JP2005145317A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

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一之 椎葉
Kunihiro Iwatsuki
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Abstract

【課題】低μ路ではカーブを走行中に、駆動力に変化を生じさせる制御(変速や制動力の増加を含む)が行われることがなく、駆動力に変化を生じさせる制御は、必ず道路の直線部分で行われることを可能とするとともに、高μ路でのドライバビリティを悪化させない。
【解決手段】変速及び制動力の付与を含む車両の駆動力に変化を生じさせる制御を行う制御部46を備えてなり、車両の走行路がカーブ路である場合に、前記制御が禁止される車両用駆動力制御装置であって、路面の滑り易さを検出又は推定する手段36を備え、前記路面の滑り易さの検出又は推定の結果に基づいて、前記制御が禁止される領域が変更される。前記路面が滑り易いと検出又は推定されたときに、前記制御が禁止される領域を大きく設定することにより、前記カーブ路内での変速及び制動力の付与を含む車両の駆動力に変化を生じさせる制御が確実に禁止され、走行安定性が低下しない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用駆動力制御装置に関し、特に、変速及び制動力の付与を含む車両の駆動力に変化を生じさせる制御を行うとともに、車両の走行路がカーブ路である場合に、前記制御が禁止される車両用駆動力制御装置に関する。
特開平9−303544号公報(特許文献1)には、走行路がカーブ路であることが検出された場合に、変速を禁止し、カーブ路の終了を検出した場合に変速を許可する技術が開示されている。
特公平6−58141号公報(特許文献2)には、ナビゲーションシステムで得られた走行予定経路の道路情報に基づいて、自動変速機の変速パターンを切り替える技術が開示されている。上記特許文献2には、自車両の前方にカーブが検出された場合には変速を禁止し、また、現在走行中の道路が路面摩擦係数の小さいいわゆる低μ路であると検出された場合には所定のダウンシフトを禁止する旨が記載されている。
特開平9−303544号公報 特公平6−58141号公報
上記特許文献1や上記特許文献2において、走行路がカーブである場合に変速が禁止される理由は、変速による駆動力変化が原因で車両走行安定性が低下するのを防止するためである。
しかしながら、前方がカーブであると判定される直前に変速指令が出された場合などには、実際に変速が終了する時点では、車両がコーナに進入していて、運転者が操舵を始めている場合がある。変速指令が出されてから実際に変速が開始されるまでに、例えば数100msのオーダーでタイムラグがあり、変速が終了するまでには更に時間が必要であることと、ナビゲーションシステムの現在位置判定には数mの誤差が含まれている場合があるためである。
このように車両がコーナに進入してから変速が終了する場合、高μ路であれば、変速終了時期は操舵の初期段階でもあり、変速による駆動力変化が車両の挙動に及ぼす影響は少ないと考えられるが、低μ路の場合には、車両の挙動が不安定になる可能性がある。
この場合、低μ路でも上記問題が発生しないように、予め変速時間(変速指令が出されてから変速が終了するまでの時間)又はナビゲーションシステムの位置判定誤差を考慮して、必ずコーナに進入する前の道路の直線部分で変速が行われるように、コーナとして判定される範囲を広く設定しておくことが考えられる。
しかしながら、上記のようにすると、高μ路では変速禁止領域が広くなってしまい、変速点制御(コーナ情報や道路勾配情報などに基づいて通常の変速パターとは異なる変速パターンに切り替える制御)のメリットが減少してしまう。例えば、コーナの直前でアクセルオフしてダウンシフトするに際して、上記のようにコーナとして判定される範囲が広く設定されていると、実際のコーナの入り口よりも離れた場所でしかダウンシフトできないこととなり、運転者の意思通りの運転が妨げられる結果となる。
上記においては、走行路がカーブである場合に、変速(特にダウンシフト)による駆動力の変化によって車両の走行安定性が低下する点について述べた。変速による場合と同様に、走行路がカーブであるときに、変速以外の動作の制御であって、駆動力に変化を生じさせる動作(例えば制動力の増加など)の制御が行われた結果、車両の走行安定性が低下する事態を回避することが望まれる。
本発明の目的は、低μ路ではカーブを走行中に、駆動力に変化を生じさせる制御(変速や制動力の増加を含む)が行われることがなく、駆動力に変化を生じさせる制御は、必ず道路の直線部分で行われることを可能とするとともに、高μ路でのドライバビリティを悪化させることのない車両用駆動力制御装置を提供することである。
本発明の車両用駆動力制御装置は、変速及び制動力の付与を含む車両の駆動力に変化を生じさせる制御を行う制御部を備えてなり、車両の走行路がカーブ路である場合に、前記制御が禁止される車両用駆動力制御装置であって、路面の滑り易さを検出又は推定する手段を備え、前記路面の滑り易さの検出又は推定の結果に基づいて、前記制御が禁止される領域が変更されることを特徴としている。
上記本発明では、前記路面が滑り易いと検出又は推定されたときに、前記路面が滑り易いと検出又は推定されないときと比べて、前記制御が禁止される領域を大きく設定することにより、前記カーブ路内での変速及び制動力の付与を含む車両の駆動力に変化を生じさせる制御が確実に禁止され、走行安定性が低下しない。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記制御部は、道路状態、道路交通状況、又は自己車両以外の対象物との関係に基づいて、前記制御を行い、前記道路状態には、道路勾配、カーブの半径又は曲率、交差点又は合流点の有無が含まれ、前記道路交通状況には、道路の信号機の信号の状況、道路が一時停止領域、速度規制領域又は徐行領域であるか否かを含む、車速が相対的に低い状態で走行されるべき状況であるか否かが含まれ、前記対象物との関係には、先行車、障害物又は歩行者との間の、距離又は相対速度が含まれることを特徴としている。
上記本発明では、前記制御部は、例えば、道路勾配が所定値よりも大きいとき、又は、カーブの半径又は曲率が所定値よりも小さいとき、又は、車両の走行路の信号が赤信号であるとき、又は、車両の走行路が一時停止領域であるとき、又は、車間距離が所定値よりも小さくなったときに、前記制御を行う。前記制御は、車両を減速させる方向の制御であることができる。
上記本発明では、前記道路交通状況には、上記の他に、例えば、事故や災害や交通渋滞による通行規制の有無が含まれることができる。また、前記車速が相対的に低い状態で走行されるべき状況であるか否かには、例えば、料金所、駐車場、踏み切り等の有無、目的地への到達の有無が含まれることができる。
本発明の車両用駆動力制御装置によれば、低μ路ではカーブを走行中に、駆動力に変化を生じさせる動作(変速を含む)の制御を行うことがなく、駆動力に変化を生じさせる動作の制御が必ず道路の直線部分で行われることが可能となるとともに、高μ路でのドライバビリティが悪化することがない。
以下、本発明の車両用駆動力制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図4を参照して、第1実施形態について説明する。
図3に示すように、エンジン10の出力は、トルクコンバータ12、遊星歯車式の有段変速機14、差動歯車装置16を介して駆動輪(後輪)18に伝達される。有段変速機14は、電子制御装置46によって制御される。
エンジン10の吸気配管20には、アクセルペダル22に連結されてその踏込操作量に対応した開度に回動させられるスロットル弁24が配設されている。スロットル弁24の開度θは、スロットル開度センサ70によって検出される。そのスロットル弁24の開度θを示す信号は、スロットル開度センサ70から電子制御装置46に供給される。
車両の一対の前輪38の回転速度は、一対のフロント車輪速センサ40によって検出され、それらの回転速度を示す信号は、路面μ検出・推定手段36に供給される。有段変速機14の出力軸回転速度(すなわち後輪18の回転速度)NOUTは、車速センサ48によって検出され、その出力軸回転速度NOUTを示す信号は、電子制御装置46に供給される。さらに、有段変速機14には、有段変速機14の実際の変速位置を検出するための変速位置センサ42が設けられている。変速位置センサ42から有段変速機14の実際のギヤ段を示す信号が電子制御装置46に供給される。
電子制御装置46には、予め変速マップが記憶され、その変速マップに従い、スロットル弁24の開度θおよび車両の走行速度(出力軸回転速度NOUT)に基づいて、変速位置(目標ギヤ段)が決定される。また、電子制御装置46では、上記の変速位置と変速位置センサ42により検出された実際の変速位置とが一致するように有段変速機14に変速信号を出力する。
自車両を所定の目的地に誘導することを基本的な機能としたナビゲーションシステム60が設けられている。このナビゲーションシステム60は、図4に示されているように、電子制御装置61と第1情報検出装置62と第2情報検出装置63とプレーヤ64とディスプレイ65とスピーカ66とを備えている。
電子制御装置61は、演算処理装置(MPUまたはCPU)および記憶装置(RAM、ROM)ならびに入出力インターフェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成されている。プレーヤ64は、光ディスクや磁気ディスクなどの情報記録媒体67に記憶されている情報を読み取るためのものである。
情報記録媒体67には、車両の走行に必要な情報、例えば地図、地名、道路、道路周辺の主要建築物などが記憶されているとともに、具体的な道路状況、例えば、直線路、カーブ、登坂、降坂、砂利路、砂浜、河川敷、市街地、山間地、普通道路、高速道路、各道路における道路標識などが記憶されている。
上記の道路情報は、デジタル化された状態で情報記録媒体67に記憶されている。道路地図をメッシュ状に分割し、各メッシュの単位はノードと、ノード同士を接続するリンクとにより構成されており、各ノードに接続されているリンクの属性、具体的には道路の緯度や経度、道路番号、道路の幅員、直線路の距離、道路の勾配、カーブの半径などが記憶されている。
第1情報検出装置62は、自立航法により自車両の現在位置や道路状況あるいは他車両との車間距離などを検出するためのもので、第1情報検出装置62には、車両の走行する方位を検出する地磁気センサ70、ジャイロコンパス71、ステアリングホイール舵角を検出するステアリングセンサ72が含まれる。
また、第1情報検出装置62には、道路の勾配を検出する勾配センサ73、先行車両の認識や車間距離を検出する車両前部に搭載されたレーザーレーダーセンサ又はミリ波レーダーセンサなどのセンサ74、レーザークルーズ装置75、距離センサ76、各車輪の回転速度を別個に検出する車輪速度センサ77、車両の加速度を検出する加速度センサ78が含まれる。なおここで、レーザークルーズ装置75は、レーザーレーダによって先行の車両が検出されない場合および先行の車両との距離が充分大きい場合には、設定された車速を維持するようにスロットル開度を制御する。
そして、第1情報検出装置62と電子制御装置61とがデータ通信可能に接続されており、第1情報検出装置62により検出されたデータが電子制御装置61に転送される。
また、第2情報検出装置63は電波航法により自車両の現在位置、道路状況、他車両、障害物、天候などを検出するためのもので、第2情報検出装置63には、人工衛星79からの電波を受信するGPSアンテナ80、GPSアンテナ80に接続されたアンプ81、アンプ81に接続されたGPS受信機82が含まれる。
さらに、第2情報検出装置63には、他車両に搭載されている発信機、路側に設置されているビーコンやサインポスト、VICS(ビークル・インフォメーション&コミュニケーション・システム)、SSVS(スーパー・スマート・ビークル・システム)などの地上情報発信システム83からの電波を受信するアンテナ84、アンテナ84に接続されたアンプ85、アンプ85に接続された地上情報受信機86などが含まれる。
GPS受信機82および地上情報受信機46は、電子制御装置61にデータ通信可能に接続されており、第2情報検出装置により検出されたデータが電子制御装置61に転送される。
また、ディスプレイ65は、液晶により構成されており、情報記録媒体67に記憶されているデータや、第1情報検出装置62および第2情報検出装置63により検出されたデータに基づいて、目的地までの走行予定道路、走行予定道路の道路状況、自車両の現在位置、他車両の存在およびその位置、障害物の有無やその位置などの情報を画像表示する機能と、道路状況の所定区間に対応する走行モードおよび自動変速機14の制御に用いられる変速線図を表示する機能とを備えている。なお、各種の情報はディスプレイ65に表示され、併せてスピーカ66により音声出力される。
ディスプレイ65には、各種のスイッチ68および外部入力ペン69が接続されており、これらのスイッチ68または外部入力ペン69を操作することにより、第1情報検出装置62または第2情報検出装置63の制御、目的地や走行予定道路の設定、走行予定道路における所定区間の設定、所定区間の道路状況に適合する走行モードの表示および設定、自動変速機14の制御に適用される変速線図の表示および変更などを行うことが可能である。
上記のナビゲーションシステム60においては、第1情報検出装置62により検出される走行予定道路のデータと、第2情報検出装置63により検出される走行予定道路のデータと、情報記録媒体67に記憶されている地図データとが総合的に比較または評価され、車両の走行経路における車両の現在位置や周囲の道路状況が判断される。
ここで、第1情報検出装置62により検出されるデータに基づいて現在位置を判断する場合、各センサなどに検出誤差が生じている可能性がある。そこで、マップマッチングにより誤差を吸収する制御が行われている。マップマッチングとは、各種のセンサの信号から検出される車両の走行軌跡と、情報記録媒体67に記憶されている地図データとを比較して、車両の現在位置を補正する制御である。
路面μ検出・推定手段36は、路面の摩擦係数μに代表される路面の滑り易さ(低μ路か否か)を検出又は推定する。ここで、低μ路には、悪路(路面の凹凸が大きい場合や路面に段差がある等を含む)が含まれる。即ち、路面μ検出・推定手段36では、走行路面の摩擦係数μが演算され、その演算された摩擦係数μが予め定められたしきい値を超えているか否かによって、低μ路か否かが決定される。
路面μ検出・推定手段36では、上記に代えて、演算により摩擦係数μの具体的数値を求めることなく、各種条件、例えば、フロント車輪速センサ40により検出された前輪38の回転速度(従動輪速度)及び車速センサ48により検出された後輪18の回転速度(駆動輪速度)の差に基づいて、路面が低μ路であるか否かを検出することができる。
ここで、路面μ検出・推定手段36による低μ路であるか否かの検出・推定の具体的方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜採用することができる。例えば、上記の前後の車輪速差の他に、車輪速の変化率や、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やTRS(トラクション・コントロール・システム)やVSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)の作動履歴、車両の加速度と車輪スリップ率の関係の少なくともいずれか一つを用いて、低μ路であるか否かの検出・推定を行うことができる。
このような低μ路であるか否かの検出・推定方法の一例が特開平5−223157号公報、特開平8−121582号公報、特開平10−94110号公報、特開2000−79834号公報、特許第2780390号公報、特開平5−346394号公報、特開平6−115417号公報に開示されている。
路面μ検出・推定手段36は、将来に走行予定の路面についての情報(ナビ情報など)に基づいて、低μ路であるか否かを予測する。ここで、ナビ情報には、カーナビゲーションシステム60のように予め記憶媒体(DVDやHDなど)に記録されている路面(例えば非舗装路)の情報の他、車両自体が過去の実走行や他の車両や通信センターとの通信(車車間通信や路車間通信を含む)を介して得た情報(道路状況を示す情報や天候状況を示す情報を含む)が含まれる。その通信には、道路交通情報通信システム(VICS)やいわゆるテレマティクスが含まれる。
路面μ検出・推定手段36は、その検出の結果、低μ路であると検出した場合には、低μ路ON信号を電子制御装置46に出力し、低μ路ではないと検出した場合には、低μ路OFF信号を電子制御装置46に出力する。
道路勾配、前方コーナR、交差点、車間距離の少なくとも一つ以上の走行環境パラメータに基づいて要求減速度や推奨車速を算出し、その算出された要求減速度や推奨車速に基づいて自動変速機を自動的にダウンシフトする技術が知られている。この技術は、変速点制御と称されることがある。
電子制御装置46には、要求減速度・推奨車速算出手段50が設けられている。要求減速度・推奨車速算出手段50は、上記走行環境パラメータに基づいて、要求減速度や推奨車速を算出する。
要求減速度・推奨車速算出手段50は、例えばナビゲーションシステム60の地図情報から得られる道路勾配や前方のカーブの大きさなどの状況に基づいて、要求減速度や推奨車速を算出する。電子制御装置46では、運転者のアクセルオフの操作やブレーキオンの操作を考慮して、要求減速度・推奨車速算出手段50の算出結果に適合する変速段に有段変速機14を自動的にシフトする。これにより、道路状況や運転状況に適したエンジンブレーキ力や駆動力が得られる。
要求減速度・推奨車速算出手段50は、ナビゲーションシステム60から、例えば道路勾配及び前方のコーナRを示すデータを入力し、その前方のコーナを曲がることができる車速(推奨車速)を算出する。電子制御装置46は、その算出された推奨車速に基づいて、その推奨車速で走行するのに適した変速段まで有段変速機14をダウンシフトする。または、要求減速度・推奨車速算出手段50は、現在の車速から前方のコーナを曲がるために要求される減速度(ダウンシフト量)を演算し、電子制御装置46は、その減速度まで減速されるように有段変速機14をダウンシフトする。
次に、図1を参照して、本実施形態の制御フローを説明する。以下では、前方のコーナに応じた推奨車速を求めて、その推奨車速に応じて有段変速機14を自動的にダウンシフトする場合を例にとり説明する。第1実施形態では、車両の駆動力に変化を生じさせる制御は、変速点制御によるダウンシフトに対応する。
[ステップS1]
まず、ステップS1に示すように、路面μ検出・推定手段36により、路面が低μ路であるか否かが判定される。その判定に際して、低μ路であるか否かの検出・推定の具体的方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜採用することができる。低μ路であると判定された場合には、低μ路ON信号がナビゲーションシステム60に出力され、制御フローは、ステップS2に進む。低μ路であると判定されない場合には、低μ路OFF信号がナビゲーションシステム60に出力され、制御フローは、ステップS3に進む。
[ステップS2]
ステップS2では、低μ路ON信号に応答して、ナビゲーションシステム60により、コーナと判定される領域(以下、コーナ判定領域)が設定される。ここで、図2を参照して、コーナ判定領域の判定の方法の一例について説明する。
ナビゲーションシステム60では、上記のように、道路形状がノードn1、n2、n3…と呼ばれる点で表される。その点を結んだリンクと基準線(ここでは道路の直線部分の中心線(図中破線で示す)とする)との間の角度A、B、C…が所定値以上であれば、その部分がコーナであると判定される。
図2の例では、角度Aが所定値未満で、角度Bが所定値以上であるとすると、その角度Bを基準線との間で形成するリンクの始点であるノードn4が、コーナの入り口であると判定される。通常の場合(低μ路であると判定されない場合)のコーナ判定領域は、ノードn4よりも先の領域であると判定される。
ステップS2では、上記コーナ入り口であるノードn4よりも所定距離だけコーナから離れた(手前の)ノードn2が選択され、そのノードn2よりも先の領域がコーナ判定領域であると設定される。これにより、通常の場合のコーナ判定領域に比べて、コーナ判定領域が拡大される。
その拡大量(上記例では、ノードn4からノードn2の領域)は、ナビゲーションシステム60の位置判定精度、車速、路面μなどによって決定されることができる。その路面μは、ステップS1で求めた値が用いられることができる。上記拡大量は、車速や路面μなどに応じて可変の値であることができる。ステップS2の次に、ステップS4が行われる。
[ステップS3]
ステップS3では、低μ路OFF信号に応答して、ナビゲーションシステム60により、通常の場合のコーナ判定領域が設定される。上記例では、ノードn4よりも先がコーナ判定領域であると設定される。ステップS2の次に、ステップS4が行われる。
[ステップS4]
ステップS4では、ナビゲーションシステム60により、車両の前方にコーナがあるか否かが判定される。この判定は、ナビゲーションシステム60が有する道路情報に基づいて行われる。ここで、コーナとは、道路自体が曲がっている場合と、道路が曲がっていなくても走行予定経路に基づいて曲がるような状況のいずれも含まれる。ここで、走行予定経路とは、ナビゲーションシステム60に入力された目的地と現在位置とに基づいて設定されることができる。ステップS4の結果、前方にコーナがあると判定されれば、ステップS5に進み、コーナがあると判定されなければ、制御フローはリターンされる。
[ステップS5]
ステップS5では、ナビゲーションシステム60により、そのコーナRが所定値よりも大きいか否かが判定される。コーナRが所定値よりも大きければ、ステップS6に進み、所定値以下であれば、制御フローはリターンされる。
[ステップS6]
ステップS6では、電子制御装置46により、アクセルがオフにされたか否かが判定される。運転者の減速する意図を判断するためである。アクセルがオフにされたと判定された場合には、ステップS7に進む。アクセルがオフにされたと判定されない場合には、制御フローはリターンする。このステップS7では、アクセルオフか否かを判定する代わりに、ブレーキがオンか否かを判断することができる。
[ステップS7]
ステップS7では、ナビゲーションシステム60により、車両の位置がコーナ判定領域内であるか否かが判定される。ここでは、ステップS2又はステップS3で設定されたコーナ判定領域が使用される。ステップS7の判定の結果、コーナ判定領域内であると判定されれば、ステップS8に進み、コーナ判定領域内であると判定されない場合には、ステップS9に進む。
[ステップS8]
ステップS8では、電子制御装置46による上記変速点制御としてのダウンシフトが禁止される。変速による駆動力の変化が原因で車両の走行安定性が低下するのを避けるためである。
[ステップS9]
ステップS9では、電子制御装置46により、以下に述べるダウンシフト制御が行われる。即ち、電子制御装置46の要求減速度・推奨車速算出手段50は、現在の車速と、ナビゲーションシステム60から取得した前方のコーナの大きさ(曲率)及びコーナまでの距離とに基づいて、車両が安全にコーナに進入、通過できるための推奨車速を算出する。そして、電子制御装置46は、現在の車速と、推奨車速と、コーナまでの距離に基づいて、ダウンシフトが必要か否かを判定し、その結果、ダウンシフトが必要であると判定した場合には、有段変速機14のダウンシフトを実行し、ダウンシフトが必要であると判定しなかった場合には、ダウンシフトを実行しない。
上記のように、本実施形態によれば、低μ路であると判定されるときには、コーナと判定される範囲(進入側)を大きく設定する。このため、低μ路では、必ず直線部分でダウンシフトが行われるようになる。また、本実施形態によれば、高μ路の場合の変速点制御のメリットも低下することが無く、低μ路での安全性(車両安定性)と、高μ路でのドライバビリティの両立を図ることができる。
以上のことから明らかなように、本実施形態では、以下の構成が前提となる。
第一は、走行道路情報(ナビゲーションシステム60によるコーナ情報や道路勾配情報など)により、通常のDレンジの変速パターンとは異なる変速パターンに切替可能な自動変速機の変速制御に関し、前方のコーナを検出し、コーナと判定される領域は(変速パターンの切替に伴う)変速を禁止する技術である。
第二は、路面μまたは路面の滑り易さを計測又は推定する手段である。
次に、図5を参照して、第2実施形態について説明する。
第2実施形態において、上記実施形態と共通する部分についての説明は省略する。
第2実施形態は、変速点制御において、道路が下り勾配であるときにブレーキが踏まれた場合に、ダウンシフトする技術に対して適用される。第2実施形態では、このようなダウンシフトがカーブにおいて行われると、変速による駆動力変化が原因で車両の走行安定性を低下させるため、コーナ判定領域では、このようなダウンシフトが禁止されている。この場合、第2実施形態では、低μ路であると判定されたときには、そのコーナ判定領域が通常時よりも拡大される。
図5を参照して、第2実施形態の制御フローについて説明する。
図5及び図1に示すように、第2実施形態の制御フローは、第1実施形態の制御フローに対してステップS6が追加されている点と、ステップS10の内容が異なっている。
[ステップS6]
ステップS6では、ナビゲーションシステム60により、道路勾配が所定値よりも大きいか否かが判定される。その判定の結果、道路勾配が所定値よりも大きいと判定された場合には、ステップS7に進み、そのように判定されない場合には制御フローはリターンされる。
[ステップS10]
ステップS10で行われる内容は、上記第1実施形態のステップS9とは異なっている。ステップS10では、電子制御装置46により、以下に述べるダウンシフト制御が行われる。即ち、電子制御装置46の要求減速度・推奨車速算出手段50は、現在の車速と、ナビゲーションシステム60から取得した道路勾配とに基づいて、車両が安定して走行できるための要求減速度を算出する。そして、電子制御装置46は、現在の車速と、要求減速度と、道路勾配に基づいて、ダウンシフトが必要か否かを判定し、その結果、ダウンシフトが必要であると判定した場合には、有段変速機14のダウンシフトを実行し、ダウンシフトが必要であると判定しなかった場合には、ダウンシフトを実行しない。
第2実施形態のステップS10では、上記の道路勾配によるダウンシフトが行われるとともに、上記第1実施形態のステップS9が行われることができる。
道路勾配に応じて行われるダウンシフトが低μ路のカーブにおいて行われると、車両の走行安定性が低下するが、本実施形態によれば、この場合のコーナ判定領域が通常時に比べて大きく設定されるので、そのダウンシフトは必ず道路の直線部分で行われる。
次に、図6を参照して、第3実施形態について説明する。
第3実施形態において、上記実施形態と共通する部分についての説明は省略する。
第3実施形態は、変速点制御において、車間距離が所定値を下回ったときに、車間距離を制御すべく、ダウンシフトする技術に対して適用される。第3実施形態では、このようなダウンシフトがカーブにおいて行われると、変速による駆動力変化が原因で車両の走行安定性を低下させるため、コーナ判定領域では、このようなダウンシフトが禁止されている。この場合、第3実施形態では、低μ路であると判定されたときには、そのコーナ判定領域が通常時よりも拡大される。
図6を参照して、第3実施形態の制御フローについて説明する。
図6及び図1に示すように、第3実施形態の制御フローは、第1実施形態の制御フローに対してステップS6が追加されている点と、ステップS10の内容が異なっている。
[ステップS6]
ステップS6では、ナビゲーションシステム60により、車間距離が所定値よりも大きいか否かが判定される。その判定の結果、車間距離が所定値よりも大きいと判定された場合には、ステップS7に進み、そのように判定されない場合には制御フローはリターンされる。
[ステップS10]
ステップS10で行われる内容は、上記第1実施形態のステップS9とは異なっている。ステップS10では、電子制御装置46により、以下に述べるダウンシフト制御が行われる。即ち、電子制御装置46の要求減速度・推奨車速算出手段50は、現在の車速と、ナビゲーションシステム60から取得した車間距離とに基づいて、車間距離が目標の値となるための要求減速度を算出する。そして、電子制御装置46は、現在の車速と、要求減速度と、車間距離に基づいて、ダウンシフトが必要か否かを判定し、その結果、ダウンシフトが必要であると判定した場合には、有段変速機14のダウンシフトを実行し、ダウンシフトが必要であると判定しなかった場合には、ダウンシフトを実行しない。
第3実施形態のステップS10では、上記の車間距離によるダウンシフトが行われるとともに、上記第1実施形態のステップS9が行われることができる。
車間距離に応じて行われるダウンシフトが低μ路のカーブにおいて行われると、車両の走行安定性が低下するが、本実施形態によれば、この場合のコーナ判定領域が通常時に比べて大きく設定されるので、そのダウンシフトは必ず道路の直線部分で行われる。
次に、図7を参照して、第4実施形態について説明する。
第4実施形態において、上記実施形態と共通する部分についての説明は省略する。
第4実施形態は、変速点制御において、車両の前方に減速が必要な道路交通状況(例えば、道路の信号機の信号の状況、道路が一時停止領域、速度規制領域又は徐行領域である、事故や災害や交通渋滞による通行規制、料金所、駐車場、踏み切り等の存在、目的地への到達等)があるときに、その減速を行うべく、ダウンシフトする技術に対して適用される。
第4実施形態では、このようなダウンシフトがカーブにおいて行われると、変速による駆動力変化が原因で車両の走行安定性を低下させるため、コーナ判定領域では、このようなダウンシフトが禁止されている。この場合、第4実施形態では、低μ路であると判定されたときには、そのコーナ判定領域が通常時よりも拡大される。
図7を参照して、第4実施形態の制御フローについて説明する。
図7及び図1に示すように、第4実施形態の制御フローは、第1実施形態の制御フローに対してステップS6が追加されている点と、ステップS10の内容が異なっている。
[ステップS6]
ステップS6では、ナビゲーションシステム60により、車両の前方に減速が必要な道路交通状況(例えば、道路の信号機の信号の状況、道路が一時停止領域、速度規制領域又は徐行領域である、事故や災害や交通渋滞による通行規制、料金所、駐車場、踏み切り等の存在、目的地への到達等)があるか否かが判定される。その判定の結果、減速が必要な道路交通状況があると判定された場合には、ステップS7に進み、そのように判定されない場合には制御フローはリターンされる。
[ステップS10]
ステップS10で行われる内容は、上記第1実施形態のステップS9とは異なっている。ステップS10では、電子制御装置46により、以下に述べるダウンシフト制御が行われる。即ち、電子制御装置46の要求減速度・推奨車速算出手段50は、現在の車速と、ナビゲーションシステム60から取得した減速が必要な道路交通状況とに基づいて、必要な車速となるための要求減速度を算出する。そして、電子制御装置46は、現在の車速と、要求減速度と、減速が必要な道路交通状況に基づいて、ダウンシフトが必要か否かを判定し、その結果、ダウンシフトが必要であると判定した場合には、有段変速機14のダウンシフトを実行し、ダウンシフトが必要であると判定しなかった場合には、ダウンシフトを実行しない。
第4実施形態のステップS10では、上記の減速が必要な道路交通状況によるダウンシフトが行われるとともに、上記第1実施形態のステップS9が行われることができる。
減速が必要な道路交通状況に応じて行われるダウンシフトが低μ路のカーブにおいて行われると、車両の走行安定性が低下するが、本実施形態によれば、この場合のコーナ判定領域が通常時に比べて大きく設定されるので、そのダウンシフトは必ず道路の直線部分で行われる。
次に、図8及び図9を参照して、第5実施形態について説明する。
第5実施形態において、上記実施形態と共通する部分についての説明は省略する。
第5実施形態は、減速制御において、車両の前方にコーナがあるときに、そのコーナに対応した推奨車速を求めて、その推奨車速に対応した制動力が与えられる技術に対して適用される。その制動力は、例えば、回生ブレーキ、フットブレーキの作動、又は自動変速機を構成する係合要素(ブレーキなど)の係合により与えられるものであることができる。その制動力は、図9に示すブレーキ(制動力)制御装置200により与えられる。第5実施形態では、車両の駆動力に変化を生じさせる制御は、減速制御による制動力の増加(付与)に対応する。
第5実施形態では、このような減速制御がカーブにおいて行われると、減速制御による駆動力変化が原因で車両の走行安定性を低下させるため、コーナ判定領域では、このような減速制御が禁止されている。この場合、第5実施形態では、低μ路であると判定されたときには、そのコーナ判定領域が通常時よりも拡大される。
図8を参照して、第5実施形態の制御フローについて説明する。
図8及び図1に示すように、第5実施形態の制御フローは、第1実施形態の制御フローに対してステップS8及びステップS9の内容が異なっている。
[ステップS8]及び[ステップS9]
ステップS8では、ブレーキ制御装置200により、制動力が与えられることが禁止される。
ステップS9では、ブレーキ制御装置200により、制動力を与える減速制御が実施される。即ち、電子制御装置46の要求減速度・推奨車速算出手段50は、現在の車速と、ナビゲーションシステム60から取得したコーナの大きさ及びコーナまでの距離に基づいて、必要な車速となるための要求減速度を算出する。電子制御装置46は、その算出した要求減速度を示す信号をブレーキ制御装置200に出力する。ブレーキ制御装置200は、現在の車速と、要求減速度と、コーナまでの距離に基づいて、制動力の付与が必要か否かを判定し、その結果、制動力の付与が必要であると判定した場合には、制動力を付与し、制動力の付与が必要であると判定しなかった場合には、制動力を付与しない。
第5実施形態のステップS9では、上記の減速制御がブレーキ制御装置200による制動力の付与と、ダウンシフトの両方により行われることができる。
前方のコーナに応じて行われる減速制御が低μ路のカーブにおいて行われると、車両の走行安定性が低下するが、本実施形態によれば、この場合のコーナ判定領域が通常時に比べて大きく設定されるので、その減速制御は必ず道路の直線部分で行われる。
次に、図10を参照して、第6実施形態について説明する。
第6実施形態において、上記実施形態と共通する部分についての説明は省略する。
上記第1〜第5実施形態では、コーナの進入側のコーナ判定領域が低μ路のときに拡大される点について説明したが、第6実施形態では、コーナの出口側のコーナ判定領域が低μ路のときに拡大される。
変速点制御では、コーナの手前でダウンシフトが行われ、コーナ(コーナ斑点領域)を走行中はアップシフトが禁止され、コーナの出口(コーナ判定領域を過ぎたところ)においてアップシフトが許可されるという制御が行われる。この場合、ナビゲーションシステムの位置判定の誤差により、コーナを走行中にアップシフトが行われる場合がある。
この場合、位置判定の誤差があった場合であっても、必ず道路の直線部分でアップシフトが行われるように、コーナとして判定される範囲をコーナの出口から離れる方向に広く設定しておくことが考えられるが、そうすると、高μ路の場合に、コーナ出口直後のアップシフトを実施することができなくなる。
この場合、低μ路の場合には、そのコーナ中の変速が車両の走行性に悪影響を与える場合がある。そこで、第6実施形態では、低μ路であると判定されたときには、コーナ出口側のコーナ判定領域が通常時よりも拡大される。
次に、図10を参照して、第6実施形態の制御フローについて説明する。以下では、上記実施形態の制御フローと共通する部分についての説明は省略する。
[ステップS2]
ステップS2において行われるコーナ判定領域の拡大は、コーナの出口側に向けて拡大される。
[ステップS4]
ステップS4では、コーナに関する上記変速点制御によりアップシフトが禁止されているか否かが判定される。即ち、ステップS4では、車両が通常時(低μ路以外の場合)のコーナ判定領域(ナビゲーションシステム60の道路情報上でのコーナ)を走行中であるか否かが判定される。ステップS4の判定の結果、アップシフトが禁止中であると判定された場合には、ステップS5に進み、アップシフトが禁止中であると判定されない場合には、制御フローはリターンされる。
[ステップS5]
ステップS5では、ナビゲーションシステム60により、車両の位置がコーナ判定領域内であるか否かが判定される。ここでは、ステップS2又はステップS3で設定されたコーナ判定領域が使用される。ステップS5の判定の結果、コーナ判定領域内であると判定されれば、ステップS6に進み、コーナ判定領域内であると判定されない場合には、ステップS7に進む。
[ステップS6]
ステップS6では、電子制御装置46による上記変速点制御してのアップシフトが禁止される。変速による駆動力又はエンジンブレーキ力の変化を原因とする車両の走行性への影響を抑えるためである。
[ステップS7]
ステップS7では、電子制御装置46による上記変速点制御してのアップシフトが許可される。
本実施形態によれば、低μ路であると判定されたときには、コーナと判定される範囲(出口側)を大きく設定する。これにより、低μ路では、必ず直線部分でアップシフトが行われるようになる。また、本実施形態では、高μ路でのドライバビリティを悪化させることがない。また、第6実施形態は、上記第1〜第5実施形態と組合わせることが可能である。
以上述べた上記第1〜第6実施形態は、変速点制御に限らず、通常の変速マップで用いられる車速とアクセル開度以外のものも考慮されて変速制御が行われるものに広く適用可能である。それらの一例を以下に示す。道路状態(道路勾配、カーブの半径又は曲率、交差点又は合流点の有無)又は自己の車両以外の対象物(先行車、障害物、歩行者との間の距離又は相対速度に基づく衝突防止制御又は追従走行制御)との関係に基づいて、変速が制御される。
なお、上記において、変速機は、有段変速機14であるとして説明したが、本実施形態は、CVTや、ハイブリッド車に搭載された自動変速機や、自動変速モード付きマニュアルトランスミッションにも適用可能である。
本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態のコーナ判定領域の拡大を説明するための図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の概略構成を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態におけるナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第2実施形態の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第3実施形態の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第4実施形態の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第5実施形態の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第5実施形態の概略構成を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第6実施形態の制御方法を示すフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン
14 有段変速機
36 路面μ検出・推定手段
46 電子制御装置
50 要求減速度・推奨車速算出手段
60 ナビゲーションシステム
200 ブレーキ制御装置
n1 ノード
n2 ノード
n3 ノード
A 角度
B 角度
C 角度

Claims (2)

  1. 変速及び制動力の付与を含む車両の駆動力に変化を生じさせる制御を行う制御部を備えてなり、車両の走行路がカーブ路である場合に、前記制御が禁止される車両用駆動力制御装置であって、
    路面の滑り易さを検出又は推定する手段を備え、
    前記路面の滑り易さの検出又は推定の結果に基づいて、前記制御が禁止される領域が変更される
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記制御部は、道路状態、道路交通状況、又は自己車両以外の対象物との関係に基づいて、前記制御を行い、
    前記道路状態には、道路勾配、カーブの半径又は曲率、交差点又は合流点の有無が含まれ、
    前記道路交通状況には、道路の信号機の信号の状況、道路が一時停止領域、速度規制領域又は徐行領域であるか否かを含む、車速が相対的に低い状態で走行されるべき状況であるか否かが含まれ、
    前記対象物との関係には、先行車、障害物又は歩行者との間の、距離又は相対速度が含まれる
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170519A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Toyota Motor Corp 車両用駆動力制御装置
JP2011186577A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Aisin Aw Co Ltd 走行支援装置、方法およびプログラム
WO2013175567A1 (ja) * 2012-05-22 2013-11-28 パイオニア株式会社 サーバ装置、端末装置、システム及び路面状態推定方法

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