JP2005151301A - 無線基地局装置、アダプティブアレイ処理制御方法、およびアダプティブアレイ処理制御プログラム - Google Patents

無線基地局装置、アダプティブアレイ処理制御方法、およびアダプティブアレイ処理制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 所望波のレベルが干渉波のレベルよりも小さい場合でも、アダプティブアレイ処理により所望波を適切に抽出することのできる無線基地局装置、アダプティブアレイ処理制御方法、およびアダプティブアレイ処理制御プログラムを提供する。
【解決手段】 送信タイミング制御部11は、所望の端末からの信号の受信タイミングが干渉波の受信タイミングと所定時間以上ずれるように、所望の端末への信号の送信タイミングを制御する。受信用アダプティブアレイ処理部10は、複数のアンテナ1a〜1dから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の端末からの信号を抽出する。受信タイミング制御部8は、アダプティブアレイ処理が、干渉波の受信タイミングと所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、無線基地局装置、アダプティブアレイ処理制御方法、およびアダプティブアレイ処理制御プログラムに関する。
近年、移動体通信システムでは、端末数の増加に伴って、特に都市エリアでは、基地局が密集して設置されることが多くなっている。このように基地局が密集して設置される場合、無線基地局は、他のセルからの干渉を避けることが重要となる。
たとえば、PHS(Personal Handyphone System)の無線基地局は、複数のアンテナを用いて、いわゆるアダプティブアレイ処理を行なうことにより、自局の移動局との間で指向性を有する信号の送受信を行なうことにより、他セルからの干渉を避けるようにしている。
このようなアダプティブアレイ処理は周知の技術であり、たとえば、非特許文献1に詳細に説明されている。
図19は、アダプティブアレイ処理による指向性通信の例を示す図である。同図において、基地局A、B、Cは、それぞれ、自局の移動局、つまりリンクチャネルを確立した端末である端末A、端末B、端末Cとの間で指向性を有する信号の送受信を行なう。したがって、基地局は、他のセルからの干渉を抑制し、自局の移動局とのみ通信することができる。
菊間信良著、「アレーアンテナによる適応信号処理」、科学技術出版
しかしながら、アダプティブアレイ処理では、所望波の受信レベルが干渉波の受信レベルよりも小さいときには、所望波を適切に抽出できるように受信指向性が形成できないという問題がある。
というのでは、アダプティブアレイ処理では、受信指向性は、受信レベルが大きい信号が抽出できるように形成されるからである。以下、その具体例を説明する。
図20(a)および(b)は、他セルからの干渉の例を示す。これらの図において、端末Aは、基地局Aの移動局であり、端末Bは、基地局Bの移動局である。
図20(a)では、基地局Aでは、端末Aからの信号(所望波)の受信レベルが端末Bからの信号(干渉波)の受信レベルよりも大きい。したがって、基地局Aは、端末Aからの信号(所望波)を抽出できるように受信指向性を正しく形成することができる。
一方、図20(b)では、基地局Aでは、端末Bからの信号(干渉波)の受信レベルが端末Aからの信号(所望波)の受信レベルよりも大きい。したがって、基地局Aは、端末Bからの信号(干渉波)を抽出できるように受信指向性を形成するので、端末Aからの信号(所望波)を抽出することができない。
それゆえに、本発明の目的は、所望波のレベルが干渉波のレベルよりも小さい場合でも、アダプティブアレイ処理により所望波を適切に抽出することのできる無線基地局装置、アダプティブアレイ処理制御方法、およびアダプティブアレイ処理制御プログラムを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置であって、他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波の受信タイミングを検出するタイミング検出手段と、所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが干渉波の受信タイミングと所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の送信タイミングを制御する送信タイミング制御手段と、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出するアダプティブアレイ処理手段と、アダプティブアレイ処理手段によるアダプティブアレイ処理が、干渉波の受信タイミングと所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御するアレイ処理タイミング制御手段とを備える。
好ましくは、無線基地局装置は、さらに、干渉波の干渉レベルを検出するレベル検出手段を備え、送信タイミング制御手段は、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、送信タイミングの制御を行ない、アレイ処理タイミング制御手段は、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、タイミング制御を行なう。
好ましくは、レベル検出手段は、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、タイミング検出手段は、検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波の受信タイミングを検出し、無線基地局装置は、所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する選択手段をさらに備え、送信タイミング制御手段は、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが干渉波の受信タイミングと、選択された空き受信用通信スロット内で所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の選択された空き送信用通信スロット内での送信タイミングを制御し、アレイ処理タイミング制御手段は、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、アダプティブアレイ処理手段によるアダプティブアレイ処理が、干渉波の受信タイミングと選択された空き受信用通信スロット内で所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御する。
また、本発明は、複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置であって、他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出する既知信号検出手段と、所望の無線端末装置に対して、検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知する通知手段と、指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出するアダプティブアレイ処理手段とを備えた無線基地局装置。
好ましくは、無線基地局装置は、さらに、干渉波の干渉レベルを検出するレベル検出手段を備え、通知手段は、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、通知を行ない、アダプティブアレイ処理手段は、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、アダプティブアレイ処理を行なう。
好ましくは、レベル検出手段は、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、既知信号検出手段は、検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出し、無線基地局装置は、所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する選択手段をさらに備え、通知手段は、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置に対して、検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知し、アダプティブアレイ処理手段は、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する。
また、本発明は、複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置におけるアダプティブアレイ処理制御方法であって、他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波の受信タイミングを検出する第1ステップと、所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが干渉波の受信タイミングと所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の送信タイミングを制御する第2ステップと、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する第3ステップと、アダプティブアレイ処理が、干渉波の受信タイミングと所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御する第4ステップとを含む。
好ましくは、アダプティブアレイ処理制御方法は、さらに、干渉波の干渉レベルを検出する第5ステップを含み、第2ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、送信タイミングの制御を行ない、第4ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、タイミング制御を行なう。
好ましくは、第5ステップは、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、第1ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波の受信タイミングを検出し、アダプティブアレイ処理制御方法は、所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する第6ステップをさらに含み、第2ステップは、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが干渉波の受信タイミングと、選択された空き受信用通信スロット内で所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の選択された空き送信用通信スロット内での送信タイミングを制御し、第4ステップは、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、アダプティブアレイ処理が、干渉波の受信タイミングと選択された空き受信用通信スロット内で所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御する。
また、本発明は、複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置におけるアダプティブアレイ処理制御方法であって、他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出する第1ステップと、所望の無線端末装置に対して、検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知する第2ステップと、指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する第3ステップとを含む。
好ましくは、アダプティブアレイ処理制御方法は、さらに、干渉波の干渉レベルを検出する第4ステップを含み、第2ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、通知を行ない、第3ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、アダプティブアレイ処理を行なう。
好ましくは、第4ステップは、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、第1ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出し、アダプティブアレイ処理制御方法は、所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する第5ステップをさらに含み、第2ステップは、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置に対して、検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知し、第3ステップは、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する。
また、本発明は、複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置におけるアダプティブアレイ処理制御プログラムであって、コンピュータに、他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波の受信タイミングを検出する第1ステップと、所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが干渉波の受信タイミングと所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の送信タイミングを制御する第2ステップと、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する第3ステップと、アダプティブアレイ処理が、干渉波の受信タイミングと所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御する第4ステップとを実行させる。
好ましくは、アダプティブアレイ処理プログラムは、さらに、コンピュータに、干渉波の干渉レベルを検出する第5ステップを実行させ、第2ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、送信タイミングの制御を行ない、第4ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、タイミング制御を行なう。
好ましくは、第5ステップは、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、第1ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波の受信タイミングを検出し、アダプティブアレイ処理制御プログラムは、さらに、コンピュータに、所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する第6ステップを実行させ、第2ステップは、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが干渉波の受信タイミングと、選択された空き受信用通信スロット内で所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の選択された空き送信用通信スロット内での送信タイミングを制御し、第4ステップは、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、アダプティブアレイ処理が、干渉波の受信タイミングと選択された空き受信用通信スロット内で所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御する。
また、本発明は、複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置におけるアダプティブアレイ処理制御プログラムであって、コンピュータに、他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出する第1ステップと、所望の無線端末装置に対して、検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知する第2ステップと、
指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する第3ステップとを実行させる。
好ましくは、アダプティブアレイ処理制御プログラムは、さらに、コンピュータに、干渉波の干渉レベルを検出する第4ステップを実行させ、第2ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、通知を行ない、第3ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、アダプティブアレイ処理を行なう。
好ましくは、第4ステップは、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、第1ステップは、検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出し、アダプティブアレイ処理制御プログラムは、さらに、コンピュータに、所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する第5ステップを実行させ、第2ステップは、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置に対して、検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知し、第3ステップは、選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する。
本発明に係わる無線基地局装置、アダプティブアレイ処理制御方法、およびアダプティブアレイ処理制御プログラムによれば、所望波のレベルが干渉波のレベルよりも小さい場合でも、アダプティブアレイ処理により所望波を適切に抽出することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
本実施の形態は、所望波の受信タイミングを制御してアダプティブアレイ受信処理する無線基地局装置に関する。
(信号のフォーマット)
本実施の形態に係る無線基地局装置が送信および受信する信号は、第2世代コードレス電話システム標準規格(RCR−STD28規格)に従った信号を想定する。勿論、これに限定するものではない。
RCR−STD28では、図1に示すようなTDMA−TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex)方式により信号の送受信が行なわれる。このTDMA−TDD方式では、1つのフレームが4つの対(上りと下り)のタイムスロット(1タイムスロット:625μs)で構成されている。先頭のスロット1は、制御用物理スロット(略して、制御スロット)であり、制御チャネル(Control Channel:以下、CCH)が割当てられる。後続の3つのスロット2〜4は、通信用物理スロット(略して、通信スロット)であり、情報チャネル(Traffic Channel:以下、TCH)などの通信チャネル信号が割当てられる。制御チャネルCCHは、情報チャネルTCHを起動して情報チャネルなどを確立するために用いられる。各スロットは、120シンボル(=240ビット)で構成される。
図2は、制御チャネルの1種である報知チャネルBCCH(Broadcast Control Channel)のビット構成を示す。同図に示すように、報知チャネルBCCHは、16ビットのCRC(Cyclic Redundancy Code)を有する。他の制御チャネルおよび情報チャネルの構成も、これと類似した構成を有する。
(無線基地局の構成)
図3は、本実施の形態に係る無線基地局装置100の構成を示すブロック図である。同図を参照して、この無線基地局装置100は、アンテナ1a〜1dと、RF(Radio Frequency)回路2a〜2dと、A/DおよびD/A変換器3a〜3dと、信号処理部4と、復調部5と、変調部6と、主制御部7と、空きスロット情報記憶部12とを備える。信号処理部4は、受信タイミング制御部8と、受信用アダプティブアレイ処理部9と、送信用アダプティブアレイ処理部10と、送信タイミング制御部11とを備える。信号処理部4、変調部6、復調部5、および主制御部7は、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor;以下、DSP)によりソフトウエア的に処理を実行する。DSPは、図示しないメモリからプログラムを読み出して実行する。このプログラムは、外部からインストールすることができる。
無線基地局装置100は、通信用物理スロットの通信チャネル信号をアダプティブアレイ受信し、通信用物理スロットの通信チャネル信号をアダプティブアレイ送信する。すなわち、無線基地局装置100は、アンテナ1a〜1dと、RF回路2a〜2dと、A/DおよびD/A変換器3a〜3dと、信号処理部4と、復調部5とを通じて通信チャネル信号を受信し、変調部6と、信号処理部4と、A/DおよびD/A変換器3a〜3dと、RF回路2a〜2dと、アンテナ1a〜1dとを通じて、通信チャネル信号を送信する。
無線基地局100は、制御用物理スロットの制御チャネル信号をオムニ受信し、制御用物理スロットの制御チャネル信号をオムニ送信する。すなわち、無線基地局装置100は、アンテナ1aと、RF回路2aと、A/DおよびD/A変換器3aと、復調部5とを通じて制御チャネル信号を受信し、変調部6と、A/DおよびD/A変換器3aと、RF回路2aと、アンテナ1aとを通じて制御チャネル信号を送信する。
アンテナ1a〜1dは、他の無線通信装置からのRF(Radio Frequency)信号を受信する。
RF回路2a〜2dは、アンテナ1a〜1dで受信したRF信号に対して、増幅、および周波数変換などの処理を施して、A/DおよびD/A変換器3a〜3dに出力する。また、RF回路2a〜2dは、他の無線端末装置から受信した信号(干渉波)の電界強度(Received Signal Strength Indicator:RSSI)を検出し、1タイムスロット区間(625μsec)のRSSIの平均値を算出し、受信レベルとして主制御部7に出力する。
A/DおよびD/A変換器3a〜3dは、デジタル信号に変換し、アナログ信号に変換する。
受信用アダプティブアレイ処理部9は、受信タイミング制御部8から出力されるタイミグが制御された信号に対して、アダプティブアレイ受信処理を行なう。アダプティブアレイ受信処理とは、受信信号に基づいて、アンテナ1a〜1dごとの受信係数(ウェイト)からなるウェイトベクトルを計算して適応制御することによって、所望波または干渉波を正確に抽出する処理である。
図4は、受信用アダプティブアレイ処理部9の構成を示すブロック図である。同図を参照して、受信信号ベクトルXr(t)(=xr1(t)、xr2(t)、xr3(t)、xr4(t))は、乗算器31,32,33,34のそれぞれの一方入力に与えられるとともに、受信ウェイトベクトル計算機35に与えられる。
受信ウェイトベクトル計算機35は、後述するアルゴリズムによりアンテナごとのウェイトからなるウェイトベクトルW(t)(=w1(t)、w2(t)、w3(t)、w4(t))を算出し、乗算器31,32,33,34のそれぞれの他方入力に与える。乗算器31,32,33、34は、ウェイトベクトルW(t)と、対応するアンテナからの受信信号ベクトルX(t)とを複素乗算する。
加算器37によりその乗算結果の総和Yr(t)が得られ、このYr(t)は以下のように複素乗算和として表わされる:
Yr(t)=W(t)HX(t)
ここで、W(t)HはウェイトベクトルW(t)の複素共役の転置を表わしている。
上述のような複素乗算和の結果Yr(t)は、受信ウェイトベクトル計算機35に与えられる。
受信ウェイトベクトル計算機35は、参照信号が既知の区間では、Yr(t)と、参照信号メモリ36に予め記憶されている既知の参照信号d(t)との誤差e(t)を求める。この参照信号d(t)は、プリアンブル(PR)およびユニークワード(UW)であり、既知の信号である。
受信ウェイトベクトル計算機35は、参照信号が既知でない区間では、1シンボル前のウェイトベクトルW(t−1)と受信信号X(t)との複素乗算和から参照信号d(t)を逆算する。つまり、ウェイトベクトル計算機35は、d′(t)=Det[W(t−1)HX(t)]とおき、その信号点のI,Q信号からユークリッド距離が最短のπ/4シフトQPSKの信号基準点を選出し、その信号基準点を参照信号d(t)とする。そして、受信ウェイトベクトル計算機35は、このようにして逆算されたd(t)とYr(t)の誤差e(t)を求める。
受信ウェイトベクトル計算機35は、算出された誤差e(t)(=Yr(t)−d(t))の2乗を減少させるようウェイト係数を更新させる処理を実行する。アダプティブアレイ受信処理では、このようなウェイトベクトルの更新(ウェイト学習)を、時間や信号電波の伝搬路特性の変動に応じて適応的に行ない、受信信号X(t)中から所望波または干渉波の信号Yr(t)を抽出している。
送信用アダプティブアレイ処理部10は、変調部6から出力され、送信タイミング制御部11でタイミングが調整された送信信号に対して、アダプティブアレイ送信処理を行なう。アダプティブアレイ送信処理とは、アダブティブアレイ受信処理により算出したアンテナ1a〜1dごとの受信係数(ウェイト)からなるウェイトベクトルを用いて、所望の無線端末装置にのみ送信信号が届くように、すなわち送信指向性を形成してアンテナ1a〜1dに与える信号を生成する処理である。
図5は、送信用アダプティブアレイ処理部10の構成を示すブロック図である。同図を参照して、送信信号Ys(t)は、乗算器41,42,43,44のそれぞれの一方入力に与えられる。送信ウェイトベクトル設定機45は、受信ウェイトベクトル計算機35からウェイトベクトルW(t)(=w1(t)、w2(t)、w3(t)、w4(t))を取得し、乗算器41,42,43,44のそれぞれの他方入力に与える。乗算器41,42,43,44は、ウェイトベクトルW(t)と、送信信号Ys(t)とを複素乗算して、乗算結果である送信信号ベクトルXs(t)(=xs1(t)、xs2(t)、xs3(t)、xs4(t))の要素は、それぞれA/DおよびD/A変換器3a〜3dに送られる。
再び、図3を参照して、復調部5は、信号処理部4から出力される信号に対して、π/4シフトQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式の復調処理を施す。
変復調部6は、主制御部7から出力される信号に対して、π/4シフトQPSK方式の変調処理を施し、変調した信号を送信部5に出力する。
受信タイミング制御部8は、空きスロット情報の取得時には、主制御部7から指定されたスロットにつき、順次Δsずつ増加するように指定されたタイミングに受信タイミングを設定する。
また、受信タイミング制御部8は、リンクチャネルの割当時には、主制御部7から指定されたスロットにつき所望波の指定された受信タイミングを受けると、それ以降、A/DおよびD/A変換器3a〜3dから受けた信号を、指定されたスロットについては、指定された受信タイミングで受信用アダプティブアレイ処理部9に出力することによって、受信用アダプティブアレイ処理部9によるアダプティブアレイ処理のタイミングを制御する。
送信タイミング制御部11は、リンクチャネルの割当時には、主制御部7から指定されたスロットにつき所望波の指定された送信タイミングを受けると、それ以降、変調部6から送られた所望波の信号を、指定されたスロットについては指定された送信タイミングで出力する。
空きスロット情報記憶部12は、主制御部7の制御の下で取得された空きスロット情報を記憶する。図6は、空きスロット情報の例を示す。同図に示すように、空きスロット情報は、チャネル番号と、スロット番号と、干渉レベルと、干渉波の受信タイミングから構成される。チャネル番号は、空きスロットのチャネル(周波数)を示す番号である。スロット番号は、図1に示すように、4つのタイムスロットのうちのいずれであるかを示す番号であり、先頭から順に1〜4である。干渉レベルは、他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波の受信レベルを示す。干渉波の受信タイミングは、干渉レベルが所定値α以上のときに、干渉波の先頭が受信されるタイミングを示す。干渉レベルが所定値α未満のときには、空きスロット情報には、干渉波の受信タイミングは含まれない。
主制御部7は、空きスロット情報の取得処理時には、全チャネル(周波数)のすべての空き受信用通信スロット、つまりユーザとの通信に使われていない受信用通信スロットの中から干渉レベルの未測定のスロットを順次1つずつ特定する。主制御部7は、RF回路2a〜2dから、特定したスロットの受信信号のRSSIの平均値である受信レベルを受けて、これらの受信レベルの平均値を特定したスロットの干渉レベルとして算出する。
主制御部7は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α以上のときには、後述する方法で、特定したスロットの干渉波の受信タイミングを検出する。そして、主制御部7は、特定したスロットのチャネル番号、スロット番号、検出した干渉レベル、および検出した干渉波の受信タイミングからなる空きスロット情報を空きスロット情報記憶部12に書込む
また、主制御部7は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α未満のときには、特定したスロットのチャネル番号、スロット番号、および検出した干渉レベルからなる空きスロット情報を空きスロット情報記憶部12に書込む。
主制御部7は、リンクチャネルの割当時には、アンテナ1aと、RF回路2aと、A/DおよびD/A変換器3aと、復調部5とを通じてリンクチャネル確立要求の制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル確立要求メッセージ)を受ける。主制御部7は、リンクチャネル確立要求メッセージを受けたときに、空きスロット情報記憶部12を参照して、空きスロットがあるか否かを調べる。主制御部7は、空きスロットがあるときには、空きスロット情報記憶部12を参照して、干渉レベルが最小のスロット(受信用通信スロット)を特定する。
主制御部7は、特定した受信用通信スロットの干渉レベルが所定値α未満のときには、送信タイミング制御部11に対して、特定した受信用通信スロットと対となる送信用通信スロットの所望波の送信タイミングをtd(デフォルト値)に設定させ、受信タイミング制御部8に対して、特定した送信用通信スロットの所望波の受信タイミングをtd(デフォルト値)に設定させる。
図7は、リンクチャネル割当時における受信タイミングおよび送信タイミングの設定例を示す。同図は、干渉レベルが最小のスロットの干渉レベルが所定値α未満のときに、その干渉レベルが最小のスロットにリンクチャネルを割当てるときの例を示す。ここでは、チャネル5のスロット2が干渉レベルが最小のスロット(受信用通信スロット)とする。
干渉レベルが所定値α未満であるチャネル5のスロット2では、所望波の受信タイミングがtd(デフォルト値)に設定される。また、チャネル5の受信用通信スロット2の対となる送信用通信スロット2においても、所望波の送信タイミングも同様にtd(デフォルト値)に設定される。
このように、無線基地局装置から無線端末装置に送信する信号の送信タイミングをtdとすると、無線端末装置は、信号受信の同期処理を行なうことによって、この信号の受信タイミングtdを検出する。そして、無線端末装置は、信号の受信タイミングtdから2.5msec後に無線基地局装置に信号を送信する。したがって、受信タイミング制御部8は、無線端末装置から送られてくる信号を設定した受信タイミングtdで受信用アダプティブアレイ処理部9に送ることができる。
主制御部7は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α以上のときには、空きスロット情報記憶部12を参照して、特定した受信用通信スロットの干渉波の受信タイミングtiを取得する。そして、主制御部7は、送信タイミング制御部11に対して、特定した受信用通信スロットと対となる送信用通信スロットの所望波の送信タイミングを(ti+Δt)または(ti−Δt)に設定させ、受信タイミング制御部8に対して、特定した受信用通信スロットの所望波の受信タイミングを(ti+Δt)または(ti−Δt)に設定させる。ただし、送信タイミングおよび受信タイミング(ti+Δt)または(ti−Δt)は0以上であり、かつ所望波の信号の末端が625μsecを超えないこと、すなわち、特定した受信用通信スロットの外にはみでないこととする。
図8は、リンクチャネル割当時における受信タイミングおよび送信タイミングの他の設定例を示す。同図は、干渉レベルが最小のスロットの干渉レベルが所定値α以上のときに、その干渉レベルが最小のスロットにリンクチャネルを割当てるときの例を示す。ここでは、チャネル4のスロット2が干渉レベルが最小のスロット(受信用通信スロット)として特定されたものとする。
干渉レベルが所定値α以上であるチャネル4のスロット2では、干渉波の受信タイミングがt42であり、所望波の受信タイミングがtk(=t42+Δt)に設定される。
また、チャネル4の受信用通信スロット2の対となる送信用通信スロット2においても、所望波の送信タイミングが同様にtkに設定される。
このように、無線基地局装置から無線端末装置に送信する信号の送信タイミングをtkとすると、無線端末装置は、信号受信の同期処理を行なうことによって、この信号の受信タイミングtkを検出する。そして、無線端末装置は、信号の受信タイミングtkから2.5msec後に無線基地局に信号を送信する。したがって、無線基地局装置では、所望波の受信タイミングが干渉波の受信タイミングとΔtだけずれ、受信タイミング制御部8は、無線端末装置から送られてくる信号を設定した受信タイミングtkで受信用アダプティブアレイ処理部9に送ることができる。受信用アダプティブアレイ処理部9は、この受信タイミングtkで送られてくる信号に合わせて、アダプティブアレイ受信処理を行ない受信指向性を形成するので、干渉レベルが無線端末装置からの信号(所望波)の受信レベルよりも大きい場合でも、無線端末装置からの信号のみを抽出することができる。
主制御部7は、空きスロットがあるときには、特定したスロットにリンクチャネルを割当てたことを示す制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル割当メッセージ)を変調部6と、A/DおよびD/A変換器3aと、RF回路2aと、アンテナ1aとを通じて出力させる。また、主制御部7は、空きスロットがないときには、リンクチャネル割当拒否を示す制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル割当拒否メッセージ)を変調部6と、A/DおよびD/A変換器3aと、RF回路2aと、アンテナ1aとを通じて出力させる。
(空きスロット情報の取得処理動作)
次に、無線基地局装置100の空きスロット情報の取得処理動作について説明する。
図9は、無線基地局装置100による空きスロット情報の取得処理の動作手順を示すフローチャートである。同図を参照して、まず、主制御部7は、全チャネル(周波数)のすべての空きスロット、つまりユーザとの通信に使われていない受信用通信スロットの中から干渉レベルの未測定のスロットを1つ特定する(S201)。
次に、主制御部7は、RF回路2a〜2dに対して、特定したスロットの時刻に、特定したスロットの周波数(チャネル)の信号を受信させ、受信した信号のRSSIを検出させ、特定したスロット分(625μsec)のRSSIの平均値を受信レベルとして算出させる。主制御部7は、RF回路2a〜2dから受信レベルを受けて、これらの受信レベルの平均値を特定したスロットの干渉レベルとして算出する(S202)。
次に、主制御部7は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α以上のときには、特定したスロットの干渉波の受信タイミングを検出する。すなわち、主制御部7は、受信タイミング制御部8に対して、まず、受信タイミングをts(開始タイミング)に設定させる。受信用アダプティブアレイ処理部9は、受信タイミング制御部8から受信タイミングtsに送られてくる信号に対してアダプティブアレイ受信処理を行なう。主制御部7は、受信用アダプティブアレイ処理部9から誤差e(t)(=Yr(t)−d(t))を取得し、120シンボル分の誤差の平均誤差を算出する。さらに、主制御部7は、受信タイミング制御部8に対して受信タイミングをΔsだけ後のタイミングに更新させて、このときの平均誤差を同様にして算出する。主制御部7は、このように受信タイミングをΔsだけ後に順次更新させて、その更新した受信タイミングに対応する平均誤差の算出処理を受信タイミングがte(終了タイミング)になるまで繰返させる。そして、主制御部7は、算出した平均誤差のうちの最小の平均誤差に対応する受信タイミングを干渉波の受信タイミングとして特定する(S203、S204)。
次に、主制御部7は、特定したスロットのチャネル番号、スロット番号、検出した干渉レベル、および検出した干渉波の受信タイミングからなる空きスロット情報を空きスロット情報記憶部12に書込む(S205)。
一方、主制御部7は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α未満のときには、特定したスロットのチャネル番号、スロット番号、および検出した干渉レベルからなる空きスロット情報を空きスロット情報記憶部12に書込む(S203、S206)。
主制御部7は、全チャネルのすべての空きスロットにつき、干渉レベルを測定するまで、S201〜S206の処理を繰返す(S207)。
(リンクチャネル割当処理動作)
次に、無線基地局装置100のリンクチャネル割当処理の動作について説明する。
図10は、無線基地局装置100によるリンクチャネル割当処理の動作手順を示すフローチャートである。同図を参照して、まず、主制御部7は、アンテナ1aと、RF回路2aと、A/DおよびD/A変換器3aと、復調部5とを通じてリンクチャネル確立要求の制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル確立要求メッセージ)を受けていないときには、RF回路2a〜2d、受信タイミング制御部8を制御することにより前述の空きスロット情報取得処理を行ない、取得した空きスロット情報を空きスロット情報記憶部12に書込む(S101、S102)。
一方、主制御部7は、アンテナ1aと、RF回路2aと、A/DおよびD/A変換器3aと、復調部5とを通じてリンクチャネル確立要求の制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル確立要求メッセージ)を受けたときには、空きスロット情報記憶部12を参照して、空きスロットがあるか否かを調べる、主制御部7は、空きスロットがないときには、リンクチャネル割当拒否を示す制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル割当拒否メッセージ)を変調部6と、A/DおよびD/A変換器3aと、RF回路2aと、アンテナ1aとを通じて出力させる(S101、S103、S104)。
主制御部7は、空きスロットがあるときには、空きスロット情報記憶部12を参照して、干渉レベルが最小のスロット(受信用通信スロット)を特定する(S105)。
主制御部7は、特定した受信用通信スロットの干渉レベルが所定値α未満のときには、送信タイミング制御部11に対して、特定した受信用通信スロットと対となる送信用通信スロットの所望波の送信タイミングをtd(デフォルト値)に設定させる。これにより、以後、送信タイミング制御部11は、このスロットの所望波を送信するときには、変調部6から受けた所望波の信号を送信タイミングtdで送信用アダプティブアレイ処理部10に出力する。送信用アダプティブアレイ処理部10は、送信タイミングtdで送られてくる所望波の信号をアダプティブアレイ送信処理して、送信指向性を形成する(S106、S107)。
次に、主制御部7は、受信タイミング制御部8に対して、特定した受信用通信スロットの所望波の受信タイミングをtd(デフォルト値)に設定させる。これにより、以後、受信タイミング制御部11は、このスロットの所望波を受信するときには、A/DおよびD/A変換器3a〜3dから受けた信号を受信タイミングtdで受信用アダプティブアレイ処理部9に出力する。受信用アダプティブアレイ処理部9は、受信タイミングtdで送られてくる信号に対してアダプティブアレイ受信処理して、所望波を抽出する(S108)。
一方、主制御部7は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α以上のときには、空きスロット情報記憶部12を参照して、特定したスロットの干渉波の受信タイミングtiを取得する(S109)。
次に、主制御部7は、送信タイミング制御部11に対して、特定した受信用通信スロットと対となる送信用通信スロットの所望波の送信タイミングを(ti+Δt)または(ti−Δt)に設定させる。これにより、以後、送信タイミング制御部11は、このスロットの所望波を送信するときには、変調部6から受けた所望波の信号を送信タイミング(ti+Δt)または(ti−Δt)で送信用アダプティブアレイ処理部10に出力する。送信用アダプティブアレイ処理部10は、送信タイミング(ti+Δt)または(ti−Δt)で送られてくる所望波の信号をアダプティブアレイ送信処理して、送信指向性を形成する(S110)。
次に、主制御部7は、受信タイミング制御部8に対して、特定した受信用通信スロットの所望波の受信タイミングを(ti+Δt)または(ti−Δt)に設定させる。これにより、以後、受信タイミング制御部11は、このスロットの所望波を受信するときには、A/DおよびD/A変換器3a〜3dから受けた信号を受信タイミング(ti+Δt)または(ti−Δt)で受信用アダプティブアレイ処理部9に出力する。受信用アダプティブアレイ処理部9は、受信タイミング(ti+Δt)または(ti−Δt)で送られてくる信号に対してアダプティブアレイ受信処理して、所望波を抽出する(S111)。
次に、主制御部7は、特定したスロットにリンクチャネルを割当てたことを示す制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル割当メッセージ)を変調部6と、A/DおよびD/A変換器3aと、RF回路2aと、アンテナ1aとを通じて出力させる(S112)。
以上のように、本実施の形態に係わる無線基地局装置によれば、所望波の受信タイミングを干渉波の受信タイミングとΔtだけずれるようにしたので、所望波のレベルが干渉波のレベルよりも小さい場合でも、アダプティブアレイ処理により所望波を適切に抽出することができる。
[第2の実施形態]
本実施の形態は、所望波のユニークワードのパターンを制御してアダプティブアレイ受信処理する無線基地局装置に関する。
(無線基地局装置の構成)
図11は、本実施の形態に係る無線基地局装置200の構成を示すブロック図である。同図を参照して、この無線基地局装置200は、アンテナ1a〜1dと、RF回路2a〜2dと、A/DおよびD/A変換器3a〜3dと、信号処理部23と、復調部5と、変調部6と、主制御部21と、空きスロット情報記憶部22とを備える。信号処理部23は、受信タイミング制御部8と、受信用アダプティブアレイ処理部24と、送信用アダプティブアレイ処理部10と、送信タイミング制御部11とを備える。信号処理部23、変調部6、復調部5、および主制御部21は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)によりソフトウエア的に処理を実行する。DSPは、図示しないメモリからプログラムを読み出して実行する。このプログラムは、外部からインストールすることができる。
上記の構成要素のうち、RF回路2a〜2dと、A/DおよびD/A変換器3a〜3dと、受信タイミング制御部8と、送信用アダプティブアレイ処理部10と、送信タイミング制御部11とは、図3に示す第1の実施形態におけるものと同一なので、説明を繰返さない。以下、第1の実施形態と異なる構成要素について説明する。
図12は、受信用アダプティブアレイ処理部24の構成を示すブロック図である。同図を参照して、この受信用アダプティブアレイ処理部24が第1の実施形態のものと相違する点は、参照信号メモリ38と、アレイ処理制御部39とである。
参照信号メモリ38は、4種類のユニークワードUW1、UW2、UW3、UW4を記憶する。
アレイ処理制御部39は、参照信号メモリ38から4種類のユニークワードUW1、UW2、UW3、UW4のうちのいずれかを読出して、アダプティブアレイ受信処理の参照信号の一部として用いる。
空きスロット情報記憶部22は、主制御部21の制御の下で取得された空きスロット情報を記憶する。図13は、空きスロット情報の例を示す。同図に示すように、空きスロット情報は、チャネル番号と、スロット番号と、干渉レベルと、干渉波のユニークワードの番号から構成される。チャネル番号は、空きスロットのチャネル(周波数)を示す番号である。スロット番号は、図1に示すように、4つのタイムスロットのうちのいずれであるかを示す番号であり、先頭から順に1〜4である。干渉レベルは、干渉波の受信レベルを示す。干渉波のユニークワードの番号は、干渉レベルが所定値α以上のときに、干渉波のユニークワードの番号を示す。干渉波のユニークワード番号が1、2、3、4は、それぞれ干渉波のユニークワードがUW1、UW2、UW3、UW4であることを示す。干渉レベルが所定値α未満のときには、空きスロット情報には、干渉波のユニークワードの番号は含まれない。
主制御部21は、空きスロット情報の取得処理時には、全チャネル(周波数)のすべての空きスロット、つまりユーザとの通信に使われていない受信用通信スロットの中から干渉レベルの未測定のスロットを順次1つずつ特定する。主制御部21は、RF回路2a〜2dから、特定した受信用通信スロットの受信信号のRSSIの平均値である受信レベルを受けて、これらの受信レベルの平均値を特定したスロットの干渉レベルとして算出する。
主制御部21は、特定した受信用通信スロットの干渉レベルが所定値α以上のときには、後述する方法で、特定したスロットの干渉波のユニークワードを検出する。そして、主制御部21は、特定したスロットのチャネル番号、スロット番号、検出した干渉レベル、および検出した干渉波のユニークワードの番号からなる空きスロット情報を空きスロット情報記憶部22に書込む
また、主制御部21は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α未満のときには、特定したスロットのチャネル番号、スロット番号、および検出した干渉レベルからなる空きスロット情報を空きスロット情報記憶部22に書込む。
主制御部21は、リンクチャネルの割当時には、アンテナ1aと、RF回路2aと、A/DおよびD/A変換器3aと、復調部5とを通じてリンクチャネル確立要求の制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル確立要求メッセージ)を受ける。主制御部21は、リンクチャネル確立要求メッセージを受けたときに、空きスロット情報記憶部22を参照して、空きスロットがあるか否かを調べる。主制御部21は、空きスロットがあるときには、空きスロット情報記憶部22を参照して、干渉レベルが最小のスロット(受信用通信スロット)を特定する。
主制御部21は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α未満のときには、受信用アダプティブアレイ処理部24のアレイ処理制御部39に対して、特定したスロットの所望波を受信するときのユニークワードをUWd(デフォルト値)に設定させる。これにより、以後、受信用アダプティブアレイ処理部24のアレイ処理制御部39は、このスロットの所望波を受信するときには、参照信号メモリ38からUWdを読出して、アダプティブアレイ受信処理を行なう。また、主制御部21は、特定したスロットにリンクチャネルを割当てたことおよび設定したユニークワード番号dを示す制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル割当メッセージ)を変調部6と、A/DおよびD/A変換器3aと、RF回路2aと、アンテナ1aとを通じて出力させる。
図14は、リンクチャネル割当時におけるユニークワードの設定例を示す。同図は、干渉レベルが最小のスロットの干渉レベルが所定値α未満のときに、その干渉レベルが最小のスロットにリンクチャネルを割当てるときの例を示す。ここでは、チャネル5のスロット2が干渉レベルが最小のスロット(受信用通信スロット)とする。
干渉レベルが所定値α未満であるチャネル5の受信用通信スロット2では、所望波のユニークワードがUWdに設定される。つまり、無線基地局装置は、リンクチャネルを割当てる無線端末装置に対して、ユニークワードとしてUWdを用いた通信チャネル信号を送信するように指示し、ユニークワードとしてUWdを用いて、無線端末装置から送信された通話チャネル信号をアダプティブアレイ受信する。
なお、チャネル5の受信用通信スロット2の対となる送信用通信スロット2では、所望波のユニークワードはUWd(デフォルト値)に設定される。
主制御部21は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α以上のときには、空きスロット情報記憶部22を参照して、特定したスロットの干渉波のユニークワードの番号iを取得する。主制御部21は、受信用アダプティブアレイ処理部24のアレイ処理制御部39に対して、特定したスロットの所望波を受信するときのユニークワードをUWk(≠UWi)、つまりUWi以外の3つのユニークワードのうちのいずれかに設定させる。これにより、以後、受信用アダプティブアレイ処理部24のアレイ処理制御部39は、このスロットの所望波を受信するときには、参照信号メモリ38からUWkを読出して、アダプティブアレイ受信処理を行なう。また、主制御部21は、特定したスロットにリンクチャネルを割当てたこと、および設定したユニークワード番号kを示す制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル割当メッセージ)を変調部6と、A/DおよびD/A変換器3aと、RF回路2aと、アンテナ1aとを通じて出力させる。
図15は、リンクチャネル割当時におけるユニークワードの他の設定例を示す。同図は、干渉レベルが最小のスロットの干渉レベルが所定値α以上のときに、その干渉レベルが最小のスロットにリンクチャネルを割当てるときの例を示す。ここでは、チャネル4のスロット2が干渉レベルが最小のスロット(受信用通信スロット)として特定されたものとする。
干渉レベルが所定値α以上であるチャネル4の受信用通信スロット2では、干渉波のユニークワードがUW3であり、所望波のユニークワードがUW3とは異なるUW1に設定される。つまり、無線基地局装置は、リンクチャネルを割当てる無線端末装置に対して、ユニークワードとしてUW1を用いた通信チャネル信号を送信するように指示し、参照信号中のユニークワードとしてUW1を用いて、無線端末装置から送信された通話チャネル信号をアダプティブアレイ受信する。
なお、チャネル4の受信用通信スロット2の対となる送信用通信スロット2では、所望波のユニークワードはUWd(デフォルト値)に設定される。
このように、干渉波のユニークワードと異なるユニークワードを用いて、無線端末装置から送信された通話チャネル信号をアダプティブアレイ受信して、受信指向性が形成されるので、干渉レベルが無線端末装置からの信号(所望波)の受信レベルよりも大きい場合でも、無線端末装置からの信号のみを抽出することができる。
主制御部21は、リンクチャネル確立要求メッセージを受けたときに、送信タイミング制御部11に対して、特定した受信用通信スロットと対となる送信用通信スロットの所望波の送信タイミングをtd(デフォルト値)に設定させ、受信タイミング制御部8に対して、特定した送信用通信スロットの所望波の受信タイミングをtd(デフォルト値)に設定させる。
また、主制御部21は、空きスロットがなく、リンクチャネル割当て不可能なときには、リンクチャネル割当拒否を示す制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル割当拒否メッセージ)を変調部6と、A/DおよびD/A変換器3aと、RF回路2aと、アンテナ1aとを通じて出力させる。
主制御部21は、空きスロットがあり、リンクチャネル割当てが可能なときには、リンクチャネル確立要求を行なった無線端末装置に、リンクチャネル割当てメッセージを送信する。
図16は、リンクチャネル割当てメッセージのビット構成を示す。同図に示すように、リンクチャネル割当メッセージは、割当てたスロットを表すスロット番号およびチャネル番号と、設定したユニークワードの番号が含まれる。
(空きスロット情報の取得処理動作)
次に、無線基地局装置200の空きスロット情報の取得処理動作について説明する。
図17は、無線基地局装置200による空きスロット情報の取得処理の動作手順を示すフローチャートである。同図を参照して、まず、主制御部21は、全チャネル(周波数)のすべての空き受信用通信スロット、つまりユーザとの通信に使われていない受信用通信スロットの中から干渉レベルの未測定のスロットを1つ特定する(S401)。
次に、主制御部21は、RF回路2a〜2dに対して、特定したスロットの時刻に、特定したスロットの周波数(チャネル)の信号を受信させ、受信した信号のRSSIを検出させ、特定したスロット分(625μsec)のRSSIの平均値を受信レベルとして算出させる。主制御部21は、RF回路2a〜2dから受信レベルを受けて、これらの受信レベルの平均値を特定したスロットの干渉レベルとして算出する(S402)。
次に、主制御部21は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α以上のときには、特定したスロットの干渉波のユニークワードを検出する。すなわち、主制御部21は、受信タイミング制御部8に対して、まず、受信タイミングをts(開始タイミング)に設定させる。受信用アダプティブアレイ処理部24は、受信タイミング制御部8から受信タイミングtsに送られてくる信号に対して、参照信号メモリ38からUW1を読出して、UW1を参照信号として用いてアダプティブアレイ受信処理を行なう。主制御部21は、受信用アダプティブアレイ処理部24から誤差e(t)(=Yr(t)−d(t))を取得し、120シンボル分の誤差の平均誤差を算出する。さらに、主制御部21は、受信タイミング制御部8に対して受信タイミングをΔsだけ後のタイミングに更新させて、このときの平均誤差を同様にして算出する。主制御部21は、このように受信タイミングをΔsだけ後に順次更新させて、その更新した受信タイミングに対応する平均誤差の算出処理を受信タイミングがte(終了タイミング)になるまで繰返させる。そして、主制御部21は、算出した平均誤差のうちの最小の平均誤差を求める。主制御部21は、UW2、UW3、およびUW4を参照信号として用いたときも、同様にして最小の平均誤差を求める。主制御部21は、UW1〜UWを用いたときの算出された最小の平均誤差のうち、最小のものを特定し、これに対応するユニークワードを干渉波のユニークワードとして特定する(S403、S404)。
次に、主制御部21は、特定したスロットのチャネル番号、スロット番号、検出した干渉レベル、および検出した干渉波のユニークワードの番号からなる空きスロット情報を空きスロット情報記憶部22に書込む(S405)。
一方、主制御部21は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α未満のときには、特定したスロットのチャネル番号、スロット番号、および検出した干渉レベルからなる空きスロット情報を空きスロット情報記憶部22に書込む(S403、S406)。
主制御部21は、全チャネルのすべての空きスロットにつき、干渉レベルを測定するまで、S401〜S406の処理を繰返す(S407)。
(リンクチャネル割当処理動作)
次に、無線基地局装置200のリンクチャネル割当処理の動作について説明する。
図18は、無線基地局装置200によるリンクチャネル割当処理の動作手順を示すフローチャートである。同図を参照して、まず、主制御部21は、アンテナ1aと、RF回路2aと、A/DおよびD/A変換器3aと、復調部5とを通じてリンクチャネル確立要求の制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル確立要求メッセージ)を受けていないときには、RF回路2a〜2d、受信タイミング制御部8を制御することにより前述の空きスロット情報取得処理を行ない、取得した空きスロット情報を空きスロット情報記憶部22に書込む(S301、S302)。
一方、主制御部21は、アンテナ1aと、RF回路2aと、A/DおよびD/A変換器3aと、復調部5とを通じてリンクチャネル確立要求の制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル確立要求メッセージ)を受けたときには、空きスロット情報記憶部22を参照して、空きスロットがあるか否かを調べる、主制御部21は、空きスロットがないときには、リンクチャネル割当拒否を示す制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル割当拒否メッセージ)を変調部6と、A/DおよびD/A変換器3aと、RF回路2aと、アンテナ1aとを通じて出力させる(S301、S303、S304)。
主制御部21は、空きスロットがあるときには、空きスロット情報記憶部22を参照して、干渉レベルが最小のスロットを特定する(S305)。
主制御部21は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α未満のときには、受信用アダプティブアレイ処理部24のアレイ処理制御部39に対して、特定したスロットの所望波を受信するときのユニークワードをUWd(デフォルト値)に設定させる。これにより、以後、受信用アダプティブアレイ処理部24のアレイ処理制御部39は、このスロットの所望波を受信するときには、参照信号メモリ38からUWdを読出して、アダプティブアレイ受信処理を行なう(S306、S307)。
一方、主制御部21は、特定したスロットの干渉レベルが所定値α以上のときには、空きスロット情報記憶部22を参照して、特定したスロットの干渉波のユニークワードの番号iを取得する(S308)。
次に、主制御部21は、受信用アダプティブアレイ処理部24のアレイ処理制御部39に対して、特定したスロットの所望波を受信するときのユニークワードをUWk(≠UWi)、つまりUWi以外の3つのユニークワードのうちのいずれかに設定させる。これにより、以後、受信用アダプティブアレイ処理部24のアレイ処理制御部39は、このスロットの所望波を受信するときには、参照信号メモリ38からUWkを読出して、アダプティブアレイ受信処理を行なう(S309)。
次に、主制御部21は、特定したスロットにリンクチャネルを割当てたこと、および設定したユニークワード番号kまたはdを示す制御チャネル信号(つまり、リンクチャネル割当メッセージ)を変調部6と、A/DおよびD/A変換器3aと、RF回路2aと、アンテナ1aとを通じて出力させる(S310)。
以上のように、本実施の形態に係わる無線基地局装置によれば、所望波のユニークワードを干渉波のユニークワードと異なるようにしたので、所望波のレベルが干渉波のレベルよりも小さい場合でも、アダプティブアレイ処理により所望波を適切に抽出することができる。
(変形例)
(1) 干渉波の抽出
本発明の実施形態では、干渉波の受信タイミングおよびユニークワードを検出するために、アダプティブアレイ受信処理により干渉波を抽出したが、これに限定するものではない。オムニ受信で干渉波を抽出できる場合には、アダプティブアレイ受信処理を行なわなくてもよい。
(2) 送信タイミング制御
本発明の実施形態では、アダプティブアレイ送信処理を行なう前に、送信タイミングを制御したが、これに限定するものではない。アダプティブアレイ送信処理を行なった後で、送信タイミングを制御するものとしてもよい。
(3) UWdの通知
本発明の第2の実施形態では、特定したスロットの干渉レベルが所定値α未満のときには、ユニークワード番号dを含むリンクチャネル割当メッセージを送信したが、これに限定するものではない。リンクチャネル割当メッセージにユニークワード番号が含まれていないときには、デフォルトのUWdを用いることと決めておくものとしてもよい。また、無線基地局装置から無線端末装置へ送信する信号のユニークワードは、常にUWdとしたが、無線基地局装置と無線端末装置が、双方で同じユニークワードを用いるものとしてもよい。
(4) 空き受信用通信スロット
本発明の実施形態では、空き受信用通信スロットのうち、干渉レベルが最小のスロットを特定したが、これに限定するものではない。たとえば、干渉レベルが所定値β以下のスロットがあるときには、それらの中から任意のスロットを選択し、干渉レベルが所定値β以下のスロットがないときには、干渉レベルが最小のスロットを特定するものとしてもよい。
(5) 送信タイミング
本発明の実施形態では、所望の無線端末からの信号の受信タイミングをtdまたはtkとするために、所望の無線端末への信号の送信タイミングをtdまたはtkとしたが、無線基地局と無線端末装置間の信号の伝送時間および信号の処理時間が無視できない場合には、送信タイミングをtd+Δlまたはtk+Δlとしてもよい。ただし、Δlは、信号の伝送よび信号の処理に必要な微小時間とする。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
TDMA−TDD方式によるスロットを表す図である。 BCCHのビット構成を示す図である。 第1の実施形態に係る無線基地局装置100の構成を示すブロック図である。 受信用アダプティブアレイ処理部9の構成を示すブロック図である。 送信用アダプティブアレイ処理部10の構成を示すブロック図である。 空きスロット情報の例を示す図である。 リンクチャネル割当時における受信タイミングおよび送信タイミングの設定例を示す図である。 リンクチャネル割当時における受信タイミングおよび送信タイミングの他の設定例を示す図である。 無線基地局装置100による空きスロット情報の取得処理の動作手順を示すフローチャートである。 無線基地局装置100によるリンクチャネル割当処理の動作手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る無線基地局装置200の構成を示すブロック図である。 受信用アダプティブアレイ処理部24の構成を示すブロック図である。 空きスロット情報の例を示す図である。 リンクチャネル割当時におけるユニークワードの設定例を示す図である。 リンクチャネル割当時におけるユニークワードの他の設定例を示す図である。 リンクチャネル割当てメッセージのビット構成を示す図である。 無線基地局装置200による空きスロット情報の取得処理の動作手順を示すフローチャートである。 無線基地局装置200によるリンクチャネル割当処理の動作手順を示すフローチャートである。 アダプティブアレイ処理による指向性通信の例を示す図である。 他セルからの干渉の例を示す図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d アンテナ、2a,2b,2c,2d RF回路、3a,3b,3c,3d A/DおよびD/A変換器、4,23 信号処理部、5 復調部、6 変調部、7,21 主制御部、8 受信タイミング制御部、9,24 受信用アダプティブアレイ処理部、10 送信用アダプティブアレイ処理部、11 送信タイミング制御部、12,22 空きスロット情報記憶部、31,32,33,34,41,42,43,44 乗算器、35 受信ウェイトベクトル計算機、36,38 参照信号メモリ、37 加算器、39 アレイ処理制御部、45 送信ウェイトベクトル設定機、100,200 無線基地局装置。

Claims (18)

  1. 複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置であって、
    他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波の受信タイミングを検出するタイミング検出手段と、
    所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが前記干渉波の受信タイミングと所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の送信タイミングを制御する送信タイミング制御手段と、
    複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出するアダプティブアレイ処理手段と、
    前記アダプティブアレイ処理手段によるアダプティブアレイ処理が、前記干渉波の受信タイミングと前記所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御するアレイ処理タイミング制御手段とを備えた無線基地局装置。
  2. 前記無線基地局装置は、さらに、
    前記干渉波の干渉レベルを検出するレベル検出手段を備え、
    前記送信タイミング制御手段は、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記送信タイミングの制御を行ない、
    前記アレイ処理タイミング制御手段は、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記タイミング制御を行なう、請求項1記載の無線基地局装置。
  3. 前記レベル検出手段は、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、
    前記タイミング検出手段は、前記検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波の受信タイミングを検出し、
    前記無線基地局装置は、所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、前記空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する選択手段をさらに備え、
    前記送信タイミング制御手段は、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが前記干渉波の受信タイミングと、前記選択された空き受信用通信スロット内で前記所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の前記選択された空き送信用通信スロット内での送信タイミングを制御し、
    前記アレイ処理タイミング制御手段は、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記アダプティブアレイ処理手段によるアダプティブアレイ処理が、前記干渉波の受信タイミングと前記選択された空き受信用通信スロット内で前記所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御する、請求項2記載の無線基地局装置。
  4. 複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置であって、
    他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出する既知信号検出手段と、
    所望の無線端末装置に対して、前記検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知する通知手段と、
    前記指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出するアダプティブアレイ処理手段とを備えた無線基地局装置。
  5. 前記無線基地局装置は、さらに、
    前記干渉波の干渉レベルを検出するレベル検出手段を備え、
    前記通知手段は、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記通知を行ない、
    前記アダプティブアレイ処理手段は、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、アダプティブアレイ処理を行なう、請求項4記載の無線基地局装置。
  6. 前記レベル検出手段は、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、
    前記既知信号検出手段は、前記検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出し、
    前記無線基地局装置は、所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、前記空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する選択手段をさらに備え、
    前記通知手段は、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置に対して、前記検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知し、
    前記アダプティブアレイ処理手段は、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する、請求項5記載の無線基地局装置。
  7. 複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置におけるアダプティブアレイ処理制御方法であって、
    他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波の受信タイミングを検出する第1ステップと、
    所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが前記干渉波の受信タイミングと所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の送信タイミングを制御する第2ステップと、
    複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する第3ステップと、
    前記アダプティブアレイ処理が、前記干渉波の受信タイミングと前記所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御する第4ステップとを含むアダプティブアレイ処理制御方法。
  8. 前記アダプティブアレイ処理制御方法は、さらに、
    前記干渉波の干渉レベルを検出する第5ステップを含み、
    前記第2ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記送信タイミングの制御を行ない、
    前記第4ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記タイミング制御を行なう、請求項7記載のアダプティブアレイ処理制御方法。
  9. 前記第5ステップは、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、
    前記第1ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波の受信タイミングを検出し、
    前記アダプティブアレイ処理制御方法は、所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、前記空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する第6ステップをさらに含み、
    前記第2ステップは、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが前記干渉波の受信タイミングと、前記選択された空き受信用通信スロット内で前記所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の前記選択された空き送信用通信スロット内での送信タイミングを制御し、
    前記第4ステップは、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記アダプティブアレイ処理が、前記干渉波の受信タイミングと前記選択された空き受信用通信スロット内で前記所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御する、請求項8記載のアダプティブアレイ処理制御方法。
  10. 複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置におけるアダプティブアレイ処理制御方法であって、
    他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出する第1ステップと、
    所望の無線端末装置に対して、前記検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知する第2ステップと、
    前記指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する第3ステップとを含む、アダプティブアレイ処理制御方法。
  11. 前記アダプティブアレイ処理制御方法は、さらに、
    前記干渉波の干渉レベルを検出する第4ステップを含み、
    前記第2ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記通知を行ない、
    前記第3ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、アダプティブアレイ処理を行なう、請求項10記載のアダプティブアレイ処理制御方法。
  12. 前記第4ステップは、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、
    前記第1ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出し、
    前記アダプティブアレイ処理制御方法は、所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、前記空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する第5ステップをさらに含み、
    前記第2ステップは、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置に対して、前記検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知し、
    前記第3ステップは、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する、請求項11記載のアダプティブアレイ処理制御方法。
  13. 複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置におけるアダプティブアレイ処理制御プログラムであって、コンピュータに、
    他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波の受信タイミングを検出する第1ステップと、
    所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが前記干渉波の受信タイミングと所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の送信タイミングを制御する第2ステップと、
    複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する第3ステップと、
    前記アダプティブアレイ処理が、前記干渉波の受信タイミングと前記所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御する第4ステップとを実行させるアダプティブアレイ処理制御プログラム。
  14. 前記アダプティブアレイ処理制御プログラムは、さらに、コンピュータに、
    前記干渉波の干渉レベルを検出する第5ステップを実行させ、
    前記第2ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記送信タイミングの制御を行ない、
    前記第4ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記タイミング制御を行なう、請求項13記載のアダプティブアレイ処理制御プログラム。
  15. 前記第5ステップは、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、
    前記第1ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波の受信タイミングを検出し、
    前記アダプティブアレイ処理制御プログラムは、さらに、コンピュータに、
    所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、前記空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する第6ステップを実行させ、
    前記第2ステップは、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置からの信号の受信タイミングが前記干渉波の受信タイミングと、前記選択された空き受信用通信スロット内で前記所定時間以上ずれるように、所望の無線端末装置への信号の前記選択された空き送信用通信スロット内での送信タイミングを制御し、
    前記第4ステップは、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記アダプティブアレイ処理が、前記干渉波の受信タイミングと前記選択された空き受信用通信スロット内で前記所定時間以上ずらしたタイミングに基づき行なわれるように制御する、請求項14記載のアダプティブアレイ処理制御プログラム。
  16. 複数個のアンテナを用いて無線端末装置との間で信号を送受信する無線基地局装置におけるアダプティブアレイ処理制御プログラムであって、コンピュータに、
    他の無線基地局と通信している無線端末からの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出する第1ステップと、
    所望の無線端末装置に対して、前記検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知する第2ステップと、
    前記指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する第3ステップとを実行させる、アダプティブアレイ処理制御プログラム。
  17. 前記アダプティブアレイ処理制御プログラムは、さらに、コンピュータに、
    前記干渉波の干渉レベルを検出する第4ステップを実行させ、
    前記第2ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記通知を行ない、
    前記第3ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、アダプティブアレイ処理を行なう、請求項16記載のアダプティブアレイ処理制御プログラム。
  18. 前記第4ステップは、周波数および時間が異なる複数個の受信用通信スロットのうち、無線端末装置との通信のために使用していない空き受信用通信スロットの干渉レベルを検出し、
    前記第1ステップは、前記検出した干渉レベルが所定値以上である空き受信用通信スロットの干渉波に含まれる既知信号の種類を検出し、
    前記アダプティブアレイ処理制御プログラムは、さらに、コンピュータに、
    所望の無線端末装置との通信のために使用する空き受信用通信スロットを選択し、前記空き受信用通信スロットと対となる空き送信用通信スロットを選択する第5ステップを実行させ、
    前記第2ステップは、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、所望の無線端末装置に対して、前記検出した既知信号の種類以外の指定した種類の既知信号を含む信号を送信するように通知し、
    前記第3ステップは、前記選択した空き受信用通信スロットの干渉レベルが所定値以上のときのみに、前記指定した種類の既知信号を参照信号として用いて、複数個のアンテナから受信した信号をアダプティブアレイ処理して、所望の無線端末装置からの信号を抽出する、請求項17記載のアダプティブアレイ処理制御プログラム。
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