JP2005149427A - 無線タグ回路素子、無線タグラベルおよび無線タグ情報通信装置 - Google Patents

無線タグ回路素子、無線タグラベルおよび無線タグ情報通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005149427A
JP2005149427A JP2003390044A JP2003390044A JP2005149427A JP 2005149427 A JP2005149427 A JP 2005149427A JP 2003390044 A JP2003390044 A JP 2003390044A JP 2003390044 A JP2003390044 A JP 2003390044A JP 2005149427 A JP2005149427 A JP 2005149427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless tag
rfid
circuit element
wiring
tag information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003390044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4433773B2 (ja
Inventor
Takuya Nagai
拓也 永井
Tomoyasu Fukui
智康 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2003390044A priority Critical patent/JP4433773B2/ja
Priority to PCT/JP2004/012544 priority patent/WO2005034028A1/ja
Publication of JP2005149427A publication Critical patent/JP2005149427A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4433773B2 publication Critical patent/JP4433773B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 UHF帯等の高周波を用いる場合であっても、簡易な構造かつ簡便な手法により書込み対象の無線タグ回路素子との間でのみ無線タグ情報の通信を行うことができる無線タグ回路素子、無線タグラベルおよび無線タグ情報通信装置を提供する。
【解決手段】 無線タグ回路素子24aは、そのIC回路部80に熱を加えることにより断線することができる短絡用細線77が備えられている。第1のサーマルヘッド34は、タグテープ26の印刷範囲に印刷を行うための発熱体のアレイと、このアレイの外側であって短絡用細線77の加熱位置に対応した位置に合わせた発熱体アレイとを有している。この第1のサーマルヘッド34を駆動する印刷駆動回路36は、印刷を行う情報に従って印刷範囲の発熱体アレイを順次駆動し、短絡用細線77が第1のサーマルヘッド34の位置に移送されると短絡用細線77を切断するための発熱体アレイを駆動する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、無線通信により外部と情報の授受が可能な無線タグに関わり、特に無線タグ回路素子、無線タグラベルおよび無線タグに備えられた無線タグ回路素子との間で外部より無線タグ情報の読み取り又は書込みを無線通信によって行う無線タグ情報通信装置に関する。
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。例えば、ラベル状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナ部とを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部に対して情報の読み取り/書き込みが可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
このような無線タグ回路素子に対し情報の書込みを行うライタ(書込み装置)としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。この従来技術では、所定間隔で長方形状のラベルが貼り付けられた帯状の用紙を用紙供給部から順次巻き出して筐体の一方側から供給し、筐体内のモジュールで生成した所定の情報を、上記帯状用紙の搬送路に設けた読み取り/書き込みアンテナを介してラベルに貼り付けられた無線タグ回路素子側に送信することにより、無線タグ回路素子のIC回路部に対して順次書き込みが行われ、最終的に筐体の他方側から排出する。
特開2002−2026号公報(段落番号0002〜0009、図1〜4)
無線タグとの通信においては、その周波数帯域として、従来、古くから利用されている125KHz帯、利用実績が多い13.56MHz帯等が用いられてきた。しかしながらこれらの帯域を用いたものでは通信距離が短くなるため、無線タグとしての用途が限られてしまうという難点があった。そこで、今後は、周波数帯域として、欧米で多く利用されているUHF帯等(830〜930MHz帯、2.45GHz帯等)の高周波の利用が考えられつつある。
上記従来技術においては、このような高周波帯を利用する場合についてまで特に配慮されていないため、そのままでは、通信距離が長くなることによって本来の情報書込み対象である無線タグ回路素子のみならず、後続の他の無線タグ回路までが通信可能エリア内に入ることになり、外部から対象無線タグに対して無線タグ情報の問い合わせの通信を行う場合、後続の他の無線タグ回路素子からも応答信号が発せられたりして、対象の無線タグ回路素子との間でのみ無線タグ情報の通信を行うことができないという問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決するために為されたもので、UHF帯等の高周波を用いる場合であっても、簡易な構造かつ簡便な手法により書込み対象の無線タグ回路素子との間でのみ無線タグ情報の通信を行うことができる無線タグ回路素子、無線タグラベルおよび無線タグ情報通信装置を提供することにある。
上記課題の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の無線タグ回路素子は、アンテナ部と、無線タグ情報を記憶する記憶部と、前記アンテナ部を介して外部と無線タグ情報の通信制御を行う通信制御部とを備え、加熱することにより接続状態が変化する配線部を有し、接続状態に応じて無線タグ回路素子の機能が変化するものである。
この請求項1記載の無線タグ回路素子によれば、加熱することにより接続状態が変化する配線部を有するものであって、その配線部が加熱されることにより、無線タグ回路素子の機能が変化される。
請求項2記載の無線タグ回路素子は、請求項1記載の無線タグ回路素子において、前記配線部は、融点が低い導電体により形成され、加熱することによりその導電体が切断されるものである。
請求項3記載の無線タグ回路素子は、請求項1記載の無線タグ回路素子において、前記配線部は、融点が低い絶縁体を挟む2つの電極により形成され、加熱することにより絶縁体が溶融し、2つの電極が接続されるものである。
請求項4記載の無線タグ回路素子は、請求項1から3のいずれかに記載の無線タグ回路素子において、前記配線部の接続状態が変化することにより、前記通信制御部が外部と無線タグ情報の通信を行うことを可能とするものである。
請求項5記載の無線タグ回路素子は、請求項1から3のいずれかに記載の無線タグ回路素子において、前記配線部の接続状態が変化することにより、前記通信制御部が外部と無線タグ情報の通信を行うことを不可能とするものである。
請求項6記載の無線タグ回路素子は、請求項1から3のいずれかに記載の無線タグ回路素子において、前記配線部は、第1の配線回路と第2の配線回路を有し、前記通信制御部は、第1の配線回路の接続状態が変化することにより外部と無線タグ情報の通信を可能とし、第2の配線回路の接続状態が変化することにより外部と無線タグ情報の通信を不可能とするものである。
請求項7記載の無線タグラベルは、請求項1から6のいずれかに記載の無線タグ回路素子を内包するリボン状の基材に、所定幅の印刷部を備え、前記配線部は、前記印刷部の外側に延設されているものである。
この請求項7記載の無線タグラベルによれば、無線タグ回路素子を内包するリボン状の基材に、印刷部が備えられ、配線回路は、その印刷部の外側へ延設されている。
請求項8記載の無線タグラベルは、請求項7記載の無線タグラベルにおいて、前記リボン状の基材は、少なくともその上面に印刷部を備えるベースフィルムと、前記アンテナ部、記憶部および通信制御部を前記ベースフィルムとで挟む粘着層および剥離紙により構成され、前記配線部は、前記印刷部と前記記憶部および前記通信制御部から離れた位置まで延設されているものである。
請求項9記載の無線タグ情報通信装置は、無線タグ回路素子に対して無線タグ情報の通信を行う無線タグ情報通信装置において、無線タグ回路素子が有する配線部に熱を加える加熱手段と、無線タグ回路素子との情報の通信を行う装置側アンテナ部と、前記加熱手段により前記配線部の接続状態を変化させた後、前記装置側アンテナ部を介して無線タグ回路素子と無線タグ情報の通信を行う通信手段とを備えている。
この無線タグ情報通信装置によれば、無線タグ回路素子が有する配線部に熱を加える手段を備え、配線部の接続状態を変化させた後、無線タグ回路素子と通信を行うように構成されている。
請求項10記載の無線タグ情報通信装置は、請求項9記載の無線タグ情報通信装置において、前記加熱手段は、サーマルヘッドで構成され、そのサーマルヘッドにより無線タグ回路素子を内包するリボン状基材に印刷を行い、且つ、前記配線部を加熱するものである。
請求項11記載の無線タグ情報通信装置は、請求項10記載の無線タグ情報通信装置において、前記リボン状基材は、その幅方向の中央部に印刷面を有し、前記配線部は前記印刷面の外側に延設されたものであり、前記サーマルヘッドは、前記印刷面に合わせて配設された第1の発熱体アレイと、その第1の発熱体アレイの外側であって前記配線部の加熱位置に合わて配設された第2の発熱体アレイとを備えている。
請求項12記載の無線タグ情報通信装置は、請求項9から11のいずれかに記載の無線タグ情報通信装置において、前記無線タグ回路素子が有する配線部は、接続状態が変化することにより無線タグ回路素子が外部と無線タグ情報の通信を行うことを可能とする第1の配線回路と、接続状態が変化することにより無線タグ回路素子が外部と無線タグ情報の通信を行うことを不可能とする第2の配線回路とを有し、前記加熱手段は、前記第1の配線回路を加熱する第1の加熱手段と、前記第1の加熱手段により前記第1の配線回路を加熱した後、前記通信手段により通信が行われた後、前記第2の配線回路を加熱する第2の加熱手段とを備えている。
請求項13記載の無線タグ情報通信装置は、カートリッジを着脱自在に収納する収納部を備えた無線タグ情報通信装置であって、前記カートリッジは、リボン状基材を順次取り出し可能に収納するものであり、前記リボン状基材は、無線タグ回路素子を所定間隔で複数内包し、そのリボン状基材の幅方向の中央部に印刷面を有するものであり、前記無線タグ回路素子は、接続状態が変化することにより外部と無線タグ情報の通信を可能とする第1の配線回路及び接続状態が変化することにより外部と無線タグ情報の通信を不可能とする第2の配線回路を有するものであって、前記カートリッジから前記リボン状基材を所定の移送経路に沿って順次取り出す基材駆動手段と、前記基材駆動手段によりカートリッジから取り出されたリボン状基材の前記印刷面に印刷を行い、且つ、前記第1の配線回路を切断するために前記移送経路に設けられた第1のサーマルヘッドと、前記第1のサーマルヘッドにより前記第1の配線回路が切断された無線タグ回路素子と無線タグ情報の通信を行うため、本体装置の前記移送経路の前記第1のサーマルヘッドの下流側に設けられた装置側アンテナ部と、前記移送経路上の前記装置側アンテナ部の下流側に設けられ、前記第2の配線回路を切断するための第2のサーマルヘッドとを備えている。
請求項1記載の無線タグ回路素子によれば、配線部の接続状態に応じて無線タグ回路素子の機能が変化し、その配線部は、加熱することにより接続状態が変化するので、加熱するという簡単な手段で、無線タグ回路素子の機能を変化させることができるという効果がある。
請求項2記載の無線タグ回路素子によれば、請求項1記載の無線タグ回路素子の奏する効果に加え、配線部は、融点が低い導電体で形成されているので、比較的低い温度で加熱することにより配線部を接続されている状態から切断されている状態へ変化させることができるという効果がある。
請求項3記載の無線タグ回路素子によれば、請求項1記載の無線タグ回路素子の奏する効果に加え、配線部は、融点が低い絶縁体を挟む2つの電極で形成されるので、比較的低い温度で加熱することにより配線部を切断されている状態から接続されている状態へ変化させることができるという効果ある。
請求項4記載の無線タグ回路素子によれば、請求項1から3のいずれかに記載の無線タグ回路素子の奏する効果に加え、配線部の接続状態が変化することにより、外部との通信を行うことを可能とすることができるので、加熱される前は、外部との通信が行なわれず、加熱することにより通信を行うようにすることができるという効果がある。
請求項5記載の無線タグ回路素子によれば、請求項1から3のいずれかに記載の無線タグ回路素子の奏する効果に加え、配線部の接続状態が変化することにより、外部との通信を行うことを不可能とすることができるので、加熱される前は、外部との通信を行うことができるが、加熱することにより、外部との通信を行うことができないようにすることができるという効果がある。
請求項6記載の無線タグ回路素子によれば、請求項1から3のいずれかに記載の無線タグ回路素子の奏する効果に加え、第1の配線回路と第2の配線回路とを有するので、一つの配線回路の接続状態を変化することにより、外部と無線タグ情報の通信を行うことを可能とし、所定の通信を行った後、他の配線回路の接続状態を変えることにより、外部と無線タグ情報の通信を行うことを不可能とすることができるという効果がある。
請求項7記載の無線タグラベルによれば、請求項1から6のいずれかに記載の無線タグ回路素子の奏する効果に加え、無線タグ回路素子を内包するリボン状の基材に、印刷を行う印刷部と、その印刷部の外側に配線回路を設けたものであるので、印刷部に影響を与えずに配線部に熱を加えることができるという効果がある。
請求項8記載の無線タグラベルによれば、請求項7記載の無線タグラベルの奏する効果に加え、配線部は、記憶部や通信制御部から離れた位置まで延設されているので、印刷部および記憶部や通信制御部に影響を与えずに配線部に熱を加えることができるという効果がある。
請求項9記載の無線タグ情報通信装置によれば、無線タグ回路素子が有する配線部に熱を加える加熱手段を備え、配線部の接続状態を変化させた後、無線タグ回路素子と無線タグ情報の通信を行うので、配線部の接続状態が変化されていない場合には無線タグ回路素子と通信を行うことはできないが、配線部を加熱することにより、配線部の接続状態を変化させ、無線タグ回路素子と無線タグ情報の通信を行うことができるという効果がある。
請求項10および11記載の無線タグ情報通信装置によれば、請求項9記載の無線タグ情報通信装置の奏する効果に加え、加熱手段をサーマルヘッドで構成し、そのサーマルヘッドで無線タグ回路素子を内包する基材に印刷を行うとともに配線部を加熱することにより、配線部の接続状態を変えることができるので、印刷用および加熱用の加熱手段をそれぞれ設ける必要がなく、構造を簡単にすることができるという効果がある。
請求項12記載の無線タグ情報通信装置によれば、請求項9から11のいずれかに記載の無線タグ情報通信装置の奏する効果に加え、第1の加熱手段により加熱をすることにより無線タグ回路素子との通信を可能とし、通信手段により情報を送信した後、第2の加熱手段により加熱することにより通信を不可能とするので、所定の情報を書き込んだ後、誤って情報を書き換えたり、間違った情報を追加することがないようにすることができるという効果がある。
請求項13記載の無線タグ情報通信装置によれば、第1のサーマルヘッドで無線タグ回路素子を内包するリボン状基材に印刷を行うとともに無線タグ回路素子の配線部を加熱することにより配線部の接続状態を変えることができるので、印刷用および加熱用の加熱手段をそれぞれ設ける必要がなく、構造を簡単にすることができるという効果がある。
また、第1のサーマルヘッドにより無線タグ回路素子が有する第1の配線回路に熱を加え、その接続状態を変化させた後、通信手段は、無線タグ回路素子と無線タグ情報の通信を行うことができるので、カートリッジに収納されている配線部の接続状態が変化されていない無線タグ回路素子とは通信が行なわれず、カートリッジから取出され、配線部の接続状態が変化された無線タグ回路素子と無線タグ情報の通信を行うことができるという効果がある。
また、第1のサーマルヘッドにより無線タグ回路素子が有する第1の配線回路に熱を加え、その接続状態を変化させた後、通信手段は、無線タグ回路素子と無線タグ情報の通信を行うことが可能となり、通信を行った後、第2のサーマルヘッドにより無線タグ回路素子が有する第2の配線回路に熱を加え、その接続状態を変化させるので、通信を行った後、無線タグ回路素子の外部との通信を不可能にすることができる。
また、カートリッジから順次取出されたリボン状基材に印刷を行い、第1の配線回路を加熱し、無線タグ回路素子と通信を行い、第2の配線回路を切断するという一連の工程を備えているので、簡単な操作で所望の無線タグラベルを即座に作成することができるという効果がある。
以下図面を参照して、本発明の無線タグ回路素子、無線タグラベルおよび無線タグ情報通信装置の実施例について説明する。
図1は、本発明が好適に適用される無線タグ生成システム10を説明する図である。この無線タグ生成システム10において、本発明の一実施例である複数の無線タグ情報通信装置12は、有線或いは無線による通信回線14を介してルートサーバ16、端末18、汎用コンピュータ20、及び複数の情報サーバ22に接続されている。
この無線タグ生成システム10では、端末18又は汎用コンピュータ20において、無線タグラベル24に書込む情報や無線タグラベル24の印刷範囲に印刷する文字などの情報がユーザにより入力されるとともに、情報サーバ22に記憶されている物品情報のアドレスと、ルートサーバ16におけるそれらの対応情報の格納先アドレス等が指定されることにより、無線タグ情報通信装置12により無線タグに内包される無線タグ回路素子24aに識別情報および物品情報等が書込まれ、無線タグラベル24の印刷範囲に、印刷が行われる。
図2は、本発明の無線タグラベル24について説明する図であり、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)、(d)は、図2(a)のV‐V視断面図である。
この図2(a)に示すように、前記無線タグラベル24の片側の面(表面)には、例えば、その無線タグ回路素子24aの種類を示す「RF−ID」等の印字78が印刷されている。また、図2(b)に示すように無線タグラベル24の底面には、何も印刷されない。
無線タグラベル24には、2つのタイプがあり、その断面を図2(c)および図2(d)に示す。図2(c)は、タイプ1の無線タグラベルであり、ベースフィルム82は、色付きのPET(ポリエチレンテレフタラート)等により形成され、このベースフィルム82の上面が印刷面として、上記印字78が印刷される。
このベースフィルム82と一体的にIC回路部80が設けられ、その裏側には粘着層88を介して剥離紙90が接着されている。また、IC回路部80には、短絡用細線77が接続され、粘着層88内で無線タグラベル24の幅方向に延設されている。
図2(d)は、タイプ2の無線タグラベル24の断面図であり、IC回路部80は、PET等から成る色付きのベースフィルム82と一体的に設けられており、このベースフィルム82の表側には粘着層84を介して透明なカバーフィルム86が、裏側には粘着層88を介して剥離紙90がそれぞれ接着されている。またタイプ1と同様にIC回路部80には、短絡用細線77が接続され、粘着層88内で無線タグラベル24の幅方向に延設されている。
上記印字78は、上記カバーフィルム86の裏面を印刷面として印刷が行われる。このタイプ2は、いわゆるラミネートタイプと呼ばれるもので、印刷面がカバーフィルム86の裏面に位置するため、印刷がはがれたり、汚れたりしにくいという利点がある。
上記、2つのタイプは、無線タグラベル24が所定の商品等の物品に貼り付けられる際には、上記剥離紙90が剥がされて粘着層88により接着される。
図3は、ベースフィルム上に配置されたIC回路部80とアンテナ部64と短絡用細線77とを表す平面図で、テープ中央に配置されたIC回路部80の両側にアンテナ部64がテープの長手方向に沿って延設され、短絡用細線77が、IC回路部80から下方のテープ端に延びた後、左方向に伸ばされて閉回路を形成している。
この短絡用細線77は、無線タグ回路素子24aを有する無線タグラベル24に印刷を行うための印刷範囲の外側であって、且つ、IC回路部80から離れた位置まで延設されている。この印刷範囲には、サーマルヘッドによりインクリボンが押し当てられ、そのインクリボンのインクを転写してラベルに印刷が行われ、印刷範囲外に延設された短絡用細線77は、印刷範囲外のサーマルヘッドを加熱することにより切断される。
図3(a)は、カートリッジ28に収納されているときの状態を示す図であり、短絡用細線77が切断されていない状態を示す。カートリッジ28から引き出されて、サーマルヘッドなどにより加熱されることにより、印刷範囲の外であって、IC回路部80から離れた位置で短絡用細線77の一部が切断された状態を図3(b)に示す。なお、IC回路部80から離れた位置で加熱するのは、IC回路部80に熱による悪影響を与えるのを避けるためである。
図3(c)は、短絡用細線が、2つ備えられた様子を示すもので、第1の短絡用細線77(図において左側、通信可短絡用細線)は、切断されることにより、情報の通信を可能とするもので、第2の短絡用細線79(通信不可短絡用細線)は、情報を書込んだ後、修正や追加ができないようにするため、通信を不可とする、あるいは、送信は可能であるがメモリ部への書き込みは不可とするための短絡用細線である。
上記、無線タグ回路素子24aに、短絡用細線77または短絡用細線79のいずれか、あるいは両方が備えられているかという情報は、無線タグ回路素子24aを収納するカートリッジ28のハウジングの外側にマーク28aが施され、無線タグ情報通信装置12は、制御回路60に接続されたマークセンサ45により、そのマークを読みとって、それぞれの無線タグ回路素子24aに対応した処理を行う。
図4は、上記無線タグ回路素子24aの構成を説明する図である。この図4に示すように、上記無線タグ回路素子24aは、前記無線タグ情報通信装置12とRFID通信により情報の送受信を行うためのアンテナ部64と、そのアンテナ部64により受信された搬送波を整流する整流部66と、その整流部66により整流された搬送波のエネルギを蓄積するための電源部68と、上記アンテナ部64により受信された搬送波からクロック信号を抽出して通信制御部76に供給するクロック抽出部70と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部72と、上記アンテナ部64に接続された変復調部74と、上記整流部66、クロック抽出部70、及び変復調部74等を介して上記無線タグ回路素子24aの作動を制御するための通信制御部76とを、備えて構成されている。この通信制御部76は、前記無線タグ情報通信装置12と通信を行うことにより上記メモリ部72に上記所定の情報を記憶する制御や、上記アンテナ部64により受信された搬送波を変復調部74において上記メモリ部72に記憶された情報信号に基づいて変調したうえで反射波として上記アンテナ部64から反射返信する制御等の基本的な制御を実行する。
通信制御部76には、短絡用細線77が設けられており、アンテナ部64が書き込み信号を受信しても、短絡用細線77によって通信制御部76の機能が停止しており、情報を書き込むことができず、また、事前にIC回路部80に情報が書き込まれている場合、装置側に信号を送ることができない。この短絡用細線77は、融点が低い導電体、例えばハンダ、ヒューズ等により形成されており、加熱することにより切断させることができる。この短絡用細線77が切断されると、通信制御部76は、情報の送受信および受信した情報のメモリへの書込み機能を実行する。なお、図3(c)で説明したように、第1の短絡用細線77と、第2の短絡用細線79を設けてもよい。
次に、タイプ1の無線タグラベル24を作成するためのカートリッジ28と、無線タグ情報通信装置12、およびその無線タグ情報通信装置12における情報の通信処理について説明する。
図5は、タイプ1の無線タグラベル24を作成するためのカートリッジ28の構成を説明する図である。このカートリッジ28には、一部を拡大して示すように、前記アンテナ部64及びIC回路部80等が連続配置された帯状の基材テープ92が巻回されたロール95と、インクリボン98が巻回されたインクリボンロール100と、そのインクリボン98を巻き取るための巻取ローラ102と、上記基材テープ92を矢印で示す方向にテープ送りをする圧着ローラ104とが、それぞれの軸心回りに自転可能に設けられている。上記ロール95は、図面では同心円状に描かれているが、実際には芯に巻かれた渦巻き状になっている。上記インクリボンロール100及び巻取ローラ102は、上記基材テープ92の表面側と接着される側に配設されており、上記インクリボン98は、前記無線タグ情報通信装置12本体に設けられたサーマルヘッド34に押圧されることで、上記基材テープ92の表面に当接させられるようになっている。
図6は、上記無線タグ情報通信装置12の構成を説明する図である。この無線タグ情報通信装置12は、図2(c)に示すタイプ1の無線タグラベル24を作成するためのもので、後述するように所定の印字文字等の印刷を施したり、所望の通信ID及び物品情報等をIC回路部80に書き込む等してユーザの要望に応じた無線タグラベル24を即座に作成できるようにしたもので、上記カートリッジ28を着脱自在に収納し、カートリッジ用パルスモータ30を駆動してそのカートリッジ28からのタグテープ26の送出を制御するカートリッジ用パルスモータ駆動回路32と、上記タグテープ26に印刷を行い、且つ、短絡用細線77を切断するために第1のサーマルヘッド34の駆動を制御する印刷駆動回路36と、そのタグテープ26を矢印で示す方向に送出するための送出ローラ38と、送出ローラ用パルスモータ40を介してその送出ローラ38の駆動を制御する送出ローラ駆動回路42と、上記タグテープ26をカートリッジ28から搬出口44へ案内するための搬送ガイド46と、ソレノイド48の駆動に応じてそのタグテープ26を所定の長さで切断して個々の無線タグラベル24に分割するカッタ50と、上記搬出口44におけるそのタグテープ26の有無を検出するセンサ52と、上記無線タグ回路素子24aとの間で通信を行うための装置側アンテナ部54と、その装置側アンテナ部54を介してその無線タグ回路素子24aに情報を書き込むための高周波回路56と、第2の短絡用細線79を切断するために第2のサーマルヘッド39を駆動するヘッド駆動回路35と、その無線タグ回路素子24aから読み出された信号を処理して情報を読み出すための信号処理回路58と、上記カートリッジ用パルスモータ駆動回路32、印刷駆動回路36、送出ローラ駆動回路42、ソレノイド48、高周波回路56、及び信号処理回路58等を介して上記無線タグ情報通信装置12の駆動を制御するための制御回路60とを、備えて構成されている。
従って、カートリッジ28から取出されるタグテープ26は、カートリッジ用パルスモータ駆動回路32によりカートリッジ28から取出され、まず、第1のサーマルヘッド34、搬送ガイド46下部に設けられた装置側アンテナ部54、第2のサーマルヘッド39の順で構成される移送経路上を順次送り出される。
第1のサーマルヘッド34は、図7に示すように、タグテープ26の印刷範囲に印刷を行うための発熱体のアレイと、このアレイの外側であって短絡用細線77の加熱位置に対応した位置に合わせた発熱体アレイとを有している。インクリボン98は、タグテープ26に印刷を行う幅を有し、第1のサーマルヘッド34の印刷用のアレイは、このインクリボン98とほぼ同じ幅であり、この印刷用のアレイの外側、即ちインクリボン98の幅の外側であって、IC回路部80に接続された短絡用細線77が配置された位置に合わせて、切断用のアレイが形成されている。
この第1のサーマルヘッド34を駆動する印刷駆動回路36は、印刷を行う情報に従って、印刷範囲の発熱体アレイを順次駆動し、短絡用細線77が第1のサーマルヘッド34の位置に移送されると、短絡用細線を切断するための発熱体アレイを駆動する。
なお、制御回路60は、入出力インターフェイス62により上記通信回線14に接続されている。
図8は、上記制御回路60の構成を説明する図である。この図8に示すように、前記制御回路60は、中央演算処理装置であるCPU140、ROM(Read Only Memory)142、及びRAM(Random Access Memory)144等から成り、RAM144の一時記憶機能を利用しつつROM142に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータである。また、この制御回路60は、前記入出力インターフェイス62を介して前記通信回線14に接続されており、前記ルートサーバ16、端末18、汎用コンピュータ20、及び情報サーバ22等との間で情報のやりとりが可能とされている。
図9は、上記CPU140により実行されるタグ作成処理のフローチャートであり、RAM144には、タグの印刷面に印刷する情報と無線タグ回路素子24aへ書込まれる情報であるIDおよび物品情報などが入力され、図示しない通信開始を指示するスイッチが操作されたとき起動される処理である。
まず、初期化(S1)として、カートリッジ28の有無や、カートリッジ28が装着されている場合には、カートリッジ28の種類すなわちタグテープ幅及びRFIDの有無などが判定される。次に、カートリッジ用パルスモータ30によりテープを送出しつつ、第1のサーマルヘッド34により、印刷を行うとともに、第1の短絡用細線77が第1のサーマルヘッド34の位置を通過することを検出すると、第1のサーマルヘッド34の切断用アレイを駆動し、第1の短絡用細線77を加熱する(S2)。
次に、タグテープ26が搬送ガイド46を通過している間に、RAM144に記憶している書込みIDと物品情報をアンテナ54を介して高周波回路56が送信するよう制御を行う(S3)。詳細については後述する。次に、第2の短絡用細線79が無線タグ回路素子24aに備えられているか否かを、カートリッジ28に付されたマーク28aをマークセンサ45で読取ることにより判定する(S4)。第2の短絡用細線79が無線タグ回路素子24aに備えられている場合には(S4:Yes)、第2の短絡用細線79が第2のサーマルヘッドの位置を通過するとき、第2のサーマルヘッド39により加熱を行い、第2の短絡用細線79を切断する(S5)。
第2の短絡用細線79が無線タグ回路素子24aに備えられていない場合は(S4:No)、S6の処理を行わず、S6の処理へ進む。
S6の処理では、タグテープ26の区切り位置がカッター50の位置まで送出されると、ソレノイド48を駆動してタグテープ26を区切り位置で切断し、印刷および情報の通信を完了した無線タグ26を送出ローラ駆動回路42により送出ローラ用パルスモータ40を駆動し、搬出口44より排出する(S7)。
S3の処理の詳細を図14の無線タグ情報通信装置12が実行する処理のフローチャートを参照して説明する。
ここで、それぞれの無線タグ回路素子24aのメモリ部72には、予めカートリッジ28に収納されている順にID情報である順序番号が記憶されている。この順序番号としては、昇順あるいは降順でもよく、収納されている順序が特定できるものであればよい。
無線タグ情報通信装置12は、まず、無線タグ回路素子24aに対してIDの送信を要求する電波を発信する(S21)。次に、その要求に対する無線タグ回路素子24aからのIDを含む電波を受信する(S22)。この電波は、カートリッジ28から取出された無線タグ回路素子24aおよびカートリッジ28に収容されている無線タグ回路素子24aにも届くが、カートリッジ28に収容されている無線タグ回路素子24aの短絡用細線77は、まだ切断されていないので、通常は、カートリッジ28から取出されて短絡用細線77が切断された無線タグ回路素子24aのみが応答する。次にS22の処理で受信した電波からIDを抽出し、そのIDとともに、その無線タグ回路素子24aに書込むための情報とを送信する(S23)。
次に、無線タグ回路素子24aが無線タグ情報通信装置12と行う通信処理を図15のフローチャートを用いて説明する。
まず、IDを問い合わせる電波を受信する(S31)と、受信した電波をデジタル信号に変換し(S32)、そのデジタル信号からIDを抽出する(S33)。次に自己の無線タグのIDをメモリ部から抽出し(S34)、受信したIDと自己が保有するIDが一致するか否かを判断し(S35)、一致する場合には、受信した電波は、自己の無線タグに送信されたものであるので、そのデジタル信号から命令を抽出する(S36)。次に抽出した命令が書込み命令か否かを判断する(S37)。抽出した命令が書込み命令である場合には(S37:Yes)デジタル信号からメモリ部に書き込む情報を抽出し(S38)、その情報をメモリ部72に書き込む(S39)。
一方、S35の判断処理において、IDが一致しないと判断された場合(S35:No)は、受信した電波は自己の無線タグに送信されたものではないので、この一連の処理を終了する。また、また、S37の書込み命令であるか否かの判断処理において、書込み命令でないと判断された場合は(S37:No)、その書込み以外の命令に従って処理を実行し(S40)、この一連の処理を終了する。
以上説明したようにして、カートリッジ28から取出された無線タグ回路素子24aに、確実に対応する情報を書込むことができる。尚、上記実施例においては、切断用サーマルヘッドの駆動を各切断用配線回路がヘッドの近傍を通過するとき行うようにしたが、初期化後の印刷開始時にヘッドを駆動するようにしてもよい。この場合には、予めヘッドが予熱され切断用配線回路の通過位置に同期をとって駆動しなくてもよいため切断を簡単に為し得る。
次に、図2(d)に示すタイプ2の無線タグラベル24を作成するためのカートリッジ28と、無線タグ情報通信装置12、およびその無線タグ情報通信装置12における情報の通信処理について説明する。
図10は、タイプ2の無線タグラベル24を収納するカートリッジ28の構成を説明する図である。このカートリッジ28には、一部を拡大して示すように、前記アンテナ部64及びIC回路部80等が連続配置された帯状の基材テープ92が巻回された第1ロール94と、その基材テープ92と略同じ幅である前記カバーフィルム86が巻回された第2ロール96と、インクリボン98が巻回されたインクリボンロール100と、そのインクリボン98を巻き取るための巻取ローラ102と、上記基材テープ92とカバーフィルム86とを押圧してそれらを接着させつつ矢印で示す方向にテープ送りをする圧着ローラ104とが、それぞれの軸心回りに自転可能に設けられている。上記第1ロール94及び第2ロール96は、図面では同心円状に描かれているが、実際には芯に巻かれた渦巻き状になっている。上記インクリボンロール100及び巻取ローラ102は、上記カバーフィルム86の裏面側すなわち上記基材テープ92と接着される側に配設されており、上記インクリボン98は、前記無線タグ生成装置12本体に設けられた第1のサーマルヘッド34に押圧されることで、上記カバーフィルム86の裏面に当接させられるようになっている。
図11は、上記無線タグ情報通信装置12の構成を説明する図で、図2(d)に示すタイプ2の無線タグラベル24を作成するためのもので、図6に記載の無線タグ情報通信装置12と異なる点は、図6では第1のサーマルヘッド34により無線タグラベルの印刷範囲に印刷を行うと共に、短絡用細線77に加熱することにより短絡用細線77の切断を行っているが、図11では、第1のサーマルヘッド34は、無線タグラベルの印刷範囲に印刷を行うのみで、短絡用細線77を加熱することにより切断させる第3のサーマルヘッド41とその第3のサーマルヘッドを駆動するヘッド駆動回路37を別途設けた点である。
この無線タグ情報通信装置12によりタイプ2の無線タグラベルが作成される場合には、カートリッジ用パルスモータ30によりカバーフィルム86と基材テープ92とがそれぞれ引き出され、カバーフィルム86の裏面に第1のサーマルヘッド34により、印刷が行われた後、カバーフィルム86は基材テープ92と接着され、送出される。前述の通り無線タグ回路素子24aは、基材テープ92に内包されているので、この後第3のサーマルヘッド41により、短絡用細線77が加熱されて切断される。
制御回路60の構成は、実施例1において説明した図8の構成と同じであるので、ここでは説明を省略する。
図12は、タイプ2の無線タグラベル24に情報を書き込む際の、図8に記載のCPU140により実行されるタグ作成処理のフローチャートであり、RAM144には、タグの印刷面に印刷する情報と無線タグ回路素子24aへ書込まれる情報である書込みIDおよび物品情報などが入力され、図示しない書込み開始を指示するスイッチが操作されたとき起動される処理である。
まず、初期化(S11)として、カートリッジ28の有無、カートリッジ28の種類すなわちタグテープ幅及びRFIDの有無などが判定される。次に、送出ローラ駆動回路58によりテープ送出しつつ、第1のサーマルヘッド34により、印刷を行う(S12)。次に、第3のサーマルヘッド41の位置に短絡用細線77が到達すると第3のサーマルヘッド41により、短絡用細線77を加熱し、切断する(S13)。
次に、タグテープ26が搬送ガイド46を通過している間に、RAM144に記憶している書込みIDと物品情報をアンテナ54を介して高周波回路56が送信するよう制御を行う(S14)。この処理は、タイプ1で説明したS3の処理と同じであるので、詳細な説明は、ここでは省く。
次に、第2の短絡用細線79が備えられているか否かを、装着されているカートリッジ28に付されているマーク28aから判断する(S15)。
第2の短絡用細線が77が無線タグ回路素子24aに備えられている場合(S15:Yes)は、第2の短絡用細線79が第2のサーマルヘッド39の位置を通過するとき、第2のサーマルヘッド39を駆動して加熱を行い、第2の短絡用細線79を切断する(S16)。
第2の短絡用細線79が無線タグ回路素子24aに備えられていない場合は(S15:No)、S16の処理を行わず処理17へ進む。
S17の処理では、タグテープ26の区切り位置がカッター50の位置まで送出されると、ソレノイド48を駆動してタグテープ26を切断し(S17)、印刷および情報の通信を完了した無線タグ26を送出ローラ駆動回路42により送出ローラ用パルスモータ40を駆動して搬出口44より排出する(S18)。
図13に、加熱することにより接続状態が変化する他の例を示す。図13(a)は、熱膨張率の異なる2種類の金属により配線回路を構成した場合であり、電極Aの熱膨張率は、電極Bの熱膨張率より小さいとすれば、熱を加える前は、同図左に示すように2つの電極が接触しているが、熱を加えることにより、電極Bの方が大きく伸びるため、電極Aとの接触が断たれることになる。(同図、中)加熱を止め温度が常温付近にまで下がると両方の電極は、元の長さ縮もうとするが、これらの電極を粘着材の中に設けておけば、粘着材が2つの電極の間に入るため、再び接触することはない。(同図、右)
一方、図13(b)は、加熱することにより短絡する回路例で、IC回路部80から2つの電極がその端部において、パラフィンなどの融点が低い絶縁体により絶縁されている。この端部に熱を加えることにより、パラフィンが溶融し、2つの電極の接点から排除される。加熱を止め、温度が下がった際に、再びパラフィンが2つの電極に入らないように、温度が下がるまで、接点を押圧するように、電極にはバネ性部材が用いられる。
また、パラフィンの溶融しやすい絶縁体上に薄い金属膜を設けた回路でもよい。熱によりパラフィンが溶融すると、金属膜も破壊され電極が開放される。
以上実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例1および実施例2では、第2の短絡用細線79を切断するか否かを、カートリッジ28に設けられたマークにより判断し、第2の短絡用細線79が無線タグ回路素子24aに備えられている場合には、切断処理を行うようにしたが、第2の短絡用細線79が備えられていても、切断する必要がない場合には、切断処理を行わないようにしてもよい。
その切断処理を行わないという設定は、ユーザが判断して設定してもよいし、無線タグ回路素子に書き込む内容に応じて、個々の無線タグ回路素子毎に設定してもよい。
また、上記実施例では、加熱手段は、サーマルヘッドとしたが、いわゆるヒーターと呼ばれる発熱体を用いてもよい。また、レーザやフラッシュライトなどの光によって加熱してもよい。
また、上記実施例では、短絡用細線に加熱する温度や時間については詳述していないが、サーマルヘッドを短絡用細線の上で加熱しつつ、送信手段により問い合わせ信号を繰り返し送信し、応答があった時点で加熱を停止するようにしてもよい。
また、上記実施例では、無線タグ情報通信装置は、無線タグ回路素子に情報の書込みを行うと共に、その無線タグ回路素子を識別するための印刷を行うものとしたが、この印刷は必ずしも行われなくてもよい。
また、上記実施例では、無線タグ回路素子は、その記憶部に情報を書込み可能としたが、予め書込まれた情報を読み取り可能であるが、通信ができない、いわゆるリードオンリータイプの無線タグに本発明を適用してもよい。この場合は、短絡用細線を切断した後、切断された無線タグの情報を読み取り、その読み取った情報に対応する内容を印刷範囲に印刷するようにしてもよい。
本発明が好適に適用される無線タグ生成システムを説明する図である。 無線タグ回路素子を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は、タイプ1の無線タグ回路素子の断面図、(d)は、タイプ2の無線タグ回路素子の断面図である。 無線タグ回路素子の構成を説明する図である。 無線タグ回路素子のIC回路の構成図である。 実施例1のカートリッジの構成を説明する図である。 実施例1の無線タグ情報通信装置の構成を示す図である。 第1のサーマルヘッドと無線タグラベルとの位置を表す図である。 制御回路の構成を説明する回路ブロック図である。 実施例1の無線タグ情報通信装置による無線タグ回路素子への情報通信動作を説明するフローチャートである。 実施例2のカートリッジの構成を説明する図である。 実施例2の無線タグ情報通信装置の構成を示す図である。 実施例2の無線タグ情報通信装置による無線タグ回路素子への情報通信動作を説明するフローチャートである。 加熱することにより電極が離れるタイプと電極が接触するタイプを説明する図である。 無線タグ情報通信装置が実行するデータの書込み処理を説明するフローチャートである。 無線タグ回路素子が無線タグ情報通信装置と行う通信処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
12:無線タグ情報通信装置
24:無線タグラベル
24a:無線タグ回路素子
28:カートリッジ(収納部)
34:第1のサーマルヘッド(第1の加熱手段)
39:第2のサーマルヘッド(第2の加熱手段)
54:装置側アンテナ部
64:アンテナ部
72:メモリ部(記憶部)
74:メモリ部
76:通信制御部
77:短絡用細線(第1の配線回路)
79:短絡用細線(第2の配線回路)
80:IC回路部
82:ベースフィルム
84,88:粘着層
90:剥離紙
92:基材テープ(リボン状基材)
104:圧着ローラ(基材駆動手段)

Claims (13)

  1. アンテナ部と、無線タグ情報を記憶する記憶部と、前記アンテナ部を介して外部と無線タグ情報の通信制御を行う通信制御部とを備えた無線タグ回路素子において、
    加熱することにより接続状態が変化する配線部を有し、接続状態に応じて無線タグ回路素子の機能が変化することを特徴とする無線タグ回路素子。
  2. 前記配線部は、融点が低い導電体により形成され、加熱することによりその導電体が切断されることを特徴とする請求項1記載の無線タグ回路素子。
  3. 前記配線部は、融点が低い絶縁体を挟む2つの電極により形成され、加熱することによりその2つの電極が接続されることを特徴とする請求項1記載の無線タグ回路素子。
  4. 前記配線部の接続状態が変化することにより、前記通信制御部は、外部と無線タグ情報の通信を行うことを可能とするものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線タグ回路素子。
  5. 前記配線部の接続状態が変化することにより、前記通信制御部は、外部と無線タグ情報の通信を行うことを不可能とするものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線タグ回路素子。
  6. 前記配線部は、第1の配線回路と第2の配線回路とを有し、前記通信制御部は、第1の配線回路の接続状態が変化することにより外部と無線タグ情報の通信を可能とし、第2の配線回路の接続状態が変化することにより外部と無線タグ情報の通信を不可能とするものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線タグ回路素子。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の無線タグ回路素子を内包するリボン状の基材に、所定幅の印刷部を備え、前記配線部は、前記印刷部の外側に延設されていることを特徴とする無線タグラベル。
  8. 前記リボン状の基材は、少なくともその上面に印刷部を備えるベースフィルムと、前記アンテナ部、記憶部および通信制御部を前記ベースフィルムとで挟む粘着層および剥離紙とにより構成され、前記配線部は、前記印刷部、前記記憶部および前記通信制御部から離れた位置まで延設されていることを特徴とする請求項7記載の無線タグラベル。
  9. 無線タグ回路素子に対して無線タグ情報の通信を行う無線タグ情報通信装置において、
    無線タグ回路素子が有する配線部に熱を加える加熱手段と、
    無線タグ回路素子との無線タグ情報の通信を行う装置側アンテナ部と、
    前記加熱手段により前記配線回路の接続状態を変化させた後、前記装置側アンテナ部を介して無線タグ回路素子と無線タグ情報の通信を行う通信手段とを備えていることを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  10. 前記加熱手段は、サーマルヘッドで構成され、そのサーマルヘッドにより無線タグ回路素子を内包するリボン状基材に印刷を行い、且つ、前記配線部を加熱するものであることを特徴とする請求項9記載の無線タグ情報通信装置。
  11. 前記リボン状基材は、その幅方向の中央部に印刷面を有し、前記配線部は前記印刷面の外側に延設されたものであり、前記サーマルヘッドは、前記印刷面に合わせて配設された第1の発熱体アレイと、その第1の発熱体アレイの外側であって前記配線部の加熱位置に合わて配設された第2の発熱体アレイとを備えていることを特徴とする請求項10記載の無線タグ情報通信装置。
  12. 前記無線タグ回路素子が有する配線部は、接続状態が変化することにより無線タグ回路素子が外部と無線タグ情報の通信を行うことを可能とする第1の配線回路と、接続状態が変化することにより無線タグ回路素子が外部と無線タグ情報の通信を行うことを不可能とする第2の配線回路とを有し、
    前記加熱手段は、前記第1の配線回路を加熱する第1の加熱手段と、
    前記第1の加熱手段により前記第1の配線回路を加熱した後、前記通信手段により通信が行われた後、前記第2の配線回路を加熱する第2の加熱手段とを備えていることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の無線タグ情報通信装置。
  13. カートリッジを着脱自在に収納する収納部を備えた無線タグ情報通信装置であって、
    前記カートリッジは、リボン状基材を順次取り出し可能に収納するものであり、
    前記リボン状基材は、無線タグ回路素子を所定間隔で複数内包し、そのリボン状基材の幅方向の中央部に印刷面を有するものであり、
    前記無線タグ回路素子は、接続状態が変化することにより外部と無線タグ情報の通信を可能とする第1の配線回路及び接続状態が変化することにより外部と無線タグ情報の通信を不可能とする第2の配線回路を有するものであって、
    前記カートリッジから前記リボン状基材を所定の移送経路に沿って順次取り出す基材駆動手段と、
    前記基材駆動手段によりカートリッジから取り出されたリボン状基材の前記印刷面に印刷を行い、且つ、前記第1の配線回路を切断するために前記移送経路に設けられた第1のサーマルヘッドと、
    前記第1のサーマルヘッドにより前記第1の配線回路が切断された無線タグ回路素子と無線タグ情報の通信を行うため、本体装置の前記移送経路の前記第1のサーマルヘッドの下流側に設けられた装置側アンテナ部と、
    前記移送経路上の前記装置側アンテナ部の下流側に設けられ、前記第2の配線回路を切断するための第2のサーマルヘッドとを備えていることを特徴とする無線タグ情報通信装置。
JP2003390044A 2003-09-30 2003-11-20 無線タグ回路素子、無線タグラベルおよび無線タグ情報通信装置 Expired - Fee Related JP4433773B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003390044A JP4433773B2 (ja) 2003-11-20 2003-11-20 無線タグ回路素子、無線タグラベルおよび無線タグ情報通信装置
PCT/JP2004/012544 WO2005034028A1 (ja) 2003-09-30 2004-08-31 無線タグ回路素子、無線タグ、無線タグ作成装置、及び無線タグ通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003390044A JP4433773B2 (ja) 2003-11-20 2003-11-20 無線タグ回路素子、無線タグラベルおよび無線タグ情報通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005149427A true JP2005149427A (ja) 2005-06-09
JP4433773B2 JP4433773B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=34696547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003390044A Expired - Fee Related JP4433773B2 (ja) 2003-09-30 2003-11-20 無線タグ回路素子、無線タグラベルおよび無線タグ情報通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4433773B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007091668A1 (ja) * 2006-02-09 2007-08-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha 無線タグ構造体、無線タグラベル、及びタグラベル作成装置
JP2009034932A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Brother Ind Ltd 印字装置
WO2009119200A1 (ja) * 2008-03-26 2009-10-01 ブラザー工業株式会社 タグラベル作成装置
US8113727B2 (en) 2005-04-19 2012-02-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Apparatus for communicating with a RFID tag, tape cartridge and tag tape

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8113727B2 (en) 2005-04-19 2012-02-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Apparatus for communicating with a RFID tag, tape cartridge and tag tape
WO2007091668A1 (ja) * 2006-02-09 2007-08-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha 無線タグ構造体、無線タグラベル、及びタグラベル作成装置
US8022829B2 (en) 2006-02-09 2011-09-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha RFID-tag structure body, RFID label, and apparatus for producing RFID labels
JP2009034932A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Brother Ind Ltd 印字装置
US7798732B2 (en) * 2007-08-02 2010-09-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing apparatus containing a harmonization changing portion which changes feeding speed based on properties of the print receiving medium
WO2009119200A1 (ja) * 2008-03-26 2009-10-01 ブラザー工業株式会社 タグラベル作成装置
US8366223B2 (en) 2008-03-26 2013-02-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Apparatus for communicating with RFID tag

Also Published As

Publication number Publication date
JP4433773B2 (ja) 2010-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4600742B2 (ja) 印字ヘッド及びタグラベル作成装置
CN101060988B (zh) 带盒和带式打印机
JP4613839B2 (ja) テープ印字装置
CN100564046C (zh) 带式打印机
US8022829B2 (en) RFID-tag structure body, RFID label, and apparatus for producing RFID labels
WO2006033393A1 (ja) テープカセット
WO2006033430A1 (ja) テープカセット及びテープ印字装置
WO2006033431A1 (ja) テープ印字装置及びテープカセット
JP2008265278A (ja) ラベル用テープ、ラベル用テープカートリッジ、ラベル作成装置
KR20070090932A (ko) Rfid 태그
WO2005051643A1 (ja) 無線タグ作成装置及びカートリッジ
US20070257801A1 (en) RFID label, tag tape roll, RFID circuit element cartridge
JP4406846B2 (ja) タグラベル作成装置
CN101293431A (zh) 标签产生装置
CN101295366A (zh) 标记标签编辑装置和标记标签产生装置
JP4569094B2 (ja) 無線タグラベル印刷装置
EP1867487A2 (en) Label body and label body producing apparatus
JP4433773B2 (ja) 無線タグ回路素子、無線タグラベルおよび無線タグ情報通信装置
JP4761214B2 (ja) 無線タグラベル作成装置
EP2098978A1 (en) Radio tag information system
CN101293432A (zh) 标签编辑装置和标签产生装置
JP2007316973A (ja) 無線タグ回路素子カートリッジ及び無線タグ情報通信装置
JP2005115862A (ja) 無線タグ通信装置
US20090201158A1 (en) RFID tag and RFID tag producing apparatus
WO2005034028A1 (ja) 無線タグ回路素子、無線タグ、無線タグ作成装置、及び無線タグ通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090914

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees