JP2005148694A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】光源部を高効率に冷却し、高輝度な光により高画質な投写像を得ることができるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】各基板102R、102G、102Bの第1面102Ra、102Ga、102Ba上に設けられている各色光用LED101R、101G、101Bと、各色光を画像信号に応じて変調する各色光用液晶ライトバルブ104R、104G、104Bと、各色光用LED101R、101G、101Bからの光を、それぞれ各色光用液晶ライトバルブ104R、104G、104Bへ導くための台形プリズム103R、103G、103Bと、変調された光を合成するクロスダイクロイックプリズム105と、この光を投写する投写レンズ106とを有し、各基板102R、102G、102Bの第2面102Rb、102Gb、102Bbで構成された一定の空間107に冷却用の冷却用流体Wを流動させる。
【選択図】 図1


Description

本発明は、プロジェクタ、特に光源部として固体発光素子を用いるプロジェクタに関するものである。
近年、プロジェクタの光源部として、放電型ランプ、例えばメタルハライドランプ、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ等が用いられている。放電型ランプは、高輝度、高効率である反面、高圧の電源回路を必要とする。高圧の電源回路は大型で重いため、プロジェクタの小型化の妨げとなってしまう。また、放電ランプの点灯寿命時間も十分に長いとはいえない。さらに、放電ランプは、高速な点灯や消灯、変調などが極めて困難である。特に、放電ランプの起動時には、数分間という長い時間を要してしまう。
このため、新たな光源部として固体発光素子が注目されている。固体発光素子の中でも、発光ダイオード(以下、「LED」という。)の開発、改良の進展は著しい。表示用の小出力のLEDに加えて、照明用の大出力のLEDも製品が開発されている。LEDは、超小型、超軽量、長寿命であるという特徴を有する。また、LEDは、駆動電流の制御により、ミリ秒オーダーの高速な点灯、消灯、変調(射出光量の調整)が容易である。このため、LEDは、プロジェクタ、特に小型の携帯用プロジェクタの光源部として好適である。
このようなプロジェクタの光源部としての可能性を有するLEDであるが、現状のLEDの発光効率は、超高圧水銀ランプの1/2〜1/3程度である。これは、LEDに定格電流を流しても、得られる光量がまだ少ないからである。このため、光量を増やすために、複数のLEDをアレイ化して配置することが考えられる。LEDをアレイ化することで、光源部の発光面積が大きくなる。プロジェクタでは、光源部と空間光変調装置とを含めた光学系において、有効に扱える光束が存在する空間的な広がりを面積と立体角の積(エテンデュー、Geometrical Extent)として表すことができる。この面積と立体角の積は、光学系において保存される。従って、光源部の空間的な広がりが大きくなると、空間光変調装置で取り込むことができる角度が小さくなる。このため、光源部からの光束を有効に用いることが困難であり、かえって、照明効率の低下を招いてしまう。
そこで、LEDそのものの発光量を増やすことが望ましい。LEDに流す電流値は定格電流という制約がある。LEDの最大光量は、定格電流と効率とにより決まる。そして、LEDの定格電流は、発熱量に依存している。このため、放熱効率を高めれば、定格電流を大きくできる。この結果、より多くの光量を得ることができる。このため、LEDをファンで冷却する構成、又はLEDを液体の冷媒で冷却する構成が提案されている。例えば、冷媒が流動する管を連結してLEDを冷却する構成が、例えば特許文献1に提案されている。また、複数のLEDを冷却する構成が、例えば特許文献2に提案されている。
特開平5−121609号公報 特開平5−235226号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、LEDを冷却するための構成が複雑になってしまう。このため、プロジェクタを小型化、低価格化することが困難である。また、特許文献2に開示された構成では、各LEDチップの配置に制約が大きく、光を効率的に取出すこととLEDの配置との両立が困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光源部を高効率に冷却し、高輝度な光により高画質な投写像を得ることができるプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、第1面と第2面とを有する第1基板の第1面上に設けられている第1色光を供給する第1色光用光源部と、第1面と第2面とを有する第2基板の第1面上に設けられている第2色光を供給する第2色光用光源部と、第1面と第2面とを有する第3基板の第1面上に設けられている第3色光を供給する第3色光用光源部と、第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、各色光用光源部からの光を、それぞれ各色光用空間光変調装置へ導くための導光光学系と、各色光用空間光変調装置でそれぞれ変調された第1色光、第2色光、第3色光を合成する色合成光学系と、変調された光を投写する投写レンズとを有し、第1基板の第2面と、第2基板の第2面と、第3基板の第2面とで一定の空間を形成するように構成し、一定の空間に前記各色光用光源部を冷却するための冷却用流体を流動させることを特徴とするプロジェクタを提供できる。
本発明では、第1色光用光源部は、第1基板の第1面上に設けられている。また、第2色光用光源部と第3色光用光源部とは、それぞれ第2基板、第3基板の第1面上に設けられている。このため、第1基板、第2基板、及び第3基板の第2面側には各色光用光源部は形成されてない。そして、第1基板、第2基板、及び第3基板の第2面側を用いて、一定の空間が形成されるように各基板同士を固着する。次に、一定の空間に前記各色光用光源部を冷却するための冷却用流体を流動させる。これにより、各基板の第2面側が冷却されることで、第1面側に設けられている各色光用光源部を冷却できる。各色光用光源部は、冷却されることで放熱効率が高くなる。この結果、より多くの光を取出すことでき、高輝度な光により高画質な投写像を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、色合成光学系は、第1色光を反射し、第2色光を透過する第1のダイクロイックミラーと、第3色光を反射し、第2色光を透過する第2のダイクロイックミラーと、をX字型に配置して構成され、冷却用流体は、一定の空間と色合成光学系とを流動することが望ましい。これにより、各色光用光源部に加えて、空間光変調装置も冷却できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、冷却用流体が一定の空間内を流動する方向と、導光光学系が導光する方向とは略直交することが望ましい。これにより、導光光学系と冷媒を供給する装置とを容易に分離できる。プロジェクタの周辺部分の設計が容易になる。また、放熱経路の熱抵抗を小さくできる結果、高い放熱効果を得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、第4基板をさらに有し、第4基板は、一定の空間から冷却用流体を排出する冷却用流体排出部を備え、第1基板と、第2基板と、第3基板と、第4基板とは、一定の空間を取り囲むような筒状構造を構成することが望ましい。冷却用流体排出部は、第4基板の位置において冷却用流体を排出する。冷却用流体排出部が冷却用流体を排出すると、冷却用流体は、筒状構造のうち開放されている部分から、一定の空間内に流入する。このようにして、一定の空間において、冷却用流体を特定の方向へ流動することができる。また、筒状構造の一部を開放する構成とすると、冷却用流体排出部の駆動によって、少ない抵抗で容易に冷却用流体を流入することが可能になる。さらに、冷却用流体排出部は、筒状構造の第4基板にはめ込むように設けることができる。筒状構造から冷却用流体排出部を突出させず、はめ込むように設けることにより、各色光用光源部の周辺をコンパクトな構成にすることができる。これにより、コンパクトな構成で、容易に冷却用流体を流動させることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、各色光用光源部を駆動する光源駆動部をさらに有し、筒状構造は、第1の開口部と第2の開口部とを有し、光源駆動部は、第1の開口部と第2の開口部との少なくとも一方、又は筒状構造の内部に設けられていることが望ましい。大きい発熱量の光源駆動部を筒状構造の開口部の少なくとも一方、又は筒状構造の内部に設けることにより、光源駆動部を冷却することができる。また、各色光用光源部と光源駆動部とを筒状構造に集中して設けることにより、光源駆動部を冷却するための他の部材を設けることが不要となる。他の部材を設けることが不要となるため、構成をコンパクトにできる。また、一定の空間に冷却用流体を流動させることにより同時に各色光用光源部と光源駆動部とを冷却することができる。これにより、各色光用光源部と光源駆動部とを、コンパクトな構成で、かつ効率良く冷却することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、冷却用流体を、第1色光用空間光変調装置と、第2色光用空間光変調装置と、第3色光用空間光変調装置と、のうち少なくとも1つを通過させた後一定の空間に流入させる流体導入部を有することが望ましい。流体導入部を設けることにより、各色光用空間光変調装置を冷却することができる。また、空間光変調装置は、各色光用光源部と比較して発熱量が少ない。冷却用流体を、各色光用空間光変調装置を通過させてから一定の空間に流入させる構成とすることにより、低い温度の冷却用流体で各色光用空間光変調装置を冷却することが可能となる。また、各色光用光源部は、各色光用空間光変調装置を通過した後の冷却用流体によっても冷却することができる。これにより、各色光用空間光変調装置を冷却し、さらに、冷却用流体を効率良く利用することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、色合成光学系は、第1色光を反射し、第2色光を透過する第1のダイクロイックミラーと、第3色光を反射し、第2色光を透過する第2のダイクロイックミラーと、をX字型に配置して構成され、冷却用流体は、色合成光学系を通過した後一定の空間に流入することが望ましい。色合成光学系をダイクロイックミラーで構成すると、ダイクロイックミラーどうしの隙間から一定の空間に冷却用流体を流入することができる。ダイクロイックミラーどうしの隙間から冷却用流体を流入すると、ダイクロイックミラーを介して各色光用空間光変調装置を冷却することができる。冷却用流体を、各色光用空間光変調装置を通過させてから一定の空間に流入させる構成とすることにより、低い温度の冷却用流体で各色光用空間光変調装置を冷却することが可能となる。また、各色光用光源部は、各色光用空間光変調装置を通過した後の冷却用流体によっても冷却することが可能である。これにより、各色光用空間光変調装置を冷却し、さらに、冷却用流体を効率良く利用することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、筒状構造は、第1の開口部と第2の開口部とを有し、第1の開口部と第2の開口部との少なくとも一方に設けられ、一定の空間へ流入する冷却用流体の経路の一部を遮蔽する流体遮蔽部を有し、流体遮蔽部は、第1基板の第2面の近傍と、第2基板の第2面の近傍と、第3基板の第2面の近傍と、に冷却用流体を通過させることが望ましい。流体遮蔽部により冷却用流体の経路の一部を遮蔽すると、各基板の第2面の位置から、一定の空間に冷却用流体を流入することができる。各基板の第2面の位置から冷却用流体を流入することにより、各基板の第2面に冷却用流体を効率良く接触させることが可能となる。また、流体遮蔽部が冷却用流体の経路の一部を狭くすることで、各基板の第2面の位置において冷却用流体を高速に流動させることが可能となる。これにより、各色光用光源部を効率良く冷却することができる。
さらに本発明によれば、第1面と第2面とを有する第1基板の第1面上に設けられている第1色光を供給する第1色光用光源部と、第1面と第2面とを有する第2基板の第1面上に設けられている第2色光を供給する第2色光用光源部と、第1面と第2面とを有する第3基板の第1面上に設けられている第3色光を供給する第3色光用光源部と、第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、第1色光用空間光変調装置で変調された光を投写する第1色光用投写レンズと、第2色光用空間光変調装置で変調された光を投写する第2色光用投写レンズと、第3色光用空間光変調装置で変調された光を投写する第3色光用投写レンズと、第4基板と、を有し、第1基板の第2面と、第2基板の第2面と、第3基板の第2面とで一定の空間を形成するように構成し、一定の空間に各色光用光源部を冷却するための冷却用流体を流動させ、第4基板は、一定の空間から冷却用流体を排出する冷却用流体排出部を備え、第1基板と、第2基板と、第3基板と、第4基板とで筒状構造を構成することを特徴とするプロジェクタを提供することができる。
各基板の第2面で一定の空間を構成して各色光用光源部を冷却することにより、光源部ごとに冷却のための部材を設けることが不要となる。光源部ごとに冷却のための部材を設けることが不要であるため構成をコンパクトにできる。また、一定の空間に冷却用流体を流動させることにより同時に各色光用光源部を冷却することができる。各色光用光源部は、冷却されることで放熱効率が高くなる。この結果、より多くの光を取出すことでき、高輝度な光により高画質な投写像を得ることができる。また、コンパクトな構成で、かつ効率良く各色光用光源部を冷却することができる。さらに、本発明の構成では、色合成光学系や導光光学系が不要となる。このため光学系を簡潔な構成にできる上、各色光の光路を屈折する回数を減らすことができる。光路の屈折回数を減らすと、反射等による各色光のロスを低減することもできる。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係るプロジェクタの斜視構成を示す。第1色光用光源部であるR光用LED101Rは、第1色光である赤色光(以下、「R光」という。)を供給する。R光用LED101Rは、複数のLED素子が第1基板102Rの第1面102Ra上にアレイ状に設けられている。同様に、G光用LED101Gは、第2色光である緑色光(以下、「G光」という。)を供給する。G光用LED101Gは、複数のLED素子が第2基板102Gの第1面102Ga上にアレイ状に設けられている。さらに、B光用LED101Bは、第3色光である青色光(以下、「B光」という。)を供給する。B光用LED101Bは、複数のLED素子が第3基板102Bの第1面102Ba上にアレイ状に設けられている。
まず、R光について説明する。R光用LED101RからのR光は、導光光学系である台形プリズム103Rへ底面から入射する。図2に示すように、台形プリズム103Rの底面から入射したR光は、斜面103Raで反射されて。光路を90°折り曲げられる。反射されたR光は、導光方向d1に沿って台形プリズム103R内を進行する。そして、斜面103Rbで反射され、再度光路を90°折り曲げられる。さらに、台形プリズム103R内を進行したR光は、底面から射出する。ここで、台形プリズム103Rのロッド部分はインテグレータとしての機能を兼用することもできる。図2では、簡単のために台形プリズム103Rのロッド部分を短くして図示しているが、インテグレータの機能を奏するためには十分な長さにすることが望ましい。台形プリズム103Rの底面の近傍には、第1色光用空間光変調装置である透過型のR光用液晶ライトバルブ104Rが設けられている。R光用液晶ライトバルブ104Rは、入射光を画像信号に応じて変調して射出する。
G光についても、G光用LED101GからのG光は、台形プリズム103Gを経て、G光用液晶ライトバルブ104Gで変調される。B光も同様に、B光用LED101BからのB光は、台形プリズム103Bを経て、B光用液晶ライトバルブ104Bで変調される。各色光用液晶ライトバルブで変調されたR光、G光、B光は、それぞれ異なる面からクロスダイクロイックプリズム105へ入射する。
クロスダイクロイックプリズム105は、第1のダイクロイック膜105aと第2のダイクロイック膜105bとをX字状に配列して構成されている。第1のダイクロイック膜105aは、R光を反射し、G光を透過する。第2のダイクロイック膜105bは、B光を反射し、G光を透過する。これにより、変調された各色光は、合成されて投写レンズ106の方向へ射出される。投写レンズ106は、変調された各色光を不図示のスクリーンに投写する。これにより、フルカラー像を得ることができる。
そして、第1基板102Rの第2面102Rbと、第2基板102Gの第2面102Rbと、第3基板102Bの第2面102Bbとは、一定の空間107を形成するように構成されている。一定の空間107に各色光用LED101R、101G、101Bを冷却するための冷却用流体Wを流動させる。このような空間107に冷却用流体Wを高速、多量に流動できる。冷却用流体Wは、液体と気体との何れでも良い。各色光用光源部101R、101G、101Bは、直接的かつ高効率で冷却されることで放熱効率が高くなる。この結果、より多くの光を取出すことでき、高輝度な光により高画質な投写像を得ることができる。また、プロジェクタ100の光学系も空間的に無駄なく構成できる。
図2、図3は、プロジェクタ100をそれぞれXY面、XZ面から見た構成を示す。図2からわかるように、冷却用流体Wは、空間107内をY軸に沿った方向へ流動する。また、冷却用流体Wが流動する方向は、光が台形プリズム103R、103G、103B内を進行する方向d1に略平行である。好ましくは、図3に示すように、さらに異なる基板108(図3参照)を用いて、4つの基板で断面形状が略正方形の一定の空間107を形成することが望ましい。これにより、冷却用流体Wが各色光用LED101R、101G、101Bの近傍で他の空間へ逃げることがない。このため、さらに効率良く各色光用LED101R、101G、101Bを冷却できる。
図4は、実施例2に係るプロジェクタ200の概略構成を示す。上記実施例1と同一の部分には同様の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施例は、G光用LED101GとG光用液晶ライトバルブ204Gとが、導光光学系を介さずに、対向して設けられている。G光用LED201Gは、第2基板202Gの第1面202Ga側に設けられている。第2基板202Gの第2面202Gbと、第2面102Rb、102Bbとで一定の空間207を構成する。また、クロスダイクロイックプリズム205は、第1のダイクロイック膜205aと第2のダイクロイック膜205bとがXY面内でX字形状となるように構成されている。これにより、各色光用液晶ライトバルブ104R、204G、104Bで画像信号に応じて変調された光は、クロスダイクロイックプリズム205で合成されて、Y軸に沿った方向へ射出される。そして、投写レンズ106は、変調された各色光を不図示のスクリーンに投写する。これにより、フルカラー像を得ることができる。
本実施例では、空間207内をZ軸方向(紙面に垂直な方向)に沿って冷却用流体Wが流動する。このように、冷却用流体Wの流動方向と、導光光学系である台形プリズム103R、103B内を光が導光される方向d1とは略直交する。これにより、台形プリズム103R、103Bと冷媒を供給する装置とを容易に分離できる。そして、プロジェクタの周辺部分の設計が容易になる。また、放熱経路の熱抵抗を小さくできる結果、高い放熱効果を得られる。
図5は、実施例3に係るプロジェクタ300の概略構成を示す。本実施例は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズムの代わりに、2枚のダイクロイックミラー305a、305bを用いている。上記実施例1と同一の部分には同様の符号を付し、重複する説明は省略する。色合成光学系305は、第1のダイクロイックミラー305aと第2のダイクロイックミラー305bとをX字状に配列して構成されている。第1のダイクロイックミラー305aは、R光を反射し、G光を透過する。第2のダイクロイックミラー305bは、B光を反射し、G光を透過する。これにより、変調された各色光は、合成されて投写レンズ106の方向へ射出される。投写レンズ106は、変調された各色光を不図示のスクリーンに投写する。これにより、フルカラー像を得ることができる。
色合成光学系305は、2枚のダイクロイックミラー305a、305bだけで構成されている。このため、クロスダイクロイックプリズムとは異なり、色合成光学系305内を冷却用流体が流動できる。本実施例では、図5に示すように、各色光用LED101R、101G、101Bを冷却した冷却用流体Wが、そのまま2枚のダイクロイックミラー305a、305bの反射面に沿ってY方向へ通過する。2枚のダイクロイックミラー305a、305b近傍には、各色光用液晶ライトバルブ104R、104G、104Gが設けられている。このため、各色光用LED101R、101G、101Bに加えて、各色光用液晶ライトバルブ104R、104G、104Gも冷却できる。
図6は、実施例3の変形例の概略構成を示す。本変形例では、各色光用LED101R、101G、101Bと、色合成光学系305とを当接させて固着した構成である。この場合、導光光学系として三角形プリズム403R、403G、403Bを用いる。本変形例では、冷却用流体Wが他の空間へ逃げること無く、空間107や色合成光学系305を効率的に流動できる。また、プロジェクタ400自体を小型化できる。
図7は、実施例4に係るプロジェクタ700のYZ面における断面を上から見た構成を示す。本実施例は、一定の空間707を構成する第1基板702R、第2基板702G、第3基板703Bに、第4基板708を加えて筒状構造を構成することを特徴とする。上記実施例1と同一の部分には同様の符号を付し、重複する説明は省略する。R光用LED701Rは、第1基板702Rの第1面702Ra側に設けられている。G光用LED701Gは、第2基板702Gの第1面702Ga側に設けられている。B光用LED701Bは、第3基板702Bの第1面702Ba側に設けられている。
R光用LED701RからのR光は、台形プリズム703R内を進行して、透過型のR光用液晶ライトバルブ704Rに入射する。G光用LED701GからのG光は、そのまま透過型のG光用液晶ライトバルブ704Gに入射する。B光用LED701BからのB光は、台形プリズム703B内を進行して、透過型のB光用液晶ライトバルブ704Bに入射する。各色光用液晶ライトバルブ704R、704G、704Bで変調されたR光、G光、B光は、それぞれ異なる面からクロスダイクロイックプリズム705へ入射する。
クロスダイクロイックプリズム705の第1のダイクロイック膜705aは、B光を反射し、G光を透過する。第2のダイクロイック膜705bは、R光を反射し、G光を透過する。これにより、変調された各色光は、合成されて投写レンズ106の方向へ射出される。なお、本実施例のここまでの説明において上記の実施例1と同一名の部材は、実施例1の説明と同様の機能を有し、配置される位置や向きのみが異なる。
さらに、プロジェクタ700は、第4基板708を有する。第4基板708には、冷却用流体排出部である冷却ファン710がはめ込まれるようにして設けられている。ファン710は、空間707から冷却用流体を排出する。そして、第1基板702Rと、第2基板702Gと、第3基板702Bと、第4基板708とは、空間707を四方から取り囲むような筒状構造を構成する。図7で示すYZ面における断面では、筒状構造は、略正方形の断面となって観察される。また、筒状構造は、図7の紙面手前側と紙面奥側とのいずれも面を持たず開放されている。
第1基板702Rの第2面702Ra、第2基板702Gの第2面702Ga、第3基板702Bの第2面702Baには、フィン709が設けられている。フィン709は、放熱効果を有する金属部材、例えば板状のアルミニウム部材により構成されている。フィン709は、各色光用LED701R、701G、701Bからの熱を空間707に放熱する。なお、十分な放熱が可能であれば、プロジェクタ700は、フィン709を設けない構成としても良い。
図8は、プロジェクタ700の側面構成を示す。冷却ファン710(図7参照)は、第4基板708にはめ込まれて設けられている。このため、図8に示す側面図では、冷却ファン710は、第4基板708から突出せず確認されない。上述のように、各基板で構成される筒状構造は、2箇所において面を持たず開放されている。このため、冷却ファン710が冷却用流体を矢印Woutの方向へ排出すると、冷却用流体は、筒状構造の開放されている部分から矢印Winの方向へ流動する。そして、冷却用流体は、空間707内を通過して、ファン710から排出される経路で流動する。
ここで、図9を用いてファン710の構成を説明する。図9は、各基板で構成される筒状構造の斜視構造を示す。冷却ファン110は、複数の羽根部材を略同心円上に設けている。複数の羽根部材が設けられている略同心円の中心点Cを中心として高速回転することにより、冷却ファン110は、一定の空間707から矢印Woutの方向へ冷却用流体を排出する。
冷却ファン710は、第4の基板708の位置で冷却用流体を排出する。冷却ファン710が冷却用流体を排出すると、冷却用流体は、筒状構造のうち開放されている部分から、空間707内に流入する。このようにして、空間707において、冷却用流体を特定の方向へ流動することができる。また、筒状構造の一部を開放する構成とすると、冷却ファン710によって、少ない抵抗で容易に冷却用流体を流入することが可能になる。さらに、冷却ファン710は、筒状構造の第4基板708にはめ込むように設けることができる。第4基板708から冷却ファン710を突出させず、はめ込むように設けることにより、各色光用LED701R、701G、701Bの周辺をコンパクトな構成にすることができる。これにより、コンパクトな構成で、容易に冷却用流体を流動させることができるという効果を奏する。
図10は、各色光用LED701R、701G、701B及び冷却ファン710の実装例を示す。図10の構成によると、冷却用流体である外気は、プロジェクタ700の上面及び下面から流入し、プロジェクタ700の側面から排出する。筒状構造に合わせてプロジェクタ700の外装を構成すると、プロジェクタ700を薄型にできる。また、冷却ファン710も、上述のように、第4基板708にはめ込むように配置されている(図7参照)。このため、プロジェクタ700の側面に第4基板708を設けても、冷却ファン710をプロジェクタ700の外側に突出させずコンパクトな構成にすることができる。
図11は、実施例5に係るプロジェクタ1100の概略構成を示す。本実施例は、第1基板702Rと、第2基板702Gと、第3基板703Bと、第4基板708とで筒状構造を構成する点において、上記の実施例4のプロジェクタ700と同様である。本実施例のプロジェクタ1100は、筒状構造における開放部分に、光源駆動部である駆動回路1111を設けることを特徴とする。上記実施例4と同一の部分には同様の符号を付し、重複する説明は省略する。
各基板により構成される筒状構造は、第1の開口部と第2の開口部とを有する。第1の開口部と第2の開口部とは、互いに対向している。図11において、第1の開口部は、紙面の手前側、第2の開口部は、紙面の向こう側にある。光源駆動部である駆動回路1111は、第1の開口部を覆うように設けられている。駆動回路1111は、各色光用LED701R、701G、701Bを駆動する集積回路である。なお、駆動回路1111を設ける位置は、図11に示す紙面手前側の第1の開口部に限られず、紙面向こう側の第2の開口部であっても良い。また、駆動回路1111は、筒状構造の内部に設けることとしても良い。
駆動回路1111は、図11に示すように、筒状構造とは隙間を空けるようにして設けられている。駆動回路1111と筒状構造との間に隙間を設けることにより、駆動回路1111と筒状構造との間から空間707内に冷却用流体を流入することができる。この場合、図12の側面構成にて示すように、冷却用流体は、駆動回路1111と対向する第2の開口部から矢印Winで示す方向に多く流入する。
ここで、駆動回路1111と対向する第2の開口部にも、駆動回路1111と略同一の面積を有する他の部材を、駆動回路1111と同様に配置することとしても良い。第2の開口部に他の部材を設けることにより、駆動回路1111と筒状構造との間と、他の部材と筒状構造との間との2方向から、略均等に冷却用流体を流入することが可能となる。2方向から略均等に冷却用流体を流入可能であると、各色光用LED701R、701G、701Bと、駆動回路1111とを略均一に冷却することができる。なお、駆動回路1111を、4つの基板702R、702G、702B、708と密着させて筒状構造の一方の開口部に完全に蓋をする構成としても良い。この場合、冷却用流体は、筒状構造において駆動回路1111と対向する他方の開口部のみから、空間707に流入する。
大きい発熱量の駆動回路1111を筒状構造の開口部、又は筒状構造の内部に設けることにより、駆動回路1111を冷却することができる。また、各色光用LED701R、701G、701Bと駆動回路1111とを筒状構造に集中して設けることにより、駆動回路1111を冷却するための他の部材を設けることが不要となる。他の部材を設けることが不要となるため、構成をコンパクトにできる。また、空間707内において冷却用流体を流動させることにより、各色光用701R、701G、701Bと駆動回路1111とを同時に冷却することができる。これにより、各色光用LED701R、701G、701Bと駆動回路1111とを、コンパクトな構成で、かつ効率良く冷却することができるという効果を奏する。
なお、光源駆動部としては、駆動回路1111に代えて、例えば、各色光用LED701R、701G、701Bに電流を供給する電源部を設けることとしても良い。また、筒状構造において駆動回路1111と対向する開口部に、さらに電源部を設ける構成として良い。これにより、駆動回路1111と電源部との双方を同時に冷却することができる。また、駆動回路1111を、第4基板708の位置に設けることとしても良い。駆動回路1111を第4基板708の位置に設ける場合、冷却ファン710は、いずれかの開口部に設けることができる。
図13は、実施例6に係るプロジェクタ1300の概略構成を示す。本実施例は、流体導入部1312を設けることを特徴とする。上記実施例1及び実施例4と同一の部分には同様の符号を付し、重複する説明は省略する。流体導入部1312は、各色光用LED701R、701G、701Bの位置から、ダイクロイックプリズム705の位置までをフード状に覆うようにして設けられている。
図13に示すように、流体導入部1312は、各色光用LED701R、701G、701Bから見て投写レンズ106側が開放された形状をなしている。そして、流体導入部1312は、開放されている側とは反対の側が、第4基板708と一体となっている。不図示の冷却ファン710を駆動すると、冷却用流体は、流体導入部1312の開放部分から、矢印Win1の方向に進行する。流体導入部1312の内部に進行した冷却用流体は、ダイクロイックプリズム705、各色光用液晶ライトバルブ704R、704G、704Bを通過して、各色光用LED701R、701G、701Bの方向に進行する。そして、冷却用流体は、矢印Win2の方向に進行して、空間707内に流入する。
このように、流体導入部1312を設けることにより、各色光用液晶ライトバルブ704R、704G、704Bを冷却することができる。また、液晶ライトバルブ704R、704G、704Bは、LED701R、701G、701Bと比較して発熱量が少ない。本発明では、冷却用流体は、各色光用ライトバルブ704R、704G、704Bを通過してから空間707に流入する。この構成により、低い温度の冷却用流体で液晶ライトバルブ704R、704G、704Bを冷却することが可能となる。
また、各色光用LEDは、各色光用液晶ライトバルブ704R、704G、704Bを通過した後の冷却用流体によっても冷却することができる。これにより、液晶ライトバルブ704R、704G、704Bを冷却し、さらに、冷却用流体を効率良く利用することができるという効果を奏する。液晶ライトバルブ704R、704G、704Bは、冷却により熱による劣化を低減し、長く使用することが可能となる。
(変形例)
図14は、実施例6の変形例に係るプロジェクタ1400の概略構成を示す。流体導入部1412は、LED101R、101G、101B、液晶ライトバルブ(不図示)、台形プリズム103R、103G、103Bをすべて包み込むようにして設けられている。流体導入部1412を設けることにより、プロジェクタ1400は、冷却用流体によって、LED101R、101G、101Bと、液晶ライトバルブとを冷却することができる。
図15は、実施例7に係るプロジェクタ1500の概略構成を示す。本実施例は、色合成光学系である2枚のダイクロイックミラー305a、305bと、冷却ファン710とを有することを特徴とする。2枚のダイクロイックミラー305a、305bについては、実施例3のプロジェクタ300(図5参照)と同様である。上記実施例3と同一の部分には同様の符号を付し、重複する説明は省略する。
プロジェクタ1500は、上記実施例3のプロジェクタ300の構成に、さらに第4基板708を追加して構成されている。第4基板708は、空間707を挟んで第2基板102Gと対向する位置に設けられている。第1基板102R、第2基板102G、第3基板102B、第4基板708は、一定の空間707を取り囲むような筒状構造を構成する。また、図16の側面構成により、2つのダイクロイックミラー305a、305bどうしの隙間と、筒状構造で取り囲まれる空間707とは、略同一のY軸上に並列していることがわかる。
冷却ファン710が空間707から冷却用流体を排出すると、冷却用流体は、ダイクロイックミラー305a、305bどうしの隙間から矢印Winの方向へ流入する。そして、一定の空間707に流入した冷却用流体は、矢印Woutの方向へ流出する。ダイクロイックミラー305a、305bどうしの隙間から冷却用流体を流入すると、ダイクロイックミラー305a、305bを介して各色光用液晶ライトバルブ104R、104G、104Bを冷却することができる。
冷却用流体を、各色光用液晶ライトバルブ104R、104G、104Bを通過させてから一定の空間707に流入させる構成とすることにより、低い温度の冷却用流体で液晶ライトバルブ104R、104G、104Bを冷却することが可能となる。また、LED101R、101G、101Bは、各色光用液晶ライトバルブ104R、104G、104Bを通過した後の冷却用流体によっても冷却することができる。これにより、各色光用液晶ライトバルブ104R、104G、104Bを冷却し、さらに、冷却用流体を効率良く利用することができるという効果を奏する。
図17は、各色光用LED101R、101G、101B及び冷却ファン710の実装例を示す。プロジェクタ1500は、投写レンズ106による光の投写方向と同一の方向Woutへ、冷却用流体を排出する。図17に示すように、観察者がプロジェクタ1500の背後から投写像を観察する構成にすると、冷却用流体は、観察者の方向とは逆の方向へ排出される。このため、プロジェクタ1500からの熱風が観察者の方向へ進行することを低減し、快適な鑑賞が可能となる。また、プロジェクタ1500は、図17に示す縦長の形状のほか、図17に示す構造を横にねかせる横長の形状としても良い。
(変形例)
図18は、実施例7の変形例に係るプロジェクタ1800の概略構成を示す。本変形例では、各色光用LED101R、101G、101Bと、色合成光学系305とを当接させて固着した構成である。この場合、実施例3の変形例のプロジェクタ400(図6参照)と同様に、導光光学系として三角形プリズム403R、403G、403Bを用いる。本変形例では、冷却用流体Wを他の空間へ逃がさず、空間107や各色光用液晶ライトバルブ104R、104G、104Bを効率的に流動させることができる。また、プロジェクタ1800自体を小型化できる。なお、各実施例において、導光光学系は、台形プリズムや三角形プリズムに限られず、ミラーで構成しても良い。
図19は、実施例8に係るプロジェクタ1900の概略構成を示す。本実施例は、流体遮蔽部1914を設けることを特徴とする。上記実施例4と同一の部分には同様の符号を付し、重複する説明は省略する。各基板により構成される筒状構造は、第1の開口部と第2の開口部とを有する。図19において、第1の開口部は、紙面の手前側、第2の開口部は、紙面の向こう側にある。流体遮蔽部1914は、筒状構造の第1の開口部を覆うようにして設けられている。そして、流体遮蔽部1914と、各基板702R、702G、702B、708との間には、それぞれ隙間が設けられている。このように、流体遮蔽部1914は、空間707へ流入する冷却用流体の経路の一部を遮蔽する。なお、流体遮蔽部1914を設ける位置は、図19に示す紙面手前側の第1の開口部に限られず、紙面向こう側の第2の開口部であっても良い。
図20は、筒状構造の部分の斜視構成を示す。流体遮蔽部1914と各基板702R、702G、702B、708との間にそれぞれ隙間が設けられているため、空間707に流入する冷却用流体は、第2面702Ra、702Ga、702Baのそれぞれの近傍を通過する。第2面702Ra、702Ga、702Baの位置から矢印Winの方向へ冷却用流体が流入することにより、第2面702Ra、702Ga、702Baに冷却用流体を効率良く接触させることが可能となる。
また、流体遮蔽部1914が冷却用流体の経路の一部を狭くすることで、第2面702Ra、702Ga、702Baの位置において冷却用流体を高速に流動させることが可能となる。これにより、LED701R、701G、701Bを効率良く冷却することができるという効果を奏する。なお、流体遮蔽部1914に代えて、上記実施例5で説明した駆動回路1111(図11参照)を流体遮蔽部1914と同様に設けることとしても良い。
図21は、実施例9に係るプロジェクタ2100の概略構成を示す。本実施例は、色光ごとに投写レンズ2106R、2106G、2106Bを設けることを特徴とする。上記実施例4と同一の部分には同様の符号を付し、重複する説明は省略する。R光用LED701Rと対向する位置には、第1色光用空間光変調装置である透過型のR光用液晶ライトバルブ2104Rが設けられている。R光用液晶ライトバルブ2104Rは、R光用LED701RからのR光を画像信号に応じて変調して射出する。R光用液晶ライトバルブ2104Rで変調された光は、反射ミラー2103Rで光路を90度折り曲げられて、第1色光用投写レンズであるR光用投写レンズ2106Rに入射する。
G光用LED701Gと対向する位置には、第2色光用空間光変調装置である透過型のG光用液晶ライトバルブ2104Gが設けられている。G光用液晶ライトバルブ2104Gは、G光用LED701GからのG光を画像信号に応じて変調して射出する。G光用液晶ライトバルブ2104Gで変調された光は、そのまま第2色光用投写レンズであるG光用投写レンズ2106Gに入射する。
B光用LED701Bと対向する位置には、第3色光用空間光変調装置である透過型のB光用液晶ライトバルブ2104Bが設けられている。B光用液晶ライトバルブ2104Bは、B光用LED701BからのB光を画像信号に応じて変調して射出する。B光用液晶ライトバルブ2104Bで変調された光は、反射ミラー2103Bで光路を90度折り曲げられて、第3色光用投写レンズであるB光用投写レンズ2106Bに入射する。各色光用投写レンズ2106R、2106G、2106Bからの投写光は、スクリーン2120に重畳するようにして投写される。このようにして、スクリーン2120上にフルカラーの像を得られる。
各基板702R、702G、702B、708で一定の空間707を構成して各色光用LED701R、701G、701Bを冷却することにより、光源部ごとに冷却のための部材を設けることが不要となる。光源部ごとに冷却のための部材を設けることが不要であるため、プロジェクタ2100をコンパクトな構成にできる。また、一定の空間707に冷却用流体を流動させることにより、同時に各色光用LED701R、701G、701Bを冷却することができる。各色光用LED701R、701G、701Bは、冷却されることで放熱効率が高くなる。この結果、より多くの光を取出すことでき、高輝度な光により高画質な投写像を得ることができるという効果を奏する。
また、コンパクトな構成で、かつ効率良く各色光用LED701R、701G、701Bを冷却することができる。さらに、本発明の構成では、色合成光学系や導光光学系が不要となる。このため光学系を簡潔な構成にできる上、各色光の光路を屈折する回数を減らすことができる。光路の屈折回数を減らすと、反射等による各色光のロスを低減することもできる。なお、上記各実施例では、3色光を用いて説明したが、4色光でも良い。また、各色光用光源部に用いる固体発光素子としては、LEDに限らず、例えば、半導体レーザやエレクトロ・ルミネッセンス(EL)であっても良い。
以上のように、本発明に係るプロジェクタは、固体発光素子を光源として用いる場合に有用である。
実施例1のプロジェクタの斜視図。 実施例1のプロジェクタの断面図。 実施例1のプロジェクタの他の断面図。 実施例2のプロジェクタの構成を示す図。 実施例3のプロジェクタの斜視図。 実施例3の変形例の断面図。 実施例4のプロジェクタの断面図。 実施例4のプロジェクタの側面図。 筒状構造の斜視構成を示す図。 各色光用LEDと冷却ファンとの実装例を示す図。 実施例5のプロジェクタの構成を示す図。 実施例5のプロジェクタの側面図。 実施例6のプロジェクタの構成を示す図。 実施例6の変形例の構成を示す図。 実施例7のプロジェクタの斜視図。 実施例7のプロジェクタの側面図。 各色光用LEDと冷却ファンとの実装例を示す図。 実施例7の変形例の構成を示す図。 実施例8のプロジェクタの構成を示す図。 筒状構造の斜視構成を示す図。 実施例9のプロジェクタの構成を示す図。
符号の説明
100 プロジェクタ、101R、101G、101B 各色光用LED、102R、102G、102B 各基板、102Ra、102Ga、102Ba 第1面、102Rb、102Gb、102Bb 第2面、103Ra、103Rb 斜面、103R、103G、103B 台形プリズム、104R、104G、104B 各色光用液晶ライトバルブ、105 クロスダイクロイックプリズム、105a、105b ダイクロイック膜、106 投写レンズ、107 空間、108 基板、200 プロジェクタ、202G 基板、202Ga 第1面、202Gb 第2面、205 クロスダイクロイックプリズム、205a 第1のダイクロイック膜、205b 第2のダイクロイック膜、207 空間、300 プロジェクタ、305a 第1のダイクロイックミラー、305b 第2のダイクロイックミラー、305 色合成光学系、400 プロジェクタ、403R、403G、403B 三角プリズム、700 プロジェクタ、701R、701G、701B 各色光用LED、702R 第1基板、702G 第2基板、702B 第3基板、702Ra、702Ga、702Ba 第1面、702Rb、702Gb、702Bb 第2面、703R、703B 台形プリズム、704R、704G、704B 各色光用液晶ライトバルブ、705 クロスダイクロイックプリズム、705a、705b ダイクロイック膜、707 空間、708 第4基板、709 フィン、710 冷却ファン、1100 プロジェクタ、1111 駆動回路、1300 プロジェクタ、1312 流体導入部、1400 プロジェクタ、1412 流体導入部、1500 プロジェクタ、1800 プロジェクタ、1900 プロジェクタ、1914 流体遮蔽部、2100 プロジェクタ、2103R、2103B 反射ミラー、2104R、2104G、2104B 各色光用液晶ライトバルブ、2106R、2106G、2106B 各色光用投写レンズ、2120 スクリーン、W 冷却用流体

Claims (9)

  1. 第1面と第2面とを有する第1基板の前記第1面上に設けられている第1色光を供給する第1色光用光源部と、
    第1面と第2面とを有する第2基板の前記第1面上に設けられている第2色光を供給する第2色光用光源部と、
    第1面と第2面とを有する第3基板の前記第1面上に設けられている第3色光を供給する第3色光用光源部と、
    前記第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、
    前記第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、
    前記第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、
    前記各色光用光源部からの光を、それぞれ前記各色光用空間光変調装置へ導くための導光光学系と、
    前記各色光用空間光変調装置でそれぞれ変調された前記第1色光、前記第2色光、第3色光を合成する色合成光学系と、
    変調された光を投写する投写レンズとを有し、
    前記第1基板の前記第2面と、前記第2基板の前記第2面と、前記第3基板の前記第2面とで一定の空間を形成するように構成し、
    前記一定の空間に前記各色光用光源部を冷却するための冷却用流体を流動させることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記色合成光学系は、前記第1色光を反射し、前記第2色光を透過する第1のダイクロイックミラーと、前記第3色光を反射し、前記第2色光を透過する第2のダイクロイックミラーと、をX字型に配置して構成され、
    前記冷却用流体は、前記一定の空間と前記色合成光学系とを流動することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記冷却用流体が前記一定の空間内を流動する方向と、前記導光光学系が導光する方向とは略直交することを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクタ。
  4. 第4基板をさらに有し、
    前記第4基板は、前記一定の空間から前記冷却用流体を排出する冷却用流体排出部を備え、
    前記第1基板と、前記第2基板と、前記第3基板と、前記第4基板とは、前記一定の空間を取り囲むような筒状構造を構成することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  5. 前記各色光用光源部を駆動する光源駆動部をさらに有し、
    前記筒状構造は、第1の開口部と第2の開口部とを有し、
    前記光源駆動部は、前記第1の開口部と前記第2の開口部との少なくとも一方、又は前記筒状構造の内部に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタ。
  6. 前記冷却用流体を、前記第1色光用空間光変調装置と、前記第2色光用空間光変調装置と、前記第3色光用空間光変調装置と、のうち少なくとも1つを通過させた後前記一定の空間に流入させる流体導入部を有することを特徴とする請求項4又は5に記載のプロジェクタ。
  7. 前記色合成光学系は、前記第1色光を反射し、前記第2色光を透過する第1のダイクロイックミラーと、前記第3色光を反射し、前記第2色光を透過する第2のダイクロイックミラーと、をX字型に配置して構成され、
    前記冷却用流体は、前記色合成光学系を通過した後前記一定の空間に流入することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  8. 前記筒状構造は、第1の開口部と第2の開口部とを有し、
    前記第1の開口部と前記第2の開口部との少なくとも一方に設けられ、前記一定の空間へ流入する前記冷却用流体の経路の一部を遮蔽する流体遮蔽部を有し、
    前記流体遮蔽部は、前記第1基板の前記第2面の近傍と、前記第2基板の前記第2面の近傍と、前記第3基板の前記第2面の近傍と、に前記冷却用流体を通過させることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  9. 第1面と第2面とを有する第1基板の前記第1面上に設けられている第1色光を供給する第1色光用光源部と、
    第1面と第2面とを有する第2基板の前記第1面上に設けられている第2色光を供給する第2色光用光源部と、
    第1面と第2面とを有する第3基板の前記第1面上に設けられている第3色光を供給する第3色光用光源部と、
    前記第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、
    前記第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、
    前記第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、
    前記第1色光用空間光変調装置で変調された光を投写する第1色光用投写レンズと、
    前記第2色光用空間光変調装置で変調された光を投写する第2色光用投写レンズと、
    前記第3色光用空間光変調装置で変調された光を投写する第3色光用投写レンズと、
    第4基板と、を有し、
    前記第1基板の前記第2面と、前記第2基板の前記第2面と、前記第3基板の前記第2面とで一定の空間を形成するように構成し、
    前記一定の空間に前記各色光用光源部を冷却するための冷却用流体を流動させ、
    前記第4基板は、前記一定の空間から前記冷却用流体を排出する冷却用流体排出部を備え、
    前記第1基板と、前記第2基板と、前記第3基板と、前記第4基板とで筒状構造を構成することを特徴とするプロジェクタ。
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