は閉弁速度を一定にすることが困難なため、全閉付近で急速に閉めることがあり、その場合は上流側2Aの主流路2で異常上昇圧が生じることになる。また、前記の異常上昇圧吸収装置は管路に対しひとつまたは複数個が取り付けられるが、価格の割に十分な効果が得られないこともある。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、小さな操作力で弁体を閉止することができ、また全閉直前に発生しやすいウォータハンマによる衝撃を緩和することのできる仕切弁の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る仕切弁は、主流路と、主流路から分岐形成されていて主流路との間で弁体を出し入れ自由に収容する弁体収容空間と、を有する弁箱を備え、主流路に設けられた主流路側シート面、および、弁体収容空間の分岐部分に設けられた弁体収容側シート面に、弁体の遮蔽部が摺接して主流路および弁体収容空間を遮断するようになっており、弁体における弁体収容空間寄りの遮蔽部に横方向全周にわたる横周溝を形成し、横周溝と交差する縦周溝を弁体の遮蔽部の下端縁から両側縁にわたって連続的に形成し、弁箱の弁体収容側シート面に摺接して主流路と弁体収容空間とを遮断するリング状弾性シート材を弁体の横周溝に装着し、弁箱の主流路側シート面に摺接して主流路を遮断する帯状弾性シート材を弁体の縦周溝に装着した仕切弁において、主流路側シート面よりも流体流通方向上流側の主流路と弁体収容空間とを連通する上流側連通路を設けた構成にしてある。
また、前記の構成において、弁体収容空間と、主流路側シート面よりも流体流通方向下流側の主流路または外部とを連通する下流側連通路を設け、下流側連通路に該下流側連通路を開閉自由に閉止する開閉弁を設けたものである。
本発明の仕切弁によれば、主流路側シート面よりも流体流通方向上流側の主流路と弁体収容空間とが上流側連通路により連通しているので、上流側の主流路内の流体は上流側連通路を通って弁体収容空間内に導入される。これにより、閉弁操作の際に弁体の移動によって弁体収容空間の容積が変化しても弁体収容空間内で負圧を発生させない。加えて、上流側の主流路内の圧力と弁体収容空間内の圧力はほぼ同圧になって主流路と弁体収容空間との間に差圧を生じない。従って、閉弁に必要な操作力が小さくてすみ、弁体を支障なく円滑に閉止することができる。
また、開閉弁を備える下流側連通路を設けた場合は、弁体の全閉直前にあるいは閉弁操作に先立って、開閉弁を開くことにより、主流路側シート面よりも流体流通方向上流側の主流路内の流体の一部が、上流側連通路、弁体収容空間、および下流側連通路を経て、下流側の主流路内または外部に流れる。従って、弁体を全閉にする直前に発生しやすい異常上昇圧を、簡素な構成で安価に且つ確実に低減化することができる。
本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。ここに、図1は本発明の一実施形態に係る仕切弁の一部断面を含む正面図、図2は前記仕切弁の側断面図、図3は前記仕切弁に用いる弁体の正面図、図4は前記弁体の平面図である。但し、図9に示した従来の仕切弁と同一の構成要素には、同一の符号を付すとともにその詳細な説明を省略することがある。
各図において、本実施形態に係る仕切弁1は、前後に延びる主流路2を有する例えば鋳鉄製の弁箱3を備えている。この弁箱3では、主流路2の途中から弁体収容空間5が上方に分岐して形成されている。弁体収容空間5は主流路2との間で弁体8を出し入れ自由に収容できる広さに形成されている。弁体収容空間5の真下位置は、主流路2を周方向に内周する主流路側シート面16となっている。主流路2と弁体収容空間5の分岐部分4は、水平方向に内周する弁体収容側シート面15となっている。尚、弁箱3は弁体収容側シート面15や主流路側シート面16も含めて内外全面がエポキシ樹脂などで粉体塗装されている。
各図において、本実施形態に係る仕切弁1は、前後に延びる主流路2を有する例えば鋳鉄製の弁箱3を備えている。この弁箱3では、主流路2の途中から弁体収容空間5が上方に分岐して形成されている。弁体収容空間5は主流路2との間で弁体8を出し入れ自由に収容できる広さに形成されている。弁体収容空間5の真下位置は、主流路2を周方向に内周する主流路側シート面16となっている。主流路2と弁体収容空間5の分岐部分4は、水平方向に内周する弁体収容側シート面15となっている。尚、弁箱3は弁体収容側シート面15や主流路側シート面16も含めて内外全面がエポキシ樹脂などで粉体塗装されている。
そして、上記の弁体収容空間5を成す弁箱3上部には、弁棒10を回動自由にスラスト支持する軸受板14が配設されている。弁箱3の上面開口は、弁棒10を回動可能にシールするパッキン7を内蔵したパッキン箱6で封止されている。弁棒10の上端には外部から手動で弁体8を開閉操作するためのキャップ13が取付けられている。
弁体8の芯材は例えば鋳鉄で中空の板状に成型されていて、主流路2や弁体収容空間5の開閉に寄与する下部の遮蔽部8aと、弁棒10に連結される上部の操作部8bとから構成されている。遮蔽部8a左右の両側縁27b,27cは正面からみて下向きに狭まる傾斜面となっていて、それぞれ垂直方向から角度α傾斜して形成されている。前記の角度αはこの例では15度に設定されている。尚、角度αは10度以上40度以下に設定すればよい。角度αが10度を下回ると、弁体8が全閉位置まで容易に移動可能で止水もしやすいが、弁体8を開くときに大きな操作力が必要となる。他方、角度αが40度を超えると、弁体8を開くときに小さな操作力で済む反面、弁体8を閉じたときに止水が不十分になることがある。そして、遮蔽部8aの下端縁27aから両側縁27b,27cにわたり、縦周溝25が連続的に形成されている。
操作部8bは、角箱状に形成されたコマ保持部21と、コマ保持部21の左右にそれぞれ突設された装着台22,22とで一体に構成されている。コマ保持部21には前後に貫通したコマ装着孔23が設けられている。このコマ装着孔23には弁棒10の雄ネジ部11と螺合する雌ネジコマ12が収容される。また、コマ保持部21の上面から遮蔽部8aにわたって、上下方向の弁棒収容穴9が穿設されている。遮蔽部8aにおいて弁棒収容穴9が存在する部分は、前後に膨らんだ膨出部17となっている。装着台22,22の外側面には、それぞれ雌ネジ穴24,24が穿設されている。そして、操作部8bとの境目に近い位置の遮蔽部8aには、水平方向全周にわたる横周溝26が形成されている。この横周溝26は左右2箇所で前記の縦周溝25と交差している。上記したような弁体8の芯材も全体がエポキシ樹脂粉体塗装されている。
弁体8の一部を構成するリング状弾性シート材18は、図5に示すように、平面視で矩形リング状に形成されていて、平面視中央部に横周溝装嵌用の装着孔28が設けられ、左右の短辺には後述の帯状弾性シート材19と嵌合する切欠部29,29がそれぞれ形成されている。リング状弾性シート材18はこの例ではSBRで構成されている。かかるリング状弾性シート材18は、装着孔28内に弁体8のコマ保持部21および装着台22,22を通して横周溝26に装嵌される。
一方、弁体8の一部を構成する帯状弾性シート材19は、図6に示すように、SBRなどからなり正面から見てU字帯状の弾性体19bと、弾性体19b内にその長手方向全体にわたって埋め込まれたステンレス鋼板製の金属条体19aとから構成されている。金属条体19aの両端部は弾性体19bからそれぞれ露出し、これらの露出部分にボルト挿通用の長孔30,30が穿設されている。
かかる帯状弾性シート材19は、弾性体19bが弁体8の縦周溝25に装着され、弾性体19bの両方の上端部がリング状弾性シート材18の切欠部29,29にそれぞれ嵌め込まれる。このように、リング状弾性シート材18および帯状弾性シート材19が横周溝26および縦周溝25に装着されると、図7に示すような組み付け形態となる。尚、帯状弾性シート材19の弾性体19bはリング状弾性シート材18の切欠部29,29に対し上下摺動自由である。
そして、金属条体19aの両端は、長孔30,30に通されて雌ネジ穴24,24に螺合するボルト20,20によって軽く掛止される。すなわち、金属条体19aの両端はコマ保持部21,21に対し上下摺動可能となっていて、主流路2を開閉したときの帯状弾性シート材19の自由な逃げを確保するようにしてある。
そして、金属条体19aの両端は、長孔30,30に通されて雌ネジ穴24,24に螺合するボルト20,20によって軽く掛止される。すなわち、金属条体19aの両端はコマ保持部21,21に対し上下摺動可能となっていて、主流路2を開閉したときの帯状弾性シート材19の自由な逃げを確保するようにしてある。
特に、この実施形態の仕切弁1では、主流路側シート面16よりも流体流通方向(矢印F)上流側2Aの主流路2に対応する位置の弁箱3と、弁体収容空間5に対応する位置の弁箱3とが配管37で接続されている。配管37の一端は上流側2Aの主流路2に開口した開口部35となり、他端は弁体収容空間5に開口した開口部36となっている。すなわち、配管37内は上流側2Aの主流路2と弁体収容空間5とを連通する上流側連通路38となっている。
上記した構成の仕切弁1は、例えば上水道配管の一部として使用される。この仕切弁1において、図1のように弁体8が全開位置にあるとき、弁棒10の下部は弁体8の弁棒収容穴9内に深く収まり、リング状弾性シート材18および帯状弾性シート材19は他の部位と接触していない。そこで、キャップ13を操作して弁棒10を回すと、雄ネジ部11が雌ねじコマ12に対し螺動して弁体8を下降させる。そのうち、図2に示したように、リング状弾性シート材18が弁体収容側シート面15と弾性的に摺接して弁体収容空間5を主流路2から遮断する。このとき、上流側2Aの主流路2内の流体は上流側連通路38を通って弁体収容空間5内に導入されるため、弁体8の移動による弁体収容空間5の容積変化への対応が可能であり、弁体収容空間5内における負圧の発生がない。また、上流側2Aの主流路2内の圧力と弁体収容空間5内の圧力はほぼ同圧になるため、主流路2と弁体収容空間5との間に差圧を生じない。すなわち、リング状弾性シート材18下面の上流側18Aにかかる上向き(矢印39方向)の力は、リング状弾性シート材18上面の上流側18Aおよび下流側18Bにかかる下向き(矢印40,41方向)の力によって打ち消されるため、主流路2内の圧力に関係なく閉弁に必要なキャップ13の操作力が小さくてすみ、弁体8を支障なく円滑に閉止することができる。
そして、上記のようにリング状弾性シート材18が弁体収容側シート面15に接触した後まもなく、帯状弾性シート材19が主流路側シート面16と弾性的に摺接して主流路2を遮断する。これにより、ゴム製のリング状弾性シート材18および帯状弾性シート材19が弁体収容側シート面15および主流路側シート面16に接して十分なシール性が確保される。
次に、主流路2を開く場合は、閉止のときと逆向きにキャップ13が回されて、弁体8が操作部8b側から弁体収容空間5内に収容される。その際も、弁体8と弁箱3とはゴムと塗膜の接触なので滑りやすく、小さな操作力で弁体8を容易に引き上げて主流路2を開くことができる。
次に、主流路2を開く場合は、閉止のときと逆向きにキャップ13が回されて、弁体8が操作部8b側から弁体収容空間5内に収容される。その際も、弁体8と弁箱3とはゴムと塗膜の接触なので滑りやすく、小さな操作力で弁体8を容易に引き上げて主流路2を開くことができる。
引続き、別の実施形態の仕切弁を図8に示す。図に示した仕切弁1aが前記した仕切弁1の構成と異なるところは、主流路側シート面16よりも流体流通方向(矢印F)下流側2Bの主流路2に対応する位置の弁箱3と、弁体収容空間5に対応する位置の弁箱3とが開閉弁46付きの配管44で接続されたことである。配管44の一端は弁体収容空間5に開口した開口部43となり、他端は下流側2Bの主流路2に開口した開口部42となっている。すなわち、配管44内は弁体収容空間5と下流側2Bの主流路2とを連通する下流側連通路45となっている。開閉弁46は外部からの手動操作により下流側連通路45を開閉自由に閉止するようになっている。
この仕切弁1aにおいて通常は開閉弁46を全閉状態にしてある。そこで、弁体8を全閉にする際に異常上昇圧が衝撃音などから観察されれば、開閉弁46を開いて一部の流体を弁体収容空間5から下流側連通路45を経て下流側2Bの主流路2へ流すようにする。下流側連通路45から下流側2Bへ流す量は、予め実験的に弁体8の全閉操作を行い異常上昇圧が発生しないような開閉弁46の開度を決めておく。そして、開閉弁46を開いた状態で弁体8を全閉にし、その後開閉弁46を全閉にすると、異常上昇圧を生じることなく主流路2の流れを完全に遮断することができる。尚、弁体8の開閉操作をくり返す場合は、閉操作前に開閉弁46を前記の決定開度まで開いたのち、弁体8を全閉にし、次いで開閉弁46を開くという操作を行うとよい。このように、仕切弁1aは、全閉直前の異常上昇圧を簡素な構成で安価に且つ確実に低減化することができる。
一方、流体が水道水であって弁体収容空間5内に長期間滞留している場合、弁体収容空間5内で殺菌剤(カルキなど)の効目が低下したり水あかが溜まったりすることがある。しかしながら、この仕切弁1aによれば、適当な期間経過ごとに開閉弁46を開閉して弁体収容空間5内の水を入れ替えることにより、弁体収容空間5内での殺菌剤の効能低下や水あかの堆積を防ぐことができる。
尚、この実施形態では、一端が弁体収容空間5に開口した下流側連通路45の他端を下流側2Bの主流路2に開口させたが、下流側連通路45の他端を外部の配管などに接続したり、あるいは大気開放にしてもよい。
また、上記では、各連通路38,45を弁箱3とは別構成の配管37,44で構成したが、鋳造により連通路38,45を弁箱3内に一体に形成したものであっても構わない。
そして、本発明に用いる弾性シート材の材質は、優れたシール性と十分な耐久性を有する弾性体であれば特に限定されず、例えば合成ゴムや弾性の高い合成樹脂などを使用できる。因みに、水道用の仕切弁の場合、例えばSBR、NBRなどが好適である。
そして、本発明に用いる弾性シート材の材質は、優れたシール性と十分な耐久性を有する弾性体であれば特に限定されず、例えば合成ゴムや弾性の高い合成樹脂などを使用できる。因みに、水道用の仕切弁の場合、例えばSBR、NBRなどが好適である。
1,1a 仕切弁
2 主流路
2A 上流側
2B 下流側
3 弁箱
4 分岐部分
5 弁体収容空間
8 弁体
8a 遮蔽部
15 弁体収容側シート面
16 主流路側シート面
18 リング状弾性シート材
19 帯状弾性シート材
25 縦周溝
26 横周溝
27a 下端縁
27b,27c 両側縁
35,36,42,43 開口部
37,44 配管
38 上流側連通路
45 下流側連通路
46 開閉弁
F 矢印
2 主流路
2A 上流側
2B 下流側
3 弁箱
4 分岐部分
5 弁体収容空間
8 弁体
8a 遮蔽部
15 弁体収容側シート面
16 主流路側シート面
18 リング状弾性シート材
19 帯状弾性シート材
25 縦周溝
26 横周溝
27a 下端縁
27b,27c 両側縁
35,36,42,43 開口部
37,44 配管
38 上流側連通路
45 下流側連通路
46 開閉弁
F 矢印
Claims (2)
- 主流路と、主流路から分岐形成されていて主流路との間で弁体を出し入れ自由に収容する弁体収容空間と、を有する弁箱を備え、主流路に設けられた主流路側シート面、および、弁体収容空間の分岐部分に設けられた弁体収容側シート面に、弁体の遮蔽部が摺接して主流路および弁体収容空間を遮断するようになっており、弁体における弁体収容空間寄りの遮蔽部に横方向全周にわたる横周溝を形成し、横周溝と交差する縦周溝を弁体の遮蔽部の下端縁から両側縁にわたって連続的に形成し、弁箱の弁体収容側シート面に摺接して主流路と弁体収容空間とを遮断するリング状弾性シート材を弁体の横周溝に装着し、弁箱の主流路側シート面に摺接して主流路を遮断する帯状弾性シート材を弁体の縦周溝に装着した仕切弁において、主流路側シート面よりも流体流通方向上流側の主流路と弁体収容空間とを連通する上流側連通路を設けたことを特徴とする仕切弁。
- 弁体収容空間と、主流路側シート面よりも流体流通方向下流側の主流路または外部とを連通する下流側連通路を設け、下流側連通路に該下流側連通路を開閉自由に閉止する開閉弁を設けた請求項1に記載の仕切弁。
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-
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- 2003-11-25 JP JP2003393397A patent/JP2005155737A/ja active Pending
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