JP2005151491A - Ip電話システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 IP電話機器におけるプロトコルスタックの実装や通信プロトコルのバージョンの違いを吸収する。
【解決手段】 IP電話ネットワークに接続された通信プロトコル解釈データベースは、使用される通信プロトコルの解釈を詳細に定義したデータである通信プロトコル解釈データを通信プロトコルの解釈毎に登録する。各IP電話機器のプロトコルスタックにおける呼制御レイヤ21は、指定された通信プロトコル解釈データを通信プロトコル解釈データベースから取得して分離配置し、該通信プロトコル解釈データ20に従って処理を行う。
【効果】 各呼制御レイヤは同じ通信プロトコル解釈データで処理を行うため、結果的にはプロトコルスタックの実装仕様やバージョンは統一されたものに置き換わる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、IP電話システム、特に、プロトコルスタックの実装に関わる詳細部分やバージョンが異なるIP電話機器がIP電話ネットワークに接続されたIP電話システムに関する。
IP電話機器とは、IP電話ネットワークに接続されてIP電話機による通信を実現するための機器の内で、IP電話機,IPサーバ,ゲートウェイ等、OSIの7階層モデルのセッション層,プレゼンテーション層およびアプリケーション層を有するものをいう。また、実装とは、機能や仕様をハードウェア/ソフトウェアに対して組み込むこと、あるいは組み込まれたものを意味する。例えば、IP電話機器がプロトコルに従って動作するよう、IP電話機器にプログラミングすること、あるいはそのプログラムそのもののことである。
従来、IP電話ネットワークにおいて、異なるバージョンの電話機間で完全な通信機能の利用を可能にする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術を実施するシステムは、H.323(ITU-T作成のテレビ電話用プロトコル)等の通信プロトコルの異なるバージョンで動作している複数の電話機と、補助サーバと、その他ネットワークを構成する各機器を含む。補助サーバは、異なるバージョンで動作している複数の電話機間の通信に介在し、一方のバージョンでサポートされていない機能をブレークダウンさせることによって、各電話機における完全な通信機能の利用を可能にする。
特開2000-228680号公報(第1頁−第10頁、図1)
しかしながら、上述した従来技術では、異なるバージョン間の通信機能の違いを補助サーバで吸収しているので、バージョンアップ等の変更が累積すると、補助サーバで対応すべき異なるバージョンの組合せが指数関数的に増大するため、通信プロトコルのバージョンアップ等の変更がある度に、補助サーバの実装および接続試験にかかるコストが指数関数的に増大し、非効率的であるという第1の問題点がある。
また、異なるメーカが実装したプロトコルスタックを搭載した複数の電話機間では、通信プロトコルのバージョンが同じであっても、完全な通信機能を利用することができない場合があり、そこで上述の従来技術を用いた場合、メーカの数が増大する度に、補助サーバの実装および接続試験にかかるコストが指数関数的に増大し、この点からも非効率的であるという第2の問題点がある。
その理由は、通信プロトコルが標準化される際に、プロトコルスタックの実装に関わる詳細部分までは規定されていないので、各メーカが通信プロトコルを独自に解釈してプロトコルスタックを実装し、IP電話ネットワークを構成する各機器に搭載しているので、メーカの数が増大する度に、プロトコルスタックの実装の違いを吸収するために補助サーバで対応すべき異なるメーカの組合せが指数関数的に増大するためである。
本発明の目的は、異なるメーカが実装したプロトコルスタックを搭載した複数のIP電話機器における完全な通信機能の利用を可能にし、かつ実装および接続試験にかかるコストを低減することができるIP電話システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、通信プロトコルのバージョンアップ等の変更により、異なるバージョンのソフトウェアで動作している複数のIP電話機器における完全な通信機能の利用を可能にし、かつ実装および接続試験にかかるコストを低減することができるIP電話システムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、複数のIP電話機器(図1の31,32,33)がIP電話ネットワーク(図1の3)に接続されたIP電話システムにおいて、IP電話ネットワークに接続され、通信プロトコルの解釈を詳細に定義したデータである通信プロトコル解釈データを通信プロトコルの解釈毎に登録した通信プロトコル解釈データベース(図1の1)と、IP電話機器のプロトコルスタックであって、その呼制御レイヤ(図3の21)は指定された通信プロトコル解釈データを通信プロトコル解釈データベースから取得して分離配置し、該通信プロトコル解釈データ(図3の20)に従って処理を行うプロトコルスタックとを有することを特徴とするIP電話システムである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、通信プロトコル解釈データは、呼制御を行うために各IP電話機器(図1の31,32,33)が送受信する呼制御メッセージの種別,順番およびタイミングを規定したコールフローの定義や、呼制御メッセージの内容および書式の定義等をテキスト化したデータであることを特徴とするIP電話システムである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、通信プロトコル解釈データは、SIPネットワークにおいてSIP電話機間で音声通話を行う際に、SIP電話機からのACKメソッドの送信がプロキシサーバ経由するか否かということに関するものであることを特徴とするIP電話システムである。
請求項4記載の発明は、通信プロトコル解釈データを通信プロトコルの解釈毎に登録した通信プロトコル解釈データベース(図1の1)とともにIP電話ネットワーク(図1の3)に接続されたIP電話機器において、プロトコルスタックは、指定された通信プロトコル解釈データを通信プロトコル解釈データベースから取得して呼制御レイヤ(図3の21)に分離して配置し、呼制御レイヤは通信プロトコル解釈データ(図3の20)に従って処理を行うことを特徴とするIP電話機器である。
請求項5記載の発明は、通信プロトコル解釈データを通信プロトコルの解釈毎に登録した通信プロトコル解釈データベース(図1の1)がIP電話ネットワーク(図1の3)に接続されたIP電話システムにおけるIP電話機能実装方法であって、各IP電話機器のプロトコルスタック(図3の2)は、指定された通信プロトコル解釈データを通信プロトコル解釈データベースから取得して呼制御レイヤに分離して配置する手順と、呼制御レイヤは通信プロトコル解釈データ(図3の20)に従って処理を行う手順とを有することを特徴とするIP電話機能実装方法である。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、公衆電話交換網(図1の4)を介して存在する異なる通信プロトコルまたは実装が採用されているIP電話システム間の通話におけるIP電話機能実装方法であって、一方のIP電話システムにおいて、他方の通信プロトコル解釈データを通信プロトコル解釈データベースからコピーして使用することを特徴とするIP電話機能実装方法である。
本発明のIP電話システムでは、呼制御メッセージのフローや呼制御メッセージの内容および書式等、通信プロトコルの解釈を詳細に定義したデータである通信プロトコル解釈データを格納する通信プロトコル解釈データベースをIP電話ネットワークに接続する。
IP電話機器は、通信プロトコル解釈データベースを参照することによって通信プロトコル解釈データを取得し、取得した通信プロトコル解釈データに従って動作する。そのために、各IP電話機器は図2に示すようなプロトコルスタックを搭載する。
このような構成を採用することにより、厳密に規定された共通の通信プロトコルの解釈に基づいて各IP電話機器が動作するので、完全な通信機能の利用の妨げとなる異なるメーカによるプロトコルスタックの実装の違いや、通信プロトコルの異なるバージョン間の違いを吸収するため、本発明の目的を達成することができるのである。
本発明の第1の効果は、IP電話システムにおいて、異なるメーカーが実装したプロトコルスタックを搭載した複数のIP電話機器における完全な通信機能の利用を可能にし、そのために必要な補助サーバの実装および接続試験にかかるコストを低減することができるということである。
その理由は、IP電話機器が、通信プロトコル解釈データベースに格納されている同一の通信プロトコル解釈データに基づいて動作するので、各IP電話機器に搭載された実装の異なるプロトコルスタックの間で、完全な通信機能の利用を妨げる通信プロトコルの解釈の違いが生じないためである。
本発明の第2の効果は、通信プロトコルの異なるバージョンで動作している複数のIP電話機器に対する完全な通信機能の提供を実現するために必要な補助サーバの実装および接続試験にかかるコストを低減することができるということである。
その理由は、IP電話機器が、通信プロトコル解釈データベースに格納されている同一の通信プロトコル解釈データに基づいて動作するので、IP電話機器の間で異なるバージョンの通信プロトコルが実装されていてもIP電話機器間の完全な通信機能の利用を実現するためである。
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明のIP電話システムは、複数のIP電話機器がIP電話ネットワークに接続されたIP電話システムにおいて、IP電話ネットワークに接続され、通信プロトコルの解釈を詳細に定義したデータである通信プロトコル解釈データを通信プロトコルの解釈毎に登録した通信プロトコル解釈データベースと、IP電話機器のプロトコルスタックであって、その呼制御レイヤは指定された通信プロトコル解釈データを通信プロトコル解釈データベースから取得して分離配置し、該通信プロトコル解釈データに従って処理を行うプロトコルスタックとを有するものである。
本発明のIP電話システムの一実施例を示す図1を参照すると、このIP電話システムは、IP電話ネットワーク3上に、IP電話サーバ31と、ゲートウェイ32と、IP電話機33と、通信プロトコル解釈データベース1とを接続したネットワーク構成である。本IP電話システムは、ゲートウェイ32を経由してPSTN(Public Switched Telephone Network:公衆交換電話網)4、または異なる通信プロトコルを使用する他のIP電話システム(図示省略)に接続され得る。
IP電話サーバ31は、IP電話機33がIP電話ネットワークを介して他のIP電話機33と通話をするために必要な制御を行うが、使用する通信プロトコルによって呼称が変わるかもしれない。通信プロトコルがH.323の場合はゲートキーパであり、また、SIPの場合はレジストラ,SIPプロキシサーバ,リダイレクトサーバ等である。なお、本明細書でいう通信プロトコルとは、例えばH.323の場合はITU−Tにより勧告され公開されているH.323関連の文書に記載されている通信規約であり、SIPの場合はIETFにより策定され公開されているSIP関連のRFC/インターネットドラフトに記載されている通信規約である。
ゲートウェイ32は、IP電話ネットワーク3とPSTN4を相互に接続するために設置される機器である。なお、PSTN4の代わりに、異なる通信プロトコルを使用するネットワークが接続されてもよい。
IP電話機33は、ハード電話機でもよいしソフト電話機であってもよい。ハード電話機とは通常にいうところの電話機であり、ソフト電話機とは、外観上はパソコン等のようにハード電話機と認められるが、ソフトウェアの実装により電話機能を発揮する電話機をいう。
なお、IP電話サーバ3,ゲートウェイ32およびIP電話機33は、IP電話ネットワーク3上にそれぞれ1台または複数台が接続され、それぞれ通信プロトコルに対応したプロトコルスタックを搭載する。すなわち、IP電話サーバ31,ゲートウェイ32およびIP電話機33は、異なるバージョンの通信プロトコルで動作し、また実装が異なるプロトコルスタックを搭載し得る。なお、プロトコルスタックとは、OSIの7階層モデルの各レイヤを積層したものをいう。
通信プロトコル解釈データベース1は、通信プロトコル解釈データを蓄積するとともに、通信プロトコル解釈データを登録・更新・参照・削除する。通信プロトコル解釈データは、通信プロトコルの解釈を詳細に定義したデータであって、呼制御を行うために各IP電話機器が送受信する呼制御メッセージの種別,順序およびタイミングを規定したコールフローの定義や、呼制御メッセージの内容および書式の定義等をテキスト化したものである。
例えば、SIP(Session Initiation Protocol:セッション開始プロトコル)の場合、呼制御メッセージの種別とは、SIPメソッドではINVITE,ACK,BYE,CANCEL等であり、レスポンスコードでは1XX,2XX,3XX等である。
図2は通信プロトコル解釈データベース1の詳細を示す。通信プロトコル解釈データベース1は、通信プロトコル解釈データ群10と、通信プロトコル解釈データ登録手段11と、通信プロトコル解釈データ更新手段12と、通信プロトコル解釈データ参照手段13と、通信プロトコル解釈データ削除手段14とを備える。
通信プロトコル解釈データ群10は、通信プロトコルの解釈毎に通信プロトコル解釈データを格納したものである。従って、通信プロトコルが同じであっても、採用する通信プロトコルの解釈が異なれば異なる通信プロトコル解釈データが格納されることになる。
通信プロトコル解釈データ登録手段11は、操作者による通信プロトコル解釈データの操作卓からの入力に応答して、通信プロトコル解釈データを通信プロトコル解釈データ群10へ登録し、通信プロトコル解釈データ更新手段12は、操作者による通信プロトコル解釈データベース1の操作卓からの入力に応答して、登録された通信プロトコル解釈データを更新する。通信プロトコル解釈データ削除手段14は操作者による通信プロトコル解釈データベース1の操作卓からの入力に応答して、登録された通信プロトコル解釈データを削除する。また、通信プロトコル解釈データ参照手段13は、IP電話機器からの要請に応答して、通信プロトコル解釈データ群10内の所定の通信プロトコル解釈データを参照する。
図2は各IP電話機器に搭載されるプロトコルスタック2の詳細を示す。プロトコルスタック2は、通信プロトコル解釈データ20を物理的または論理的に含む呼制御レイヤ21と、TCP/IPレイヤ22と、データリンク/物理レイヤ23とから構成される。呼制御レイヤ21は、前述の通信プロトコル解釈データベース1から取得した通信プロトコル解釈データ20を保持している。
呼制御レイヤ21は、H.323やSIP等の通信プロトコルの規定に従って呼制御を行う部分であり、通信プロトコルで規定されていない部分は通信プロトコル解釈データ20に従って処理する。結果的には、プロトコルの実装に通信プロトコル解釈データ20を反映させることになる。TCP/IPレイヤ22は、OSI参照モデルの第4/3層として公知の部分であり、UDP/IPまたはTLS/IP等で代替されてもよい。データリンク/物理レイヤ23は、OSI参照モデルの第2/1層として公知の部分である。
次に、本実施例の動作について説明する。
操作者は、先ず、使用する通信プロトコルを参照し、その内容において実装に関する詳細な規定が含まれていない部分については適宜詳細に定義する。そして、通信プロトコル解釈データを作成して、通信プロトコル解釈データベース1に予め登録する。この登録は、操作卓からの入力に応答して、通信プロトコル解釈データ登録手段11が通信プロトコル解釈データベース10に格納することにより行う。
このような通信プロトコル解釈データの通信プロトコル解釈データベース10への登録は、使用する通信プロトコルが新規になれば、その都度に行われるので、通信プロトコル解釈データベース10には複数の通信プロトコル解釈データが蓄積されていき、通信プロトコル解釈データ群10を形成する。また、適宜に更新または削除による保守が行われる。
次に、操作者は採用する通信プロトコル解釈データを指定する。この指示は通信プロトコル解釈データ参照手段13に対して機能する。IP電話サーバ31,ゲートウェイ32およびIP電話機33は、それぞれ起動時に通信プロトコル解釈データベース1に接続する。すると、通信プロトコル解釈データ参照手段13は、上記指定された通信プロトコル解釈データ群10の内から上記指定された通信プロトコル解釈データを参照する。
IP電話サーバ31,ゲートウェイ32およびIP電話機33は、上記参照により得られた通信プロトコル解釈データを自らが搭載するプロトコルスタック2の呼制御レイヤ21中に通信プロトコル解釈データ20としてコピーする。このため、IP電話サーバ31,ゲートウェイ32およびIP電話機33は同じ通信プロトコル解釈データ20を保有することになる。
その後、IP電話サーバ31,ゲートウェイ32およびIP電話機33は、そのプロトコルスタック2を使用して呼制御を行いIP電話機能を提供する。このとき、呼制御レイヤ21は通信プロトコル解釈データ20を使用する。IP電話サーバ31,ゲートウェイ32およびIP電話機33は、異なるメーカ製のものである場合等においてプロトコルスタック2の実装が異なっていることが多い。また、プロトコルスタック2の実装が同じであってもバージョンが異なることもあり得る。
しかし、IP電話サーバ31,ゲートウェイ32およびIP電話機33は、呼制御レイヤ21に付随している通信プロトコル解釈データ20が共通しているため、他のIP電話機器との接続において相互にコールフローや呼制御メッセージの内容・書式に不整合は生じない。このことは、通信プロトコルのバージョンの違いやプロトコルスタックを実装するメーカの違いを吸収し、利用者が完全なIP電話機能を利用できることを意味する。
本実施例では、通信プロトコルに関する実装を通信プロトコル解釈データとしてその他の実装から分離する構成であるため、通信プロトコルに関わる機能追加等の実装の変更が、その他の機能に影響を及ぼすことなく容易に行えるとともに、変更後も高い接続性を維持することが可能である。
なお、通信プロトコル解釈データの通信プロトコル解釈データベース1への登録のタイミングは、IP電話ネットワーク3が運用中でも停止中でも構わない。IP電話機器それぞれは、稼動中または機能を動作させる直前に、必要に応じて通信プロトコル解釈データベース1に接続し、現在動作させようとしている機能に関する通信プロトコル解釈データを参照し、それに基づいて動作することによってIP電話機能を提供する。通信プロトコル解釈データは、自らが搭載するプロトコルスタック2の中に必要に応じてコピーする。
これにより、IP電話ネットワーク3の運用中に、通信プロトコル解釈データベース1において通信プロトコル解釈データの更新を行うだけで、各IP電話機器に新しいIP電話機能を追加する等の変更が動的に行えるという効果も得られる。
次に、図4および図5を参照して、本発明の通信プロトコル解釈データベース1が格納する通信プロトコル解釈データの具体的な例について説明する。
図4は、SIPネットワークにおいてSIP対応のIP電話機331,332間で音声通話を開始する際のコールフローを示している。発呼者がIP電話機331で発呼操作を行うと、IP電話機331はSIPプロキシサーバ311へINVITEメソッド501を送信する。これを受信したSIPプロキシサーバ311は、被呼者側のIP電話機332へINVITEメソッド502を送信して被呼者を呼び出す。
続いて、被呼者が応答操作を行うと、被呼者側のIP電話機332からSIPプロキシサーバ311へ200 OKレスポンス503を送信する。これを受信したSIPプロキシサーバ311は発呼者側のIP電話機331へ200 OKレスポンス504を送信する。
発呼者側のIP電話機331はSIPプロキシサーバ311へACKメソッド505を送信する。これを受信したSIPプロキシサーバ311は被呼者側のIP電話機332へACKメソッド506を返信する。その後、IP電話機331,332間で直接音声データ507の送受信が行われ音声通話状態となる。
一方、図5は図4と同様、SIPネットワークにおいてSIP対応IP電話機333,331,332間で音声通話を開始する際のコールフローを示している。ただし、発呼者側のIP電話機333は図4に示すIP電話機331と異なるプロトコルスタック2を搭載しているものとする。
発呼者がIP電話機333で発呼操作を行うと、IP電話機333はSIPプロキシサーバ311へINVITEメソッド511を送信する。これを受信したSIPプロキシサーバ311は被呼者側のIP電話機332へINVITEメソッド512を送信して被呼者を呼び出す。
続いて、被呼者が応答操作を行うと、被呼者側のIP電話機332はSIPプロキシサーバ311へ200 OKレスポンス513を送信する。これを受信したSIPプロキシサーバ311は発呼者側のIP電話機333へ200 OKレスポンス514を送信する。ここまでは、図4のコールフローと同様の手順である。
いま、発呼者側のIP電話機333は図4のIP電話機331と異なるプロトコルスタックを搭載しており、被呼者側のIP電話機332にACKメソッド515を直接返信する実装仕様になっているものとする。この場合、被呼者側のIP電話機332がその方式(IP電話機間でACKメソッドを直接送受信する方式)に対応していない場合は、その後の音声データ516の送受信を処理できず、音声通話を開始できないという不具合が生じる。
ところで、SIPについて規定しているRFC(Request For Comments)3261では、プロトコルスタックの実装において、図4に示されるようなSIPプロキシサーバを介してACKメソッドを送受信する方式と、図5に示されるようなIP電話機間でACKメソッドを直接送受信する方式の内、どちらの方式を採用すべきかについて言及されていない。従って、SIPプロキシサーバを介してACKメソッドを送受信するか否かが、この例における通信プロトコルの解釈の違いということになる。
そこで、本発明の実施者は、どちらの方式を採用するかを予め決定し、図4または図5の方式に沿った呼制御メッセージの種別,順番およびタイミングを規定したコールフローの定義や、呼制御メッセージの内容および書式の定義等をテキストデータ化した通信プロトコル解釈データを通信プロトコル解釈データベース10に登録しておく。そして、IP電話機331,332またはIP電話機333,332がその通信プロトコル解釈データをプロトコルスタック2に取り込んで使用することにより前述の不具合を回避するようにした。
なお、図4の方式に沿った通信プロトコル解釈データを登録後に、図5の方式が採用されれば、図5の方式に沿った呼制御メッセージの種別,順番およびタイミングを規定したコールフローの定義や、呼制御メッセージの内容および書式の定義等をテキストデータ化した通信プロトコル解釈データも通信プロトコル解釈データベース10に登録されて、通信プロトコル解釈データ群10を形成する。
更に、図1の構成例について図4と図5の例を当てはめて端的に説明する。SIPプロキシサーバを介してACKメソッドを送受信するという方式を通信プロトコルの解釈a、これに対応する通信プロトコル解釈データをAとし、SIPプロキシサーバを介さずACKメソッドを送受信するという方式を通信プロトコルの解釈b、これに対応する通信プロトコル解釈データをBとする。
いま、通信プロトコル解釈データAおよび通信プロトコル解釈データBは通信プロトコル解釈データベース1に格納されており、図1のIP電話サーバ31とゲートウェイ32におけるプロトコルスタック2の通信プロトコルの解釈がa、IP電話機33の通信プロトコルの解釈がbとする。操作者が通信プロトコルの解釈aの採用を決定して通信プロトコル解釈データベース1に入力すると、通信プロトコル解釈データ参照手段13は通信プロトコル解釈データAを参照する。
そして、IP電話サーバ31,ゲートウェイ32,IP電話機33の起動時に通信プロトコル解釈データAがプロトコルスタック20として、IP電話サーバ31,ゲートウェイ32,IP電話機33の呼制御レイヤ21にコピーされる。すると、IP電話機33の呼制御レイヤ21は通信プロトコル解釈データAに従って処理を行う。このため、結果的には通信プロトコルの解釈bを通信プロトコルの解釈aに置き換えたことになる。故に、IP電話サーバ31,ゲートウェイ32およびIP電話機33において通信プロトコルの解釈aに従った処理が行われることになる。
上述の説明は、プロトコルスタック2における実装の相違を吸収することについてのものであったが、プロトコルスタック2のバージョンが異なっている場合についても同様に処理できる。この場合は、通信プロトコル解釈データベース1に各バージョン対応の通信プロトコル解釈データを格納しておき、操作者が各IP電話機器に共通するバージョンの採用を決定する。各IP電話機器は、起動時にそのバージョンの通信プロトコル解釈データを呼制御レイヤ21に通信プロトコル解釈データ20としてコピーして使用する。これにより、プロトコルスタック2におけるバージョンの相違を吸収することができるようになる。
実施例1は、ゲートウェイ32の一方の側におけるIP電話システム内のIP電話機能についてのものであるが、ゲートウェイ32を介して存在する複数のIP電話システム間でIP電話機能を実現することもできる。この場合、IP電話システムの間で異なる通信プロトコルまたは実装が採用されていることがあり得る。このときは、通信しようとしている一方のIP電話システムにおいて、他方の通信プロトコル解釈データを通信プロトコル解釈データ群10からコピーして使用するようにすればよい。
なお、以上の説明は、SIPを想定して行っているが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、H.323やMGCPのような通信プロトコルの場合についても同様に適用することができる。
一方、本発明が適用できるIP電話機器は、セッション層,プレゼンテーション層およびアプリケーション層を有するものに限られ、従ってルータは除かれる。
本発明のIP電話システムの一実施例を示すブロック図 本発明における通信プロトコル解釈データベースの構成を示すブロック図 本発明におけるプロトコルスタックの構成を示すブロック図 本発明における通信プロトコル解釈データAの具体例を説明するためのSIPコールフロー図 本発明における第2の通信プロトコル解釈データBの具体例を説明するためのSIPコールフロー図
符号の説明
1 通信プロトコル解釈データベース
2 プロトコルスタック
3 IP電話ネットワーク
4 PSTN
10 通信プロトコル解釈データ群
11 通信プロトコル解釈データ登録手段
12 通信プロトコル解釈データ更新手段
13 通信プロトコル解釈データ参照手段
14 通信プロトコル解釈データ削除手段
20 通信プロトコル解釈データ
21 呼制御レイヤ
22 TCP/IPレイヤ
23 データリンク/物理レイヤ
31 IP電話サーバ
32 ゲートウェイ
33 IP電話機
311 SIPプロキシサーバ
331 IP電話機
332 IP電話機
333 IP電話機

Claims (6)

  1. 複数のIP電話機器がIP電話ネットワークに接続されたIP電話システムにおいて、
    前記IP電話ネットワークに接続され、通信プロトコルの解釈を詳細に定義したデータである通信プロトコル解釈データを通信プロトコルの解釈毎に登録した通信プロトコル解釈データベースと、
    前記IP電話機器のプロトコルスタックであって、その呼制御レイヤは指定された通信プロトコル解釈データを前記通信プロトコル解釈データベースから取得して分離配置し、該通信プロトコル解釈データに従って処理を行うプロトコルスタックとを有することを特徴とするIP電話システム。
  2. 前記通信プロトコル解釈データは、呼制御を行うために各IP電話機器が送受信する呼制御メッセージの種別,順番およびタイミングを規定したコールフローの定義や、呼制御メッセージの内容および書式の定義等をテキスト化したデータであることを特徴とする請求項1に記載のIP電話システム。
  3. 前記通信プロトコル解釈データは、SIPネットワークにおいてSIP電話機間で音声通話を行う際に、SIP電話機からのACKメソッドの送信がプロキシサーバ経由するか否かということに関するものであることを特徴とする請求項1に記載のIP電話システム。
  4. 通信プロトコルの解釈を詳細に定義したデータである通信プロトコル解釈データを通信プロトコルの解釈毎に登録した通信プロトコル解釈データベースとともにIP電話ネットワークに接続されたIP電話機器において、
    プロトコルスタックは、指定された通信プロトコル解釈データを前記通信プロトコル解釈データベースから取得して呼制御レイヤに分離して配置し、
    呼制御レイヤは前記通信プロトコル解釈データに従って処理を行うことを特徴とするIP電話機器。
  5. 通信プロトコルの解釈を詳細に定義したデータである通信プロトコル解釈データを通信プロトコルの解釈毎に登録した通信プロトコル解釈データベースがIP電話ネットワークに接続されたIP電話システムにおけるIP電話機能実装方法であって、
    各IP電話機器のプロトコルスタックは、指定された通信プロトコル解釈データを前記通信プロトコル解釈データベースから取得して呼制御レイヤに分離して配置する手順と、
    呼制御レイヤは前記通信プロトコル解釈データに従って処理を行う手順とを有することを特徴とするIP電話機能実装方法。
  6. 公衆電話交換網を介して存在する異なる通信プロトコルまたは実装が採用されているIP電話システム間の通話におけるIP電話機能実装方法であって、
    一方のIP電話システムにおいて、他方の通信プロトコル解釈データを前記通信プロトコル解釈データベースからコピーして使用することを特徴とする請求項5に記載のIP電話機能実装方法。
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JP2008125136A (ja) * 2008-02-12 2008-05-29 Toshiba Corp 電話システムと電話システムサーバ及び電話端末

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