JP2005151980A - 植栽用缶詰 - Google Patents

植栽用缶詰 Download PDF

Info

Publication number
JP2005151980A
JP2005151980A JP2004308090A JP2004308090A JP2005151980A JP 2005151980 A JP2005151980 A JP 2005151980A JP 2004308090 A JP2004308090 A JP 2004308090A JP 2004308090 A JP2004308090 A JP 2004308090A JP 2005151980 A JP2005151980 A JP 2005151980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture material
seed
fertilizer
planting according
seeds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004308090A
Other languages
English (en)
Inventor
Kibon I
キボン イ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2005151980A publication Critical patent/JP2005151980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/02Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
    • A01G9/021Pots formed in one piece; Materials used therefor

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

【課題】 種子を肥料と分離配置し種子と肥料が初期に接触することを防止し、種子の発芽率と成長率を向上させることができる缶花鉢を提供する事を目的とする。
【解決手段】 上部と下部とに開封可能な上部蓋4及び下部蓋5を各々備えた缶本体2と、植物の種子10を含み前記缶本体2に収納される培養材6とからなる植栽用缶詰1であって、前記缶本体2の内部には、前記培養材6を上下方向で仕切る仕切手段7と、前記仕切手段の下側には肥料成分8を含む培養材6と、前記仕切手段7の上側は肥料成分を含まない培養材6及び前記種子10とを収容する。
【選択図】 図3

Description

本願発明は、植物の種子と培養材とを収納した植栽用缶詰に関するもので、より詳細には、植栽用缶詰の収納構造を改善し、種子の発芽率及び生長率を向上させる植栽用缶詰に関するものである。
最近、飲料水の缶と類似した金属材の缶本体に植物の種子と乾燥させた培養土とを収納し、水を与えることにより植物を育成することができる植栽用の缶詰が販売されている。このような植栽用缶詰は、従来の花鉢のように重たくもなく、運搬及び保管が容易であるだけでなく、肥料が含まれた培養材が内蔵されており、別途の肥料を与えなくとも、水を与えると簡単に花や草を育てることができるものであった。
図10は、従来の植栽用缶詰の断面図である。従来の植栽用缶詰17は上部と下部に開封可能な上部蓋18及び下部蓋が各々形成された金属材質の缶である。そして、図10に示すように、缶本体17の底面の上には排水網20を設け、缶本体17の内部には種子21が配置された培養材22が充填されている。下部蓋には排水口19が備えられ、不要な水分を排出可能となっている。培養材22は、窒素を主成分としてピートモスと同じ肥料成分(肥料23)が約5%程度含まれた乾燥された状態の植材である。前記上部蓋18の開口部を通じて水を与えると培養材22の中に含まれた種子21が水を吸収し発芽させ、肥料成分(肥料23)は水に溶けて種子21の周りに養分が充満した状態になり、発芽した種子21はこの養分を吸収しながら成長する。
しかし、このような構造の植栽用缶詰は缶本体内の種子の相当部分が腐り、種子の成長率が低いという問題がある。
すなわち、前記種子に水を与えると相対的に浸透圧が高い種子から周辺の肥料成分側へ水分を奪われて、水分が抜けた部分が縮まりながら種子が発芽できない状態にて腐るという問題点がある。
また、種子は一旦水分を吸収すると発芽するが、発芽直後の種子の根は非常に軟弱な状態にあり、根があまり早く肥料と接触してしまえば、周囲の肥料から過多な養分が供給され根がくるい、成長する前に腐るという問題がある。
前記の問題を解決する為に種子を出来るだけ肥料成分と離して配置させる構造としたが、植栽用缶詰を運搬する過程において肥料と種が移動してしまうことがあり、輸送時間が経つと、種子や肥料が下方に移動し、それらは結局近くに位置してしまい、十分な解決策にはならなかった。
本願発明は係る問題に鑑み、種子を肥料と分離配置し種子と肥料が初期に接触することを防止し、種子の発芽率と成長率を向上させることができる缶花鉢を提供する事を目的とする。
本願発明に係る植栽用缶詰は、上部と下部とに開封可能な上部蓋及び下部蓋を各々備えた缶本体と、植物の種子を含み前記缶本体に収納される培養材とからなる植栽用缶詰であって、前記缶本体の内部には、前記培養材を上下方向で仕切る仕切手段と、前記仕切手段の下側には少なくとも肥料を含む培養材と、前記仕切手段の上側は少なくとも肥料成分を含まない培養材及び前記種子とを収容するものである。
したがって、仕切手段によって、肥料成分を含まない培養材と肥料成分を含む培養材とが仕切られ、肥料成分のない培養材に種子を収納するので、種子に水を与えたときに種子の浸透圧が高くなり難く(周辺の肥料成分に水分を奪われ難く)なり、発芽できない状態で腐り難くすることができる。
また、発芽直後の根が、肥料成分と接触することもないので、過多の養分が供給されるのを防止し、根腐れの確率を低くすることができる。
また、仕切手段によって肥料成分を含まない培養材と肥料成分を含む培養材を隔離しているので、運搬過程中にもそれらが混じり合うことがなくなる。
また、前記仕切手段は、複数の繊維ボールにより形成された繊維ボール層であってもよい。
また、前記仕切手段は、複数の貫通孔を備えた仕切り板であってもよい。
また、前記上部蓋は上部の略全面が開口し、前記下部蓋は下部の一部が開口するようにしてもよい。
また、前記培養材は、無菌性土壌からなるようにしてもよい。
また、前記缶本体の内部を完全密封してもよい。
また、前記缶本体の下部には着脱可能な外部キャップを備えてなり、前記外部キャップには単又は複数の通気孔を設けてもよい。
また、前記外部キャップは、前記下部蓋の開口からの排水を貯めることが可能な貯留部と前記缶本体の下端に嵌合する嵌合部とを備え、前記貯留部の上方箇所に前記通気孔を設けてもよい。
また、前記缶本体の側面に透明材質の窓が備えてもよい。
また、前記缶本体の内面に、前記種子の種類毎に設定される前記肥料を含む培養材の収納量の目印となる目盛りを設けてもよい。
また、前記種子は、マメ科の種子であり、種皮及び子葉に文字又は図形を焼き付けた種子を前記缶本体に収納してもよい。
また、前記種子の種皮及び子葉を、レーザーにより焼き付けてもよい。
以上にしてなる本願発明に係る植栽用缶詰は、仕切手段によって、肥料成分のない培養材と肥料成分を含む培養材とを仕切り、肥料成分のない培養材に種子を収納するので、水を与えたときには、種子の方の浸透圧が高くなり難くなる。つまり、種子の水分が奪われ難くなり、発芽できない状態で腐る確率を低くし、発芽率を高めることができる。
また、発芽直後の根が、肥料成分と接触することもないので、過多の養分が供給されるのを防止し、根腐れの確率を低くし、健康に成長する確率を高めることができる。
また、仕切手段によって肥料成分を含まない培養材と肥料成分を含む培養材を仕切っているので、運搬過程中にもそれらが混じり合うことがなくなる。
また、仕切手段は複数の繊維ボールから形成されるので、植物が成長するとその根は繊維ボール層を突き抜けて肥料成分を含む培養材に接触することができる。また、繊維ボール層の保湿効果により、種子に適度の水分を提供することもできる。
仕切手段が、複数の貫通孔を備えている仕切り板であるので、缶本体への収納が容易である。さらに、根が貫通孔を貫通し肥料成分を含む培養材まで成長するので、根はある程度成長した段階で肥料成分と触れるので、根腐れ等を防止することができる。
また、上部蓋は略全面が開口し、下部蓋は下部の一部が開口するので、通常の植木鉢と同様に、上部から水を与え、下部の開口から余分な水分を排水することができる。
また、培養材として無菌性土壌を用いるので、海外で製造した植栽用缶詰を輸入することや、海外へ植栽用缶詰を輸出することもできる。また、無菌性土壌であるので、長期間保管することができる。
また、缶本体の内部は完全密封しているので、上部蓋及び下部蓋を開封しない限り長い間保管することができる。
また、通気孔を備えた外部キャップを備えているので、缶本体の下部の通気性を向上させ、植物が病気等になるのを防ぐことができる。
また、外部キャップには排水を貯める貯留部を備えているので、水を与えすぎたときには、この貯留部に水を蓄えることができ、別途貯留用の部材を用意することがない。また、貯留部の上方に通気孔を設けているので、貯留部に貯留できない量の排水があった場合には、通気孔から植栽用缶詰の外部に排水して、種子を保護することができる。
また、缶本体の側面に透明部材の窓を備えているので、生育状態を観察することができる。また、生育状態に基づいて、与える水の量等の育成条件を自由に調節することができる。
また、缶本体の内面に肥料成分を含む培養材の収納量の目印となる目盛りを備えているので、この目盛りを目印に培養材を収納すればよく、作業効率を向上させることができる。
また、マメ科の種子の種皮と子葉に焼印をしているので、種子が発芽した後の子葉にも文字が残すことができる。
また、種子へのレーザーで文字を焼き付けるので、多様な文字や図形を簡単に焼き付けることができる。
以下に、本願発明に係る植栽用缶詰の一実施例について、図面を用いて説明する。
図1は植栽用缶詰1(以下、缶詰1と称す。)を上部蓋側から見た斜視図であり、図2は缶詰1を下部蓋側から見た斜視図であり、図3は缶詰1の断面図である。
缶詰1は、図1及び図2に示すように、缶本体2と缶本体2の下部に着脱可能な外部キャップ3からなっている。缶本体2はスチール、アルミ等の金属材料からなり、略円筒形の筒の上部に上部蓋4及び下部に下部蓋5を各々備えて、完全密封している。
缶詰1の大きさは特に限定するものではないが、運搬、保管等の観点から飲料用の缶と略同一の大きさであることが望ましい。
前記上部蓋4の上面には、図1に示すように、上部蓋4の略全面を開口するためのスコア(切り溝)4bが設けられており、該スコア4bに沿って切り離し部4cは切り離されて、上部開口4d(図4参照)が開口される。前記切り離し部4cには、プルトップ(タブ)4aが備えられており、該プルトップ4aを上方に持ち上げて引っ張ることで、スコア4bに沿って破断し切り離し部4cが缶本体2から切り離される。この上部蓋4は、食品等の缶詰に使用される蓋用の部材と同じものであり、それらを用いることで低コストの缶詰1を製造することができる。
前記下部蓋5の下面(外面)には、図2に示すように、プルトップ(タブ)5a、下部蓋5の一部を開口するための略円形状のスコア(切り溝)5b、プルトップ5aによって押圧される略円形状の被押圧部5cとを備えている。そして、前記下面部側のプルトップ5aを缶本体の外方に引っ張ると(図2では、略上方に引っ張ると)、前記被押圧部5cはスコア5bに沿って破断し、下部開口5dが開口する。この下部蓋5は、飲料等の缶詰に使用される蓋用の部材と同じものであり、それらを用いることで低コストの缶詰1を製造することができる。なお、下部蓋5は、開封時にプルトップ(タブ)5aを切り取らない方式のプルトップ(タブ)であっても、切り取る方式のプルトップ(タブ)であってもよい。
また、図3に示すように、缶本体2の内部には、培養材6を上下方向で仕切る複数の繊維ボール7a,…,7aにより形成された繊維ボール層7(仕切手段7)が収納される。この繊維ボール層7の下部には、肥料8を含んだ培養材6と、排水網9とが収納される。また繊維ボール層7の上部には、肥料成分を含まない培養材6と、種子10とが収納される。
繊維ボール層7は、繊維を小さな塊にした繊維ボール7aの複数を、前記肥料8を含む培養材6の上から水平方向に敷き詰めて、隣接する繊維ボール7a,…,7a同士が絡まって仕切手段を構成している。繊維ボール7aは、人工繊維、自然繊維のどちらであってもよいが、後述するように、繊維ボールにある程度の保湿性が高い繊維がよく、例えば脱脂綿等の繊維ボールである。また、前記繊維ボール層7は、缶詰1が輸送される途中でも繊維ボール層7の上部の培養材6(種子10を含む培養材6)と下部の培養材6(肥料8を含む培養材6)とを仕切って、輸送後にも肥料8と種子10を適切に分離する。また、図3に示すように、繊維ボール層7の上部に種子10を配置すると、輸送前後での種子10の位置を固定可能にするだけでなく、缶詰1に水分を注いだ際に繊維ボール層7の保湿性により種子に水分を維持させることもできる。
なお、種子10が発芽して成長したときに、根が繊維ボール層7を貫通できるように適宜の量の繊維ボール7aから構成する。
また、前記培養材6は、図3に示すように、繊維ボール層7の上部と下部に充填され、必要かつ適切な水分を維持することが可能な植材である。この培養材6は、蛭石を主成分とするバーミキュライト、真珠岩を主成分とするパーライト等の無菌性の人工土壌で乾燥した状態の植材であり、必要且つ適切な水分を維持することができる植材である。
また、繊維ボール層7の上部に配置される培養材6と繊維ボール層7の下部に配置される培養材6とは、同一の培養材6を用いるが、異なった培養材6を使用してもよい。
なお、本願発明における肥料成分を含まない培養材とは、培養材自体に肥料成分が含まれず、且つ培養材の間に肥料を含まないことを示している。また、肥料成分を含む培養材とは、培養材自体に肥料成分が含まれる、又は培養材の間に肥料が含まれることを示している。
また、前記培養材6が無菌性の人工土壌であれば、土壌の観点から缶詰1を日本国に輸入することが可能なる。なお、輸入や輸出等を考慮しなければ、上述したような無菌性の土壌でなく、種子10の種類に適した培養材であってもよい。
前記肥料8は、図3に示すように、前記種子10に適した肥料であり、前記種子10が成長するときに必要とされる養分や、実がなる植物であれば実をつけるときに必要とされる養分を含んだものである。また、肥料8の表面をコーティングし、缶本体2を開封後最初に水分を注いでから数日したときに該コーティングがなくなり、肥料成分が培養材6に拡散するようにすることもできる。なお、肥料8を納入する位置(繊維ボール層7からの距離)は、種子の種類によって適宜変更してもよい。
前記排水網9は、図3に示すように、缶本体の内径と同一又は僅かに小さい径のスポンジであり、缶本体2の底面に収納し、培養材6が下部開口5dからこぼれ落ちないようにする一方で不要な水分を排水するものである。
前記外部キャップ3は、合成樹脂等でできた缶本体2の下部に着脱可能なキャップであり、図1及び図2に示すように、前記下部開口5dからの排水を貯めることが可能な貯留部11と、缶本体2の下部に嵌合する嵌合部12とを備え、前記嵌合部12以外の水平箇所(貯留部11の上方の水平箇所)に通気孔13を設けている。つまり、図4に示すように、上部蓋4と下部蓋5とを開口して水分を与えた場合、上部開口4dから与えた水分のうち前記培養材6や繊維ボール層7等に吸収されなかった水分を、下部開口5dから排水し、貯留部11に貯めることができる。したがって、排水を貯めるための皿などを別途用意する必要性がなくなる。また、通気孔13を備えているので、缶詰1の外部と内部との通気性を良くし、植物が病気等になり難くすることができる。また、貯留部11に貯留できない量の排水があった場合には、前記通気孔13から缶詰1の外部に排水することも可能であり、種子10を保護することができる。
また、図1〜4に示すように、下部蓋5の径を上部蓋4の径よりも小さくし、外部キャップ3の径と上部蓋4の径とが略同じになるようにしているので、外部キャップ3が嵩張らず輸送が容易になる。
なお、図1〜4では、通気孔13は水平部に備えていたが、嵌合部以外で且つ貯留部11の上方の側面等に備えさせてもよい。
上述した缶詰1に収納された種子10を育成させるには、缶本体2の下部に着けた外部キャップ3を外し、下部蓋5のプルトップ(タブ)5aを外方に引っ張り(図2における略上方に引っ張り)、下部蓋5の一部に下部開口5dを形成し、該外部キャップ3を缶本体2の下部にもう一度取りつける。その後、上部蓋4のプルトップ4aを外方に引っ張り(図1における略上方に引っ張り)、上部蓋4の略全面に上部開口4dを形成する。そして、上部開口4dから水を注ぐと、培養材6や繊維ボール層7や種子10等が水を吸収し、吸収されなかった水は、下部開口5dから排出され、外部キャップ3の貯留部11に貯留する。水分を吸収した種子10は数日後に発芽し、図4に示すように、茎等は上方に向かって成長し、根は下方に向かって成長する。このとき、根は繊維ボール層7を貫通し肥料8を含む培養材6まで成長する。つまり、発芽した直後の初期の段階では、肥料成分を含まない培養材6内で成長し、その後、ある程度成長した段階で、肥料成分(肥料8)を含む培養材6内まで根を伸ばし、肥料成分を吸収してさらに成長していく。
したがって、肥料成分を含む培養材の中に種子を含ませる構造の植栽用缶詰では、相対的に浸透圧が高い種子から肥料成分の方に水分が奪われ、種子10の水分が抜けた部分が乾いて腐るといった現象を起こり難くし、発芽率を高めることができる。また、発芽直後の根が、肥料成分と接触することもないので、過多の養分が供給されるのを防止し、根腐れの確率を低くし、健康に成長する確率を高めることができる。そして、ある程度成長した段階で、成長に必要な養分や、結実に必要な養分等を吸収するので、植物を大きく育てることができる。
また、密閉した缶本体2に種子10が収納されているので、上部蓋4及び下部蓋5を開封しない限り長い間保管できる。さらに、培養材6として無菌性の人工土壌6によってさらに長時間保管できるようになる。
缶本体2の内部構造で、種子10と肥料8が早期に直接接触しないようになっているほか、運搬中でも上部と下部との培養材6が容易に混ざらないよう缶本体2内の配置構造を改善することによって、種子10や種子10の根の腐食を防ぐことができるため、水供給の前後にかかわらず種子の発芽率及び成長率が向上する効果がある。
そして、通常生産される飲料用缶や各種食品用缶と略同一の缶部材によって製造され、その大きさも飲料用缶と略同じ形状と有しているので、低コストで缶詰1を製造することができる。特に、通常の飲料用の缶と略同一の大きさなので、積載・運搬が便利で、運送費用を削減できる。
図1〜図4では、複数の繊維ボール7aから形成される繊維ボール層7を仕切手段として使用していたが、図5に示すような複数の貫通孔14a,…,14aを備えた仕切り板14を用いて、図6、図7に示すように、肥料成分(肥料8)を含まない培養材6と肥料成分(肥料8)を含む培養材6を仕切るようにしてもよい。貫通孔14aの大きさとしては、少なくとも種子10(図3参照)(15(図6参照))が貫通できない大きさで形成すると、輸送中の振動によって種子が仕切り板14を貫通して肥料成分を含む培養材6に移動することがない。なお、前記貫通孔14aの配置間隔は、理論的には肥料8も貫通できない大きさで形成することが望ましいが、肥料8は仕切り板14の下方に配置されているため、上方に移動することは難しいので、肥料が貫通できる大きさで形成してもよい。
なお、前記仕切り板14は、複数の繊維ボール7aから形成される繊維ボール層7に比べて缶本体2に容易に収納することができる。
なお、仕切手段としては、前記繊維ボール層7や仕切り板14以外にも、水溶性の部材(例えば、缶本体2の径と略同じ形状でシート状の部材)によって形成し、運搬中でも上部の培養材6と下部の培養材6とが容易に混ざらないように、水分を与えると前記水溶性の部材が溶けるようにすることもできる。
また、図6に示すように、種子としてマメ科のタチナタマメ15を用いるときには、このタチナタマメの種皮及び子葉15aにレーザーで文字15bや絵などを焼き付けて、缶本体2に収納してもよい。
例えば、図6に示すように、種皮及び子葉に「WIN」という文字15bをレーザーで焼き付けたタチナタマメ15を缶本体2に収納する。そして、上部開口4d及び下部開口5dを構成し水を与えて成長させると、培養材6の上面より上まで移動するので、タチナタマメ15に焼き付けられた文字15bの内容が分かるようになっている。したがって、缶詰1をプレゼントとして贈ったときに、簡単なメッセージを添えることができるようになる。また、レーザーで文字等を焼き付けるので、簡単にメッセージ(文字や図形)の内容を変更して焼き付けることができる。
また、缶本体の側面に透明材質の窓を備えさせ、種子10(15)の発芽や生育状態を観察できるようにすることで、生育状態に基づいて、与える水の量等の育成条件を自由に調節することもできる。
また、缶本体2の内面に、肥料8を含んだ培養材6の収納量を判断するための目盛り(目印)(図示しない)を設けてもよい。この目盛りを缶本体2の内面に設けると、肥料8を含んだ培養材6の収納量がすぐに分かり、缶詰1の製造作業をスムーズに行うことができる。なお、全ての植物で同一の目盛りを用いてもよいが、植物の種類毎に成長に適した目盛りを設けて前記培養材6を収納してもよい。
なお、缶詰1の排水性を高めるために、図8に示すように、下部蓋16の底面部16aを漏斗形状に形成し、その中央位置に排水口16bを備えさせてもよい。図9は下部蓋16の底面部のみの斜視図であるが、底面部を漏斗形状にするだけでなく、底面の周部付近から前記排水口16bに向かって形成される排水溝16cを設けてもよい。この排水溝16cは、排水網9(スポンジ9)からの排水を排水口16bに案内することに加えて、通気性を高めて植物が病気になり難くしている。また、通気性を高めるために、下部蓋16の内側面16eに単又は複数の通気孔(図示しない)を設けて、通気性を高めることもできる。また、図1〜3で示しているような下部開口5d(図8における排水口16b)からの排水を貯留する貯留部を備えた外部キャップを(図示しない)を、缶本体2の下部に着脱可能に備えさせてもよい。また、この外部キャップに通気孔を備えさせて通気性を高めてもよい。
なお、図3〜4、図6〜7では、1つの仕切手段(繊維ボール層7、仕切り板14)によって培養材6を2つに仕切って、上部に肥料成分を含まない培養材6を、下部に肥料成分を含む培養材6を、それぞれ備えさせているが、複数の仕切手段を備えさせて、仕切手段によって仕切られる培養材ごとに含まれる養分を変更することもできる。
植栽用缶詰を上部蓋側から見た斜視図である。 植栽用缶詰を下部蓋側から見た斜視図である。 繊維ボール層を仕切手段として用いた植栽用缶詰の断面図である。 繊維ボール層を仕切手段として用いた植栽用缶詰で植物を成長させたときの断面図である。 仕切り板の斜視図である。 仕切り板を仕切手段として用いた植栽用缶詰の断面図である。 仕切り板を仕切手段として用いた植栽用缶詰でタチナタマメを成長させたときの断面図である。 漏斗形状の下部蓋を備えた植栽用缶詰の断面図である。 漏斗形状の下部蓋の斜視図である。 従来の植栽用缶詰の断面図である。
符号の説明
1 植栽用缶詰
2 缶本体
3 外部キャップ
4 上部蓋
4a プルトップ
4b スコア
4c 切り離し部
4d 上部開口
5 下部蓋
5a プルトップ
5b スコア
5c 被押圧部
5d 下部開口
6 培養材,人工土壌
7 繊維ボール層,仕切手段
7a 繊維ボール
8 肥料
9 排水網,スポンジ
10 種子
11 貯留部
12 嵌合部
13 通気孔
14 仕切り板
14a 貫通孔
15 種子,タチナタマメ
15a 子葉
15b 文字
16 下部蓋
16a 底面部
16b 排水口
16c 排水溝
16e 内側面
17 植栽用缶詰
18 上部蓋
20 排水網
21 種子
22 培養材
23 肥料

Claims (12)

  1. 上部と下部とに開封可能な上部蓋及び下部蓋を各々備えた缶本体と、植物の種子を含み前記缶本体に収納される培養材とからなる植栽用缶詰であって、
    前記缶本体の内部には、前記培養材を上下方向で仕切る仕切手段と、前記仕切手段の下側には肥料を含む培養材と、前記仕切手段の上側は肥料成分を含まない培養材及び前記種子と、を収容することを特徴とする植栽用缶詰。
  2. 前記仕切手段は、複数の繊維ボールにより形成された繊維ボール層である請求項1記載の植栽用缶詰。
  3. 前記仕切手段は、複数の貫通孔を備えた仕切り板である請求項1記載の植栽用缶詰。
  4. 前記上部蓋は上部の略全面が開口し、前記下部蓋は下部の一部が開口してなる請求項1から3のいずれか1項に記載の植栽用缶詰。
  5. 前記培養材は、無菌性土壌からなる請求項1から4のいずれか1項に記載の植栽用缶詰。
  6. 前記缶本体の内部は完全密封されてなる請求項1から5のいずれか1項に記載の植栽用缶詰。
  7. 前記缶本体の下部には着脱可能な外部キャップを備えてなり、前記外部キャップには通気孔を設けてなる請求項1から6のいずれか1項に記載の植栽用缶詰。
  8. 前記外部キャップは、前記下部蓋の開口からの排水を貯めることが可能な貯留部と前記缶本体の下端に嵌合する嵌合部とを備え、前記貯留部の上方箇所に前記通気孔を設けてなる請求項1から7のいずれか1項に記載の植栽用缶詰。
  9. 前記缶本体の側面に透明材質の窓が備えてなる請求項1から8のいずれか1項に記載の植栽用缶詰。
  10. 前記缶本体の内面に、少なくとも前記種子の種類毎に設定される前記肥料を含む培養材の収納量の目印となる目盛りを設けてなる請求項1から9のいずれか1項に記載の植栽用缶詰。
  11. 前記種子は、マメ科の種子であり、種皮及び子葉に文字又は図形を焼き付けた種子を前記缶本体に収納してなる請求項1から10のいずれか1項に記載の植栽用缶詰。
  12. 前記種子の種皮及び子葉は、レーザーにより焼き付けてなる請求項11記載の植栽用缶詰。
JP2004308090A 2003-11-26 2004-10-22 植栽用缶詰 Pending JP2005151980A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR20-2003-0036941U KR200344770Y1 (ko) 2003-11-26 2003-11-26 캔 화분

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005151980A true JP2005151980A (ja) 2005-06-16

Family

ID=34737826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004308090A Pending JP2005151980A (ja) 2003-11-26 2004-10-22 植栽用缶詰

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2005151980A (ja)
KR (1) KR200344770Y1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006191912A (ja) * 2004-06-15 2006-07-27 Mokku Co Ltd 種子の育成方法、種子育成装置およびマーキング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006191912A (ja) * 2004-06-15 2006-07-27 Mokku Co Ltd 種子の育成方法、種子育成装置およびマーキング装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR200344770Y1 (ko) 2004-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4106235A (en) Horticultural improvements
US6185864B1 (en) Planting device and system and method of growing plants utilizing bags of growing medium
US4926584A (en) Apparatus for hydroponic farming
US20080098651A1 (en) Plant cultivation apparatus and method for growing crops in sequence
JPS6310974B2 (ja)
GB2045044A (en) Process and apparatus for growing plants
US6332287B1 (en) Plant cultivation apparatus and method
JP2008011752A5 (ja)
JPWO2014002248A1 (ja) 水耕栽培用アタッチメント及び水耕栽培セット
KR20140068414A (ko) 스크류형 모종포트
KR200443043Y1 (ko) 플라워 폼을 이용한 블루베리 재배용기
US20100242359A1 (en) Hanging planter for growing upside down plants from seeds
CA3021598A1 (en) Horticultural apparatus
WO1999046974A1 (en) Plant cultivation apparatus and method
JP2005151980A (ja) 植栽用缶詰
CN208754788U (zh) 一种植物种植杯
JP2007300805A (ja) 根菜類の筒栽培法及び根菜類栽培体
JP3673251B2 (ja) 鉢植栽培方法
JPH01108926A (ja) パック入り清浄野菜及び茸類の生産法及び装置
CN211580850U (zh) 一种农业育种用营养钵
JP3022696U (ja) 野菜用育苗トレイ
CN209660044U (zh) 一种组培苗繁殖用营养钵
NO810645L (no) Kultiveringspotte for forskjellige planter, spesielt for potteplanter og isaer asaleaer
EP1166622A1 (en) Array for long-term storage of seeds pre-planted in blocks
KR200170451Y1 (ko) 작물재배용 팩