JP2005150203A - 電界効果トランジスタ及び相補型電界効果トランジスタ並びにこれらの製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタ及び相補型電界効果トランジスタ並びにこれらの製造方法 Download PDF

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孝啓 川島
Yoshihiko Kanzawa
好彦 神澤
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徹 齊藤
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Abstract

【課題】 へき開可能な面方位を有する基板上に形成された高いキャリア移動度を有する電界効果トランジスタ及びその製造方法等を提供する。
【解決手段】 電界効果トランジスタが、所定の面方位の面を主面1bとする基板1を備え、前記基板上に、前記主面の面方位と異なる面方位の面である異面方位面1cにチャネル(30)が形成されるように形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電界効果トランジスタ及び相補型電界効果トランジスタ並びにこれらの製造方法に関し、特に、高いキャリア移動度を有する電界効果トランジスタ及び相補型電界効果トランジスタ並びにこれらの製造方法に関する。
従来から、半導体集積回路の高速化が求められてきた。これまでは、半導体装置の微細化を行うことによって高速化を実現するとともに、高集積化を実現してきた。このような半導体装置としてのMISFET(Metal-insulator Semiconductor FET)において、短チャネル効果を抑制しながら高速化を図るためには、ゲート絶縁膜の薄膜化とチャネル長の微細化とを行うことが有効である。しかしながら、近年、MISFETにおける微細加工技術おいては、ゲート長が0.1μmよりも小さくなり、このためフォトリソグラフィ技術によるパターニングが限界に近づいており、また、ゲート絶縁膜の厚さが2nm以下と極薄となり、このためゲート絶縁膜の薄膜化も限界に直面している。
そこで、このような微細化の壁を打ち破り高速なデバイスを実現する技術として、縦型MISFET(例えば非特許文献1参照)やFinFET(例えば非特許文献2参照)のような構造を工夫したデバイスが提案されている。
例えば、縦型MISFETではキャリアが走行するチャネルは、半導体基板表面から垂直に突出するように形成されている。このため、チャネルフォトリソグラフィ技術に依存することなくチャネル長を設定することができる。
また、FinFETでは、絶縁基板上にソースとドレインとが直方体状に形成され、それらの間がひれ状のチャネル部で接続され、このチャネル部の両側に絶縁膜を介してゲート電極が配置されている。このため、FinFETのゲート面積は、同じサイズのプレーナ型トランジスタに比べて、大きくなる(Finの高さでゲート面積の制御可能)ことから、高電流駆動力を得る(すなわち高速化を実現する)ことができ、さらに、チャネル部を完全にゲート電極で制御できることから、ゲート長が微小であっても短チャネル効果を抑制することができる。
また、別のアプローチとしては、歪シリコンのようなキャリアの移動度の大きな材料をチャネルに導入することで微細化によらずMISFETを高速化させる技術も注目されている(例えば非特許文献3参照)。すなわち、歪みシリコンをチャネルに導入したデバイスではチャネル半導体層に歪みを発生させるとバンドの縮退が解かれる。このため、電子散乱が抑制され、電子移動度を向上させることができる。具体的には、シリコン基板上にシリコンより格子定数の大きな材料からなるSiGe混晶材料層を形成し、このSiGe混晶材料層上にチャネル半導体層としてシリコン層を形成すると、歪みの発生したシリコンチャネル層が形成される。この歪みシリコン層をチャネルに用いると、歪みの発生していないシリコン層に比べて、電子の移動度は約1.85倍、正孔の移動度は約1.5倍に増大するという報告がなされている(非特許文献3参照)。このような高いキャリア移動度を有する歪み材料をトランジスタに導入することによりトランジスタの性能を高性能化することができる。
また、MISFETのチャネル上のキャリア移動度はSi基板の面方位に強く依存し、nチャネルMISFETとpチャネルMISFETとでは、それぞれに最適となる面方位が異なるといわれている(非特許文献4参照)。すなわち、PチャネルMISFETでは、(110)面を主面とする基板上に形成されたMISFETの相互コンダクタンスは、(100)面を主面とする基板上に形成されたMISFETに比べて約1.9倍に向上する。一方、nチャネルMISFETでは、(100)面を主面とする基板上に形成されたMISFETの駆動力は、(110)面を主面とする基板上に形成されたMISFETに比べて高いといわれている。このように、チャネルの形成される面を選択すると、新規材料を導入することなくMISFETの特性を向上させることができる。
Meisyoku Masahara, Takeshi Mitsukawa, Ken-ichi Ishii, Yongxun Liu, Hisao Tanoue, Kunihiro Sakamoto, Toshihiro Sekigawa, Hiromi Yamauchi, Seigo Kanemaru and Eiichi Suzuki, "15-nm Thick Si Chanel Wall Vertical Double-Gate MOSFET,"IEDM Tech. Dig., pp.949-951, 2002 Xuejue Huang, Wen-Chin Lee, Charles Kuo, Digh Hisamoto, Leland Chang, Jakub Kedzierski, Erik Anderson, Hideki Takeuchi, Yang-Kyu Choi, Kazuya Asano, Vivek Subramanian, Tsu-Jae King, Jeffrey Bokor and Chenming Hu, "Sub 50-nm FinFET PMOS," IEDM Tech. Dig,. pp.67-70, 1999 Shin-ichi Takagi, Akira Toriumi, Masao Iwase, and Hiroyuki Tango, ‘On the universality of Inversion Layer Mobility in Si MOSFET’s : I -Effects of Substrate Impurity Concentration’ , IEEE Transaction on Electric Device, volume 41, No,12, December, pp. 2357-2362, 1994 Hisayo Sasaki Momose, Tatsuya Ohguro, Kenji Kojima, Shin-ichi Nakamura and Yoshiaki Toyoshima, "110GHz cutoff frequency of ultra-thin oxide p-MOSFETs in (110) surface-oriented Si substrate," VLSI Symp, pp.156-157, 2002
上述したようにMISFETにおいて、キャリアが走行する半導体層の面方位によってキャリアの移動度が異なるため、面方位とキャリアの走行方向とを最適化することにより電流駆動力を向上させることができる。しかしながら、nチャネルMISFETの特性を向上させるために例えば(110)面を主面とする半導体基板を使用すると、ダイシング工程において、半導体装置を切り離す際、へき開により四角いチップを切り出すことができないという課題が存在する。
また、上述したようにnチャネルMISFETとpチャネルMISFETとで最適となる面方位が異なるため同一基板上にそれぞれ最適な面方位をもつnチャネルMISFETとpチャネルMISFETとを形成することが困難となる。
本発明は、へき開可能な面方位を有する基板上に形成された高いキャリア移動度を有する電界効果トランジスタ及びその製造方法を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、nチャネル電界効果トランジスタ及びpチャネル電界効果トランジスタをともにそれぞれに最適な面方位となるように同じ基板上に形成した相補型の電界効果トランジスタ及びその製造方法を提供することを第2の目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る電界効果トランジスタは、所定の面方位の面を主面とする基板を備え、前記基板上に、前記主面の面方位と異なる面方位の面である異面方位面にチャネルが形成されるように形成されている。
前記異面方位面は、(110)面又は(110)面より高次の面であってもよい。このような構成とすると、正孔からなるキャリアの移動度が向上する。
前記チャネルはp型であってもよい。
前記チャネルにおける正孔の走行方向が<1−10>方向であってもよい。このような構成とすると、正孔からなるキャリアの移動度がさらに向上する。
前記主面が、前記基板をへき開可能な面であってもよい。このような構成とすると、ダイシング工程において、電界効果トランジスタが形成されたウエハをへき開して、容易にチップを得ることができる。
前記主面が、(100)面であってもよい。このような構成とすると、基板をへき開することができる。
前記主面が前記基板をへき開可能な面でかつ(100)面であり、前記異面方位面が(110)面又は(110)面より高次の面であり、かつ前記チャネルがp型であってもよい。
前記基板の少なくとも表層部が、第IV族元素、第IV族元素の化合物、及び第III族元素と第V族元素との化合物のいずれかで構成されていてもよい。
前記基板の少なくとも表層部がSiで構成されていてもよい。
前記基板がSOI基板であってもよい。
また、本発明に係る相補型電界効果トランジスタは、所定の面方位の面を主面としかつ該主面の面方位と異なる面方位の面である異面方位面を有する基板を備え、前記基板上に、前記異面方位面に第1導電型のチャネルが形成される第1の電界効果トランジスタと前記主面に第2導電型のチャネルが形成される第2の電界効果トランジスタとが形成されている。このような構成とすると、第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果トランジスタをともにそれぞれに最適な面方位となるように同じ基板上に形成することができる。
前記第1導電型がp型であり、前記第2導電型がn型であり、前記異面方位面が(110)面又は(110)面より高次の面であり、かつ前記主面が(100)面であってもよい。このような構成とすると、pチャネル電界効果トランジスタのキャリア移動度が向上し、pチャネル電界効果トランジスタとnチャネル電界効果トランジスタとのアンバランスを解消することができる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法は、所定の面方位の面を主面とする基板上に、前記主面の面方位と異なる面方位の面である異面方位面を形成する異方位面形成工程と、前記異面方位面にチャネルが形成されるように電界効果トランジスタを前記基板上に形成する電界効果トランジスタ形成工程とを有している。
前記電界効果トランジスタ形成工程は、前記基板の主面に凹部を形成する工程と、前記凹部の側壁をウエットエッチングすることにより前記異面方位面を形成する工程とを有していてもよい。このような構成とすると、高度なプロセス技術を必要とせず、工程数の増加を抑制することができる。
前記ウエットエッチングのエッチング液としてアルカリ性の薬液を用いてもよい。このような構成とすると、異面方位面を好適に形成することができる。
また、本発明に係る相補型電界効果トランジスタの製造方法は、第1導電型のチャネルが形成される第1の電界効果トランジスタと第2導電型のチャネルが形成される第2の電界効果トランジスタとを有する相補型電界効果トランジスタの製造方法であって、所定の面方位の面を主面とする基板上に前記主面の面方位と異なる面方位の面である異面方位面を形成する異面方位面形成工程と、前記第1の電界効果トランジスタ及び前記第2の電界効果トランジスタを前記基板上に形成する電界効果トランジスタ形成工程とを有し、前記電界効果トランジスタ形成工程において、前記異面方位面に前記第1導電型のチャネルが形成されるように前記第1の電界効果トランジスタを形成しかつ前記主面の前記所定の面方位を有する部分に前記第2導電型のチャネルが形成されるように前記第2の電界効果トランジスタを形成する。
本発明は、以上に説明したような構成を有し、第1に、へき開可能な面方位を有する基板上に形成された高いキャリア移動度を有する電界効果トランジスタ及びその製造方法を提供できるという効果を奏する。
第2に、nチャネル電界効果トランジスタ(第2の電界効果トランジスタ)及びpチャネル電界効果トランジスタ(第1の電界効果トランジスタ)をともにそれぞれに最適な面方位となるように同じ基板上に形成した相補型の電界効果トランジスタ及びその製造方法を提供できるという効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る電界効果トランジスタとしてのpチャネルMISFETの要部の構成を模式的に示す平面図、図2は図1のII−II線に沿った断面図である。図1及び図2は説明を分かりやすくするため、ソース電極及びドレイン電極、これらの配線類、並びにサイドウォール及び層間絶縁膜等を省略して描かれている。
図1及び図2において、pチャネルMISFETは、(100)面を主面とするSi基板1を有している。Si基板1の(100)面からなる主面には、低位面1aとこの低位面1aに対し段差Hを有する高位面1bとが形成されている。この低位面1a及び高位面1bは、本来の主面に、その底面が低位面1aとなる深さHの凹部を形成することによって形成してもよく、また、その頂面が高位面1bとなる高さHの凸部を形成することによって形成してもよい。段差Hは、50nm以上200nm以下であることが好ましい。50nm未満であると、段差が微細になるため加工が困難になる傾向にあり、200nmを越えると、チャネル長が長くなり過ぎる場合があるからである。低位面1aと高位面1bとの間に位置する段部には(110)面からなる傾斜面(異面方位面)1cが形成されている。この傾斜面1cはキャリアの走行方向が<1−10>方向となるように形成されている。つまり、この傾斜面1cに形成されるゲート電極のゲート長方向が<1−10>方向に一致するように形成されている。傾斜面1cにはゲート絶縁膜3が形成され、ゲート絶縁膜3上にゲート電極4が形成されている。低位面1aには、ゲート電極4に近接するように所定の深さに渡ってp型のソース領域7及が形成されている。高位面1bには、ゲート電極4に近接するように所定の深さに渡ってp型のドレイン領域8が形成されている。ソース領域7及ドレイン領域8は、それぞれ、高位面1b及び低位面1aに形成してもよい。そして、ソース領域7及びドレイン領域8の上部からゲート電極4の下方に延びるようにソース領域7及びドレイン領域8より低濃度のp型のライトドープドドレイン領域(以下、LDD領域という)5,6が形成されている。Si基板1のソース領域7とドレイン領域8との間、正確にはLDD領域5とLDD領域6との間の領域30がチャネル領域を構成している(以下、この領域30をチャネル領域と呼ぶ)。Si基板1の、ソース領域7及びドレイン領域8より下側にはn型のウエル(以下、nウエルという)2が形成されている。そして、Si基板1のnウエル2の下方の領域1dとソース領域7とドレイン領域8との間の領域がアンドープ領域となっている。
特に、図1に示すように、ソース領域7、ゲート電極4、及びドレイン領域8は、平面視において、<1−10>方向にこの順に並ぶように形成されている。これにより、このpMISFETにおいては、ゲート長方向が<1−10>方向に一致し、キャリア(正孔)が<1−10>方向に走行する。また、ゲート電極4の幅方向の一端に、図示されない金属配線に接続されたゲートコンタクト10が接続され、それによりゲート電極4へのコンタクトが確保されている。
次に、以上のように構成されたpMISFETの製造方法を説明する。
図3−a乃至図3−iは図1のpMISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。なお、図3−a乃至図3−iは、図1のII−II線に沿った断面を示している。
図3−aの工程において、半導体基板として、(100)面を主面とするSi基板1を用意する。
次いで、図3−bの工程において、Si基板1上に、フォトリソグラフィにより、図2の低位面1aを形成すべき領域に開口21aを有するレジスト21を形成する。
次いで、図3−cの工程において、レジスト21をエッチングマスクとして、例えば塩素や臭化水素のようなガスを用いた反応性イオンエッチング(ドライエッチング)法により開口21aに露出するSi基板1の表面をエッチングして、凹部22を形成する。この凹部22の底面は(100)面である。エッチング量は、ここでは、例えば50nm以上200nm以下である。なお、ドライエッチングに代えて、例えばフッ酸と硝酸を用いたウエットエッチングを用いてもよい。
次いで、図3−dの工程において、レジスト21をエッチングマスクとして、異方性ウエットエッチングにより凹部22の側面をエッチングし、この側面に(110)面を形成する。エッチング液としては、水酸化カリウムや4メチル水酸化アンモニウム(TMAH)等のアルカリ性の薬液を用いることが好ましい。ここで、Si基板1の主面である(100)面と(110)面とのなす角度θは45度である。この異方性ウエットエッチングにおいては、(100)面に対し45度の角度をなす(110)面と、(100)面に対し54.7度の角度をなす(111)面とが選択的に露出し得るが、エッチングの温度と時間とを適切に制御することにより、(110)面を的確に露出させることができる。このエッチングに好適な温度及び時間は、実験等により予め求めておけばよい。
次いで、図3−eの工程において、酸素プラズマアッシングを用いてレジスト21を除去する。これにより、Si基板1に、凹部22の底面からなる低位面1aと、主面からなる高位面1bと、凹部22の側面からなる傾斜面1cとが形成される。
その後、フォトリソグラフィにより、MISFETを形成すべき領域に開口23aを有するレジスト23をSi基板1の表面に形成し、このレジスト23をマスクとして、燐イオン24を注入する。次いで、酸素プラズマアッシングを用いてレジスト23を除去し、その後、熱処理を行うことによってnウエル2を形成する。
次いで、図3−fの工程において、Si基板1の表面にゲート絶縁膜となる第1の酸化膜3’を形成する。酸化膜3’は、例えば希フッ酸液処理及び水洗の前処理を行い、800℃の急速加熱酸化法(RTO)によってSi基板1の表面を1nm以上5nm以下程度の膜厚となるように酸化することにより形成する。次いで、第1の酸化膜3’上にゲート電極となる導体膜4’を堆積させる。導体膜4’として、例えば、ボロンが高濃度にドープされた多結晶シリコン膜を200nm程度の厚みに堆積させる。
次いで、図3−gの工程において、導体膜4’上に、フォトリソグラフィにより、ゲート電極を形成すべき領域にレジスト(図示せず)を形成し、このレジストをマスクに導体膜4’を異方性エッチングする。これにより、Si基板1の傾斜面1cの第1の酸化膜3’上にゲート電極4が形成される。
次いで、図3−hの工程において、フォトリソグラフィとイオン注入を用いて、Si基板1の表面の、平面視におけるゲート電極4の両側に位置する部分の直下に、低濃度のp型のLDD領域5,6を形成する。その後、ゲート電極4及び第1の酸化膜3’を覆うように、第2の酸化膜(図示せず)を減圧CVD法により100nm程度の厚みに堆積させる。次いで、この第2の酸化膜及び第1の酸化膜3’を異方性エッチングして、ゲート電極4を覆うようにサイドウォール9を形成する。また、これにより、ゲート電極4とSi基板1との間に残った第1の酸化膜3’がゲート絶縁膜3を構成する。
次いで、フォトリソグラフィとイオン注入を用いて、Si基板1の低位面1a及び高位面1bに、ゲート電極4に近接するように所定濃度のp型のソース領域7及びドレイン領域8を所定の深さに渡ってそれぞれ形成する。その後、例えば1000℃程度の温度でかつ10〜15秒程度の時間熱処理をしてソース領域7及びドレイン領域8を活性化させる。
次いで、Si基板1及びSi基板1への付加体(以下、Si基板1の全体という)の表面に第3の酸化膜(図示せず)を減圧CVD法により堆積させる。その後、フォトリソグラフィにより形成したレジストをマスクに、第3の酸化膜をウエットエッチングして、サリサイド領域にSi基板1のSi表面を露出させる。その後、Si基板1の全体の表面上に、例えばCo、Ti、Ni等の金属を堆積させてSiと反応させ、各シリサイド層33,34を形成する。この各シリサイド層33,34がそれぞれソース電極及びドレイン電極を構成する。
次いで、図3−iの工程において、Si基板1の全体の表面上に、BPSG膜からなる層間絶縁膜25を形成する。次いで、層間絶縁膜25に、ソース電極33、ドレイン電極34、ゲート電極4にそれぞれ到達するコンタクトホールが形成され、その後、各コンタクトホールに、各電極33,4,34に接触するタングステンプラグ26が埋め込まれる。この各タングステンプラグが、それぞれ、ソースコンタクト、ゲートコンタクト、ドレインコンタクトを構成する。なお、ゲートコンタクトは、ゲート電極4の幅方向の端面に接続するよう形成されるため、図3−iには示していない(図1参照)。次いで、層間絶縁膜25上に、各タングステンプラグ26に接続される金属配線27が形成される。このようにして、本実施形態のpチャネルMISFETが作製される。
そして、ダイシング工程において、このpチャネルMISFETが形成されたウエハが、へき開により四角いチップに加工される。
次に、以上のように構成されたpチャネルMISFETの動作を説明する。
図1及び図2において、このpチャネルMISFETでは、ソース領域7とドレイン領域8との間、及びソース領域7とゲート電極4との間に、それぞれ、所定の電圧が印加されると、チャネル領域30にp型のチャネルが形成され、ソース領域7からこのチャネルを通ってドレイン領域8に向かって正孔からなるキャリアが走行する。
ここで、正孔の移動度は、(100)面にチャネルが形成される場合に比べて(110)面にチャネルが形成される方が大きいことが知られている。このため、同じゲート長のデバイスで比較すると、本実施の形態のように(110)面にチャネルが形成されるpチャネルMISFETは、(110)面にチャネルが形成される従来のプレーナ型pチャネルMISFETに比べて駆動力が向上する。また、(110)面を走行する正孔の移動度は、<1−10>方向(図1及び図2に示した方向)と<001>方向(図1において<1−10>方向を示す矢印に垂直な方向)とを比較した場合、<1−10>方向の方が大きい。本実施の形態では正孔からなるキャリアが<1−10>方向に走行するので、さらに駆動力が向上する。
以上に説明したように、本実施の形態のpチャネルMISFETでは、(110)面にチャネルが形成されかつキャリアが<1−10>方向に走行するので、駆動力が向上する。
また、(110)面にチャネルが形成されるpチャネルMISFETが(100)面を主面とする基板上に形成されているので、ダイシング工程において四角形のチップを切り出すことができる。
また、本実施のpチャネルMISFETの製造方法では、フォトリソグラフィとエッチングを用いて、pチャネルMISFETのチャネルが形成される(110)面を、(100)を主面とする基板上に形成することができるので、高駆動力を有するpチャネルMISFETを従来のプロセスで容易に製造することができる。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2に係る電界効果トランジスタとしての相補型MISFETの構成を模式的に示す断面図である。図4において、図3−iと同一符号は同一又は相当する部分を示す。
図4に示すように、本実施の形態の相補型MISFETでは、実施の形態1のpチャネルMISFETが通常のnチャネルMISFETとともに1つのSi基板上に形成されている。具体的には、この相補型MISFETは、(100)面を主面とするSi基板1を有している。Si基板1は(100)からなる低位面1aと、(100)面からなる高位面1bと、これらの間に形成された(110)面からなる傾斜面1cとを有している。高位面1bには所定位置にSTI(Shallow Trench Isolation)41が形成され、それにより、Si基板1に形成されたpチャネルMISFET31とnチャネルMISFET32とが分離されている。
低位面1a、傾斜面1c、及び高位面1bの、傾斜面1c側の端とSTI41との間の部分には、pチャネルMISFET31が形成されている。このPチャネルMISFET31は実施の形態1のpチャネルMISFETで構成されており、従って、その説明を省略する。
高位面1bの、傾斜面1cと反対側の端とSTI41との間の部分にはnチャネルMISFET32が形成されている。nチャネルMISFET32では、高位面1bの所定の領域の上にゲート絶縁膜53が形成され、このゲート絶縁膜53の上にゲート電極54が形成され、さらにゲート電極54の側面を覆うように絶縁膜からなるサイドウォール59が形成されている。高位面1bの、平面視におけるゲート電極54の両側に位置する部分には所定の濃度のn型のソース領域57及びドレイン領域58が所定の深さに渡ってそれぞれ形成されている。さらに、ソース領域57及びドレイン領域58の上部からゲート電極54の下方に延びるようにLDD領域55,56が形成されている。ソース領域57及びドレイン領域58の下側にはp型のウエル(以下、pウエルという)52が形成されている。ソース領域57及びドレイン領域58の上にはシリサイド層からなるソース電極83及びドレイン電極84がそれぞれ形成されている。そして、層間絶縁膜25を貫通して各電極83,84に接続するようにタングステンプラグ26からなるソースコンタクト及びドレインコンタクトがそれぞれ形成されている。これらのソースコンタクト及びドレインコンタクトは、層間絶縁膜25上に形成された金属配線27に接続されている。
次に、以上のように構成された相補型MISFETの製造方法を説明する。この相補型MISFETの製造方法は、pチャネルMISFET31の他に、通常のnチャネルMISFETを同時にSi基板1上に形成する点を除き、基本的には実施の形態1のpチャネルMISFETの製造方法と同様であるので、実施の形態1との相違点を主体にその概要を説明する。
図5−a乃至図5−gは、図4の相補型MISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。
図5−aの工程において、(100)面を主面とするSi基板1の表面の、pチャネルMISFET形成領域42とnチャネルMISFET形成領域43との境界位置に、素子分離として、酸化シリコンを埋め込むようにしてSTI41を形成する。STI41の深さは0.25μm以上0.5μm以下程度である。
次いで、図5−bの工程において、pチャネルMISFET形成領域42に、実施の形態1と同様にして、低位面1a、傾斜面1c、及び高位面1bをそれぞれ形成する。これにより、nチャネルMISFET形成領域43は高位面1bに位置することになる。
次いで、図5−cの工程において、Si基板1の表面上に、フォトリソグラフィを用いてnチャネルMISFET形成領域43に開口を有するレジスト(図示せず)を形成し、このレジストをマスクにボロンのイオンを注入する。その後、酸素プラズマアッシングによってこのレジストを除去する。続いて、Si基板1の表面上に、フォトリソグラフィを用いてpチャネルMISFET形成領域42に開口を有するレジスト(図示せず)を形成し、このレジストをマスクに燐のイオンを注入する。その後、酸素プラズマアッシングによってこのレジストを除去する。次いで、熱処理を行い、それにより、pウェル52及びnウェル2を形成する。
次いで、図5−dの工程において、Si基板1の表面上にゲート絶縁膜となる第1の酸化膜201を形成する。第1の酸化膜201は、例えば、希フッ酸液処理及び水洗の前処理を行い、1nm以上5nm以下程度の膜厚となるように、800℃の急速加熱酸化法(RTO)によって、Si基板1の表面を酸化することにより形成する。その後、第1の酸化膜201の上にアンドープのポリシリコン膜202を減圧CVD法により200nm程度の厚みに堆積させる。
次いで、ポリシリコン膜202上に、フォトリソグラフィを用いてnチャネルMISFET形成領域43に開口を有するレジスト(図示せず)を形成し、このレジストをマスクに燐をイオン注入して、ポリシリコン膜202の当該部分をn型のポリシリコン膜に変化させる。このイオン注入は、例えば、ドーズ量が5×1015cm-2程度、加速エネルギーが10keV以上15keV以下の条件で行う。
次いで、ポリシリコン膜202上に、フォトリソグラフィを用いてpチャネルMISFET形成領域42に開口を有するレジストを形成し、このレジストをマスクにボロンをイオン注入して、ポリシリコン膜202の当該部分をp型のポリシリコン膜に変化させる。このイオン注入は、例えば、ドーズ量が3×1015cm-2程度、加速エネルギーが5keVの条件で行う。
次いで、図5−eの工程において、フォトリソグラフィを用いて、ポリシリコン膜202上のnチャネルMISFETのゲート電極を形成すべき領域にレジスト(図示せず)を形成し、このレジストをマスクにポリシリコン膜202を異方性エッチングする。これにより、nチャネルMISFET形成領域43ではゲート電極54が形成される。一方、このとき、pチャネルMISFET形成領域42では、傾斜面1cに対してポリシリコン膜202がサイドウォール状に残り、この残ったポリシリコン膜がpチャネルMISSFETのゲート電極4となる。このゲート電極4の膜厚やゲート長は、この異方性エッチングの条件により制御することが可能である。また、pチャネルMISFETのゲート電極4とnチャネルMISFETのゲート電極54とをそれぞれ別の工程で形成することによって、pチャネルMISFETのゲート電極4のゲート長の制御性を向上させることができる。
次に、図5−fの工程において、フォトリソグラフィとイオン注入を用いて、nチャネルMISFETにLDD領域55,56を、pチャネルMISFETにLDD領域5,6を形成した後、サイドウォールとなる第2の酸化膜(図示せず)を減圧CVD法で100nm程度の厚みに堆積させる。そして、この第2の酸化膜及び第1の酸化膜201を異方性エッチングして、nチャネルMISFETのゲート電極54の側壁にサイドウォール59を形成するとともに、pチャネルMISFETのゲート電極4を覆うようにサイドウォール9を形成する。続いて、フォトリソグラフィとイオン注入を用いて、nチャネルMISFETのソース領域57及びドレイン領域58と、pチャネルMISFETのソース領域7及びドレイン領域8とを形成し、続いて、例えば1000℃程度の温度、及び10秒以上15秒以下程度の時間で熱処理をして、ソース領域7,57及びドレイン領域8,58を活性化させる。
次いで、Si基板1の全体の表面に第3の酸化膜(図示せず)を減圧CVD法により堆積させる。その後、フォトリソグラフィにより形成したレジストをマスクに、第3の酸化膜をウエットエッチングして、サリサイド領域にSi基板1のSi表面を露出させる。その後、Si基板1の全体の表面上に、例えばCo、Ti、Ni等の金属を堆積させてSiと反応させ、各シリサイド層33,34,83,84を形成する。シリサイド層33,34は、それぞれ、pチャネルMISFETのソース電極及びドレイン電極を構成する。また、シリサイド層83,84は、それぞれ、nチャネルMISFETのソース電極及びドレイン電極を構成する。
次いで、図5−gの工程において、Si基板1の全体の表面上に、BPSG膜からなる層間絶縁膜25を形成する。次いで、層間絶縁膜25に、pチャネルMISFET及びnチャネルMISFETのソース電極33,84、ドレイン電極34、84、ゲート電極4、54にそれぞれ到達するコンタクトホールが形成され、その後、各コンタクトホールに、各電極33、83,4、84,34、84に接触するタングステンプラグ26が埋め込まれる。この各タングステンプラグが、それぞれ、ソースコンタクト、ゲートコンタクト、ドレインコンタクトを構成する。なお、ゲートコンタクトは、ゲート電極4,54の幅方向の端面に接続するよう形成されるため、図5−gには示していない。次いで、層間絶縁膜25上に、各タングステンプラグ26に接続される金属配線27が形成される。このようにして、Si基板1上の領域42にpチャネルMISFET31が形成されかつ領域43にnチャネルMISFET32が形成された相補型MISFETが作製される。
そして、ダイシング工程において、この相補型MISFETが形成されたウエハが、へき開により四角いチップに加工される。
以上のように構成された相補型MISFETでは、pチャネルMISFETにおいて、(110)面にチャネルが形成されかつキャリア(正孔)が<1−10>方向に走行するので、キャリアの移動度が向上し、nチャネルMISFETでは、キャリア(電子)の移動度が従来と同等(電子の移動度は(100)面の方が、(110)面に比べて高い)となる。つまり、pチャネルMISFET及びnチャネルMISFETがともに最適な面にチャネル形成が可能となる。このため、従来からの課題であった相補型MISFETにおけるpチャネルMISFETとnチャネルMISFETとのアンバランスを解消することができる。従って、ロジック回路においてボトルネックとなっていたpチャネルMISFETの高速化が可能となるため、LSIを高速に動作させることが可能になる。また、アナログ回路においても、従来、高い相互コンダクタンス(GM)を有するnチャネルMISFETのみが使われてきたが、pチャネルMISFETの相互コンダクタンスを従来に比べ大きくすることができるため、RF回路を相補型MISFETで構成して、低電圧化することも可能となる。
また、本実施の形態の相補型MISFETの製造方法によれば、(100)面を主面とする基板を従来のプロセス技術によって、その一部に(110)面を形成することができる。従って、(100)面を主面とする基板を用いて、pチャネルMISFETを(110)面上に、nチャネルMISFETを(100)面上に形成することができ、このため、従来と同様の作業により、四角いチップを得ることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る電界効果トランジスタとしてのMISFETは、Si以外の半導体からなる基板上に、その主面と異なる面方位の面にチャネルが形成されるように形成される。
基板の材料としては、例えば、第IV族元素、第IV族元素の化合物、及び第III族元素と第V族元素との化合物からなる半導体を用いることができる。
また、主面と異なる面方位の面、すなわち、MISFETのチャネルが形成された場合にキャリアの移動度が向上する面としては、(110)面、及び(110)面以上の高次面が挙げられる。このような高次面としては、例えば、(111)面、(210)面、(211)面等が挙げられる。
このような構成としても、実施の形態1,2と同様の効果が得られる。
なお、実施の形態1,2では、(100)面を主面とする基板に(110)面を形成したが、(100)面以外の面を主面とする基板に(110)面を形成してもよい。
また、実施の形態1,2のpチャネルMISFETを(110)面以外の高いキャリア(正孔)移動度を有する面に形成してもよい。
また、実施の形態2のnチャネルMISFETを(100)面以外の高いキャリア(電子)移動度を有する面に形成してもよい。
また、実施の形態1,2では、基板としてバルク基板を用いたが、SOI基板を用いてもよい。
本発明に係る電界効果トランジスタは、へき開可能な面方位を有する基板上に形成された高いキャリア移動度を有する電界効果トランジスタ等として有用である。
本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法は、へき開可能な面方位を有する基板上に形成された高いキャリア移動度を有する電界効果トランジスタの製造方法として有用である。
本発明に係る相補型電界効果トランジスタは、nチャネル電界効果トランジスタ及びpチャネル電界効果トランジスタをともにそれぞれに最適な面方位となるように同じ基板上に形成した相補型の電界効果トランジスタ等として有用である。
本発明に係る相補型電界効果トランジスタの製造方法は、nチャネル電界効果トランジスタ及びpチャネル電界効果トランジスタをともにそれぞれに最適な面方位となるように同じ基板上に形成した相補型の電界効果トランジスタの製造方法として有用である。
本発明の実施の形態1に係る電界効果トランジスタとしてのpチャネルMISFETの要部の構成を模式的に示す平面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1のpチャネルMISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図1のpチャネルMISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図1のpチャネルMISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図1のpチャネルMISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図1のpチャネルMISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図1のpチャネルMISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図1のpチャネルMISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図1のpチャネルMISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図1のpチャネルMISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る電界効果トランジスタとしての相補型MISFETの構成を模式的に示す断面図である。 図4の相補型MISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図4の相補型MISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図4の相補型MISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図4の相補型MISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図4の相補型MISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図4の相補型MISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。 図4の相補型MISFETの製造方法を工程別に示す断面図である。
符号の説明
1 Si基板
1a 低位面
1b 高位面
1c 傾斜面
1d アンドープ領域
2 nウエル
52 pウエル
3,53 ゲート絶縁膜
3’,201 第1の酸化膜
4,54 ゲート電極
4’ 導体膜
5,6,55,56 LDD領域
7,57 ソース領域
8,58 ドレイン領域
9,59 サイドウォール
10 ゲートコンタクト
21,23 レジスト
21a,23a 開口
22 凹部
24 イオン
25 層間絶縁膜
26 タングステンプラグ(コンタクト)
27 金属配線
30 チャネル領域
31 pチャネルMISFET
32 nチャネルMISFET
33,83 ソース電極(シリサイド層)
34,84 ドレイン電極(シリサイド層)
41 STI
42 pチャネルMISFET形成領域
43 nチャネルMISFET形成領域
202 ポリシリコン膜
H 段差







Claims (17)

  1. 所定の面方位の面を主面とする基板を備え、前記基板上に、前記主面の面方位と異なる面方位の面である異面方位面にチャネルが形成されるように形成された電界効果トランジスタ。
  2. 前記異面方位面が、(110)面又は(110)面より高次の面である、請求項1記載の電界効果トランジスタ。
  3. 前記チャネルがp型である、請求項2記載の電界効果トランジスタ。
  4. 前記チャネルにおける正孔の走行方向が<1−10>方向である、請求項3記載の電界効果トランジスタ。
  5. 前記主面が、前記基板をへき開可能な面である、請求項1記載の電界効果トランジスタ。
  6. 前記主面が、(100)面である、請求項5記載の電界効果トランジスタ。
  7. 前記主面が前記基板をへき開可能な面でかつ(100)面であり、前記異面方位面が(110)面又は(110)面より高次の面であり、かつ前記チャネルがp型である、請求項1記載の電界効果トランジスタ。
  8. 前記基板の少なくとも表層部が、第IV族元素、第IV族元素の化合物、及び第III族元素と第V族元素との化合物のいずれかで構成されている、請求項1記載の電界効果トランジスタ。
  9. 前記基板の少なくとも表層部がSiで構成されている、請求項8記載の電界効果トランジスタ。
  10. 前記基板がSOI基板である、請求項9記載の電界効果トランジスタ。
  11. 所定の面方位の面を主面としかつ該主面の面方位と異なる面方位の面である異面方位面を有する基板を備え、前記基板上に、前記異面方位面に第1導電型のチャネルが形成される第1の電界効果トランジスタと前記主面に第2導電型のチャネルが形成される第2の電界効果トランジスタとが形成された相補型電界効果トランジスタ。
  12. 前記第1導電型がp型であり、前記第2導電型がn型であり、前記異面方位面が(110)面又は(110)面より高次の面であり、かつ前記主面が(100)面である、請求項11記載の相補型電界効果トランジスタ。
  13. 前記基板の少なくとも表層部が、第IV族元素、第IV族元素の化合物、及び第III族元素と第V族元素との化合物のいずれかで構成されている、請求項12記載の相補型電界効果トランジスタ。
  14. 所定の面方位の面を主面とする基板上に、前記主面の面方位と異なる面方位の面である異面方位面を形成する異方位面形成工程と、
    前記異面方位面にチャネルが形成されるように電界効果トランジスタを前記基板上に形成する電界効果トランジスタ形成工程とを有する、電界効果トランジスタの製造方法。
  15. 前記異面方位面形成工程は、前記基板の主面に凹部を形成する工程と、前記凹部の側壁をウエットエッチングすることにより前記異面方位面を形成する工程とを有し、
    前記電界効果トランジスタ形成工程において、前記基板の前記凹部が形成された主面に前記電界効果トランジスタを形成する、請求項14記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  16. 前記ウエットエッチングのエッチング液としてアルカリ性の薬液を用いる、請求項15記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  17. 第1導電型のチャネルが形成される第1の電界効果トランジスタと第2導電型のチャネルが形成される第2の電界効果トランジスタとを有する相補型電界効果トランジスタの製造方法であって、
    所定の面方位の面を主面とする基板上に前記主面の面方位と異なる面方位の面である異面方位面を形成する異面方位面形成工程と、前記第1の電界効果トランジスタ及び前記第2の電界効果トランジスタを前記基板上に形成する電界効果トランジスタ形成工程とを有し、
    前記電界効果トランジスタ形成工程において、前記異面方位面に前記第1導電型のチャネルが形成されるように前記第1の電界効果トランジスタを形成しかつ前記主面の前記所定の面方位を有する部分に前記第2導電型のチャネルが形成されるように前記第2の電界効果トランジスタを形成する、相補型電界効果トランジスタの製造方法。
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