JP2005152495A - 着脱機構を有する装身具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 宝石等の装飾部材を固着した装飾体を、装飾本体から前記装飾体を着脱可能とし、また、装飾本体を、単体にて使用できる装身具の提供を目的とした。
【解決手段】本発明は、装飾本体1と、装飾体2とを別個の構成体として両者の着脱を容易に行えるように構成した装身具20において、ペンダント等の装飾本体1は、背面周縁部12の適宜位置に切り欠き部9と、該切り欠き部9の途中に装飾体2の心棒部8の先端に設けた玉7を受ける座10と、外部体6の絞り部16を受ける座11を設けて構成し、装飾体2は、両端に膨突した略球状の玉4、7を形成した心棒部8と、着脱の押し圧力を得るコイルスプリング5と、該コイルスプリング5と、前記心棒部8の玉4部分を収納する両端に絞り部16、17を有する筒状の外部体6と、該外部体6に、宝玉3等を固着して構成した。
【選択図】図4
【解決手段】本発明は、装飾本体1と、装飾体2とを別個の構成体として両者の着脱を容易に行えるように構成した装身具20において、ペンダント等の装飾本体1は、背面周縁部12の適宜位置に切り欠き部9と、該切り欠き部9の途中に装飾体2の心棒部8の先端に設けた玉7を受ける座10と、外部体6の絞り部16を受ける座11を設けて構成し、装飾体2は、両端に膨突した略球状の玉4、7を形成した心棒部8と、着脱の押し圧力を得るコイルスプリング5と、該コイルスプリング5と、前記心棒部8の玉4部分を収納する両端に絞り部16、17を有する筒状の外部体6と、該外部体6に、宝玉3等を固着して構成した。
【選択図】図4
Description
本発明は、装飾体と装飾本体との構成からなるペンダント、ブローチ、イヤリングの装身具において、装飾本体から装飾体を脱着可能とした装身具に関するものである。
ペンダント等の装飾本体に輪環を介して該装飾本体に装飾体を吊り下げる方法が一般的に多く用いられ、該装飾体を着脱する場合は熟練者に依存していた。前記熟練者に依存しなければならない欠点を解消する手段として、チャーム(装飾体)には、開閉式の連結部(a)を形成し、この開閉式の連結部を開いた状態で装飾本体の連結部(b)に引っかけ、且つ、前記連結部(a)を閉じることにより、チャーム(装飾体)が装飾本体に着脱可能に連結するものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
また、装飾本体の背面に開口部を設け、該開口部に自重で閉止位置に保持される係止体を取り付けて開閉可能とし、開口部に別の装飾体の吊り下げアームをはめ込み、該開口部を係止体によって閉じて着脱を可能としたものも知られている(例えば特許文献2参照。)。
しかし、上記の何れの発明も装飾体を吊り下げるものであり、装飾本体と、装飾体との間隔が空いているために吊り下げアーム及び開閉式の連結部(a)、(b)が見え、全体の装飾的効果が損なわれる欠点が有った。
また、前記特許文献1の装飾本体とチャーム(装飾体)を連結する連結部が幾つか提案されているが、何れの前記連結部も実際には構造状ある程度の大きさが必要であり、それを踏まえると装飾本体とチャーム(装飾体)の大きさも必然と限られ、利用される頻度は少ないのが現状である。
また、前記特許文献2の吊り下げアームが着用中に変形することを解消させるためには太い径のアームを用いる必要が有り、装飾本体との全体のバランスが悪くデザインが損なわれる問題が有った。
公開特許2000−279220号広報
公開特許2002−342311号広報
上記を踏まえて解決しようとする問題点は、装飾本体と装飾体との間隔を無くし、装飾体の脱落の危険性を回避しつつ、装着者が自分の手で着脱が容易であるとともに、装飾本体を単体にて使用しても美観が損なわれること無く、さらに複数の種類の装飾本体に付け替えて使用することができる装身具を提供することを目的とした。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した本発明に係わる着脱機構を有する装身具20のペンダント等の装飾本体1は、背面周縁部12の適宜位置に切り欠き部9と、該切り欠き部9の途中に装飾体2の心棒部8の先端に設けた玉7を受ける座10と、外部体6の絞り部16を受ける座11を設けて構成し、装飾体2は、両端に膨突した略球状の玉4、7を形成した心棒部8と、着脱の押し圧力を得るコイルスプリング5と、該コイルスプリング5と、前記心棒部8の玉4部分を収納する両端に絞り部16、17を有する筒状の外部体6に、宝玉3等を固着して構成し、装飾本体1から装飾体2を着脱可能にした。
また、請求項2に記載した本発明に係わる着脱機構を有する装身具50のペンダント等の装飾本体30は、背面周縁部40の下部に切り欠き部37と、該切り欠き部37の途中に装飾体31の半球部32を受ける座39と、外部体35の絞り部43を受ける座38を設けて構成し、装飾体31は、一端に膨突した略球状の玉33と、対向端部に半球部32を形成した心棒部36と、着脱の押し圧力を得るコイルスプリング34と、該コイルスプリング34と前記心棒部36の玉33を収納する両端に絞り部43、44を有する筒状の外部体35を形成し、前記半球部32を装飾体縁部45の適宜位置に固着して構成し、装飾本体30から装飾体31を着脱可能にした。
本発明に係る着脱機構を有する装身具は、ペンダントやブローチ、イヤリングの装飾本体と、装飾体とを別個の構成体として、両者の着脱をコイルスプリングの押し圧力にて容易に行えることが可能となった。そして、コイルスプリングによって外れない方向に押し圧力を与えている装飾体に、上方向に押し上げる外力を加えない限り装飾体を取り外すことが出来ないため、装飾体の脱落の危険性を回避しつつ、装飾体を装着者自信が容易に着脱を行うことが可能であり、そして、装飾本体を単体にて使用しても美観が損なわれること無く使用できる。
さらにペンダントに用いた装飾体をブローチ等の装飾本体に容易に取り付けることができ、装飾本体の各種(ペンダント、プローチ、イヤリング)と装飾体の各種の宝石を組合わせることによって趣味性に富んだ装身具が得られ、高価な宝石類の有効利用が図れ、デザイン上のワンポイントを付加できるばかりか、装身具としての利用価値を著しく高めることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1、本発明の装飾本体1に装飾体2を結合した請求項1に係わる装身具20の一実施例を示す正面図であって、装飾本体1の表面には大きさの異なる宝石13、13aを石留めにて施し、装飾体2には宝玉3を固着したものを用いた。
図2は、前記装身具20の装飾本体1から装飾体2を取り外した装飾体2を示し、製作過程として、外部体6の基となるパイプ材を任意の長さに切断し、該パイプ材の一端を絞り加工にて絞り部17を形成し、一端に膨突した略球状の玉4を形成した心棒部8に、内径が玉4より小径のコイルスプリング5を挿入した心棒部8を、玉4方向より前記パイプ材の対向端部より挿入、該パイプ部材の端部を絞り加工にて絞り部16を形成させることにより、コイルスプリング5と、前記心棒部8の玉4部分を収納した両端に絞り部16、17を有する筒状の外部体6を形成させた。それにより、前記心棒部8の玉4がコイルスプリング5の押し圧力にて絞り部17の方向に力が働く機構とした。そして、外部体6から飛び出ている心棒部8の他端に貫通孔を有する中空の玉7を挿入し、ロー付け等により固着、また、前記外部体6を、孔を有する宝玉3に挿入し、接着剤にて固着して装飾体2を構成させた。以上の製作過程にて心棒部8がコイルスプリング5にて弾性が得られる装飾体1とした。
図3は、図1の装飾本体1に装飾体2を結合した装身具20の背面図であり、背面周縁部12の適宜位置2カ所に装飾体2を着脱可能とした着脱機構を示し、装飾本体1の製作過程として、背面周縁部12の適宜位置に装飾体1の心棒部8が通る切り欠き部9を設け、該切り欠き部9の入り口に装飾体2を結合し易くするための逃がし部18を設け、また、切り欠き部9の上側途中に装飾体1の玉7を受ける座10と、下側途中に外部体6の絞り部16を受ける座11を設けて構成、装飾本体1は、ロストワックス鋳造法を用いて製作した。
装飾本体1に装飾体2を結合する場合は、外部体6の絞り部16と、心棒部8の玉7とが隣接している箇所を、切り欠き部9の入り口に設けた逃がし部18の角度に傾けて押し込むことにより、心棒部8に設けた玉7が外部体6に収納してあるコイルスプリング5の弾性にて開き、更に押し込むことにより、弾性にて外部体6の絞り部16が座11と、心棒部8の玉7が座10と嵌合することにより、装飾本体1に装飾体2を容易に結合できる。
装飾本体1から装飾体2を取り外す場合は、装飾体2を手前側に引いて上方向に押し上げることにより、心棒部8に設けた玉7がコイルスプリング5の弾性にて開き、外部体6の絞り部16が座11から、心棒部8の玉7が座10から外れ、装飾本体1から装飾体2を取り外すことができる。
本発明の請求項1に係わる実施例として、図5に示す装飾本体1の背面周縁部12の適宜位置2カ所に装飾体2を着脱可能とした切り欠き部9と、逃がし部18と、玉7を受ける座10と、絞り部16を受ける座11、以上の構成からからなる機構を設けることにより着用者がその時の雰囲気にてペンダント用、ブローチ用として装飾体1の取り付け位置を変えられる装身具20とした。
図7は、本発明の装飾本体30に装飾体31を結合した請求項2に係わる装身具50の一実施例を示す正面図であり、図8は、装飾本体30から装飾体31を取り外して示した正面図である。
図9は、図8を基に装身具50のデザイン部を切り欠いて表し、図9(a)は、装飾本体30から装飾体31を取り外して示した背面の概念図であり、着脱機構を有した装飾本体30の製作過程として、背面周縁部40の適宜位置に装飾体31の心棒部36が通る切り欠き部37を設け、該切り欠き部37の上側途中に装飾体31の外部体35の絞り部43を受ける座38と、該切り欠き部37の下側途中に半球部32を受ける座39を設けて構成、装飾本体30は、ロストワックス鋳造法を用いて製作した。
図9(b)の装飾体31の製作過程として、外部体35の基となるパイプ材を任意の長さに切断し、該パイプ材の一端を絞り加工にて絞り部44を形成し、一端に膨突した略球状の玉33を形成させた心棒部36に、内径が玉33より小径のコイルスプリング34を挿入した心棒部36を、玉33方向より前記パイプ材の対向端部より挿入、該パイプ部材の端部を絞り加工にて絞り部44を形成させることにより、コイルスプリング34と前記心棒部36の玉33部分を収納した両端に絞り部43、44を有する筒状の外部体35を形成した。それにより、前記心棒部36の玉33がコイルスプリング34の押し圧力にて絞り部44の方向に力が働く機構とした。そして、外部体35から飛び出ている心棒部36の他端に貫通する孔を有する半球を挿入し、ロー付け等により固着して半球部32を形成、該半球部32を更に装飾体縁部45の適宜位置にロー付けにて固着して構成、以上の製作過程にて外部体35がコイルスプリング34にて弾性が得られる装飾体31とした。
装飾本体30に装飾体31を結合する場合は、外部体35の絞り部43と、心棒部36の半球部32とが隣接している箇所を、切り欠き部37の入り口に押し込むことにより、外部体35が該外部体35に収納してあるコイルスプリング34の弾性にて開き、更に押し込むことにより、弾性にて外部体35の絞り部43が座38と、心棒部36の半球部32が座39と嵌合することにより、装飾本体30に装飾体31を容易に結合できる。
装飾本体30から装飾体31を取り外す場合は、装飾体31を手前側に引いて上方向に押し上げることにより、外部体35が該外部体35に収納してあるコイルスプリング34の弾性にて開き、外部体35の絞り部43が座38から、心棒部36の半球部32が座39から外れ、装飾本体30から装飾体31を取り外すことができる。
1 装飾本体
2 装飾体
3 宝玉
4 玉
5 コイルスプリング
6 外部体
7 玉
8 心棒部
9 切り欠き部
10 玉を受ける座
11 外部体を受ける座
12 背面周縁部
13 宝石
13a 宝石
14 孔
15 バチカン部
16 絞り部
17 絞り部
18 逃がし部
20 装身具
30 装飾本体
31 装飾体
32 半球部
33 玉
34 コイルスプリング
35 外部体
36 心棒部
37 切り欠き部
38 外部体を受ける座
39 半球部を受ける座
40 背面周縁部
41 宝石
41a 宝石
42 バチカン部
43 絞り部
44 絞り部
45 装飾体縁部
50 装身具
2 装飾体
3 宝玉
4 玉
5 コイルスプリング
6 外部体
7 玉
8 心棒部
9 切り欠き部
10 玉を受ける座
11 外部体を受ける座
12 背面周縁部
13 宝石
13a 宝石
14 孔
15 バチカン部
16 絞り部
17 絞り部
18 逃がし部
20 装身具
30 装飾本体
31 装飾体
32 半球部
33 玉
34 コイルスプリング
35 外部体
36 心棒部
37 切り欠き部
38 外部体を受ける座
39 半球部を受ける座
40 背面周縁部
41 宝石
41a 宝石
42 バチカン部
43 絞り部
44 絞り部
45 装飾体縁部
50 装身具
Claims (4)
- 装飾体を着脱自在に取り付け可能なペンダント、ブローチ、イヤリングの装飾本体と、該装飾本体に着脱可能な嵌合手段を有する装飾体とを別個の構成体として、両者の着脱を容易に行えるように構成した装身具において、
(1)ペンダント等の装飾本体1の着脱機構は、背面周縁部12の適宜位置に切り欠き部9と、該切り欠き部9の途中に装飾体2の心棒部8の先端に設けた玉7を受ける座10と、外部体6の絞り部16を受ける座11を設けて構成。
(2)装飾体2は、両端に膨突した略球状の玉4、7を形成した心棒部8と、着脱の押し圧力を得るコイルスプリング5と、該コイルスプリング5と、前記心棒部8の玉4の部分を収納する両端に絞り部16、17を有する筒状の外部体6に宝玉3等を固着して構成した。
以上からなるコイルスプリング5にて装飾本体1から装飾体2を着脱可能にしたことを特徴とした着脱機構有する装身具。 - 装飾体を着脱自在に取り付け可能なペンダント、ブローチ、イヤリングの装飾本体と、該装飾本体に着脱可能な嵌合手段を有する装飾体とを別個の構成体として両者の着脱を容易に行えるように構成した装身具において、
(1)ペンダント等の装飾本体30の着脱機構は、背面周縁部40の下面に切り欠き部37と、該切り欠き部37の途中に装飾体31の半球部32を受ける座39と、外部体35の絞り部43を受ける座38を設けて構成。
(2)装飾体31は、一端に膨突した略球状の玉33と、対向端部に半球部32を形成した心棒部36と、着脱の押し圧力を得るコイルスプリング34と、該コイルスプリング34と前記心棒部36の玉33を収納する両端に絞り部43、44を有する筒状の外部体35を形成し、前記半球部32を装飾体縁部45の適宜位置に固着して構成した。
以上からなるコイルスプリング34にて装飾本体30から装飾体31を着脱可能にしたことを特徴とした着脱機構有する装身具。 - 請求項1又は請求項2記載の発明において、前記装飾体の交換を可能とした着脱機構を有する装身具。
- 請求項1又は請求項2記載の発明において、前記装飾体を前記装飾本体から取り外すことにより、装飾本体を単体にて使用可能とした着脱機構を有する装身具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003398594A JP2005152495A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 着脱機構を有する装身具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003398594A JP2005152495A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 着脱機構を有する装身具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005152495A true JP2005152495A (ja) | 2005-06-16 |
Family
ID=34723401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003398594A Pending JP2005152495A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 着脱機構を有する装身具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005152495A (ja) |
-
2003
- 2003-11-28 JP JP2003398594A patent/JP2005152495A/ja active Pending
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