JP2005152962A - 押出形材の製作方法 - Google Patents

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英之 中村
Takeshi Kawasaki
健 川崎
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Abstract

【課題】 押出加工により中空形材を製作する際に、部材の強度特性を要求に対応するものを製作する。
【解決手段】 金属材料100を押出金型10に押圧して中空形材150を製作する。材料100は、強度の高い材料110と強度の低い材料120で構成される。中空形材150は、強度特性の高い部材160と低い部材170が一体に形成される。必要に応じて板厚寸法を変更することで、要求される強度を確保しつつ、軽量化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、押出形材の製作方法に関する。
例えば、アルミ合金製のビレットを押出加工することによって、平行する2枚の板材をトラスで連結した構造を有する中空形材を製作することが行われている。この中空形材は、例えば、鉄道車両の構体の材料として使用される。
図4は、一般の押出加工を示すもので、押出加工用の金型は開口部11を有するダイス12を含む複数のユニット14,16等で構成され、マンドレル18等を装備する。
材料であるビレット30は、大きな圧力Pで金型10に押し込まれ、中空形材50として押出される。
この中空形材50は、平行する2枚の板材52,54がトラス56で連結された構造を有する。
この中空形材50を製作するためのビレット30は、同一材料が用いられており、第1の板材52の板厚寸法Tは均一であり、第2の板材54の板厚寸法Tも均一である。同様にトラス56の板厚寸法Tも均一となる。
例えば、下記の特許文献1は、2種類の材料を共通の金型に圧入して押出加工を行うことを開示している。
特開平11−342416号公報
本発明の目的は、2種類又はそれ以上の異種材料を組合わせることによって、中空形材の各部分の強度を目的に合わせて変化させることができる押出形材の製作方法を提供するものである。
本発明の中空形材の製作方法は、基本的手段として、押出加工される金属材料は、中空形材を構成する部材の要求される強度特性に対応して強度特性の異なる2種以上の金属材料で構成されるものである。
そして、押出加工される中空形材の部材は、要求される強度特性に対応して異なる板厚寸法を備えることもできる。
本発明は、押出加工により中空形材を製造する際に、部材の要求される強度特性に合わせて、材料や板厚を変更できるので、必要最少限の重量で部材を構成することができる。
以下、本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施例を示す説明図である。
本発明に使用する押出加工用の金型10は、図4で説明したものと同様の構造を備える。
本実施例に使用されるビレット100は、境界線Cを挟んで強度の高い材料110と、強度の低い材料120が積層された構造を有する。一般に、強度が高い材料は押出加工性が低く、強度が低い材料は押出加工性が高い。
このビレット100を押出加工して得られる中空形材150は、境界線Cを挟んで異なる強度特性を備えることができる。
すなわち、ビレット100のうちの強度が高い材料110が押出加工された部材160は、第1の板材162と第2の板材164がトラス166で連結された構造を有する。
この部材160は、強度の高い材料でつくられるので、強度の高い特性を有する。更に、部材の厚さ寸法T11,T12,T13等を大きく設定することにより、要求に応じた強度を得ることができる。
ビレット100の強度が低い材料から押出加工された部材170は、第1の板材172と第2の板材174がトラス176で連結された構造を有する。この部材170は強度の低い材料でつくられるので、強度の低い特性を有する。更に、部材の厚さ寸法T15,T16,T17等を小さく設定することにより、要求に応じた強度を確保しつつ軽量化を図ることができる。
図2は、本発明の第2の実施例を示す説明図である。
本発明に使用する押出加工用の金型10は、図4で説明したものと同様の構造を備える。
本実施例に使用されるビレット200は、境界線Cを挟んで強度の高い材料210と、強度の低い材料220が積層された構造を有する。一般に、強度が高い材料は押出加工性が低く、強度が低い材料は押出加工性が高い。
このビレット200を押出加工して得られる中空形材250は、境界線Cを挟んで異なる強度特性を備えることができる。
中空形材250は、第1の板材252と第2の板材254がトラス254で連結された構造を有する。
ビレット200のうちの強度が高い材料210が押出加工された部材260は、強度の高い材料でつくられるので、強度の高い特性を有する。更に、部材の厚さ寸法T22等を大きく設定することにより、要求に応じた強度を得ることができる。
ビレット200の強度が低い材料から押出加工された部材270は、強度の低い材料でつくられるので、強度の低い特性を有する。更に、部材の厚さ寸法T22等を小さく設定することにより、要求に応じた強度を確保しつつ軽量化を図ることができる。
図3は、本発明の第3の実施例を示す説明図である。
本発明に使用する押出加工用の金型10は、図4で説明したものと同様の構造を備える。
本実施例に使用されるビレット300は、中心線C,Cを挟んで強度の低い材料310と、強度の高い材料320,330が積層された構造を有する。一般に、強度が高い材料は押出加工性が低く、強度が低い材料は押出加工性が高い。
このビレット300を押出加工して得られる中空形材350は、中心線C,Cを挟んで異なる強度特性を備えることができる。
ビレット300の強度が低い材料から押出加工された部材360は、第1の板材362と第2の板材364がトラス366で連結された構造を有する。この部材360は強度の低い材料でつくられるので、強度の低い特性を有する。更に、部材の厚さ寸法を小さく設定することにより、要求に応じた強度を確保しつつ軽量化を図ることができる。
ビレット300のうちの強度が高い材料320が押出加工された部材370は、第1の板材372と第2の板材374がトラス376で連結された構造を有する。
この部材370は、強度の高い材料でつくられるので、強度の高い特性を有する。更に、部材の厚さ寸法を大きく設定することにより、要求に応じた強度を得ることができる。部材380も同様の特性を有する。
本発明の第1の実施例を示す説明図。 本発明の第2の実施例を示す説明図。 本発明の第3の実施例を示す説明図。 従来の技術の説明図。
符号の説明
10 押出金型
100 金属材料
110 強度が高い材料
120 強度が低い材料
150 中空形材
160 強度が高い部材
170 強度が低い部材

Claims (2)

  1. 金属材料を押出金型に押圧して中空形材を製作する方法であって、
    押出加工される金属材料は、中空形材を構成する部材の要求される強度特性に対応して強度特性の異なる2種以上の金属材料で構成される押出形材の製作方法。
  2. 押出加工される中空形材の部材は、要求される強度特性に対応して異なる板厚寸法を備える請求項1記載の押出形材の製作方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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