JP2005144427A - トロンメルの目詰まり除去装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 トロンメル型選別機の回転筒網は、材料の粒子が細かくなるにしたがって目詰まりしやすく、また材料内の薄いフィルム状の混入物が網目に貼り付いてしまい選別篩効果が劣る。
【解決の手段】 回転筒網に詰まった材料を筒網外側から内側に向かって圧縮空気で噴射することにより風圧で目詰まり除去する。また、圧縮空気口を選別回転筒に沿って移動させながら回転筒網の目詰まりを風圧で除去する方法。
【選択図】 図１

Description

発明の詳細な説明

比較的粒子の細かな土砂や堆肥などを選別篩分けトロンメル型選別機において、回転筒網の目詰まりを効率よく除去する装置の技術分野。

トロンメル型選別機の回転筒網は、材料の粒子が細かくなるにしたがって目詰まりしやすく、また材料内の薄いフィルム状の混入物が網目に貼り付いてしまい選別篩効果が劣る。そのため目詰まりを除去する必要があった。従来は、回転筒網に振幅の小さな振動を加えて網目に詰まった材料を網から分離させて除去していた。

発明が解決しようとする課題

振動による目詰まり除去方式は、粒子の細かな材料の場合網目からの剥離効率が悪く、また材料内の薄いフィルム状の混入物を除去することが困難であった。

回転筒網に振動を加えるために騒音が発生したり回転動力部や軸受が故障しやすく部品寿命が短かった。また、固定するボルトが弛んだりするためメンテナンス頻度も高く、装置も複雑化しコスト高であった。

課題を解決するための手段

回転筒網に直接触れることなく、回転筒網の外側から内側に向かって圧縮空気を噴射することにより、網目に詰まった材料を風圧により網から剥離させ、回転筒網の内側に回収して再選別する。

圧縮空気吹出口を回転筒全域に多数箇所設けることは、風圧を確保するため多量の空気量が必要となり大型空気圧縮機となりコスト高となる。そのため圧縮空気吹出口を１箇所にして、回転筒網に沿って移動させながら圧縮空気を噴射する。移動速度は、目詰まりの状況に応じて変化させる。

以下に本発明について詳細説明する。

本装置は、家庭用生ゴミを発酵させた堆肥を分別するために使用したトロンメル型選別機を例にして、圧縮空気で回転筒網の目詰まりを除去する装置を説明する。

回転筒網１は勾配をつけて設置し、軸受９やローラ８により回転させる。発酵が終わった（堆肥）材料２は、ベルトコンベヤなどで回転筒網１の中に投入する。回転と勾配により材料２は、徐々に細かい材料から先に選別篩されながら回転筒網１の先端へと送り出される。

回転筒網１を通過した選別材料は、選別材受７で集められ送り出される。材料が篩を繰り返すうちに比較的細かい粒子の材料は、網に吸着し網の通過間隔狭くなり選別効率は低下する。

また、材料の薄いフィルム状の混入物が回転時の摩擦で網に貼りつき材料の選別篩を阻害してしまう。

空気圧縮機からあらかじめ配管した圧縮空気吹出口４を、レール６に沿って移動装置５により移動させながら回転筒網１へ向かって圧縮空気３を噴射し、網目に詰まったり貼りついた材料を風圧で剥離させ取り除く。剥離した材料は、回転中の材料２に混入され再選別篩にかけられる。

圧縮空気吹出口４は、レール６に沿って移動装置５により移動しながら回転筒網１に向かって圧縮空気を噴射するので、一箇所の吹出口のみで回転筒網１全体をカバーできるので、小容量の空気圧縮機で目詰まり除去が可能となる。

材料粒子や混入物状況により圧縮空気吹出口４から噴射する風圧及び移動装置５の移動スピードを変化させることにより効果的に目詰まりを除去し、選別篩効率を上げることができる。

発明の効果

以上のように本発明により、比較的細かな粒子の材料や材料内の薄いフィルム状の混入物の貼りつきを、効果的に除去でき選別篩効率をあげることができる。また、圧縮空気を噴射するだけの単純な構造であるため、故障も少なく装置自体の寿命ならびにコストも低く抑えることができる。

また、圧縮空気吹出口を一箇所にして移動式にしているため、小容量空気圧縮機で効率よく目詰まり除去することができる。

本発明のトロンメル型選別機の圧縮空気を使った目詰まり除去装置を示す説明図である。

符号の説明

１ 回転筒網
２ 材料
３ 圧縮空気
４ 圧縮空気吹出口
５ 移動装置
６ レール
７ 選別材受
８ ローラ
９ 軸受

Claims (2)

1. トロンメル型選別機の回転筒網に詰まった材料を回転筒網の外側から内側に向かって圧縮空気を噴射することにより風圧で除去する方法。
2. 圧縮空気口を選別回転筒に沿って移動させながら回転筒網の目詰まりを風圧で除去する方法。

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