JP2005150808A - 監視映像記録システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 既存の監視映像記録システムで使用するカメラなどの装置をそのまま使い、処理時間を抑えながら被写体の詳細が確認可能な高画質な画像を生成する監視映像記録システムを提供する。
【解決手段】 カメラ101は監視映像を撮影して映像データをMPEG処理部103へ出力する。MPEG処理部103は映像データを入力して圧縮処理を行い、圧縮処理途中に生成する動きベクトルやマクロブロックを超解像処理部104へ出力し、圧縮処理したMPEGデータを映像蓄積装置105へ出力する。超解像処理部104はデータを入力して超解像画像データを生成し、映像蓄積装置105へ出力する。映像蓄積装置105はデータを記憶領域へ格納し、MPEGデータをモニタ106へ出力し、モニタ106は映像を表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、企業等における防犯や防災のための監視映像記録システムに関するものである。
従来の監視映像記録システムでは、監視場所に設定されたカメラの映像をMPEGなどの圧縮技術を用いて圧縮し、それを蓄積する手段がとられている。
従来の監視映像記録システムでは、監視用に通常のテレビ規格のカメラを使用するケースが多く、こうしたカメラの解像度は最大でも640×480ピクセルであり、被写体の詳細の認識が困難なことがある問題点があった。そこで、カメラをHDTVベース(High Definition Television:ハイビジョン規格、通常のテレビの倍の解像度を持つ)にして高解像度にする方法もあるが、装置のコストがかかりすぎるため、現実的ではない。
また、画像データの解像度を向上させる方法として、超解像処理が知られているが、超解像処理におけるフレーム中の各画素のズレの計算には処理時間がかかる問題点があった。
なお、従来技術文献としてとして特許文献1が知られている。
特開平11−252428号公報
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、その目的は、既存の監視映像記録システムで使用するカメラなどの装置をそのまま使い、処理時間を抑えながら被写体の詳細が確認可能な高画質な画像を生成する監視映像記録システムを提供することにある。
この発明は前述の課題を解決するためになされたもので、請求項1の発明は、映像を撮影して映像データを出力するカメラ部と、前記カメラ部から前記映像データを入力し、圧縮処理途中でマクロブロックと、フレームデータと、動きベクトルとを出力し、圧縮された映像データを出力するMPEG処理部と、前記MPEG処理部から前記マクロブロックと、前記フレームデータと、前記動きベクトルとを入力し、超解像処理を行い、高精細画像データを出力する前記超解像処理部と、前記圧縮された映像データと、前記高精細画像データとを入力して記憶装置に書き込む映像蓄積処理部とを備えることを特徴とする監視映像記録システムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の監視映像記録システムであって、前記MPEG処理部が、各々の前記マクロブロックに対応する前記動きベクトルを超解像処理部へ出力し、前記超解像処理部が、各々の前記マクロブロックごとに超解像処理を行うことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の監視映像記録システムであって、前記MPEG処理部は前記フレームデータとしてIフレームまたはPフレームを出力することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の監視映像記録システムであって、前記MPEG処理部は前記マクロブロックをPフレームまたはBフレームから読み込んで出力することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の監視映像記録システムであって、前記MPEG処理部が、前記映像データの所定のフレーム数ごとに圧縮処理途中の前記映像データを出力することを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、MPEG処理部がマクロブロックと、フレームデータと、動きベクトルとを出力し、超解像処理部が動きベクトルの演算を行うことなく超解像処理を実行するため、システムに大きな処理負荷をかけずに短い時間で超解像画像データを出力することができる効果が得られる。
また、請求項2の発明によれば、MPEG処理部が動きベクトルをマクロブロックごとに出力するため、ユーザは精度の高い超解像画像データを得ることができる効果がある。
また、請求項3の発明によれば、MPEG処理途中のIフレームまたはPフレームを基準とすることにより、MPEG処理部がBフレームを多く作成する場合には超解像処理におけるデータが増加するため、ユーザは解像度の高い超解像画像データを得ることができる効果がある。
また、請求項4の発明によれば、マクロブロックをPフレーム、もしくはBフレームから取り出している。MPEG形式のデータは多くの部分がPフレームと、Bフレームとで構成される。このため、MPEG処理部はタイミングによらずにマクロブロックと、フレームデータと、動きベクトルとを出力することができるため、ほとんどのタイミングで超解像画像データが出力できる効果が得られる。
また、請求項5の発明によれば、MPEG処理部が、所定のフレーム数ごとに圧縮処理途中の前記映像データを出力するため、超解像画像データの出力頻度が抑制され、超解像画像データの映像蓄積処理部への出力と、超解像画像データの映像蓄積処理部での格納とに伴う処理負荷と、使用する記憶領域の大きさとを抑えることができる効果が得られる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態を説明する。
図1はこの発明の実施の形態における監視映像記録システムの構成図である。カメラ101は監視対象の映像を撮影し、映像データを映像圧縮装置102へ出力する。MPEG処理部103はカメラ101から映像データを入力し、MPEG形式で圧縮処理し、圧縮処理中のデータを超解像処理部104へ出力し、MPEGデータを映像蓄積装置105へ送信する。また、MPEG処理部103は圧縮処理で使用する作業領域として、フレームバッファを内部に備える。超解像処理部104はMPEG処理部103から圧縮処理途中のデータを入力し、超解像処理し、超解像処理した超解像画像データを映像蓄積装置105へ送信する。映像蓄積装置105は映像圧縮装置102からMPEGデータを受信して内部の記憶部へ書き込み、モニタ106へ出力する。また、映像蓄積装置105は映像圧縮装置102から超解像処理された超解像画像データを受信して記憶部へ書き込む。モニタ106はMPEGデータを入力し、デコードして映像を表示する。
図4のB、Pフレーム401と、I、Pフレーム402とはカメラ101からの入力映像であり、MPEG処理部103の圧縮対象である。なお、ここでIフレームとは単独で圧縮されるフレームであり、Pフレームとは直前のIフレームまたはPフレームとの差分で圧縮されるフレームであり、Bフレームとは、前後のIフレームまたはPフレームとの差分で圧縮されるフレームを指す。
次に、図2を参照して本実施形態の動作について説明する。
カメラ101は図3のように画像データを構成するフレームを時系列に映像圧縮装置102へ出力する(ステップS201)。MPEG処理部103はカメラ101からデータを入力し、図3のように既存のMPEG形式に従い、Iフレームと、Pフレームと、Bフレームとを決定する。次に、MPEG処理部103は、I、Pフレーム402と、B、Pフレーム401とを図4のB、Pフレームのように、フレームを16ピクセル四方の大きさのマクロブロックに分割する(ステップS202)。
まず、Iフレームに関しては、MPEG処理部103はDCT(Discrete Cosine Transform)演算を行い(ステップS203)、次いで量子化し(ステップS204)、MPEG形式のストリームデータとして出力する(ステップS205)。さらに、内部処理として次のフレームの処理のために、逆量子化し、(ステップS209)、逆DCT演算を行い(ステップS210)、フレームバッファに格納する(ステップS211)。
更に、B、Pフレームについては、MPEG処理部103は、マクロブロック403をもってI,Pフレーム402上でもっとも同じ内容とみなせる箇所を探索し、その結果をマクロブロック404として読み込む。次に、MPEG処理部103は、マクロブロック403と、マクロブロック404との間のフレーム上の位置に関するズレを表す動きベクトルを計算する(ステップS212)。
次に、MPEG処理部103はマクロブロック403を動きベクトルと、マクロブロック404とをもとに差分化し(ステップS206)、DCT演算を行い(ステップS207)、量子化し(ステップS208)、先ほどのMPEG形式のストリームデータに出力する(ステップS205)。さらに、内部処理として次のフレーム処理のために、逆量子化し(ステップS209)、逆DCT演算を行い(ステップS210)、フレームバッファに格納する(ステップS211)。
ここまでのMPEG形式のストリームデータの作成処理に関しては、既存の映像データのMPEG圧縮処理と同様である。なお、ステップS211でフレームバッファに格納されるのは予測差分のデータであり、実際にはフレーム間での動きの補償の予測を行った結果、出力されるマクロブロックを加算することにより、もとの画像データが復元され、次のフレームとの間で動きベクトルが算出されることとなるが、これについても既存のMPEG圧縮処理に含まれ、発明の本質ではないため、図示していない。
次に、映像圧縮装置102はMPEG形式のストリームデータを映像蓄積装置105へネットワークを介して送信し、映像蓄積装置105は映像圧縮装置102からデータを受信し、記憶部にストリームデータを格納し、モニタ106へ出力する。モニタ106はストリームデータをデコードし、映像を表示する(ステップS213)。
次に、本実施の形態に固有の処理である高精細画像作成処理に関して説明する。MPEG処理部103は、ステップS212で作成した動きベクトルと、マクロブロック403と、I、Pフレーム402とを超解像処理部104へ出力する。
超解像処理部104はMPEG処理部103からデータを入力し(ステップS214)、マクロブロック403と、I、Pフレーム402と、動きベクトルとをもとに、マクロブロック403に対して既存の方法で超解像処理を行い(ステップS215)、解像度の向上したマクロブロックを作成して記憶部に格納する。超解像処理部104は、この超解像処理をB、Pフレーム401中のすべてのマクロブロックに関して行う。B、Pフレーム401中のすべてのマクロブロックに対して超解像処理が完了すると、超解像処理部104は、超解像処理が完了したマクロブロックをもとにB、Pフレーム401の配置に組み合わせ、超解像画像データSを作成する(ステップS216)。
ここで、超解像処理はすべてのフレームに対して行わず、例えば、MPEG処理部103は数百フレームごとに1フレームに関して超解像処理部104へデータを出力し、超解像処理部104が超解像処理を実行する方法がある。
次に、超解像処理部104は、超解像画像データSを映像蓄積装置105へネットワークを経由して送信する。映像蓄積装置105は、超解像処理部104から超解像画像データSを受信して記憶部に格納する(ステップS210)。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、映像圧縮装置102と、映像蓄積装置105とは直接接続されていても、あるいは同じコンピュータの中にあってもよい。
この発明の実施形態による監視映像記録システムの構成を示すブロック図であるである。 同実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。 同実施形態で処理するMPEG形式のデータ構造を表す図である。 同実施形態で処理するフレームとマクロブロックのデータ構造を表す図である。
符号の説明
101…カメラ
102…映像圧縮装置
103…MPEG処理部
104…超解像処理部
105…映像蓄積装置
106…モニタ
401…B、Pフレーム
402…I、Pフレーム
403、404…マクロブロック

Claims (5)

  1. 映像を撮影して映像データを出力するカメラ部と、
    前記カメラ部から前記映像データを入力し、圧縮処理途中でマクロブロックと、フレームデータと、動きベクトルとを出力し、圧縮された映像データを出力するMPEG処理部と、
    前記MPEG処理部から前記マクロブロックと、前記フレームデータと、前記動きベクトルとを入力し、超解像処理を行い、高精細画像データを出力する前記超解像処理部と、
    前記圧縮された映像データと、前記高精細画像データとを入力して記憶装置に書き込む映像蓄積処理部と
    を備えることを特徴とする監視映像記録システム。
  2. 前記MPEG処理部が、各々の前記マクロブロックに対応する前記動きベクトルを超解像処理部へ出力し、
    前記超解像処理部が、各々の前記マクロブロックごとに超解像処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視映像記録システム。
  3. 前記MPEG処理部は前記フレームデータとしてIフレームまたはPフレームを出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の監視映像記録システム。
  4. 前記MPEG処理部は前記マクロブロックをPフレームまたはBフレームから読み込んで出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の監視映像記録システム。
  5. 前記MPEG処理部が、前記映像データの所定のフレーム数ごとに圧縮処理途中の前記映像データを出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の監視映像記録システム。
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