JP2005154922A - サニタリーショーツ - Google Patents
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Abstract
【課題】 失禁時の尿や生理時の経血等、身体からの排出液を吸収する性能を有しており、且つ使用後に洗濯して再利用可能なサニタリーショーツを提供すること。
【解決手段】 不織繊維層が伸縮性繊維を含む編糸によってステッチ縫合されてなる伸縮性不織布41から構成され、前身頃、後身頃及びこれら両者間に位置する股下部4を有するショーツ本体を具備し、前記股下部4の肌対向面側に、親水性繊維を含有するシート71からなる吸収層7が設けられ、該吸収層7の非肌対向面側に液不透過性で且つ透湿性の防漏層8が設けられているサニタリーショーツ。
【選択図】 図3
【解決手段】 不織繊維層が伸縮性繊維を含む編糸によってステッチ縫合されてなる伸縮性不織布41から構成され、前身頃、後身頃及びこれら両者間に位置する股下部4を有するショーツ本体を具備し、前記股下部4の肌対向面側に、親水性繊維を含有するシート71からなる吸収層7が設けられ、該吸収層7の非肌対向面側に液不透過性で且つ透湿性の防漏層8が設けられているサニタリーショーツ。
【選択図】 図3
Description
本発明は、失禁時の尿や生理時の経血等、身体からの排出液を吸収する性能を有しており、且つ使用後に洗濯して再利用可能なサニタリーショーツに関する。
従来、生理用ナプキンや失禁パッド等の吸収性物品を固定し、該吸収性物品を着用者の身体にフィットさせるために用いられるサニタリーショーツが知られている。
例えば、特許文献1には、特定構造の伸縮性不織布により構成され、その目付が特定の範囲内にあるサニタリーショーツが記載されている。
例えば、特許文献1には、特定構造の伸縮性不織布により構成され、その目付が特定の範囲内にあるサニタリーショーツが記載されている。
しかし、このサニタリーショーツは、生理用ナプキンや失禁パッド等を固定して用いるもので、それ自体が吸収性能を有するものではない。そのため、生理用ナプキンや失禁パッドのズレ等により経血や尿がこれらから漏れ出すと、その液が、ショーツからも容易に漏れだして着衣を汚すという問題がある。
そこで、サニタリーショーツに、生理用ナプキン等に用いられている吸収体と同様の吸収体を具備させて吸収性能を付与することが考えられるが、その場合には、サニタリーショーツを洗濯して繰り返し使用することは実際上困難である。
そこで、サニタリーショーツに、生理用ナプキン等に用いられている吸収体と同様の吸収体を具備させて吸収性能を付与することが考えられるが、その場合には、サニタリーショーツを洗濯して繰り返し使用することは実際上困難である。
従って、本発明の目的は、失禁時の尿や生理時の経血等、身体からの排出液を吸収する性能を有しており、且つ使用後に洗濯して再利用可能なサニタリーショーツを提供することにある。
本発明は、不織繊維層が伸縮性繊維を含む編糸によってステッチ縫合されてなる伸縮性不織布から構成され、前身頃、後身頃及びこれら両者間に位置する股下部を有するショーツ本体を具備し、前記股下部の肌対向面側に、親水性繊維を含有するシートからなる吸収層が設けられ、該吸収層の非肌対向面側に液不透過性で且つ透湿性の防漏層が設けられているサニタリーショーツを提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明によれば、失禁時の尿や生理時の経血等、身体からの排出液を吸収する性能を有しており、且つ使用後に洗濯して再利用可能なサニタリーショーツを提供することができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態としての失禁用ショーツ1は、図1及び図2に示すように、前身頃2、後身頃3、及び前身頃2と後見頃3との間に位置する股下部4を有し、前身頃2の両側縁部と後見頃3の両側縁部とが互いに縫合により接合されてウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6が形成されているショーツ本体10を具備する。
本発明の一実施形態としての失禁用ショーツ1は、図1及び図2に示すように、前身頃2、後身頃3、及び前身頃2と後見頃3との間に位置する股下部4を有し、前身頃2の両側縁部と後見頃3の両側縁部とが互いに縫合により接合されてウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6が形成されているショーツ本体10を具備する。
ショーツ本体10は、不織繊維層が伸縮性繊維を含む編糸によってステッチ縫合されてなる伸縮性不織布から構成されている。本実施形態における前身頃2、後身頃3及び股下部4は、それぞれ、不織繊維層が伸縮性繊維を含む編糸によってステッチ縫合されてなる伸縮性不織布21,31,41から構成されている。
不織繊維層が伸縮性繊維を含む編糸によってステッチ縫合されてなる伸縮性不織布としては、例えば特開2000−60900に記載の「不織繊維層が伸縮性繊維を含む編糸によってステッチ縫合されてなる不織布」を用いることができる。
前記不織繊維層は、構成繊維が絡合したものであり、その構成繊維としては、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ビニロン、キュプラ、アクリル、レーヨン、綿等を用いることができる。その構成繊維は全て同種のものであっても、異種の繊維であってもよく、また、その構成繊維はフィラメント糸及び短繊維の何れであってもよい。
前記伸縮性繊維とは、低粘度ポリマーと高粘度ポリマーとの組合せによる複合紡糸捲縮繊維、異種ポリマーの組合せによる複合紡糸捲縮繊維、バイメタル構造による複合紡糸捲縮繊維などや、捲縮加工によるカサ高加工糸、高伸縮性を有するゴム糸(ラテックス)、ポリウレタン弾性糸等をいう。
前記編糸は、このような伸縮性繊維を含むものであり、該編糸は、伸縮性繊維を裸糸として用いてもよいし、また、他の天然繊維、合成繊維等によって被覆されていてもよい。
前記編糸は、このような伸縮性繊維を含むものであり、該編糸は、伸縮性繊維を裸糸として用いてもよいし、また、他の天然繊維、合成繊維等によって被覆されていてもよい。
伸縮性繊維を含む編糸と他の繊維とを交編することも好ましい。交編糸としては合成繊維フィラメント糸、被覆弾性糸等を好ましく用いることができる。交編糸の不織布全体における含有率は30%以上65%以下の範囲が好ましい。本明細書において「%」は特に明記しない限り重量%である。
前記伸縮性不織布の編組織は、複数おさ、例えば、2枚おさ(2バー)又は3枚おさ(3バー)を使用して、伸縮性繊維と交編糸を編成してなるものが好ましい。具体的には、タテ方向に伸びが大きな鎖編、ヨコ方向の伸びが得られる1〜2針振り編、タテ・ヨコ両方向に伸びが得られるサテン編やアトラス編等を採用することができる。
前記ステッチ縫合とは、伸縮性繊維が表糸(フロントバー又はL1)として、一方、編糸が裏糸(バックバー又はL2)として、不織繊維層を狭持する状態のことをいう。ステッチ縫合には、例えば市販のラッセル経編機を用いることができる。ステッチ縫合前の不織繊維層としては、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、スパンボンド不織布等を用いることができる。
前記伸縮性不織布は、例えば、構成繊維として単繊維デニールが0.1デニール以上3.5デニール以下の範囲にあるポリエステルフィラメント糸を用い、スパンボンド式で坪量(目付)が15g/m2以上50g/m2 以下の範囲にある原不織布を得、該原不織布を伸縮性繊維を含む編糸と交編糸でステッチ縫合することによって得ることができる。
前記ステッチ縫合とは、伸縮性繊維が表糸(フロントバー又はL1)として、一方、編糸が裏糸(バックバー又はL2)として、不織繊維層を狭持する状態のことをいう。ステッチ縫合には、例えば市販のラッセル経編機を用いることができる。ステッチ縫合前の不織繊維層としては、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、スパンボンド不織布等を用いることができる。
前記伸縮性不織布は、例えば、構成繊維として単繊維デニールが0.1デニール以上3.5デニール以下の範囲にあるポリエステルフィラメント糸を用い、スパンボンド式で坪量(目付)が15g/m2以上50g/m2 以下の範囲にある原不織布を得、該原不織布を伸縮性繊維を含む編糸と交編糸でステッチ縫合することによって得ることができる。
本実施形態の失禁用ショーツ1における前身頃2、後身頃3及び股下部4は、それぞれ一枚の伸縮性不織布21,31,41から構成されており、股下部4の肌対向面側には、親水性繊維を含有するシート71からなる吸収層7が設けられ、該吸収層7の非肌対向面側、具体的には、吸収層7と前記伸縮性不織布41との間には、液不透過性で且つ透湿性の防漏層8が設けられている。肌対向面及び非肌対向面とは、各部材において、着用者の肌側に向けられる面及びそれとは反対側に向けられる面であり、肌対向面側(又は非肌対向面側)に設けられているという表現には、肌対向面(又は非肌対向面)との間に他の部材が介在していない場合と介在している場合の両者が含まれる。
前記吸収層7を構成するシート71は、親水性繊維を含むシートである。親水性繊維を含むシートには、各種公知の製法による不織布、織布、編布が含まれるが、紙は含まれない。
好ましいシート71は不織布であり、特に好ましいシート71は、構成繊維の交絡のみで不織布の形態を維持しているもので、例えばスパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、湿式スパンボンド不織布等である。吸収層7にこのような不織布を用いることにより、吸収容量を維持しつつショーツ1の股下部分の剛性を低下させることができ、装着時の装着感を向上させることができる。但し、吸収層を構成するシート71として、ケミカルボンド、サーマルボンドなどの不織布を使うこともできる。
シート71に含まれる親水性繊維は、吸収層7に吸液性能を付与するものであり、親水性繊維としては、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン等の疎水性の合成繊維に活性剤等により親水化処理を施したもの等、各種公知の親水性繊維が用いられるが、使用後に洗濯して再度利用可能なショーツを得る場合における、洗濯による吸収性能の低下を防止する観点から、シート71は、親水性繊維として、レーヨン繊維、コットン繊維、麻等のセルロース系繊維を含有することが好ましい。また、シート71が不織布の場合、織布や編布に比較して布を構成する繊維間の強度が弱くなるので、親水性繊維は、連続フィラメント又は繊維長30mm以上の繊維であることが耐洗濯性の点から好ましい。
シート71中の親水性繊維の含有率は50〜100%、特に80〜100%であることが好ましい。
シート71は、親水性繊維以外の繊維を含んでいても良く、親水性繊維以外の繊維としては、アクリル繊維、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン等の疎水性合成繊維を挙げることができる。疎水性合成繊維を混在させることは、特に耐洗濯性を向上させることができるので好ましい。疎水性合成繊維を含有させる場合、親水性繊維を含有するシート71中の該合成繊維の含有率は0〜50%、特に0〜20%であることが好ましい。
尚、吸収層7は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収体に汎用されている高吸収性ポリマーを含有しないことが好ましく、また、パルプ繊維を含有しないことが好ましい。ここでいうパルプ繊維とは、繊維長が5mm以下のフラッフパルプのことを言う。
シート71は、親水性繊維以外の繊維を含んでいても良く、親水性繊維以外の繊維としては、アクリル繊維、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン等の疎水性合成繊維を挙げることができる。疎水性合成繊維を混在させることは、特に耐洗濯性を向上させることができるので好ましい。疎水性合成繊維を含有させる場合、親水性繊維を含有するシート71中の該合成繊維の含有率は0〜50%、特に0〜20%であることが好ましい。
尚、吸収層7は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収体に汎用されている高吸収性ポリマーを含有しないことが好ましく、また、パルプ繊維を含有しないことが好ましい。ここでいうパルプ繊維とは、繊維長が5mm以下のフラッフパルプのことを言う。
吸収層7は、複数回の洗濯に耐え得る強度を確保する観点から、乾燥時の引張強度が20N以上、特に30N以上であり、湿潤時の引張強度が10N以上、特に15N以上であることが好ましい。
乾燥時及び湿潤時の引張強度は、以下のようにして測定することができる。
乾燥時の引張強度:吸収層7を構成するシート(親水性繊維を含有するシート)71を長さ200mm、幅50mmになるように試験片を切りだし、引張試験機(オリエンテック社製、チャック間150mm、試験速度300mm/min)にて最大時の荷重を測定する。
湿潤時の引張強度:乾燥時と同様の方法で試験片を切りだし、試験片をチャックで挟んだ後、筆を使って試験片を湿らせ測定する。
尚、試験片は、ショーツ長手方向(図2の上下方向)が試験片の長手方向になるように切り出す。
乾燥時の引張強度:吸収層7を構成するシート(親水性繊維を含有するシート)71を長さ200mm、幅50mmになるように試験片を切りだし、引張試験機(オリエンテック社製、チャック間150mm、試験速度300mm/min)にて最大時の荷重を測定する。
湿潤時の引張強度:乾燥時と同様の方法で試験片を切りだし、試験片をチャックで挟んだ後、筆を使って試験片を湿らせ測定する。
尚、試験片は、ショーツ長手方向(図2の上下方向)が試験片の長手方向になるように切り出す。
また、前記吸収層7の坪量は、適度な吸収性能を確保しつつ、吸収層7の厚み及び剛性を抑えて、ショーツの股下部分に良好な装着感を得る観点から、20〜100g/m2、特に50〜100g/m2であることが好ましい。
また、適度な吸収性能を確保しつつ、股下部に良好な装着感を得る観点から、吸収層7の吸収容量は200g/m2以上、特に300〜500g/m2であることが好ましく、吸収層7及び防漏層7を含めた股下部4の曲げ剛性が2.0gf・cm2/cm以下、特に0.8gf・cm2/cm以下であることが好ましい。
また、適度な吸収性能を確保しつつ、股下部に良好な装着感を得る観点から、吸収層7の吸収容量は200g/m2以上、特に300〜500g/m2であることが好ましく、吸収層7及び防漏層7を含めた股下部4の曲げ剛性が2.0gf・cm2/cm以下、特に0.8gf・cm2/cm以下であることが好ましい。
吸収層7の吸収容量は、以下のようにして測定することができる。
吸収層7をイオン交換水に30分浸漬後、30分吊るして水を切り重量を測定する。浸漬前の重量を引いて単位換算し平米当たりの吸収容量とする。
吸収層7をイオン交換水に30分浸漬後、30分吊るして水を切り重量を測定する。浸漬前の重量を引いて単位換算し平米当たりの吸収容量とする。
吸収層7及び防漏層7を含めた股下部4の曲げ剛性は、以下のようにして測定することができる。
股下部からサンプルを切り出し、カトーテック(株)社製のKES−FB2を用いて曲率−2.5cm-1〜+2.5cm-1の範囲で曲げ剛性を測定する。
股下部4の曲げ剛性は、ショーツ長手方向(図2の上下方向)及び幅方向(図3の左右方向)のうちの少なくとも幅方向における曲げ剛性が上記範囲内であることが好ましく、歩行など足を前後に動かすと股下部の長手方向にも変形が加わるため、股下部の違和感が無く良好な装着性を得るために両方向の曲げ剛性が上記範囲内であることがより好ましい。
股下部からサンプルを切り出し、カトーテック(株)社製のKES−FB2を用いて曲率−2.5cm-1〜+2.5cm-1の範囲で曲げ剛性を測定する。
股下部4の曲げ剛性は、ショーツ長手方向(図2の上下方向)及び幅方向(図3の左右方向)のうちの少なくとも幅方向における曲げ剛性が上記範囲内であることが好ましく、歩行など足を前後に動かすと股下部の長手方向にも変形が加わるため、股下部の違和感が無く良好な装着性を得るために両方向の曲げ剛性が上記範囲内であることがより好ましい。
防漏層8は、股下部4を構成する伸縮性不織布41の肌対向面側に、液不透過性で且つ透湿性の防漏シート81を配して形成されている。
防漏シート81としては、使い捨ておむつ等の裏面シート等として従来用いられている各種公知の透湿性シートを用いることができ、例えば、微多孔性フィルム、ポリウレタンやポリエステルフィルムのような拡散性を利用した無孔性透湿フィルム等が挙げられる。微多孔性フィルムは、疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラー又は前記熱可塑性樹脂と相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又は二軸延伸して得られる。
尚、防漏シート81の透湿度は、JIS Z 0208に従い測定された透湿度の値が1.0g/(100cm2・hr)以上であることが好ましい。
防漏シート81としては、使い捨ておむつ等の裏面シート等として従来用いられている各種公知の透湿性シートを用いることができ、例えば、微多孔性フィルム、ポリウレタンやポリエステルフィルムのような拡散性を利用した無孔性透湿フィルム等が挙げられる。微多孔性フィルムは、疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラー又は前記熱可塑性樹脂と相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又は二軸延伸して得られる。
尚、防漏シート81の透湿度は、JIS Z 0208に従い測定された透湿度の値が1.0g/(100cm2・hr)以上であることが好ましい。
本実施形態における伸縮性不織布41、シート71及び防漏シート81は、平面視して同形をしており、それぞれの前後端42,43及び両側縁44,44において縫合により厚み方向に一体化されており、それぞれの前後端42,43は、前身頃2及び後身頃3にも縫合されている。即ち、防漏シート81は、その周縁部に形成された縫合部においてのみ伸縮性不織布41に接合されており、その周縁部(縫合部)の内側においては、該伸縮性不織布41と離間可能になされている。このような構成を有するため、股下部4を構成する伸縮性不織布41の伸縮性が、防漏シート81によって損なわれることを防止することができる。
また、シート71も、その周縁部に形成された縫合部においてのみ防漏シート81及び伸縮性不織布41に接合されており、その周縁部(縫合部)の内側においては、該防漏シート81と離間可能になされている。このような構成を有するため、吸収層7及び防漏層8を含めた股下部4の剛性を、防漏シート81及び伸縮性不織布41の対向面同士が全面が接合されている場合に比べて低く抑えることができる。
また、本実施形態で用いた伸縮性不織布21,31,41は、何れもその面内に伸縮性に富む高伸縮方向と、該高伸縮方向に直交し該高伸縮方向よりも伸縮性に劣る低伸縮方向とを有しており、前身頃2及び後身頃3を構成する伸縮性不織布21,31,41は、何れもその高伸縮方向がショーツの幅方向(図2の左右方向)に一致している。股下部4を構成する伸縮性不織布41の高伸縮方向がショーツの長手方向(図2の上下方向)に一致する場合には、着用中に股下部4が臀部の谷間に食い込み易くなるが、伸縮性不織布41の高伸縮方向がショーツの幅方向に一致しているとそのような不都合を防止できる。
また、股下部4の幅W(図3参照)の最小値は80〜110mmであることが好ましく、該股下部4の幅が最小値を示す部位における前記吸収層7の幅W1(図3参照)が80〜110mmであることが好ましい。また、股下部4の長手方向における吸収層7の長さL1は150cm以上であることが好ましい。尚、幅W、W1及び長さL1は、図2に示す展開且つ自然状態(外力を加えない状態)において測定する。
本実施形態の失禁用ショーツ1は、股下部4の肌対向面側に吸収層7が設けられているため、単独で使用しても失禁尿を吸収させることができ、また、透湿性の防漏層8の存在により、ムレの発生を抑えつつ、失禁尿等が外部に漏れ出ることを防止することができる。また、失禁パッドを股下部内面側に固定して使用することもできる。その場合においても、失禁パッドのズレ等により尿が漏れ出した場合、その尿をショーツの吸収層に吸収保持させることができ、ショーツから漏れだして尿等により着衣を汚すことを防止できる。
また、吸収層7が、親水性繊維を含むシート71から構成されているため、使用後に洗濯して再利用可能である。即ち、使用後のショーツを洗濯し乾燥させた後再利用することができ、このような洗濯及びその後の利用を少なくとも1回、好ましくは2〜5回程度繰り返すことができる。
また、本実施形態の失禁用ショーツ1は、ショーツ本体10が上述した伸縮性不織布21,31,41から構成されているため、着用者に対するフィット性、モレの防止、パッドの固定性等に優れている。
また、本実施形態の失禁用ショーツ1は、ショーツ本体10が上述した伸縮性不織布21,31,41から構成されているため、着用者に対するフィット性、モレの防止、パッドの固定性等に優れている。
尚、本実施形態の失禁用ショーツ1においては、一対のレッグ開口部6,6の開口周縁部に、伸縮性不織布21,31,41とは別材の弾性部材61が取り付けてあり、これらの開口周縁部に、周方向の伸縮性が付与されている。弾性部材61は、帯状のシートと該シートに固定された複数本の長尺状の弾性部材からなる複合弾性部材であり、図3に示すように、縫合により各レッグ開口部の開口周縁部における非肌対向面側に固定されている。ウエスト開口部5の開口周縁部には、伸縮性不織布21,31を折り返して形成した2層構造部分を有し、それにより周方向の伸縮力が高められている。その2層構造部分の層間は糸51により縫合されている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されない。
例えば、上記の実施形態においては、股下部4を構成する伸縮性不織布41の肌対向面側に別体の防漏シート81を配して防漏層8が形成されていたが、これに代えて、伸縮性不織布41の肌対向面又は非肌対向面に、溶融樹脂をラミネートして防漏層8を形成することもできる。また、伸縮性不織布21,31,41は、連続する一枚の不織布であっても良い。また、股下部4を構成する伸縮性不織布41は、その高伸縮方向をおむつの幅方向に一致させるのに代えて、長手方向に一致させるようにしても良い。この場合には、レッグ開口縁の周方向の伸縮性が向上し、脚周りのサイズ適応範囲が広くなる。
例えば、上記の実施形態においては、股下部4を構成する伸縮性不織布41の肌対向面側に別体の防漏シート81を配して防漏層8が形成されていたが、これに代えて、伸縮性不織布41の肌対向面又は非肌対向面に、溶融樹脂をラミネートして防漏層8を形成することもできる。また、伸縮性不織布21,31,41は、連続する一枚の不織布であっても良い。また、股下部4を構成する伸縮性不織布41は、その高伸縮方向をおむつの幅方向に一致させるのに代えて、長手方向に一致させるようにしても良い。この場合には、レッグ開口縁の周方向の伸縮性が向上し、脚周りのサイズ適応範囲が広くなる。
本発明のサニタリーショーツは、失禁用のショーツの他に、生理用のショーツであっても良く、生理用ショーツは、公知の生理用ナプキン又はライナーを内表面に固定して使用しても良いし、単独で使用しても良い。
1 失禁用ショーツ(サニタリーショーツ)
2 前身頃
3 後身頃
4 股下部
41 伸縮性不織布
7 吸収層
71 親水性繊維を含むシート
8 防漏層
81 防漏シート
10 ショーツ本体
2 前身頃
3 後身頃
4 股下部
41 伸縮性不織布
7 吸収層
71 親水性繊維を含むシート
8 防漏層
81 防漏シート
10 ショーツ本体
Claims (6)
- 不織繊維層が伸縮性繊維を含む編糸によってステッチ縫合されてなる伸縮性不織布から構成され、前身頃、後身頃及びこれら両者間に位置する股下部を有するショーツ本体を具備し、前記股下部の肌対向面側に、親水性繊維を含有するシートからなる吸収層が設けられ、該吸収層の非肌対向面側に液不透過性で且つ透湿性の防漏層が設けられているサニタリーショーツ。
- 前記吸収層は、乾燥時の引張強度が20N以上であり、湿潤時の引張強度が10N以上である請求項1記載のサニタリーショーツ。
- 前記吸収層の坪量が20〜100g/m2である請求項1又は2記載のサニタリーショーツ。
- 前記親水性繊維を含有するシートは、前記親水性繊維としてセルロース系繊維を含む請求項1〜3の何れか記載のサニタリーショーツ。
- 前記防漏層は、前記股下部を構成する前記伸縮性不織布の肌対向面側に液不透過性で且つ透湿性の防漏シートを配して形成されており、該防漏シートは、その周縁部において該伸縮性不織布に接合されており且つその周縁部の内側においては該伸縮性不織布と離間可能になされている請求項1〜4の何れかに記載のサニタリーショーツ。
- 前記股下部を構成する前記伸縮性不織布が、伸縮性に富む高伸縮方向と、該高伸縮方向に直交し該高伸縮方向よりも伸縮性に劣る低伸縮方向とを有しており、該高伸縮方向がショーツの幅方向に一致している請求項5記載のサニタリーショーツ。
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