JP2005154028A - 搬送ベルト及びその製造方法 - Google Patents

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Nobuhiko Ishii
信彦 石井
Naoki Kobayashi
小林  直樹
Katsuya Fukaya
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【課題】工数が掛からず、ベルト全体の剛性を極端に上げること無しに低柔軟性ベルト部と高柔軟性ベルト部との剛性差を大きくする搬送用ベルト及びその製造方法を提供する。
【解決手段】一対の輪体と、これら輪体間に巻回された無端ベルト体とが設けられ、外部から回動力が付与されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルト1であって、前記搬送ベルト1の外面側の複数箇所にはベルト幅方向の横桟7が設けられるとともに、一対の横桟7は、両輪体の上方に同時に位置されるように配設され、前記搬送ベルト1は、横桟7よりも外側でかつ回転停止時に輪体に巻き付けられるベルト本体のみからなる二箇所の高柔軟性ベルト部分5と、残り二箇所のベルト本体に他のベルトを積層した低柔軟性ベルト部分3との連続体により形成されていることを特徴とする搬送ベルトである。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば多数種の書籍を販売店毎に仕分けるときなどに採用されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルト及びその製造方法に関する。
従来、この種のものとしては、例えば特許文献1に見られるところの仕分け設備が提供されている。この従来構成は、一定走行経路上を走行自在な走行台車の上部に、荷を走行方向に対して左右横方向に仕分ける仕分け用ベルトコンベヤ(仕分け用搬送装置)が設けられている。そして、一定走行経路の所定箇所に、荷を荷積み部から走行台車の仕分け用ベルトコンベヤへ投入する投入部が形成され、さらに、一定走行経路の左右側方に仕分け部が形成されている。
特開平8−301438号
このような従来構成によると、一定走行経路上で走行台車群を走行させながら、投入部において、空の走行台車の仕分け用ベルトコンベヤ上へ荷を投入させる。そして、実の走行台車が目的とする仕分け部に到達したとき、無接触方式で給電されている仕分け用ベルトコンベヤを正又は逆に駆動させることで、荷は目的とする仕分け部に払い出される。
しかし上記した従来の構成によると、各走行台車自身に仕分け用ベルトコンベヤの駆動手段(制御手段)がそれぞれ設けられており、そして給電及び信号の取り合いが発生することで、全体の構造が複雑に且つ高価になり、そしてメンテナンス性も悪いものになっていた。
又、走行台車の走行時などに仕分け用ベルトコンベヤから荷が脱落するのを防止する為に、ベルトに脱落防止用の横桟が設けられる場合、例えば特許文献2に見られるように、荷卸しマットの外面側の複数箇所にベルト幅方向の横桟が設けられる場合、ローラに対する荷卸しマットのスリップなどにより、両ローラの下方に位置していた一対の横桟が両ローラ体の上方に正確に位置しないことがある。
特開平10−316218号
即ち半回転が十分に行われず、両ローラの上方に対して一対の横桟がずれた状態で所期の半回転が停止することがある。このようなとき、このままでは次の荷の供給が好適に行われないことになる。従って、駆動手段の作動により横桟の位置修正が行われるのであるが、これによると検知手段が必要であるなど、構成、制御が複雑になる。
そこで、特許文献3にあるように、無端ベルト側の外面側の複数箇所にベルト幅方向の横桟を設け、一対の横桟は、両輪体の上方に同時に位置されるように配設され、前記無端ベルト体は、横桟よりも外側でかつ回転停止時に輪体に巻き付けられる二箇所の高柔軟性ベルト部分と、残り二箇所の低柔軟性ベルト部分との連続体により形成されているコンベヤ装置であって、前記高柔軟性ベルト部分は、多数の孔を形成することで高柔軟性を出現している。
特開2002−240934号
特許文献3に記載の搬送用ベルトは、高柔軟性ベルト部分において多数の孔を開けているが、この方法では工数が掛かり、又低柔軟性ベルト部と高柔軟性ベルト部の剛性差があまり出ないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、工数が掛からず、ベルト全体の剛性を極端に上げることなしに低柔軟性ベルト部と高柔軟性ベルト部との剛性差を大きくする搬送用ベルト及びその製造方法を提供することである。
本発明は、一対の輪体と、これら輪体間に巻回された無端ベルト体とが設けられ、外部から回動力が付与されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルトであって、前記搬送ベルトの外面側の複数箇所にはベルト幅方向の横桟が設けられるとともに、一対の横桟は、両輪体の上方に同時に位置されるように配設され、前記搬送ベルトは輪体間で少なくとも一方の側がベルト本体に他のベルトを積層した低柔軟性ベルト部で、他の箇所がベルト本体のみからなる高柔軟性ベルト部分の連続体により形成されている搬送ベルトにある。
請求項2に記載の発明は、一対の輪体と、これら輪体間に巻回された無端ベルト体とが設けられ、外部から回動力が付与されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルトであって、前記搬送ベルトの外面側の複数箇所にはベルト幅方向の横桟が設けられるとともに、一対の横桟は、両輪体の上方に同時に位置されるように配設され、前記搬送ベルトは、横桟よりも外側でかつ回転停止時に輪体に巻き付けられる二箇所の高柔軟性ベルト部分と、残り二箇所の少なくとも二層のベルトを重ねた低柔軟性ベルト部分との連続体により形成されている搬送ベルトにある。
請求項3に記載の発明は、前記ベルト本体が樹脂を含浸した帆布であり、他のベルトが樹脂を含浸した帆布の両面に樹脂層或いは弾性体層を有したものである請求項1又は2に記載の搬送ベルトである。
請求項4に記載の発明は、前記高柔軟性ベルト部分が樹脂を含浸した帆布に片面のみに樹脂層或いは弾性体層を有したものであり、他のベルトが樹脂を含浸した帆布の両面に樹脂層或いは弾性体層を有したものである請求項1に又は2に記載の搬送ベルトである。
請求項5に記載の発明は、一対の輪体と、これら輪体間に巻回された無端ベルト体とが設けられ、外部から回動力が付与されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルトであって、前記搬送ベルトの外面側の複数箇所にはベルト幅方向の横桟が設けられるとともに、一対の横桟は、両輪体の上方に同時に位置されるように配設され、前記搬送ベルトは、横桟よりも外側でかつ回転停止時に輪体に巻き付けられる二箇所の高柔軟性ベルト部分と、残りの部分で一箇所の相対向する横桟間を高柔軟性ベルト部分とした連続体により形成されている搬送ベルトである。
請求項6に記載の発明は、前記ベルト本体が樹脂を含浸した帆布に片面のみに樹脂層或いは弾性体層を有したものであり、他のベルトが樹脂を含浸した帆布の両面に樹脂層或いは弾性体層を有したものである請求項5に記載の搬送ベルトである。又、請求項6に記載の発明中にはベルト本体が樹脂を含浸した帆布に両面に樹脂層或いは弾性体層を有したものも含まれる。
請求項7に記載の発明は、一対の輪体と、これら輪体間に巻回された無端ベルト体とが設けられ、外部から回動力が付与されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルトの製造方法であって、有端搬送ベルトの端部同士を突き合わせて融合して継ぎ目部とすることによってエンドレス化するのと、輪体に巻き付かない部分に二層のベルトを重ねて一体とする溶着とを同時に行う搬送ベルトの製造方法である。
請求項8に記載の発明は、前記溶着後に、一体となった高柔軟性ベルト部分の少なくとも二箇所の端部のベルト幅方向に横桟を溶着又は接着する請求項7に記載の搬送ベルトの製造方法にある。
請求項1又は2に記載の発明によると、高柔軟性ベルト部分は一つのベルト、低柔軟性ベルト部は少なくとも二つのベルトを積層したものとなり、低柔軟性ベルト部分と高柔軟性ベルト部分との剛性差が大きくなるという効果がある。
請求項3又は請求項4に記載の発明によると、前記ベルト本体が樹脂を含浸した帆布である又は前記ベルト本体が樹脂を含浸した帆布に片面のみに樹脂層或いは弾性体層を有したものであり、他のベルトが樹脂を含浸した帆布の両面に樹脂層或いは弾性体層を有したものである請求項1又は2に記載の搬送ベルトであることから、ベルト全体の剛性が極端に上がることなしに低柔軟性ベルト部と高柔軟性ベルト部との剛性差を大きくできる効果が有る。
請求項5に記載の発明によると、一対の輪体と、これら輪体間に巻回された無端ベルト体とが設けられ、外部から回動力が付与されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルトであって、前記搬送ベルトの外面側の複数箇所にはベルト幅方向の横桟が設けられるとともに、一対の横桟は、両輪体の上方に同時に位置されるように配設され、前記搬送ベルトは、横桟よりも外側でかつ回転停止時に輪体に巻き付けられるベルト本体からなる二箇所の高柔軟性ベルト部分と、残りの部分で一箇所の相対向する横桟間をベルト本体に他のベルトを積層した低柔軟性ベルト部分とした連続体により形成されている搬送ベルトであることから、ベルト全体の剛性が極端に増加せず低柔軟性ベルト部と高柔軟性ベルト部との剛性差を大きくすることができる効果が有る。
請求項6に記載の発明によると、前記ベルト本体が樹脂を含浸した帆布に片面のみに樹脂層或いは弾性体層を有したものであり、他のベルトが樹脂を含浸した帆布の両面に樹脂層或いは弾性体層を有したものである請求項5に記載の搬送ベルトであることから、請求項5の発明の効果がより確実となる。
請求項7及び8に記載の発明によると、一対の輪体と、これら輪体間に巻回された無端ベルト体とが設けられ、外部から回動力が付与されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルトの製造方法であって、有端搬送ベルトの端部同士を突き合わせて融合して継ぎ目部とすることによってエンドレス化するのと、輪体に巻き付かない部分に二層のベルトを重ねて一体とする溶着とを同時に行い、さらに前記溶着後に、一体となった高柔軟性ベルト部分の少なくとも二箇所の端部のベルト幅方向に横桟を溶着又は接着する搬送ベルトの製造方法であることから、請求項1から5の効果に加えて、工数が少なくなりさらに、エンドレス化と、高柔軟性ベルトの溶着を同時に行うことによりより一層の工数低減効果がある。
本発明を実施する為の最良の形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1は本発明の搬送用ベルト1で、搬送用ベルト1は、高柔軟性ベルト部分5、低柔軟性ベルト部分3、横桟7からなっている。そして、有端ベルトを無端ベルトにする為のベルトエンドレス部9を有している。
ベルト本体4は、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂液等が含浸した繊維からなる芯体に熱可塑性ポリウレタン製のシートを貼り合わせたものであり、芯体としては、綿繊維、ポリエステル繊維、芳香族ポリアミド繊維、ナイロン等の伸びの少ない繊維で平織り、綾織り、朱子織り等で織成される。又、上記搬送用ベルト1は熱可塑性のポリウレタンシートを貼り合わせないポリウレタン或いはポリ塩化ビニル樹脂を含浸させたものも含まれる。又、前記シートを片面或いは両面に貼り合わせたものも含まれる。また、前記シートの代わりに、NBR、NR、SBR、EPR、EPDM等のゴムを用いることもできる。
本発明に係る搬送ベルトの製造方法としては、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂液等が含浸した帆布をベルト本体4とし、輪体の周長を除いた上下の二箇所に他のベルト6を積層する。他のベルト6は、前記ポリウレタン、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂液等が含浸した繊維を芯体として、接着剤を両面又は片面にコーティングする。そして、その上から熱可塑性ポリウレタン、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂液等のシートを溶けた状態で両面又は片面にコーティングを行う。
また、上記の芯体に含浸付着させる接着処理剤としては、ポリウレタン樹脂を主成分とし、ポリウレタン樹脂を溶かす溶剤を添加して攪拌した液状体を用いることができるものであり、ポリウレタン樹脂としては、通常の熱可塑性ポリウレタン樹脂、すなわち1分子中に2個以上の活性水素を有するポリオールと1分子中にイソシアネート基を2個以上有するイソシアネート化合物とを反応させてウレタン基を生成させたポリオール系のものを使用することができる。ポリオールとしてはポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドとの共重合体などのポリエーテル系ポリオールを用いることができるが、勿論、ポリエステル系ポリオール、ポリブタジエン系ポリオール、アクリル系ポリオール、フェノール系ポリオール等を用いることも可能である。また溶剤としてはジメチルホルムアミド、トルエン、トリエチレングリコール、メタクレゾール、カルビトール、ターピノールなど、ポリウレタン樹脂の種類に応じて任意のものを選択して使用することができる。接着処理剤の濃度については、作業性と接着性を考慮して適宜調整することができる。
この接着剤としては、具体的には、ディップ液と糊液とからなるものを使用することができるものであり、芯体をまずディップ液に浸漬して乾燥させた後、さらにドクターナイフで糊液を芯体に付着含浸させ、そして乾燥させることによって芯体を処理することができる。このようにして接着処理剤を芯体の内部に含浸付着させることができるものである。ここで、ディップ液と糊液は樹脂成分は同じであるが、ディップ液の固形分の濃度が糊液のそれよりも小さくなるように溶剤の添加量を調整してある。
ベルト本体4は、接合する部分を前もって図5のような電光式のジョイント形状、或いは他の接合強度が大きくなる形状に加工しておく。そして、接合する部分を含む低柔軟性ベルト部分3において、ベルト本体4に前記他のベルト6を両面又は片面に合わせて、少なくとも接合部を有する低柔軟性ベルト部分3に図6のように熱盤を配置し、金型と熱盤との間で155°Cの温度、圧力0.6MPaで15分間プレスを行い、ベルトのエンドレス化と2本のベルトの貼り合わせを同時に行う。
上記は、ベルト本体4がポリウレタン、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂液等が含浸した帆布だけではなく、ベルト本体4として前記他のベルト6として示した仕様も使用できる。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。ポリエステル製の帆布にポリウレタン樹脂液を含浸させてベルト本体とした。次に一対の輪体に巻き掛かる部分を除き、上下の2箇所を低柔軟性ベルト部分とし、他のベルトとして、ポリウレタン樹脂液を含浸した繊維を芯体として、ポリエーテル系ポリウレタン樹脂(ポリテトラメチレンエーテルグリコール系)100質量部に対してジメチルホルムアミドとトルエンの混合溶剤850質量部を添加したディップ液と、ポリエーテル系ポリウレタン樹脂(ポリテトラメチレンエーテルグリコール系)100質量部に対してジメチルホルムアミドとトルエンの混合溶剤400質量部を添加した糊液とからなる接着処理剤を調整し、まず前記芯体をディップ液に浸漬してディップ液を10質量%の含浸量(固形分換算)で含浸させた後、150〜160°Cの温度で30〜60秒間乾燥させ、次にディップ処理した芯体の表面に糊液をドクターナイフで塗布して糊液を20質量%の付着量(固形分換算)で付着含浸させ、150〜160°Cの温度で30〜60秒間乾燥させることによって、芯体を接着処理剤で処理し、接着処理剤で芯体の両面をコーティングした。そして、両面に熱可塑性ポリウレタンのシートを溶けた状態でコーティングを行った。次に、低柔軟性ベルト部分は、ベルト本体と他のベルトを重ねて、熱盤とプレスとの間で155°Cの温度、圧力0.6MPaで15分間プレスを行って、2箇所の低柔軟性ベルト部分を形成すると共に、エンドレス化を行った。その後、横桟を接着剤にて接着した。
実施例2として、ベルト本体は、樹脂液を含浸しない帆布に片面のみ実施例1と同じ接着剤でコーティングした。そして、コーティングした面に熱可塑性ポリウレタンのシートを溶けた状態でコーティングを行ってベルト本体とした。他のベルトとしては、実施例1で使用した他のベルトを用いた。そして、実施例1と同じ条件で2箇所の低柔軟性ベルト部分を形成した。その後横桟を接着剤にて接着した。
実施例3として、ベルト本体は実施例2と同じベルトを使用し、他のベルトも実施例2で使用したベルトを用いた。そして、輪体に巻き掛かる部分を除き、輪体間で位置する片方の部分のみ低柔軟性ベルト部分とし、請求項2と同様の条件で低柔軟性ベルト部分を作成し、さらにベルトのエンドレス化を同時に行った。その後、横桟を接着剤にて接着した。
又、実施例4として、ベルト本体はポリウレタン樹脂を含浸した帆布に片面のみ実施例1と同じ接着剤でコーティングした。そして、コーティングした面に熱可塑性ポリウレタンのシートを溶けた状態でコーティングを行ってベルト本体とした。他のベルトとしては、実施例2と同じベルトを使用した。その後、横桟を接着剤にて接着した。
比較例として、ベルト本体として実施例1のベルトを使用し、他のベルトとして実施例1で使用したベルトを実施例3と同じく輪体間で位置する片方の部分のみ低柔軟性ベルト部分とし、実施例3と同様の条件で低柔軟性ベルト部分を作成し、さらにベルトのエンドレス化を同時に行った。その後横桟を接着剤にて接着した。
そして、ベルトの復帰力を測定する代用試験として図7に示すように、実施例及び比較例のベルトを輪体間に掛渡し、バネばかりを引張り横桟位置が図8の状態から図9の状態になるときの最大値を計測した。そのときの結果を表1に示す。実施例1から3は、ベルト全体の剛性を極端に上げること無しに低柔軟性ベルト部と高柔軟性ベルト部との剛性差を大きくすることができる。
Figure 2005154028
表7の結果から、比較例はバネばかりによる測定値が小さすぎ、復帰力が小さくなり、ベルトが回転し停止した場合に横桟部が正確に元の位置に戻り難いことがわかる。実施例1から3は、ベルト全体の剛性を極端に上げること無しに低柔軟性ベルト部との剛性差を大きくすることができる。
本発明の搬送用ベルトを示す概略斜視図。 本発明で使用するベルト本体又は他のベルトに使用するベルトの断面図である。 本発明で使用するベルト本体又は他のベルトに使用するベルトの断面図である。 本発明で使用するベルト本体又は他のベルトに使用するベルトの断面図である。 本発明で使用したジョイント形状の一例である。 本発明で使用するプレス装置で本発明の搬送用ベルトのプレスを行っている状態の概略図である。 本発明に係るベルトの復帰力を測定する代用試験の概略図である。 図7の代用試験の一つの状態図である。 図7の代用試験の一つの状態図である。
符号の説明
1 搬送用ベルト
3 低柔軟性ベルト部分
4 ベルト本体
5 高柔軟性ベルト部分
6 他のベルト
7 横桟
9 ベルトエンドレス部
11ポリウレタン製シート
13ポリウレタン含浸帆布
15ベルトプレス装置
17熱盤
19バネ秤
21輪体

Claims (8)

  1. 一対の輪体と、これら輪体間に巻回された無端ベルト体とが設けられ、外部から回動力が付与されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルトであって、前記搬送ベルトの外面側の複数箇所にはベルト幅方向の横桟が設けられるとともに、一対の横桟は、両輪体の上方に同時に位置されるように配設され、前記搬送ベルトは輪体間で少なくとも一方の側がベルト本体に他のベルトを積層した低柔軟性ベルト部で、他の箇所がベルト本体のみからなる高柔軟性ベルト部分の連続体により形成されていることを特徴とする搬送ベルト。
  2. 一対の輪体と、これら輪体間に巻回された無端ベルト体とが設けられ、外部から回動力が付与されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルトであって、前記搬送ベルトの外面側の複数箇所にはベルト幅方向の横桟が設けられるとともに、一対の横桟は、両輪体の上方に同時に位置されるように配設され、前記搬送ベルトは、横桟よりも外側でかつ回転停止時に輪体に巻き付けられるベルト本体のみからなる二箇所の高柔軟性ベルト部分と、残り二箇所のベルト本体に他のベルトを積層した低柔軟性ベルト部分との連続体により形成されていることを特徴とする搬送ベルト。
  3. 前記ベルト本体が樹脂を含浸した帆布であり、他のベルトが樹脂を含浸した帆布の両面に樹脂層或いは弾性体層を有したものである請求項1又は2に記載の搬送ベルト。
  4. 前記ベルト本体が樹脂を含浸した帆布に片面のみに樹脂層或いは弾性体層を有したものであり、他のベルトが樹脂を含浸した帆布の両面に樹脂層或いは弾性体層を有したものである請求項1又は2に記載の搬送ベルト。
  5. 一対の輪体と、これら輪体間に巻回された無端ベルト体とが設けられ、外部から回動力が付与されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルトであって、前記搬送ベルトの外面側の複数箇所にはベルト幅方向の横桟が設けられるとともに、一対の横桟は、両輪体の上方に同時に位置されるように配設され、前記搬送ベルトは、横桟よりも外側でかつ回転停止時に輪体に巻き付けられるベルト本体からなる二箇所の高柔軟性ベルト部分と、残りの部分で一箇所の相対向する横桟間をベルト本体に他のベルトを積層した低柔軟性ベルト部分とした連続体により形成されていることを特徴とする搬送ベルト。
  6. 前記ベルト本体が樹脂を含浸した帆布に片面のみに樹脂層或いは弾性体層を有したものであり、他のベルトが樹脂を含浸した帆布の両面に樹脂層或いは弾性体層を有したものである請求項5に記載の搬送ベルト。
  7. 一対の輪体と、これら輪体間に巻回された無端ベルト体とが設けられ、外部から回動力が付与されるコンベヤ装置に使用される搬送ベルトの製造方法であって、有端搬送ベルトの端部同士を突き合わせて融合して継ぎ目部とすることによってエンドレス化するのと、輪体に巻き付かない部分に二層のベルトを重ねて一体とする溶着とを同時に行うことを特徴とする搬送ベルトの製造方法。
  8. 前記溶着後に、一体となった高柔軟性ベルト部分の少なくとも二箇所の端部のベルト幅方向に横桟を溶着又は接着する請求項7に記載の搬送ベルトの製造方法。
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