JP2005150341A - 強制空冷構造及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子素子の冷却に寄与しない無駄な風が少なく、冷却効率が向上される強制空冷構造及び遊技機の提供。
【解決手段】LSI25, 26、ヒートシンク31及び冷却ファン32を平面視で重なるように設け、ヒートシンク31をLSI25, 26と冷却ファン32との間に配置する。ここで、ヒートシンク31は、冷却ファン32よりも大きな平面形状を有し、冷却ファン32の周縁から外側にはみでる外延部33を有するものとなっている。そして、LSI25, 26を覆うカバー部材22に、ヒートシンク31の外延部33に向かって突出する膨出部39を設け、これにより、冷却ファン32による冷却空気がヒートシンク31から逸れないようにする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ヒートシンクに風が当たるように設けられた冷却ファンを備え、カバー部材の内部に配置された電子素子を前記ヒートシンクで冷却する強制空冷構造、及び、この強制空冷構造を利用した遊技機に関するものである。
従来から、スロットマシンやパチンコ遊技機等の遊技機は、人々に娯楽を提供するための手段として利用されている。このうち、スロットマシンは、複数種類の図柄が記されるとともに回転駆動可能に設けられた複数の回転リールを備えた遊技機である。
このようなスロットマシンでは、メダルを投入してから、スタートレバー等を操作して、回転リールを一斉にスタートさせることにより、遊技が開始される。そして、回転駆動させた複数の回転リールを適宜停止させ、これらの回転リールに表示された図柄が特定の組合せとなったときに入賞となる。そして、入賞すると、入賞した役に応じた数のメダルが遊技機から払い出されることとなる。
また、遊技機としては、遊技を演出する動画の表示を行うために、液晶ディスプレイ等の表示装置を備えたものが利用されている。そして、表示装置としてさらに高解像度のものを採用するとともに、グラフィック処理装置として、より処理能力の高い専用LSIを採用することにより、より精緻で動きが滑らかな動画を表示できるようにすれば、さらに一層高度且つ多彩な演出を行うことができる。
ここで、グラフィック処理等の高速演算を行うLSI等の電子素子は、動作により発熱するので、過熱を防止するために、何らかの冷却構造を備えたものが一般的である。
このような冷却構造としては、冷却フィンを多数有するヒートシンクを電子素子に密着させ、このヒートシンクで電子素子が発する熱を空気中に発散させる空冷式のものが多用されている他、冷媒として水を採用し、ラジエータと電子素子との間に水を循環させ、水で電子素子を冷やす水冷式のものも僅かに利用されている。
ここで、箱形のケース等のカバー部材の内部に収納された電子部品を空冷式の冷却構造で冷却する場合、カバー部材の内部だけで空気が循環(対流)してしまい、外部との熱交換が殆ど行われなくなるので、冷却空気そのものの温度が上昇し、ヒートシンクだけでは、電子素子の過熱を防止できないことがある。
このため、カバー部材内の電子部品を冷却する場合には、ヒートシンクに加えて、カバー部材の内部の空気を外部空気と入れ換えるための冷却ファンを備えた強制空冷構造を採用するのが好ましい。
このような強制空冷構造を採用すれば、冷却ファンが常に新鮮な外部空気を導入するので、外部との熱交換が積極的に行われ、カバー部材内に収納された電子素子の過熱を防止することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平09−305267号公報(図2及び図3)
しかしながら、前述のような強制空冷構造では、ヒートシンクの周りに、単なる隙間としての余剰空間が広がっており、この余剰空間は、ヒートシンクに設けられた冷却フィンの間よりも流通抵抗が小さく、冷却ファンでヒートシンクの冷却フィンの間に風を送り込もうとすると、かなりの風量が余剰空間の方を流通し、電子素子の冷却に寄与しない無駄な風(冷却空気)が生じ、冷却効率が良くないという問題がある。
このため、確実に冷却が行えるようにするために、風量を増やす必要があるので、冷却ファンの数を増やしたり、定格風量がさらに大きい冷却ファンを採用したりしている。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電子素子の冷却に寄与しない無駄な風が少なく、冷却効率が向上される強制空冷構造、及び、この強制空冷構造を備えた遊技機を提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、ヒートシンク(31)に風が当たるように設けられた冷却ファン(32)を備え、発熱する電子素子(25, 26)を前記ヒートシンク(31)で冷却する強制空冷構造(30)であって、前記電子素子(25, 26)、前記ヒートシンク(31)及び前記冷却ファン(32)が平面視で重なるように設けられるとともに、前記ヒートシンク(31)が前記電子素子(25, 26)及び前記冷却ファン(32)の間に配置され、前記ヒートシンク(31)は、前記冷却ファン(32)よりも大きな平面形状を有し、前記冷却ファン(32)の周縁から外側にはみでる外延部(33)を有するものとされ、前記ヒートシンク(31)の前記外延部(33)と平面視で重なるように広がる外延部カバー(39)が前記外延部に近接して設けられていることを特徴とするものである。
ここで、外延部カバー(39)としては、外延部(33)と接して設けられるものを採用してもよいが、外延部(33)との間に隙間をあけて設けられるものを採用する方が望ましい。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記電子素子(25, 26)を内部に収納するためのカバー部材(22)が設けられ、このカバー部材(22)には、外側から前記ヒートシンク(31)の前記外延部(33)に向かって突出した膨出部(39)が設けられ、この膨出部(39)が前記外縁部カバーとなっていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記電子素子(25, 26)及び前記ヒートシンク(31)の間に、前記電子素子(25, 26)及び前記ヒートシンク(31)の両方に密着可能な柔軟性と、優れた熱伝導性とを有する熱伝導体(34)が設けられていることを特徴とする。
ここで、熱伝導体としては、シリコーンゴム系熱伝導シート等の固形物からなる熱伝導体、及び、シリコーングリス等の熱伝導性を有する熱伝導グリス等の流動物からなる熱伝導体の何れもが採用できる。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記ヒートシンク(31)が、互いに長さの異なる短辺及び長辺を有する略長方形の平面形状を備えたものとされ、このヒートシンク(31)が有する複数の冷却フィン(35)は、長辺方向に延びるとともに短辺方向に並列に配列され、前記冷却ファン(32)は、前記ヒートシンク(31)の長辺方向の中間部分に設けられ、前記膨出部(39)は、前記冷却ファン(32)を挟むように前記冷却ファン(32)の両側に隣接して配置されるとともに、前記ヒートシンク(31)の前記外延部(33)を覆うように設けられていることを特徴とする。
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、前述した請求項4に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記冷却ファン(32)が、そのファン本体(36)を回転自在に支持するとともに、前記ファン本体(36)の円形旋回面を内部に含む略正方形の平面形状を有するケース部材(37)とを備え、前記ケース部材(37)は、前記ヒートシンク(31)に対して傾斜して固定されていることを特徴とする。
(請求項6)
(特徴点)
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の発明を遊技機に適用したものであり、具体的には、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項6記載の発明は、動画処理を行うのに充分な処理能力を有するIC(25, 26)を前記電子素子として備え、このIC(25, 26)を冷却するために、前述の請求項1から請求項5までのいずれかに記載の強制空冷構造(30)を備えていることを特徴とするものである。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、ヒートシンクの外延部を外縁部カバーで塞ぐことができるので、外延部周辺の余剰空間へ冷却空気が逃げ込むことがなくなり、大部分の冷却空気がヒートシンク側へ流れ、電子素子の冷却に寄与しない無駄な風の発生が防止され、冷却効率の向上が図れるようになる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、電子素子を内部に収納するためのカバー部材の膨出部が外縁部カバーとなるので、外縁部カバーがカバー部材に一体化されるようになり、外縁部カバーを固定するための構造を別途設ける必要がなくなり、強制冷却構造を構成する部品点数が少なくなり、製造及び組立作業を容易にすることができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、電子素子及びヒートシンクの両方に密着する熱伝導体により、電子素子及びヒートシンクの間に、熱伝導を阻害する空気層の形成が防止され、これにより、電子素子からヒートシンクへの熱伝導が効率良く行われるようになり、冷却効率の向上が確実に図れるようになる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、冷却フィンの基端側は、ヒートシンクの底部に塞がれ、冷却フィンの先端側は、外延部カバーに塞がれるようになるので、冷却空気は、冷却フィンの間から逃げだすことができず、当該冷却フィンの間に冷却空気が流通する流通パイプが形成される。そして、ヒートシンクの長辺方向の中間部分に冷却ファンを設けることにより、冷却空気の通路である流通パイプを二つに分割し、その長さが短縮された二本の流通パイプが形成されるようにしたので、冷却空気の流通抵抗が大幅に低減され、この点からも、冷却効率の向上が図れるようになる。
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項4記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、ヒートシンクに設けられた冷却フィンの形成領域の幅に応じた直径のファン本体を有する冷却ファンを採用した場合、ヒートシンクにケース部材を通常の姿勢、換言すると、ケース部材の各辺が略長方形のヒートシンクの対応する各辺に平行となる姿勢で固定すると、冷却ファンが有するケース部材の四隅の角部が冷却フィンの形成領域と重なり、ケース部材をヒートシンクに固定するネジが冷却フィンの間を通過し、冷却フィンの間に流れる冷却空気の流通抵抗を増大させてしまう。
しかしながら、請求項5記載の発明によれば、ケース部材は、前記ヒートシンクに対して傾斜しているので、ケース部材が有する一組の対角の内側に、冷却フィンの形成領域を納めることができ、このように納めることにより、ケース部材の角部を固定するためのネジが冷却フィン形成領域の外側を通過し、冷却フィン間の流通抵抗の増大を未然に防止することができるという効果が得られる。
しかも、冷却フィンの形成領域の幅に応じた直径のファン本体を有する冷却ファンを採用でき、このような冷却ファンの採用により、冷却フィン以外の部分への無駄な送風が行われなくなり、冷却用の風が有効に利用されるようになる。このため、冷却空気の流通抵抗の増大を未然に防止できる、という前述の効果と相俟って、冷却効率をさらに一層向上することができる。
(請求項6の効果)
請求項6記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、請求項1記載の強制空冷構造により、冷却効率の向上が図れるようになるので、過熱による電子素子の誤動作が未然に防止され、遊技機を安定して動作させることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1ないし図4は、本実施形態を示すものである。図1は、本実施形態に係る遊技機を示す正面図、図2は、本実施形態の要部を示す拡大断面図、図3は、本実施形態に係る強制空冷構造を示す平面図、図4は、本実施形態の強制空冷構造を示す側面図である。
本実施形態に係る遊技機であるスロットマシン1は、図1の如く、直方体の箱状に形成された筐体2を備えている。この筐体2は、3個の回転リール3Aが横並びに設けられたリールユニット3等の遊技用装置を内蔵したものである。筐体2の前面開口部には、そのほぼ中央に図柄表示窓4Aを備えた前扉4が当該前面開口部を覆うように設けられている。
図柄表示窓4Aは、3個すべての回転リール3Aの回転が停止した際に、縦横3個ずつ配列された計9個の図柄が表示できるように形成されている。
具体的には、左側の回転リール3Aの回転が停止すると、図柄表示窓4Aの左側部分の上段、中段及び下段にそれぞれ1個ずつ、合計3個の図柄が表示されるようになっている。中央及び右側の回転リール3Aについても同様に、上段、中段及び下段にそれぞれ1個ずつ、合計3個の図柄が表示されるようになっている。これにより、3個すべての回転リール3Aの回転が停止すると、図柄表示窓4Aには、縦横各3個の計9個からなる図柄が表示可能となっている。
この際、図柄表示窓4Aに表示された縦横各3個の計9個からなる図柄の配列パターンが、いわゆる「出目」である。
図柄表示窓4Aの下方には、メダルが投入されるメダル投入口5、貯留メダルを1枚ずつ投入するためのベットスイッチ6、貯留メダルを3枚ずつ投入するためのマックスベットスイッチ7、回転リール3Aの回転を開始させるためのスタートスイッチ8、及び、回転リール3Aの回転を停止させるためのストップスイッチ9等が設けられている。
前扉4の下部には、入賞時にメダルを払い出すための払出口10が設けられている。この払出口10の下方には、受け皿11が設けられ、払出口10の図中左右には、演出音を発する左スピーカ12及び右スピーカ13が設けられている。
前扉4の上部には、入賞時などに点滅する演出用ランプ14と、入賞役となる図柄の組合せ等を示す表示パネル15と、動画を含む様々な映像や情報を表示することができる液晶パネル16とが設けられている。そして、これらの演出用ランプ14、表示パネル15及び液晶パネル16は、前扉4の上端部分を構成する前扉上部パネル17に固定されている。なお、表示パネル15は、前扉上部パネル17の周縁から離間した中央部分に配置されている。
液晶パネル16は、その画面に画像を表示する表示デバイスであり、動画を含んだ画像の表示を行うための液晶表示ユニット20を構成するものである。
より具体的に説明すると、液晶表示ユニット20は、図2に示すように、前述の液晶パネル16と、この液晶パネル16を駆動するためのマルチメディア処理ボード21と、これらの液晶パネル16及びマルチメディア処理ボード21を内部に収納する箱状のカバー部材22とを備えたものとなっている。
ここで、カバー部材22は、スロットマシン1の表側に配置された液晶パネル16を収納する液晶パネル室22A と、裏側のマルチメディア処理ボード21を収納する制御デバイス室22B との二つに区分された二層構造の透明な箱状部材である。
カバー部材22の表側には、室内照明等の光が液晶パネル16の画面に入射して反射するのを防止するために、筒状の画面用フードカバー23が取り付けられている。この画面用フードカバー23の表面側の開口は、液晶パネル16の画面を保護するために、平板状に形成された無色透明のシールド部材24により塞がれている。
マルチメディア処理ボード21は、3次元グラフィックスからなる動画処理を高速で行うことができるデバイスであり、プリント基板21A に様々な電子素子等から構成された回路を形成したものである。
ここで、プリント基板21A には、3次元グラフィックス動画の高速処理性能に優れたカスタムLSI25と、カスタムLSI25の動作を補佐するLSI26とが、マルチメディア処理ボード21の主たる電子素子として設けられている。なお、図2には示されていないが、プリント基板21A には、LSI25, 26以外にも様々な素子が電子回路を構成するために設けられている。
以上において、LSI25, 26は、動作時の非常に多くの熱量を発するものとなっている。このため、液晶表示ユニット20は、LSI25, 26の過熱を防止するために、本発明に基づく強制空冷構造30を備え、この強制空冷構造30でLSI25, 26を冷却するものとなっている。
強制空冷構造30は、図2〜図4に示すように、LSI25, 26を冷却するためのヒートシンク31と、このヒートシンク31に風が当たるように設けられた冷却ファン32とを備えたものとなっている。
ここで、カスタムLSI25、ヒートシンク31及び冷却ファン32は、図3の如く、平面視で互いに重なり合うとともに、図2及び図4の如く、隣接するものと相互に接するように設けられている。
ヒートシンク31は、冷却ファン32よりも大きな平面形状を有し、冷却ファン32の周縁から外側にはみでる外延部33を有するものであり、LSI25, 26及び冷却ファン32の間に配置されている。
そして、ヒートシンク31とLSI25, 26との間には、これらの間に熱伝導を妨げる空気層が形成されるのを防止するために、ヒートシンク31及びLSI25, 26の両方に密着可能な柔軟性と、優れた熱伝導性とを有する熱伝導体である熱伝導シート34が設けられている。なお、熱伝導シート34としては、シリコーンゴム製のものが採用できる。
また、ヒートシンク31は、互いに長さの異なる短辺及び長辺を有する略長方形の平面形状を備えたものとなっている。このヒートシンク31が有する複数の冷却フィン35は、長辺方向に延びるとともに短辺方向に並列に配列されている。
冷却ファン32は、回転により風を発生する複数の回転翼を有するファン本体36と、ファン本体36を回転自在に支持するとともに、ファン本体36の円形旋回面を内部に含む略正方形の平面形状を有するケース部材37とを備えている。
ファン本体36の直径Dは、ヒートシンク31に設けられた冷却フィン35の形成領域35A の幅Wに応じた寸法に設定されている。具体的には、ファン本体36の直径Dは、冷却フィン35の形成領域35A の幅Wとほぼ同一となるように設定されている。
ここで、冷却ファン32のケース部材37は、ヒートシンク31に対して傾斜した傾斜姿勢となっている。これにより、ケース部材37の4つのネジ挿通孔38のうち、一組の対角に設けられた二つのネジ挿通孔38の内側に冷却フィン35の形成領域35A が納まるようになっている。そして、冷却フィン35の形成領域35A の外側に配置された前述の二つのネジ挿通孔38のそれぞれにネジ38A が挿通され、これらのネジ38A がヒートシンク31に螺合し、これにより、冷却ファン32のヒートシンク31への固定が行われている。
また、冷却ファン32は、ヒートシンク31の長辺方向の中間部分に配置されている。
一方、カバー部材22は、LSI25, 26が組み付けられたプリント基板21A と対向する天井部22C を備えている。
この天井部22C には、冷却ファン32による冷却空気がヒートシンク31から逸れないように、ヒートシンク31の外延部33に向かって突出した膨出部39が設けられている。この膨出部39は、冷却ファン32を挟むように冷却ファン32の両側に隣接して配置されるとともに、ヒートシンク31の外延部33を覆うように設けられている。
ここにおいて、膨出部39は、ヒートシンク31の外延部33と平面視で重なるように広がる外延部カバーとなっており、且つ、外延部39に近接して設けられている。また、膨出部39と外延部33との間には、若干の隙間が設けられている(図2参照)。
この際、冷却フィン35の基端側、換言すると、根本側は、ヒートシンク31の底部31A に塞がれ、冷却フィン35の先端側は、カバー部材22の膨出部39に塞がれている。これにより、冷却フィン35の間には、冷却空気が逃げ出せない閉鎖断面の流通パイプが冷却空気の通路として形成されている。
また、冷却ファン32がヒートシンク31の長辺方向の中間部分に設けられていることにより、冷却空気の通路である流通パイプを冷却ファン32が左右二つに分割している。
これにより、冷却ファン32の作動により発生する風である冷却空気流Fは、冷却ファン32の左右に二つの流れとなるとともに、流路の長さが著しく短縮されて、冷却空気の流通抵抗が大幅に低減されるようになっている。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、ヒートシンク31の外延部33に向かって突出する膨出部39を設け、ヒートシンク31の外延部33をカバー部材22の膨出部39で塞いだので、外延部33周辺の余剰空間へ冷却空気が逃げ込むことがなくなり、大部分の冷却空気がヒートシンク31内へ流れ、LSI25, 26の冷却に寄与しない無駄な風の発生が防止され、冷却効率を向上できる。しかも、外延部カバーである膨出部39がカバー部材22と一体化されているので、外延部カバーを別途設けるのに比べて、製造や組立作業を容易にすることができる。
また、LSI25, 26及びヒートシンク31の両方に密着する熱伝導シート34を、LSI25, 26及びヒートシンク31の間に介装したので、LSI25, 26及びヒートシンク31の間に、熱伝導を阻害する空気層が形成されることがなくなり、これにより、LSI25, 26からヒートシンク31への熱伝導が効率良く行われるようになり、冷却効率を確実に向上することができる。
さらに、冷却フィン35の根本側をヒートシンク31の底部31A で塞ぎ、冷却フィン35の先端側をカバー部材22の膨出部39で塞ぎ、これにより、冷却フィン35の間に冷却空気が逃げ出せない閉鎖断面の流通パイプを形成し、さらに、冷却ファン32をヒートシンク31の長辺方向の中間部分に設け、冷却空気の通路である流通パイプを二つに分割するようにしたので、冷却空気の流通抵抗が大幅に低減され、この点からも、冷却効率を向上することができる。
また、冷却ファン32のケース部材37を、ヒートシンク31に対して傾斜させ、これにより、ケース部材37の一組の対角に設けられた二つのネジ挿通孔38を、冷却フィン35の形成領域35A の外側に配置し、これらのネジ挿通孔38のそれぞれに挿通したネジ38A で、ヒートシンク31にケース部材37を固定し、ネジ38A が冷却フィン間を通って流通抵抗を増大することを回避したので、流通抵抗の増大を未然に防止することができる。
しかも、冷却フィン35の形成領域35A の幅に応じた直径のファン本体36を有する冷却ファン32を採用し、冷却フィン35以外の部分への無駄な送風をなくし、冷却用の風を無駄なく有効に利用できるようにしたので、冷却空気の流通抵抗の増大を未然に防止できるという効果と相俟って、冷却効率をさらに一層向上することができる。
さらに、強制空冷構造30をスロットマシン1に設け、LSI25, 26の冷却効率を向上させたので、過熱によるLSI25, 26の誤動作が未然に防止され、スロットマシン1を安定して動作させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、熱伝導体としては、シリコーンゴム系熱伝導シート等の固形物からなる熱伝導体に限らず、シリコーングリス等の熱伝導性を有する熱伝導グリス等の流動物からなる熱伝導体でもよい。
また、遊技機としては、スロットマシンに限らず、遊技場で利用されるパチンコ機、ゲームセンターで利用されるアーケードゲーム機、及び、家庭で利用される市販の汎用ゲームにでもよい。
さらに、本発明は、遊技機に限らず、通常のパーソナルコンピュータや家電製品等にも適用でき、要するに箱状のカバー部材に発熱する電子素子が収納されているもの全般に適用できる。
本発明の一実施形態に係る遊技機を示す正面図である。 前記実施形態の要部を示す拡大断面図である。 前記実施形態に係る強制空冷構造を示す平面図である。 前記実施形態に係る強制空冷構造を示す側面図である。
符号の説明
1 遊技機としてのスロットマシン
22 カバー部材
25 電子素子としてのカスタムLSI
26 電子素子としてのLSI
30 強制空冷構造
31 ヒートシンク
32 冷却ファン
33 外延部
34 熱伝導体としての熱伝導シート
35 冷却フィン
36 ファン本体
37 ケース部材
39 外縁部カバーとしての膨出部

Claims (6)

  1. ヒートシンクに風が当たるように設けられた冷却ファンを備え、発熱する電子素子を前記ヒートシンクで冷却する強制空冷構造であって、
    前記電子素子、前記ヒートシンク及び前記冷却ファンが平面視で重なるように設けられるとともに、前記ヒートシンクが前記電子素子及び前記冷却ファンの間に配置され、
    前記ヒートシンクは、前記冷却ファンよりも大きな平面形状を有し、前記冷却ファンの周縁から外側にはみでる外延部を有するものとされ、
    前記ヒートシンクの前記外延部と平面視で重なるように広がる外延部カバーが前記外延部に近接して設けられていることを特徴とする強制空冷構造。
  2. 前記電子素子を内部に収納するためのカバー部材が設けられ、このカバー部材には、外側から前記ヒートシンクの前記外延部に向かって突出した膨出部が設けられ、この膨出部が前記外縁部カバーとなっていることを特徴とする強制空冷構造。
  3. 前記電子素子及び前記ヒートシンクの間には、前記電子素子及び前記ヒートシンクの両方に密着可能な柔軟性と、優れた熱伝導性とを有する熱伝導体が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の強制空冷構造。
  4. 前記ヒートシンクは、互いに長さの異なる短辺及び長辺を有する略長方形の平面形状を備えたものとされ、
    このヒートシンクが有する複数の冷却フィンは、長辺方向に延びるとともに短辺方向に並列に配列され、
    前記冷却ファンは、前記ヒートシンクの長辺方向の中間部分に設けられ、
    前記膨出部は、前記冷却ファンを挟むように前記冷却ファンの両側に隣接して配置されるとともに、前記ヒートシンクの前記外延部を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の強制空冷構造。
  5. 前記冷却ファンは、そのファン本体を回転自在に支持するとともに、前記ファン本体の円形旋回面を内部に含む略正方形の平面形状を有するケース部材とを備え、
    前記ケース部材は、前記ヒートシンクに対して傾斜して固定されていることを特徴とする請求項4記載の強制空冷構造。
  6. 動画処理を行うのに充分な処理能力を有するICを前記電子素子として備え、このICを冷却するために請求項1から請求項5までのいずれかに記載の強制空冷構造を備えていることを特徴とする遊技機。
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