JP2005154645A - 帯電防止剤組成物 - Google Patents

帯電防止剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2005154645A
JP2005154645A JP2003397363A JP2003397363A JP2005154645A JP 2005154645 A JP2005154645 A JP 2005154645A JP 2003397363 A JP2003397363 A JP 2003397363A JP 2003397363 A JP2003397363 A JP 2003397363A JP 2005154645 A JP2005154645 A JP 2005154645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
antistatic agent
agent composition
antistatic
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003397363A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4611626B2 (ja
Inventor
Koki Nomura
弘毅 野村
Takakazu Suzuki
敬和 鈴木
Tomohiro Yamazaki
奉裕 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2003397363A priority Critical patent/JP4611626B2/ja
Publication of JP2005154645A publication Critical patent/JP2005154645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4611626B2 publication Critical patent/JP4611626B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

【課題】優れた帯電防止性(特に、静電気を除去する能力と共に静電気の発生を防止する能力を併せ持つ)と優れた抗菌性を両立させ、且つスプレー噴霧時の“ムセ”を低減すべく、含水溶媒を使用しても長期保存安定性に優れた帯電防止剤組成物を提供すること。
【解決手段】成分(A)及び成分(B)及び成分(C)を含有する帯電防止剤組成物。
(A)ポリエーテル変性シリコーン:0.05〜5質量%
(B)一般式〔I〕で示される4級アンモニウム塩:0.01〜2質量%
(C)一般式〔II〕で示されるポリエチレングリコール:0.1〜5質量%
2
+
1−N−R4- …〔I〕

3
(式中、R1、R2、R3及びR4は明細書中で定義される通りである。)
HO−(CH2CH2O)n−H …〔II〕
(式中、n=3〜70)

Description

本発明は衣料用の帯電防止剤組成物に関する。更に詳しくは帯電防止性に優れ、且つ優れた抗菌性を有し、使用時の安全性及び特に低温時における安定性にも優れた帯電防止剤組成物に関する。
近年、ファッションの多様化に伴い様々な新素材を用いた衣料が登場してきている。これら新素材の大半は繊維断面を異形化することで新しい風合いを演出しようとするものである。これら新素材の素材としては加工のし易さから必然的にポリエステルやナイロンといった合成繊維が用いられている。また、衣料のカジュアル化も進み、それに伴いフリースといった新形態衣料も登場してきた。こちらも加工のし易さからポリエステルが用いられている。これらポリエステルを始めとする合成繊維を用いた衣類の欠点として帯電のし易さが挙げられる。衣類の帯電を防止する手段としては、古くから、ジ長鎖4級アンモニウム塩を主剤とした帯電防止剤組成物が知られている(例えば、特許文献1、特許文献4、特許文献7、及び特許文献8参照。)。更には、特殊リン酸エステル化合物を用いる方法も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
一方で、昨今の消費者動向を見るとO−157やSARS等の影響から衛生嗜好が高まり、特にストッキング等にも使用する帯電防止剤組成物としても抗菌に対する要求が強まっている。抗菌を訴求する消臭抗菌剤の技術としては4級アンモニウム塩型抗菌剤を用いた技術がある(例えば、特許文献3、特許文献5、及び特許文献6参照。)。しかしながら、抗菌性と帯電防止性を兼ね備えた帯電防止剤組成物は未だ得られていないのが現状である。特に、帯電防止性として、静電気を除去する能力と共に、静電気の発生を防止する能力に優れた帯電防止剤組成物は得られていない。前者の能力に劣る場合には、静電気が発生した衣類にスプレー等で処理を行っても、静電気が除去できずにまとわり付き等の問題が解決されない。一方で後者の能力に劣る場合には、一旦、帯電防止剤組成物で処理を行い静電気が除去されても、着用中の摩擦により再び静電気が発生してしまい、何度となく処理を繰り返さなければならない煩わしさに繋がるといった問題が生じる。
更には、家庭用としての使用場面を想定すると、使用性の点でスプレーとして噴霧使用する形態が考えられる。ところが、有機溶媒を用いた帯電防止剤組成物をスプレー噴霧すると有機溶剤特有の臭気が部屋中にこもるといった問題点や、スプレー時に飛んだ微粒子のミストを吸引すると“ムセ”がおこり咳き込むといった問題点もある。これらを解決する為の手法として、溶媒として適度に水を含有したエタノールを使用する方法がある(例えば、特許文献8参照。)。しかしながら、本手法を用いても“ムセ”は軽減されるものの、特に低温での安定性の点で問題があり、長期保存で沈殿が生成するといった課題が残されている。
特開昭56−120788号公報 特開平2−202977号公報 特開平8−175905号公報 特開平10−88113号公報 特開2001−70423号公報 特開2003−96667号公報 特許第1323069号公報 特許第2838229号公報
解決しようとする課題は、優れた帯電防止性(特に、静電気を除去する能力と共に静電気の発生を防止する能力を併せ持つ)と優れた抗菌性を両立させ、且つスプレー噴霧時の“ムセ”を低減すべく、含水溶媒を使用しても長期保存安定性に優れた帯電防止剤組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を克服するために鋭意検討を行った結果、ポリエーテル変性シリコーン、特定の4級アンモニウム塩及び特定のポリエチレングリコールの3成分を組み合わせることで優れた帯電防止性と優れた抗菌性が両立することが明らかとなった。またこれらの混合基剤はスプレー噴霧時の“ムセ”を低減可能な含水溶媒中でも安定に存在することが明らかとなり、本発明に至った。
本発明は、下記成分(A)及び成分(B)及び成分(C)を含有することを特徴とする帯電防止剤組成物を提供する。
(A)ポリエーテル変性シリコーン:0.05〜5質量%
(B)下記一般式〔I〕で示される4級アンモニウム塩:0.01〜2質量%
(C)下記一般式〔II〕で示されるポリエチレングリコール:0.1〜5質量%
2
+
1−N−R4- …〔I〕

3
(式中、R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、R1とR2の炭素数の合計は12〜26である。R3及びR4はそれぞれ炭素数1〜2のアルキル基である。XはCl、Br、CH3SO3、CH3CH2SO3から選択される1種または2種以上である。)
HO−(CH2CH2O)n−H …〔II〕
(式中、nはエチレンオキシドの付加モル数を示し、n=3〜70の範囲である。)
本発明の帯電防止剤組成物は、様々な繊維製品に対し優れた帯電防止性と優れた抗菌性を発現させるのみならず、使用時の“ムセ”を低減し、また低温での長期保存における安定性にも優れたものである。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明における成分(A)はポリエーテル変性シリコーンである。好ましいポリエーテル変性シリコーンとしては、例えば下記一般式(III)で示されるアルキルシロキサンとポリオキシアルキレンの共重合物が挙げられる。
CH3 CH3 CH3 CH3
| | | |
CH3−SiO−(SiO)M−(SiO)N−Si−CH3 …(III)
| | | |
CH3 CH336 CH3

O(C24O)p(C36O)q
(式中、M及びNはそれぞれの繰り返し単位の重合度を示し、M:10〜10000、N:1〜1000、M>Nである。p及びqはそれぞれエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの重合度を示し、p:2〜100、q:0〜50である。Rは水素又は炭素数1〜4のアルキル基である。)
本発明で用いるポリエーテル変性シリコーンの具体的な例としては東レ・ダウ コーニング・シリコーン(株)製のSH3772M、SH3775M、SH3748、SH3749、SF8410、SH8700、BY22−008、BY22−012、SF8421、信越化学工業(株)製のKF352A、KF6008、KF615A、KF6016、KF6017、GE東芝シリコーン(株)製のTSF4450、TSF4452、日本ユニカー(株)製のSILWET L−7001、SILWET L−7002、SILWET L−7602、SILWET L−7604、SILWET FZ−2104、SILWET FZ−2120、SILWET FZ−2161、SILWET FZ−2162、SILWET FZ−2164、SILWET FZ−2171等が挙げられ、これらを1種単独で用いても良く、2種以上を組み合わせて用いても良い。
本発明で用いるポリエーテル変性シリコーンは帯電防止剤組成物中に0.05〜5質量%配合される。ポリエーテル変性シリコーンの配合量が上記範囲内であれば優れた帯電防止性能が得られ、さらに衣類に噴霧した際のシミ発生や、衣類のベタツキ等が生じることもない。帯電防止性能等の観点から、ポリエーテル変性シリコーンの配合量は、好ましくは0.1〜4質量%、更に好ましくは0.2〜3質量%である。
本発明における成分(B)は、下記一般式〔I〕で示される4級アンモニウム塩である。本発明の成分(B)は本来有している抗菌性能に加え、成分(A)との混合により相乗的に帯電防止能(中でも発生した静電気を除去する能力)を向上させる効果を示す事が明らかとなった。
2
+
1−N−R4- …〔I〕

3
(式中、R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、R1とR2の炭素数の合計は12〜26である。R3及びR4はそれぞれ炭素数1〜2のアルキル基である。XはCl、Br、CH3SO3、CH3CH2SO3から選択される1種または2種以上である。)
本発明で用いる4級アンモニウム塩は上記一般式〔I〕におけるR1とR2の炭素数合計が上記範囲内であれば皮膚に対する刺激を抑えることができ、組成物の劣化による臭気の発生を抑えることもできる。また、優れた帯電防止性能及び抗菌性が得られる。これらの観点から、R1とR2の炭素数合計は、好ましくは14〜24の範囲である。
本発明で用いる4級アンモニウム塩の具体的な例としては、牛脂アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、牛脂アルキルトリメチルアンモニウムブロマイド、牛脂アルキルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート、牛脂アルキルエチルジメチルアンモニウムエチルサルフェート、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロマイド、ステアリルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート、ステアリルエチルジメチルアンモニウムエチルサルフェート、オレイルトリメチルアンモニウムクロライド、オレイルトリメチルアンモニウムブロマイド、オレイルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート、オレイルエチルジメチルアンモニウムエチルサルフェート、パルミチルオレイルトリメチルアンモニウムクロライド、パルミチルトリメチルアンモニウムブロマイド、パルミチルオレイルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート、パルミチルエチルジメチルアンモニウムエチルサルフェート、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムブロマイド、ジデシルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジデシルメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、ジドデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジドデシルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジドデシルエチルメチルアンモニウムエチルサルフェート、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジオクチルエチルメチルアンモニウムエチルサルフェート、デシルドデシルジメチルアンモニウムクロライド、デシルドデシルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、デシルドデシルエチルメチルアンモニウムエチルサルフェート、デシルオクチルジメチルアンモニウムクロライド、デシルオクチルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、デシルオクチルエチルメチルアンモニウムエチルサルフェート等が挙げられる。上記4級アンモニウム塩の中でも、一般式〔I〕において、R1とR2とが同一である場合にはR1とR2の炭素数の合計は12〜20であり、R1とR2とが異なる場合にはR1とR2の炭素数の合計は17〜26である4級アンモニウム塩は帯電防止性能等の点で好ましい。さらに好ましくは、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジデシルメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート、及びステアリルエチルジメチルアンモニウムエチルサルフェートである。
本発明で用いる4級アンモニウム塩は帯電防止剤組成物中に0.01〜2質量%配合される。4級アンモニウム塩の配合量が上記範囲内であれば、優れた帯電防止性能が得られる。また、皮膚に対する刺激を抑えることができると共に、帯電防止剤組成物を噴霧した際の“ムセ”及び組成物の劣化による臭気の発生の抑制にも効果的である。4級アンモニウム塩の配合量は、帯電防止性能等の観点から、好ましくは0.05〜1質量%、更に好ましくは0.05〜0.5質量%である。
本発明における成分(C)は、下記一般式〔II〕で示されるポリエチレングリコールである。本発明の成分(C)は、成分(B)との混合により相乗的に帯電防止能(中でも静電気の発生を防止する能力)を向上させる効果を示す事が明らかとなった。
HO−(CH2CH2O)n−H …〔II〕
(式中、nはエチレンオキシドの付加モル数を示し、n=3〜70の範囲である。)
上記一般式〔II〕におけるエチレンオキシドの付加モル数が上記範囲内であれば、優れた帯電防止性能が得られる。エチレンオキシドの付加モル数は、帯電防止性能の観点から、好ましくは4〜50の範囲である。
本発明で用いるポリエチレングリコールは帯電防止剤組成物中に0.1〜5質量%配合される。ポリエチレングリコールの配合量が上記範囲内であれば、優れた帯電防止性能が得ることができ、また衣類に噴霧した際のシミ発生や、衣類のベタツキ等が生じることもない。ポリエチレングリコールの配合量は、帯電防止性能の観点から、好ましくは0.2〜4質量%、更に好ましくは0.2〜3質量%である。
本発明の帯電防止剤組成物は、任意の溶媒に溶解して使用することができる。中でも、乾燥時間が短い上に、臭気が少なく使用時に周辺環境に悪影響を与える懸念がないことから、好ましくは、エタノールと水の質量比がエタノール:水=80:20〜5:95の範囲であるエタノール水溶液に溶解して使用することが望ましい。エタノールと水の質量比が上記範囲内であれば、さらに噴霧使用時の“ムセ”の発生を抑制することができる。
本発明の帯電防止剤組成物はスプレー容器に充填し、噴霧して使用することができる。具体的に使用されるスプレー容器としてはエアゾールスプレー容器、トリガースプレー容器(直圧型あるいは蓄圧型)、フィンガースプレー容器等が挙げられる。スプレー容器に充填して使用する場合には、噴射剤としてLPG(液化プロパンガス)、DME(ジメチルエーテル)、炭酸ガス等が使用され、これらは単独で使用しても良く、2種以上を混合して使用しても良い。トリガースプレー容器に充填して使用する場合、トリガースプレー容器の例としては特開平9−268473号公報、特開平9−256272号公報、特開平10−76196号公報等に記載のものが挙げられる。フィンガースプレー容器充填して使用する場合、フィンガースプレー容器の例としては特開平9−256272号公報等に記載のものが挙げられる。
本発明の帯電防止剤組成物は、前期必須成分以外に以下のような任意成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することが可能である。
1)エチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール
2)メチルパラベン等の防腐剤
3)香料
4)酸、アルカリ等のpH調整剤
本発明の帯電防止剤組成物は、前期スプレー容器に充填して噴霧使用するだけではなく、保管を目的としてスタンディングパウチに充填して保管することも可能である。スタンディングパウチの本体及び注ぎ口の形状は問わず、構成材料としても公知の方法により製造されるプラスチックフィルムの多層積層構造のものが用いられる。
本発明の帯電防止剤組成物を使用する対象の繊維としては特に限定されるものではなくポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維、アセテート等の半合成繊維、レーヨン、テンセル、ポリノジック等の再生繊維、綿、ウール、絹等の天然繊維及びこれら各種繊維の混紡品、混織品、混編品等幅広い用途に用いることができる。
下記に実施例及び比較例で使用した成分を示す。
Figure 2005154645
下記に実施例及び比較例で使用した容器を示す。
トリガースプレー:吉野工業所(株)製、型番:YT−87L(噴口径:0.6mm)
エアゾール容器:
缶:アルミニウム JIS A−3004P内面コート缶(東洋製罐(株)製)
バルブ:2−GDES−バルブ DY02−H04222xC92R(東洋エ
アゾール製)
ボタン:GDE−ボタン(キタノ製作(株)製)
ガラス瓶:広口規格瓶PS−No.11(110mL容)
〔帯電防止性評価方法A:半減期測定(静電気を除去する能力)〕
試験布として市販のポリエステルサテンを用いた。この試験布を20cm×30cmに裁断したものに対し、調整した帯電防止剤組成物をトリガースプレイヤーまたはエアゾールスプレーにて均一に3g噴霧し、20℃、45%RHにて24時間調湿した。その後、STATIC HONESTMETER TYPES−5109(宍戸商会製)を用いてJIS−L−1094、A法に準じて半減期の測定を行った。
判定基準 ◎:半減期2秒未満
:半減期2秒以上、5秒未満
:半減期5秒以上、30秒未満
×:半減期30秒以上
〔帯電防止性評価方法B:摩擦帯電圧(静電気の発生を防止する能力)〕
試験布として市販のポリエステルサテンを用いた。この試験布を20cm×30cmに裁断したものに対し、調整した帯電防止剤組成物をトリガースプレイヤーまたはエアゾールスプレーにて均一に3g噴霧し、20℃、45%RHにて24時間調湿した。その後、ROTARY STATIC TESTER(興亜商会製)を用いてJIS−L−1094、B法に準じて摩擦帯電圧の測定を行った。尚、摩擦布としては綿金巾3号を用いた。
判定基準 ◎:摩擦帯電圧200V未満
:摩擦帯電圧200V以上、500V未満
:摩擦帯電圧500V以上、1000V未満
×:摩擦帯電圧1000V以上
〔抗菌力評価方法〕
調整した帯電防止剤組成物:8mL、BSA0.3%水溶液(牛血清アルブミン No.A−4378 ALBMIN,BOVINE Crystallized and lyophilized:SIGMA CHMICAL COMPANY製):1mL、菌液(大腸菌 E.coli IF03301 菌数が10の9乗個となるように調整):1mLを試験管内で調整し、25℃にて5分間放置した。この菌液を菌数が10の6乗個になるまで希釈した後、希釈菌液0.5mLをサンプリングした。サンプリングした希釈菌液をSCDLP培地(Soybeen−casein Digest Agar with Lecithin & Polysorbate 80 DAIGO :日本製薬(株)製):4.5mLと混合した。更にこの混合菌液1mLとSCDLP培地20mLを混合し、シャーレにて37℃で24時間培養し、菌数を測定した。
判定基準 ○:初期菌数より10の5乗個/mL以上減少
△:初期菌数より10の3乗個/mL以上、10の5乗個/mL未満減少
×:初期菌数より10の3乗個/mL未満の減少
〔安定性試験評価方法〕
調整した帯電防止剤組成物100mLを110mL容のガラス瓶に充填後、密栓した後−5℃にて2週間保存した。保存後の外観を下記基準にて判定した。
判定基準 ○:透明均一
:僅かに沈澱が生成
×:多量の沈澱が生成
〔“ムセ”の評価方法〕
直径30cmの半球状ボウルにエアゾール型帯電防止剤では5秒間、トリガースプレイヤーでは3ストローク噴霧し、反射してきた霧に口や鼻を近づけて“ムセ”の程度を判定した。
判定基準 ◎:全く“ムセ”がない
○:僅かに刺激を感じるが“ムセ”はない
×:刺激を感じ、“ムセ”る
××:強い刺激を感じ、咳き込む
〔帯電防止剤組成物の調整〕
トリガースプレイヤーでの評価やガラス瓶での安定性試験は、表−2〜4に準じて常温にて攪拌混合により調整した帯電防止剤組成物を充填して評価を行った。
エアゾールでの評価は、表−5に準じて常温にて攪拌混合により調整した帯電防止剤組成物を充填、クリンチ(閉缶)後、噴射ガスを所定量充填して評価を行った。尚、噴射ガスとしてはLPG:DME=60:40(質量比)の混合ガスを使用し、質量比で帯電防止剤組成物65に対し混合ガス35の割合で充填した。
〔トリガースプレイヤーでの評価〕
Figure 2005154645
〔トリガースプレイヤーでの評価〕
Figure 2005154645
〔トリガースプレイヤーでの評価〕
Figure 2005154645
〔トリガースプレイヤーでの評価〕
Figure 2005154645
〔エアゾールスプレイヤーでの評価〕
Figure 2005154645
香料組成物(表中の配合量は香料組成物中の質量%)
Figure 2005154645




Figure 2005154645


Figure 2005154645



Figure 2005154645



Figure 2005154645



Figure 2005154645




Figure 2005154645



Figure 2005154645



Figure 2005154645



Figure 2005154645

Claims (5)

  1. 0.05〜5質量%のポリエーテル変性シリコーン(A)と、
    0.01〜2質量%の下記一般式〔I〕で示される4級アンモニウム塩(B)と、
    0.1〜5質量%の下記一般式〔II〕で示されるポリエチレングリコール(C)とを含有することを特徴とする帯電防止剤組成物。
    2
    +
    1−N−R4- …〔I〕

    3
    (式中、R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、R1とR2の炭素数の合計は12〜26である。R3及びR4はそれぞれ炭素数1〜2のアルキル基である。XはCl、Br、CH3SO3、CH3CH2SO3から選択される1種または2種以上である。)
    HO−(CH2CH2O)n−H …〔II〕
    (式中、nはエチレンオキシドの付加モル数を示し、n=3〜70の範囲である。)
  2. 成分(B)が、一般式〔I〕において、R1とR2とが同一である場合にはR1とR2の炭素数の合計は12〜20であり、R1とR2とが異なる場合にはR1とR2の炭素数の合計は17〜26である4級アンモニウム塩である、請求項1に記載の帯電防止組成物。
  3. 成分(A)、(B)及び(C)をエタノールと水の質量比がエタノール:水=80:20〜5:95の範囲である溶媒中に溶解した請求項1又は2に記載の帯電防止組成物。
  4. 0.05〜5質量%のポリエーテル変性シリコーン、0.01〜2質量%の一般式〔I〕で示される4級アンモニウム塩及び0.1〜5質量%の一般式〔II〕で示されるポリエチレングリコールを、エタノールと水の質量比がエタノール:水=80:20〜5:95の範囲である溶媒中に溶解することを含むことを特徴とする帯電防止剤組成物の調製方法。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の帯電防止剤組成物をスプレー容器に充填した帯電防止剤スプレー。
JP2003397363A 2003-11-27 2003-11-27 帯電防止剤組成物 Expired - Lifetime JP4611626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003397363A JP4611626B2 (ja) 2003-11-27 2003-11-27 帯電防止剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003397363A JP4611626B2 (ja) 2003-11-27 2003-11-27 帯電防止剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005154645A true JP2005154645A (ja) 2005-06-16
JP4611626B2 JP4611626B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=34722538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003397363A Expired - Lifetime JP4611626B2 (ja) 2003-11-27 2003-11-27 帯電防止剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4611626B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006143852A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Lion Corp 容器入りエアゾール型帯電防止剤
WO2012036382A2 (ko) * 2010-09-16 2012-03-22 영남대학교 산학협력단 4급 암모늄염 화합물을 유효성분으로 포함하는 정전기 방지 및 항균용 표면처리제 및 이를 이용한 고분자 섬유의 정전기 방지방법
KR101227761B1 (ko) * 2010-09-16 2013-01-29 영남대학교 산학협력단 4급 암모늄염 화합물을 유효성분으로 포함하는 정전기 방지 및 항균용 표면처리제 및 이를 이용한 고분자 섬유의 정전기 방지방법
CN105463836A (zh) * 2016-01-08 2016-04-06 湖州市千金丝织厂 一种适于棉织物的新型抗菌整理剂及其制备方法
JP2019014982A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 白元アース株式会社 繊維処理剤組成物
CN111040171A (zh) * 2019-11-20 2020-04-21 威海诺葳信和新材料有限公司 一种氨纶油剂用抗静电剂及其制备方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6232959A (ja) * 1985-08-05 1987-02-12 中西化研株式会社 静電防止兼消臭剤
JPH04108888A (ja) * 1990-08-29 1992-04-09 Lion Corp エアゾール型帯電防止剤
JPH0570327A (ja) * 1991-09-10 1993-03-23 Kao Corp 毛髪化粧料
JPH08231349A (ja) * 1995-03-01 1996-09-10 Kao Corp 毛髪化粧料
WO2001075218A1 (fr) * 2000-04-04 2001-10-11 Lion Corporation Composition d'appretage liquide pour des produits textiles
JP2003089979A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Lion Corp 仕上げ剤組成物及び繊維の仕上げ方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6232959A (ja) * 1985-08-05 1987-02-12 中西化研株式会社 静電防止兼消臭剤
JPH04108888A (ja) * 1990-08-29 1992-04-09 Lion Corp エアゾール型帯電防止剤
JPH0570327A (ja) * 1991-09-10 1993-03-23 Kao Corp 毛髪化粧料
JPH08231349A (ja) * 1995-03-01 1996-09-10 Kao Corp 毛髪化粧料
WO2001075218A1 (fr) * 2000-04-04 2001-10-11 Lion Corporation Composition d'appretage liquide pour des produits textiles
JP2003089979A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Lion Corp 仕上げ剤組成物及び繊維の仕上げ方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006143852A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Lion Corp 容器入りエアゾール型帯電防止剤
WO2012036382A2 (ko) * 2010-09-16 2012-03-22 영남대학교 산학협력단 4급 암모늄염 화합물을 유효성분으로 포함하는 정전기 방지 및 항균용 표면처리제 및 이를 이용한 고분자 섬유의 정전기 방지방법
WO2012036382A3 (ko) * 2010-09-16 2012-05-31 영남대학교 산학협력단 4급 암모늄염 화합물을 유효성분으로 포함하는 정전기 방지 및 항균용 표면처리제 및 이를 이용한 고분자 섬유의 정전기 방지방법
KR101227761B1 (ko) * 2010-09-16 2013-01-29 영남대학교 산학협력단 4급 암모늄염 화합물을 유효성분으로 포함하는 정전기 방지 및 항균용 표면처리제 및 이를 이용한 고분자 섬유의 정전기 방지방법
JP2013542332A (ja) * 2010-09-16 2013-11-21 インダストリー−アカデミック コーポレーション ファンデーション ヨンナム ユニバーシティー 4級アンモニウム塩化合物を有効成分として含む静電気防止及び抗菌用表面処理剤、並びにそれを利用した高分子繊維の静電気防止方法
US9029602B2 (en) 2010-09-16 2015-05-12 Industry-Academic Cooperation Foundation, Yeungnam University Anti-microbial and anti-static surface treatment agent with quaternary ammonium salt as active ingredient and method for preventing static electricity in polymer fibers using same
CN105463836A (zh) * 2016-01-08 2016-04-06 湖州市千金丝织厂 一种适于棉织物的新型抗菌整理剂及其制备方法
JP2019014982A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 白元アース株式会社 繊維処理剤組成物
JP7164073B2 (ja) 2017-07-04 2022-11-01 白元アース株式会社 繊維処理剤組成物
CN111040171A (zh) * 2019-11-20 2020-04-21 威海诺葳信和新材料有限公司 一种氨纶油剂用抗静电剂及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4611626B2 (ja) 2011-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1184953C (zh) 不粘涩及速干型含水抑汗组合物
KR101922946B1 (ko) 섬유 제품용 액체 소취제 조성물
JP4611626B2 (ja) 帯電防止剤組成物
JP2015117451A (ja) Pm2.5付着防止用水性組成物、スプレー式pm2.5付着防止処理剤、およびpm2.5付着防止処理方法
JP2017008443A (ja) 繊維製品用抗ウイルス組成物
US20100136079A1 (en) Antiseptic wipes
JP2014133724A (ja) デオドラント組成物
TWI292789B (ja)
CN112694837A (zh) 家具清洗杀菌上光剂及其制备方法和家具清洗杀菌上光气雾剂及其制备方法
JP2021138774A (ja) 人体用害虫忌避剤
JP3971413B2 (ja) 花粉破裂防止剤組成物
JP2019011391A (ja) 繊維製品用帯電防止剤組成物
JP6223992B2 (ja) デオドラント組成物及びその製造方法
JP2838229B2 (ja) エアゾール型帯電防止剤
KR100389300B1 (ko) 섬유 트리트먼트 조성물
JP3896376B2 (ja) 汗対策用スプレー製品及び汗対策方法
JP2005248372A (ja) 繊維製品用液体防臭消臭剤組成物及び該組成物入りスプレー容器
JP2019070201A (ja) 繊維製品用処理剤組成物
JP6980941B1 (ja) ウイルス不活化コート組成物、ウイルス不活化対象物のウイルス不活化方法およびウイルス不活化コート材
JPH1088113A (ja) 帯電防止剤組成物
JP7145741B2 (ja) 繊維製品の処理方法
JP2018076615A (ja) 繊維処理剤組成物
JP2012172275A (ja) 衛生紙用柔軟剤
JP2722572B2 (ja) 防虫加工処理剤
JP2022065579A (ja) 微細粒子付着防止剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101014

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4611626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150