JP2005145370A - 車両用ホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】 エア充填作業の容易化やタイヤバルブからのエアリークの防止等を図った車両用ホイールを提供する。
【解決手段】 ホルダベース6には、その軸心にホルダ保持孔62が穿設され、このホルダ保持孔62にバルブホルダ7が回動自在に内嵌している。バルブホルダ7に穿設されたバルブ保持孔72には、タイヤバルブ8が圧入により一体的に保持されている。ホイールディスク11のベース保持部16には、中空部17に連通する環状溝18が形成され、ホルダベース6には環状溝18に開口する4本の連通孔64が90°の角度間隔で穿設されている。バルブホルダ7には、その外周面に開口する4本のバルブポート73が90°の角度間隔で穿設されている。連通孔64とバルブホルダ7のバルブポート73とは、バルブホルダ7がアンロック位置にあるときに連通状態となり、バルブホルダ7がロック位置にあるときに遮断状態となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エアチャージ作業の容易化やタイヤバルブからのエアリークの防止等を図った車両用ホイールに関する。
自動車用のホイールは、ハブに取り付けられるホイールディスクと、タイヤが装着されるリムとから構成されている。リムは、チューブレスタイヤとともに空気室を形成する環状壁と、この環状壁を貫通してタイヤバルブの取り付けに供されるバルブ取付孔とを有している。タイヤバルブは、その先端が斜め内向きとなるようにバルブ取付孔に装着され、エアチャージ作業時にホイールの中心側からエアチャージャのノズルがその先端に押し付けられる。一方、近年においては、タイヤ空気圧やタイヤ温度を検出するタイヤ空気圧センサを各ホイールに装着し、これらタイヤ空気圧センサの検出結果に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧監視システムが出現している。タイヤ空気圧監視システムでは、タイヤバルブと一体となったタイヤ空気圧センサをリムのバルブ取付孔に装着するもの(例えば、特許文献1参照)と、タイヤバルブと別体のタイヤ空気圧センサをリムの環状壁に装着するもの(例えば、特許文献2参照)とが一般的である。
特開2002−283801号公報(段落0024,0025、図1,図2) 特開2003−200723号公報(段落0013、図1)
ところで、前記のホイールには、タイヤバルブやタイヤ空気圧センサがリムに装着されていることに起因し、次のような不具合があった。
例えば、タイヤバルブは、ホイールの回転位置によって上方や側方等に位置することになるため、フェンダの形状等によってはエアの充填作業を行う際にエアチャージャのノズルを押し付けることが困難となる。また、積雪時にタイヤバルブが下方に位置した状態で駐車した場合、先端が上方を向いたタイヤバルブ内に浸入した雪が氷結し、エアの充填が行えなくなったり、エアが漏洩したりすることもあった。
また、タイヤ空気圧センサはリムの環状壁から外周側に突出することから、タイヤのビード部との衝突によってタイヤ空気圧センサが破損しないように、作業者はタイヤ交換作業等を慎重に行う必要があった。そして、タイヤ空気圧センサは、感圧部や感温部、回路基盤等からなる精密部品であるため、大きな遠心力や衝撃が作用するリムに装着することは好ましくなかった。更に、タイヤバルブやタイヤ空気圧センサをリムに装着すると、ホイールの回転方向での重量バランスが崩れやすくなるため、タイヤ交換時に比較的重いバランスウエイトを取り付けざるを得ず、ばね下重量が増大することも避けられなかった。更にまた、従来のタイヤ空気圧センサはモールド一体成形品であり、内蔵するバッテリの消耗によるタイヤ空気圧センサの交換作業は、車両に対してのホイールの脱着とホイールに対してのタイヤの脱着とを伴う大掛かりな作業となっていた。
一方、従来のホイールでは、タイヤバルブに何らかの異常(バルブコア内での異物の噛み込みや走行振動によるバルブコアの緩み等)が生じた場合や、悪戯によりバルブコアを緩められた場合、空気室内のエアがタイヤバルブから漏洩する問題があった。また、タイヤバルブ(あるいは、バルブコア)は、パッキン類の磨耗や損傷によるエアリークを防ぐべく定期的に交換することが望ましいが、この際、空気室内のエアが全て放出されてしまうため、タイヤの脱着(あるいは、車両のジャッキアップ)やエアの再充填が必要であった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたもので、エアチャージ作業の容易化やタイヤバルブからのエアリークの防止等を図った車両用ホイールを提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る車両用ホイールは、車両のハブに締結されるホイールディスクと、当該ホイールディスクの外周側に設けられ、タイヤが装着されると共に、当該タイヤとともに空気室を形成する環状壁を備えたリムとを有する車両用ホイールであって、前記ホイールディスクの軸心部に形成され、前記環状壁に連通するエア流通孔がその内周面に開口したホルダ保持孔と、このホルダ保持孔に対してロック位置とアンロック位置との間で回動自在に保持され、その略軸心にタイヤバルブが装着されるとともに、当該タイヤバルブに連通するバルブポートがその外周面に開口したバルブホルダとを備え、前記バルブホルダが前記ホルダ保持孔に対してアンロック位置となったときに前記エア流通孔と前記バルブポートとが連通し、前記バルブホルダが前記ホルダ保持孔に対してロック位置となったときに前記エア流通孔と前記バルブポートとの連通が遮断されることを特徴とする。
請求項1の車両用ホイールでは、例えば、エアチャージを行う作業者は、工具等を用いてバルブホルダをアンロック位置に回動させた後、エアチャージャのノズルをタイヤバルブに押し付ける。すると、タイヤバルブから流入したエアがバルブポートおよびエア流通孔を介して空気室に流入し、タイヤへのエアチャージが行われる。タイヤへのエアチャージを終えると、エアチャージ作業者は、バルブホルダをロック位置に回動させ、エア流通孔とバルブポートとの連通を遮断する。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載された車両用ホイールにおいて、前記ホルダ保持孔が前記ホイールディスクに固着されたホルダベースに形成されたことを特徴とする。
請求項2の車両用ホイールでは、組立作業者は、バルブホルダやシール材等を組み込んでサブアッシ化したホルダベースをホイールディスクに圧入等により固着・一体化させる。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載された車両用ホイールにおいて、前記ホルダベースにタイヤ空気圧センサが内装されたことを特徴とする。
請求項3の車両用ホイールでは、バルブホルダがロック位置であっても、タイヤ空気圧センサによる空気圧検出等が行われる。また、タイヤ空気圧センサとしてバッテリ交換式のものを採用し、ホルダベースのタイヤ空気圧センサ設置部にカバーを設けた場合、このカバーを外すことでタイヤ空気圧センサのバッテリが交換できる。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された車両用ホイールにおいて、前記バルブホルダを少なくとも前記ロック位置で係止するディテント手段が設けられたことを特徴とする。
請求項4の車両用ホイールでは、例えば、ディテント手段がバルブホルダをロック位置やアンロック位置で所定のディテント力をもって回転方向に係止する。
請求項1の発明に係る車両用ホイールによれば、例えば、タイヤバルブに何らかの不具合があっても、バルブホルダをロック位置にしておくことで、空気室のエアがタイヤバルブから漏洩しなくなる。そして、タイヤバルブがホイールの中心部にあるため、ホイールの回転位置に拘わらずエアチャージ作業等を容易に行うことが可能になると共に、回転方向での重量バランスが確保しやすくなる。また、請求項2の発明に係る車両用ホイールによれば、ホイールの孔開け加工等が容易になるとともに、ホルダベースやバルブホルダ等をサブアッシ化することでホイールの組立工数も減少する。また、請求項3の発明に係る車両用ホイールによれば、タイヤ脱着時にタイヤ空気圧センサが損傷する虞が少なくなる他、衝撃や遠心力によるタイヤ空気圧センサの損傷も生じ難くなり、更にタイヤ空気圧センサのバッテリ交換も容易に行えるようになる。また、請求項4の発明に係る車両用ホイールによれば、バルブホルダを操作する際の節度感が与えられるとともに、衝撃等の外部入力があってもバルブホルダがロック位置やアンロック位置からずれ難くなる。
以下、本発明を乗用車用のホイールに適用した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、実施形態に係るホイールの斜視図であり、図2は図1中のA−A断面図であり、図3は図2中のB部拡大図であり、図4は図3中のC−C断面図であり、図5は図3中のD−D断面図であり、図6はホルダベースサブアッシの分解斜視図である。尚、ホイールおよびこれに装着される部材の説明にあたっては、車両に装着された際に側方から見える側(図1,図2中の右方)の面を表面とし、表面の反対側の面を裏面とする。
図1において、ホイール1は、アルミニウム合金を素材とする鋳造成形品(いわゆる、アルミホイール)であり、図示しない車両のハブに締結されるホイールディスク11と、ホイールディスク11の外周側に設けられてタイヤ2が装着されるリム12とからなっている。図1中の符号13はホイールディスク11に形成された4本の連結部を示し、符号14はハブ側のスタッドボルトとの締結に供される4個のスタッド孔を示している。尚、本実施形態では、ハブ側のスタッドボルトを4本としたが、5本以上(例えば、普通車では5本や6本、中大型車では8本や10本)であってもよい。
図2に示すように、リム12の外周側にはタイヤ2の内面とともに空気室21を形成する環状壁(リム面とも呼ばれている)15が形成され、ホイールディスク11の軸心にはホルダベース6を保持するベース保持部16が形成されている。図3に示すように、本実施形態の場合、ベース保持部16は、表面から裏面に向けて径が段階的に小さくなる第1〜第3円筒面16a〜16cと、第1,第2円筒面16a,16b間に形成された第1テーパ面16dと、第2,第3円筒面16b,16c間に形成された第2テーパ面16eとからなっている。図2に示すように、ホイールディスク11には重量軽減用の中空部17が各連結部13に沿って形成されており、これら中空部17がリム12側の環状壁15とベース保持部16とを連通するエア流通孔を兼ねている。図2中の符号22は、ホイール1のリム12に嵌着されるタイヤ2のビード部を示す。
ホルダベース6は、ABS樹脂や変性PPE樹脂等を素材とする射出成形品であり、図3に示すように、その外周が、ベース保持部16の第1〜第3円筒面16a〜16cに対応する第1〜第3円筒面61a〜61cと、ベース保持部16の第1,第2テーパ面16d,16eに対応する第1,第2テーパ面61d,61eとからなっている。ホルダベース6の第1〜第3円筒面61a〜61cは、ベース保持部16の第1〜第3円筒面16a〜16cに所定の締め代をもって内嵌・圧入される。また、ホルダベース6の第1,第2テーパ面61d,61eは、ベース保持部16の第1,第2テーパ面16d,16eに当接・面接触する。尚、第1テーパ面61dには、第1テーパ面16dとの間で気密を保つべくシール材62dが貼着あるいは塗布され、第2テーパ面61eには、第2テーパ面16eとの間で気密を保つべくシール材62eが貼着あるいは塗布されている。
ホルダベース6には、その軸心にホルダ保持孔62が穿設されるとともに、このホルダ保持孔62の裏面側の端部に内側に向けて円環状の係止フランジ63が突設されている。ホルダ保持孔62にはバルブホルダ7が回動自在に内嵌しており、このバルブホルダ7の裏面側の端部に形成された環状溝71に係止フランジ63が係合している。図3中、符号91で示す部材は、ホルダベース6に内装されたバッテリ交換式の空気圧センサユニット(タイヤ空気圧センサ)であり、符号92で示す部材は、スクリュー93(図6参照)によってホルダベース6に締結された合成樹脂製のカバープレートである。また、図3,図6中で符号94,95で示す部材はホルダベース6に装着されてカバープレート92との間でシールを行うOリングであり、図6中で符号96で示す部材はスクリュー93に嵌め込まれてカバープレート92との間でシールを行うOリングである。
バルブホルダ7は、ABS樹脂や変性PPE樹脂等を素材とする中実円筒状の射出成形品であり、その軸心に段付きのバルブ保持孔72が穿設されている。バルブ保持孔72には、バルブボディ81とバルブコア82とからなるタイヤバルブ8が圧入(あるいは、ねじ込み)により一体的に保持されている。図3中、符号83で示す部材は、タイヤバルブ8に装着された防塵キャップである。
図3,図4に示すように、ベース保持部16の第2円筒面16bには、前記中空部17に連通する環状溝18が形成されている。また、ホルダベース6の第2円筒面61bには、環状溝18に開口する4本の連通孔(エア流通孔)64が90°の角度間隔で放射状に穿設されている。本実施形態では、このような構成を採ったことにより、ベース保持部16にホルダベース6を圧入する際に角度合わせを行わなくとも、中空部17と連通孔64との連通が確保される。連通孔64には、バルブホルダ7側の端部に面取り64aが施されている。尚、本実施形態では連通孔64の本数を4本としたが、環状溝18により中空部17との連通が確保されるため、最低1本の連通孔64があればよい。
一方、バルブホルダ7には、その外周面に開口する4本のバルブポート73が90°の角度間隔で放射状に穿設されている。これらバルブポート73は、前記バルブ保持孔72に連通するとともに、前記連通孔64に対してバルブホルダ7の軸方向で同位相にある。図3中に符号74で示す部材はOリングであり、ホルダベース6とバルブホルダ7との間の軸封を行う。バルブポート73には、ホルダベース6側の端部に面取り73aが施されている。尚、本実施形態ではバルブポート73の本数を4本としたが、連通孔64の本数に対応する本数であればよい。
図3,図5に示すように、ホルダベース6には、鋼球65、圧縮コイルばね66および止めねじ67からなるディテント機構(ディテント手段)68が設けられている。ディテント機構68は、その鋼球65がバルブホルダ7に形成されたディテント溝75に係合することで、バルブホルダ7の回動を図3〜図5に示すアンロック位置と図7,図8に示すロック位置との間で規制するとともに、鋼球65がディテント溝75に形成された凹部75a,75bに嵌入することで、バルブホルダ7を操作する作業者等にアンロック位置とロック位置とで節度感を付与する。尚、バルブホルダ7は、その環状溝71にホルダ保持孔62の係止フランジ63が係合することと、鋼球65がバルブホルダ7のディテント溝75に係合することとにより、衝撃等が加わっても軸方向には容易に抜け出さない。図3中の符号69は、連通孔64から空気圧センサユニット91にエアを導入する導入孔を示す。また、図3,図6中の符号76は、バルブホルダ7の表面側端部に90°の角度間隔で形成された切欠きを示す。
本実施形態の場合、ホルダベース6の連通孔64とバルブホルダ7のバルブポート73とは、バルブホルダ7がアンロック位置にあるときに図4に示すように連通状態となり、バルブホルダ7がロック位置にあるときに図7に示すように遮断状態となる。尚、図9(図3中のE矢視図)に示すように、バルブホルダ7の表面には赤色の記号「△」が刻印等で記され、カバープレート92の表面には「UNLOCK」,「(AIR CHARGE)」の文字および赤色の記号「▽」と、「LOCK」の文字および青色の記号「▽」とが刻印等で記されている。そして、バルブホルダ7がアンロック位置にあるときには、バルブホルダ7側の赤色の「△」とカバープレート92側の赤色の「▽」とが一致し、バルブホルダ7がロック位置にあるときには、バルブホルダ7側の赤色の「△」とカバープレート92側の青色の「▽」とが一致する。
本実施形態の場合、ホルダベース6は、バルブホルダ7や空気圧センサユニット91、カバープレート92等が装着されたサブアッシとして組み立てられた後、ホイール1(ホイールディスク11)のベース保持部16に圧入・一体化される。
図10は、本実施形態のホイールが取り付けられたストラット型サスペンションの正面図である。サスペンション100は、ハブ101を回転自在に支持するステアリングナックル102と、図示しない車体にステアリングナックル102を連結するストラット(ダンパ)103と、ストラット103の上部に外嵌した緩衝用のコイルスプリング104等から構成されている。ホイール1は、スタッドボルト105とホイールナット106とにより、ハブ101に取り付けられている。図3中で、符号107はドライブシャフトを示し、符号108はブレーキディスクを示し、符号109はステアリング装置のタイロッドを示している。
以下、本実施形態の作用を述べる。
自動車では、スローリーク等によるタイヤ空気圧の低下が避けられず、エアの充填を適宜行う必要がある。本実施形態では、エアを充填するにあたり、作業者は先ず、図11,図12に示すように、切欠き76に対応する4本の係合突起121を有した特殊工具(車載工具)122を用いてバルブホルダ7を時計回りに回動させ、バルブホルダ7側の赤色の「△」をカバープレート92側の赤色の「▽」に一致させる(バルブホルダ7をアンロック位置に回動させる)。すると、図4に示すように、バルブポート73と連通孔64との回転位相が一致し、図2に示すように、バルブポート73と連通孔64と中空部17とを介して、タイヤバルブ8と空気室21とが連通することになる。この際、図5に示すように、ディテント機構68の鋼球65がバルブホルダ7のディテント溝75の凹部75aに嵌入することで、作業者が節度感を得るとともにバルブホルダ7が所定のディテント力で回転方向に係止される。
次に、作業者は、図10に示すように、防塵キャップ83を外したタイヤバルブ8にエアチャージャ125のノズル126を押し付け、タイヤ空気圧が規定の値(例えば、200kPa)となるようにエアを充填する。この際、バルブホルダ7は、前記のディテント機構68の作用だけではなく、連通孔64側の面取り64aとバルブポート73側の面取り73aとを圧縮エアが通過することで生じる調心作用によっても回転方向に係止される。また、本実施形態の場合、タイヤバルブ8がホイールディスク11の軸心(すなわち、ホイール1の軸心)に装着されているため、ホイール1の回転位置に拘わらずエアチャージ作業を同一の姿勢で行うことができると共に、フェンダ等によりエアチャージ作業が行い難くなることがない。
作業者は、エアの充填作業を終えると、再び特殊工具122を用いて図12とは逆方向にバルブホルダ7を回転させ、バルブホルダ7側の赤色の「△」をカバープレート92側の青色の「▽」に一致させる(バルブホルダ7をロック位置に回動させる)。すると、図7に示すように、バルブポート73と連通孔64との回転位相がずれ、タイヤバルブ8と空気室21との連通が遮断される。この際、図8に示すように、ディテント機構68の鋼球65がバルブホルダ7のディテント溝75の凹部75bに嵌入することで、作業者が節度感を得るとともにバルブホルダ7が所定のディテント力で回転方向に係止される。
これにより、タイヤバルブ8に何らかの異常(バルブコア82内での異物の噛み込みや走行振動によるバルブコア82の緩み等)が生じた場合や、悪戯によりバルブコア82を緩められた場合にも、空気室21内のエアがタイヤバルブ8から漏洩することがなくなる。また、タイヤバルブ8(あるいは、バルブコア82のみ)を交換する場合には、バルブホルダ7からタイヤバルブ8を外してもエア漏れが起こらないため、ホイール1の脱着や車両のジャッキアップ、エアの再充填を行う必要がなくなる。
また、ホイール1には、新車時にタイヤ2が装着される他、トレッドの磨耗等によるタイヤ交換時にタイヤ2が脱着され、その際にタイヤ2のビード部22がリム12の環状壁15の近傍を通過する。ところが、本実施形態のホイール1では空気圧センサユニット91がホルダベース6に内装されているため、タイヤ2の脱着時にビード部22が空気圧センサユニット91に衝突することはなく、タイヤ2の交換作業等に無用な注意を払う必要がなくなる。
また、車両が高速走行した場合、ホイール1は、路面に対するタイヤ2の転動に伴って高速で回転し、その各部に遠心力が作用するとともに、リム12には路面の凹凸等に起因する衝撃が作用する。ところが、本実施形態のホイール1では、ホルダベース6に内装された空気圧センサユニット91に作用する遠心力や衝撃はごく小さいものとなり、空気圧センサユニット91を構成する感圧部や回路基盤等が損傷し難くなる。
また、従来のホイールでは、タイヤバルブ8や空気圧センサユニット91がリム12に装着されていたため、ホイール1の回転方向での重量バランスが崩れ、タイヤ交換時に比較的重いバランスウエイトを取り付けていた。ところが、本実施形態のホイール1では、タイヤバルブ8や空気圧センサユニット91がホイール1の軸心近傍に装着されているため、回転方向での重量バランスの崩れが小さくなり、ばね下重量の増大等をもたらす重いバランスウエイトの装着は不要となる。
また、空気圧センサユニット91は、長期間の使用によりバッテリが消耗し、タイヤ空気圧およびタイヤ温度の検出や検出結果の送信が行えなくなることがある。この場合、本実施形態では、スクリュー93を緩めてカバープレート92を外し、ホルダベース6から空気圧センサユニット91を取り外してそのバッテリ(図示せず)を交換する。これにより、バッテリ消耗時に、車両に対してのホイールの脱着とホイールに対してのタイヤの脱着とを行い、タイヤ空気圧センサを交換していた従来装置に比べて、保守・整備に要するコストや時間を削減できた。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は前記実施形態に限られるものではない。例えば、前記実施形態は、本発明を鋳造アルミホイールに適用したものであるが、鍛造軽合金ホイールやスチールホイール等に適用してもよいし、各構成部材の素材や製造方法等についても適宜選択可能である。また、前記実施形態では、連結部に形成した中空部にエア流通孔を兼ねさせるようにしたが、エア流通孔をドリルで穿設するようにしてもよいし、金属パイプ等でエア流通孔を形成するようにしてもよい。また、前記実施形態では、ホイールディスクに別体のホルダベースを圧入するようにしたが、ホイールディスク自体にホルダ保持孔を穿設するようにしてもよい。また、前記実施形態では、切欠きに対応する係合突起を有した特殊工具でバルブホルダを駆動するようにしたが、図13,図14に示すように、バルブホルダ7に六角部111を形成し、汎用工具であるソケットレンチ112等でバルブホルダ7を駆動できるようにしてもよい。その他、バルブホルダの具体的形状やディテント手段の具体的構成、連結部の本数等を含めたホイール各部の具体的形状等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施形態に係るホイールの斜視図である。 図1中のA−A断面図である。 図2中のB部拡大図である。 図3中のC−C断面図である。 図3中のD−D断面図である。 ホルダベースサブアッシの分解斜視図である。 ロック位置にあるバルブホルダとホルダベースとの関係を示す断面図である。 ロック位置にあるディテント機構とバルブホルダとの関係を示す断面図である。 図3中のE矢視図である。 実施形態のホイールが取り付けられたストラット型のサスペンションの正面図である。 実施形態の作用を示す説明図である。 実施形態の作用を示す説明図である。 一部変形実施形態の作用を示す説明図である。 一部変形実施形態の作用を示す説明図である。
符号の説明
1 ホイール
2 タイヤ
6 ホルダベース
7 バルブホルダ
8 タイヤバルブ
11 ホイールディスク
12 リム
15 環状壁
16 ベース保持部
17 中空部(エア流通孔)
18 環状溝
21 空気室
62 ホルダ保持孔
64 連通孔(エア流通孔)
68 ディテント機構(ディテント手段)
73 バルブポート
75 ディテント溝(ディテント手段)
91 空気圧センサユニット(タイヤ空気圧センサ)
101 ハブ

Claims (4)

  1. 車両のハブに締結されるホイールディスクと、
    当該ホイールディスクの外周側に設けられ、タイヤが装着されると共に、当該タイヤとともに空気室を形成する環状壁を備えたリムと
    を有する車両用ホイールであって、
    前記ホイールディスクの軸心部に形成され、前記環状壁に連通するエア流通孔がその内周面に開口したホルダ保持孔と、
    このホルダ保持孔に対してロック位置とアンロック位置との間で回動自在に保持され、その略軸心にタイヤバルブが装着されるとともに、当該タイヤバルブに連通するバルブポートがその外周面に開口したバルブホルダと
    を備え、
    前記バルブホルダが前記ホルダ保持孔に対してアンロック位置となったときに前記エア流通孔と前記バルブポートとが連通し、前記バルブホルダが前記ホルダ保持孔に対してロック位置となったときに前記エア流通孔と前記バルブポートとの連通が遮断されることを特徴とする車両用ホイール。
  2. 前記ホルダ保持孔が前記ホイールディスクに固着されたホルダベースに形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の車両用ホイール。
  3. 前記ホルダベースにタイヤ空気圧センサが内装されたことを特徴とする、請求項2に記載の車両用ホイール。
  4. 前記バルブホルダを前記ロック位置および前記アンロック位置で係止するディテント手段が設けられたことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用ホイール。
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